JPH07108672A - 製版、印刷システムの版胴への版材巻き付け装置 - Google Patents

製版、印刷システムの版胴への版材巻き付け装置

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JPH07108672A
JPH07108672A JP28073293A JP28073293A JPH07108672A JP H07108672 A JPH07108672 A JP H07108672A JP 28073293 A JP28073293 A JP 28073293A JP 28073293 A JP28073293 A JP 28073293A JP H07108672 A JPH07108672 A JP H07108672A
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plate
plate material
plate cylinder
sprocket
cylinder
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JP28073293A
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Shinji Okuda
晋次 奥田
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Sony Corp
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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 版胴の外周へ版材を自動的に、しかも、高精
度に巻き付けること。 【構成】 版胴30の回転によって、その外周に2列状
に設けられたスプロケットピン30aを版材1に形成さ
れている2列状のスプロケット穴3に順次挿入して行く
ことにより、版材1を版胴30の外周に自動的に巻き付
けるが、その際、2列状のスプロケットピン30aのピ
ッチP1 及びスパンP2 を2列状のスプロケット穴3の
係合ピッチP3 及び係合スパンP4 より少し大きく形成
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子グラビア
印刷システムに適用するのに最適な製版、印刷システム
の版胴への版材巻き付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、特開平2−1392
38号公報に見られるように、凹版印刷の一例である電
子グラビア印刷システムでは、ポリエチレン樹脂等の熱
可塑性樹脂で成形された、厚さ200ミクロン程度のシ
ート状の版材(以下、単に版材と記載する)を使用して
いる。
【0003】そして、製版機による製版工程では、この
版材を版胴の外周に巻き付けて高速で回転させながら、
版胴の軸方向に往復動される半射体レーザのレーザビー
ムによって、版材の表面に写真等の凹凸による画像デー
タを製版(刻み込むこと)する。
【0004】次に、印刷機による印刷工程では、前の製
版工程で製版された版材を印刷機の版胴の外周に再び巻
き付ける。そして、版胴を高速で回転させながら、版材
の凹凸による画像データにインキロールによってインキ
を塗布すると共に、被印刷物である紙等を圧胴によって
版材の表面に圧着させながら高速で送るようにして、紙
等の表面に写真等の画像を高速で印刷する。
【0005】この際、カラー印刷の場合には、写真等の
画像データをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等
の色別に製版し、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
ク等のインキにより多色の重ね刷りを行う。
【0006】そして、電子グラビア印刷システムによれ
ば、半導体レーザから照射されるレーザビームによって
版材の表面に凹凸による画像データをサブミクロンオー
ダで高精度に刻み込むことができるので、写真等の画像
を極めて高精度に印刷することができる。
【0007】ところで、従来の電子グラビア印刷システ
ムでは、特開平2−139238号公報に見られるよう
に、手作業によって、版材を版胴の外周に巻き付けてビ
ス止めしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子グラビア印
刷システムでは、版胴の外周への版材の作業性が低いと
言う問題があった。
【0009】また、手作業によって、版材を版胴の外周
に巻き付けてビス止めする方式では、版胴に対する版材
の位置ずれやしわ等が発生し易く、写真等の画像データ
をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の色別に製
版し、及び、多色の重ね刷りを行う場合の色ずれ、色む
ら、画像歪み、汚れ等を発生する等、版胴に対する版材
の互換性が低いと言う問題があった。
【0010】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、版胴の外周へ版材を自動的に、し
かも、高精度に巻き付けることができるようにした製
版、印刷システムの版胴への版材巻き付け装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の製版、印刷システムの版胴への版材巻き付
け装置は、シート状の版材が内部に出し入れ自在に収納
された版材ジャケットを備え、上記版材ジャケット内の
上記版材を引き出して製版機又は印刷機の版胴の外周に
巻き付ける製版、印刷システムの版胴への版材巻き付け
装置において、上記版材の左右両側縁に沿って2列状に
形成されたスプロケット穴と、上記版胴の外周の軸方向
の両端に沿って2列状に設けられ、その版胴の正回転に
よって上記版材の2列状のスプロケット穴内に順次挿入
されて、その版材を上記版胴の外周に巻き付け、上記版
胴の逆回転によって上記版材を巻き外すスプロケットピ
ンと、上記版胴の外周への上記版材の巻き付け動作中
に、上記版胴の2列状のスプロケットピンに挿入される
上記版材の2列状のスプロケット穴をそのスプロケット
ピンの根元まで順次圧入する左右一対の版材圧入手段と
を備え、上記版胴の2列状のスプロケットピンの版胴円
周方向のピッチ及び版胴軸方向のスパンを上記版材の2
列状のスプロケット穴の上記スプロケットピンに対する
係合ピッチ及び係合スパンより少し大きく形成したもの
である。
【0012】
【作用】上記のように構成された本発明の製版、印刷シ
ステムの版胴への版材巻き付け装置は、版胴の正回転に
よって、その版胴の外周の軸方向の両端に沿って設けら
れた2列状のスプロケットピンを版材ジャケット内の版
材に形成されている2列状のスプロケット穴に順次挿入
して行くことにより、版材を版材ジャケット内から引き
出して版胴の外周に自動的に巻き付けることができる。
そして、その版材巻き付け動作中に、左右一対の圧入手
段によって2列状のスプロケット穴を2列状のスプロケ
ットピンの根元まで圧入するが、その際、2列状のスプ
ロケットピンの版胴円周方向のピッチ及び版胴軸方向の
スパンを2列状のスプロケット穴のスプロケットピンに
対する係合ピッチ及び係合スパンより少し大きく形成し
たことによって、版材に版胴の円周方向及び版胴軸方向
の2方向にテンションを与えて巻き付けることができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を電子グラビア印刷システムに
適用した実施例を図を参照して説明する。
【0014】[シート状の版材の説明]まず、図40及
び図41によって、シート状の版材(以下、単に版材と
記載する)を説明する。
【0015】版材1は、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性
樹脂でほぼ方形状に成形された、厚さ200ミクロン程
度のシートである。そして、この版材1の表面1aで、
図1に斜め格子状のハッチングで示したほぼ方形状の領
域内に写真等の画像データ2がサブミクロオーダの凹凸
によって高精度に形成(刻み込むこと)される。そし
て、版材1の左右両側に沿って一定ピッチのスプロケッ
ト穴3が平行に形成されている。
【0016】[版材ジャケットの説明]次に、図40及
び図41によって、版材ジャケットを説明する。
【0017】版材ジャケット6は、ほぼ方形状で、3辺
6a、6b、6cがほぼコ字状に閉塞され、1辺6dに
版材出入口7が開口された扁平な袋状に形成されてい
る。
【0018】この際、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹
脂でほぼ方形状に成形された、厚さ200ミクロン程度
のベースシート8とカバーシート9とを上下に水平に重
ねて、これらの3辺6a、6b、6cを所定の巾でほぼ
コ字状に熱シール(加熱しながら加圧してベースシート
8とカバーシート9とを熱融着すること)することによ
り、この版材ジャケット6を簡単に製造することができ
る。
【0019】そして、版材ジャケット6の熱シールされ
た左右両側縁が左右一対の平行で、所定巾の帯状のロー
ラ圧着部10に形成されている。
【0020】そして、図6の(A)に示すように、版材
ジャケット6のカバーシート9には、ほぼコ字状に熱シ
ールされた3辺6a、6b、6cの内側に沿って上方に
垂直に立ち上げられたほぼコ字状の立ち上げ部9aを介
して水平な天板9bが一体に形成されていて、カバーシ
ート9の天板9bとベースシート8との間に版材1の厚
さT1 以上の高さH1 を有する扁平でほぼコ字状の版材
収納空間11が形成されている。
【0021】そして、版材1がその表面1aを上向きに
して版材ジャケット6の版材出入口7から版材収納空間
11内に矢印a、a′方向に出し入れ自在に挿入されて
収納されている。
【0022】この際、カバーシート9のほぼコ字状の立
ち上げ部9aによって版材収納空間11の高さH1 を版
材1の厚さT1 以上に高くできることから、その版材収
納空間11内への版材1の矢印a、a′方向の出し入れ
をスムーズに行うことができる。
【0023】そして、カバーシート9の版材出入口7側
の端部である開口端9cの中央部から左右両端部にかけ
て切欠き12が形成されていて、この切欠き12のほぼ
中央部に開閉蓋13が一体成形されている。
【0024】そして、図4及び図5の(B)に示すよう
に、この開閉蓋13をベースシート8の開口端8aの近
傍位置のほぼ中央部に形成された長穴状の開閉蓋ロック
穴14内に差し込んでロックすることにより、版材ジャ
ケット6の版材出入口7を閉塞して、内部に収納された
版材1を収納状態にロック(版材1が飛び出さないよう
にすること)するようにしている。
【0025】そして、カバーシート9の版材出入口7の
左右両側にそのカバーシート9の開口端9c側から平行
に切り込まれた左右一対のスリット15が形成されてい
て、カバーシート9の開口端9aはこれら左右一対のス
リット15の最深部15a間を結ぶ折り目に沿って全巾
に亘って矢印b、b′方向に無理なく容易に開閉できる
ように構成されている。
【0026】そして、版材出入口7の左右両側で、左右
一対のスリット15の最深部15aから左右両側の立ち
上げ部9aにかけて、版材挿入方向(矢印a′方向)に
向って先すぼまり状に形成された左右一対の版材挿入案
内用のテーパー部17が一体成形されている。
【0027】従って、版材ジャケット6の版材出入口7
から版材収納空間11内に版材1を矢印a’方向から挿
入する際に、版材1の左右両端部を左右一対のテーパー
部17によって案内することができるので、版材収納空
間11内への版材1の矢印a′方向からの挿入動作をス
ムーズに行える。
【0028】そして、版材ジャケット6の版材出入口7
側に偏倚された位置で、左右一対のローラ圧着部10
に、ベースシート8とカバーシート9とを上下に貫通す
る左右一対のジャケット固定穴18が形成されている。
【0029】そして、版材ジャケット6の版材出入口7
側に偏倚された位置で、内部に収納された版材1の左右
両側のスプロケット穴3の真上位置及び真下位置に、カ
バーシート9の天板9b及びベースシート8を上下に貫
通する左右一対の長穴状のスプロケット挿入穴19が形
成されている。
【0030】そして、版材ジャケット6の版材出入口7
の近傍位置で、左右方向の中心に対して左右非対称位置
に、後述する製版機や印刷機に対する版材ジャケット6
の誤装填(誤挿入)検出手段の被検出部を構成する誤装
填(誤挿入)検出穴21、22が形成されている。な
お、一方の誤装填(誤挿入)検出穴21は開閉蓋13の
横近傍位置に形成されており、他方の誤装填(誤挿入)
検出穴22は版材1の一方のスプロケット穴3のセンタ
ー上に配置されている。
【0031】そして、版材ジャケット6内に収納される
版材1の種類の識別用(新しい版材か否か、どの画像デ
ータ2で何色を製版したか等の種類を識別する)のバー
コードラベル23が版材ジャケット6のカバーシート9
上等に貼り付けられている。なお、版材ジャケット6の
カバーシート9には、版材1の上記の種類を目視によっ
て識別するための目視用穴24が必要に応じて形成され
る。
【0032】[製版、印刷システムの説明]次に、図4
2及び図43によって、製版、印刷システムを説明す
る。
【0033】この製版、印刷システムは、まず、製版機
27によって、1〜4枚の版材1の表面1aに、写真等
の凹凸による画像データ2を製版(刻み込むこと)す
る。但しこの際シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
等の色別の画像データ2を1〜4枚の版材1に別々に製
版する。
【0034】次に、その製版された1〜4枚の版材1を
印刷機37に供給して、1〜4枚の版材1の表面1aの
色別の画像データ2によってカット紙47に1回〜4回
の重ね刷りを行って、写真等の1色刷り〜4色が合成さ
れたカラー印刷を行うものである。
【0035】そして、この製版、印刷システムでは、製
版前、製版後、印刷前及び印刷後を通して、一貫して、
版材1を版材ジャケット6内に収納して取り扱うことに
より、版材1の表面1aへの塵埃等の付着や傷の発生を
防止するものである。
【0036】[製版機の概要説明]図42に示すよう
に、製版機27にはジャケット装填テーブル28とその
上部に配置された版材給排装置29が取り付けられてい
る。そして、製版機27の内部には、製版用の版胴30
と、その版胴30の外周に巻き付けられる版材の表面1
aに、半導体レーザ31から出射したレーザビームLB
をコリメータレンズ32及び対物レンズ33を通して照
射するレーザブロック34が配置されている。そして、
レーザブロック34は版胴30の軸方向[図42の
(B)の紙面に対して垂直な方向]に往復動されるよう
に構成されている。
【0037】[印刷機の概要説明]図43に示すよう
に、印刷機37には1〜4枚の版材ジャケット6を装填
するための1〜4個のジャケット装填テーブル38及び
版材給排装置39が設けられており、印刷機37内には
ジャケット装填テーブル38と同数の印刷用の版胴4
0、圧胴41及びインキパン42、インキロール43、
ドクターブレード44等によって構成された色別のイン
キユニット45が配置されている。なお、1〜4個のイ
ンキパン42内にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ック等の4色の水性インキ46が色別に供給されてい
る。そして、印刷機37には被印刷物であるカット紙4
7を積載したカット紙トレー48が設けられており、内
部にはカット紙47を1〜4個の圧胴41に順次循環さ
せるためのカット紙循環装置(図示せず)が設けられて
いる。なお、図43の(A)ではジャケット装填テーブ
ル38、版材給排装置39、版胴40、圧胴41、イン
キユニット45を2組設置した様子を示している。
【0038】[製版工程の説明]図42の(A)に示す
ように、製版前の版材1が内部に収納された版材ジャケ
ット6を製版機27のジャケット装填テーブル28上に
矢印a方向から水平に装填する。すると、版材給排装置
29によって、版材ジャケット6内から版材1が矢印a
方向に自動的に引き出されて、製版機27内の版胴30
の外周に図42の(B)に示すように自動的に巻き付け
られる。
【0039】そこで、図42の(B)に示すように、版
胴30によって版材1を矢印c方向に高速で回転させな
がら、半導体レーザ31によって版材1の表面1aにレ
ーザビームLBを照射しつつ、レーザブロック34を版
胴30の軸方向に往復動させて、レーザビームLBによ
って版材1の表面1aに写真等の色別の画像データ2を
サブミクロンオーダの凹凸によって高精度に直接刻み込
むようにした、いわゆるダイレクト製版を1〜4枚の版
材1について順次行う。
【0040】この際、写真スキャナーやデジタルVTR
等のマルチメディアから取り込んだ写真等の画像のデジ
タル情報を画像処理コンピュータ等にて電子編集して、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色のデジ
タル情報を得る。そして、1〜4枚の版材1を順次交換
しながら、その4色の色別のデジタル情報に基づいてレ
ーザ駆動回路によって半導体レーザ31を駆動して、1
〜4枚の版材1に4色の色別の画像データ2をそれぞれ
別々にダイレクト製版する。
【0041】そして、製版済みの版材1が版材給排装置
29によって版胴30の外周から矢印a′方向に自動的
に送り戻されて版材ジャケット6内に再び収納されて製
版工程を終了する。なお、この後版材ジャケット6をジ
ャケット装填テーブル28上から矢印a′方向に抜き取
って、次の印刷機37に装填する。
【0042】[印刷工程の説明]図43の(A)に示す
ように、製版工程で色別に製版された製版済みの色別の
版材1が収納されている1〜4枚の版材ジャケット6を
印刷機37の1〜4個のジャケット装填テーブル38上
にそれぞれ矢印a方向から水平に装填する。すると、各
版材給排装置39によって、各版材ジャケット6内から
各版材1が矢印a方向に自動的に引き出されて、印刷機
27内の1〜4個の版胴40の外周に図43の(B)に
示すように自動的に巻き付けられる。
【0043】そこで、図43の(A)に示したカット紙
トレー48内のカット紙47を1〜4個の圧胴41に順
次循環させるように供給して、図43の(B)に示すよ
うな印刷を行う。
【0044】即ち、各版胴40を矢印d方向に高速で回
転させながら、各版材1の表面に接触させた各インキロ
ール43を各版胴40に同期させて矢印e方向に高速回
転させて、インキパン42内の色別の水性インキ46を
各版材1の色別の画像データ2の凹凸に塗布し、各ドク
ターブレード44によって不要なインキ46を掻き落と
す。そして、各版胴40と同期して矢印f方向に高速で
回転される各圧胴41によってカット紙47を各版材1
の表面1aに圧着させながら高速で送るようにして、各
版材1の写真等の色別の画像データ2によって、カット
紙47に順次色別の画像4を高速印刷する。
【0045】そして、カット紙47を1〜4個の圧胴4
1に順次循環させることによって、各版材1の写真等の
色別の画像データ2を順次重ね刷りすることによって、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色が合成
されたカラー写真等の画像4が印刷された1枚のカラー
印刷物を印刷することができる。但し、1色刷り、2色
刷り、3色刷り、その他4色以上の印刷も可能であり、
印刷する色の数に応じて、製版工程数、及び印刷工程数
が増減することになる。
【0046】[版材給排装置の概要説明]まず、上述し
た製版機27及び印刷機37のジャケット装填テーブル
28、38、版材給排装置29、39及び版胴30、4
0が同一構造に構成されている。そこで、製版機27の
ジャケット装填テーブル28、版材給排装置29及び版
胴30の概要について、図44〜図46によって説明す
る。
【0047】まず、水平なジャケット装填テーブル28
の上部にテーブルカバー51が水平に装填されていて、
これらの間に形成された水平なジャケット装填空間52
内でジャケット装填テーブル28上に版材ジャケット6
が版材出入口7側を前向けにして矢印a方向から水平に
装填(挿入すること)されるように構成されている。な
お、テーブルカバー51の左右両側には版材ジャケット
6の左右両側を平行に案内するための左右両側ガイド5
3が一体に形成されている。
【0048】そして、版材給排装置29はジャケット装
填テーブル28のテーブルカバー51上に設置されてい
て、この版材給排装置29には、それぞれ左右一対で左
右対称状のジャケット及び版材引き込み装置55及びジ
ャケット固定装置56と、ジャケット中央及び両側開蓋
装置57が備えられている。
【0049】そして、テーブルカバー51上に駆動軸5
8、カム軸59、スプロケット軸60等が左右一対のブ
ラケット61等を介してテーブルカバー51上を左右方
向に水平に横断する状態に配置されている。そして、テ
ーブルカバー51上には、駆動軸58を正逆回転駆動す
るモータ62及びギアトレイン63やカム軸59を正逆
回転駆動するためのモータ64及びギアトレイン65が
取り付けられている。そして、カム軸59の左右両端部
には左右各3対、合計6つのカム機構66、67、68
が取り付けられており、カム軸59の中央部にもカム機
構69が取り付けられている。
【0050】そして、左右一対のジャケット及び版材引
き込み装置55は、モータ62によって正逆回転駆動さ
れると共に、モータ64によって駆動されるカム機構6
6によって駆動軸58を中心に可逆的に上下方向に昇降
駆動(シーソ運動)されるローラ軸78及びスプロケッ
ト軸60に取り付けられた左右一対の駆動ローラ77及
びスプロケット82を有しており、左右一対の駆動ロー
ラ77はジャケット装填テーブル28の下部にローラ軸
80によって取り付けられて定位置で回転駆動される左
右一対のピンチローラ79の上部に圧着、離間されるよ
うに構成されている。
【0051】また、左右一対のジャケット固定装置56
は、モータ64によって駆動されるカム機構67によっ
て上下方向に昇降駆動される左右一対の垂直な固定ピン
96を有している。
【0052】また、ジャケット中央及び両側開蓋装置5
7は、モータ64によって駆動されるカム機構68によ
って上下方向である矢印b、b′方向に回転駆動される
中央及び両側開蓋吸着パッド117と、定位置に固定さ
れた中央及び両側固定吸着パッド121とを有してい
る。なお、これらの吸着パッド117、121は真空ポ
ンプ(図示せず)に接続された真空吸着パッドに構成さ
れている。
【0053】そして、これらジャケット及び版材引き込
み装置55、ジャケット固定装置56、ジャケット中央
及び左右両側開蓋装置57をシーケンスに基づいて順次
作動するように制御するためのコントローラを構成する
検出手段である複数のセンサーS1 〜S8 が設けられて
いる。なお、センサーS1 〜S6 は、それぞれジャケッ
ト装填テーブル28とテーブルカバー51とを上下に貫
通するように光検出を行う発光素子LDと受光素子PD
からなる光センサーによって構成されている。また、セ
ンサーS7 及びS8 はカム軸59の左右両端の外周に固
着された一対のスリット円板70を検出するフォトカプ
ラによって構成されている。また、ジャケット装填テー
ブル28の矢印a方向側の端部の左右両側には左右一対
のジャケットストッパー71が設けられている。
【0054】[版材給排装置の一連の給版動作]まず、
給版開始前は、カム機構66〜69がカム角度0°に設
定されている。
【0055】次に、図44〜図46に示すように、作業
者が手で版材ジャケット6を版材出入口7側からジャケ
ット装填テーブル28とテーブルカバー51との間のジ
ャケット装填空間52内に矢印g方向から水平に装填
(挿入)すると、センサーS1、S2 によって版材ジャ
ケット6の挿入が検出される。
【0056】そして、版材ジャケット6が左右一対の駆
動ローラ77とピンチローラ79との間を通過すると、
センサーS2 の検出に基づいて、モータ64が正回転駆
動されて、カム機構66〜69がカム角度0°から18
0°に設定される。
【0057】すると、図41に1点鎖線で示すように、
左右一対の駆動ローラ77が版材ジャケット6の左右一
対のローラ圧着部10上に圧着され、版材ジャケット6
の挿入を妨げる左右一対のスプロケット82及び固定ピ
ン96がジャケット装填空間52の上方に退避される。
【0058】次に、モータ62が正回転駆動されて、左
右一対の駆動ローラ77が図45で反時計方向に回転駆
動されて、版材ジャケット6がジャケット装填空間52
内に矢印a方向に自動的に引き込まれる。
【0059】そして、矢印a方向に引き込まれた版材ジ
ャケット6のベースシート8の開口端8aの左右両端部
が左右一対のジャケットストッパー71に当接されて一
定位置で停止される。
【0060】そして、版材ジャケット6の一定位置への
自動引き込みの完了及び左右一対のジャケットストッパ
ー71に対する版材ジャケット6の平行度がセンサーS
3 、S4 によって検出されると、モータ62を自動停止
する。
【0061】なお、この際、版材ジャケット6の自動引
き込み途中で、版材ジャケット6に左右非対称位置に形
成されている誤装填(誤挿入)検出穴21の有無をセン
サーS5 で検出することによって、版材ジャケット6の
表裏、前後の誤装填(誤挿入)を検出することができ
る。そして、誤装填(誤挿入)の場合には、左右一対の
駆動ローラ77を直ちに逆回転駆動して、版材ジャケッ
ト6を矢印a′方向に自動排出するか、誤装填(誤挿
入)であることの表示等を行って作業者に知らせる。
【0062】そして、版材ジャケット6の一定位置への
自動引き込み完了後に、真空ポンプを作動させ、カム機
構66〜69をカム角度180°から0°に変更すべく
モータ64が逆回転駆動される。
【0063】すると、ジャケット中央及び両側開蓋装置
57の中央及び両側開蓋吸着パッド117が下方である
矢印b′方向に回転されて版材ジャケット6のカバーシ
ート9の開口端9cの中央及び両側上に真空吸着される
と共に、中央及び両側固定吸着パッド121上に版材ジ
ャケット6のベースシート8の開口端8aの中央及び両
側が真空吸着される。そして、これに引き続き、中央及
び両側吸着パッド117が上方である矢印b方向に回転
されて、カバーシート9の開口端9cが上方に持ち上げ
られて、版材ジャケット6の版材出入口7が開蓋(開
口)される。
【0064】そして、左右一対のジャケット固定装置5
6の左右一対の固定ピン96が図41に1点鎖線で示す
ように、垂直に下降され、版材ジャケット6の左右一対
のジャケット固定穴18に挿入されて、版材ジャケット
6が一定位置に固定される。
【0065】そして、左右一対のジャケット及び版材引
き込み装置55の左右一対のスプロケット82が図41
に1点鎖線で示すように、版材ジャケット6の左右両側
のスプロケット挿入穴19を挿通して版材1の左右両側
のスプロケット穴3に係合される。
【0066】次に、モータ62が再び正回転駆動され
て、左右一対のスプロケット82が図45で反時計方向
に回転駆動されて、これらのスプロケット82によって
版材ジャケット6内の版材1の左右両側のスプロケット
穴3が矢印方向に駆動されて、版材1が版材ジャケット
6内から矢印a方向に自動的に引き出される。
【0067】この際、センサーS6 によってスプロケッ
ト穴3の数をカウントすることによって、版材1の矢印
a方向への引き出し量を検出することができる。なお、
このセンサーS6 によって版材ジャケット6の誤装填
(誤挿入)検出穴22を検出することもできる。
【0068】そして、版材1が版材ジャケット6内から
矢印a方向の所定位置まで引き出されると、版胴30が
矢印方向に回転駆動されて、この版胴30の軸方向の両
端の外周に設けられているスプロケットピン30aが版
材1の左右両側のスプロケット穴3に係合されて、図4
5及び図46に点線で示すように、版胴30の外周に版
材1が自動的に巻き取られて行く。なお、最終的には版
材1が版材ジャケット6内から完全に引き出されて版胴
30の外周に巻き付けられる。
【0069】[版材給排装置の一連の排版動作]排版時
には、真空ポンプが作動し、カム機構66〜69がカム
角度0°に設定され、ジャケット装填空間52内に固定
されている版材ジャケット6のカバーシート9が開蓋さ
れ、版材出入口7が全巾に亘って開口されたままの状態
で待期されている。
【0070】そこで、版胴30より版材1が版材ジャケ
ット6の版材出入口7から内部に矢印a′方向に自動的
に送り戻される。この時、モータ62が逆回転駆動さ
れ、左右一対のスプロケット82を逆回転駆動するの
で、左右一対のスプロケット82が版材1の左右両側の
スプロケット穴3を駆動して、版材1が版材ジャケット
6内に矢印a′方向に自動的に送り戻される。
【0071】この際、図40及び図41に示す版材ジャ
ケット6の左右一対のテーパー部17によって、版材1
の左右両端部を案内するようにして、版材1を版材ジャ
ケット6内に矢印a′方向からスムーズに挿入して収納
することができる。
【0072】版材ジャケット6内への版材1の収納(送
り戻し)が終了すると、センサーS5 が検出し、モータ
62を自動停止する。そして、次に、モータ64が正回
転駆動されて、カム機構66〜69をカム角度180°
に設定することで、左右一対の駆動ローラ77が版材ジ
ャケット6に圧着され、左右一対の固定ピン96及びス
プロケット82が版材ジャケット6の上方に退避され
る。
【0073】そこで、モータ62を逆回転駆動して、左
右一対の駆動ローラ77によって版材ジャケット6をジ
ャケット装填空間52内から矢印a′方向に一定量だけ
自動的に排出する。そして、この版材ジャケット6の矢
印g′方向への排出の完了はセンサーS2 にて検出さ
れ、モータ62が自動停止される。
【0074】そして、この後、作業者が手動で版材ジャ
ケット6をジャケット装填空間52から矢印a′方向に
引き抜くと、センサーS5 によって検出されて、モータ
64によってカム機構66〜69が再びカム角度0°に
設定されて給版初期状態に戻る。この時、センサーS1
が版材ジャケット6の手動排出を検出するまでは、待期
状態に入り、版材ジャケット6を再度矢印a方向に手動
挿入しても、前述した自動給版は行われない。
【0075】以上述べたように、この電子グラビア印刷
システムでは、作業者が版材1に全く触れることなく、
システムを稼働することができるので、版材1の画像デ
ータ2が形成される表面1aへの塵埃等の付着や傷の発
生を未然に防止することができて、安定した印刷物を得
ることができる。そして、このシステムを発展させるこ
とにより、無人運転を行える電子グラビア印刷システム
を容易に実現できる。
【0076】[版胴への版材巻き付け装置の説明]ま
ず、上述した製版機27及び印刷機37の版胴30、4
0に対する版材1の巻き付け装置は同一構造に構成され
ている。そこで、製版機27の版材巻き付け装置251
について、図1〜図39によって説明する。
【0077】[版胴駆動機構の説明]まず、図20、図
38及び図39によって、版胴30の駆動機構229を
説明する。
【0078】シャーシ252の上部に左右一対の版胴支
持フレーム253が間隔を隔てて垂直に取り付けられて
いて、これらの版胴支持フレーム253間に版胴30が
水平に配置されている。そして、版胴30の中心に固着
された水平な回転軸30bの軸方向(左右方向)の両端
が左右一対の版胴支持フレーム253に左右一対のベア
リング(図示せず)を介して回転自在に支持されてい
る。そして、前述したジャケット装填テーブル28が左
右一対の版胴支持フレーム253間に水平に架設され
て、そのジャケット装填テーブル28の矢印a方向の先
端が版胴30の上部に近接されている。
【0079】そして、版胴駆動機構229はシャーシ2
52上に取り付けられた版胴回転駆動手段である駆動モ
ータ230をベルト伝動機構231を介して回転軸30
bの一端に連結したものである。そして、回転軸30b
の他端に直結された版胴位置検出手段であるロータリー
エンコーダ232が一方の版胴支持フレーム253の側
面に取り付けられている。
【0080】従って、版胴30は駆動モータ230によ
って矢印c、c′方向に自由に正逆回転駆動され、ロー
タリーエンコーダ232によって版胴30の矢印c、
c′方向の位置検出が行われて、版胴30が指定された
位置で停止されるように構成されている。
【0081】そして、版胴30の外周の軸方向(左右方
向)の両端に沿って同一位相で、同一ピッチの2列状の
スプロケットピン30aがで設けられている。
【0082】そして、後述する版材巻き付け装置251
が左右一対の版胴支持フレーム253間に取り付けられ
ている。そして、給版時には、図38に示すように、ジ
ャケット装填テーブル28上に装填された版材ジャケッ
ト6内から前述した版材給排装置29によって矢印a方
向に自動的に引き出された版材1が、図39に示すよう
に、版胴30の2列状のスプロケットピン30aによっ
てその版胴30の外周に後述するように矢印c方向に自
動的に巻き付けられる。
【0083】そして、その版材巻き付け後に、図39に
示すように、版胴30を矢印c方向に高速で回転させな
がら、前述したように、レーザブロック34によってレ
ーザビームを版材1の表面に照射しつつ、レーザブロッ
ク34を版胴30の軸方向に沿って矢印s、s′方向に
水平に往復動させて、製版工程を行う。
【0084】なお、レーザブロック移動機構233は、
レーザブロッ34が取り付けられたレーザブロック移動
台224を版胴30の軸方向と平行な一対の摺動ガイド
225間で案内しながら、駆動モータ226によって正
逆回転駆動される送りネジ227によってレーザブロッ
ク移動台224を矢印s、s′方向に移動させるもので
ある。そして、レーザブロック34の矢印s、s′方向
の位置検出を行うロータリーエンコーダ228が送りネ
ジ227の他端に直結されている。
【0085】そして、製版後の排版時には、後述するよ
うに、版胴30の外周から版材1を矢印c′方向に自動
的に巻き外して、版材ジャケット6内に矢印a′方向に
自動的に送り込む。
【0086】[版材巻き付け装置の詳細説明]以下、版
材巻き付け装置251の詳細を順に説明する。
【0087】[スプロケットピンとスプロケット穴の係
合関係]まず、図1〜図5に示すように、版胴30の外
周の軸方向の両端に沿って一定ピッチで設けられた2列
状のスプロケットピン30aは、例えば30°間隔で1
2個づつ設けられている。そして、図5の(A)に黒丸
で示すように、版材1の左右両側縁に沿って2列状に形
成されたスプロケット穴3が版胴30の2列状のスプロ
ケットピン30aに2個置きに挿入されて、版材1が版
胴30の外周に360°+αの角度に巻き付けられるよ
うに構成されている。
【0088】[スプロケットピンとスプロケット穴のピ
ッチとスパンの関係]そして、図5に示すように、版胴
30の外周の2列状のスプロケットピン30aの版胴円
周方向のピッチP1 及び版胴軸方向のスパンP2 を、そ
の2列状のスプロケットピン30aに2個置きに挿入さ
れる版材1の2列状のスプロケット穴3の2個置きのス
パン、即ち、係合ピッチP3 及び係合スパンP4 より少
し(約0.01〜0.03mm程度)大きく形成してあ
る。
【0089】[スプロケットピンの形状]次に、図7に
示すように、各スプロケットピン30aは、根元に形成
された真円筒面30a1 と、その真円筒面30a1 の上
部に形成されたテーパ面30a2と、そのテーパ面30
2 の頂部に形成されたアール面(R面)30a3 とに
よって形成されている。そして、各スプロケット穴3は
各スプロケットピン30aの真円筒面30a1 の外周に
圧入されるように構成されている。
【0090】[スプロケットピンとスプロケット穴の圧
入代の関係]そして、図5及び図6に示すように、版胴
30の軸方向の一端側の基準位置P5 に沿って配置され
たスプロケットピン30aに対する版材1の一端側に沿
ったスプロケット穴3の圧入代を大きくし、版胴30の
軸方向の他端側の非基準位置P6 に沿って配置されたス
プロケットピン30aに対する版材1の他端側に沿った
スプロケット穴3の圧入代を小さくしてある。
【0091】即ち、図7に示すスプロケットピン30a
の根元である真円筒面30a1 の直径D1 が2列状のス
プロケットピン30aの全てについて4mmに対して上
限が0mm、下限が0.009mmに設定されている。
一方、2列状のスプロケット穴3の直径D2 のうち、基
準位置P5 側が4mmに対して上限が0.03mm、下
限が0.07mmに設定され、非基準線位置P6 側が4
mmに対して上限が0mm、下限が0.02mmに設定
されている。
【0092】[版胴の基準位置の説明]次に、図1〜図
4に示すように、ジャケット装填テーブル28が版胴3
0の外周の頂部に対する水平な接線上に配置されてい
て、その接線と頂部との交点と版胴30の回転中心とを
結ぶ垂直の位置が各スプロケットピン30aに対する各
スプロケット穴3の圧入位置P11に設定されている。そ
して、その圧入完了位置P11から矢印c′方向側に約1
5°後退された位置が版胴30の円周方向の基準位置P
12に設定され、圧入位置P11から矢印c方向側に約30
°前進された位置が版材ランプ位置P13に設定されてい
る。
【0093】[版材巻き付け装置の主要部品の説明]次
に、この版材巻き付け装置251は、版材掬い取り手段
及び版材押圧手段を兼用する左右一対の版材押圧板25
6と、版材圧入手段を構成する左右一対の版材圧入ロー
ラ257と、版材クランパー258、クランパー制御手
段を構成する左右一対のロックピン259、版材クラン
パー258の吸着用マグネット260、版材ガイド26
1等が使用されている。
【0094】[版材押圧板駆動装置の説明]次に、図1
1〜図16によって、版材押圧板256の駆動装置26
4を説明する。
【0095】まず、図11に示すように、左右一対の版
材押圧板256は左右一対の版胴支持フレーム253の
内側で版胴30の2列状のスプロケットピン30aに対
する基準位置P12の上部位置に左右対称状に配置されて
いる。そして、これら左右一対の版材押圧板256を駆
動する左右一対の版材押圧板駆動装置264が左右一対
の版胴支持フレーム253の外側に左右対称状に取り付
けられている。
【0096】そして、各版材押圧板256は合成樹脂に
よって成形されていて、弾性を有する二股状アーム25
6aを有し、その中央部には矢印a方向側に開放された
割溝256bが形成されている。そして、各版材押圧板
256の基部が各版胴支持フレーム253に斜めに形成
された長穴265を挿通して各版胴支持フレーム253
の外側に突出されて、各版胴支持フレーム253の外側
に配置された各支持板266に固着されている。
【0097】そして、各版胴支持フレーム253の外側
に取り付けられた合計4つのガイドローラ267によっ
て各支持板266が案内されることによって、各版材押
圧板256が基準位置P12に対して斜め上下方向である
矢印c1 、c1 ′方向に移動されるように構成されてい
る。
【0098】そして、各版材押圧板駆動装置264は、
ブラケット268aに取り付けられた駆動モータ268
にカップリング269を介して直結されたウォーム27
0と、それに噛合されたウォームホイール271と、そ
れに中間ギア272を介して直結されたピニオン273
と、それに噛合されて支持板266に固着されたラック
274と、そのラック274の側面に固着されたシャッ
ター板275と、そのシャッター板275によってO
N、OFFされるフォトカプラからなる一対のセンサー
9 、S10とを有している。
【0099】そして、駆動モータ268が正回転駆動さ
れると、ウォーム270、ウォームホイール271、中
間ギア、ピニオン273及びラック274を介して支持
板266と一体に各版材押圧板256が図1及び図15
に実線で示す動作位置へ移動され、シャッター板275
の移動を一方のセンサーS9 が検出して駆動モータ26
8が自動停止されるように構成されている。
【0100】そして、駆動モータ268が逆回転駆動さ
れると、上記の逆に、各版材押圧板256が図1及び図
15に1点鎖線で示す非動作位置へ移動され、シャッタ
ー板275の移動を他方のセンサーS10が検出して駆動
モータ268が自動停止されるように構成されている。
【0101】[版材圧入ローラ駆動装置の説明]次に、
図11〜図13、図17〜図19によって、版材圧入ロ
ーラ257の駆動装置278を説明する。
【0102】まず、左右一対の版材圧入ローラ257は
合成樹脂によって成形されていて、外周の中央部に沿っ
て中央環状溝257aが形成されている。そして、これ
ら左右一対の版材圧入ローラ257は左右一対の版胴支
持フレーム253の内側で版胴30の2列状のスプロケ
ットピン30aに対する圧入位置P1 の上部位置に左右
対称状に配置されている。そして、これら左右一対の版
材圧入ローラ257を駆動する左右一対の版材圧入ロー
ラ駆動装置278が左右一対の版胴支持フレーム253
の内側に左右対称状に取り付けられている。
【0103】そして、各版材圧入ローラ駆動装置278
は、各版胴支持フレーム253に水平に固着された支点
軸279と、その支点軸279を中心に回転自在に取り
付けられて、先端に各版材圧入ローラ257が回転自在
に取り付けられた支持アーム280と、同じ支点軸27
9を中心に回転自在に取り付けられた駆動アーム281
と、支持アーム280と駆動アーム281との間に取り
付けられた引張りばねからなるリミッターバネ282
と、版胴支持フレーム253に固着され、プランジャー
283aによって駆動アーム281を駆動する駆動手段
であるプランジャーソレノイド283と、引張りばねか
らなるプランジャー283aの戻しバネ284と、駆動
アーム281のストッパー285と、駆動アーム281
によってON、OFFされるマイクロスイッチS11とを
有している。なお、プランジャー283aと駆動アーム
281とがピン283aで連結されており、ストッパー
285はプランジャーソレノイド283のブラケット2
83cに一体に形成されている。
【0104】そして、プランジャーソレノイド283の
OFF時には、図18に1点鎖線で示すように、駆動ア
ーム281が戻しばね284によって矢印c2 ′方向に
回転されてストッパー285に当接され、駆動アーム2
81と支持アーム280との間に形成された相互当接部
281a、280aによって、支持アーム280が矢印
3 ′方向に回転されて、版材圧入ローラ257が図1
及び図18に1点鎖線で示す圧入解除位置まで矢印c
3 ′方向に上昇され、マイクロスイッチS11がOFFさ
れるように構成されている。
【0105】そして、プランジャーソレノイド283が
ONされると、図18に実線で示すように、プランジャ
ー283aによって駆動アーム281が戻しばね284
に抗して矢印c2 方向に回転され、リミッターばね28
2を介して支持アーム280が矢印c3 方向に回転駆動
される。そして、版材圧入ローラ257が図1及び図1
8に実線で示す圧入位置まで矢印c3 方向に下降され
て、弾性圧着手段であるリミッターばね282の弾性圧
着力によって版胴30の外周に矢印c3 方向から圧着さ
れ、駆動アーム281によってマイクロスイッチS11
ONされるように構成されている。
【0106】[版材クランパー支持機構の説明]次に、
図1〜図4、図21〜図33によって、版材クランパー
258の支持機構288を説明する。
【0107】まず、図20〜図22に示すように、版材
クランパー258は鉄板等の強磁性体で構成された帯状
板であり、この版材クランパー258の全長は版胴30
の軸方向の全長より少し大きく形成されている。そし
て、この版材クランパー258はその長さ方向に対して
直角な方向に沿って版胴30の外周に沿って円弧状に弯
曲されている。そして、この版材クランパー258は左
右一対の版材支持機構288によって版胴30の外周の
一部に、その版胴30の軸方向と平行に圧着、離間され
るように構成されている。
【0108】次に、図1〜図4、図21〜図33に示す
ように、左右一対の版材クランパー支持機構288は版
胴30の軸方向の両側に左右対称状に取り付けられてい
る。そして、各版材支持機構288は、版胴30の回転
軸30bの左右両端の外周にベアリング289を介して
回転自在に取り付けられた回転支持台290と、回転支
持台290の側面に一対のガイドピン兼用ねじ291及
び長穴292を介して取り付けられていて、回転支持台
290に対して版胴30の軸方向に対して直交する方向
である矢印c4 、c4 ′方向に摺動自在に構成されたク
ランパー支持板293等を有している。
【0109】そして、版材クランパー258の長さ方向
の両端に左右一対の折曲片258aが版胴30の中心側
に向って直角状に折り曲げられている。そして、版材ク
ランパー258の版胴30の円周方向におけるセンター
14からその版胴30の円周方向における一側方に偏位
された位置で、左右一対の折曲片258aの一端に左右
一対の支点ピン嵌合穴294が形成されている。そし
て、左右一対で、左右対称状のクランパー支持板293
の先端で上記センターP14から一側方に偏位された位置
に形成された左右一対の支点ピン嵌合穴295と版材ク
ランパー258の左右一対の支点ピン嵌合穴294とが
左右一対の支点ピン296によって相互に回転自在に連
結されている。
【0110】従って、版材クランパー258は長さ方向
の両端を左右一対のクランパー支持板293によって支
持されて、この版材クランパー258が版胴30に対す
る平行を保ったままで、版胴30の軸方向に対して直交
する方向である矢印c4 、c4 ′方向に移動自在に構成
されると共に、この版材クランパー258が左右一対の
クランパー支持板293に対して左右一対の支点ピン2
96を中心に図22、図28及び図29に示す矢印c
5 、c5 ′方向に回転運動可能に構成されている。
【0111】そして、左右一対の回転支持台290のベ
アリング289の外周位置の側面に左右一対のクランパ
ー支持板293を跨ぐようにして左右一対のばね取付板
297がそれぞれ一対の止ねじ298によって左右対称
状に固着されている。そして、上記センターP14の両側
位置で、左右一対のばね取付板297と、左右一対の折
曲片258aの支点ピン嵌合穴294とは反対側の端部
及び左右一対のクランパー支持板293の一側部とにそ
れぞれ形成されたばね係止部299a、299b及び3
00a、300bとの間に引張りばねである左右各一
対、合計4つの圧着ばね301、302が取り付けられ
ている。
【0112】従って、版材クランパー258は左右一対
のクランパー支持板293に対して左右一対の圧着ばね
301によって左右一対の支点ピン296を中心に、矢
印c5 方向に回転付勢されると共に、版材クランパー2
58と左右一対の支持板293と一緒に左右一対の回転
支持台290に対して左右各一対、合計4つの圧着ばね
301、302によって矢印c4 方向に強力に移動付勢
されている。
【0113】[カム機構の説明]次に、図1〜図4、図
21、図22、図24〜図31によって、版材クランパ
ー258のクランプ及びクランプ解除を行う版材クラン
パー制御機構の一部を構成するカム機構305を説明す
る。
【0114】このカム機構305は、版胴30の軸方向
の両端面の外周近傍に沿ってビス止めされた同心円形状
で左右一対のカム306と、版材クランパー258の左
右一対の折曲片258aの内側でセンターP14に対して
版胴30の円周方向に振り分けられた位置に回転自在に
取り付けられたベアリングからなる左右各一対、合計4
つのカム従動ローラ307、308とによって構成され
ている。
【0115】そして、左右一対のカム306の版胴30
と同心円形状の外周面306aに左右各一対、合計4つ
のカム従動ローラ307、308が左右各一対、合計4
つの圧着ばね301、302によって矢印c4 方向から
圧着されている。そして、左右一対のカム306の外周
面306aの一部には左右各一対のカム従動ローラ30
7、308が同時に落ち込むことができる左右一対の凹
部306bが形成されている。
【0116】[版材クランパー支持機構の定位置ロック
機構の説明]次に、図1〜図4、図23〜図27によっ
て、左右一対の版材クランパー支持機構288を図1〜
図4に示した版材クランプ位置P13でロック及びロック
解除するための版材クランパー制御機構の他の一部を構
成する定位置ロック機構311を説明する。
【0117】この定位置ロック機構311は、左右一対
の回転支持台290の版材クランパー258とは反対側
の端部に形成された左右一対の割溝312と、これら左
右一対の割溝312内に版胴30の軸方向と平行な方向
から矢印c6 、c6 ′方向に挿入、離脱自在に構成され
る左右一対のロックピン259とによって構成されてい
る。
【0118】[ロックピン駆動装置の説明]次に、図3
4〜図37によって、ロックピン259を矢印c6 、c
6 ′方向に駆動する左右一対のロックピン駆動装置31
5を説明する。
【0119】この左右一対のロックピン駆動装置315
は左右一対の版胴支持フレーム253の外側で版材クラ
ンプ位置P13に左右対称状に取り付けられている。そし
て、各ロックピン駆動機構315は、各版胴支持フレー
ム253に形成された貫通穴316を貫通してロックピ
ン259を矢印c6 、c6 ′方向に出し入れするように
ガイドするロックピンガイド317と、ロックピン25
9の版胴30とは反対側の端部に同一軸心状に配置され
た送りねじ318と、ブラケット319に取り付けられ
て、送りねじ318を矢印c6 、c6 ′方向に移動する
駆動モータ320と、ロックピン259を送りねじ31
8の先端に矢印c6 ′方向から常時押圧する圧縮ばねで
ある戻しばね321と、ロックピン259の送りねじ3
18側の端部の外周に嵌合され、ロックピン259と平
行なガイド軸322によって案内されて、ロックピン2
59と一体に矢印c6 、c6 ′方向に移動されるシャッ
ター板323と、シャッター板323によってON、O
FF操作されるフォトカプラからなる一対のセンサーS
12、S13とによって構成されている。
【0120】そして、駆動モータ320が正回転駆動さ
れると、図35及び図36に実線で示すように、送りね
じ318が矢印c6 方向に移動され、ロックピン259
が戻しバネ321に抗して矢印c6 方向に押し出され
て、このロックピン259の先端が回転支持台290の
割溝312内に挿入される。そして、このロックピン2
59によって回転支持台290が版材クランプ位置P13
にロックされる。そして、シャッター板323の移動を
一方のセンサーS12が検出して、回転支持台290のロ
ックが確認されるように構成されている。
【0121】そして、駆動モータ320が逆回転駆動さ
れると、図35及び図36に1点鎖線で示すように、送
りねじ318が矢印c6 ′方向に移動され、戻しバネ3
21によってロックピン259が矢印c6 ′方向に引き
戻され、このロックピン259が回転支持台290の割
溝312から離脱されて、回転支持台290の版材クラ
ンプ位置P13でのロックが解除される。そして、シャッ
ター板323の移動を他方のセンサーS13が検出して、
回転支持台290のロック解除が確認されるように構成
されている。
【0122】[マグネットの説明]次に、図20、図3
0〜図33に示すように、マグネット260は、版胴3
0の外周で、版胴30の軸方向のほぼ中央位置P5 に埋
設されていて、版材クランプ位置P13にて版胴30の外
周に圧着される版材クランパー258の長さ方向のほぼ
中央部を磁気吸引力によって吸着するようにしたもので
ある。
【0123】[版材ガイドの説明]次に、図1〜図4に
示すように、版材ガイド261は、版材クランプ位置P
13に位置決めされる版材クランパー258に対する矢印
c′方向側の近傍位置の下部で、シャーシ252上に版
胴30と平行に取り付けられている。
【0124】[版材巻き付け装置の動作説明] [版胴への版材自動巻き付け動作の開始前]まず、動作
開始前は、図26に示すように、左右一対のカム機構3
05の左右各一対のカム従動ローラ307、308が左
右一対のカム306の凹部306b内に落ち込み、版材
クランパー258が左右各一対の圧着ばね301、30
2によって版胴30の外周に矢印c4 方向から圧着され
ている。従って、この状態で、版胴30が回転駆動され
ると、版材クランパー258が版胴30と一体に回転さ
れる。
【0125】[版胴への版材自動巻き付け動作]次に図
44〜図46に示された版材給排装置29のジャケット
装填テーブル28上に版材ジャケット6が装填されて、
センサーS2 が版材ジャケット6を検出すると、版胴3
0の外周への版材1の自動巻き付け動作が開始される。
【0126】即ち、まず、図1に示すように、版胴駆動
機構229によって版胴30が矢印c方向に駆動され
て、ロータリーエンコーダ232による版胴30の位置
検出によって、左右一対の版材クランパー支持機構28
8を版材クランプ位置P13に停止する。
【0127】引き続き、図34〜図37に示された左右
一対のロックピン駆動装置315によって左右一対のロ
ックピン259が矢印c6 方向に駆動されて、図26及
び図27に示すように、左右一対のロックピン259が
左右一対の回転支持台290の左右一対の割溝312内
に矢印c6 方向から挿入される。
【0128】すると、図1に示すように、左右一対の回
転支持台290と一体に左右一対の版材クランパー支持
機構288及び版材クランパー258が版材クランプ位
置P13に位置決めされる。
【0129】そして、図35に示されたロックピン駆動
装置315のセンサーS12によって上記のロック状態が
確認されると、版胴30が引き続き矢印c方向に回転さ
れる。
【0130】すると、図30に示すように、左右一対の
カム機構305の左右各一対のカム従動ローラ307、
308が左右一対のカム306の凹部306bから外周
面306a上に押し上げられて、図1及び図20に1点
鎖線で示すように、版材クランパー258が左右各一対
の圧着バネ301、302に抗して版胴30の外周から
矢印c4 ′方向に平行に離間され、版材クランパー25
8がクランプ解除状態となる。
【0131】そして、版胴30は引き続き矢印c方向に
回転して、版胴30の外周の2列状のスプロケットピン
30aのうちの左右一対の基準ピンである第1ピン30
Aを図8に1点鎖線で示すように基準位置P12に位置決
めし、版胴30が停止する。
【0132】この後、図44〜図46に示された版材給
排装置29による前述した一定位置への版材ジャケット
6の矢印a方向への自動引き込み動作及び版材ジャケッ
ト6内からの版材1の矢印a方向への自動引き出し動作
が開始されて、図1及び図8に示すように、版材1の先
端1bが版胴30の圧着位置P11に矢印a方向からほぼ
接線方向に給版される。
【0133】この際、版材給排装置29のセンサーS6
によって矢印a方向に給版される版材1のスプロケット
穴3をカウントして版材1の矢印a方向の引き出し量を
検出する。
【0134】そして、センサーS6 が版材1の一定量の
引き出しを検出すると、図8に示すように、版胴30が
矢印c方向に低速回転されて、版胴30の左右一対の第
1ピン30Aが基準位置P12から圧着位置P11に向けて
矢印c方向に移動開始される。
【0135】そして、これと同時に、図14〜図16及
び図17〜図19に示された左右一対の版材押圧板駆動
装置264及び版材圧入ローラ駆動装置278によっ
て、左右一対の版材押圧板256及び版材圧入ローラ2
57が図8に1点鎖線で示す非動作位置及び非圧入位置
から図8に実線で示す動作位置及び圧入位置へ矢印c1
及びc3 方向に下降される。
【0136】この時、図8、図12及び図13の(A)
に示すように、左右一対の版材押圧板256が割溝25
6bを有する二股状アーム256aによって左右一対の
第1ピン30Aの左右両側を跨ぐようにして、版材1の
先端1bを版胴30の外周に弾性的に矢印c1 方向から
押圧する。
【0137】この動作により、図5及び図6に示すよう
に、版胴30の左右一対の第1ピン30Aが版材1の2
列状のスプロケット穴3の最先端に位置する第1穴3A
に確実に係合される。
【0138】また、この時、図8、図12及び図13の
(B)に示すように、左右一対の版材圧入ローラ57が
中央環状溝257aによって版胴30の2列状のスプロ
ケットピン30aの移動軌跡を跨ぐようにして版材1の
先端1bを版胴30の外周に矢印c3 方向から弾性的に
圧着する。
【0139】そして、版胴30の矢印c方向への低速回
転によって、版胴30の左右一対の第1ピン30Aが圧
入位置P11に達した時、図6の(B)、図9、図12及
び図13の(B)に示すように、左右一対の版材圧入ロ
ーラ257が左右一対の第1ピン30Aの左右両側近傍
位置を矢印c3 方向に押圧して、その左右一対の第1ピ
ン30Aの根元である図7の(A)に示す真円筒面30
1 まで版材1の左右一対の第1穴3Aを確実に圧入す
る。
【0140】なお、左右一対の版材圧入ローラ257が
図8に実線で示す圧入位置まで矢印c方向に下降され
て、図17〜図19に示された版材圧入ローラ駆動装置
278のマイクロスイッチS11がこれを検出してから一
定時間経過後に、図9に実線で示すように、左右一対の
版材押圧板256が非動作位置まで矢印c1 ′方向に上
昇する。
【0141】そして、図2に示すように、版胴30が引
き続き矢印c方向に低速回転されて、左右一対の第1ピ
ン30Aによって版材1が矢印c方向に引っ張られるこ
とによって、版材が版材ジャケット6内から自動的に引
き出されながら、版材1の2列状のスプロケット穴3に
版胴30の2列状のスプロケットピン30aが順次挿入
されると共に、左右一対の版材圧入ローラ257によっ
て2列状のスプロケット穴3が2列状のスプロケットピ
ン30aの根元である図7の(A)に示す真円筒面30
1 まで順次確実に圧入されるようにして、版材1が版
胴30の外周に自動的に巻き付けられる。
【0142】この際、版材1の先端1bは版材ガイド2
61によって案内されて版材クランパー258と版胴3
0の外周との間の隙間内を矢印c方向にスムーズに通過
して行くことができる。
【0143】そして、図2に示すように、版胴30が基
準位置P12から約375°回転した時に、版材1が版胴
30の外周に360°+αに巻き付けられて、版材1の
終端1cが版材1の先端1b上に重ねられる。
【0144】そして、版胴30が基準位置P11から約4
05°回転した時に、図3、図20、図26、図27、
図31及び図33に示すように、左右各一対のカム従動
ローラ307、308が左右一対のカム306の外周面
306aから凹部306bに落ち込み、版材クランパー
258が左右各一対、合計4つの圧着バネ301、30
2によって図20に実線で示すように、版胴30の外周
側に矢印c4 方向から平行で、かつ、強く圧着されて、
図33に示すように、版材クランパー258が版材1の
先端1bの上から終端1cを版胴30の外周に矢印c4
方向から強く圧着するようにして、版材1の先端1bと
終端1cとを同時に強くクランプする。
【0145】なお、この際、版胴30の矢印c方向への
回転途中で、一度左右各一対のカム従動ローラ307、
308がカム306の凹部306bに落ち込んで、版材
クランパー258が版胴30の外周に矢印c4 方向から
圧着された後、左右各一対のカム従動ローラ307、3
08が再びカム306の外周面306aに押し上げられ
て、版材クランパー258が版胴30の外周から矢印c
4 ′方向に離間される動作が発生する。しかし、この動
作は、版胴30の外周に矢印c方向に巻き付けられる版
材1の先端1bが版材クランパー258に達する以前に
行われるように、カム306の凹部306bの位置が定
められている。
【0146】そして、版材クランパー258が版材1の
先端1bと終端1cとを同時にクランプした時、図20
及び図33に示すように、版胴30の外周に埋設されて
いるマグネット260が版材クランパー258の長さ方
向のほぼ中央部を吸着して強力に固定する。
【0147】そして、版材クランパー258による版材
1先端1b及び終端1cのクランプがロータリーエンコ
ーダ232によって検出されて、版胴30が停止された
後、図3に示すように左右一対の版材圧入ローラ257
が非圧入位置まで矢印c3 ′方向に上昇されると共に、
図27に1点鎖線で示すように、左右一対のロックピン
259が左右一対の回転支持台290の左右一対の割溝
312内から矢印c6′方向に離脱されて、左右一対の
回転支持台290の定位置でのロックが解除される。
【0148】そして、この後、前述した製版工程に入
り、版胴30が矢印c方向に高速で回転駆動されて、版
材1の表面1aへ写真等の画像データ2の製版が行われ
る。
【0149】そして、この製版工程時に、版材クランパ
ー258は版材1をクランプしたまま、版胴30と一体
に高速回転され、その高速回転による遠心力によって、
図20に2点鎖線で示すように、版材クランパー258
の長さ方向のほぼ中央部が版胴30の外周から矢印c
4 ′方向に円弧状に浮き上って、版材1のクランプ力が
低下する現象が発生する。
【0150】しかし、版胴30の外周に埋設されたマグ
ネット260が版材クランパー258の長さ方向のほぼ
中央部を強力に吸着しているので、上記の不都合を未然
に防止することができる。
【0151】[版胴からの版材巻き外し動作]版胴30
の外周から版材1を巻き外す際には、図3に示すよう
に、左右一対のロックピン259によって左右一対の回
転支持台290を版材クランプ位置でロックした後、版
胴30を矢印c方向に所定角度回転して、図30に示す
ように、左右各一対のカム従動ローラ307、308を
左右一対のカム306の凹部306bから外周面306
a上に押し上げて、版材クランパー258を矢印c4
方向に解除する。
【0152】次に、図4及び図10に示すように、左右
一対の版材押圧板256を動作位置まで矢印c1 方向に
下降させて、これらの版材押圧板256を版材1の上か
ら版胴30の外周に弾性的に押圧する。
【0153】そして、この後、版胴30を矢印c′方向
に逆回転して、左右一対の版胴押圧板256によって版
材1を終端1c側から順次自動的に巻き外す。この際、
左右一対の版材押圧板256の二股状アーム256aに
よって版胴30の2列状のスプロケットピン30の根元
から版材1を掬い取るようにして、版材1の2列状のス
プロケット穴3を版胴30の2列状のスプロケットピン
30aから順次自動的に巻き外す。そして、左右一対の
版材押圧板256によって版材1を案内するようにし
て、版材1をジャケット装填テーブル28上の版材ジャ
ケット6内に矢印a′方向に自動的に挿入して行く。
【0154】なお、図30に示すように、版材クランパ
ー258のクランプ解除時に、矢印c方向に回転される
カム306の凹部306bからカム従動ローラ307、
308が矢印c4 ′方向に押し上げられる際、まず、図
30に1点鎖線で示すように、版材クランパー258が
支点ピン296を中心に矢印c5 ′方向に回転された
後、図30に実線で示すように、版材クランパー258
が一方のカム従動ローラ307を中心に矢印c5 方向に
回転される。
【0155】従って、版材クランパー258のクランプ
解除時に、版材クランパー258の版胴30の円周方向
における両端が版胴30の外周から矢印c5 ′方向及び
矢印c5 方向に交互に引き離されるようになって、版材
クランパー258に矢印c5′方向及び矢印c5 方向の
回転運動が発生する。
【0156】そして、この版材クランパー258の矢印
5 ′方向及び矢印c5 方向の回転運動によるテコ作用
で、版材クランパー258をマグネット260から容易
に離脱することができるので、版材クランパー258の
クランプ解除を容易に行える。
【0157】[版材巻き付け装置の補足]まず、版胴3
0の外周への版材1の巻き付け開始時に、図8に示すよ
うに、版材1の先端1b側の左右両側を左右一対の版材
押圧板256によって版胴30の外周に弾性的に押圧す
るようにして、2列状のスプロケットピン30aの第1
ピン30Aを2列状のスプロケット穴3の第1穴3Aに
確実に挿入させると共に、巻き付け動作中は、図9及び
図7の(A)に示すように、左右一対の版材圧入ローラ
257によって2列状のスプロケット穴3を2列状のス
プロケットピン30aの根元である真円筒面30a1
で順次確実に圧入していくので、版胴30の外周への版
材1の自動巻き付け動作をミスなく、スムーズに行え
る。
【0158】次に、版胴30の外周への版材1の自動巻
き付け時に、2列状のスプロケットピン30aの第1ピ
ン30Aを2列状のスプロケット穴3の第1穴3Aに常
に確実に挿入することができるので、図1及び図6に示
す、版胴30の円周方向の基準位置P12に対する版材1
の位置決めを高精度に行える。
【0159】そして、図5に示したように、版胴30の
外周の2列状のスプロケットピン30aのピッチP1
びスパンP2 を、版材1の2列状のスプロケット穴3の
係合ピッチP3 及び係合スパンP4 より約0.01〜
0.03mm程度大きく形成してあるので、版材1の2
列状のスプロケット穴3が版胴30の2列状のスプロケ
ットピン30aに圧入されて、版材1が版胴30の外周
に巻き付けられた時、図6に示すように、版胴30の軸
方向において対向する2列状のスプロケットピン30a
の間及び版胴30の円周方向において隣接する2列状の
スプロケットピン30aの間で、版材1に版胴軸方向で
あるX方向及び版胴円周方向であるY方向のテンション
を発生させることができる。
【0160】しかも、この際、図5及び図6に示すよう
に、版胴30の軸方向の一端側の基準位置P5 に沿って
スプロケットピン30aに対する版材1の一端側のスプ
ロケット穴3の圧入代を大きくし、版胴30の軸方向の
他端側の非基準位置P6 に沿ったスプロケットピン30
aに対する版材1の他端側のスプロケット穴3の圧入代
を小さくしたので、図6のXで示した矢印方向で示すよ
うに、版材1全体が基準位置P5 側に引っ張られて、版
材1は版胴30の軸方向の基準位置P6 に対しても高精
度に位置決めされる。
【0161】従って、版胴30の外周に自動的に巻き付
けられた版材1を、版胴30の円周方向の基準位置P12
及び軸方向の基準位置P5 の2方向について高精度に位
置決めすることができる。
【0162】しかも、版胴30の外周に自動的に巻き付
けられた版材1には、2列状のスプロケットピン30a
間に版胴軸方向及び版胴円周方向であるX方向及びY方
向のテンションが与えられるので、版材1に位置ずれや
しわ等が全く発生しない。
【0163】そして、図7の(A)に示すように、各ス
プロケットピン30aには、根元に真円筒面30a1
形成され、その上部にテーパ面30a2 及びアール面3
0a3 を順次形成してあるので、図7の(A)に示すよ
うに、圧入された版材1の各スプロケット穴3を各スプ
ロケットピン30aの根元である真円筒面30a1 の外
周で安定良く、高精度に位置決めできるにも拘らず、図
7の(B)に示すように、版胴30の矢印c及びc′方
向の回転に伴う版材1の各スプロケット穴3に対する各
スプロケット30aの挿入及び離脱時に、各スプロケッ
トピン30aのアール面30a3 及びテーパ面30a2
による案内作用によって、各スプロケット穴3に対して
各スプロケットピン30aを無理なく、スムーズに挿入
及び離脱することができる。
【0164】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0165】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の製版、
印刷システムの版胴への版材巻き付け装置は次のような
効果を奏する。
【0166】請求項1は、版胴の正回転によって、その
版胴の外周の軸方向の両端に沿って設けられた2列状の
スプロケットピンを版材ジャケット内の版材に形成され
ている2列状のスプロケット穴に順次挿入して行くこと
により、版材を版材ジャケット内から引き出して版胴の
外周に自動的に巻き付ける。そして、その版材巻き付け
動作中に、左右一対の圧入手段によって2列状のスプロ
ケット穴を2列状のスプロケットピンの根元まで圧入す
るが、その際、2列状のスプロケットピンの版胴円周方
向のピッチ及び版胴軸方向のスパンを2列状のスプロケ
ット穴のスプロケットピンに対する係合ピッチ及び係合
スパンより少し大きく形成したことによって、版材に版
胴円周方向及び版胴軸方向の2方向にテンションを与え
て巻き付けることができるようにしたので、版材に位置
ずれやしわ等が全く発生しないように、版胴に対する版
材の高精度の位置決めを行うことができる。従って、版
胴に対する版材の互換性が非常に高く、写真等の画像デ
ータをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の色別
に製版し、及び、多色の重ね刷りを行う場合の色ずれ、
色むら、画像歪み、汚れ等が全く発生せず、高画質、高
品位のグラビア印刷を行える。
【0167】請求項2は、上記版胴の軸方向の一端側の
基準位置に沿って配置されたスプロケットピンに対する
上記版材の一端側に沿ったスプロケット穴の圧入代を大
きくし、上記版胴の軸方向の他端側の非基準位置に沿っ
て配置されたスプロケットピンに対する上記版材の他端
側に沿ったスプロケット穴の圧入代を小さくしたので、
版胴の外周に巻き付けられた版材を版胴の軸方向の基準
位置に高精度に位置決めすることができて、版胴に対す
る版材の互換性を更に高めることができる。
【0168】請求項3は、上記版胴の各スプロケットピ
ンを、根元に形成された真円筒面と、その真円筒面の上
部に形成されたテーパ面と、そのテーパ面の頂部に形成
されたアール面とによって形成したので、版胴に対する
版材の高精度の位置決めを行えるにも拘らず、版材のス
プロケット穴に対する版胴のスプロケットピンの挿入及
び離脱の動作をスムーズに行える。
【0169】請求項4は、上記左右一対の版材圧入手段
を、上記スプロケットピンの左右両側を跨ぐようにして
上記版材を上記版胴の外周に圧着する中央環状溝付の版
材圧入ローラで構成したので、版材の2列状のスプロケ
ット穴を版胴の2列状のスプロケットピンの根元までス
ムーズに圧入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である製版機の版胴への版材
巻き付け装置を説明する版胴への版材巻き付け開始状態
を示す版胴の側面図である。
【図2】同上の版胴への版材巻き付け終了状態を示す版
胴の側面図である。
【図3】同上の版胴への版材終端のクランプ状態を示す
版胴の側面図である。
【図4】同上の版胴からの版材巻き外しを説明する版胴
の側面図である。
【図5】図5の(A)は版胴への版材巻き付け状態の展
開平面図であり、図5の(B)は図5の(A)の側面図
である。
【図6】図6の(A)は版胴に巻き付けられた版材のテ
ンションを説明する平面図であり、図6の(B)は図6
の(A)のA−A矢視での断面正面図である。
【図7】図7の(A)は版胴のスプロケットピンへの版
材のスプロケット穴の圧入を説明する拡大断面正面図で
あり、図7の(B)はスプロケット穴に対するスプロケ
ットピンの挿入及び離脱を説明する拡大断面側面図であ
る。
【図8】版材のスプロケット穴の第1穴への版胴のスプ
ロケットピンの第1ピンの係合動作を説明する拡大断面
側面図である。
【図9】版胴のスプロケットピンの第1ピンへの版材の
スプロケット穴の第1穴の圧入動作を説明する拡大断面
側面図である。
【図10】版胴からの版材巻き外し動作を説明する拡大
断面側面図である。
【図11】図1の平面図である。
【図12】図10の平面図である。
【図13】図13の(A)は図12のB−B矢視での断
面図であり、図13の(B)は図12のC−C矢視での
断面図である。
【図14】版材押圧板とその駆動装置を示す分解斜視図
である。
【図15】版材押圧板の駆動装置の側面図である。
【図16】図15のD−D矢視での断面正面図である。
【図17】版材圧入ローラとその駆動装置を示す斜視図
である。
【図18】版材圧入ローラ駆動装置の側面図である。
【図19】図18のE−E矢視での断面側面図である。
【図20】版胴と版材クランパーの全体を示す正面図で
ある。
【図21】版胴と版材クランパーの全体を示す斜視図で
ある。
【図22】版材クランパーを示す一部切欠き斜視図であ
る。
【図23】版材クランパー支持機構を示す分解斜視図で
ある。
【図24】版材クランパー支持機構のクランプ解除状態
を示す側面図である。
【図25】図24のF−F矢視での断面正面図である。
【図26】版材クランパー支持機構のクランプ状態を示
す側面図である。
【図27】図21のG−G矢視での断面正面図である。
【図28】図25のH−H矢視での拡大側面図である。
【図29】図27のI−I矢視での拡大側面図である。
【図30】図25のJ−J矢視での拡大断面側面図であ
る。
【図31】図27のK−K矢視での拡大断面側面図であ
る。
【図32】図25のL−L矢視での拡大断面側面図であ
る。
【図33】図27のM−M矢視での拡大断面側面図であ
る。
【図34】ロックピン駆動装置を示す側面図である。
【図35】図34のN−N矢視での断面正面図である。
【図36】図34のO−O矢視での下面図である。
【図37】図35のP−P矢視での拡大断面側面図であ
る。
【図38】版材巻き付け装置全体とレーザブロック移動
装置を示しており、版材巻き付け開始状態の斜視図であ
る。
【図39】版材巻き付け装置全体とレーザブロック移動
装置を示しており、版材巻き付け完了状態の斜視図であ
る。
【図40】版材ジャケットと版材を示す斜視図である。
【図41】版材が収納された版材ジャケットを示す斜視
図である。
【図42】図42の(A)は製版機の概略側面図であ
り、図42の(B)は印刷工程を説明する要部の断面側
面図である。
【図43】図43の(A)は印刷機の概略側面図であ
り、図43の(B)は印刷工程を説明する要部の断面側
面図である。
【図44】版材給排装置全体の平面図である。
【図45】図44のQ−Q矢視での一部切欠き側面図で
あって、主としてジャケット及び版材引き込み装置、ジ
ャケット固定装置、ジャケット両側開蓋装置の配置を説
明する図面である。
【図46】図44のQ−Q矢視での一部切欠き側面図で
あって、主として複数のセンサーの配置を説明する図面
である。
【符号の説明】
1 版材 3 スプロケット穴 6 版材ジャケット 27 製版機 30 製版機の版胴 30a スプロケットピン 30a1 スプロケットピンの真円筒面 30a2 スプロケットピンのテーパ面 30a3 スプロケットピンのアール面 37 印刷機 40 印刷機の版胴 251 版材巻き付け装置 257 版材圧入ローラ(版材圧入手段) 257a 版材圧入ローラの中央環状溝 P1 スプロケットピンのピッチ P2 スプロケットピンのスパン P3 スプロケット穴の係合ピッチ P4 スプロケット穴の係合スパン P5 版胴軸方向の基準位置 P6 版胴軸方向の非基準位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状の版材が内部に出し入れ自在に収
    納された版材ジャケットを備え、 上記版材ジャケット内の上記版材を引き出して製版機又
    は印刷機の版胴の外周に巻き付ける製版、印刷システム
    の版胴への版材巻き付け装置において、 上記版材の左右両側縁に沿って2列状に形成されたスプ
    ロケット穴と、 上記版胴の外周の軸方向の両端に沿って2列状に設けら
    れ、その版胴の正回転によって上記版材の2列状のスプ
    ロケット穴内に順次挿入されて、その版材を上記版胴の
    外周に巻き付け、上記版胴の逆回転によって上記版材を
    巻き外すスプロケットピンと、 上記版胴の外周への上記版材の巻き付け動作中に、上記
    版胴の2列状のスプロケットピンに挿入される上記版材
    の2列状のスプロケット穴をそのスプロケットピンの根
    元まで順次圧入する左右一対の版材圧入手段とを備え、 上記版胴の2列状のスプロケットピンの版胴円周方向の
    ピッチ及び版胴軸方向のスパンを上記版材の2列状のス
    プロケット穴の上記スプロケットピンに対する係合ピッ
    チ及び係合スパンより少し大きく形成したことを特徴と
    する製版、印刷システムの版胴への版材巻き付け装置。
  2. 【請求項2】上記版胴の軸方向の一端側の基準位置に沿
    って配置されたスプロケットピンに対する上記版材の一
    端側に沿ったスプロケット穴の圧入代を大きくし、上記
    版胴の軸方向の他端側の非基準位置に沿って配置された
    スプロケットピンに対する上記版材の他端側に沿ったス
    プロケット穴の圧入代を小さくしたことを特徴とする請
    求項1記載の製版、印刷システムの版胴への版材巻き付
    け装置。
  3. 【請求項3】上記版胴の各スプロケットピンを、根元に
    形成された真円筒面と、その真円筒面の上部に形成され
    たテーパ面と、そのテーパ面の頂部に形成されたアール
    面とによって形成したことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の製版、印刷システムの版胴への版材巻き付
    け装置。
  4. 【請求項4】上記左右一対の版材圧入手段を、上記スプ
    ロケットピンの左右両側を跨ぐようにして上記版材を上
    記版胴の外周に圧着する中央環状溝付の版材圧入ローラ
    で構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2又は
    請求項3記載の製版、印刷システムの版胴への版材巻き
    付け装置。
JP28073293A 1993-08-24 1993-10-15 製版、印刷システムの版胴への版材巻き付け装置 Withdrawn JPH07108672A (ja)

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US08/291,043 US5456175A (en) 1993-08-24 1994-08-22 Printing sheet making and printing apparatus
EP94306244A EP0640475B1 (en) 1993-08-24 1994-08-24 Printing sheet making and printing apparatus
DE69414055T DE69414055T2 (de) 1993-08-24 1994-08-24 Gerät zum Herstellen und Aufdrucken eines Druckblatts
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6170396B1 (en) 1998-02-13 2001-01-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Printing method and device for mounting printing plates via cooperating holes and protrusions
US6354204B1 (en) 1998-02-13 2002-03-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Printing method and device

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