JPH07111956A - 垢 擦 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工業的に生産することにより安定的に供給で
きて、且つ、強く擦らなくても垢をきれいに落すことが
できて肌にやさしい垢擦の提供を目的とする。 【構成】 硬質ウレタンフォーム製で、ベントナイトを
含有し、表面がカットされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、入浴時に、肌の垢を擦
り落すために用いる垢擦に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、垢擦としては、天然に存する軽石
やヘチマの実の繊維などが主に用いられている。しかし
ながら、これらは天然物であるが故に供給が不安定化す
る心配がある。また、これら垢擦は、肌を擦るという物
理的な力のみに依存しているので、垢をきれいに落すに
は強い力で肌を擦らなければならず、時として皮膚が擦
傷するという場合があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、工業
的に生産することにより安定的に供給できて、且つ、強
く擦らなくても垢をきれいに落すことができて肌にやさ
しい垢擦の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の垢擦は、硬質ウレタンフォーム製で、ベン
トナイトを含有し、表面がカットされていることを特徴
とするものである。

【０００５】

【作用】硬質ウレタンフォームは気泡を有し、表面がカ
ットされることによりその気泡も開口して表面の凹凸度
が増すと共にその気泡の開口した縁の角が尖って鋭くな
る。従って、その表面は肌の上の垢を擦り取りやすくな
る。これに加えて、硬質ウレタンフォームに含まれるベ
ントナイトが水に濡れて溶け出してアルカリ性を呈する
ので、肌の表面張力を低下させて石鹸と同様に垢を落し
やすくする。従って、強く擦らなくとも垢がきれいに落
ちるようになる。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示したものであ
り、この垢擦１は化粧石鹸と略同形で、その上面中央部
には指などの曲面部に対応できる溝２を設けている。こ
の垢擦１は、主剤に硬化剤を１００対９０の割合で加え
た発泡倍率が０．２〜０．０３の硬質ウレタンフォーム
に、着色剤としての顔料が０．０２％、更にＰＨ値が９
〜１１のベントナイト（商品名「ベンゲル」）が２〜５
％含まれた組成となっている。尚、必要に応じて香料な
どを添加してもよい。この垢擦１の全体の表面はカット
されており、図２に示すように垢擦１の表面には、破断
された気泡３が開口している。従って、この垢擦１の表
面は、図３に示すような表面がカットされていない垢擦
４に比べて表面の凹凸度が大きく、且つ、気泡３の開口
した縁５の角で尖って鋭くなっている。この垢擦１は水
に濡れるとベントナイトが溶け出してアルカリ性を呈す
る。従って、石鹸と同様に肌の表面張力を低下させて垢
を落しやすくする。

【０００７】

【発明の効果】本発明の垢擦は上記の通りであり、従来
の軽石やヘチマの実の繊維などによる天然物の垢擦に比
べて工業的に生産できるので供給を安定化できるのは勿
論であるが、本発明は特に、気泡を有する硬質ウレタン
フォームを主材料としてその表面がカットされているこ
とにより、表面の凹凸度が大きく、且つ、表面に尖った
角部が多数存在するので、肌の上の垢を擦り取りやすい
という形状上の特徴があり、更にこれに加えて、内部に
含んだベントナイトが水に濡れて溶け出してアルカリ性
を呈することにより石鹸と同様に垢を落しやすくするの
で、両者が相俟って顕著な垢取り効果を奏し、従来例の
ように強く擦らなくとも垢をきれいに落すことができて
肌にやさしいという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図である。

【図２】表面の一部の断面図である。

【図３】表面がカットされていない垢擦の表面の一部の
断面図である。

【符号の説明】

１ 垢擦 ２ 溝 ３ 気泡 ４ 垢擦 ５ 気泡の開口した縁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 硬質ウレタンフォーム製で、ベントナイ
   トを含有し、表面がカットされていることを特徴とする
   垢擦。