JPH07109923A - 小型船舶などのエンジンの冷却装置 - Google Patents
小型船舶などのエンジンの冷却装置Info
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- JPH07109923A JPH07109923A JP25717393A JP25717393A JPH07109923A JP H07109923 A JPH07109923 A JP H07109923A JP 25717393 A JP25717393 A JP 25717393A JP 25717393 A JP25717393 A JP 25717393A JP H07109923 A JPH07109923 A JP H07109923A
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- cylinder block
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンのシリンダブロックの冷却を最適条
件で行なうとともに、排気系の冷却も最適条件で行なう
ことができるようにする。 【構成】 シリンダブロック10からの冷却水の温度に
応じてその冷却水をバイパス通路31を通してシリンダ
ブロック10に戻す第1の循環通路と、上記冷却水を冷
却水クーラ20および排気マニホールド5に循環させる
第2の循環通路と、第1の循環通路から分岐して上記冷
却水を冷却水クーラ20および排気マニホールド5に循
環させる第3の循環通路が設けられ、シリンダブロック
の冷却水出口部には設定温度で作動して冷却水を第1の
循環通路と第2の循環通路とのいずれかに流すようにす
るサーモスタットバルブ100が設置され、上記第1、
第2、第3の循環通路の冷却水を循環させる冷却水ポン
プ16が設置されている。
件で行なうとともに、排気系の冷却も最適条件で行なう
ことができるようにする。 【構成】 シリンダブロック10からの冷却水の温度に
応じてその冷却水をバイパス通路31を通してシリンダ
ブロック10に戻す第1の循環通路と、上記冷却水を冷
却水クーラ20および排気マニホールド5に循環させる
第2の循環通路と、第1の循環通路から分岐して上記冷
却水を冷却水クーラ20および排気マニホールド5に循
環させる第3の循環通路が設けられ、シリンダブロック
の冷却水出口部には設定温度で作動して冷却水を第1の
循環通路と第2の循環通路とのいずれかに流すようにす
るサーモスタットバルブ100が設置され、上記第1、
第2、第3の循環通路の冷却水を循環させる冷却水ポン
プ16が設置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、小型船舶などのエン
ジンの冷却装置に関するものである。
ジンの冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型船舶などのエンジンの冷却装
置として、図5および図6に示すような装置が知られて
いる。これはエンジンのシリンダブロック10および排
気マニホールド(排気系冷却部)5に清水の冷却水を循
環させて冷却するとともに、この清水を海水により冷却
するようにしている。海水は海水ポンプ11により海水
取入れ口13から吸引して海水通路1を通してエアクー
ラ12に供給することにより冷却し、一部はバイパス通
路23から減速機用のオイルクーラ15を通し、残部は
通路22を通し、海水通路2から清水クーラ20の冷却
エレメント30中に供給し、海水排出管21を通して排
気管50を外側から冷却した後、排出するようにしてい
る。また清水の冷却水の温度が設定温度以下の場合に
は、サーモスタットバルブ300が冷却水通路3を閉じ
るとともに、バイパス通路31を開き、シリンダブロッ
ク10から流出した冷却水が清水ポンプ16によって吸
引されてバイパス通路31、通路32からエンジンオイ
ルクーラ35を通してシリンダブロック10に戻される
ようにした第1の循環通路が形成される。上記冷却エレ
メント30は外管39中に多数の伝熱管33が配置され
てなり、その伝熱管33内に海水が通され、その外側の
空間34に清水が通されるようにしている。
置として、図5および図6に示すような装置が知られて
いる。これはエンジンのシリンダブロック10および排
気マニホールド(排気系冷却部)5に清水の冷却水を循
環させて冷却するとともに、この清水を海水により冷却
するようにしている。海水は海水ポンプ11により海水
取入れ口13から吸引して海水通路1を通してエアクー
ラ12に供給することにより冷却し、一部はバイパス通
路23から減速機用のオイルクーラ15を通し、残部は
通路22を通し、海水通路2から清水クーラ20の冷却
エレメント30中に供給し、海水排出管21を通して排
気管50を外側から冷却した後、排出するようにしてい
る。また清水の冷却水の温度が設定温度以下の場合に
は、サーモスタットバルブ300が冷却水通路3を閉じ
るとともに、バイパス通路31を開き、シリンダブロッ
ク10から流出した冷却水が清水ポンプ16によって吸
引されてバイパス通路31、通路32からエンジンオイ
ルクーラ35を通してシリンダブロック10に戻される
ようにした第1の循環通路が形成される。上記冷却エレ
メント30は外管39中に多数の伝熱管33が配置され
てなり、その伝熱管33内に海水が通され、その外側の
空間34に清水が通されるようにしている。
【0003】また冷却水の温度が設定温度を超えると、
サーモスタットバルブ300はバイパス通路31を閉じ
るとともに冷却水通路3を開き、これによって冷却水は
サーモスタットバルブ300から冷却水通路3を通して
清水クーラ20に供給されるとともに、排気マニホール
ド5の周囲に供給され、冷却エレメント30の外周に形
成された導入口36から内部に供給されて、ここから循
環通路4を通して清水ポンプ16により吸引され、通路
32からエンジンオイルクーラ35を通ってシリンダブ
ロック10に戻される第2の循環通路が形成される。
サーモスタットバルブ300はバイパス通路31を閉じ
るとともに冷却水通路3を開き、これによって冷却水は
サーモスタットバルブ300から冷却水通路3を通して
清水クーラ20に供給されるとともに、排気マニホール
ド5の周囲に供給され、冷却エレメント30の外周に形
成された導入口36から内部に供給されて、ここから循
環通路4を通して清水ポンプ16により吸引され、通路
32からエンジンオイルクーラ35を通ってシリンダブ
ロック10に戻される第2の循環通路が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、エンジ
ンのアイドリング状態では冷却水温度が低いためにサー
モスタットバルブ300が冷却水通路3を閉じており、
冷却水はバイパス通路31を通して清水ポンプ16によ
り吸引され、通路32、エンジンオイルクーラ35を通
してシリンダブロック10に戻される。またエンジンが
始動して冷却水温度が上昇し、設定温度に達すると、サ
ーモスタットバルブ300が冷却水通路3を開いてシリ
ンダブロック10からの冷却水は冷却水通路3を通して
清水クーラ20の冷却エレメント30中に供給されて海
水により冷却されるとともに、排気マニホールド5の周
囲に供給されて排気マニホールド5を冷却し、清水ポン
プ16によって循環通路4を通して吸引され、通路3
2、エンジンオイルクーラ35を通してシリンダブロッ
ク10に戻される。
ンのアイドリング状態では冷却水温度が低いためにサー
モスタットバルブ300が冷却水通路3を閉じており、
冷却水はバイパス通路31を通して清水ポンプ16によ
り吸引され、通路32、エンジンオイルクーラ35を通
してシリンダブロック10に戻される。またエンジンが
始動して冷却水温度が上昇し、設定温度に達すると、サ
ーモスタットバルブ300が冷却水通路3を開いてシリ
ンダブロック10からの冷却水は冷却水通路3を通して
清水クーラ20の冷却エレメント30中に供給されて海
水により冷却されるとともに、排気マニホールド5の周
囲に供給されて排気マニホールド5を冷却し、清水ポン
プ16によって循環通路4を通して吸引され、通路3
2、エンジンオイルクーラ35を通してシリンダブロッ
ク10に戻される。
【0005】上記構成において、サーモスタットバルブ
300はシリンダブロック10に最適な温度(例えば、
90℃)に設定され、その冷却水によって排気マニホー
ルド5が冷却されることになるが、排気マニホールド5
は通常アルミニウムなどで形成されているために、より
低い温度(例えば、70℃以下)の冷却水が通されて充
分な冷却がなされることが望ましい。しかしながら、シ
リンダブロック10の冷却を主眼にすれば、上記要求に
応えることはできないという問題がある。すなわち、冷
却水温度が低い状態では排気マニホールド5の部分には
冷却水は流されないが、その状態から急加速によってエ
ンジン温度が上昇するとともに排気マニホールド5の温
度が上昇し、サーモスタットバルブ300が開いて排気
マニホールド5の周囲に冷却水が送られても、それ迄は
冷却水が排気マニホールド5の周囲に滞留していたため
に、全体的に冷却水の流れが生じるまでに時間がかか
り、このため排気マニホールド5の温度上昇に対して冷
却が間に合わず、局部的に過度に加熱されるおそれがあ
った。
300はシリンダブロック10に最適な温度(例えば、
90℃)に設定され、その冷却水によって排気マニホー
ルド5が冷却されることになるが、排気マニホールド5
は通常アルミニウムなどで形成されているために、より
低い温度(例えば、70℃以下)の冷却水が通されて充
分な冷却がなされることが望ましい。しかしながら、シ
リンダブロック10の冷却を主眼にすれば、上記要求に
応えることはできないという問題がある。すなわち、冷
却水温度が低い状態では排気マニホールド5の部分には
冷却水は流されないが、その状態から急加速によってエ
ンジン温度が上昇するとともに排気マニホールド5の温
度が上昇し、サーモスタットバルブ300が開いて排気
マニホールド5の周囲に冷却水が送られても、それ迄は
冷却水が排気マニホールド5の周囲に滞留していたため
に、全体的に冷却水の流れが生じるまでに時間がかか
り、このため排気マニホールド5の温度上昇に対して冷
却が間に合わず、局部的に過度に加熱されるおそれがあ
った。
【0006】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、エンジンのシリンダブ
ロックの冷却を最適条件で行なうとともに、排気系の冷
却も最適条件で行なうことができる小型船舶などのエン
ジンの冷却装置を提供することを目的とするものであ
る。
するためになされたものであり、エンジンのシリンダブ
ロックの冷却を最適条件で行なうとともに、排気系の冷
却も最適条件で行なうことができる小型船舶などのエン
ジンの冷却装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、エンジンの
シリンダブロックおよび排気系に冷却水を循環させて冷
却する冷却装置において、シリンダブロックを流通する
冷却水の温度に応じてシリンダブロックからの冷却水を
バイパス通路を通してシリンダブロックに戻す第1の循
環通路と、シリンダブロックからの冷却水を冷却水クー
ラおよび排気系冷却部に循環させる第2の循環通路と、
第1の循環通路から分岐してシリンダブロックからの冷
却水を排気系冷却部に循環させる第3の循環通路が設け
られ、シリンダブロックの冷却水出口部にはシリンダブ
ロックからの冷却水を所定温度以下では第2の循環通路
を閉じて第1の循環通路に流し、所定温度に達すると第
2の循環通路を開くようにしたサーモスタットバルブが
設置され、上記第1、第2、第3の循環通路の冷却水を
循環させる冷却水ポンプが設置されているものである。
シリンダブロックおよび排気系に冷却水を循環させて冷
却する冷却装置において、シリンダブロックを流通する
冷却水の温度に応じてシリンダブロックからの冷却水を
バイパス通路を通してシリンダブロックに戻す第1の循
環通路と、シリンダブロックからの冷却水を冷却水クー
ラおよび排気系冷却部に循環させる第2の循環通路と、
第1の循環通路から分岐してシリンダブロックからの冷
却水を排気系冷却部に循環させる第3の循環通路が設け
られ、シリンダブロックの冷却水出口部にはシリンダブ
ロックからの冷却水を所定温度以下では第2の循環通路
を閉じて第1の循環通路に流し、所定温度に達すると第
2の循環通路を開くようにしたサーモスタットバルブが
設置され、上記第1、第2、第3の循環通路の冷却水を
循環させる冷却水ポンプが設置されているものである。
【0008】
【作用】上記構成では、サーモスタットバルブが閉じて
いる間は、シリンダブロックには比較的高い温度の冷却
水が循環することによって過度の冷却を防止することに
なるが、その間にもバイパス通路から循環通路を通して
清水クーラに冷却水が流される。この流れによって排気
マニホールドの周囲に冷却水が流通し、排気マニホール
ドが過度に温度上昇するのが防止され、さらにサーモス
タットバルブが開いて冷却水の流れが切換えられた場合
に、排気マニホールドを全体的に速やかに冷却すること
ができ、局部的な過度の加熱を防止することができる。
いる間は、シリンダブロックには比較的高い温度の冷却
水が循環することによって過度の冷却を防止することに
なるが、その間にもバイパス通路から循環通路を通して
清水クーラに冷却水が流される。この流れによって排気
マニホールドの周囲に冷却水が流通し、排気マニホール
ドが過度に温度上昇するのが防止され、さらにサーモス
タットバルブが開いて冷却水の流れが切換えられた場合
に、排気マニホールドを全体的に速やかに冷却すること
ができ、局部的な過度の加熱を防止することができる。
【0009】
【実施例】図1において、船体10は中央部より前側に
キャビン11が形成され、その後側にコックピット12
が形成されてそこに運転席9が形成され、その前側には
操作ハンドル13が設けられている。またコックピット
12の下側の空間には燃料タンク14が設置され、その
後側の空間(エンジンルーム)内にはエンジン15が設
置され、このエンジン15によって駆動される推進機1
6が船尾船底に設置されている。
キャビン11が形成され、その後側にコックピット12
が形成されてそこに運転席9が形成され、その前側には
操作ハンドル13が設けられている。またコックピット
12の下側の空間には燃料タンク14が設置され、その
後側の空間(エンジンルーム)内にはエンジン15が設
置され、このエンジン15によって駆動される推進機1
6が船尾船底に設置されている。
【0010】図2は上記運転席9の構成を示し、コック
ピット12の床8の一部が筒状に上方に突出して覆い8
0が形成され、その上板81に対して座席9が取付けら
れている。すなわち、座席9は上側が開口した筒状の下
部本体91と、その内側に上方から上下動可能に挿入さ
れた筒状の上部本体93と、その上端部に取付けられた
操作ハンドル97および支持フランジ95と、その上側
に取付けられたクッション付きの座板96とを備え、下
部本体91および上部本体93の内部にはスプリング手
段94が設置されて座板96に加えられた力に対応して
上部本体93などが下部本体91に対して相対的に下降
するように構成されたダンパー機能が備えられている。
また下部本体91の上端部外周には取付けフランジ92
が設けられ、この取付けフランジ92が上板81上に重
ねられて締め付けボルト83で締め付けられることによ
り座席9が固定されている。
ピット12の床8の一部が筒状に上方に突出して覆い8
0が形成され、その上板81に対して座席9が取付けら
れている。すなわち、座席9は上側が開口した筒状の下
部本体91と、その内側に上方から上下動可能に挿入さ
れた筒状の上部本体93と、その上端部に取付けられた
操作ハンドル97および支持フランジ95と、その上側
に取付けられたクッション付きの座板96とを備え、下
部本体91および上部本体93の内部にはスプリング手
段94が設置されて座板96に加えられた力に対応して
上部本体93などが下部本体91に対して相対的に下降
するように構成されたダンパー機能が備えられている。
また下部本体91の上端部外周には取付けフランジ92
が設けられ、この取付けフランジ92が上板81上に重
ねられて締め付けボルト83で締め付けられることによ
り座席9が固定されている。
【0011】従来は、取付けフランジ92は設けられら
れてなく、下部本体91の下端部に支持体98が設けら
れ、また覆い80の内部には支持板82が設けられ、こ
の支持板82上に支持体98が固定されることにより座
席9が取付けられていた。この従来の構造では、デザイ
ン上支持体98を覆うように覆い80が形成されていた
が、支持体98を支持板82に取付けるのに、狭い部分
での作業となるために、作業が非常に行ないにくいとい
う欠点がある。これに対し、上記のようにフランジ92
を設けて覆い80の上板81上に取付けるようにする
と、作業が非常に行ないやすくなるという利点がある。
れてなく、下部本体91の下端部に支持体98が設けら
れ、また覆い80の内部には支持板82が設けられ、こ
の支持板82上に支持体98が固定されることにより座
席9が取付けられていた。この従来の構造では、デザイ
ン上支持体98を覆うように覆い80が形成されていた
が、支持体98を支持板82に取付けるのに、狭い部分
での作業となるために、作業が非常に行ないにくいとい
う欠点がある。これに対し、上記のようにフランジ92
を設けて覆い80の上板81上に取付けるようにする
と、作業が非常に行ないやすくなるという利点がある。
【0012】図3および図4はこの発明の冷却装置の1
例を示し、海水の冷却系は上記従来のものと同じであ
る。清水の冷却系は、清水クーラ20にサーモスタット
100から冷却水を供給する冷却水通路3が接続される
ととともに、清水クーラ20の冷却エレメント30から
循環通路4が清水ポンプ16に接続されている点も上記
従来のものと同じである。しかしながら、この実施例で
は清水ポンプ16の下流側の通路32から清水クーラ2
0に循環通路6が導かれ、また清水クーラ20には冷却
エレメント30の外側と内側とを連通させる連通路7が
設けられている点が異なっている。
例を示し、海水の冷却系は上記従来のものと同じであ
る。清水の冷却系は、清水クーラ20にサーモスタット
100から冷却水を供給する冷却水通路3が接続される
ととともに、清水クーラ20の冷却エレメント30から
循環通路4が清水ポンプ16に接続されている点も上記
従来のものと同じである。しかしながら、この実施例で
は清水ポンプ16の下流側の通路32から清水クーラ2
0に循環通路6が導かれ、また清水クーラ20には冷却
エレメント30の外側と内側とを連通させる連通路7が
設けられている点が異なっている。
【0013】上記構成では、冷却水の温度が設定温度以
下の場合には、サーモスタットバルブ100が冷却水通
路3を閉じるとともに、バイパス通路31を開き、シリ
ンダブロック10から流出した冷却水が清水ポンプ16
によって吸引されてバイパス通路31、通路32からエ
ンジンオイルクーラ35を通してシリンダブロック10
に戻されるようにした第1の循環通路が形成される。ま
たバイパス通路31が開かれているときは、通路32か
ら分岐した循環通路6を通して清水クーラ20に冷却水
を供給する第3の循環通路6が形成される。さらに冷却
水の温度が設定温度を超えると、サーモスタットバルブ
100はバイパス通路31を閉じるとともに冷却水通路
3を開き、これによって冷却水はサーモスタットバルブ
100から冷却水通路3を通して清水クーラ20に供給
されて、排気マニホールド5の周囲に供給され、連通路
7を通して冷却エレメント30の内部に供給されて、こ
こから循環通路4を通して清水ポンプ16により吸引さ
れ、通路32からエンジンオイルクーラ35を通ってシ
リンダブロック10に戻される第2の循環通路が形成さ
れる。
下の場合には、サーモスタットバルブ100が冷却水通
路3を閉じるとともに、バイパス通路31を開き、シリ
ンダブロック10から流出した冷却水が清水ポンプ16
によって吸引されてバイパス通路31、通路32からエ
ンジンオイルクーラ35を通してシリンダブロック10
に戻されるようにした第1の循環通路が形成される。ま
たバイパス通路31が開かれているときは、通路32か
ら分岐した循環通路6を通して清水クーラ20に冷却水
を供給する第3の循環通路6が形成される。さらに冷却
水の温度が設定温度を超えると、サーモスタットバルブ
100はバイパス通路31を閉じるとともに冷却水通路
3を開き、これによって冷却水はサーモスタットバルブ
100から冷却水通路3を通して清水クーラ20に供給
されて、排気マニホールド5の周囲に供給され、連通路
7を通して冷却エレメント30の内部に供給されて、こ
こから循環通路4を通して清水ポンプ16により吸引さ
れ、通路32からエンジンオイルクーラ35を通ってシ
リンダブロック10に戻される第2の循環通路が形成さ
れる。
【0014】また上記構成では、エンジンのアイドリン
グ状態では冷却水温度が低いためにサーモスタットバル
ブ100が冷却水通路3を閉じており、冷却水はバイパ
ス通路31を通して清水ポンプ16により吸引され、通
路32、エンジンオイルクーラ35を通してシリンダブ
ロック10に戻される。これと同時に、通路32から分
岐した循環通路6を通して冷却水の一部が清水クーラ2
0に供給され、この冷却水は排気マニホールド5を冷却
した後、連通路7を通って冷却エレメント30中に供給
されて海水により冷却され、循環通路4を通して清水ポ
ンプ16により吸引され、シリンダブロック10に戻さ
れる。
グ状態では冷却水温度が低いためにサーモスタットバル
ブ100が冷却水通路3を閉じており、冷却水はバイパ
ス通路31を通して清水ポンプ16により吸引され、通
路32、エンジンオイルクーラ35を通してシリンダブ
ロック10に戻される。これと同時に、通路32から分
岐した循環通路6を通して冷却水の一部が清水クーラ2
0に供給され、この冷却水は排気マニホールド5を冷却
した後、連通路7を通って冷却エレメント30中に供給
されて海水により冷却され、循環通路4を通して清水ポ
ンプ16により吸引され、シリンダブロック10に戻さ
れる。
【0015】またエンジンが始動して冷却水温度が上昇
し、設定温度(例えば90℃)に達すると、サーモスタ
ットバルブ100が冷却水通路3を開いてシリンダブロ
ック10からの冷却水は冷却水通路3を通して清水クー
ラ20に供給され、排気マニホールド5を冷却した後、
連通路7を通って冷却エレメント30中に供給されて海
水により冷却され、清水ポンプ16によって循環通路4
を通して吸引され、通路32、エンジンオイルクーラ3
5を通してシリンダブロック10に戻される。なお、サ
ーモスタットバルブ100が開くことにより、冷却水通
路3を開くとともにバイパス通路31も開いたままにし
てもよい。
し、設定温度(例えば90℃)に達すると、サーモスタ
ットバルブ100が冷却水通路3を開いてシリンダブロ
ック10からの冷却水は冷却水通路3を通して清水クー
ラ20に供給され、排気マニホールド5を冷却した後、
連通路7を通って冷却エレメント30中に供給されて海
水により冷却され、清水ポンプ16によって循環通路4
を通して吸引され、通路32、エンジンオイルクーラ3
5を通してシリンダブロック10に戻される。なお、サ
ーモスタットバルブ100が開くことにより、冷却水通
路3を開くとともにバイパス通路31も開いたままにし
てもよい。
【0016】上記のように、サーモスタットバルブ10
0はシリンダブロック10の最適な温度で作動するよう
にしており、したがって例えば冷却水の温度が90℃以
下ではサーモスタットバルブ100は開かれずに、冷却
水通路3を通しては清水クーラ20に冷却水は供給され
ないが、その場合でも通路32から循環通路6を通して
清水クーラ20に冷却水が供給されることになる。この
ためサーモスタットバルブ100が閉じている間は、シ
リンダブロック10には90℃近くの温度の冷却水が循
環することによって過度の冷却を防止することになる
が、その間にもバイパス通路31,32から循環通路6
を通して清水クーラ20に冷却水が流される。この流れ
によって排気マニホールド5の周囲に冷却水が流通し、
排気マニホールド5が過度に温度上昇するのが防止され
る。
0はシリンダブロック10の最適な温度で作動するよう
にしており、したがって例えば冷却水の温度が90℃以
下ではサーモスタットバルブ100は開かれずに、冷却
水通路3を通しては清水クーラ20に冷却水は供給され
ないが、その場合でも通路32から循環通路6を通して
清水クーラ20に冷却水が供給されることになる。この
ためサーモスタットバルブ100が閉じている間は、シ
リンダブロック10には90℃近くの温度の冷却水が循
環することによって過度の冷却を防止することになる
が、その間にもバイパス通路31,32から循環通路6
を通して清水クーラ20に冷却水が流される。この流れ
によって排気マニホールド5の周囲に冷却水が流通し、
排気マニホールド5が過度に温度上昇するのが防止され
る。
【0017】さらにエンジンの急作動などによって冷却
水温度が上昇すると、排気ガスの温度が上昇して排気マ
ニホールド5が温度上昇するとともに、サーモスタット
バルブ100が開いて冷却水をバイパス通路から清水通
路3へ切換え、排気マニホールド5の周囲へ冷却水を供
給する。この冷却水は連通路7から冷却エレメント30
内を通って海水によって冷却された後、循環通路4から
シリンダブロック10に戻されるが、この冷却水の流れ
の切換えの際に排気マニホールド5の冷却を速やかに行
なう。すなわち、図5に示す従来装置では冷却水がバイ
パス通路31,32を通っている間は排気マニホールド
5の周囲には冷却水が流されないために水が滞留してお
り、このためサーモスタットバルブ100が切換えられ
て冷却水が供給されても排気マニホールド5の周囲全体
に冷却水の流れが生じるようになるには時間がかかり、
その間に排気マニホールドが局部的に過度に加熱される
という事態が生じることが避けられなかった。これに対
し上記実施例のように、常に冷却水を流通させておく
と、サーモスタットバルブ100が開いて冷却水の流れ
が切換えられた場合に、排気マニホールド5を全体的に
速やかに冷却することができ、局部的な過度の加熱を防
止することができる。
水温度が上昇すると、排気ガスの温度が上昇して排気マ
ニホールド5が温度上昇するとともに、サーモスタット
バルブ100が開いて冷却水をバイパス通路から清水通
路3へ切換え、排気マニホールド5の周囲へ冷却水を供
給する。この冷却水は連通路7から冷却エレメント30
内を通って海水によって冷却された後、循環通路4から
シリンダブロック10に戻されるが、この冷却水の流れ
の切換えの際に排気マニホールド5の冷却を速やかに行
なう。すなわち、図5に示す従来装置では冷却水がバイ
パス通路31,32を通っている間は排気マニホールド
5の周囲には冷却水が流されないために水が滞留してお
り、このためサーモスタットバルブ100が切換えられ
て冷却水が供給されても排気マニホールド5の周囲全体
に冷却水の流れが生じるようになるには時間がかかり、
その間に排気マニホールドが局部的に過度に加熱される
という事態が生じることが避けられなかった。これに対
し上記実施例のように、常に冷却水を流通させておく
と、サーモスタットバルブ100が開いて冷却水の流れ
が切換えられた場合に、排気マニホールド5を全体的に
速やかに冷却することができ、局部的な過度の加熱を防
止することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
サーモスタットバルブが閉じている間は、シリンダブロ
ックには比較的高い温度の冷却水が循環することによっ
て過度の冷却を防止することになるが、その間にもバイ
パス通路から循環通路を通して清水クーラに冷却水が流
される。この流れによって排気マニホールドの周囲に冷
却水が流通し、排気マニホールドが過度に温度上昇する
のが防止され、さらにサーモスタットバルブが開いて冷
却水の流れが切換えられた場合に、排気マニホールドを
全体的に速やかに冷却することができ、局部的な過度の
加熱を防止することができる。
サーモスタットバルブが閉じている間は、シリンダブロ
ックには比較的高い温度の冷却水が循環することによっ
て過度の冷却を防止することになるが、その間にもバイ
パス通路から循環通路を通して清水クーラに冷却水が流
される。この流れによって排気マニホールドの周囲に冷
却水が流通し、排気マニホールドが過度に温度上昇する
のが防止され、さらにサーモスタットバルブが開いて冷
却水の流れが切換えられた場合に、排気マニホールドを
全体的に速やかに冷却することができ、局部的な過度の
加熱を防止することができる。
【図1】この発明が適用される船の1例を示す側面配置
図である。
図である。
【図2】図1の運転席の基部の詳細断面図である。
【図3】この発明の実施例を示す系統図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】従来の冷却装置の系統図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
1,2 海水通路 3,4,6 清水通路 5 排気マニホールド 7 連通路 10 シリンダブロック 16 清水ポンプ 20 清水クーラ 30 冷却エレメント 31 バイパス管 100 サーモスタットバルブ
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンのシリンダブロックおよび排気
系に冷却水を循環させて冷却する冷却装置において、シ
リンダブロックを流通する冷却水の温度に応じてシリン
ダブロックからの冷却水をバイパス通路を通してシリン
ダブロックに戻す第1の循環通路と、シリンダブロック
からの冷却水を冷却水クーラおよび排気系冷却部に循環
させる第2の循環通路と、第1の循環通路から分岐して
シリンダブロックからの冷却水を排気系冷却部に循環さ
せる第3の循環通路が設けられ、シリンダブロックの冷
却水出口部にはシリンダブロックからの冷却水を所定温
度以下では第2の循環通路を閉じて第1の循環通路に流
し、所定温度に達すると第2の循環通路を開くようにし
たサーモスタットバルブが設置され、上記第1、第2、
第3の循環通路の冷却水を循環させる冷却水ポンプが設
置されていることを特徴とする小型船舶などのエンジン
の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25717393A JPH07109923A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 小型船舶などのエンジンの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25717393A JPH07109923A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 小型船舶などのエンジンの冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07109923A true JPH07109923A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17302707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25717393A Pending JPH07109923A (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 小型船舶などのエンジンの冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07109923A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208655A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Yamaha Motor Co Ltd | 小型船舶 |
CN102410112A (zh) * | 2011-12-14 | 2012-04-11 | 山东光大机械制造有限公司 | 具有燃油加热功能的热交换器 |
-
1993
- 1993-10-14 JP JP25717393A patent/JPH07109923A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208655A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Yamaha Motor Co Ltd | 小型船舶 |
CN102410112A (zh) * | 2011-12-14 | 2012-04-11 | 山东光大机械制造有限公司 | 具有燃油加热功能的热交换器 |
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