JPH07111606A - 撮像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手ぶれ防止装置の機能を効果的に発揮して、
手ぶれの無い自然な撮影が実施できる。 【構成】 撮像素子によって光電変換し動画像信号を出
力する撮像装置１と、撮像装置１から動画像信号を入力
して画像のぶれを検出するぶれ検出回路２と、ぶれ検出
回路２から画像ぶれ情報を入力して撮像装置１からの動
画像信号を補正し映像信号を出力するぶれ補正回路３
と、ぶれ補正回路３からの映像信号と前記動画像信号を
入力し合成する画像合成回路４とを備え、ファインダー
５に撮影中のぶれ補正後の画像と撮影中のぶれ未補正の
画像とを同時に重ねて表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は手ぶれ補正機能を備えた
撮像装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】動画像の撮像装置、例えばカメラ一体型
ＶＴＲにおいては、撮影者の手持ちによる撮影中に、撮
影者の手ぶれや強い風等により撮像装置がゆれたりぶれ
たりすることが多く、撮影した画像もゆれたりぶれたり
して見苦しくなってしまう。

【０００３】そこで最近では、電気的や光学的に手ぶれ
を補正する装置が提案されている。これらを用いれば撮
像装置を手持ちして撮影しても手ぶれが少ない見やすい
画像を撮影できる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】撮像装置を手持ち状態
で撮影時に、撮影者は撮像装置のファインダーを通して
手ぶれが少なくなるようにフィードバックをかけてい
る。例えばある被写体を撮影しているときに、撮影者は
通常、被写体が常にファインダーの中心になるように撮
像装置を動かしている。手ぶれ等により撮像装置が右に
寄ると、ファインダー内の被写体が左に寄ることによ
り、撮影者は撮像装置がぶれにより右に寄ったことを知
り、手ぶれを補正するために撮像装置を左に向ける。ま
た、撮像装置が左に寄ると、ファインダー内の被写体が
右に寄ることにより、撮影者は撮像装置がぶれにより左
に寄ったことを知り、手ぶれを補正するために撮像装置
を右に向け、常にぶれが少なくなるように操作してい
る。

【０００５】しかし、電子式ビューファインダーにおい
ては、ぶれ補正装置を働かせるとファインダー内にはぶ
れ補正後の画像が表示されるので、ファインダーを通じ
ての撮影者へのフィードバックは無くなってしまう。そ
のためにファインダーを通して撮影者自身が行っていた
ぶれ補正は実施しなくなってしまう。

【０００６】手ぶれ補正には補正可能な範囲があるが、
手ぶれ補正装置を働かせてファインダーに補正後の画像
を表示させると、撮影された画像は手ぶれ等によってぶ
れを起しても撮影者にはファインダーを通じて手ぶれの
フィードバックが無いために現在の手ぶれ量が判断でき
ず、手ぶれが補正装置の手ぶれ補正範囲を越えてしまう
ことがある。すると撮影された画像は手ぶれを補正しき
れないので不自然になってしまう。

【０００７】本発明は、上記従来の問題点を解消するた
めに成されたもので、手ぶれ補正装置による映像の補正
と、手ぶれ補正前の画像による撮影者の手ぶれ防止の機
能によって手ぶれ補正装置による映像の補正を効果的に
発揮して、ぶれの無い自然な撮影ができる撮像装置を提
供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る撮像装置
は、入射した被写体像を撮像素子によって光電変換し動
画像信号を出力する撮像手段と、該撮像手段から動画像
信号を入力して画像のぶれを検出するぶれ検出手段と、
該ぶれ検出手段から画像ぶれ情報を入力して撮像手段か
らの動画像信号を補正し映像信号を出力するぶれ補正手
段と、該ぶれ補正手段からの映像信号と前記動画像信号
を入力し合成する画像合成手段と、該画像合成手段から
入力して撮影中のぶれ補正後の画像と撮影中のぶれ未補
正の画像とを同時に重ねて表示する表示手段を備えたこ
とを特徴とする構成によって、前記の目的を達成しよう
とするものである。

【０００９】

【作用】上記構成により、表示手段に同時に重ねて表示
される撮影中のぶれ補正後の画像と撮影中のぶれ未補正
の画像とによって、撮影者に手ぶれ状態を容易に知らせ
ることができ、撮影者は撮像装置の保持に留意し対応す
ることができるので、ぶれ補正手段による補正が不可能
となるような撮像装置の偏向・動揺状態となることを防
止でき手ぶれ防止機能を充分に発揮して撮影することが
できる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明に係る撮像装置を実施例によっ
て説明する。

【００１１】図１はカメラ一体型ＶＴＲにおける本発明
の一実施例である。１は光電変換する撮像素子を備えた
撮像装置、２はぶれ検出回路、３はぶれ補正回路、４は
画像合成回路、５はファインダーである。

【００１２】まず、撮像装置１で被写体を撮影する。こ
の動画像信号からぶれ検出回路２によって、ぶれベクト
ルを検出する。また、撮像装置１からの動画像信号はぶ
れ補正回路３にも入力され、ここでぶれ検出回路２から
のぶれベクトル信号をもとにして撮影されたぶれ動画像
を補正する。ぶれ補正された動画像の映像信号は画像合
成回路４とＶＴＲへ出力される。

【００１３】画像合成回路４では、撮像装置１からのぶ
れが未補正の動画像信号と、ぶれ補正回路３からのぶれ
補正された動画像信号を合成する。画像合成回路４では
ぶれ未補正の動画像と、ぶれ補正後の動画像の区別をつ
けるために、例えばぶれ未補正の動画像は輪郭だけを抽
出する等してぶれ補正後の動画像と合成する。

【００１４】合成されたぶれ未補正の動画像とぶれ補正
後の動画像はファインダー５に出力され表示される。

【００１５】図２はファインダーに表示される画像を示
した図である。ここで図２に示す（ａ）は、ある動画像
のｎフレーム目の画像、（ｂ）はｎ＋１フレーム目の画
像である。各々の図においてはＡはぶれ補正後の画像、
Ｂはぶれ未補正の画像である。

【００１６】被写体が静止している例であるのに、
（ａ）のｎフレーム目の画像ではぶれ未補正の画像Ｂ
が、ぶれ補正後の画像Ａの右側に表示されており、これ
は撮像装置１が左にぶれたことを示している。また
（ｂ）のｎ＋１フレーム目の画像ではぶれ未補正の画像
Ｂが、ぶれ補正後の画像Ａの左側に表示されており、こ
れは撮像装置１が右にぶれたことを示している。

【００１７】

【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ぶれ補正回路を持つ撮像装置において、ファインダ
ー内にぶれ補正後の動画像と共に、ぶれ未補正の画像を
同時に重ねて表示することにより、撮影者に対して手ぶ
れのフィードバックがなされるために、ぶれ補正回路の
補正範囲を越える手ぶれを起こすことのないように容易
に撮像装置の適切な保持方向を判断でき、また撮影者は
手ぶれを少なくするように撮像装置を操作するので、よ
りぶれの少ない自然な動画像を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例のブロック図である。

【図２】 図１の実施例におけるファインダー内に表示
される画像の説明図である。

【符号の説明】

１ 撮像装置 ２ ぶれ検出回路 ３ ぶれ補正回路 ４ 画像合成回路 ５ ファインダー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入射した被写体像を撮像素子によって光
   電変換し動画像信号を出力する撮像手段と、該撮像手段
   から動画像信号を入力して画像のぶれを検出するぶれ検
   出手段と、該ぶれ検出手段から画像ぶれ情報を入力して
   撮像手段からの動画像信号を補正し映像信号を出力する
   ぶれ補正手段と、該ぶれ補正手段からの映像信号と前記
   動画像信号を入力し合成する画像合成手段と、該画像合
   成手段から入力して撮影中のぶれ補正後の画像と撮影中
   のぶれ未補正の画像とを同時に重ねて表示する表示手段
   を備えたことを特徴とする撮像装置。