JP3426769B2 - 手動式倍力締付装置 - Google Patents

手動式倍力締付装置

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JP3426769B2 JP03077595A JP3077595A JP3426769B2 JP 3426769 B2 JP3426769 B2 JP 3426769B2 JP 03077595 A JP03077595 A JP 03077595A JP 3077595 A JP3077595 A JP 3077595A JP 3426769 B2 JP3426769 B2 JP 3426769B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボルトあるいはナット等
の被締付部材をラチェット式手動ハンドルを用いて締付
ける手動式倍力締付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の手動式倍力締付装置は、例えば特
開平5−337836号公報に記載のように、遊星ギヤ
等からなる倍力機構を収納した本体に握り部および回り
止め部を固定し、倍力機構の入力側回転軸にラチェット
式手動ハンドルを取付け、出力側回転軸にコマを取付け
て構成され、実際の締付け作業に際して作業者は、コマ
をボルトやナット等の被締付部材に嵌合させながら片手
で握り部を保持し、他の片手でラチェット式手動ハンド
ルを回転操作させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手
動式倍力締付装置を用いてエレベータのガイドレールを
支持したレールブラケットを昇降路壁に固定するアンカ
ーボルトの締付けを行なおうとすると、ガイドレールの
両側に一対のアンカーボルトが設けられているため、ガ
イドレールの右側ではラチェット式手動ハンドルを容易
に操作できるように配置できても、ガイドレールの左側
ではラチェット式手動ハンドルの操作が難しくなってし
まうことがある。このため手動式倍力締付装置のアンカ
ーボルトに対する向きを変えるなどの工夫が必要となる
が、狭隘部である故に向きの変更が不可能の場合には使
用できなくなってしまう。
【0004】本発明の目的は、狭隘部であってもラチェ
ット式手動ハンドルの操作性に優れた手動式倍力締付装
置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために、倍力機構を収納した本体に、突出した回
り止め部と上記本体外周部に設けられ、この本体を支持
する握り部とを取付け、上記倍力機構の入力側回転軸に
ラチェット式手動ハンドルを連結し、上記倍力機構の出
側回転軸に被締付部材と嵌合するコマを連結して成
り、上記ラチェット式手動ハンドルを回転することによ
って上記倍力機構を介して上記コマを回転させて上記被
締付部材を締付ける手動式倍力締付装置において、上記
回り止め部および上記握り部は、上記両回転軸を包囲す
る方向で相対的な位置関係を調整可能にして上記本体に
取付け、かつ、上記本体の外周部に上記両回転軸を包囲
する方向に連続した凹部を形成し、この凹部に配置され
て上記両回転軸の軸方向への移動を阻止すると共に、上
記周方向に移動可能な環状固定部材を上記握り部に連続
して設け、上記環状固定部材と上記握り部間に、上記環
状固定部材の径を増減可能な締付け機構を構成したこと
を特徴とする。
【0006】
【作用】本発明による手動式倍力締付装置は、上述のよ
うに倍力機構部を収納した本体に対して握り部と回り止
め部の相対的な位置関係を調整可能にしたため、作業空
間あるいは周囲の構造物に合わせて扱い易いように握り
部あるいは回り止め部の位置を選定することができ、こ
れによって狭隘な場所におけ締付け作業であっても容易
に行なうことができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図3は本発明の手動式倍力締付装置を採用するエレベー
タのガイドレールを示す平面図である。昇降路を形成す
る壁1には、一対のアンカーボルト3が打設されてお
り、このアンカーボルト3をレールブラケット2の孔内
に挿通した後、ワッシャ4を介してナット5を締付けて
レールブラケット2を壁1に強固に支持している。この
レールブラケット2にはレールクリップ7を介してガイ
ドレール6が支持固定され、このガイドレール6に沿っ
て乗りかごが昇降するよう案内される。
【0008】図4および図5は、上述したアンカーボル
ト3へのナット5の締付けに使用する本発明の一実施例
による手動式倍力締付装置を示す側面図および平面図で
ある。遊星歯車等で成る倍力機構を収納した本体13に
は、その左右端にそれぞれ入力側および出力側回転軸1
3A,13Bが導出されており、入力側回転軸13Aに
はラチェット式手動ハンドル10が着脱可能に連結さ
れ、また出力側回転軸13Bにはナット5と嵌合する嵌
合凹部14Aを有するコマ14が着脱可能に連結されて
いる。詳細な図示は省略しているが、ラチェット式手動
ハンドル10を回転して締付力を加えると、入力側回転
軸13Aを介して本体13内の倍力機構によって力が増
幅されて出力側回転軸13Bを介してコマ14に伝達さ
れ、このコマ4の嵌合凹部4Aに嵌合したナット等の被
締付部材を締付ける。また本体13にはブラケット11
を介して回り止め部12が突出して固定されると共に、
本体13の中央外周部に入力側および出力側回転軸13
A,13Bを包囲するように環状の凹部13Cが形成さ
れ、この凹部13C内に環状固定部材15が配置されて
いる。この環状固定部材15は凹部13C内に位置する
ことによって入力側および出力側回転軸13A,13B
の軸方向への移動が阻止されているが、周方向に対して
は図6に示すように移動可能に成されている。
【0009】図6は握り部9と環状固定部材15を本体
13から取外した状態を示す正面図である。握り部9に
はナット9Aが埋込まれており、締付け台16の反握り
部側からのボルト17が嵌合するようになっている。こ
のボルト17とナット9A間の締付けによって握り部9
に固定される締付け台16は、その両側に切欠き部を有
し、この切欠き部から締付け台16の中心に導入した環
状固定部材15の端にそれぞれ形成した孔内にボルト1
7を通してからボルト17がナット9Aに螺合してい
る。従って、握り部9を軸方向中心線上で一方向に回転
させると、ボルト17はナット9Aとの螺合が緩められ
環状固定部材15の径を多少拡大することになる。この
ため環状固定部材15は本体13の周方向に回転可能と
なり、回り止め12に対する握り部9の取付け角度を任
意に設定できるようになる。一方、握り部9を軸方向中
心線上で他方向に回転させると、ボルト17とナット9
Aとの螺合が強まり環状固定部材15は径を縮小するよ
うに変形されることになり、その結果、環状固定部材1
5は本体13の周方向に回転できず、握り部9の取付け
角度を固定したことになる。
【0010】次に、上述した手動式倍力締付装置8を用
いて図3に示したレールブラケット2を壁1に固定する
作業について説明する。図1はガイドレール6の右側に
位置するアンカーボルト3へナット5を締付けてレール
ブラケット2を固定する場合を示している。この場合、
手動式倍力締付装置8をガイドレール6の右側に配置し
て、図4に示したコマ14の嵌合凹部14Aに図3に示
したナット5を嵌合すると共に、回り止め部12が機能
するように適当な部材、例えばガイドレール6に当接す
るようにする。更に、この状態で握り部9が扱い易い位
置となるように設定する。これは先述したように握り部
9を回転させて環状固定部材15による本体13への固
定を解き、握り部9を本体13の周方向にずらして扱い
易い位置を選んだ後、今度は握り部9を逆回転させて環
状固定部材15を本体13に締め付けて握り部9の位置
を固定することによって行なえる。その後、片手で握り
部9をもち、他の片手でラチェット式手動ハンドル10
を回転してナット5を締付ける。
【0011】次に、ガイドレール6の左側に位置するナ
ット5を締め付けてレールブラケット2を固定する場合
は、図2に示すように手動式倍力締付装置8をガイドレ
ール6の左側へ移動して図4のコマ14の嵌合凹部14
Aにナット5を嵌合させる。このとき、ガイドレール6
の右側での作業と同条件で作業できないことがあるか
ら、回り取め部12の位置を決めた後、再度、握り部9
を回転させて環状固定部材15による本体13への固定
を解き、握り部9を本体13に対して扱い易い取付け角
度に変更し、今度は握り部9を逆方向に回転させて環状
固定部材15を締付け、握り部9を本体13に対して所
望の取付け角度で固定する。従って、ガイドレール6の
左側の作業に対しても手動式倍力締付装置8の操作性が
良くなり、狭隘部における作業に好適である。
【0012】上述の実施例においては、握り部9の中心
線上の回転によって環状固定部材15の径を調整して本
体13への固定状態と移動可能な状態を得るようにした
が、握り部9と環状固定部材15間に他の締付け機構を
構成したり、握り部9の回転とは無関係にボルトによっ
て回り止め12に対する相対的な位置関係を調整可能に
本体13へとど固定しても良い。
【0013】図7は本発明の他の実施例による手動式倍
力締付装置を示す裏面図であり、先の実施例との同等物
には同一符号を付けて詳細な説明を省略する。この実施
例は、先の実施例における回り止め部12が本体13に
所定の取付け角度で結合されていたのに対し、本体13
に設けた入力側回転軸および出力側回転軸13bを包囲
する方向に回り止め部12を移動可能とし、握り部9と
の相対的な位置関係を調整可能にしている。より具体的
には、出力側回転軸13bの外周部に、断面あるいは同
平明図で左右対称の六角形の軸18を本体13の端部に
形成しており、この軸18に嵌合する形状の孔を回り止
め部12に形成し、両者を嵌合させた後、抜け止めとし
てボルト19を締付けている。軸18が正六角形である
ため、回り止め部12は軸18を中心にして60度ずつ
ずらして両者を嵌合させることができ、握り部9との相
対的な位置関係を6通りに調整できる。軸18の形状は
6角に限らず左右対称の多角形であればまわり止め部1
2を回転させて嵌合させることができ、図6に示すよう
に握り部9を位置調整可能に構成した場合とほぼ同等の
効果を得ることができる。
【0014】ただし、回り止め部12の取り付け角度を
変える場合、ボルト19を取り外さなければならず、し
かも取り付け角度を変えた後のボルト19を螺合させる
雌ねじ部を本体13に形成しておかなければならないの
で、ボルト19の数を少なくすると良い。また図7に示
す実施例では回り止め部12を本体13に対して移動可
能に連結しているため、握り部9は本体13に固定して
も良く、また両者を本体13に移動可能に連結しても良
い。
【0015】説明は前後するが、いずれの実施例におい
ても入力側回転1軸3Aとラチェット式手動ハンドル1
0間は、図4に示すように取り外し可能な嵌合連結を採
用している。具体的には図7における出力側回転軸13
Bとコマ14の連結、あるいは軸18と回り止め部12
の連結と同様に、断面が左右対称の多角形による嵌合連
結を採用しており、これによってラチェット式手動ハン
ドル10の取り付け角度も調整可能に成され、握り部9
あるいは回り止め部12との協動によりぞれぞれの相対
的位置関係を調整できるように成されている。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の手動式倍力
締付装置は、倍力機構の入力側回転軸あるいは出力側回
転軸を包囲する方向で、握り部と回り止め部間の相対的
位置関係を調整可能に、例えば握り部あるいは回り止め
部を上述の方向に移動可能に取り付けたため、周りの障
害物や作業空間に合わせて両者の位置を変更させること
ができ、狭隘部でも操作性に優れたものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による手動式倍力締付装置の
使用状態を示す平面図である。
【図2】図1に示した手動式倍力締付装置の他の使用状
態を示す平面図である。
【図3】図1に示した手動式倍力締付装置を採用するガ
イドレールの平面図である。
【図4】図1に示した手動式倍力締付装置の側面図であ
る。
【図5】図1に示した手動式倍力締付装置の正面図であ
る。
【図6】図1に示した手動式倍力締付装置の要部を示す
正面図である。
【図7】本発明の他の実施例による手動式倍力締付装置
を示す裏面図である。
【符号の説明】
9 握り部 10 ラチェット式手動ハンドル 12 回り止め部 13 本体 13A 入力側回転軸 13B 出力側回転軸 14 コマ 15 環状固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 裕司 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (56)参考文献 特開 平8−174437(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25B 13/00 - 13/02 B25B 13/22 B25B 17/00 - 17/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 倍力機構を収納した本体に、突出した回
    り止め部と上記本体外周部に設けられ、この本体を支持
    する握り部とを取付け、上記倍力機構の入力側回転軸に
    ラチェット式手動ハンドルを連結し、上記倍力機構の出
    側回転軸に被締付部材と嵌合するコマを連結して成
    り、上記ラチェット式手動ハンドルを回転することによ
    って上記倍力機構を介して上記コマを回転させて上記被
    締付部材を締付ける手動式倍力締付装置において、 上記回り止め部および上記握り部は、上記両回転軸を包
    囲する方向で相対的な位置関係を調整可能にして上記本
    体に取付け、かつ、上記本体の外周部に上記両回転軸を
    包囲する方向に連続した凹部を形成し、この凹部に配置
    されて上記両回転軸の軸方向への移動を阻止すると共
    に、上記周方向に移動可能な環状固定部材を上記握り部
    に連続して設け、上記環状固定部材と上記握り部間に、
    上記環状固定部材の径を増減可能な締付け機構を構成し
    たことを特徴とする手動式倍力締付装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記締付
    け機構は、上記握り部のその軸方向中心線上での回転に
    よって上記環状固定部材の径を増減するように構成した
    ことを特徴とする手動式倍力締付装置。
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