JPH07109626A - 毛羽検出装置 - Google Patents

毛羽検出装置

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JPH07109626A
JPH07109626A JP28021393A JP28021393A JPH07109626A JP H07109626 A JPH07109626 A JP H07109626A JP 28021393 A JP28021393 A JP 28021393A JP 28021393 A JP28021393 A JP 28021393A JP H07109626 A JPH07109626 A JP H07109626A
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JP
Japan
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fluff
filament yarn
sensor
detection
detection signal
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Application number
JP28021393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisaaki Kato
久明 加藤
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィラメント糸がねじれても誤検出せず、断
面が偏平になりやすいフィラメント糸に適した毛羽検出
装置を提供する。 【構成】 所定速度で走行するフィラメント糸の所定区
間の投影面積を検出するセンサ1を有し、この検出信号
S1の変化に基づき毛羽の有無を判断する毛羽検出装置
において、前記フィラメント糸のねじれ周期と前記所定
速度とに応じて定まる周波数を有する信号成分を前記検
出信号S1から除去するノイズ除去手段7を設けたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紡糸巻取機における如
くフィラメントが単に集束され断面が偏平になりやすい
糸の毛羽検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の毛羽検出装置の構成を図
4のブロック図により説明する。図4において、毛羽検
出装置は、センサ1と、演算器2と、カウンタ6とから
構成される。センサ1は、発光部と受光部とからなり、
その間を通過する被検出体の投影面積を検出するフォト
センサ等の光学式センサが用いられる。センサ1の検出
信号S1は演算器2に入力され、増幅手段3で増幅され
た後、微分手段4で微分される。そして、微分手段4の
出力信号S2が比較手段5で所定のしきい値と比較さ
れ、これを超えると毛羽信号S3が出力され、カウンタ
6で毛羽の数等がカウントされる。
【0003】つぎに、この毛羽検出装置の作動を図5及
び図6に基づき説明する。図5(a)、(b)におい
て、フィラメント糸8は紡出工程で紡出後、種々の加工
工程を経ることにより単糸のループ9が発生したり(図
5(a))、単糸切れ10(図5(b))が発生する。
図5(a)において、一点鎖線内は図3のセンサ1の発
光部1aと受光部1bにより形成されるセンサ1の検出
領域(フィラメント糸の所定区間)を示す。この検出領
域にフィラメント糸8の正常部が位置するとき(1
1)、センサ1はこのフィラメント糸8の投影面積を検
出している。つぎに、この検出領域にフィラメント糸8
のループ9が位置すると(11′)その分投影面積は増
加する。従って、図6(a)において、センサの検出信
号S1は、実線で示すように、ループの存在する位置で
ピーク13を生じる。そして、この検出信号S1を微分
することにより図6(b)に示すように、正負1対のピ
ーク13a、13bが得られる。この微分信号S2をし
きい値15と比較し、これを超えると毛羽であると判定
し、毛羽信号を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この毛羽検
出装置は上述のように、従来は紡出後、比較的後の工程
で用いられていたが、フィラメント糸の品質向上を図る
べく紡出後の初期の工程である紡糸巻取機にも使用され
るようになった。そして、毛羽検出装置が通常使用され
る後の工程では、フィラメント糸8は撚り加工等されて
おり、図5(a)に示すように全体形状が丸い。しか
し、図5(c)において、紡糸巻取機におけるフィラメ
ント糸12は単に集束されているに過ぎないため、工程
中のローラやガイドに押し当てられて、図示するように
全体が偏平形状となり、かつ周期的なねじれ12aを生
じ、このねじれ12aが、リボンのように、ねじれた
り、戻ったりしながら走行する。このため、上述の毛羽
検出装置では、図6(a)において、センサの検出信号
S1は、2点鎖線で示すように、ねじれの存在する位置
で減少して谷間14を生じ、この検出信号S1が微分さ
れて図6(b)に示すように、正負1対のピーク14
a、14bとなる。そして、このピーク14bがしきい
値15を超えると、毛羽信号を出力して誤検出するとい
う問題点があった。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、フィラメント糸がねじれても誤検出せず、断面
が偏平になりやすいフィラメント糸に適した毛羽検出装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明における毛羽検出装置は、所定速度で走行す
るフィラメント糸の所定区間の投影面積を検出するセン
サを有し、この検出信号の変化に基づき毛羽の有無を判
断する毛羽検出装置において、前記フィラメント糸のね
じれ周期と前記所定速度とに応じて定まる周波数を有す
る信号成分を前記検出信号から除去するノイズ除去手段
を設けたものである。
【0007】
【作用】フィラメント糸のねじれによるノイズは、ねじ
れ周期と糸速度とに応じて定まる周波数を有するので、
これを除去手段により検出信号から除去した後、毛羽の
有無を判断する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1は本発明の毛羽検出装置の構成を示
すブロック図、図2は本発明の毛羽検出装置の信号処理
を示す図、図3は本発明の毛羽検出装置を適用する紡糸
巻取機の構成を示す図である。なお、図1及び図2にお
いて、図4乃至図6と同様の作用を有する部分には同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0009】まず、本発明の毛羽検出装置が適用される
紡糸巻取機を図3に基づき説明する。図3において、2
5はギヤポンプ22、紡出口金23、冷却筒22等から
なる紡出機、32は糸ガイド28、トラバース装置2
9、タッチローラ30、ボビンホルダ31等からなる紡
糸巻取機である。フィラメント糸12の材料樹脂は、押
出機21で溶かされ、ギヤポンプ22で昇圧された後、
紡出口金23から紡出される。そして、紡出されたフィ
ラメント糸12は冷却筒24内で冷却され、オイリング
装置26で油を塗布しながら集束された後、ゴデットロ
ーラ群27で必要に応じて延伸され、紡糸巻取機32に
入る。紡糸巻取機32では、フィラメント糸12は糸ガ
イド28を通過後、トラバース装置29でトラバースさ
れながら、タッチローラ30に転接するパッケージPに
巻き取られる。パッケージPは、ボビンホルダ31に挿
着されたボビン上に形成されるものである。そして、毛
羽検出装置は、上述のゴデットローラ群27と糸ガイド
28との間(33)に設置される。このように、紡糸巻
取機32に巻き取られるフィラメント糸12は単に集束
されているだけなので、断面が偏平になりやすく、本発
明の毛羽検出装置を適用するのに最適である。
【0010】つぎに、本発明の毛羽検出装置の構成を図
1により説明する。図1において、図4と異なる点は、
センサ1の出力側にハイパスフィルタ7を設け、検出信
号S1をこのハイパスフィルタ7を通過させた後、演算
器2に入力することとした点である。
【0011】ハイパスフィルタ7の特性は以下のように
して設定される。すなわち、図2(a)、(b)におい
て、フィラメント糸12のねじれ周期をL(m)、走行
速度をV(m/s)とすれば、このねじれによる検出信
号S1のノイズの周期Tは、T=1/f=L/V
(s)、従って周波数f=V/L(Hz)となる。具体
例として、このねじれの最短周期が約2cmであり、走
行速度5000m/minで巻取る場合はこの周波数f
はf=5000/(60×0.02)=4150(H
z)となる。ハイパスフィルタ7は、この周波数fを含
む周波数以下の帯域を減衰域として設定される。減衰域
の上限周波数は実験等により適宜選択される。また、こ
の周波数fは、上式から算出された値に適宜補正係数を
掛けたものを用いてもよい。また、フィラメント糸12
のねじれ周期Lは、上述のように最短周期を採れば、そ
れより長い周期は減衰域に含まれることとなるので、そ
れで十分である。なお、例えば、ねじれ周期Lのバラツ
キが少ない等、ノイズの周波数fが比較的狭い範囲に限
定することができる場合は、上述のハイパスフィルタ7
に代えて当該範囲を減衰域とする帯域フィルタを用いて
もよい。
【0012】つぎに、作動を説明する。図2(a)、
(b)において、フィラメント糸12のねじれにより、
センサの検出信号S1は2点鎖線で示すように変動する
が、ハイパスフィルタを通過した信号S1′は実線で示
すようにこの変動(ノイズ)が除去され、この信号S
1′が演算器に入力される。従って、誤検出が防止され
る。なお、図5のループ9、単糸切れ10等の毛羽によ
る検出信号のピークは図6(a)に示したように(1
3)パルス状であり、高調波成分を多く含むため、この
ハイパスフィルタによる影響は余り受けない。そして、
カウンタ6でカウントされた毛羽数はこのフィラメント
糸12の品質のランク付けに用いられる。
【0013】上述の実施例では、センサからの検出信号
を微分することによりその変化量を評価して毛羽の有無
を判断する毛羽検出装置へ本発明を適用する場合を説明
したが、本発明は、センサからの検出信号からフィラメ
ント糸のねじれによるノイズを除去してこれを検出装置
本体に入力するものであるため、本実施例に限定される
ものではく、センサからの検出信号の変化に基づき毛羽
の有無を判断する毛羽検出装置であれば適用することが
できる。例えば、センサからの検出信号を積分すること
によりその変化量を評価する毛羽検出装置に対しても適
用することが可能である。
【0014】また、上述の実施例では、通常のフィラメ
ント糸(マルチフィラメント糸)に本発明の毛羽検出装
置を適用する場合を説明したが、マルチフィラメント糸
に比べて単糸が細くて数も多いハイマルチフィラメント
糸は、断面が偏平になる傾向がより顕著であり、このよ
うなハイマルチフィラメント糸に対しても本発明の毛羽
検出装置を適用することが可能であり、従来装置と比較
した場合、より顕著な効果を奏する。
【0015】
【発明の効果】本発明の毛羽検出装置は上述のように、
フィラメント糸の所定区間の投影面積を検出するセンサ
を有し、この検出信号の変化に基づき毛羽の有無を判断
する毛羽検出装置において、フィラメント糸のねじれ周
期と前記所定速度とに応じて定まる周波数成分を検出信
号から除去する手段を設けるので、ねじれによるノイズ
が除去された検出信号が毛羽検出装置本体に入力され
る。従って、フィラメント糸がねじれても誤検出を防止
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の毛羽検出装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の毛羽検出装置の信号処理を示す図であ
る。
【図3】本発明の毛羽検出装置が適用される紡糸巻取機
の構成を示す図である。
【図4】従来の毛羽検出装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】フィラメント糸の毛羽等を示す図である。
【図6】従来の毛羽検出装置の信号処理を示す図であ
る。
【符号の説明】
f 周波数(ノイズ周波数) L ねじれ周期 S1 検出信号 V 走行速度(所定速度) 1 センサ 7 ハイパスフィルタ(ノイズ除去手段) 8 フィラメント糸(撚り加工等されたフィラメント
糸) 11 検出領域(所定区間) 11′ 検出領域(所定区間) 12 フィラメント糸(単に集束されたフィラメント
糸)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定速度で走行するフィラメント糸の所
    定区間の投影面積を検出するセンサを有し、この検出信
    号の変化に基づき毛羽の有無を判断する毛羽検出装置に
    おいて、前記フィラメント糸のねじれ周期と前記所定速
    度とに応じて定まる周波数を有する信号成分を前記検出
    信号から除去するノイズ除去手段を設けたことを特徴と
    する毛羽検出装置。
JP28021393A 1993-10-12 1993-10-12 毛羽検出装置 Pending JPH07109626A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6847371B2 (en) 1996-08-29 2005-01-25 Sanyo Electric Co., Ltd. Texture information assignment method, object extraction method, three-dimensional model generating method, and apparatus thereof
CN100383303C (zh) * 2005-05-24 2008-04-23 东华大学 一种长丝条干仪专用机械式垂直加捻装置

Cited By (3)

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US7106348B2 (en) 1996-08-29 2006-09-12 Sanyo Electric Co., Ltd. Texture information assignment method, object extraction method, three-dimensional model generating method, and apparatus thereof
CN100383303C (zh) * 2005-05-24 2008-04-23 东华大学 一种长丝条干仪专用机械式垂直加捻装置

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