JPH0711190A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH0711190A
JPH0711190A JP15666293A JP15666293A JPH0711190A JP H0711190 A JPH0711190 A JP H0711190A JP 15666293 A JP15666293 A JP 15666293A JP 15666293 A JP15666293 A JP 15666293A JP H0711190 A JPH0711190 A JP H0711190A
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JP
Japan
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coating composition
coating
polyol resin
nails
acrylic polyol
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JP15666293A
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English (en)
Inventor
Nobunori Miki
信典 三木
Masahiko Muto
雅彦 無徒
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建材用釘に形成された塗膜層を釘打ち時に剥
がれにくくする。 【構成】 建材用釘に塗膜層を形成するための塗料用組
成物は、アクリルポリオール樹脂と、イソシアネート系
硬化剤と、アクリルポリオール樹脂100重量部に対し
て20〜30重量部添加されかつポリエーテルポリオー
ル及びポリエステルポリオールからなる群から選ばれた
少なくとも1種の添加剤とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料組成物、特に、ア
クリルポリオール樹脂とイソシアネート系硬化剤とを含
むアクリルウレタン塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等の建築物の壁材として、コンクリ
ート板、モルタル板、スレート板等の無機壁材が用いら
れている。この種の壁材は、釘打ちにより建築物の壁部
に立て付けられている。このような無機壁材の施工時に
用いられる釘は、たとえばステンレス製の本体にコーテ
ィング層が形成されたものである。コーティング層は、
たとえば焼き付け型アクリルメラミン樹脂塗料(たとえ
ば日本ペイント株式会社製の“スーパーラックD1
F”)からなり、ディッピング法やバレルを用いた塗装
方法により形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の建材用釘
は、金槌やオートネーダーを用いて打ち込むと頭部のコ
ーティング層が剥離するので、壁材の立て付けが終了し
た時点で頭部の補修塗装をする必要がある。この補修塗
装は、煩雑なため、壁材の施工作業性を著しく損なって
いる。
【0004】本発明の目的は、建材用釘等の被塗装物に
形成されたコーティング層が釘打ち等の衝撃により剥離
しにくくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る塗料組成物
は、アクリルポリオール樹脂と、イソシアネート系硬化
剤と、アクリルポリオール樹脂100重量部に対して2
0〜30重量部添加されかつポリエーテルポリオールお
よびポリエステルポリオールからなる群から選ばれた少
なくとも1種の添加剤とを含んでいる。
【0006】*******塗料用組成物 本発明の塗料組成物は、アクリルポリオール樹脂とイソ
シアネート系硬化剤とを含むアクリルウレタン塗料組成
物である。本発明で用いられるアクリルポリオール樹脂
は、片末端にアクリロイル基又はメタクリロイル基を有
する、数平均分子量が1,000〜20,000のもの
である。
【0007】このようなアクリルポリオールを構成する
単量体の具体例としては、スチレン,ビニルトルエン,
クロロスチレン,α−メチルスチレン等の芳香族ビニル
化合物、アクリロニトリルやメタクリロニトリル等のシ
アン化ビニル化合物、メタクリル酸メチル,メタクリル
酸エチル,メタクリル酸ブチル,メタクリル酸シクロヘ
キシル,メタクリル酸2−エチルヘキシル,メタクリル
酸ラウリル等のメタクリル酸エステル、アクリル酸メチ
ル,アクリル酸エチル,アクリル酸プロピル,アクリル
酸ブチル,アクリル酸シクロヘキシル,アクリル酸2−
エチルヘキシル,アクリル酸ドデシル,アクリル酸ステ
アリル等のアクリル酸エステル、酢酸ビニル等のカルボ
ン酸ビニル、ビニルプロピルエーテルやビニルブチルエ
ーテル等のビニルエーテル、アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル,アクリル酸ヒドロキシプロピル,ポリエチレン
グリコールモノアクリル酸エステル等のアクリル酸エス
テル、メタクリル酸2−ヒドロシキエチル,メタクリル
酸ヒドロキシプロピル,ポリエチレングリコールモノメ
タクリル酸エステル等のメタクリル酸エステル、アクリ
ル酸ジメチルアミノエチル,アクリル酸ジエチルアミノ
エチル等のアクリル酸アミノアルキル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチル,メタクリル酸ジエチルアミノエチ
ル等のメタクリル酸アミノアルキル、無水マレイン酸等
が挙げられる。なお、アクリルポリオール樹脂は、例え
ばヒドロキシル基含有アクリル酸エステル、ヒドロキシ
ル基含有メタクリル酸エステル、アクリル酸アミノアル
キル、メタクリル酸アミノアルキル又は無水マレイン酸
に由来する構成単位を含んでいると、イソシアネート系
硬化剤との反応性が高まり、硬化し易くなる。アクリル
ポリオール樹脂のOH価及びガラス転移点(Tg)は、
それぞれ50〜200及び30℃以上が好ましい。
【0008】上述のアクリルポリオール樹脂は、必要に
応じて着色顔料を含んでいてもよい。この場合、アクリ
ルポリオール樹脂のワニス分と顔料との重量比(ワニス
/顔料)は、100/0〜40/60に設定するのが好
ましい。本発明で用いられるイソシアネート系硬化剤
は、上述のアクリルポリオール樹脂の架橋剤として作用
するものであり、1分子中に少なくともイソシアネート
基を2個以上有するポリイソシアネート化合物である。
このようなポリイソシアネート化合物としては、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、リジンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキシルメ
タンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシ
アネート、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシル
イソシアネート)、これらのポリイソシアネート類とプ
ロパンジオール,ヘキサンジオール,ポリエチレングリ
コール,トリメチロールプロパン,ペンタヘリトリット
等の多価アルコールとの反応により生成された、2個以
上のイソシアネート基の残存する化合物が挙げられる。
なお、イソシアネート系硬化剤として特に好ましいもの
は、1分子中にイソシアネート基を3個以上有するポリ
イソシアネート 化合物、特に、1分子中にイソシアネー
ト基を3個以上有する無黄変型ポリイソシアネート化合
物、すなわち非芳香族系ポリイソシアネート化合物であ
る。このようなポリイソシアネート化合物としては、ヘ
キサメチレンジイソシアネートのビウレット体、イソシ
アヌレート環を含むイソホロンジイソシアネートの三量
体が挙げられる。このような縮合型のポリイソシアネー
ト化合物の具体例としては、例えば日本ポリウレタン
(株)製の“コロネートN”、住友バイエルウレタン
(株)製の“スミジュールN”、“デスモジュールE3
150”及び“デスモジュールE3260”(いずれも
無黄変型)が挙げられる。
【0009】上述のポリイソシアネート化合物は、酢酸
エチル、酢酸ブチル又はキシロール等の溶剤で希釈した
溶液の形態で使用するのが好ましい。市販のポリイソシ
アネート化合物は、通常有機溶剤溶液の形態で入手でき
るので、そのまま使用することができる。上述のアクリ
ルポリオール樹脂に対する上述のイソシアネート系硬化
剤の添加量は、イソシアネート系硬化剤のイソシアネー
ト基(NCO)数とアクリルポリオール樹脂の水酸基
(OH)数との比率(NCO/OH)が0.5〜2.0
になるよう設定するのが好ましい。この比率が0.5未
満の場合は、硬化不足(乾燥不足)のために塗膜に粘着
感が残り易く、その結果ハンドリング性が低下する。逆
に、2.0を超えると、硬化し過ぎて塗膜の柔軟性が低
下し、塗膜が衝撃により剥がれ易くなる。
【0010】本発明で用いられる添加剤は、ポリエーテ
ルポリオール及びポリエステルポリオールからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種であり、本発明の塗料組成物
からなる塗膜に柔軟性を与えるためのものである。本発
明で用いられるポリエーテルポリオールは、ポリエーテ
ル鎖の両末端に水酸基が結合した構造を持つ公知のもの
である。好ましいポリエーテルポリオールとしては、B
ASF社製のポリテトラメチレンエーテルグリコール
“ポリTHF1,000”やデュポン社製の“テラタン
1025”が挙げられる。一方、本発明で用いられるポ
リエステルポリオールは、ポリエステル鎖の両末端に水
酸基が結合した構造を持つ公知のものである。好ましい
ポリエステルポリオールとしては、ダイセル化学株式会
社製の“プラクセルL220AL“が挙げられる。
【0011】なお、ポリエーテルポリオール及びポリエ
ステルポリオールの分子量は、500〜3,000が好
ましく、より好ましくは1,000〜2,000であ
る。また、ポリエーテルポリオール及びポリエステルポ
リオールの好ましいOH価は、50〜200、好ましく
は70〜150である。上述のポリエーテルポリオール
又はポリエステルポリオールは、上述のアクリルポリオ
ール樹脂100部に対して20〜30部添加するのが好
ましい。添加量がこの範囲外の場合は、塗膜の剥がれが
生じ易くなる。
【0012】本発明の塗料組成物は、上述の必須成分に
加えて艶消し剤を含んでいてもよい。艶消し剤の具体例
としては、日本ペイント株式会社製のnaxマルチフラ
ットベーススーパーおよびnaxマルチ艶消し剤が挙げ
られる。艶消し剤の添加量は、上述のアクリルポリオー
ル樹脂100部に対して100部以下に設定するのが好
ましい。塗料用組成物の利用 本発明の塗料用組成物は、鉄やステンレス等の金属製の
建材用釘に塗膜層を形成するために用いられる。塗膜層
は、釘本体の全体に形成しても良いし、頭部のみに形成
しても良い。
【0013】塗膜層の厚みは、通常50〜200μm、
好ましくは80〜120μmに設定する。膜厚がこの範
囲外の場合は、釘打ち時に塗膜層が剥離し易い。塗膜層
は、2〜4回の重ね塗りにより多層に形成されているの
が好ましい。このような重ね塗りを行うと、1回塗りの
場合に比べて釘打ち時に塗膜層の剥離が起こりにくくな
る。
【0014】なお、釘本体には、塗膜層の下地層として
のシーラー層が設けられていてもよい。シーラー層を構
成するシーラーとしては、昭永化学(株)製の“ユニバ
ーサルシーラー”や日本ペイント株式会社製の“オルガ
セレクト30プライマー”が挙げられる。次に、建材用
釘に対して本発明の塗料組成物による塗膜層を形成する
ための方法について説明する。
【0015】まず、溶剤を用いて建材用釘本体を脱脂処
理する。次に、脱脂処理された釘本体に、必要に応じて
シーラーを塗布する。なお、シーラーの厚みは、5〜2
0μmに設定するのが好ましい。次に、上述の塗料組成
物を塗布する。この際、イソシアネート系硬化剤を除く
成分を含む第1剤と、イソシアネート系硬化剤を含む第
2剤とを塗布直前に混合して塗料組成物を調整するのが
好ましい。塗料組成物は、2〜4回重ね塗りする。な
お、塗料組成物の塗布方法としては、ディッピングによ
る方法やバレルを用いる方法が挙げられる。
【0016】塗膜層が形成された建材用釘は、例えばコ
ンクリート板、モルタル板、スレート板、ケイカル板、
ALC板等を建築物の壁材として固定する際に用いられ
る。
【0017】
【実施例】実施例1〜4、比較例1〜3 表1に示す組成の塗料組成物A〜Gを作製した。なお、
いずれの組成物においても、アクリルポリオール樹脂に
含まれるOH基とイソシアネート系硬化剤に含まれるN
CO基との比率(NCO/OH)は100/105であ
る。
【0018】
【表1】
【0019】次に、シーラー層が設けられたステンレス
製の建材用釘に上述の塗料組成物を3回重ね塗りし、厚
さ80〜100μmの塗膜層を形成した。得られた釘に
ついて、衝撃テスト及び釘打ちテストを実施した。衝撃
テストは、JIS−K5400−8.3.2に従った。
また、釘打ちテストは、100本の釘を金槌を用いてサ
イディングボードに打ち込み、この際、頭部の塗膜が剥
離しなかった釘の本数をカウントした。結果を表2に示
す。比較例4 日本ペイント株式会社製の焼き付け型アクリルメラミン
樹脂“スーパーラックDIF”を塗料として用いて実施
例1〜4と同様の釘を製造し、同様のテストを実施し
た。結果を表2に示す。比較例5 日本ペイント株式会社製のDANユニを塗料として用い
て実施例1〜4と同様の釘を製造し、同様のテストを実
施した。結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】実施例5〜9、比較例6,7 表1の塗料組成物Aを表3に示す膜厚及び塗り重ね回数
で実施例1〜4で用いたものと同じ釘に塗布し、釘打ち
テストを実施した。結果を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】本発明に係る塗料組成物は、アクリルポ
リオール樹脂とイソシアネート系硬化剤とを含むアクリ
ルウレタン塗料に対してポリエーテルポリオール及びポ
リエステルポリオールからなる群から選ばれた少なくと
も1種の添加剤を所定量添加したので、釘打ち等の衝撃
が加わっても剥離しにくい塗膜を形成できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリルポリオール樹脂と、 イソシアネート系硬化剤と、 前記アクリルポリオール樹脂100重量部に対して20
    〜30重量部添加された、ポリエーテルポリオールおよ
    びポリエステルポリオールからなる群から選ばれた少な
    くとも1種の添加剤と、を含む塗料組成物。
JP15666293A 1993-06-28 1993-06-28 塗料組成物 Pending JPH0711190A (ja)

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JP15666293A JPH0711190A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 塗料組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186707A (ja) * 2000-07-19 2007-07-26 Nippon Shokubai Co Ltd 塗料用樹脂組成物及び硬化性塗料組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186707A (ja) * 2000-07-19 2007-07-26 Nippon Shokubai Co Ltd 塗料用樹脂組成物及び硬化性塗料組成物

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