JPH07111228B2 - クランプ式管連結装置 - Google Patents

クランプ式管連結装置

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JPH07111228B2
JPH07111228B2 JP4202630A JP20263092A JPH07111228B2 JP H07111228 B2 JPH07111228 B2 JP H07111228B2 JP 4202630 A JP4202630 A JP 4202630A JP 20263092 A JP20263092 A JP 20263092A JP H07111228 B2 JPH07111228 B2 JP H07111228B2
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screw
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clamp
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忠也 高橋
久夫 竹沢
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株式会社新潟鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばタンカーの流体
受入管とローディングアームの接続管との接続・切離し
を迅速に行なうクランプ式管連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、管端に支持フランジを設けた一
方の管と、管端に接続フランジを設けた他方の管を連結
するクランプ式管連結装置として、特公昭54−215
63号公報に示すものや、図11,図12に示すものが
知られている。
【0003】図において、クランプ式管連結装置101
は、管端に支持フランジ102Aを設けた一方の管10
2を、管端に接続フランジ103Aを設けた他方の管1
03に対して締付及び締付の解除を行なっている。他方
の管103の接続フランジ103Aの外周部に設けた4
つの突部103Bに、それぞれカム104がピン105
を介して回転自在に軸着され、カム104のカム面10
4Aは、その円周方向に沿って傾斜している。また、4
つのカム104は、全体として円周状に配列されてい
る。
【0004】カム104は、その回転操作により、他方
の管103の接続フランジ103Aの外側から内側に位
置を変え、カム104のカム面104Aが一方の管10
2の支持フランジ102Aの上面102Bに面接触す
る。従って、カム104により、支持フランジ102A
と接続フランジ103Aが締め付けられる。
【0005】カム104を逆方向に回転させると、図1
0に示すようにカム104が解除さた状態になり、一方
の管102の支持フランジ102Aが取り外し可能の状
態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したク
ランプ式管連結装置101にあっては、同一口径寸法の
他方の管103に口径寸法の異なる2種類の一方の管1
02を連結しようとする場合、一方の管102の支持フ
ランジ102Aの直径寸法が異なり、例えば、対向する
カム104,104の間に一方の管102の支持フラン
ジ102Aを収めることができず、4つのカム104で
一方の管102の支持フランジ102Aを締め付けられ
なくなる。
【0007】かかる場合、一方の管102の支持フラン
ジ102Aの口径に対応してカム104の大きさ等を変
更して対処する必要があり、支持フランジ102Aの口
径に対応した多種類のカム104を準備しなければなら
ず、管理等が面倒になる。
【0008】また、一方の管102の支持フランジ10
2Aの口径寸法が異なる2種類以上の一方の管102を
他方の管103に接続する場合、異口径寸法のフランジ
を一端に有し、他端に他方の管103の接続フランジ1
03Aの口径寸法と同じ寸法のフランジを持った2種類
以上のスプールフランジを、一方の管102と他方の管
103の間に一方の管102に対応させて装着すること
もできるが、スプールフランジという余分な部品を準備
しなければならない。
【0009】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、一方の管の支持フランジ
の口径が他方の管の接続フランジの口径と異なっていて
も、一方の管を他方の管に接続することができるクラン
プ式管連結装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
管端に支持フランジを設けた一方の管と他方の管を連結
するクランプ式管連結装置において、他方の管の管端の
外周部に固設された支持部材と、支持部材に回転自在に
支持された駆動螺子と、支持部材に設けられ、駆動螺子
を回転させる回転駆動手段と、駆動螺子に螺合して管の
軸方向に移動自在の締付螺子と、締付螺子の前端に着脱
自在に接続されて支持部材の前端側に配置されるととも
に、一端に、締付螺子の前端の荷重点から一方の管の支
持フランジが力を受ける締付点までのクランプ距離を第
1の寸法にして支持フランジに接離自在の第1フランジ
押圧部を形成するとともに、他端に、クランプ距離を第
1の寸法とは異なる寸法にして支持フランジに接離自在
の第2フランジ押圧部を形成したクランプレバーと、締
付螺子の螺子面と駆動螺子の螺子面を相互に押圧する螺
子面密着手段とを備え、締付螺子に回転阻止部を形成す
るとともに支持部材に締付螺子の回転を停止させるスト
ッパを設け、回転阻止部またはストッパに、クランプレ
バーが締付可能位置から一方の管の支持フランジより外
れた位置に回動した時クランプレバーの回動を停止させ
る締付解除時作動変換部と、一方の管の支持フランジよ
り外れた位置からクランプレバーが締付可能位置に回動
した時クランプレバーの回動を停止させる締付時作動変
換部を形成したことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、管端に支持フラン
ジを設けた一方の管と他方の管を連結するクランプ式管
連結装置において、他方の管の管端の外周部に固設され
た支持部材と、支持部材に回転自在に支持された駆動螺
子と、支持部材に設けられ、駆動螺子を回転させる回転
駆動手段と、駆動螺子に螺合して管の軸方向に移動自在
の締付螺子と、締付螺子の前端に着脱自在に接続されて
支持部材の前端側に配置されるとともに、一端に、締付
螺子の前端の荷重点から一方の管の支持フランジが力を
受ける締付点までのクランプ距離を第1の寸法にして支
持フランジに接離自在の第1フランジ押圧部を形成する
とともに、他端に、クランプ距離を第1の寸法とは異な
る寸法にして支持フランジに接離自在の第2フランジ押
圧部を形成したクランプレバーと、締付螺子の螺子面と
駆動螺子の螺子面を相互に押圧する螺子面密着手段とを
備え、クランプレバーが締付可能位置から一方の管の支
持フランジより外れた位置に回動した時クランプレバー
の回動を停止させる締付解除時作動変換部からなる第1
ストッパを、支持部材または他方の管に設けるととも
に、クランプレバーが一方の管の支持フランジより外れ
た位置から締付可能位置に回動した時クランプレバーの
回動を停止させる締付時作動変換部からなる第2ストッ
パを、支持部材または他方の管に設けたことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明においては、支持フランジ
の口径が異なる2種類の一方の管に対応して、クランプ
レバーの締付螺子に対する取付状態を変えることによ
り、クランプレバーの第1フランジ押圧部または第2フ
ランジ押圧部が選択される。
【0013】第1フランジ押圧部を選択した時、クラン
プレバーの第1フランジ押圧部は内側に位置し、一方の
管の所定の径の支持フランジに当接して、一方の管の支
持フランジが他方の管に締め付けられている。
【0014】同一の径の支持フランジの他方の管に、支
持フランジの径が所定の径とは異なる寸法の一方の管を
取り付ける場合には、クランプレバーを締付螺子の前端
から取り外し、クランプレバーの締付螺子に対する取付
状態を反転すると、第2フランジ押圧部が選択され、ク
ランプレバーの第2フランジ押圧部が内側に位置する。
クランプレバーの第2フランジ押圧部が所定の径の支持
フランジとは異なる寸法の径の支持フランジに当接し
て、一方の管の支持フランジが他方の管に締め付けら
る。
【0015】そして、クランプレバーの作動で、両管の
締付を解除する締付解除動作,両管を締め付ける締付動
作の2つの動作が以下のように行なわれる。クランプレ
バーが内側に首振りした位置にあり、一方の管の支持フ
ランジを他方の管に押圧して締め付けした状態を初期状
態に設定する。両管を使用に供した後、回転駆動手段に
より、駆動螺子を所定の方向に回転させると、クランプ
レバーの締付力が若干弱まる少しの間だけ、締付螺子
は、クランプレバーが支持フランジから離れる方向に僅
か移動する。
【0016】次に、締付螺子は駆動螺子と共回りをし、
締付螺子の回転によりクランプレバーが回動し、外側に
首振りした位置になる。締付螺子が所定の角度回転する
と、締付螺子の回転阻止部と支持部材のストッパとが締
付解除時作動変換部において当接し、締付螺子の回転
(クランプレバーの回動)を停止させるが、駆動螺子の
回転が続く。
【0017】上述のように、締付螺子は回転を停止され
ているので、駆動螺子の回転により、他方の管から一方
の管の方向に軸方向に沿って移動する。これにより、ク
ランプレバーの第1フランジ押圧部または第2フランジ
押圧部が一方の管の支持フランジから離される。即ち、
両管の連結の締付解除が行なわれる。
【0018】一方、回転駆動手段により上記とは逆方向
に駆動螺子を回転させると、締付螺子と駆動螺子の間に
は螺子面密着手段により摩擦力が作用しているので、締
付螺子は駆動螺子と共回りをし、外側に位置しているク
ランプレバーも共回りをし、内側に首振りした位置にな
る。締付螺子が所定の角度回動すると、締付螺子の回転
阻止部と支持部材のストッパとが締付時作動変換部にお
いて当接し、締付螺子の回転(クランプレバーの回動)
を停止させるが、駆動螺子の回転が続く。
【0019】締付螺子は回転を停止されているので、駆
動螺子の回転により、一方の管から他方の管の方向に向
けて軸方向に沿って移動する。これにより、クランプレ
バーの第1フランジ押圧部または第2フランジ押圧部が
一方の管の支持フランジに当接し、一方の管の支持フラ
ンジが他方の管に締め付けられる。
【0020】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の発明と同様の作用が生じる。
【0021】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1ないし図9は本発明の実施例に係わるクラ
ンプ式管連結装置を示す。
【0022】図において、1は接続すべき一方の管で、
その管端には環状の支持フランジ1Aが形成されてい
る。2は接続すべき他方の管で、その管端に環状の接続
フランジ2Aが形成されている。一方の管1の支持フラ
ンジ1Aと他方の管2の接続フランジ2Aは、向い合わ
せた状態で当接している。
【0023】接続フランジ2Aの外周部には、ディスク
状ブロック体からなる支持部材4が設けられている。即
ち、この支持部材4は前部ディスク体5と、後部ディス
ク体6を有し、前部ディスク体5は、その前端面を他方
の管2の接続フランジ2Aの裏側に当接させた状態で、
複数のボルトで接続フランジ2Aに取り付けられてい
る。後部ディスク体6は、複数のボルトで、前部ディス
ク体5に固定して取り付けられている。この支持部材4
に、以下に詳述するように3つのクランプ機構8,8,
8が円周方向に沿って設けられている。
【0024】各クランプ機構8は、それぞれ同じ構造と
なっているので、そのうちの1つのクランプ機構8を例
にとって説明する。クランプ機構8では、支持部材4に
は前部軸受け9と後部軸受け10とが設けられ、前部軸
受け9と後部軸受け10に、駆動螺子11が支持されて
いる。即ち、支持部材4に駆動螺子11が回転自在に支
持されている。
【0025】この駆動螺子11は、円筒状に構成され、
この駆動螺子11内に、締付螺子12が螺合している。
また、駆動螺子11の外周部には、小歯車13がキー1
3Aを介して固定して設けられ、この小歯車13は、前
部ディスク体5の内周部に回転自在に環設された大歯車
14に噛み合っている。従って、図8に示すように、小
歯車13は、大歯車14の周りに、4箇所に亘って配列
されることになる(1箇所のみ図示)。
【0026】大歯車14の所定の部位には、第1伝達歯
車15が噛み合っており、この第1伝達歯車15は、支
持部材4に軸着した軸16上に設けられ、軸16上には
第2伝達歯車16Aが設けられている。この第2伝達歯
車16Aは第3伝達歯車17を介して支持部材4に固定
して取り付けられたエアーモータからなる回転駆動手段
18に噛み合っている。
【0027】そして、上記の締付螺子12の前端には、
対向する2つの板部19,19からなる2又状の接続部
20が形成され、この接続部20の間にクランプレバー
21が挟持され、接続部20の板部19,19及びクラ
ンプレバー21が支持ピン22を介して結合し、締付螺
子12の前端にクランプレバー21が回動自在に連結さ
れ、支持部材4の前端側に配置されている。従って、ク
ランプレバー21は締付螺子12の前端に着脱自在に接
続されている。
【0028】クランプレバー21は、板材で構成され、
その一端に、所定の口径φ1の一方の管1の支持フラン
ジ1A(図2)に接離自在の第1フランジ押圧部23を
有するとともに、他端に、所定の口径φ1とは異なる口
径φ2の一方の管1の支持フランジ1A(図9)に接離
自在の第2フランジ押圧部24を有している。
【0029】従って、図2に示すように、一方の管1の
口径がφ1の際には、クランプレバー21に力を伝達す
る締付螺子12の前端の荷重点から、支持フランジ1A
がクランプレバー21から力を受ける締付点までのクラ
ンプ距離(第1の寸法)はL1となり、こに対応して、
第1フランジ押圧部23が支持フランジ1Aの押圧用と
して使用される。
【0030】締付螺子12にクランプレバー21を反転
して取り付けることにより、図9に示すように、一方の
管1の口径がφ2の際には、クランプレバー21に力を
伝達する締付螺子12の前端の荷重点から、支持フラン
ジ1Aがクランプレバー21から力を受ける締付点まで
のクランプ距離(第2の寸法)はL2となり、こに対応
して、第2フランジ押圧部24が支持フランジ1Aの押
圧用として使用される。
【0031】また、支持部材4には、第1フランジ押圧
部23または第2フランジ押圧部24に対応して弾性手
段25が設けられている。この弾性手段25は、支持部
材4の前面壁7に固定したブッシュ26Aと、ブッシュ
26Aを貫通するピン26Bと、このピン26Bの一端
に一体に設けられて第1,2フランジ押圧部23,24
に押圧されるプッシャ26Cと、プッシャ26Cとブッ
シュ26Aの端面の間に装着された皿バネ27と、ピン
26Bの他端を螺子止めするナット部材28とから構成
されている。
【0032】そして、図6に示すように、駆動螺子11
の後部端部の外周面にはカラー29が螺子止めで一体化
されている。締付螺子12の途中部分には、カラー29
に隣接してディスク30が螺合し、このディスク30を
貫通してボルト部材31がカラー29に螺子止めされ、
このボルト部材31の頭部31Aとディスク30の端面
の間に皿ばね32が装着されている。皿ばね32の付勢
力によりボルト部材31は、上記駆動螺子11に一体の
カラー29とディスク30に相互に近接する力を作用さ
せ、締付螺子12の螺子面と駆動螺子11の螺子面を相
互に押圧している。即ち、締付螺子12の螺子面と駆動
螺子11の螺子面を相互に押圧する螺子面密着手段33
が、上記のディスク30,ボルト部材31,皿ばね32
で構成されている。
【0033】また、支持部材4の後部ディスク体6の後
端面には、円筒体34が固定して取り付けられ、この円
筒体34内には突起部からなるストッパ35が設けられ
ている。
【0034】一方、図2,図3に示すように、締付螺子
12の後端に回転阻止部36が固定して設けられてい
る。この回転阻止部36は、小リング体の外周面の一部
にカム溝36Aを形成して構成され、カム溝36A間に
上記ストッパ35が位置している。
【0035】回転阻止部36のカム溝36Aの一端は、
締付解除時作動変換部37となり、他端は締付時作動変
換部38となっている。締付螺子12が回転することに
より、締付螺子12に一体の回転阻止部36の締付解除
時作動変換部37及び締付時作動変換部38がストッパ
35に当接し、このストッパ35の当接により、締付螺
子12の回転が停止されるようになっている。詳しく言
えば、ストッパ35と回転阻止部36の締付解除時作動
変換部37の当接により、クランプレバー21が締付可
能位置から一方の管1の支持フランジ1Aより外れた位
置に回動した時クランプレバー21の回動を停止させる
ようになっている。
【0036】また、ストッパ35と回転阻止部36の締
付時作動変換部38の当接により、一方の管1の支持フ
ランジ1Aより外れた位置からクランプレバー21が締
付可能位置に回動した時クランプレバー21の回動を停
止させるようになっている。
【0037】次に、本実施例の動作を説明する。クラン
プレバー21の作動で、両管1,2の締付を解除する締
付解除動作,両管1,2を締め付ける締付動作の2つの
動作が行なわれる。
【0038】クランプレバー21が内側に首振りした位
置にあり、一方の管1の支持フランジ1Aを他方の管2
の接続フランジ2Aに押圧して締め付けた状態を初期状
態とする。両管1,2を使用に供した後、回転駆動手段
18により、駆動螺子11を所定の方向に回転させる
と、クランプレバー21の締付力が若干弱まる少しの間
だけ、締付螺子12は、クランプレバー21が支持フラ
ンジ1Aから離れる方向に僅か移動する。
【0039】さらに、回転駆動手段18により、駆動螺
子11を所定の方向に回転させると、締付螺子12と駆
動螺子11の間には螺子面密着手段33により摩擦力が
作用しているので、締付螺子12は駆動螺子11と共回
りをし、締付螺子12の回転によりクランプレバー21
が回動し、外側に首振りした位置になる(図5の二点鎖
線で示す)。
【0040】クランプレバー21が所定の角度回動する
と、締付螺子12の回転阻止部36と、支持部材4のス
トッパ35とが締付解除時作動変換部37において当接
し、締付螺子12の回転(クランプレバー21の回動)
を停止させる。クランプレバー21の回動角度は約90
度である。
【0041】この時、締付螺子12と駆動螺子11の間
には螺子面密着手段33により摩擦力が作用している
が、この摩擦力に回転駆動手段18の回転力が打ち勝っ
て駆動螺子11の回転が続く。締付螺子12は回転を停
止されているので、駆動螺子11の回転により、他方の
管2から一方の管1の方向に軸方向に沿って移動する。
これにより、クランプレバー21のフランジ押圧部23
が一方の管1の支持フランジ1Aから離される。即ち、
両管1,2の連結の解除が行なわれる。
【0042】一方、回転駆動手段18により上記とは逆
方向に駆動螺子11を回転させると、締付螺子12と駆
動螺子11の間には螺子面密着手段33により摩擦力が
作用しているので、締付螺子12は駆動螺子11と共回
りをし、外側に位置しているクランプレバー21も共回
りをし、内側に首振りした位置になる。締付螺子12が
所定の角度回動すると、締付螺子12の回転阻止部36
と、支持部材4のストッパ35とが締付時作動変換部3
8において当接し、締付螺子12の回転(クランプレバ
ー21の回動)を停止させる。
【0043】この時、締付螺子12と駆動螺子11の間
には螺子面密着手段33により摩擦力が作用している
が、この摩擦力に回転駆動手段18の回転力に打ち勝っ
て駆動螺子11の回転が続く。締付螺子12は回転を停
止されているので、駆動螺子11の回転により、一方の
管1から他方の管2の方向に向けて軸方向に沿って移動
する。これにより、クランプレバー21のフランジ押圧
部23が一方の管1の支持フランジ1Aに当接し、一方
の管1の支持フランジ1Aが他方の管2の接続フランジ
2Aに締め付けられ、初期状態となる。
【0044】以上のように、回転駆動手段18だけの単
一回転機能の駆動手段で、クランプレバー21の首振り
動作、締付螺子12の回転から直線運動への変換動作
(クランプレバー21の回動から直線運動)、クランプ
レバー21の軸方向に沿った直線運動動作の3つの動作
がなされる。
【0045】そして、同一の口径の他方の管2に、所定
の口径φ1の一方の管1とは異なる口径φ2の一方の管
1を取り付ける場合には、クランプレバー21に力を伝
達する締付螺子12の前端の荷重点から、支持フランジ
1Aがクランプレバー21から力を受ける締付点までの
クランプ距離が変更されるが、この変更されたクランプ
距離に対応する必要があり、クランプレバー21が反転
して締付螺子12に取り付けられる。クランプレバー2
1を反転した状態では、クランプレバー21の上記荷重
点から第1フランジ押圧部23または第2フランジ押圧
部24までの距離が、変更された上記クランプ距離に対
応する。
【0046】しかして、口径寸法の異なる2種類の一方
の管1に対応して、クランプレバー21の締付螺子12
に対する取付状態を変えることにより、クランプレバー
21の第1フランジ押圧部23または第2フランジ押圧
部24が選択される。
【0047】図2に示すように、第1フランジ押圧部2
3が選択された時、クランプレバー21の第1フランジ
押圧部23は内側に位置し、所定の口径φ1の一方の管
1の支持フランジ1Aに当接して、一方の管1の支持フ
ランジ1Aが他方の管2に締め付けられている。
【0048】図9に示すように、同一の口径の他方の管
2に、所定の口径φ1の一方の管1とは異なる口径φ2
の一方の管1を取り付ける場合には、クランプレバー2
1の接続部20の板部19,19及びクランプレバー2
1から支持ピン22を抜いて、クランプレバー21が締
付螺子12の前端から取り外される。そして、この場合
には、他方の管2の接続フランジ2Aの端面に中間ディ
スク39を取り付け、この中間ディスク39に一方の管
1の支持フランジ1Aが取り付けられる。クランプレバ
ー21の締付螺子12に対する取付状態を反転して第2
フランジ押圧部24を選択するようにクランプレバー2
1を再びクランプレバー21の接続部20に取り付ける
と、クランプレバー21の第2フランジ押圧部24が内
側に位置する。この第2フランジ押圧部24が所定の口
径φ1とは異なる寸法の口径φ2の一方の管1の支持フ
ランジ1Aに当接して、一方の管1の支持フランジ1A
が他方の管2に締め付けられる。
【0049】以上の如き構成によれば、一方の管1の支
持フランジ1Aの口径が他方の管2の接続フランジ2A
の口径と異なっていても、口径寸法の異なる2種類の一
方の管1に対応して、クランプレバー21の締付螺子1
2に対する取付状態を変えることにより、クランプレバ
ー21の第1フランジ押圧部23または第2フランジ押
圧部24を選択し、一方の管1の支持フランジ1Aを他
方の管2に締め付けることができる。即ち、同一のクラ
ンプレバー21により、同一の口径の他方の管2に、口
径φ1,φ2の異なる2種類の一方の管1を締め付ける
ことができる。
【0050】また、クランプレバーを2種類以上準備す
ることにより、支持フランジ1Aの口径が異なる2種類
以上の一方の管1に対応することもできる。なお、本実
施例においては、他方の管2には接続フランジ2Aが形
成されているが、接続フランジ2Aが形成されていない
直管に適用することもできる。
【0051】また、本実施例においては、クランプ機構
の個数は3個となっているが、かかる個数に限定される
ことはない。さらに、本実施例においては、締付螺子1
2の後端に回転阻止部36が固定して設けられ、締付螺
子12が回転することにより、締付螺子12に一体の回
転阻止部36の締付解除時作動変換部37及び締付時作
動変換部38がストッパ35に当接し、このストッパ3
5により、締付螺子12の回転が停止されるようになっ
ているが、締付螺子12の回転の停止態様はこれに限定
されることなく、例えば、クランプレバー21が締付可
能位置から一方の管1の支持フランジ1Aより外れた位
置に回動した時クランプレバー21の回動を停止させる
締付解除時作動変換部からなる第1ストッパを、支持部
材4または他方の管2に設けるとともに、クランプレバ
ー21が一方の管1の支持フランジ1Aより外れた位置
から締付可能位置に回動した時クランプレバー21の回
動を停止させる締付時作動変換部からなる第2ストッパ
を、支持部材4または他方の管2に設けることもでき
る。
【0052】そして、締付螺子12の回転の停止態様と
して、上記の他に図10に示すものがある。即ち、締付
螺子12にディスク12Aの外周面に突起した回転阻止
部40を形成するとともに支持部材4に締付螺子12の
回転を停止させる一対の固定ストッパ41,42を設
け、固定ストッパ41に、クランプレバー21が締付可
能位置から一方の管1の支持フランジ1Aより外れた位
置に回動した時クランプレバー21の回動を停止させる
締付解除時作動変換部を形成し、固定ストッパ42に、
一方の管1の支持フランジ1Aより外れた位置からクラ
ンプレバー21が締付可能位置に回動した時クランプレ
バー21の回動を停止させる締付時作動変換部を形成す
ることができる。
【0053】そして、また、本実施例においては、支持
部材には、弾性手段25が設けられているが、この弾性
手段25が無くても良く、また、クランプレバー21の
第1フランジ押圧部23または第2フランジ押圧部24
の少なくとも一方に装着することもできる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一方の管の支持フランジの口径が他方の管の接続フラン
ジの口径と異なっていても、支持フランジの口径が異な
る2種類の一方の管に対応して、クランプレバーの締付
螺子に対する取付状態を変えることにより、クランプレ
バーの第1フランジ押圧部または第2フランジ押圧部を
選択し、一方の管の支持フランジを他方の管に締め付け
ることができる効果を奏する。
【0055】また、クランプレバーを2種類以上準備す
ることにより、支持フランジの口径が異なる2種類以上
の一方の管に対応することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるクランプ式管連結装置
の断面図である。
【図2】図1のP部拡大図である。
【図3】図1の回転阻止部の正面図である。
【図4】図1のQ部拡大図である。
【図5】同クランプ式管連結装置の正面図である。
【図6】図2のR部拡大図である。
【図7】図1のX断面に係わり、クランプレバーと締付
螺子の連結状態を示す断面図である。
【図8】図1の回転駆動手段から駆動螺子までの回転経
路を示す正面図である。
【図9】本発明の実施例に係わるクランプ式管連結装置
の実施態様を示す要部断面図である。
【図10】本発明の実施例に係わるクランプ式管連結装
置の締付螺子の停止の他の方法を示す説明図である。
【図11】従来におけるクランプ式管連結装置の正面図
である。
【図12】同クランプ式管連結装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 一方の管 1A 支持フランジ 2 他方の管 4 支持部材 11 駆動螺子 12 締付螺子 18 回転駆動手段 21 クランプレバー 23 第1フランジ押圧部 24 第2フランジ押圧部 33 螺子面密着手段 35 ストッパ 36 回転阻止部 37 締付解除時作動変換部 38 締付時作動変換部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管端に支持フランジを設けた一方の管と
    他方の管を連結するクランプ式管連結装置において、 他方の管の管端の外周部に固設された支持部材と、 支持部材に回転自在に支持された駆動螺子と、 支持部材に設けられ、駆動螺子を回転させる回転駆動手
    段と、 駆動螺子に螺合して管の軸方向に移動自在の締付螺子
    と、 締付螺子の前端に着脱自在に接続されて支持部材の前端
    側に配置されるとともに、一端に、締付螺子の前端の荷
    重点から一方の管の支持フランジが力を受ける締付点ま
    でのクランプ距離を第1の寸法にして支持フランジに接
    離自在の第1フランジ押圧部を形成するとともに、他端
    に、クランプ距離を第1の寸法とは異なる寸法にして支
    持フランジに接離自在の第2フランジ押圧部を形成した
    クランプレバーと、 締付螺子の螺子面と駆動螺子の螺子面を相互に押圧する
    螺子面密着手段とを備え、 締付螺子に回転阻止部を形成するとともに支持部材に締
    付螺子の回転を停止させるストッパを設け、 回転阻止部またはストッパに、 クランプレバーが締付可能位置から一方の管の支持フラ
    ンジより外れた位置に回動した時クランプレバーの回動
    を停止させる締付解除時作動変換部と、一方の管の支持
    フランジより外れた位置からクランプレバーが締付可能
    位置に回動した時クランプレバーの回動を停止させる締
    付時作動変換部を形成したことを特徴とするクランプ式
    管連結装置。
  2. 【請求項2】 管端に支持フランジを設けた一方の管と
    他方の管を連結するクランプ式管連結装置において、 他方の管の管端の外周部に固設された支持部材と、 支持部材に回転自在に支持された駆動螺子と、 支持部材に設けられ、駆動螺子を回転させる回転駆動手
    段と、 駆動螺子に螺合して管の軸方向に移動自在の締付螺子
    と、 締付螺子の前端に着脱自在に接続されて支持部材の前端
    側に配置されるとともに、一端に、締付螺子の前端の荷
    重点から一方の管の支持フランジが力を受ける締付点ま
    でのクランプ距離を第1の寸法にして支持フランジに接
    離自在の第1フランジ押圧部を形成するとともに、他端
    に、クランプ距離を第1の寸法とは異なる寸法にして支
    持フランジに接離自在の第2フランジ押圧部を形成した
    クランプレバーと、 締付螺子の螺子面と駆動螺子の螺子面を相互に押圧する
    螺子面密着手段とを備え、 クランプレバーが締付可能位置から一方の管の支持フラ
    ンジより外れた位置に回動した時クランプレバーの回動
    を停止させる締付解除時作動変換部からなる第1ストッ
    パを、支持部材または他方の管に設けるとともに、 クランプレバーが一方の管の支持フランジより外れた位
    置から締付可能位置に回動した時クランプレバーの回動
    を停止させる締付時作動変換部からなる第2ストッパ
    を、支持部材または他方の管に設けたことを特徴とする
    クランプ式管連結装置。
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