JPH07109937B2 - 積層品の製造方法 - Google Patents

積層品の製造方法

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JPH07109937B2
JPH07109937B2 JP2214563A JP21456390A JPH07109937B2 JP H07109937 B2 JPH07109937 B2 JP H07109937B2 JP 2214563 A JP2214563 A JP 2214563A JP 21456390 A JP21456390 A JP 21456390A JP H07109937 B2 JPH07109937 B2 JP H07109937B2
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達由 村松
信和 石川
照徳 岩田
勝 荒木
寛司 竹川
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Aica Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は積層品の製造方法に関し、詳しくはオートクレ
ーブ方式にて製造される電子部品用積層基板の素材とな
る積層品の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、電子部品用積層基板の素材となる積層物をオート
クレーブ方式にて真空加熱加圧成形する方法にあって
は、積層物の準備工程にクリーンルームを用いていた。
クリーンルームを用いることによって、積層間への塵等
の混入により生ずる回路の断線や接触不良を防止し、電
子部品用積層基板の不良の発生の低減を図っている。
その場合、クリーンルーム内では、先ず積層物が積み重
ねられる。次に、積み重ねられた積層物がプラテンに載
せられる。さらに、積層物はブリーザクロス及びガスバ
リヤー性を有するフィルムで覆われ、シールされる。フ
ィルムで覆われシールされた積層物は、クリーンルーム
外へ搬出され、オートクレーブ方式にて真空加熱加圧成
形されていた。
[発明が解決しようとする課題] ところで、ブリーザクロスは、一般にガラスクロスや不
織布等の各種繊維から成る。そのため、ブリーザクロス
にて積層物を覆う工程を、クリーンルーム内で行なう
と、塵その他のごみの発生によりクリーンルームの意義
が失われてしまう。
本発明は、クリーンルームをクリーンに保ちつつ、積層
物をクリーンルームで積み重ねて積層品を製造する積層
品の製造方法の提供を目的とする。
発明の構成 [課題を解決するための手段] 本発明の積層品の製造方法は、ほこりを管理するクリー
ンルーム内において電子部品基板の構成材料の積み重ね
を行う積層工程と、該積層工程により構成された積層物
を、前記クリーンルーム外へ搬出手段で搬出する工程
と、前記搬出された積層物を、空気抜き用の貫通孔を有
するプラテンに載せる工程と、前記プラテンに載せた積
層物を、前記クリーンルーム外において、気体の透過を
許すブリーザクロスで覆い、さらにガスバリヤー性を有
するフィルムで覆う工程と、前記フィルムと前記プラテ
ンとの間をシールする工程と、前記積層物をオートクレ
ーブ方式にて真空加熱加圧成形する工程と、を含むこと
を特徴とする。
[作用] 上記構成を有する本発明の積層品の製造方法は、先ず、
ほこりを管理するクリーンルーム内において、積層物の
積み重ねを行う。次に、その積み重ねられた積層物を前
記クリーンルーム外へ搬出手段で搬出する。そのように
して、搬出された積層物を前記プラテンに載せ、そのプ
ラテンに載せた積層物を前記クリーンルーム外において
ブリーザクロス及びフィルムで覆う。さらに、前記フィ
ルムと前記プラテンとの間をシールした後、オートクレ
ーブ方式にて積層物を真空加熱加圧成形する。
[実施例] 本発明の構成・作用を一層明らかにするため、本発明の
積層品製造方法の好適な実施例を図面に基づき詳細に説
明する。但し、本発明は、以下に説明する実施例に何等
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において、当業者が通常の技術的知識に基づき想到し
得る範囲を全て含む。
第20図は、本発明を用いて製造される積層品の積層状態
を理解し易く説明した、断面説明図である。先ず、内層
板18を二枚のプリプレグ16、16で挟むようにして、サン
ドウィッチ状に重ねる。更に、それらのプリプレグ16、
16の外側から二枚の銅箔14、14をそれぞれ重ねる。この
ように内層板18を挟む、各々二枚づつのプリプレグ16及
び銅箔14によって、積層製品の素材となる積層在10が構
成される。さらにまた、その積層材10の両面を、同様に
して、二枚の離型フィルム12、12、及び、その外側から
二枚の鏡面板11、11によって挟む。
ここで、内層板18は、銅箔を張った薄板材の両面に回路
をプリントしエッチング処理した後、その両面を粗化処
理したものを用いる。プリプレグ16は、紙・ガラス繊維
等の基材にエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等を含浸させ
たものである。又、銅箔14は厚さ18〜35μmのものが用
いられ、成形後、プリント及びエッチング処理により回
路が形成される。離型フィルム12は、プリプレグ16から
の樹脂の流出をせき止める。二枚の離型フィルム12で積
層材10を挟むことにより、各積層材10の境を成すと共に
熱伝導の役割も果たす鏡面板11が、成形後の積層材10か
ら剥がし易くなっている。鏡面板11は、厚さ約1mmのSUS
板より成る。
このように積層された積層材10は、成形後表裏両面の銅
箔14に回路が形成されると、内層板18の両面に形成され
た回路と併せて、4層のプリント回路が形成された4層
プリント回路基板となる。
それぞれ二枚づつの鏡面板11、11の間に挟まれた積層材
10は、10〜20組積み重ねられて、成形される際の構成セ
ットとされる。構成セットの両面は、厚さ約8mmの二枚
のSUS製治具板22、22に挟まれる。この治具板22で構成
セットを挟むことにより、積層材10はオートクレーブ式
加圧成形に際し、水平面における如何なる部分でも均一
に加圧され得る。治具板22、22で挟まれた構成セット
は、厚さ約10mmのアルミ合金製板材であるディスパージ
ョン24に載せられる。その載置面と逆側のディスパージ
ョン24の裏面には、端部から端部にわたり碁盤目状に溝
25が形成されている。構成セットが二枚の治具板22、22
に挟まれディスパージョン24に載せられて、搬送・プレ
スへの搬入等の単位である成形セット20を成す。
成形セット20は、第21図に示されるような所定厚さの板
状プラテン30の載置部34、36に載せられる。載置部34、
36のそれぞれには、真空ポンプに接続される貫通孔32が
形成されている。ディスパージョン24が載置部34、36に
載置される際には、溝25の一部分が、この貫通孔32の上
に置かれる。
プラテン30は、搬送やプレス内への搬入などに際し五段
に積み上げるため、ラック40として構成される。ラック
40は、プラテン30、支え棒44、連結脚42を備える図示さ
れない矩形環状から成る。支え棒44は、四角柱状を成
す。プラテン30の載置面は、四隅及び長手方向中央側端
部の二箇所の計六箇所に、図示されない嵌合穴を有す
る。それら嵌合穴の各々に、支え棒44が嵌合されてい
る。支え棒44の、嵌合されていない端面には、連結穴46
が設けられている。又、図示されない矩形環状枠は、プ
ラテン30に比べ、やや小さめの矩形環状を成すフレーム
である。この矩形環状枠は、プラテン30の載置面とは逆
側の面を支えている。この矩形環状枠の角部四箇所、及
び長手中央二箇所の計六箇所に、支え棒44とは逆方向に
延びる連結脚42が設けられている。連結脚42は、他のラ
ックの連結穴46に嵌合する。そのようにして、ラック40
が互いに嵌合し、五段に積み上げられる。五段に積み上
げられた際に、最上段にあたるラック40の支え棒44は、
他のラック40のそれよりも少し短い。又、最下段にあた
るラック40の連結脚42は、他のラック40のそれよりも少
し短い。
プラテン30に載られた成形セット20は、先ず、通気性の
ガラスクロスや不織布等から成るブリーザクロス26で覆
われ、次いでガスバリヤー性を有するフィルム28で覆わ
れる。そして、フィルム28の外縁とプラテン30との間に
パテ状ブチルゴム等のパテ状シール材を置き、フィルム
28の上から力を加え、そのブチルゴムを押えてシールす
る。この状態で、貫通孔32を真空ポンプに接続し、軽度
の真空(仮真空)を引いて、ブリーザクロス26とフィル
ム28とを成形セット20に密着させる。このように構成さ
れたラック40を五段に積み重ね、プレス装置の中に搬入
する。搬入後、オートクレーブ方式により真空加熱加圧
成形して、プリント回路基板用多層積層板を製造する。
第1図は、本発明の一実施例である積層品の製造方法が
実施され、前述のようにして多層積層板が製造される製
造ラインレイアウトの平面図である。又、第2図は、そ
の側面図である。第1図及び第2図に基づいて、その製
造ラインレイアウトを以下概説する。
クリーンルーム50と解体構成部60とが所定の距離を隔て
て配置され、その間の上方には、構成搬送ライン100が
渡されている。クリーンルーム50では、成形セット20を
構成する作業を行う。
構成された成形セット20は、構成搬送ライン100によっ
て解体構成部60まで運ばれる。解体構成部60では、成形
セット20をプラテン30に載置してブリーザクロス26及び
ガスバリヤー性フィルム28で覆い仮真空を引く作業、及
び、真空加熱加圧成形を終えてプレス装置110より搬出
された積層物からブリーザクロス26及びガスバリヤー性
フィルム28を剥し成形セット20をプラテン30より外す作
業、を行なう。
それらクリーンルーム50と解体構成部60との間に、オー
トクレーブ方式による真空加熱加圧用プレス装置110が
配置されている。そして、クリーンルーム50とプレス装
置110との間には、五段に積み重ねたラック40(前述の
ように構成され仮真空を引いた五段積みラック38、及び
プラテン上に何も乗っていない空の五段積みラック38を
含む。)を幾組もストックしておくためのストックヤー
ド120が設けられている。
また、クリーンルーム50とストックヤード120との間に
は、治具板22とディスパージョン24とをクリーンルーム
50へ搬入するための治具板・ディスパージョン投入ライ
ン130が設けられている。その投入ライン130の一端はク
リーンルーム50外にあって治具板22とディスパージョン
24とをストックしておく治具板・ディスパージョンスト
ック部132となっている。他端は、クリーンルーム50の
側壁中央を貫きクリーンルーム50の中央部を越えて延
び、その末端にAエレベータ134が設けられている。ク
リーンルーム50内にあって、投入ライン130から所定間
隔上方に積層ライン230が設けられている。Aエレベー
タ134から治具板・ディスパージョンストック部132まで
の間、積層ライン230と投入ライン130とが、上下に並走
している。積層ライン230の一端はクリーンルーム50内
にあって、Aエレベータ134が上昇したとき接続する位
置にある。他端は、治具板・ディスパージョンストック
部132に接する手前でBエレベータ232となっている。B
エレベータ232は、上昇したとき構成搬送ライン100に接
続する。
プレス装置110の搬入口側の前方床面には、ストックヤ
ード120の脇から解体構成部60の脇にいたるA軌道150、
150が配設されている。そのA軌道150上にあって解体用
自走車152が自走可能に設けられている。又、プレス装
置110及びストックヤード120を挟んでA軌道150と略対
称の位置の床面には、B軌道180、180が配設されてい
る。このB軌道180上にあっては構成用自走車182が自走
可能に設けられている。
構成用自走車182は、プレス装置110内へ搬入すべく構成
された五段積みラック38、又は空の五段積みラック38
を、解体構成部60からストックヤード120まで搬送する
働きをする。又、解体用自走車152は、以下の幾つかの
働きをする。即ち、構成された五段積みラック38をスト
ックヤード120からプレス装置110内へと搬入する働き、
成形後に五段積みラック38をプレス装置110内から解体
構成部60へと搬送する働き、空の五段積みラック38をス
トックヤード120から解体構成部60まで搬送する働き、
及び、五段積みラック38をストックヤード120内で移動
させる働きである。
さらに、B軌道180の外側からクリーンルーム50へと、
鏡面板11をクリーンルーム50内へ搬入するための鏡面板
搬入ライン210が、所定距離にわたって設けられてい
る。この搬入ライン210の一端は、解体構成部60から少
し離れて位置する最終解体部250の近傍まで至る。又、
他端は、前述の投入ライン130が貫くクリーンルーム50
の側壁の端を貫いて、クリーンルーム50内まで延設され
ている。その延設端は、クリーンルーム50内で、前述の
投入ライン130の末端との間に作業車が作業できるほど
の距離を保って平行に配置されている。
つぎに、これらのラインで行なわれる製造工程及びその
工程に用いられる装置について詳細に説明する。
まず、鏡面板11が搬入ライン210を通じて、パックされ
た状態の銅箔14、離型フィルム12、プリプレグ16及び内
層板18はパスボックス52を通じて、治具板22及びディス
パージョン24は投入ライン130を通じて、それぞれクリ
ーンルーム50内へ搬入される。
クリーンルーム50は、空気を層流させるために床面がか
さ上げされている、略直方体の部屋である。クリーンル
ーム50内は、空中浮遊塵の他に、温度や湿度等が管理さ
れている。
パスボックス52は、投入ライン130が延設されている側
壁と対向するクリーンルーム50の側壁に設けられてい
る。パスボックス52は、アキューム的な構造になってい
る。
鏡面板搬入ライン210は、クリーンルーム50外にあって
は、鏡面板11の投入口である方向転換機211、手動コン
ベア部212、自動コンベア部214、投入機216、及び研磨
機218が順に連なって構成される。更に、クリーンルー
ム50内にあって鏡面板搬入ライン210は、研磨機218と接
続する積載装置220、手動の接続コンベア部222、及び鏡
面板ストック部224が順に連なって構成されている。
最終解体部250において成形セット20が、各積層材10、
複数の鏡面板11、二枚の治具板22、22及びディスパージ
ョン24に解体される。この最終解体部250は、フリーロ
ーラコンベアを所定長さに据え付けて成る。この最終解
体部250の脇には、Bリフター251が据え付けられてい
る。後に詳述する解体構成部60の脇に設けられたFリフ
ター300から、台車1により成形セット20が運ばれてく
る。これらのリフターは、第2図に示されるように、床
面に据え付けられて、その上に載った台車1を持ち上げ
る。そのリフター構造は、Aリフター142についても同
様である。
最終解体部250で成形セット20が解体された結果、鏡面
板11、治具板22及びディスパージョン24は、それぞれ備
蓄用の棚252、140に蓄えられ、各ラインの末端から各ラ
インへ投入される。即ち、鏡面板11は、鏡面板搬入ライ
ン210に、治具板22及びディスパージョン24は、治具板
・ディスパージョン投入ライン130に、それぞれ投入さ
れる。
最終解体部250から運ばれた鏡面板11は、約200枚づつ重
ねられて棚252に積まれる。棚252から取り出された鏡面
板11は、重ねられた状態で、フリーベアーより成る方向
転換機211を経て、手動コンベア部212に載せられる。手
動コンベア部212は、フリーローラコンベアより成る。
手動コンベア部212は、自動コンベア部214に接続する。
その接続部には、それら両コンベアに挟まれて、はね上
げ式コンベア213が設置されている。自動コンベア部214
は、アキューム式の駆動ローラコンベアより成る。自動
コンベア部214は、投入機216に接続する。複数重ねられ
た鏡面板11は、それらのコンベア等にしたがって、投入
機216まで運ばれる。そこで鏡面板11は、吸引盤217によ
り一枚づつ吸引されて、研磨機218内に投入される。研
磨機218は、プレス装置110によるオートクレーブ工程を
経て樹脂などの付着した鏡面板11を、洗浄し、研磨し、
乾燥させる。この洗浄・研磨・乾燥によって、鏡面板11
を何度も再生使用することが出来る。研磨機218にはフ
ードが被せられて、その中に塵が入らないようになって
いる。又、研磨機218の脇には、洗浄用の水を供給する
ポンプ219が設置されている。又、投入機216の脇には、
これら鏡面板搬入ライン210を制御するための制御盤215
が設けられている。
研磨機218を経た鏡面板11は、クリーンルーム50内に入
り、積載装置220によって、80枚〜100枚づつ積み重ねら
れる。積み重ねられた鏡面板11は、接続コンベア部222
上に載せられ、鏡面板ストック部224上にストックされ
る。
接続コンベア部222は、フリーローラコンベアである。
接続コンベア部222と鏡面板ストック部224との間には、
両者を接続する方向転換機223が設けられている。方向
転換機223は、フリーベアーより成る。接続コンベア部2
22を構成するフリーローラコンベアのうち、方向転換機
223に接続する部分は、はね上げ式のフリーローラコン
ベアーになっている。鏡面板ストック部224には、フリ
ーローラコンベアが二列、同一水平面上に並設され、積
み重ねられた鏡面板11が幾組も置けるようになってい
る。
また、そのストック部224の中央部分には、二列に並ん
だコンベアの一側端から他の側端まで所定幅の方向転換
機226が設けられている。この方向転換機226もフリーベ
アーより成る。従って、方向転換機226上にある鏡面板1
1の積み重なりは、どの向きへも滑らかに移動可能であ
る。
さらに、積層ライン230に近い側の、方向転換機226の上
面中央部側端には、磁石228、228が設置されている。こ
の磁石228上に、積み重ねられた鏡面板11を載せると、
鏡面板11を一枚づつ容易に剥し取ることが出来る。これ
ら磁石228、228の各々の脇には、手動式のストッパー22
7、227が設けられている。操作によりストッパー227
は、方向転換機226の下方から持ち上がって、方向転換
機226に載っている鏡面板11の滑動を制限する。
棚140に備蓄されている治具板22及びディスパージョン2
4は、図示されない台車1に載せられAリフター142で持
ち上げられて、組合せ台136に運ばれる。組合せ台136
は、フリーローラコンベアを所定長さに据え付けて成
る。この組合せ台136の上で、一枚のディスパージョン2
4に二枚の治具板22を載せて一組とし、一組毎にボール
式コンベア138へ投入する。投入された一組の治具板・
ディスパージョンは、治具板・ディスパージョンストッ
ク部132にストックされる。治具板・ディスパージョン
ストック部132は、四段の駆動ローラコンベアで構成さ
れている。この治具板ディスパージョンストック部132
が上下に動くことによって、その各段の駆動ローラコン
ベアが治具板・ディスパージョン投入ライン130に接続
する。駆動ローラコンベアの各段には、五組の治具板・
ディスパージョンが載せられる。
駆動ローラコンベアから成る治具板・ディスパージョン
投入ライン130は、クリーンルーム50の側壁を貫いてい
る。その側壁を貫く部分は、クリーントンネル58となっ
ており、やや加圧気味のクリーンルーム50内から外へ常
に空気が流れている。クリーンルーム50内でのスイッチ
操作で、治具板・ディスパージョン投入ライン130と同
ストック部132とが連動する。それによって、各組の治
具板・ディスパージョンは、クリーンルーム50内に運ば
れAエレベータ134に至る。スイッチ操作にらりAエレ
ベータ134が上昇し積層ライン230に接続すると、一組の
治具板・ディスパージョンは、積層ライン230に組み込
まれた作業面234へと運ばれる。Aエレベータベータ134
及び積層ライン230共に駆動ローラコンベアで構成され
る。
作業面234は、隣接される鏡面板ストック部224の方向転
換機226の幅に対応する幅にわたって、積層ライン230に
ストッパー機構が加えられた構造となっている。作業中
には、駆動ローラコンベアが機能しないように、このス
トッパー機構を作動させておく。
パスボックス52から搬入される離型フィルム12、銅箔1
4、プリプレグ16及び内層板18と方向転換機226上の鏡面
板11とを用いて、積層ライン230上で、前述のようにし
て積層する作業を行う。更に、そのようにして積み重ね
られた10〜20組の積層材10を、二枚の治具板22、22の間
に挟んで、ディスパージョン24の上に載せる作業を行
う。それらの作業は、積層ライン230の両側に、それぞ
れ立つ作業者が行う。こうして構成された成形セット20
は、積層ライン230に従って、クリーントンネル58を通
りクリーンルーム50外へ搬出される。
クリーントンネル58では、上下に並設された積層ライン
230と治具板・ディスパージョン投入ライン130とによっ
て、それぞれクリーンルーム50外への搬出と、同ルーム
50内への搬入とが行われている。クリーンルーム50内で
空気は上から下へ流れているため、クリーントンネル58
においても、上方から下方へという空気の流れが現れ
る。従って、クリーントンネル58において、搬出ライン
が搬入ラインより上側にあるため、たとえ搬入ラインの
搬入物が汚れた物であっても、搬出ラインで搬出される
成形セット20はクリーンな状態に保たれる。
成形セット20は、積層ライン230で、治具板・ディスパ
ージョンストック部132の手前まで運ばれると、そこで
Bエレベータ232に載せられる。Bエレベータ232は、上
下動可動な駆動ローラコンベアである。Bエレベータ23
2が上昇して、頭上に配設されている構成搬送ライン100
の端に接続すると、Bエレベータ232に載っていた成形
セット20は、構成搬送ライン100に送り出される。
構成搬送ライン100も駆動ローラコンベアより成る。そ
の構成搬送ライン100の端部はアキューム的な構造にな
っており、Bエレベータ232が上昇して送り出す毎に、
ライン100の端部にあった成形セット20が一組分だけ前
進する。構成搬送ライン100に送り出された成形セット2
0は、五組蓄えられると、そのヘッドがセンサーで感知
され、その五組が続いて前進する。
そのようにして、ストックヤード120、及びプレス装置1
10の上空を搬送されて、成形セット20は、解体構成部60
の手前において構成搬送ライン100の他端に至る。その
端には、駆動ローラコンベアが上下する構造のCエレベ
ータ62が接続している。そこでは、構成搬送ライン100
の端から十組の成形セット20が蓄えられると、Cエレベ
ータ62により一組づつ続けて下ろされ、解体構成部60へ
と運ばれる。
解体構成部60の詳細な構造は第3図及び第4図に図示さ
れる。第3図は解体構成部60の正面図であり、第4図
は、その平面図である。
この解体構成部60は、構成搬送ライン100による搬送方
向に対し垂直に細長く延び、投入部65、準備部70、作業
部80及び搬出部90より成る。構成搬送ライン100の延長
上にある投入部65の、左側に準備部70、右側に作業部8
0、が各々接続する。作業部80の更に右側には搬出部90
が連なっている。
解体構成部60の細長いアウトラインは、細長枠状の二本
の支持枠61、61によって形成されている。二本の支持枠
61、61は、解体構成部60の一端から他端まで、即ち、準
備部70から搬出部90まで貫設されている。尚、支持枠61
の一端は、搬出部90を越えて、その向こう側に設けられ
ている鏡面板搬入ライン210を跨いでいる。二本の支持
枠61、61は、ラック40の幅よりやや広い幅で、平行に同
じ高さで設けられている。その高さは、作業部80に設け
られた足場82に立つ作業者が、解体構成作業をする作業
面として適当な高さである。この支持枠61、61は、基礎
フレーム63で床面より支えられている。
支持枠61、61の内側面に沿って、移動するA移動枠84、
84、及びB移動枠72、72が、支持枠61、61に移動可能に
支持されている。移動枠84、72共にプラテン30の長さに
対応する長さの細長枠部材である。A移動枠84は作業部
80が、B移動枠72は準備部70が、それぞれ定位置であ
る。そして、A移動枠84は搬出部90に、B移動枠72は作
業部80に、それぞれ移動可能である。それらの移動のた
めの駆動源として、鏡面板搬入ライン210を跨いだ支持
枠61の端に、モータ260が設けられている。又、動力を
伝達するために図示されないチェーンが、支持枠61、61
各々の全長にわたってその内側に滑動可能に懸架されて
いる。このチェーンを介し、モータ260の駆動力が、移
動枠84、84及び72、72に伝わる。
移動枠84、84及び72、72の各々の両端及び中央の各三箇
所に、支え爪85、73がベアリングを介して設けられてい
る。支え爪85、73は、移動枠の内側から突出した状態に
あるとき、ラック40を支える機能を有する。
また、準備部70及び搬出部90において、支持枠61、61の
外側にはピストン64が設けられている。そのピストン64
の先端には磁石が設けられている。準備部70又は搬出部
90に移動枠があるとき、エアーの供給に基づくピストン
64の作動に従って、支え爪85、73が移動枠の内側から、
突出したり引っ込んだりする。即ち、ピストン64の押出
とともに支え爪85、73は突出する。又、ピストン64が逆
作動する際、ピストン64の先端に設けられた磁石が支え
爪85、73を吸着するため、支え爪85、73は引っ込む。
準備部70には、Cリフター74が設けられる。Cリフター
74は、準備部70において上昇・下降する。Cリフター74
は、軌道150上を準備部70の横まで移動してきた解体用
自走車152から五段積みラック38を受け入れる。受け入
れ用のレールが、自走車152のレールに合わせて設けら
れている。その五段積みラック38全体を、Cリフター74
が支持枠61よりも上に持ち上げ、その状態で五段積みラ
ック38をフレーム76に預ける。そして、Cリフター74
は、最下段のラック40から外してきて、支え爪73の上に
載せる。
作業部80には、Dリフター86が設置されている。Dリフ
ター86は、作業部80において上昇・下降する。Dリフタ
ー86は上昇時に、準備部70からB移動枠により運ばれる
ラック40を、作業中支える働きをする。Dリフター86の
幅は、A移動枠84、84の両内側から突出した支え爪85、
85の間の幅より狭い。Dリフター86、及びCリフター74
は、油圧ユニット87からの油圧の供給により作動する。
搬出部90では、支持枠61、61の下方の床面にまでB軌道
180が延設されている。従って、B軌道180上を自走する
構成自走車182は、搬出部90において支持枠61、61の下
方に入る。
投入部65は、構成搬送ライン100の延長上にある。構成
搬送ライン100の端部に接続するCエレベータ62は、下
降すると移動式コンベア66に、接続する。Cエレベータ
62、移動式コンベア66は、共にローラコンベアより成
る。前者は駆動ローラコンベアであり、後者はフリーロ
ーラコンベアである。移動式コンベア66は、支持枠61、
61に立設された基礎台の上に、コロ68を介して支持され
ている。従って、移動式コンベア66は、成形セット20の
搬送方向に移動可能である。両支持枠61、61間の長さの
約二倍の長である移動式コンベア66は、支持枠61、61上
で移動して、Cエレベータ62と接続したり、離れたりす
る。Cエレベータ62と離れた場合、移動式コンベア66
は、解体構成部60から搬送方向にやや隔たった位置にあ
って、Fリフター300で持ち上げられる台車1に接続す
る。
作業部80の上方には、構成搬送ライン100高さに梁フレ
ーム102が、支持枠61と平行に設けられている。梁フレ
ーム102には、把持リフト工具88が、移動可能に釣支さ
れている。把持リフト工具88は、成形セット20を抱え、
移動させるための電動式工具である。この工具88は、梁
フレーム102に沿って、三箇所の停止位置の間を移動す
る。移動式コンベア66、作業部80でDリフター上のプラ
テン30の両載置部34、36の、それぞれの上方が、三箇所
の停止位置である。どの停止位置に工具88を移動させる
か指示するための工具スイッチ83Aが作業部80の支持枠6
1の外側に設けられている。又、工具88を上昇・下降さ
せるためのスイッチは、把持するためのスイッチと並ん
で、工具88の両脇に設けられている。工具88は、駆動モ
ータからの駆動力に基づき、移動し、上昇し、下降し、
及び把持作動をする。
作業部80の支持枠61、61の外側下方には、支持枠61の高
さを作業面として作業する人間が立つための足場82が、
所定広さで設けられている。
足場82とプレス装置110との間には、Cエレベータ62に
近い側から、棚81及び構成用自走車制御装置92が設けら
れている。棚81には、ブリーザクロス26やガスバリヤー
性を有するフィルム28、或はシール用のパテ状ブチルゴ
ム等を備蓄しておく。
構成用自走車制御装置92は、解体構成部制御装置108と
の間で信号のやり取りを行いつつ、構成用自走車182の
作動を制御する。構成用自走車制御装置92と並んで、制
御スイッチ92Aが設けられている。制御スイッチ92Aの操
作により、B軌道180上を構成用自走車182が自走し始め
る。
解体構成部制御装置108は、準備部70の横(プレス装置1
10側とは逆側)に設けられ、解体構成部60における機械
的作動を総合的に制御する。
つぎに、構成用自走車182、解体用自走車152、ストック
ヤード120、及び、プレス装置110等の構造について説明
する。
構成用自動車182は、その正面、側面、及び平面が、第
5図、第6図、及び第7図に、それぞれ示されている。
構成用自走車182において、B軌道180上を転動する、各
二つの駆動輪186及び自由輪187は、回動可能に第一フレ
ーム189に軸支されている。二つの駆動輪186、186は、
ベアリングを介し回動可能に第一フレーム189に支持さ
れる駆動軸188に固設されている。この駆動軸188には、
第一フレーム189に固設される駆動モータ198の駆動力が
ベルトを介して伝えられる。第一フレーム189の外側に
はセーフティーバンパー190が設けられている。又、第
一フレームの下面左側端には、B軌道180上の位置を認
識するための位置センサ197が設けられている。第一フ
レーム189の前方中央には、エアーがシリンダーに供給
されると突出する位置決め手段196が設けられている。
位置決め手段196は、突出される先端に円盤状部材が回
動自在に軸支されている。
さらに、第一フレーム189の上面には、Eリフター184の
リフタ基台183が固設されている。リフタ基台183に対
し、図示されない油圧コンプレッサーからの油圧の供給
に基づいて、上昇・下降可能にリフタ荷台185が設けら
れている。リフタ荷台185の上面には、B軌道180方向と
垂直にレール191が固設されている。
このレール191に沿って自走する構成用自走小台車181
は、第二フレーム193、第二車輪192、パワーベース19
4、及びロッドレスピストン202等で構成されている。
レール191上を転動する第二車輪192は、第二フレーム19
3の下面四箇所において回動可能に軸支されている。こ
の第二車輪192は、第二フレーム193の四箇所の各々にお
いて、前後二つの車輪が並設され、合計八つの第二車輪
192が第二フレーム193に設けられている。
ロッドレスピストン202、202は、第二フレーム193の下
面後方において、左右の第二車輪192の内側に固設され
ている。このピストン202、202は、リフタ荷台185と略
同長でその上面長手方向に固設されたシリンダ201に沿
って、摺動可能に配設されている。
また、矩形状の第二フレーム193上面には、角部四箇所
と長手方向の側端中央部二箇所の計六箇所に、五段積み
ラック38の最下段ラック40の連結脚42を支えるための支
持部材203が固設されている。
第二フレームと略同長で上昇、下降可能なパワーベース
194、194は、第二フレーム193の上面中央部両脇に設け
られている。このパワーベース194に、動力源であるエ
アーが供給されると、連結脚42が支持部材203から外れ
る高さまでパワーベース194が上昇する。
位置決め手段196のシリンダー、ロッドレスピストン202
のシリンダー201、及びパワーベース194へのエアーの供
給源は、第一フレーム189に固設されるエアーコンプレ
ッサー199である。そのエアーは、第一フレームに軸支
されるホースリール200を通して各部に供給される。
解体用自走車152は、その正面、側面、及び平面が、第
8図、第9図、及び第10図に、それぞれ示されている。
その構造は、前述の構成用自走車182の構造と同様であ
る点が多い。同様であって説明を要しない部分について
は、その旨明記して説明を省略する。
解体用自走車152においては、構成用自走車182と同様
に、各二つの駆動輪155及び自由輪156が、第一フレーム
157に軸支され、二つの駆動輪155、155が固設される駆
動軸153も、第一フレーム157に支持される。駆動モータ
159も同様に、第一フレーム157に固設される。セーフテ
ィーバンパー158、位置センサ162が設けられている点も
同様である。
第一フレーム157の中央には、長手方向に延びるエアー
ピストンのシリンダー167が固設されている。シリンダ
ー167の両脇には、それと平行に二条の突設部175、175
が、第一フレーム157の長手方向の全長にわたり固設さ
れている。この突設部175に沿って摺動自在とされるレ
ール載置台165が、突設部175の上に設けられている。突
設部175の上面には、細長支持部材であるガイド部171、
171が固設されている。ガイド部171の両側を挟みガイド
部171上で摺動自在とされるスライド部172、172が、レ
ール載置台165の下面に固設されている。レール載置台1
65の前方にやや突出する位置決め手段163は、レール載
置台165に固設されると共に、シリンダー167のピストン
166に固設されている。この位置決め手段163の形状・構
造等は、構成用自走車182のそれと同様である。又、エ
アーコンプレッサー160が大地フレームに固設されてい
る点も同様である。レール載置台165の上面両側部に
は、それぞれ長手方向に延びるレール164が固設されて
いる。
このレール164に沿って自走する解体用自走小台車151
は、第二フレーム168第二車輪169、パワーベース170、
及び小台車駆動モータ173等で構成されている。
第二車輪169は、第二フレーム168に回動自在に軸支さ
れ、レール164上を転動する。第二車輪169は、小径の自
由輪である前輪169Aと、大径の駆動輪である後輪169Bと
から成る。前輪169A、後輪169Bともに、左右それぞれに
おいて、前後に並設される二つづつの車輪より成る。後
輪169Bは、第二フレーム168の後部に固設された小台車
駆動モータ173からベルトを介して動力を伝達される。
パワーベース170、170は、構成用自走車181同様、エア
ーコンプレッサー160からエアーが供給されると上昇す
る。コンプレッサー160からのエアーは、レール載置台1
65に軸支されるホースリール161を介して供給される。
解体用自走小台車151の下面には、小台車151の位置を認
識するための小台車位置センサ174が設けられている。
プレス装置110は、解体用自走車152側に、搬入口を向け
て設置されている。その搬入口の蓋を開けた状態を説明
的に第22図に示す。
内部が空洞である円柱状のプレス装置110の外壁112の中
には、中空円筒状の鋼板114、基礎台116、及びレール11
8等が設けられている。鋼板114は、外壁112から所定距
離隔てた中心側に設けられる。二つの基礎台116、116
は、外壁112内部下方の搬入口から奥まで、床面に水平
な面を設けている。その基礎台116、116の上面に、レー
ル118、118が、解体用自走車152のレール164と同じ高さ
で設けられている。又、二つの基礎台116、116の各々の
外側に、搬入された五段積みラック38を載置するための
載置金具111、111が設けられている。この載置金具111
には、最下段ラック40の連結脚42をはめる載置孔111Aが
設けられている。
プレス装置110と治具板・ディスパージョン投入ライン1
30との間にあるストックヤード120には、縦二列横四
列、計八組の五段積みラック38を置くことが出来るよう
に、最下段のラック40の連結脚42を支える載置金具が床
面から立ち上がっている。又、その載置金具よりも低く
て、自走車152、182のレール164、191に対応する位置
に、レールが縦に設けられ、自走小台車151、181が走り
込めるようになっている。更に、解体用自走小台車151
が走り込んで停止する場所に、小台車位置センサ174が
認識するための小台車位置マーク176も、八箇所のそれ
ぞれに設けられている。B軌道180に近い側の横四列
は、構成用自走車182から五段積みラック38が搬入され
るアンローダ部122である。アンローダ部122の横四列の
五段積みラック38の載置位置は、クリーンルーム50に近
い側から順に、122A乃至122Dである。A軌道150に近い
側の横四列は、解体用自走車152により五段積みラック3
8が搬出されるローダー部124である。ローダー部124の
載置位置も、クリーンルーム50に近い側から順に124A乃
至124Dである。
構成用自走車182は、搬出部90を「原位置」として停止
する。搬出部90のB軌道180には、ストックヤード122側
と逆側の端にストッパーが設けられ、それより先に構成
用自走車182が行けないようになっている。
アンローダ部122A乃至122Dの前方四箇所が、「原位置」
の他に構成用自走車182が停止する位置である。「原位
置」も含め構成用自走車182が停止する位置であって、
自走車の位置センサ197に対応するB軌道180、180間の
床面には、それぞれ位置マーク204が設けられている。
この位置マーク204は、位置センサ197により認識され
る。
また、アンローダ部122A乃至122Dの各々の、B軌道180
に近い側には、自走車182から突出した位置決め手段196
に対応する位置に、位置決め手段196の円盤状部材が嵌
まる摺鉢状凹部が形成されている。位置マーク204を位
置センサ197が認識して自走車182が停止した際、この位
置決め手段196の円盤上部材を突出させて摺鉢状凹部に
嵌め合わせ、自走車182の停止位置のずれを補正する。
解体用自走車152は、A軌道150上にあって準備部70の
横、プレス装置110の搬入口の前、及びローダー部124A
乃至124Dの各々の前、で停止する。それらの停止位置に
は、前述の位置マーク204及び摺鉢状凹部と同様に、そ
れぞれ位置マーク178及び摺鉢状凹部が、解体用自走車1
52の位置センサ162及び位置決め手段163の円盤状部材に
対応して設けられている。
以上のような構造の、解体構成部60、構成用自走車18
2、解体用自走車152、ストックヤード120、プレス装置1
10等における、成形セット20と五段積みラック38との流
れを概説する。
ストックヤード120に置かれた空の五段積みラック38を
解体用自走車152にて搬出し、準備部70に搬入する。そ
の五段積みラック38の最下段のラック40から順に作業部
80へ運ばれる。
一方、成形セット20は、構成搬送ライン100で搬送され
て、Cエレベータ62に至。成形セット20を載せたCエレ
ベータ62は、下降して、投入部65の移動式コンベア66と
接続する。そして、Cエレベータ62上の成形セット20
は、移動式コンベア66上へと運ばれる。移動式コンベア
66の上の成形セット20は、ディスパージョン24ごと把持
リフト工具88で把持される。そして、工具88により把持
される成形セット20は、作業部80においてDリフター86
で支えられるプラテン30の、載置部34、36上へ運ばれ
る。運ばれた成形セット20は、足場82に立つ作業車が行
なう以下の工程を経る。即ち、前述のように、ブリーザ
クリス26及びガスバリヤー性フィルム28で覆われ、パテ
状ブチルゴム等でシールされる。これら、ブリーザクロ
ス26、ガスバリヤー性フィルム28及びパテ状ブチルゴム
等の材料は、棚81より取り出す。更に、プラテン30の貫
通孔32が真空ポンプに接続されて仮真空が引かれ、ブリ
ーザクロス26を介してガスバリヤー性フィルム28がプラ
テン30上の成形セット20に密着する。このような状態に
された積層物が、一つのプラテン30上の載置部34、36に
並ぶと、作業部80における作業が終了する。
この作業中、Dリフター86が上昇した状態で停止し、ラ
ック40及びプラテン30を支えている。その後、移動枠ス
イッチ83Bの操作により、作業が完了したラック40を支
え爪85で支えると共に、Dリフター86が下降した後、A
移動枠84、84とB移動枠72、72とが揃って、各々、排出
部90及び作業部80へ移動する。この移動により、作業済
みのラック40は作業部80から搬出部90に、空のラック40
は準備部70から作業部80に、それぞれ移動する。
このようにして仮真空まで引かれた成形セット20が二つ
セットされた一つのラック40は、搬出部90において構成
用自走車182に載せられる。準備部70の空ラック40全て
について、以上の作業が繰り返されて、搬出部90の構成
用自走車182が、セット済みの五段積みラック38を積み
込む。この五段積みラック38は、ストックヤード120ま
で構成用自走車182で運ばれた後、解体用自走車152によ
りプレス装置110内へ搬入される。
プレス装置110によるオートクレーブ方式の真空加熱加
圧成形後、五段積みラック38は、解体用自走車152にて
排出され、再び準備部70へ搬入される。準備部70の五段
積みラック38は、最下段のラック40から順に、作業部80
へ運ばれる。作業部80では、ブリーザクロス26及びガス
バリヤー性フィルム28を剥ぎ取り、成形セット20をラッ
ク40から外す。外された成形セット20は、工具88で吊り
下げて、投入部65の移動式コンベア66の上まで運ばれ
る。このとき移動式コンベア66は、既に移動させられて
Fリフター300で持ち上げられた台車1に接続する。成
形セット20は、移動式コンベア66から台車1の上に送り
出される。
そして、成形セット20は、台車1によりBリフター251
まで運ばれ持ち上げられて、最終解体部250に送り出さ
れ解体される。尚、作業部80において成形セット20が外
されたラック40は、搬出部90に移され、構成用自走車18
2に載せられる。準備部70の五段積みラック38全てにつ
いて、以上の作業が繰り返される。そして、搬出部90に
おいて構成用自走車182に積み込まれたラック40が五段
になると、その空の五段積みラック38は、ストックヤー
ド120まで運ばれる。
つぎに、構成用自走車182及び解体用自走車152の作動制
御、並びに解体構成部60をめぐる制御を説明する。
解体用自走車152の制御装置154は、自走車152の第一フ
レーム157に固設されている。この制御装置154は、自走
車152の停止位置を支持する六つのスイッチと、自走小
台車151が五段積みラック38の搬出・搬入・移動のいづ
れの動作を行うかを指示する三つのスイッチと、を備え
たスイッチ制御盤154Aを有する。尚、搬出の場合に、準
備部70が停止位置になることはない。搬入の場合、ロー
ダー部124A乃至124Dが停止位置になることはない。移動
の場合の停止位置は、ローダー部124A乃至124Dだけであ
る。これらのスイッチの操作により、制御装置154の操
作に基づき自走車152が作動する。
制御装置154は、第12図に示されるように、周知のCPU31
0、ROM312、RAM314及び入出力回路316等を備えた算術論
理演算回路である。入出力回路316の入力部分には、ス
イッチ制御盤154A並びに、位置センサ162及び小台車位
置センサ174等の各種センサ320等か接続される。その出
力部分には、駆動モータ159の駆動回路、エアーコンプ
レッサー160の作動エアー切換弁318、及び小台車駆動モ
ータ173の駆動回路等が接続される。
この制御装置154による解体用自走車152の制御工程は、
第13図、及び第14図にフローチャートとして示される。
まず、第13図に示されるように、スイッチ制御盤154Aが
操作される(ステップ330)と、どのスイッチが操作さ
れたかを判断する(ステップ332)。搬出スイッチが操
作されたときフラグ1、及びフラグ2を共にONして(ス
テップ334)解体用自走車制御プログラムを実行する。
移動スイッチが操作されたときフラグ1をONしフラグ2
をOFFして(ステップ336)解体用自走車制御プログラム
を実行する。搬出スイッチが操作されたときにはフラグ
1をOFFして(ステップ338)解体用自走車制御プログラ
ムを実行する。
解体用自走車制御プログラムは、第14図にフローチャー
トとして示される。先ず、操作スイッチ制御盤154Aの操
作により指示されたA軌道150上の位置まで自走車152を
自走させる(ステップ340)。指示された停止位置にあ
る位置マーク178を位置センサ162が認識すると自走車15
2が停止する。そして、ピストン166の押し出しにより、
位置決め手段163を突出させて停止位置のずれを補正す
ると共に、自走車152側のレール164と、停止位置にある
レール(プレス110内、ストックヤード120又は準備部70
のレール)とを接続させる(ステップ342)。
つぎにフラグ1がONかOFFか判断する(ステップ344)。
ONであると判断するとき搬入ではなく、従って、その時
点で五段積みラック38は自走車152に積載されていない
から、自走小台車151を所定の停止位置まで自走させる
(ステップ346)。この自走小台車151の自走にあたっ
て、第二車輪の前輪169A、後輪169B共に前後にダブルと
されているため、自走車152側のレール164と搬出又は移
動先のレールとの接続部における、自走小台車151の揺
れが防止される。所定の停止位置(ストックヤード12
0、又はプレス装置110内)にある小台車位置マーク176
を小台車位置センサ174が認識して、自走小台車151が停
止する。
そして、パワーベース170を上昇させて、自走小台車151
の停止位置に置かれている五段積みラック38をパワーベ
ース170にて持ち上げる(ステップ348)。これにより五
段積みラック38は、載置金具111等から外れる。
さらに、フラグ2がONかOFFか判断する(ステップ35
0)。ONと判断されたときには搬出であるから、自走小
台車151を自走させて自走車152上の所定位置に戻す(ス
テップ352)。パワーベース170を下降させて自走車152
の上に五段積みラック38が積載される(ステップ35
4)。最後に、ピストン166を収縮させ、位置決め手段16
3及びレール164を収納して(ステップ356)、終了す
る。
ステップ350で、フラグ2がOFFであると判断されたとき
は移動であるから、自走車152は、ストックヤード120の
前に停止し、自走小台車151はアンローダ部122まで走り
込んでいる。そこで、上昇されたパワーベース170の上
に五段積みラック38を載せた(ステップ348)状態で、
自走小台車151をアンローダ部122からローダー部124へ
自走させる(ステップ360)。ローダー部124の小台車位
置マーク176を小台車位置センサ174で認識して、自走小
台車151が停止する。
ついで、パワーベース170を下降させ、載置金具に五段
積みラック38を載せて、アンローダ部122からローダ部1
24への五段積みラック38の移動が完了する(ステップ36
2)。そして、自走小台車151を自走車152上の所定位置
へ自走させて戻し(ステップ364)、ピストン166の収縮
により位置決め手段163及びレール164を収納して(ステ
ップ356)、終了する。
ステップ344でフラグ1がOFFであると判断されたとき、
搬入であるから、既に自走車152の上に五段積みラック3
8が載っている。従って、自走車152が停止位置まで自走
し(ステップ340)、ピストン166の押出により位置決め
手段163とレール164を突出させた(ステップ342)後、
パワーベース170を上昇させて、五段積みラック38を持
ち上げる(ステップ370)。
ついで、自走小台車151を所定の停止位置(プレス装置1
10内、又は準備部70)まで自走させる(ステップ37
2)。小台車位置センサ174によるマーク認識の後、小台
車151が停止すること、及びレールの接合部でダブルの
前輪169A及び後輪169Bが小台車151の揺れを防止するこ
とは、前述同様である。
そして、パワーベース170を下降させ、五段積みラック3
8を、プレス装置110内又は準備部70の、載置金具111A等
に載せて、搬入を完了する(ステップ374)。その後、
自走小台車151を自走車152の上まで自走させて戻し(ス
テップ364)、ピストン166の収縮により位置決め手段16
3及びレール164を収納して(ステップ356)、終了す
る。
解体構成部60の制御装置108は、移動枠スイッチ83Bの操
作に基づき、構成用自走車制御装置92との間で信号のや
り取りをしつつ、移動枠72、84、支え爪85、73、Cリフ
ター74、及びDリフター86等の作動を制御する。移動枠
スイッチ83Bは、作業部80において支持枠61の外側に工
具スイッチ83Aと並んで設けられている。
制御装置108は、第15図に示されるように、周知のCPU51
4、ROM516、RAM518及び入出力回路520等を備えた算術論
理演算回路である。入出力回路520の入力部分には、移
動枠スイッチ83B、及び各種センサ528等が接続される。
その出力部分には、油圧ユニット87の作動油切換弁52
2、移動枠駆動モータ260、エアーコンプレッサーの作動
エアー切換弁524、等が接続される。この入出力回路520
は、後述する構成用自走車制御装置92の入出力回路506
と信号のやり取りを行っている。
また、構成用自走車182の制御装置92に並んで設けられ
ている制御スイッチ92Aの操作に基づき、構成用自走車1
82が、搬出部90から搬出した五段積みラック38を、指示
されたアンローダ部122A乃至122Dの何れかへ搬入して戻
ってく。
制御装置92は、第15図に示されるように、周知のCPU50
0、ROM502、RAM504及び入出力回路506等を備えた算術論
理演算回路である。入出力回路506の入力部分には、制
御スイッチ92A並びに、位置センサ197等の各種センサ51
2等が接続される。その出力部分には、駆動モータ198の
駆動回路、エアーコンプレッサー199の作動エアー切換
弁508、及び油圧コンプレッサーの作動油切換弁510等が
接続される。
制御装置108による解体構成部制御プログラム、及び制
御装置92による構成用自走車制御プログラムは、それぞ
れ、第16図、第17図、第18図、及び第19図にフローチャ
ートとして示される。これらの制御プログラムは、両制
御装置が信号をやり取りして一定関係を保ちつつ実行さ
れる。
まず、構成用自走車182が、搬出部90の原位置に入って
いるとき、制御装置92から制御装置108へ「原位置」信
号が出力される(ステップ580)。この信号の出力の有
無を判断し(ステップ550)、無い場合は、構成用自走
車が搬出部90にないので、その信号が出力されるまで待
つ。「原位置」信号の出力有りと判断した場合、作業部
80の移動枠スイッチ83Bが操作されたか否か判断される
(ステップ552)。作業部80において、ラック40の上に
二つの成形セット20が仮真空を引かれた状態にまでセッ
トされた場合、又はプレス装置110内から搬出された成
形セット20をラック40から外して、空ラック40にした場
合の、何れかの場合に、移動枠スイッチ83Bは操作され
る。
移動枠スイッチ83Bの操作がないと判断すると、その操
作があるまで待ち、操作されたと判断するとDリフター
86を下降させる(ステップ554)。このときDリフター8
6には、ラック40が載っているが、リフター86の下降に
よりラック40はA移動枠84の支え爪85で支えられる。そ
して、A移動枠84、及びB移動枠72が、それぞれ作業部
80から搬出部90へ、及び準備部70から作業部80へ、と移
動される(ステップ556)。これにより、作業部80にあ
ったラック40が搬出部90へ、準備部70にあったラック40
が作業部80へ、と運ばれる。
ついで、作業部80にラック40が新たに搬入されたか否か
判断される(ステップ558)。ラック40の搬入があった
と作業部80に設けられたセンサにより判断されると、D
リフター86が上昇し、その上にラック40を載置する(ス
テップ560)。新たなラックの搬入ありと判断されない
ときは、搬入があるまで待つ。更に、搬出部にラック40
が新たに搬入されたか否かを搬出部90に設けられたセン
サに判断させる(ステップ562)。新たな搬入が認識さ
れないときは搬入があるまで待ち、搬入ありと判断され
たときは、「ラック搬入」信号を制御装置92へ出力する
(ステップ564)。
制御装置92では、「ラック搬入」信号の出力の有無を判
断し(ステップ582)、無いと判断すれば出力が有るま
で待つ。「ラック搬入」信号の出力有りと判断すると、
搬出部90の原位置にある構成用自走車182のリフタ荷台1
85を上昇させ、自走車182の上にラック40を載置する
(ステップ584)。
一方、制御装置108においては、搬出部90のセンサが、
自走車182上へラック40が載置されたか否か判断する
(ステップ566)。載置されていないと判断すると載置
されるまで待ち、載置されたと判断するとカウンターL
に1を加えて(ステップ568)、搬出部90にあるA移動
枠84の支え爪85を引っ込め(ステップ570)、「支え爪
引込」信号を制御装置92へ出力する(ステップ572)。
この「支え爪引込」信号の出力の有無を制御装置92にお
いて判断し(ステップ586)、無いと判断すれば出力が
有るまで待つ。その信号の出力有りと判断すれば、ラッ
ク40を載置するために上昇していたリフタ荷台185を下
降させ、「リフタ荷台下降」信号を制御装置108へ出力
する(ステップ588)。先に支え爪85が引っ込んでいる
ため、リフタ荷台185は、支え爪85と干渉すること無く
下降できる。
制御装置108において、その「リフタ荷台下降」信号の
出力の有無を判断して(ステップ574)、無いと判断す
れば出力が有るまで待つ。その信号の出力有りと判断す
れば、自走車182の上辺は、支持枠61より下にあるの
で、搬出部90にあるA移動枠84の支え爪85を突出させ
(ステップ576)、A移動枠84及びB移動枠72を、それ
ぞれ、搬出部90から作業部80へ、作業部80から準備部70
へ、と移動して戻す(ステップ578)。そして、準備部7
0において、上方に預けられたラックのうち最下段のラ
ック40だけ外して来て、B移動枠72の支え爪73で支える
(ステップ700)。更に、カウンターLが5か否か判断
し(ステップ710)、5でないときは、まだ自走車182の
上にラック40が五段に積まれていないので、ステップ55
2に戻る。カウンターLが5である場合、五段積みラッ
ク38が自走車182に載置されているので、「五段積みラ
ック積込」信号を制御装置92へ出力し(ステップ72
0)、カウンターLを0にして(ステップ730)、終了す
る。尚、カウンターLは、この解体構成部制御プログラ
ムが開始される前の状態では、0に初期設定されてい
る。
制御装置92では、「五段積みラック積込」信号の出力の
有無を判断して(ステップ590)、出力無しと判断する
場合、ステップ582に戻る。その信号の出力有りと判断
する場合、制御スイッチ92Aが操作されたか否か判断し
(ステップ592)、操作されていないと判断すれば、操
作されるまで待つ。操作されたと判断すれば、その操作
により指示された位置まで、B軌道上を構成用自走車18
2が自走する(ステップ594)。制御スイッチ92Aの操作
により指示できるのは、ストックヤード120のアンロー
ダ部122A乃至122Dの何れかである。自走車182は、その
指示された位置にある位置マーク204を位置センサ197が
認識して停止する。そして、前述のように位置決め手段
196による停止位置のずれを補正する。この状態で、自
走車182側のレール191とアンローダ部122側のレールと
が接続する。続いて、パワーベース194を上昇させて、
載置されていた五段積みラック38を持ち上げる(ステッ
プ596)。そして、自走小台車181を所定の停止位置まで
自走させる(ステップ598)。自走小台車181を自走させ
る距離には、アンローダ部122A乃至122Dの何れに搬入す
る場合も同じである。更に、パワーベース194を下降さ
せ、五段積みラック38を所定のアンローダ部122に搬入
する(ステップ600)。搬入後、自走小台車181が自走し
て自走車182上の所定位置まで戻る(ステップ610)。位
置決め手段196を収納した(ステップ612)後、自走車18
2がB軌道180上を自走して、搬出部90の原位置まで戻り
(ステップ614)、終了する。
なお、解体構成部制御装置108において、準備部70に設
けられたセンサが、準備部70にラック40が一つもないこ
とを確認すると(センサで準備部70から作業部80へのラ
ック40の移動を認識しつつ、その回数をカウンターで数
えている。)、解体構成部制御プログラムの実行中であ
っても、それを中断して第17図に示されるリフト下降割
込処理を実行する。即ち、リフト下降動作を入出力回路
520の作動油圧切換弁522の切換回路にセットする(ステ
ップ800)。このセットに従い、油圧ユニット87の作動
油圧弁が切り替わってCリフター74が下降する。更に、
フラグ5をONにして(ステップ810)、終了する。終了
後、直ちに中断していた解体構成部制御プログラムに戻
る。
また、準備部70へ、解体用自走車152による五段積みラ
ック38の搬入があった場合、解体構成部制御プログラム
の実行中であっても、それを中断して第18図にフローチ
ャートとして示されるリフト上昇割込処理を実行する。
尚、その割込処理の終了後、直ちに中断していたプログ
ラムの実行に戻る。その割込処理は、先ず、フラグ5が
ONか否か判断する(ステップ820)。フラグ5がONでな
ければ終了し、ONであれば以下の処理を行う(ステップ
830)。即ち、Cリフター74の上昇作動を入出力回路520
の作動油圧切換弁522の切換回路にセットする。更に、
Cリフター74の上昇後に五段積みラック38の最下段のラ
ック40のみを外して支え爪73で支える動作を入出力回路
520の中の作動油圧切換弁522の切換回路にセットする。
これらのセットに従い、Cリフター74が上昇し搬入され
た五段積みラック38を支持枠61よりも高い位置に預け、
最下段のラック40のみが支え爪73で支えられる。そのス
テップ830の次にフラグ5をOFFして(ステップ840)、
終了する。
以上詳述したように、本発明の実施例にしたがった積層
品の製造方法によれば、クリーンルーム50内において積
み重ねられた成形セット20をコンベアでクリーンルーム
50外へ搬出し、プラテン30に載せた後、クリーンルーム
50外でブリーザクロス26とガスバリヤー性フィルム28と
で覆いブチルゴムにてシールし、オートクレーブ方式で
真空加熱加圧成形している。即ち、成形セット20の積み
重ねにクリーンルームを用いつつ、塵やほこりの発生し
易いブリーザ26で覆う工程等をクリーンルーム50外で行
っている。従って、クリーンルーム50をクリーンな状態
に保持しつつ、成形セット20の積層間に塵その他のごみ
が入らないようにして、積層間への塵などの混入により
生ずる回路の断線や接触不良を防止し、高品質の電子部
品用積層基板の素材となる積層品を製造することが出来
る。
発明の効果 以上詳述したように、本発明にかかる積層品の製造方法
によれば、クリーンルーム内において積み重ねられた積
層物をコンベアでクリーンルーム外へ搬出し、プラテン
に載せた後、クリーンルーム外においてブリーザクロス
とガスバリヤー性フィルムとで覆いシールして、オート
クレーブ方式で真空加熱加圧成形している。即ち、積層
物の積み重ねにクリーンルームを用いつつ、塵やほこり
の発生し易いブリーザで覆う工程をクリーンルーム外で
行っている。従って、クリーンルームをクリーンな状態
に保持しつつ、積層物の積層間に塵その他のごみが入ら
ないようにして、積層物間への塵等の混入により生ずる
回路の断線や接触不良を防止し、高品質の電子部品用積
層基板の素材となる積層品を製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例が用いられてプリント回路基板
用積層板を製造するための製造ラインレイアウトの平面
図、第2図は、その側面図、第3図は解体構成部60の正
面図、第4図は、その平面図、第5図は構成用自走車18
2の正面図、第6図は、その側面図、第7図は、その平
面図、第8図は解体用自走車152の正面図、第9図は、
その側面図、第10図は、その平面図、第11図はプレス装
置110の蓋を開けた正面図、第12図は解体用自走車制御
装置154の説明図、第13図はスイッチ制御盤154Aが操作
されたときのフローチャート、第14図は解体用自走車制
御プログラムのフローチャート、第15図は構成用自走車
制御装置92及び解体構成部制御装置108の説明図、第16
図は解体構成部制御プログラムのフローチャート、第17
図はリフト下降割込処理のフローチャート、第18図はリ
フト上昇割込処理のフローチャート、第19図は構成用自
走車制御プログラムのフローチャート、第20図は積層材
料の断面の説明図、第21図はラック40の斜視図である。 10……積層材、11……鏡面板 12……離型フィルム、14……銅箔 16……プリプレグ、18……内層板 20……成形セット、22……治具板 24……ディスパージョン 26……ブリーザクロス 28……ガスバリヤー性を有するフィルム 30……プラテン、38……五段積みラック 40……ラック、50……クリーンルーム 60……解体構成部 100……構成搬送ライン 110……プレス装置 120……ストックヤード 130……治具板・ディスパージョン投入ライン 152……解体用自走車、182……構成用自走車 154……解体用自走車制御装置 92……構成用自走車制御装置 210……鏡面板搬入ライン 230……積層ライン、250……最終解体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 勝 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目20番19号 アイカ工業株式会社内 (72)発明者 竹川 寛司 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目20番19号 アイカ工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほこりを管理するクリーンルーム内におい
    て電子部品基板の構成材料の積み重ねを行う積層工程
    と、 該積層工程により構成された積層物を、前記クリーンル
    ーム外へ搬出手段で搬出する工程と、 前記搬出された積層物を、空気抜き用の貫通孔を有する
    プラテンに載せる工程と、 前記プラテンに載せた積層物を、前記クリーンルーム外
    において、気体の透過を許すブリーザクロスで覆い、さ
    らにガスバリヤー性を有するフィルムで覆う工程と、 前記フィルムと前記プラテンとの間をシールする工程
    と、 前記積層物をオートクレーブ方式にて真空加熱加圧成形
    する工程と、 を含むことを特徴とする積層品の製造方法。
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