JPH0711203A - ブチルゴム系テープ - Google Patents

ブチルゴム系テープ

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JPH0711203A
JPH0711203A JP15216893A JP15216893A JPH0711203A JP H0711203 A JPH0711203 A JP H0711203A JP 15216893 A JP15216893 A JP 15216893A JP 15216893 A JP15216893 A JP 15216893A JP H0711203 A JPH0711203 A JP H0711203A
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JP
Japan
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butyl rubber
plastic film
sheet
release
wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP15216893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Miyata
博之 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH0711203A publication Critical patent/JPH0711203A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水性、防錆性、作業性等に優れ、特に網
(線)入りガラスの防水・防錆用として好適なブチルゴ
ム系テープ6aを提供することを目的とする。 【構成】 粘着性を有するブチルゴム系シート1の片面
に、片面に離型処理を施したプラスチックフィルム5の
非離型処理面がラミネートされていることを特徴とする
ブチルゴム系テープ6a。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水性、防錆性、作業
性等に優れ、特に網(線)入りガラスの防水・防錆用と
して好適なブチルゴム系テープに関する。
【0002】
【従来の技術】網(線)入りガラスは、主として高層ビ
ルの窓ガラスとして使用されているが、近年、網(線)
入りガラスの割れが建築業界の問題となっている。
【0003】網(線)入りガラスは、一般のガラスと異
なり、切り口部に網(線)材が露出した状態にあるた
め、切り口部の防水が充分に行われていないと、切り口
部から侵入した雨水、結露水等により、網(線)材に錆
が発生し、この錆が時間経過とともに著しく進行する
と、その体積膨張によって網(線)材周辺のガラスに微
小なクラックが入り、網(線)入りガラス端部の強度が
低下する。この状態の網(線)入りガラスに、熱応力や
衝撃力等の強い外力が作用すると、網(線)入りガラス
の割れ発生につながる。
【0004】従って、網(線)入りガラスの切り口部の
防水は極めて重要であり、従来、大別して二つの方法で
防水施工が行われている。
【0005】一つの方法は、網(線)入りガラスを所望
のサイズに切断後、切り口部に露出している網(線)材
を折り曲げて切り口部表面を平坦にした後、切り口部表
面に弗素樹脂系等の防水・防錆塗料を塗布乾燥して防水
・防錆性を付与する方法であるが、この方法の場合、乾
燥に長時間を要し、次工程である塩ビ・ビード取付け迄
の待ち時間が長くなったり、塗布後の網(線)入りガラ
ス保管中に、防水・防錆塗料で網(線)入りガラス同志
が接着する等の問題点があり、又、防水性、防錆性も必
ずしも優れているとは言えない。
【0006】いま一つの方法は、網(線)入りガラスを
所望のサイズに切断後、切り口部に露出している網
(線)材を折り曲げて切り口部表面を平坦にした後、切
り口部表面にブチルゴム系テープを貼り付けて防水・防
錆性を付与する方法であるが、この方法の場合、防水
性、防錆性は上記方法より優れているが、ブチルゴム系
テープは剥離紙付きであるため、ブチルゴム系テープの
巻き崩れが起こったり、剥離紙が作業場に散乱したり、
補強芯材の入っていないブチルゴム系テープでは、貼り
付け時にブチルゴム系テープが切れ易い等の主として作
業性に関する問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解消するため、防水性、防錆性、作業性等に優
れ、特に網(線)入りガラスの防水・防錆用として好適
なブチルゴム系テープを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のブチルゴム系テ
ープは、剥離紙を使用することなく、粘着性を有するブ
チルゴム系シートの片面に、片面に離型処理を施したプ
ラスチックフィルムの非離型処理面がラミネートされて
いることを特徴とする。
【0009】本発明のブチルゴム系テープに使用される
粘着性を有するブチルゴム系シートは、ブチルゴムに粘
着付与樹脂、軟化剤、プロセスオイル、充填剤等の各種
配合剤を配合して粘着性を有する混合物を作成し、カレ
ンダー法やTダイ法等でシート状に成形して得られる。
【0010】ブチルゴム100重量部に対する各種配合
剤の配合量は、粘着付与樹脂10〜50重量部、軟化剤
10〜40重量部、プロセスオイル0〜20重量部、充
填剤0〜120重量部程度が好ましいが、これらの範囲
に限定されるものではない。
【0011】粘着性を有するブチルゴム系シートの厚さ
は、0.3〜1.5mmの範囲にあるのが好ましく、
0.5〜1.0mmの範囲にあるのがより好ましい。
【0012】粘着性を有するブチルゴム系シートの厚さ
が0.3mm未満であると、ブチルゴム系テープを網
(線)入りガラスの切り口部表面に貼り付けた時の密閉
効果が不充分となり、防水・防錆機能が低下する。逆
に、粘着性を有するブチルゴム系シートの厚さが1.5
mmを超えると、ブチルゴム系テープを網(線)入りガ
ラスの切り口部表面に貼り付ける時、ブチルゴム系テー
プのサイド部分のはみ出しが生じ作業性が低下する。
【0013】また、粘着性を有するブチルゴム系シート
の成形時に、例えば厚さ方向の中央部に、不織布や布の
ような補強芯材を入れると、貼り付け施工時のブチルゴ
ム系テープの切れやサイド部分のはみ出しを防止でき、
作業性がより向上するので好ましい。
【0014】本発明のブチルゴム系テープに使用される
プラスチックフィルムの種類は、特に限定されるもので
はないが、ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、延伸
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のフィ
ルムが好適に使用される。
【0015】プラスチックフィルムの厚さは、0.01
〜0.2mmの範囲にあるのが好ましく、0.05〜
0.15mmの範囲にあるのがより好ましい。
【0016】プラスチックフィルムの厚さが0.01m
m未満であると、片面に離型処理を施すのが困難とな
り、逆に0.2mmを超えると、ブチルゴム系テープを
貼り付け施工する時、曲面へ馴染みにくくなり作業性が
低下する。
【0017】上記プラスチックフィルムの片面に離型処
理を施す方法は、特に限定されるものではないが、離型
剤をグラビアロール等でプラスチックフィルムの片面に
塗工すれば良い。
【0018】離型処理に使用される離型剤としては、特
に限定されるものではないが、シリコン系もしくは長鎖
アルキル基含有化合物等が挙げられ、一般的には、シリ
コン系離型剤が好適に使用される。シリコン系離型剤の
塗工量は、固形分で片面0.3〜2.0g/m2 程度が
好ましい。
【0019】本発明のブチルゴム系テープは、前記粘着
性を有するブチルゴム系シートの片面に、上記片面に離
型処理を施したプラスチックフィルムの非離型処理面を
ラミネートすることにより得られる。
【0020】図1に本発明によって得られる補強芯材の
入っていないブチルゴム系テープの断面図を、又、図2
に本発明によって得られる補強芯材の入っているブチル
ゴム系テープの断面図を示す。
【0021】
【作用】本発明のブチルゴム系テープは、片面に離型処
理を施したプラスチックフィルムがラミネートされてお
り、剥離紙を使用していないので、網(線)入りガラス
の切り口部表面に貼り付け施工する時、ブチルゴム系テ
ープの巻き崩れが起こったり、剥離紙が作業場に散乱す
る等の剥離紙使用に伴って生じる問題が発生せず、プラ
スチックフィルムの補強効果により、テープ切れの問題
も解消されており、作業性に優れたものである。又、防
水性、防錆性も、防水・防錆塗料より優れている。
【0022】
【実施例】本発明をさらに詳しく説明するため、以下に
実施例をあげる。なお、実施例中の「部」は「重量部」
を意味する。
【0023】(実施例)
【0024】 (1)粘着性を有するブチルゴム系シート1の作成 ブチルゴム35部に対し、粘着付与樹脂13部、軟化剤
9部、プロセスオイル3部及び充填剤40部を添加混合
し、不織布を補強芯材2として、Tダイ法でシート状に
成形し、厚さ1mmの粘着性を有するブチルゴム系シー
ト1を得た。
【0025】(2)片面に離型処理を施したプラスチッ
クフィルム5の作成 厚さ0.1mmのポリエチレンフィルム3の片面に、グ
ラビアロールでシリコン系離型剤を固形分の塗工量が
0.5g/m2 になるように塗工し、160℃×15秒
間硬化させて、離型処理層4を設け、片面に離型処理を
施したポリエチレンフィルム5を得た。
【0026】(3)ブチルゴム系テープ6aの作成 厚さ1mmの粘着性を有するブチルゴム系シート1の片
面と、厚さ0.1mmの片面に離型処理を施したポリエ
チレンフィルム5の非離型処理面とをラミネートして、
内径3インチの紙芯に長さ15mで巻き取った後、輪切
り切断機を用いて、巾6mmに輪切り切断して、厚さ1
mm、巾6mm、長さ15mのブチルゴム系テープ6a
を得た。
【0027】(4)評価 得られたブチルゴム系テープ6aを網(線)入りガラス
の切り口部表面に貼り付け施工し、塩水噴霧試験、貼り
付け又は塗装時間試験、次工程迄の待ち時間試験を次の
方法で行った結果は表1に示すとおりであった。
【0028】塩水噴霧試験:得られたブチルゴム系テ
ープ6aを、150mm×300mmに切断され線材が
72本露出した厚さ6.8mmの線入りガラスの切り口
部表面の全周に貼り付けたものを試料として、塩水噴霧
試験を100サイクル行った後、周辺のガラスに微小な
クラックを発生させた線材の数を測定した。尚、塩水噴
霧試験は、3%食塩水を用い、塩水噴霧あり16時間→
塩水噴霧なし8時間を1サイクルとして行った。
【0029】貼り付け時間試験:得られたブチルゴム
系テープ6aを、800mm×1200mmに切断され
た厚み6.8mmの網入りガラスの切り口部表面の全周
に貼り付け、ガラス1枚あたりの貼り付け作業時間を測
定した。
【0030】次工程迄の待ち時間試験:得られたブチ
ルゴム系テープ6aを、800mm×1200mmに切
断された厚み6.8mmの網入りガラスの切り口部表面
の全周に貼り付けた後、次工程である塩ビ・ビード取付
け工程へ移行可能となる迄の時間を測定した。
【0031】(比較例1)
【0032】ブチルゴム系テープの作成において、片面
に離型処理を施したプラスチックフィルムをラミネート
する代わりに、剥離紙を用いて、厚さ1mm、巾6m
m、長さ15mの剥離紙付きブチルゴム系テープを得
た。
【0033】得られた剥離紙付きブチルゴム系テープの
塩水噴霧試験、貼り付け時間試験、次工程迄の待ち時間
試験を実施例と同様の方法で行った結果は表1に示すと
おりであった。
【0034】(比較例2)
【0035】ブチルゴム系テープの代わりに、弗素樹脂
を主成分とする溶剤型の防水・防錆塗料を用い、網
(線)入りガラスの切り口部表面の全周に、固形分の塗
装厚が30μmになるように刷毛で塗装し、常温で乾燥
した。
【0036】上記防水・防錆塗料の塩水噴霧試験、塗装
時間試験、次工程迄の待ち時間試験を実施例と同様の方
法で行った結果は表1に示すとおりであった。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるブチル
ゴム系テープは、優れた防水性と防錆性及び作業性を有
しており、特に網(線)入りガラスの防水・防錆用とし
て好適なものである。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】補強芯材の入っていないブチルゴム系テープの
断面図。
【図2】補強芯材の入っているブチルゴム系テープの断
面図。
【0001】
【符号の説明】
1 粘着性を有するブチルゴム系シート 2 補強芯材 3 プラスチックフィルム 4 離型処理層 5 片面に離型処理を施したプラスチックフィル
ム 6、6a ブチルゴム系テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着性を有するブチルゴム系シートの片
    面に、片面に離型処理を施したプラスチックフィルムの
    非離型処理面がラミネートされていることを特徴とする
    ブチルゴム系テープ。
JP15216893A 1993-06-23 1993-06-23 ブチルゴム系テープ Pending JPH0711203A (ja)

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JP15216893A JPH0711203A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 ブチルゴム系テープ

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