JPH07109434A - 活性エネルギー線硬化性化合物及び組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化性化合物及び組成物

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JPH07109434A
JPH07109434A JP25716793A JP25716793A JPH07109434A JP H07109434 A JPH07109434 A JP H07109434A JP 25716793 A JP25716793 A JP 25716793A JP 25716793 A JP25716793 A JP 25716793A JP H07109434 A JPH07109434 A JP H07109434A
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JP
Japan
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compound
epoxy
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reacting
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Application number
JP25716793A
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English (en)
Inventor
Tadahiko Yokota
忠彦 横田
Masahiko Oshimura
雅彦 押村
Shigenobu Harano
成伸 原納
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子材料分野において耐熱性、耐薬品性、電
気絶縁性などが必要とされるソルダーレジスト、めっき
レジスト及び、ビルドアップ工法における層間絶縁材料
等の永久保護膜として使用可能なレジストインキ組成物
を提供する。 【構成】 (A)一分子中に2個以上のラジカル重合性基及び2個
以上のアミノ基を有する活性エネルギー線硬化性化合
物、(B)光重合開始剤、及び、(C)反応性及び/ま
たは非反応性の希釈剤を必須成分とし、酸水溶液により
現像可能な永久保護膜用レジストインキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な活性エネルギー
線硬化性化合物を用いたレジストインキ組成物に関する
ものであり、特に電子材料分野において耐熱性、耐薬品
性、電気絶縁性などが必要とされるソルダーレジスト、
めっきレジスト及びビルドアップ工法における層間絶縁
材料等の永久保護膜として使用可能なレジストインキ組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板の製造は、サブト
ラクティブ法により主に行われている。しかし、サブト
ラクティブ法によるプリント配線板の製造においては、
銅のエッチングにより配線パターンを形成するため、銅
箔及びめっき層の厚さのためアンダーカットが生じ高精
度のファインパターンが得難く、高密度化に対応するこ
とが難しいという問題があった。
【0003】一方、微細配線や小径スルーホールを形成
する目的でアディティブ法が実用化されており、今後の
高密度プリント配線板の製造方法として注目されてい
る。このアディティブ法においては、強アルカリ性(通
常pH11〜13.5)、高温度(通常60〜80℃)
の無電解めっき液に長時間(通常10〜20時間)耐え
る無電解めっき用のレジストが必要であり、この目的の
レジストとして、熱硬化型(特開昭54−13574、
特開昭58−9398、特開昭59−117196、特
開平5−171083)及び光硬化型(特開昭60−1
21443、特開昭61−174221、特開昭61−
192724、特開昭62−273221)が開発され
ている。このアディティヴ法において通常用いられてい
るるスクリーン印刷用レジストでは、ラインの寸法精度
が制限されるため通常150μm(線幅及び線間)以下
の微細配線を形成するのは困難で、それを克服する手段
として写真現像型のレジストが要求されている。しかし
ながらこれまでに開発された写真現像型のめっきレジス
トは何れも現像液にトリクロロエタン、変性トリクロロ
エタン、乳酸エチル等の有機溶剤を使用しており(特開
昭58−100490、特開平3−136053、特開
平5−45891及び、特開平5−186729)作業
者の作業環境および昨今の地球環境保護の観点からの有
機溶剤の使用規制を鑑みると決して好ましいものではな
く、水溶液等への変換が期待されている。
【0004】また、配線板への部品の半田付け時のトラ
ブルを防止し、また回路を長期間保護するために使用す
るソルダーレジストにおいても、スクリーン印刷型のレ
ジストから写真現像型のものへと移行している。また、
作業環境の改善、環境保護の観点から現像に有機溶剤よ
りもアルカリ水溶液を用いるものが主流となっている。
ソルダーレジストに於いてはその主成分であるアルカリ
溶解性の感光性オリゴマーが性能に重要な影響を与え
る。これまでに用いられてきた感光性オリゴマーとして
は特公平1−54390に記載されている、ノボラック
型エポキシ樹脂にアクリル酸を反応させ、さらに多塩基
酸無水物を反応させたものが主流である。このオリゴマ
ーは感光性とアルカリ溶解性を有し且つ耐熱性がある
が、近年のプリント回路板の製造技術が進歩するにつれ
て、より高度の耐薬品性が要求されるようになってきて
いる。
【0005】例えば、ベアチップ実装においてはワイヤ
ーボンディングのために厚付け無電解金めっき処理が必
要になる。厚付け無電解金めっきの条件は、例えばpH
13.0〜13.6、温度60〜80℃、30分と強ア
ルカリ条件下にさらすため、現在主流となっているアル
カリ現像型のフォトソルダーレジストで十分な耐性を有
するものは存在していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、めっきレジストあるいはソルダ−レジストとしての
諸特性に優れ、且つアルカリ条件下でのめっきに十分な
耐性を持つレジストインキ組成物および、これに使用す
る新規な活性エネルギー線硬化性化合物を提供すること
にある。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、アニリン
樹脂が耐アルカリ性に優れていることに着目し上記問題
点を解決するため鋭意研究の結果、ラジカル重合性基と
アミノ基を有する化合物が、活性エネルギー線硬化性及
び酸現像性を備え持つことを見いだし、さらにこの化合
物を用いたインク組成物の硬化物は耐アルカリ性に優れ
ていることを見いだし、本発明に到達した。すなわち本
発明は、 1.(1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化
合物と(2)ラジカル重合性の1級及び/または2級ア
ミンとを、エポキシ化合物のエポキシ基1当量に対し、
アミンの活性水素を0.1〜1.0当量の割合で反応さ
せて得られる活性エネルギー線硬化性化合物。 2.(1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化
合物と(2)ラジカル重合性の1級及び/または2級ア
ミンとを、エポキシ化合物のエポキシ基1当量に対し、
アミンの活性水素を0.1〜1.0当量の割合で反応さ
せて得られる化合物に(3)多官能イソシアネートを反
応させて得られる活性エネルギー線硬化性化合物。 3.(1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化
合物と(2)ラジカル重合性及び/または非ラジカル重
合性の1級及び/または2級アミンとを、エポキシ化合
物のエポキシ基1当量に対し、アミンの活性水素を0.
1〜1.0当量の割合で反応させて得られる化合物に
(3)イソシアナートエチルメタクリレートとを反応さ
せて得られる活性エネルギー線硬化性化合物。 4.(1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化
合物と(2)ラジカル重合性の1級及び/または2級ア
ミン、及び必要に応じて非ラジカル重合性の1級及び/
または2級アミンとを、エポキシ化合物のエポキシ基1
当量に対し、アミンの活性水素を0.1〜1.0当量の
割合で反応させて得られる化合物に(3)芳香族アミン
を反応させて得られる活性エネルギー線硬化性化合物。 5.(A)一分子中に2個以上のラジカル重合性基及び
2個以上のアミノ基を有する活性エネルギー線硬化性化
合物、(B)光重合開始剤、及び、(C)反応性及び/
または非反応性の希釈剤を必須成分とし、酸水溶液によ
り現像可能な永久保護膜用レジストインキ組成物。 6.上記永久保護膜用レジストインキ組成物を、回路を
形成した銅張積層板上あるいは絶縁基板上に塗布し、乾
燥、露光工程後、酸水溶液で現像し加熱硬化、必要に応
じ後露光する工程を含むことを特長とするプリント配線
板の製造方法。に関するものである。以下、各成分につ
いて具体的に説明する。
【0008】本発明における活性エネルギー線硬化性化
合物は、一分子中に2個以上のラジカル重合性基及び2
個以上のアミノ基を有していれば特に限定する必要はな
い。例えば以下の方法により合成できる。 イ (1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化
合物と(2)ラジカル重合性の1級及び/または2級ア
ミンとを、エポキシ化合物のエポキシ基1当量に対し、
アミンの活性水素を0.1〜1.0当量の割合で反応さ
せる。 ロ (1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化
合物と(2)ラジカル重合性の1級及び/または2級ア
ミンとを、エポキシ化合物のエポキシ基1当量に対し、
アミンの活性水素を0.1〜1.0当量の割合で反応さ
せて得られる化合物に(3)多官能イソシアネートとを
反応させる。 ハ (1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化
合物と(2)ラジカル重合性及び/または非ラジカル重
合性の1級及び/または2級アミンとを、エポキシ化合
物のエポキシ基1当量に対し、アミンの活性水素を0.
1〜1.0当量の割合で反応させて得られる化合物に
(3)イソシアナートエチルメタクリレートとを反応さ
せる。 ニ (1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化
合物と(2)ラジカル重合性の1級及び/または2級ア
ミン、及び必要に応じて非ラジカル重合性の1級及び/
または2級アミンとを、エポキシ化合物のエポキシ基1
当量に対し、アミンの活性水素を0.1〜1.0当量の
割合で反応させて得られる化合物に(3)芳香族アミン
とを反応させる。
【0009】上記記載の一分子中に2個以上のエポキシ
基を有する化合物としては例えば、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビス
フェノールS型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹
脂、ビキシレノール型エポキシ樹脂、N−グリシジル型
エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、フェ
ノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、エ
チルフェノールノボラック樹脂、イソプロピルフェノー
ルノボラック樹脂、tert−ブチルフェノールノボラ
ック樹脂、3、5−キシレノールノボラック樹脂、ブロ
ムフェノールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラ
ック樹脂、ナフタレンノボラック樹脂、ポリビニルフェ
ノールのグリシジル化物、フェノール類とフェノール性
水酸基を有する芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ
化物等が挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。また、これらは単独または2つ以上を同時に使用す
ることができる。
【0010】上記記載のラジカル重合性の1級及び/ま
たは2級アミンとしては例えば、アリルアミン、ジアリ
ルアミン、N−アリル−N−メチルアミン等のN−アリ
ル−N−アルキルアミン、アリルアニリン等が挙げられ
る。これらは単独あるいは2つ以上を同時に使用するこ
とができる。通常は工業的に入手のしやすいアリルアミ
ンまたはジアリルアミンが好適に使用される。ジアリル
アミンを用いると、感度や耐熱性に優れた硬化物が得ら
れるので、こうした性能が重視される用途において特に
好ましい。上記記載の非ラジカル重合性アミンとして
は、反応時にゲル化を起こさないものであれば、脂肪
族、芳香族を含め全ての1級及び/または2級アミンが
使用可能である。
【0011】上記記載の多官能イソシアネートとしては
例えば、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、これらイソシアネートの三量化
物、これらイソシアネートとトリメチロールプロパンア
ダクト体、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメ
リックジフェニルメタンジイソシアネート等が挙げられ
るがこれらに限定されるものではない。また、これらは
単独あるいは2つ以上を同時に使用することができる。
上記記載の芳香族アミンとしては例えば、4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニ
ルスルホン、アニリンとホルマリンとの重縮合物、アニ
リンとテレフタルアルデヒドとの重縮合物等が挙げられ
るがこれらに限定されるものではない。また、これらは
単独あるいは2つ以上を同時に使用することができる。
【0012】本発明における光重合開始剤は、活性エネ
ルギー線硬化性化合物や後述の必要に応じて配合される
光重合性のモノマーに作用して光重合を開始させるもの
である。光重合開始剤としては、ベンゾイン、ベンジ
ル、ベンゾインメチルエ−テル、ベンゾインイソプロピ
ルエ−テル等のベンゾイン類及びベンゾインアルキルエ
−テル類、アセトフェノン、2、2−ジメトキシ−2−
フェニルアセトフェノン、2、2−ジエトキシ−2−フ
ェニルアセトフェノン、1、1−ジクロロアセトフェノ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2
−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル」−2−
モルフォノ−プロパン−1−オン、N,N−ジメチルア
ミノアセトフェノン等のアセトフェノン類、2−メチル
アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−te
rt−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノ
ン、2−アミルアントラキノン、2−アミノアントラキ
ノン等のアントラキノン類、2、4−ジメチルチオキサ
ントン、2、4−ジエチルチオキサントン、2−クロロ
チオキサントン、2、4−ジイソプロピルチオキサント
ン等のチオキサントン類、アセトフェノンジメチルケタ
−ル、ベンジルジメチルケタ−ル等のケタ−ル類、ベン
ゾフェノン、メチルベンゾフェノン、4、4’−ジクロ
ロベンゾフェノン、4、4’−ビスジエチルアミノベン
ゾフェノン、ミヒラ−ズケトン等のベンゾフェノン類お
よびキサントン類等があり、単独あるいは2種以上を組
み合わせて用いることが出来る。さらに、係る光重合開
始剤はエチル−4−ジメチルアミノベンゾエ−ト、2−
(ジメチルアミノ)エチルベンゾエ−ト等の安息香酸エ
ステル類あるいはトリエチルアミン、トリエタノ−ルア
ミン等の三級アミン類のような公知慣用の光増感剤を単
独あるいは2種以上を組み合わせて用いることが出来
る。光重合開始剤の使用量の好適な範囲は、組成物の
0.2〜25重量%、好ましくは2〜10重量%であ
る。これより少ないと感度が不良となり、一方これより
多く加えても感度の向上は望めず好ましくない。
【0013】本発明における希釈剤は、光重合性ビニル
系モノマー及び/または有機溶剤が使用できる。光重合
性ビニル系モノマーの代表的なものとしては、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアク
リレート等のヒドロキシアルキルアクリレート類、エチ
レングリコール、メトキシテトラエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグ
リコールのモノまたはジアクリレート類、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等
のアクリルアミド類、N,N−ジメチルアミノエチルア
クリレート等のアミノアルキルアクリレート類、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエ
リスリトール等の多価アルコールまたは、これらのエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイドあるいはε−カ
プロラクトンの付加物の多価アクリレート類、フェノキ
シアクリレート、フェノキシエチルアクリレート等フェ
ノール類、あるいはそのエチレンオキサイドあるいはプ
ロピレンオキサイド付加物等のアクリレート類、トリメ
チロールプロパントリグリシジルエーテル等のグリシジ
ルエーテルから誘導されるエポキシアクリレート類、メ
ラミンアクリレート類、及び/または上記アクリレート
に対するメタクリレート類などが挙げられる。
【0014】また有機溶剤としては、メチルエチルケト
ン等のケトン類、トルエン、テトラメチルベンゼン等の
芳香族炭化水素類、メチルセロソルブ、メチルカルビト
ール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の
グリコールエーテル類、酢酸エチル及び上記グリコール
エーテル類の酢酸エステル化物等のエステル類、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール等のアルコール
類、オクタン等の脂肪族炭化水素、石油ナフサ、ソルベ
ントナフサ等の石油系溶剤等が挙げられる。
【0015】上記のような希釈剤は、単独あるいは2種
以上の混合物として用いられ、使用量の好適な範囲は、
前記活性エネルギー線硬化性化合物100重量部に対し
て10〜250重量部、好ましくは30〜200重量部
である。
【0016】本発明の永久保護膜用レジストインキ組成
物には、さらにその物性を向上させるために、他の熱硬
化性樹脂または熱硬化性モノマーを併用して用いること
ができる。例えばエポキシ樹脂、ブロックイソシアネー
ト類、メラミン樹脂、ジアリル(イソ)フタレート樹脂
等を加えてもよい。特に、エポキシ樹脂を加えることで
物性を向上させることができる。エポキシ樹脂としては
一般に知られているエポキシ樹脂類、例えばビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェニル型エ
ポキシ樹脂、ビキシレノール型エポキシ樹脂、N−グリ
シジル型エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレー
ト、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック
樹脂、エチルフェノールノボラック樹脂、イソプロピル
フェノールノボラック樹脂、tert−ブチルフェノー
ルノボラック樹脂、3、5−キシレノールノボラック樹
脂、ブロムフェノールノボラック樹脂、ビスフェノール
Aノボラック樹脂、ナフタレンノボラック樹脂、ポリビ
ニルフェノールのグリシジル化物、フェノール類とフェ
ノール性水酸基を有する芳香族アルデヒドとの縮合物の
エポキシ化物等が挙げられる。またこれらは単独あるい
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0017】本発明の組成物にエポキシ硬化剤を添加し
ても良い。硬化剤としてはジシアンジアミドまたはその
誘導体、メラミン類、イミダゾール類、アミン類、チオ
ール類、酸無水物類、ヒドラジド類等、公知慣用の硬化
剤から目的に応じ適宜選択して使用できる。またこれら
は単独あるいは2つ以上を同時に使用することもでき
る。また、本発明においては他に公知慣用の添加剤を加
えて用いることが出来る。例えば無機充填剤として、硫
酸バリウム、チタン酸バリウム、酸化ケイ素粉、微粉状
酸化ケイ素、無定形シリカ、タルク、クレ−、炭酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化
アルミニウム、雲母粉などの公知慣用のものが使用で
き、その配合比率は樹脂組成物の0〜100重量%であ
り、好ましくは5〜60重量%である。更に必要に応じ
てフタロシアニン・ブル−、フタロシアニン・グリ−
ン、アイオジン・グリ−ン、ジスアゾイエロ−、クリス
タルバイオレット、酸化チタン、カ−ボンブラック、ナ
フタレンブラック等の公知慣用の着色剤、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエ−テル、フェノチアジ
ン等の公知慣用の熱重合禁止剤、アスベスト、オルベ
ン、ベントン等の公知慣用の増粘剤、シリコ−ン系、フ
ッ素系、高分子系等の消泡剤および/またはレベリング
剤、イミダゾ−ル系、チアゾ−ル系、トリアゾ−ル系、
シランカップリング剤等の密着性付与剤のような公知慣
用の添加剤類を用いることが出来る。
【0018】このような永久保護膜用レジストインキ組
成物を、例えば回路形成されたプリント配線板あるいは
接着剤が塗布された絶縁基板上に、スクリ−ン印刷、カ
−テンコ−タ−、スピンコ−タ−、スプレ−等により全
面に塗布するなどの方法で塗膜が形成できる。その後、
レ−ザ−光の直接照射あるいはパタ−ンを形成したフォ
トマスクを通し選択的に高圧水銀灯、メタルハライドラ
ンプ等の活性エネルギー線により露光し、未露光部分を
現像液で現像しパタ−ンを形成することが出来る。そし
て、現像後に100〜200℃での加熱処理を行うこと
により、めっきレジストあるいはソルダーレジストとし
ての諸特性を満足する永久保護膜が得られる。また、こ
の永久保護膜用レジストインキ組成物をポリエステルフ
ィルム上に塗布、乾燥後、ポリエチレンフィルムをカバ
ーフィルムとしてラミネートすることによりドライフィ
ルムを作製し、このカバーフィルムを除去した後、プリ
ント配線板あるいは接着剤が塗布された絶縁基板上に熱
圧着し塗膜を形成後、上記のように露光、現像、熱硬化
することによっても得ることができる。
【0019】本発明の永久保護膜用レジストインキ組成
物は露光した後にレジストパタ−ンを形成するための現
像を行うが、この現像は酸水溶液により可能である。酸
水溶液としては、酢酸、プロピオン酸、蓚酸、乳酸、り
んご酸、クエン酸、塩酸、硫酸などの酸水溶液が使用出
来る。またメチルエチルケトン、メチルセロソルブ、シ
クロヘキサノン等の有機溶剤を使用することもできる
が、作業環境上酸水溶液を使用することが望ましい。
【0020】本発明の組成物は、特にめっきレジスト、
ソルダーレジストなどの永久保護膜用レジストインキ組
成物として有用であるが、その他にも絶縁材料、表面被
覆剤、塗料、接着剤等としても使用できる。
【0021】
【実施例】以下に製造例、実施例及び比較例を示して本
発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定される
ものではない。なお、「部」および「%」とあるのは、
特に断りのないかぎりすべて重量基準である。また反応
には特に断わりのない限り、カルビトールアセテートと
ソルベントナフサの混合溶媒(重量比で2:1)を使用
した。
【0022】(製造例1)冷却管、攪拌装置、温度計を
取り付けた反応装置にエピコート157S70(油化シ
ェルエポキシ(株)製ビスフェノールAノボラック型エ
ポキシ樹脂;エポキシ当量200〜220)200部と
溶媒110部を入れ、80℃で加熱攪拌し均一に溶解さ
せた。反応温度を60℃に下げ、この溶液にジアリルア
ミン46部を30分かけて滴下した。滴下終了後、さら
に60℃で18時間攪拌反応することにより固形分69
%の活性エネルギー線硬化性樹脂溶液356部を得た。
この樹脂溶液のエポキシ当量は918であった。
【0023】(製造例2)冷却管、攪拌装置、温度計を
取り付けた反応装置にエピクロンN−695(大日本イ
ンキ化学(株)製クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂;エポキシ当量210〜250)200部と溶媒9
3.4部を入れ、100℃で加熱攪拌し均一に溶解させ
た。反応温度を60℃に下げ、この溶液にジアリルアミ
ン41.3部、溶媒10部の混合溶液を30分かけて滴
下した。滴下終了後、さらに60℃で18時間攪拌反応
することにより固形分70%の活性エネルギー線硬化性
樹脂溶液344.7部を得た。この樹脂溶液のエポキシ
当量は706であった。
【0024】(製造例3)
冷却管、攪拌装置、温度計を取り付けた反応装置にEX
A4300L(大日本インキ化学(株)製ナフタレンノ
ボラック型エポキシ樹脂;エポキシ当量225)100
部と溶媒50部を入れ、100℃で加熱攪拌し均一に溶
解させた。反応温度を60℃に下げ、この溶液にジアリ
ルアミン21.5部、溶媒15.4部の混合溶液を30
分かけて滴下した。滴下終了後、さらに60℃で18時
間攪拌反応することにより固形分65%の活性エネルギ
ー線硬化性樹脂溶液186.9部を得た。この樹脂溶液
のエポキシ当量は712であった。
【0025】(製造例4)
冷却管、攪拌装置、温度計を取り付けた反応装置にマー
プルーフG150S(日本油脂(株)製スチレン−グリ
シジルメタクリレート共重合体;オキシラン酸素含有量
4.62%、重量平均分子量10800)30部と溶媒
20部を入れ、100℃で加熱攪拌し均一に溶解させ
た。反応温度を60℃に下げ、この溶液にジアリルアミ
ン4.6部、溶媒3.1部の混合溶液を30分かけて滴
下した。滴下終了後、さらに60℃で24時間攪拌反応
することにより固形分60%の活性エネルギー線硬化性
樹脂溶液57.7部を得た。この樹脂溶液のエポキシ当
量は1120であった。
【0026】(製造例5)冷却管、攪拌装置、温度計を
取り付けた反応装置にエピクロンN−695(大日本イ
ンキ化学(株)製クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂;エポキシ当量210〜250)100部と溶媒60
部を入れ、100℃で加熱攪拌し均一に溶解させた。反
応温度を60℃に下げ、この溶液にジアリルアミン2
0.7部、溶媒2部の混合溶液を20分かけて滴下し
た。滴下終了後さらに60℃で18時間攪拌反応させた
後、トルエン−2,4−ジイソシアネート3.7部、溶
媒2部の混合溶液を滴下し、60℃で5時間攪拌反応す
ることにより固形分66%の活性エネルギー線硬化性樹
脂溶液188.4部を得た。この樹脂溶液のエポキシ当
量は821であった。
【0027】(製造例6)冷却管、攪拌装置、温度計を
取り付けた反応装置にエピクロンN−695(大日本イ
ンキ化学(株)製クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂;エポキシ当量210〜250)100部と溶媒60
部を入れ、100℃で加熱攪拌し均一に溶解させた。反
応温度を60℃に下げ、この溶液にジアリルアミン2
0.7部、溶媒2部の混合溶液を30分かけて滴下し
た。滴下終了後さらに60℃で18時間攪拌反応させた
後、カレンズMOI(昭和電工(株)製メタクリロイル
オキシエチルイソシアネート)3.3部、溶媒2部の混
合溶液を滴下し、60℃で5時間攪拌反応することによ
り固形分66%の活性エネルギー線硬化性樹脂溶液18
8部を得た。この樹脂溶液のエポキシ当量は827であ
った。
【0028】(製造例7)冷却管、攪拌装置、温度計を
取り付けた反応装置にエピクロンN−695(大日本イ
ンキ化学(株)製クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂;エポキシ当量210〜250)200部と溶媒11
6部を入れ、100℃で加熱攪拌し均一に溶解させた。
反応温度を60℃に下げ、この溶液にジアリルアミン4
1.3部、溶媒10部の混合溶液を30分かけて滴下し
た。滴下終了後さらに60℃で18時間攪拌反応させた
後、ミリオネートMR−200(日本ポリウレタン工業
(株)製ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト)11.9部、溶媒10部の混合溶液を滴下し、60
℃で5時間攪拌反応することにより固形分65%の活性
エネルギー線硬化性樹脂溶液389部を得た。この樹脂
溶液のエポキシ当量は830であった。
【0029】(製造例8)冷却管、攪拌装置、温度計を
取り付けた反応装置にエピクロンN−695(大日本イ
ンキ化学(株)製クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂;エポキシ当量210〜250)50部と溶媒30部
を入れ、100℃で加熱攪拌し均一に溶解させた。反応
温度を60℃に下げ、この溶液にジエタノールアミン
8.95部、カルビトールアセテート17部の混合溶液
を20分かけて滴下した。滴下終了後さらに60℃で2
4時間攪拌反応させた後、カレンズMOI(昭和電工
(株)製メタクリロイルオキシエチルイソシアネート)
6.6部、溶媒3部の混合溶液を滴下し、60℃で5時
間攪拌反応することにより固形分57%の活性エネルギ
ー線硬化性樹脂溶液115部を得た。この樹脂溶液のエ
ポキシ当量は713であった。
【0030】(製造例9)冷却管、攪拌装置、温度計を
取り付けた反応装置にエピクロンN−695(大日本イ
ンキ化学(株)製クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂;エポキシ当量210〜250)50部と溶媒30部
を入れ、100℃で加熱攪拌し均一に溶解させた。反応
温度を60℃に下げ、この溶液にジアリルアミン16.
54部、溶媒3部の混合溶液を20分かけて滴下した。
滴下終了後さらに60℃で18時間攪拌反応させた後、
反応温度を100℃に上げ、4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルホン5.28部を加え、この温度で24時間攪
拌反応することにより固形分69%の活性エネルギー線
硬化性樹脂溶液104部を得た。この樹脂溶液のエポキ
シ当量は2528であった。
【0031】(比較製造例1)冷却管、攪拌装置、温度
計を取り付けた反応装置にエピクロンN−680(大日
本インキ化学(株)製クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂;エポキシ当量214)107部、カルビトールア
セテート62部、ソルベントナフサ30部を入れ、90
℃で加熱攪拌し均一に溶解させた。この溶液にアクリル
酸40部、ハイドロキノン0.1部、N,N−ジメチル
ベンジルアミン0.68部を加え110℃で空気を吹き
込みながら24時間反応させた。反応混合物を100℃
まで冷却した後、無水テトラヒドロフタル酸37部を加
え、4時間攪拌を続け固形分62%の活性エネルギー線
硬化性樹脂溶液240部を得た。この樹脂溶液の酸価は
50mgKOH/gであった。
【0032】(実施例1) 製造例1で得られた樹脂 50部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 3部 クレソ゛ールノホ゛ラックエホ゜キシアクリレート 1部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤:2− メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル」− 2−モルフォノ−プロパン−1−オン) 5部 ジエチルチオキサンソン 1部 エヒ゜クロンN-673(固形分70%溶液) 11部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 ジシアンジアミド 1.5部 キュアソ゛ール2MA-OK(四国化成工業製イミタ゛ソ゛ール化合物) 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を予備混練後、3本ロ−ルミルで3回混練
し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を調製した。こ
の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物をスクリ−ン印刷
法によりプリント基板の全面に塗布し、試験片を作製し
た。
【0033】(実施例2) 製造例2で得られた樹脂 50部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 4部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤) 5部 ジエチルチオキサンソン 1部 エヒ゜クロンN-673(固形分70%溶液) 11部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 ジシアンジアミド 1.5部 アミキュアMY-24(味の素製エポキシ硬化剤) 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を実施例1と同様に混練、塗布を行い、試
験片を作製した。
【0034】(実施例3) 製造例3で得られた樹脂 30部 製造例4で得られた樹脂 20部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 4部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤) 5部 ジエチルチオキサンソン 1部 エヒ゜クロンN-673(固形分70%溶液) 11部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 ジシアンジアミド 1.5部 アミキュアMY-24(味の素製エポキシ硬化剤) 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を実施例1と同様に混練、塗布を行い、試
験片を作製した。
【0035】(実施例4) 製造例5で得られた樹脂 50部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 4部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤) 5部 ジエチルチオキサンソン 1部 エヒ゜コート157(固形分70%溶液) 11部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 ジシアンジアミド 1.5部 キュアソ゛ール2MA-OK(四国化成工業製イミタ゛ソ゛ール化合物) 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を実施例1と同様に混練、塗布を行い、試
験片を作製した。
【0036】(実施例5) 製造例6で得られた樹脂 50部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 3部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤) 5部 エヒ゜クロンN-673(固形分70%溶液) 10部 YX-4000(油化シェルエポキシ製エポキシ樹脂) 2部 ジエチルチオキサンソン 1部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 ジシアンジアミド 1.5部 アミキュアMY-24(味の素製エポキシ硬化剤) 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を実施例1と同様に混練、塗布を行い、試
験片を作製した。
【0037】(実施例6) 製造例7で得られた樹脂 50部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 3部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤) 5部 エヒ゜クロンN-673(固形分70%溶液) 10部 トリグリシジルイソシアヌレート 2部 ジエチルチオキサンソン 1部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 ジシアンジアミド 1.5部 アミキュアMY-24(味の素製エポキシ硬化剤) 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を実施例1と同様に混練、塗布を行い、試
験片を作製した。
【0038】(実施例7) 製造例8で得られた樹脂 50部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 3部 リホ゜キシVR-90(昭和高分子製エホ゜キシアクリレート) 1部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤) 5部 エヒ゜クロンN-673(固形分70%溶液) 11部 ジエチルチオキサンソン 1部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 ジシアンジアミド 1.5部 アミキュアMY-24(味の素製エポキシ硬化剤) 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を実施例1と同様に混練、塗布を行い、試
験片を作製した。
【0039】(実施例8) 製造例9で得られた樹脂 50部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 3部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤) 5部 エヒ゜クロンN-673(固形分70%溶液) 9部 YX-4000(油化シェルエポキシ製エポキシ樹脂) 3部 ジエチルチオキサンソン 1部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 アニリックス(三井東圧化学製アニリン樹脂) 1.5部 トリフェニルホスフィン 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を実施例1と同様に混練、塗布を行い、試
験片を作製した。
【0040】(比較例1) 比較製造例1で得られた樹脂 50部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 4部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤) 5部 ジエチルチオキサンソン 1部 エヒ゜クロンN-673(固形分70%溶液) 11部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 ジシアンジアミド 1.5部 アミキュアMY-24(味の素製エポキシ硬化剤) 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を実施例1と同様に混練、塗布を行い、試
験片を作製した。
【0041】(比較例2) 比較製造例1で得られた樹脂 50部 ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト 4部 Irgacure907(CIBA-GEIGY製光重合開始剤) 5部 ジエチルチオキサンソン 1部 エヒ゜コート157(固形分70%溶液) 11部 硫酸バリウム 16部 シリカ 8部 アエロジル 1部 フタロシアニングリ−ン 1部 ジシアンジアミド 1.5部 キュアソ゛ール2MA-OK(四国化成工業製イミタ゛ソ゛ール化合物) 0.5部 フロ−レンAC-326F(共栄社油脂製消泡剤) 1部 上記配合成分を実施例1と同様に混練、塗布を行い、試
験片を作製した。上記実施例1〜8及び比較例1〜2に
おいて得られた試験片につき下記の評価を行った。
【0042】1)指触乾燥性試験 各々の試験片を熱風乾燥炉に入れ、80℃で20分間乾
燥後室温まで冷却し、指で触れて塗膜のタックを判定
し、評価した。 ○;全くタックが認められないもの △;指紋がわずかに残るもの ×;指にインキが付着するもの 次にパターンを形成したフォトマスクを塗膜面に接触さ
せ、オーク製作所製メタルハライドランプを用いて紫外
線を500mJ/cm2照射した。次に1%リンゴ酸水
溶液を現像液とし、1分間現像を行い、水洗乾燥した。
但し、比較例1〜2においては現像液として1%炭酸ナ
トリウム水溶液を使用した。次に150℃に昇温した熱
風乾燥炉に入れ30分間ポストキュアを行い、テストピ
ースとした。
【0043】2)密着性試験 上記の方法によって得られたテストピースに、JIS
D 0202の試験方法に従って、碁盤目状にクロスカ
ットを入れ、ついでセロハンテ−プによるピ−リングテ
スト後の剥がれた碁盤目の数を観察した。 ○;100/100 △;50/100〜99/100 ×;0/100〜49/100
【0044】3)鉛筆硬度試験 密着性試験と同じテストピースを各々、JIS K 5
400の試験方法に従って、硬度を測定した。
【0045】4)耐ハンダ性試験 密着性試験と同じテストピ−スをそれぞれ、JIS C
6481の試験方法に従って、260℃のハンダ浴に
15秒浸漬を3回行った後の塗膜の状態と密着性とを総
合的に判定評価した。 ◎;全く変化が認められないもの ○;ほんの僅か変化しているもの △;顕著に変化しているもの ×;塗膜に膨れあるいは膨潤脱落があるもの
【0046】5)耐ニッケルめっき性 密着性試験と同じテストピ−スをそれぞれ、奥野製薬工
業製の無電解ニッケルめっき液ICPニコロンを用い、
85℃の液温で30分間めっきを行った後の塗膜の状態
と密着性とを耐ハンダ性試験と同様に総合的に判定評価
した。
【0047】6)耐厚付け金めっき性 密着性試験と同じテストピ−スをそれぞれ、奥野製薬工
業製の無電解ニッケルめっき液ICPニコロンを用い、
85℃の液温で15分間めっきを行った後、同工業製の
薄付け無電解金めっき液OPCムデンゴールドAD(p
H5.8)を用い、90℃の液温で20分間めっきを行
い、さらに同工業製の厚付け無電解金めっき液OPCム
デンゴールド25(pH13.5)を用い、73℃の液
温で30分間めっきを行った後、塗膜の状態と密着性と
を耐ハンダ性試験と同様に総合的に判定評価した。
【0048】7)耐アルカリ性 密着性試験と同じテストピースをそれぞれ、75℃4%
水酸化ナトリウム水に24時間浸漬した後の塗膜の状態
と密着性とを耐ハンダ性試験と同様に総合的に判定評価
した。
【0049】8)耐銅めっき性 密着性試験と同じテストピースをそれぞれ、脱脂、ソフ
トエッチング、触媒付与、活性化の前処理を行った後、
下記組成の無電解銅めっき液に70℃24時間浸漬し、
めっきを行った後の塗膜の状態と密着性とを耐ハンダ性
試験と同様に総合的に判定評価した。 硫酸銅五水和物 12g 37%ホルマリン 6ml 水酸化ナトリウム 12g EDTA・2Na 35g 硫化銀 0.026mg ポリエチレングリコール600 50mg α,α’−ビピリジル 20mg 蒸留水 1l 9)絶縁抵抗試験 JIS Z 3197、2型のG−10型櫛型テストパ
ターンを用い、それぞれ密着性試験と同様の条件でテス
トピースを作製し、100V、1分間印加後の絶縁抵抗
を測定した。
【0050】上記実施例1から8、比較例1から2にお
いて得られた試験片に、上記1)から9)の各試験を行
った結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】本発明の活性エネルギー線硬化性化合物を
使用した永久保護膜用レジストインキ組成物が優れてい
ることは表より明白である。また比較例1および2のよ
うな、特公平1−54390記載の希アルカリ水で現像
可能なフォトソルダ−レジスト;ノボラック型エポキシ
樹脂と不飽和一塩基酸と多塩基酸無水物の反応物、多官
能のエポキシ樹脂、希釈剤、光重合開始剤からなる組成
物は、アルカリ条件下でのめっきにおいて溶解するほど
侵されており、全く耐性のないものであった。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明の活性エネルギー
線硬化性化合物を用いれば希薄な酸水溶液で現像でき、
しかもその硬化物はハンダ耐熱性、耐ニッケルめっき
性、耐厚付け金めっき性に優れたソルダーレジストとし
て使用可能なレジストインキを調製することができる。
また本発明の活性エネルギー線硬化性化合物を用いれば
現像に有機溶剤を使用することなく、無電解銅めっきに
耐えるめっきレジストとして使用可能なレジストインキ
も調製することができ、将来のプリント配線板の高密度
化、環境問題においても非常に有用であると言える。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一分子中に2個以上のラジカル重
    合性基及び2個以上のアミノ基を有する活性エネルギー
    線硬化性化合物、(B)光重合開始剤、及び、(C)反
    応性及び/または非反応性の希釈剤を必須成分とし、酸
    水溶液により現像可能な永久保護膜用レジストインキ組
    成物。
  2. 【請求項2】 活性エネルギー線硬化性化合物が、
    (1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物
    と(2)ラジカル重合性の1級及び/または2級アミン
    とを、エポキシ化合物のエポキシ基1当量に対し、アミ
    ンの活性水素を0.1〜1.0当量の割合で反応させて
    得られる化合物であることを特長とする請求項1記載の
    永久保護膜用レジストインキ組成物。
  3. 【請求項3】 活性エネルギー線硬化性化合物が、
    (1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物
    と(2)ラジカル重合性の1級及び/または2級アミン
    とを、エポキシ化合物のエポキシ基1当量に対し、アミ
    ンの活性水素を0.1〜1.0当量の割合で反応させて
    得られる化合物に(3)多官能イソシアネートを反応さ
    せて得られる化合物であることを特長とする請求項1記
    載の永久保護膜用レジストインキ組成物。
  4. 【請求項4】 活性エネルギー線硬化性化合物が、
    (1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物
    と(2)ラジカル重合性及び/または非ラジカル重合性
    の1級及び/または2級アミンとを、エポキシ化合物の
    エポキシ基1当量に対し、アミンの活性水素を0.1〜
    1.0当量の割合で反応させて得られる化合物に(3)
    イソシアナートエチルメタクリレートとを反応させて得
    られる化合物であることを特長とする請求項1記載の永
    久保護膜用レジストインキ組成物。
  5. 【請求項5】 活性エネルギー線硬化性化合物が、
    (1)一分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物
    と(2)ラジカル重合性の1級及び/または2級アミン
    及び必要に応じて非ラジカル重合性の1級及び/または
    2級アミンとを、エポキシ化合物のエポキシ基1当量に
    対し、アミンの活性水素を0.1〜1.0当量の割合で
    反応させて得られる化合物に(3)芳香族アミンを反応
    させて得られる化合物であることを特長とする請求項1
    記載の永久保護膜用レジストインキ組成物。
  6. 【請求項6】 (1)一分子中に2個以上のエポキシ基
    を有する化合物と(2)ラジカル重合性の1級及び/ま
    たは2級アミンとを、エポキシ化合物のエポキシ基1当
    量に対し、アミンの活性水素を0.1〜1.0当量の割
    合で反応させて得られる活性エネルギー線硬化性化合
    物。
  7. 【請求項7】 (1)一分子中に2個以上のエポキシ基
    を有する化合物と(2)ラジカル重合性の1級及び/ま
    たは2級アミンとを、エポキシ化合物のエポキシ基1当
    量に対し、アミンの活性水素を0.1〜1.0当量の割
    合で反応させて得られる化合物に(3)多官能イソシア
    ネートを反応させて得られる活性エネルギー線硬化性化
    合物。
  8. 【請求項8】 (1)一分子中に2個以上のエポキシ基
    を有する化合物と(2)ラジカル重合性及び/または非
    ラジカル重合性の1級及び/または2級アミンとを、エ
    ポキシ化合物のエポキシ基1当量に対し、アミンの活性
    水素を0.1〜1.0当量の割合で反応させて得られる
    化合物に(3)イソシアナートエチルメタクリレートと
    を反応させて得られる活性エネルギー線硬化性化合物。
  9. 【請求項9】 (1)一分子中に2個以上のエポキシ基
    を有する化合物と(2)ラジカル重合性の1級及び/ま
    たは2級アミン及び必要に応じて非ラジカル重合性の1
    級及び/または2級アミンとを、エポキシ化合物のエポ
    キシ基1当量に対し、アミンの活性水素を0.1〜1.
    0当量の割合で反応させて得られる化合物に(3)芳香
    族アミンを反応させて得られる活性エネルギー線硬化性
    化合物。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の永久保護膜用レジスト
    インキ組成物を、回路を形成した銅張積層板上あるいは
    絶縁基板上に塗布し、乾燥、露光工程後、酸水溶液で現
    像し加熱硬化、必要に応じ後露光する工程を含むことを
    特長とするプリント配線板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7423935B2 (en) 2002-03-29 2008-09-09 Seiko Epson Corporation Electronic equipment, and reception control method of electronic equipment
US7573008B2 (en) 2005-12-28 2009-08-11 Tdk Corporation PTC element
WO2018199419A1 (en) * 2017-04-28 2018-11-01 Samsung Sdi Co., Ltd. Resist underlayer composition and method of forming patterns using the resist underlayer composition

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