JPH0760947A - 版材ジャケット - Google Patents

版材ジャケット

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JPH0760947A
JPH0760947A JP5229588A JP22958893A JPH0760947A JP H0760947 A JPH0760947 A JP H0760947A JP 5229588 A JP5229588 A JP 5229588A JP 22958893 A JP22958893 A JP 22958893A JP H0760947 A JPH0760947 A JP H0760947A
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plate
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Hideki Tsukishima
秀樹 朏島
Shinji Okuda
晋次 奥田
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート状の版材の表面に塵埃等が付着した
り、傷の発生がないように、シート状の版材の取扱を安
全、かつ、容易にすること。 【構成】 ほぼ方形状で、3辺3a、3b、3cが閉塞
され、1辺3dに版材出入口7が形成された袋状の版材
ジャケット6を形成し、この版材ジャケット6内にシー
ト状の版材1を出し入れ自在に収納したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子グラビア
印刷システムに適用するのに最適な版材ジャケットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、特開平2−1392
38号公報に見られるように、凹版印刷の一例である電
子グラビア印刷システムでは、ポリエチレン樹脂等の熱
可塑性樹脂で成形された、厚さ200ミクロン程度のシ
ート状の版材(以下、単に版材と記載する)を使用して
いる。
【0003】そして、製版機による製版工程では、この
版材を版胴の外周に巻き付けて低速で回転させながら、
版胴の軸方向に往復動される半射体レーザのレーザビー
ムによって、版材の表面に写真等の凹凸による画像デー
タを形成(刻み込むこと)する。
【0004】次に、印刷機による印刷工程では、前の製
版工程で製版された版材を印刷機の版胴の外周に再び巻
き付ける。そして、版胴を高速で回転させながら、版材
の凹凸による画像データにインキロールによってインキ
を塗布すると共に、被印刷物である紙等を圧胴によって
版材の表面に圧着させながら高速で送るようにして、紙
等の表面に写真等の画像を高速で印刷する。
【0005】この際、カラー印刷の場合には、シアン、
マゼンタ、イエローの3原色の他、必要に応じてブラッ
ク等を用いる多色の重ね刷りを行う。
【0006】そして、電子グラビア印刷システムによれ
ば、半導体レーザから照射されるレーザビームによって
版材の表面に凹凸による画像データをサブミクロンオー
ダで高精度に刻み込むことができるので、写真等の画像
を極めて高精度に印刷することができる。
【0007】その反面、版材の表面にサブミクロンオー
ダーで刻み込まれて凹凸による画像データに微小な塵埃
等が付着したり、僅かでも傷が発生すれば、色むらや地
汚れを引き起こす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電子グ
ラビア印刷システムでは、版材を単体で取り扱ってお
り、製版機の版胴や印刷機の版胴に対する版材の着脱を
全て手動で行っていた。
【0009】従って、版材の取り扱い中に、版材の表面
の凹凸による画像データにどうしても塵埃等が付着した
り、傷が発生し易く、色むらや地汚れを引き起こしてい
た。
【0010】また、従来は、上記の理由により、作業者
が十分な注意を払いながら版材を取り扱わなければなら
ないことから、完全自動化への対応が困難であるとの認
識があった。
【0011】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、シート状の版材を安全に、しか
も、容易に取り扱うことができるようにした版材ジャケ
ットを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の版材ジャケットは、ほぼ方形状で、3辺が
閉塞され、1辺に版材出入口が開口された袋状に形成さ
れ、シート状の版材を上記版材出入口から内部に出し入
れ自在に挿入して収納させたものである。
【0013】
【作用】上記のように構成された本発明の版材ジャケッ
トは、ほぼ方形状で、3辺が閉塞され、1辺に版材出入
口を形成した袋状であり、この袋状の版材ジャケット内
にシート状の版材を出し入れ自在に収納させるようにし
たので、製版機の版胴へのシート状の版材の供給及び排
出、更に、印刷機の版胴へのシート状の版材の供給及び
排出の全ての取り扱いに関して、一貫してシート状の版
材を版材ジャケット内に収納して取り扱うことができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を電子グラビア印刷システムに
適用した実施例を図を参照して説明する。
【0015】
【シート状の版材の説明】まず、図1〜図7によって、
シート状の版材(以下、単に版材と記載する)を説明す
る。
【0016】版材1は、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性
樹脂でほぼ方形状に成形された、厚さ200ミクロン程
度のシートである。そして、この版材1の表面1aで、
図1に斜め格子状のハッチングで示したほぼ方形状の領
域内に写真等の画像データ2がサブミクロオーダの凹凸
によって高精度に形成(刻み込むこと)される。そし
て、版材1の左右両側に沿って一定ピッチのスプロケッ
ト穴3が平行に形成されている。
【0017】
【版材ジャケットの説明】次に、図1〜図7によって、
版材ジャケットを説明する。
【0018】版材ジャケット6は、ほぼ方形状で、3辺
6a、6b、6cがほぼコ字状に閉塞され、1辺6dに
版材出入口7が開口された扁平な袋状に形成されてい
る。
【0019】この際、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹
脂でほぼ方形状に成形された、厚さ200ミクロン程度
のベースシート8とカバーシート9とを上下に水平に重
ねて、これらの3辺6a、6b、6cを所定の巾でほぼ
コ字状に熱シール(加熱しながら加圧してベースシート
8とカバーシート9とを熱融着すること)することによ
り、この版材ジャケット6を簡単に製造することができ
る。
【0020】そして、版材ジャケット6の熱シールされ
た左右両側縁が左右一対の平行で、所定巾の帯状のロー
ラ圧着部10に形成されている。
【0021】そして、図6の(A)に示すように、版材
ジャケット6のカバーシート9には、ほぼコ字状に熱シ
ールされた3辺6a、6b、6cの内側に沿って上方に
垂直に立ち上げられたほぼコ字状の立ち上げ部9aを介
して水平な天板9bが一体に形成されていて、カバーシ
ート9の天板9bとベースシート8との間に版材1の厚
さT1 以上の高さH1 を有する扁平でほぼコ字状の版材
収納空間11が形成されている。
【0022】そして、版材1がその表面1aを上向きに
して版材ジャケット6の版材出入口7から版材収納空間
11内に矢印a、a′方向に出し入れ自在に挿入されて
収納されている。
【0023】この際、カバーシート9のほぼコ字状の立
ち上げ部9aによって版材収納空間11の高さH1 を版
材1の厚さT1 以上に高くできることから、その版材収
納空間11内への版材1の矢印a、a′方向の出し入れ
をスムーズに行うことができる。
【0024】そして、カバーシート9の版材出入口7側
の端部である開口端9cの中央部から左右両端部にかけ
て切欠き12が形成されていて、この切欠き12のほぼ
中央部に開閉蓋13が一体成形されている。
【0025】そして、図4及び図5の(B)に示すよう
に、この開閉蓋13をベースシート8の開口端8aの近
傍位置のほぼ中央部に形成された長穴状の開閉蓋ロック
穴14内に差し込んでロックすることにより、版材ジャ
ケット6の版材出入口7を閉塞して、内部に収納された
版材1を収納状態にロック(版材1が飛び出さないよう
にすること)するようにしている。
【0026】そして、カバーシート9の版材出入口7の
左右両側にそのカバーシート9の開口端9c側から平行
に切り込まれた左右一対のスリット15が形成されてい
て、カバーシート9の開口端9aはこれら左右一対のス
リット15の最深部15a間を結ぶ折り目16に沿って
全巾に亘って矢印b、b′方向に無理なく容易に開閉で
きるように構成されている。
【0027】そして、版材出入口7の左右両側で、左右
一対のスリット15の最深部15aから左右両側の立ち
上げ部9aにかけて、版材挿入方向(矢印a′方向)に
向って先すぼまり状に形成された左右一対の版材挿入案
内用のテーパー部17が一体成形されている。
【0028】従って、版材ジャケット6の版材出入口7
から版材収納空間11内に版材1を矢印a’方向から挿
入する際に、版材1の左右両端部を左右一対のテーパー
部17によって案内することができるので、版材収納空
間11内への版材1の矢印a′方向からの挿入動作をス
ムーズに行える。
【0029】そして、版材ジャケット6の版材出入口7
側に偏倚された位置で、左右一対のローラ圧着部10
に、ベースシート8とカバーシート9とを上下に貫通す
る左右一対のジャケット固定穴18が形成されている。
【0030】そして、版材ジャケット6の版材出入口7
側に偏倚された位置で、内部に収納された版材1の左右
両側のスプロケット穴3の真上位置及び真下位置に、カ
バーシート9の天板9b及びベースシート8を上下に貫
通する左右一対の長穴状のスプロケット挿入穴19、2
0が形成されている。
【0031】そして、版材ジャケット6の版材出入口7
の近傍位置で、左右方向の中心に対して左右非対称位置
に、後述する製版機や印刷機に対する版材ジャケット6
の誤装填(誤挿入)検出手段の被検出部を構成する誤装
填(誤挿入)検出穴21、22が形成されている。な
お、一方の誤装填(誤挿入)検出穴21は開閉蓋13の
横近傍位置に形成されており、他方の誤装填(誤挿入)
検出穴22は版材1の一方のスプロケット穴3のセンタ
ー上に配置されている。
【0032】そして、版材ジャケット6内に収納される
版材1の種類の識別用(新しい版材か否か、どの画像デ
ータ2で何色を製版したか等の種類を識別する)のバー
コードラベル23が版材ジャケット6のカバーシート9
上等に貼り付けられている。なお、版材ジャケット6の
カバーシート9には、版材1の上記の種類を目視によっ
て識別するための目視用穴24が必要に応じて形成され
る。
【0033】
【製版、印刷システムの説明】次に、図8及び図9によ
って、製版、印刷システムを説明する。
【0034】この製版、印刷システムは、まず、製版機
27によって、1〜4枚の版材1の表面1aに、写真等
の凹凸による画像データ2を製版(刻み込むこと)す
る。但しこの際シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
等の色別の画像データ2を1〜4枚の版材1に別々に製
版する。
【0035】次に、その製版された1〜4枚の版材1を
印刷機37に供給して、1〜4枚の版材1の表面1aの
色別の画像データ2によってカット紙47に1回〜4回
の重ね刷りを行って、写真等の1色刷り〜4色が合成さ
れたカラー印刷を行うものである。
【0036】そして、この製版、印刷システムでは、製
版前、製版後、印刷前及び印刷後を通して、一貫して、
版材1を版材ジャケット6内に収納して取り扱うことに
より、版材1の表面1aへの塵埃等の付着や傷の発生を
防止するものである。
【0037】
【製版機の説明】図8に示すように、製版機27にはジ
ャケット装填テーブル28とその上部に配置された版材
給排装置29が取り付けられている。そして、製版機2
7の内部には、製版用の版胴30と、その版胴30の外
周に巻き付けられる版材の表面1aに、半導体レーザ3
1から出射したレーザビームLBをコリメータレンズ3
2及び対物レンズ33を通して照射するレーザブロック
34が配置されている。そして、レーザブロック34は
版胴30の軸方向[図8の(B)の紙面に対して垂直な
方向]に往復動されるように構成されている。
【0038】
【印刷機の説明】図9に示すように、印刷機37には1
〜4枚の版材ジャケット6を装填するための1〜4個の
ジャケット装填テーブル38及び版材給排装置39が設
けられており、印刷機37内にはジャケット装填テーブ
ル38と同数の印刷用の版胴40、圧胴41及びインキ
パン42、インキロール43、ドクターブレード44等
によって構成された色別のインキユニット45が配置さ
れている。なお、1〜4個のインキパン42内にはシア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色の水性イン
キ46が色別に供給されている。そして、印刷機37に
は被印刷物であるカット紙47を積載したカット紙トレ
ー48が設けられており、内部にはカット紙47を1〜
4個の圧胴41に順次循環させるためのカット紙循環装
置(図示せず)が設けられている。なお、図9の(A)
ではジャケット装填テーブル38、版材給排装置39、
版胴40、圧胴41、インキユニット45を2組設置し
た様子を示している。
【0039】
【製版工程の説明】図8の(A)に示すように、製版前
の版材1が内部に収納された版材ジャケット6を製版機
27のジャケット装填テーブル28上に矢印a方向から
水平に装填する。すると、版材給排装置29によって、
版材ジャケット6内から版材1が矢印a方向に自動的に
引き出されて、製版機27内の版胴30の外周に図8の
(B)に示すように自動的に巻き付けられる。
【0040】そこで、図8の(B)に示すように、版胴
30によって版材1を矢印c方向に低速で回転させなが
ら、半導体レーザ31によって版材1の表面1aにレー
ザビームLBを照射しつつ、レーザブロック34を版胴
30の軸方向に往復動させて、レーザビームLBによっ
て版材1の表面1aに写真等の色別の画像データ2をサ
ブミクロンオーダの凹凸によって高精度に直接刻み込む
ようにした、いわゆるダイレクト製版を1〜4枚の版材
1について順次行う。
【0041】この際、写真スキャナーやデジタルVTR
等のマルチメディアから取り込んだ写真等の画像のデジ
タル情報を画像処理コンピュータ等にて電子編集して、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色のデジ
タル情報を得る。そして、1〜4枚の版材1を順次交換
しながら、その4色の色別のデジタル情報に基づいてレ
ーザ駆動回路によって半導体レーザ31を駆動して、1
〜4枚の版材1に4色の色別の画像データ2をそれぞれ
別々にダイレクト製版する。
【0042】そして、製版済みの版材1が版材給排装置
29によって版胴30の外周から矢印a′方向に自動的
に送り戻されて版材ジャケット6内に再び収納されて製
版工程を終了する。なお、この後版材ジャケット6をジ
ャケット装填テーブル28上から矢印a′方向に抜き取
って、次の印刷機37に装填する。
【0043】
【印刷工程の説明】図9の(A)に示すように、製版工
程で色別に製版された製版済みの色別の版材1が収納さ
れている1〜4枚の版材ジャケット6を印刷機37の1
〜4個のジャケット装填テーブル38上にそれぞれ矢印
a方向から水平に装填する。すると、各版材給排装置3
9によって、各版材ジャケット6内から各版材1が矢印
a方向に自動的に引き出されて、印刷機27内の1〜4
個の版胴40の外周に図9の(B)に示すように自動的
に巻き付けられる。
【0044】そこで、図9の(A)に示したカット紙ト
レー48内のカット紙47を1〜4個の圧胴41に順次
循環させるように供給して、図9の(B)に示すような
印刷を行う。
【0045】即ち、各版胴40を矢印d方向に高速で回
転させながら、各版材1の表面に接触させた各インキロ
ール43を各版胴40に同期させて矢印e方向に高速回
転させて、インキパン42内の色別の水性インキ46を
各版材1の色別の画像データ2の凹凸に塗布し、各ドク
ターブレード44によって不要なインキ46を掻き落と
す。そして、各版胴40と同期して矢印f方向に高速で
回転される各圧胴41によってカット紙47を各版材1
の表面1aに圧着させながら高速で送るようにして、各
版材1の写真等の色別の画像データ2によって、カット
紙47に順次色別の画像4を高速印刷する。
【0046】そして、カット紙47を1〜4個の圧胴4
1に順次循環させることによって、各版材1の写真等の
色別の画像データ2を順次重ね刷りすることによって、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色が合成
されたカラー写真等の画像4が印刷された1枚のカラー
印刷物を印刷することができる。但し、1色刷り、2色
刷り、3色刷り、その他4色以上の印刷も可能であり、
印刷する色の数に応じて、製版工程数、及び印刷工程数
が増減することになる。
【0047】
【版材給排装置の説明】まず、上述した製版機27及び
印刷機37のジャケット装填テーブル28、38、版材
給排装置29、39及び版胴30、40が同一構造に構
成されている。そこで、製版機27のジャケット装填テ
ーブル28、版材給排装置29及び版胴30について、
図10〜図29によって説明する。
【0048】
【製版給排装置の概要説明】最初に、図10〜図13に
よって、版材給排装置の概要を説明する。
【0049】まず、水平なジャケット装填テーブル28
の上部にテーブルカバー51が水平に装填されていて、
これらの間に形成された水平なジャケット装填空間52
内でジャケット装填テーブル28上に版材ジャケット6
が版材出入口7側を前向けにして矢印a方向から水平に
装填(挿入すること)されるように構成されている。な
お、テーブルカバー51の左右両側には版材ジャケット
6の左右両側を平行に案内するための左右両側ガイド5
3が一体に形成されている。
【0050】そして、版材給排装置29はジャケット装
填テーブル28のテーブルカバー51上に設置されてい
て、この版材給排装置29には、それぞれ左右一対で左
右対称状のジャケット及び版材引き込み装置55及びジ
ャケット固定装置56と、ジャケット中央及び両側開蓋
装置57a、57bが備えられている。
【0051】そして、テーブルカバー51上に駆動軸5
8、カム軸59、スプロケット軸60等が左右一対のブ
ラケット61等を介してテーブルカバー51上を左右方
向に水平に横断する状態に配置されている。そして、テ
ーブルカバー51上には、駆動軸58を正逆回転駆動す
るモータ62及びギアトレイン63やカム軸59を正逆
回転駆動するためのモータ64及びギアトレイン65が
取り付けられている。そして、カム軸59の左右両端部
には左右各3対、合計6つのカム機構66、67、68
が取り付けられており、カム軸59の中央部にもカム機
構69が取り付けられている。
【0052】そして、これらモータ62、64、ギアト
レイン63、65、駆動軸58、カム軸59及びカム機
構66、67、68、69によって左右各一対のジャケ
ット及び版材引き込み装置55、ジャケット固定装置5
6、ジャケット中央及び両側開蓋装置57a、57bが
後述するように駆動される。
【0053】そして、これらジャケット及び版材引き込
み装置55、ジャケット固定装置56、ジャケット中央
及び左右両側開蓋装置57a、57bをシーケンスに基
づいて順次作動するように制御するためのコントローラ
を構成する複数のセンサーS1 〜S8 が設けられてい
る。なお、図12に示すように、センサーS1 〜S6
は、それぞれジャケット装填テーブル28とテーブルカ
バー51とを上下に貫通するように光検出を行う発光素
子LDと受光素子PDによって構成されている。また、
センサーS7 及びS8 はカム軸59の左右両端の外周に
固着された一対のスリット円板70を検出するフォトカ
プラによって構成されている。また、ジャケット装填テ
ーブル28の矢印a方向側の端部の左右両側には左右一
対のジャケットストッパー71が設けられている。
【0054】
【ジャケット及び版材引き込み装置の説明】次に、図1
4〜図17によって、ジャケット及び版材引き込み装置
を説明する。
【0055】左右一対のジャケット及び版材引き込み装
置55は左右対称状に構成されていて、支点軸を兼用す
る駆動軸58の左右両端部の外周に矢印h、h′方向に
回転自在に取り付けられた第1及び第2アーム73、7
4と、これら第1及び第2アーム73、74を相互に引
き寄せる引張りバネ等からなるリミッターバネ75とに
よって構成された左右一対のシーソー式の回転アームを
備えている。
【0056】そして、左右一対の第2アーム74の駆動
軸58より矢印a′方向側にジャケット引き込み手段で
ある左右一対の駆動ローラ77が左右一対の水平なロー
ラ軸78を介して回転自在に取り付けられている。そし
て、左右一対の駆動ローラ77はゴムローラ等の高摩擦
ローラに構成されており、これらには左右一対のトルク
リミッター77aが内蔵されている。
【0057】そして、左右一対の駆動ローラ77の真下
位置に対向されるように、ジャケット装填テーブル28
の下部に左右一対のピンチローラ79が水平なローラ軸
80を介して回転自在に取り付けられている。そして、
テーブルカバー51及びジャケット装填テーブル28に
左右一対の駆動ローラ77とピンチローラ79に対する
逃げ用の左右各一対の長穴81が形成されている。
【0058】そして、左右一対の第1アーム73の駆動
軸58より矢印a方向側にスプロケット軸60の左右両
端部が回転自在に取り付けられている。そして、スプロ
ケット軸60の左右両端部の外周に版材引き込み手段で
ある左右一対のスプロケット82が固着されている。そ
して、テーブルカバー51及びジャケット装填テーブル
28に左右一対のスプロケット82に対する逃げ用の左
右各一対の長穴83が形成されている。
【0059】そして、駆動軸58の左右両端部の外周に
固着された駆動ギア84の前後両側に左右一対のローラ
軸78とスプロケット軸60の左右両端部との外周にそ
れぞれ固着された左右各一対の従動ギア85、86が噛
合されて、これらのギア84、85によって駆動機構が
構成されている。なお、左右一対の従動ギア86とスプ
ロケット軸60の左右両端部との間にトルクリミッター
82aが内蔵されている。
【0060】そして、カム軸59の左右両端部に取り付
けられた制御機構である左右一対のカム機構66が、カ
ム軸59の外周に固着されたカム66aと、第1アーム
73に回転自在に取り付けられたカムフォロアであるカ
ム従動ローラ66bと、第1アーム73を矢印h方向に
回転付勢すると共にカム従動ローラ66bをカム66a
の外周の上部に押圧する引張りバネ等からなるカムバネ
66cとによって構成されている。
【0061】なお、第1、第2アーム73、74はリミ
ッターバネ75によって矢印h、h′方向に互いに引き
寄せられて、これらの間に形成されたストッパー87に
よって相互に位置規制されるように構成されている。そ
して、カムバネ66cによって駆動軸58を中心に矢印
h方向に回転付勢された第1アーム73はゴムクッショ
ン88によってテーブルカバー51上のストッパー89
上に当接されて、位置規制されるように構成されてい
る。
【0062】
【ジャケット及び版材引き込み装置の駆動】まず、図1
0に示されたモータ62によってギアトレイン63を介
して駆動軸58が正逆回転駆動されると、左右一対のジ
ャケット及び版材引き込み装置55の左右一対の駆動ロ
ーラ77とスプロケット82が同時に正逆回転駆動され
る。
【0063】即ち、図14〜図17に示すように、駆動
軸58の回転力が駆動ギア84及び従動ギア85、86
からなる駆動機構を介してローラ軸78及びスプロケッ
ト軸60に伝達されて、左右一対の駆動ローラ77及び
スプロケット82を同一方向に同時に正逆回転駆動す
る。
【0064】また、図10に示されたモータ64によっ
てギアトレイン67を介してカム軸59が正逆回転駆動
されると、左右一対のカム機構66によって、左右一対
のジャケット及び版材引き込み装置55の左右一対の駆
動ローラ77とスプロケット82が矢印h、h′方向に
可逆的に昇降駆動される。
【0065】即ち、図14及び図16に示すように、カ
ム機構66の左右一対のカム66aがカム角度0°の時
には、回転アーム76がカムバネ66cによって駆動軸
58を中心に矢印h方向に回転付勢されて、左右一対の
駆動ローラ77がテーブルカバー51の上方まで矢印h
方向に上昇される一方、左右一対のスプロケット82が
テーブルカバー51の下方まで矢印h方向に下降されて
いる。
【0066】次に、図15に示すように、カム機構66
のカム66aがカム角度180°の時には、これらのカ
ム66aによってカム従動ローラ66bが上方に押し上
げられて、回転アーム76が駆動軸58を中心にカムバ
ネ66cに抗して矢印h′方向に回転されて、左右一対
の駆動ローラ77がテーブルカバー51の下方まで矢印
h′方向に下降される一方、左右一対のスプロケット8
2がテーブルカバー51の矢印h′方向に上昇される。
【0067】そして、カム66aのカム角度0°及び1
80°の各位置がセンサーS7 によって検出される。
【0068】そして、図15に示すように、左右一対の
駆動ローラ77が矢印h′方向に下降されると、後述す
るように、ジャケット装填テーブル28上に装填(挿
入)された版材ジャケット6の左右一対のローラ圧着部
10をこれら左右一対の駆動ローラ77が左右一対のピ
ンチローラ79上にリミッターバネ75に抗して弾性的
に押圧する。そして、左右一対の駆動ローラ77の回転
力が版材ジャケット6に伝達される状態となり、左右一
対の駆動ローラ77の正逆回転によって版材ジャケット
6がジャケット装填テーブル28上で矢印a、a′方向
に移送されることになる。
【0069】また、図16に示すように、左右一対のス
プロケット82が矢印h方向に下降されると、後述する
ように、ジャケット装填テーブル28上に装填(挿入)
された版材ジャケット6の左右一対のスプロケット挿入
穴19、20内にこれら左右一対のスプロケット82が
挿入されて、これら左右一対のスプロケット82が版材
1の左右両側のスプロケット穴3に係合される。そし
て、左右一対のスプロケット穴82の回転力が版材1に
伝達される状態となり、左右一対のスプロケット82の
正逆回転によって版材1が版材ジャケット6内で矢印
a、a′方向に移送されることになる。
【0070】このジャケット及び版材引き込み装置55
によれば、カム機構66によってシーソー式の回転アー
ム76を一方向(矢印h方向)及び他方向(矢印h′方
向)に回転駆動することにより、駆動ローラ77とスプ
ロケット82とを可逆的に昇降駆動させるようにしたの
で、モータ64によって2種のアクチュエータである駆
動ローラ77とスプロケット82とを昇降駆動すること
ができる。また、1つの駆動軸58により駆動ギア84
及び従動ギア85、86からなる駆動機構を介して駆動
ローラ77とスプロケット82を同時に正逆回転駆動さ
せるようにしたので、1つのモータ62によって2種の
アクチュエータである駆動ローラ77とスプロケット8
2とを同時に正逆回転駆動することができる。
【0071】従って、このジャケット及び版材引き込み
装置55は構造が簡単で、省スペース及び低コストな構
造となっている。
【0072】
【ジャケット固定装置の説明】次に、図18〜図20に
よって、ジャケット固定装置を説明する。
【0073】左右一対のジャケット固定装置56は左右
対称状に構成されていて、テーブルカバー51上に取り
付けられた左右一対の垂直なスライダー取付台92とこ
れらのスライダー取付台92の側面に複数のガイド穴9
3及びガイドピン94を介して上下方向である矢印i、
i′方向に垂直に昇降自在に取り付けられた左右一対の
スライダー95とを備えている。
【0074】そして、ジャケット固定手段である左右一
対の固定ピン96が左右一対のスライダー95の下面に
下向きで垂直に固着されている。
【0075】そして、左右一対の固定ピン96を矢印
i、i′方向に昇降駆動する駆動機構である左右一対の
カム機構67が、カム軸59の外周に固着されたカム6
7aと、スライダー95に回転自在に取り付けられたカ
ムフォロアであるカム従動ローラ67bと、スライダー
95を矢印i方向に上昇付勢して、カム従動ローラ67
bをカム67aの外周の下面に押圧する引張りバネ等の
カムバネ67cとによって構成されている。なお、左右
一対の固定ピン96の下端にはテーパー96aが形成さ
れている。また、テーブルカバー51及びジャケット装
填テーブル28には左右一対の固定ピン96に対する逃
げ用の穴97が形成されている。
【0076】
【ジャケット固定装置の動作】図10に示されたモータ
64によってギアトレイン67を介してカム軸59が一
方向に正逆回転駆動されると、左右一対のカム機構67
によって、左右一対のジャケット固定装置56の左右一
対の固定ピン96が矢印i、i′方向に昇降駆動され
る。
【0077】即ち、図18に示すように、カム機構67
のカム67aがカム角度180°の時には、カムバネ6
7cによって左右一対のスライダー95が矢印i方向に
同時に引き上げられて、左右一対の固定ピン96がテー
ブルカバー51の上方まで矢印i方向に同時に上昇され
ている。
【0078】次に、図19に示すように、カム機構67
のカム67aがカム角度0°の時には、このカム67a
によってカム従動ローラ67bが矢印i′方向にカムバ
ネ67cに抗して押し下げられて、左右一対のスライダ
ー95が矢印i′方向に同時に下降される。そして、左
右一対の固定ピン96がテーブルカバー51の下方まで
矢印i′方向に同時に下降されると、後述するように、
ジャケット装填テーブル28上に装填(挿入)された版
材ジャケット6の左右一対のジャケット固定穴18にこ
れら左右一対の固定ピン69が上方から垂直に挿入され
て、版材ジャケット6をジャケット装填テーブル28上
の一定位置に固定する。
【0079】この時、左右一対の固定ピン96の下端に
テーパー96aが形成されているので、版材ジャケット
6が一定位置から多少ずれていても、テーパー96aに
よる案内作用によって、版材ジャケット6を自動的に一
定位置に位置決めして固定する働きがある。
【0080】
【ジャケット中央開蓋装置の説明】次に、図21〜図2
5によって、ジャケット中央開蓋装置を説明する。
【0081】このジャケット中央開蓋装置57aは、版
材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cの中央部
を開蓋させるための装置である。
【0082】そして、このジャケット中央開蓋装置57
aには、テーブルカバー51上の中央部に取り付けられ
た垂直な開蓋アーム取付台100と、その開蓋アーム取
付台100の側面に水平な支点軸101を介して上下方
向である矢印j、j′方向に回転自在に取り付けられた
開蓋アーム102及びカム従動アーム103と、開蓋ア
ーム102の先端の下部に直角状に取り付けられた中央
開蓋手段である中央開蓋吸着パッド104及び中央押圧
手段である中央押圧ピン105とを備えている。
【0083】そして、制御機構であるカム軸59の中央
に取り付けられた中央カム機構69が、カム軸59の外
周に固着されたカム69aと、カム従動アーム103に
回転自在に取り付けられたカムフォロアであるカム従動
ローラ69bと、カム従動ローラ69bをカム69aの
外周に常時押圧する引張りバネ等からなるカムバネ69
cとによって構成されている。
【0084】なお、開蓋アーム102が支点軸101の
周りに矢印j、j′方向に回転自在に取り付けられてい
て、その開蓋アーム102の上部にカム従動アーム10
3が複数の調整ネジ106を介してこれらの長さ方向で
ある矢印k、k′方向に長さ調整自在に取り付けられて
いる。そして、開蓋アーム102に対するカム従動アー
ム103の矢印k、k′方向の長さ調整によって、カム
機構69による中央開蓋吸着パッド104の矢印j、
j′方向の開蓋ストロークを調整できるように構成され
ている。
【0085】そして、ジャケット装填テーブル28の下
部で、中央開蓋吸着パッド104と中央押圧ピン105
のそれぞれの真下位置に中央固定手段である2個の中央
固定吸着パッド107、108が垂直状に固着されてい
る。そして、これら中央開蓋吸着パッド104及び中央
固定吸着パッド106、107は真空ポンプ(図示せ
ず)に接続された真空吸着手段に構成されている。
【0086】
【ジャケット中央開蓋装置の説明】図10に示されたモ
ータ64によってギアトレイン67を介してカム軸95
が一方向に正逆回転駆動されると、中央カム機構69に
よって、ジャケット中央開蓋装置57aが駆動される。
【0087】即ち、カム軸59によって中央カム機構6
9のカム69aを図21に示すカム角度180°から図
24に示すカム角度0°に向けて矢印方向に回転させる
と、カムバネ69cによってカム69aの外周に常時押
圧されて、そのカム69aの外周を相対的に転動するカ
ム従動ローラ69bによって、開蓋アーム102が矢印
b、b′方向に往復動される。
【0088】この際、図21に示すように、カム69a
がカム角度180°の時には、後述するように中央開蓋
吸着パッド104及び中央押圧ピン105が版材ジャケ
ット6の上方に矢印b方向に離間されている。
【0089】次に、図22に示す位置までカム69bが
回転された時、後述するように、ジャケット装填テーブ
ル28上の一定位置まで装填(挿入)された版材ジャケ
ット6のカバーシート9の開口端9c上に開蓋アーム1
02によって中央開蓋吸着パッド104が矢印b′方向
から圧着されると共に、その中央開蓋吸着パッド104
と中央押圧ピン105によって版材ジャケット6のベー
スシート8の開口端8aが一対の中央固定吸着パッド1
07、108上に矢印b′方向から圧着される。
【0090】この時、真空ポンプの吸引力によって中央
開蓋吸着パッド104及び中央固定吸着パッド107、
108がそれぞれカバーシート9とベースシート8の中
央部の上下に真空吸着する。
【0091】次に、図23に示す位置までカム69aが
回転された時、開蓋アーム102によって中央開蓋吸着
パッド104が矢印b方向に大きな開蓋ストロークθ1
分引き上げられて、その中央開蓋吸着パッド104に真
空吸着されているカバーシート9の開口端9cが矢印b
方向に大きな開蓋ストロークθ1 分開蓋される。この
際、図1、図2及び図7に示すように、カバーシート9
の開口端9cの左右両側に左右一対のスリット15が形
成されているので、カバーシート9の開口端9cを矢印
b方向に大きな開蓋ストロークθ1 分だけ容易に開蓋で
きる。なお、ベースシート8の開口端8aは一対の中央
固定吸着パッド107、108によって真空吸着されて
水平に固定されたままの状態を保つ。
【0092】この時、ベースシート8の開口端8aが2
個の中央固定吸着パッド107、108による強い真空
吸着力によって強固に固定されている状態で、カバーシ
ート9の開口端9cが中央開蓋吸着パッド104によっ
て矢印b方向に大きな開蓋ストロークθ1 分開蓋される
ので、開閉蓋13を開閉蓋ロック穴14内から矢印b方
向に確実かつ容易に引き抜くことができる。そして、開
閉蓋ロック穴14内からの開閉蓋13の引き抜きによっ
て、版材出入口7が開口される。
【0093】次に、図24に示すカム角度0°の位置ま
でカム69aが回転された時、後述するように、開蓋ア
ーム103が矢印b′方向に少し戻り、中央開蓋吸着パ
ッド104で真空吸着しているカバーシート9の開口端
9cを無理のない所定の開蓋ストロークθ2 まで矢印
b′方向に少し戻し、版材出入口7を所定の間口に開口
させた状態に保つ。
【0094】
【ジャケット両側開蓋機構の説明】次に、図26〜図2
9によって、ジャケット両側開蓋装置を説明する。
【0095】このジャケット両側開蓋装置57bは、版
材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cの左右両
端部を開蓋させるための装置であり、左右対称状に構成
されている。
【0096】そして、このジャケット両側開蓋装置57
bには、テーブルカバー51上の左右両側部に取り付け
られた左右一対の垂直な開蓋アーム取付台111と、そ
の左右一対の開蓋アーム取付台111に形成された左右
一対の円弧穴112と、その円弧穴112内に沿って一
対のコロ113を介して矢印n、n′方向に円運動でき
るように左右一対の開蓋アーム取付台111の側面に取
り付けられた左右一対の開蓋アーム114と、左右一対
の開蓋アーム取付台111の左右一対の開蓋アーム11
4とは反対側の側面に上端が左右一対の支点軸115を
介して矢印o、o′方向に回転自在に取り付けられた駆
動アーム116と、左右一対の開蓋アーム114の先端
の下面に直角に取り付けられた両側開蓋手段である両側
開蓋吸着パッド117を備えている。
【0097】この際、左右一対の円弧穴112は後述す
る版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cの折
り目16(図3、図5、図7参照)を仮想中心とする曲
率半径Rの円弧状に形成されている。従って、一対のコ
ロ113によってこれらの円弧穴112内に遊嵌されて
いる左右一対の開蓋アーム114は後述する版材ジャケ
ット6のカバーシート9の開口端9cの折り目を仮想中
心にして、これらの円弧穴112に沿って矢印n、n′
方向に円運動するように構成されている。
【0098】そして、制御機構であるカム軸59の左右
両端部に取り付けられた左右一対の両側カム機構68
が、カム軸59の外周に固着されたカム68aと、駆動
アーム116に回転自在に取り付けられたカムフォロア
であるカム従動ローラ68bと、カム従動ローラ68b
をカム68aの外周に常時押圧する引張りバネ等からな
るカムバネ68cとによって構成されている。なお、左
右一対の駆動アーム116の下端が左右一対の開蓋アー
ム取付台111の開口118を挿通された連結ピン11
9と連結穴120を介して左右一対の開蓋アーム114
に連結されている。
【0099】そして、ジャケット装填テーブル28の下
部で、左右一対の両側開蓋吸着パッド117のそれぞれ
の真下位置に両側固定手段である左右一対の両側固定吸
着パッド121が垂直に固着されている。そして、左右
一対の両側開蓋吸着パッド117及び両側固定吸着パッ
ド121は真空ポンプに接着された真空吸着手段に構成
されている。
【0100】
【ジャケット両側開蓋装置の動作】図10に示されたモ
ータ64によってギアトレイン67を介してカム軸95
が一方向に正逆回転駆動されると、左右一対の両側カム
機構96によって、ジャケット両側開蓋機構57bが駆
動される。
【0101】即ち、カム軸59によって両側カム機構6
8のカム68aを図26に示すカム角度180°から図
28に示すカム角度0°に向けて矢印方向に回転させる
と、カムバネ68cによってカム68aの外周に常時押
圧されて、そのカム68aの外周を相対的に転動するカ
ム従動ローラ68bによって、駆動アーム116を介し
て開蓋アーム114が矢印n、n′方向に往復動され
る。
【0102】但し、この時、開蓋アーム114の一対の
コロ113が円弧穴112内を矢印n、n′方向に円運
動することにより、両側開蓋吸着ヘッド117が後述す
る版材ジャケット6のカバーシート9の折り目16を中
心に矢印n、n′方向に円運動する。
【0103】そして、図26に示すように、カム68a
がカム角度180°の時には、左右一対の両側開蓋吸着
パッド117がテーブルカバー51の上方に矢印b方向
に引き上げられている。
【0104】次に、図27に示す位置までカム68aが
回転された時、後述するように、ジャケット装填テーブ
ル28上の一定位置に装填(挿入)された版材ジャケッ
ト6のカバーシート9の開口端9cの左右両端部上に開
蓋アーム114によって左右一対の両側開蓋吸着パッド
117が矢印b′方向から圧着されると共に、その左右
一対の両側開蓋吸着パッド117によって版材ジャケッ
ト6のベースシート8の開口端8aの左右両端部が左右
一対の両側固定吸着パッド121上に圧着される。
【0105】この時、真空ポンプの吸引力によって左右
一対の両側開蓋吸着パッド117と両側固定吸着パッド
121がそれぞれカバーシート9とベースシート8の左
右両端部の上下に真空吸着する。
【0106】次に、図28に示す位置までカム68aが
回転された時、開蓋アーム114によって左右一対の両
側開蓋吸着パッド117が図24に示した開蓋ストロー
クθ2 と同じ量だけ上方に引き上げられて、その左右一
対の両側開蓋吸着パッド117に真空吸着されているカ
バーシート9の開口端9cが開蓋ストロークθ2 分上方
に開蓋される。なお、ベースシート8の開口端8aの左
右両端部は左右一対の両側固定吸着パッド121によっ
て真空吸着されて水平に固定されたままの状態を保つ。
【0107】この時、図1、図2及び図7に示すよう
に、カバーシート9の開口端9cの左右両側に左右一対
のスリット15が形成されていること、及び左右一対の
両側開蓋吸着パッド117がカバーシート9の開口端9
cの折り目16を仮想中心として円運動することによっ
て、カバーシート9は折り目16を中心に全巾に亘って
スムーズに開蓋される。そして、左右一対の両側開蓋吸
着パッド117をカバーシート9の折り目16を仮想中
心として円運動させることにより、カバーシート9の開
蓋時における版材ジャケット6のずれを防ぐことができ
るので、カバーシート9の開口端9cを無理なく、確実
に開蓋することができる。そして、この開蓋動作によっ
て版材出入口7が全巾に亘って均一に開口される。
【0108】そして、中央カム機構69及び両側カム機
構68のカム69a、68aのカム角度180°と0°
の各位置はセンサーS8 によって検出される。
【0109】
【版材給排装置の一連の給版動作】まず、給版開始前
は、カム機構66〜69のカム66a〜69aがカム角
度0°に設定されている。
【0110】次に、図10〜図12に示すように、作業
者が手で版材ジャケット6を版材出入口7側からジャケ
ット装填テーブル28とテーブルカバー51との間のジ
ャケット装填空間52内に矢印g方向から水平に装填
(挿入)すると、センサーS1、S2 によって版材ジャ
ケット6の挿入が検出される。
【0111】そして、図14に示すように、版材ジャケ
ット6が左右一対の駆動ローラ77とピンチローラ79
との間を通過すると、センサーS2 の検出に基づいて、
モータ64が正回転駆動されて、カム機構66〜69の
カム66a〜69aがカム角度0°から180°に設定
される。
【0112】すると、図2、図6及び図15に示すよう
に、左右一対の駆動ローラ77が版材ジャケット6の左
右一対のローラ圧着部10上に圧着され、図15及び図
18に示すように、版材ジャケット6の挿入を妨げる左
右一対のスプロケット82及び固定ピン96がジャケッ
ト装填空間52の上方に退避される。
【0113】次に、モータ62が正回転駆動されて、図
15に示すように、左右一対の駆動ローラ77の矢印方
向への回転力によって版材ジャケット6がジャケット装
填空間52内に矢印a方向に自動的に引き込まれる。
【0114】そして、一定位置まで矢印a方向に引き込
まれた版材ジャケット6のベースシート8の開口端8a
の左右両端部が左右一対のジャケットストッパー71に
当接されて停止されるが、この時、左右一対の駆動ロー
ラ77に内蔵されている左右一対のトルクリミッター7
7aのスリップトルクによって版材ジャケット6を左右
一対のジャケットストッパー71に矢印a方向から当接
させて、正確に位置決めする。
【0115】そして、版材ジャケット6の一定位置への
自動引き込みの完了及び左右一対のジャケットストッパ
ー71に対する版材ジャケット6の平行度がセンサーS
3 、S4 によって検出されると、モータ62を自動停止
する。
【0116】なお、この際、版材ジャケット6の自動引
き込み途中で、版材ジャケット6に左右非対称位置に形
成されている誤装填(誤挿入)検出穴21の有無をセン
サーS5 で検出することによって、版材ジャケット6の
表裏、前後の誤装填(誤挿入)を検出することができ
る。そして、誤装填(誤挿入)の場合には、左右一対の
駆動ローラ77を直ちに逆回転駆動して、版材ジャケッ
ト6を矢印a′方向に自動排出するか、誤装填(誤挿
入)であることの表示等を行って作業者に知らせる。
【0117】そして、版材ジャケット6が一定位置まで
自動的に引き込まれた時に、図28に示すように、左右
一対の円弧穴112の曲率半径Rの中心にカバーシート
9の折り目16が正確に位置決めされる。
【0118】そして、版材ジャケット6の一定位置への
自動引き込み完了後に、真空ポンプを作動させ、カム機
構66〜69のカム66a〜69aをカム角度180°
から0°に変更すべくモータ64が逆回転駆動される。
【0119】この動作により、図24及び図28に示す
ように、版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9
cが折り目16を中心に全巾亘って無理なく、スムーズ
に開蓋されて、版材出入口7が全巾に亘って開口され
る。そして、図16に示すように、左右一対の駆動ロー
ラ77が版材ジャケット6の上方に退避される。そし
て、図19に示すように、左右一対の固定ピン96が版
材ジャケット6の左右一対のジャケット固定穴18に挿
入されて版材ジャケット6が一定位置に固定される。そ
して、図2、図6及び図16に示すように、左右一対の
スプロケット82が版材ジャケット6内の版材1の左右
両側のスプロケット穴3に係合される。
【0120】次に、モータ62が再び回転駆動されて、
図16に示すように、左右一対のスプロケット82の矢
印方向への回転力によって版材ジャケット6内の版材1
の左右両側のスプロケット穴3が矢印方向に駆動され
て、版材1が版材ジャケット6内から矢印a方向に自動
的に引き出される。
【0121】この際、センサーS6 によってスプロケッ
ト穴3の数をカウントすることによって、版材1の矢印
a方向への引き出し量を検出することができる。なお、
このセンサーS6 によって版材ジャケット6の誤装填
(誤挿入)検出穴22を検出することもできる。
【0122】そして、版材1が版材ジャケット6内から
矢印a方向の所定位置まで引き出されると、図11及び
図12に示すように、版胴30が矢印方向に回転駆動さ
れて、この版胴30の軸方向の両端の外周に設けられて
いるスプロケットピン30aが版材1の左右両側のスプ
ロケット穴3に係合されて、図11及び図12に点線で
示すように、版胴30の外周に版材1が自動的に巻き取
られて行く。なお、最終的には版材1が版材ジャケット
6内から完全に引き出されて図8及び図9の(B)に示
すように版胴30の外周に巻き付けられる。
【0123】なお、版材ジャケット6の版材出入口7の
開蓋時に、中央及び両側開蓋吸着パッド103、107
の真空ポンプの吸着力を利用してカバーシート9を開蓋
しているが、真空ポンプからのこれら中央及び両側開蓋
吸着パッド103、107系の真空度を圧力センサーに
て検出することによって、カバーシート9が開蓋したか
否かを擬似的に確認している。
【0124】
【版材給排装置の一連の排版動作】排版時には、真空ポ
ンプが作動し、カム66a〜69aがカム角度0°に設
定され、ジャケット装填空間52内に固定されている版
材ジャケット6のカバーシート9が開蓋され、版材出入
口7が全巾に亘って開口されたままの状態で待期されて
いる。
【0125】そこで、版胴30より版材1が版材ジャケ
ット6の版材出入口7から内部に矢印a′方向に自動的
に送り戻される。この時、モータ62が逆回転駆動さ
れ、左右一対のスプロケット82を逆回転駆動するの
で、左右一対のスプロケット82が版材1の左右両側の
スプロケット穴3を駆動して、版材1が版材ジャケット
6内に矢印a′方向に自動的に送り戻される。
【0126】なおこの時、版胴30が版材1を送り出す
速度よりも左右一対のスプロケット82の回転速度を若
干早くしておき、その速度差をスプロケット軸60のト
ルクリミッター82aで吸収することにより、版材1を
弛みなく版材ジャケット6内に矢印a′方向に送り戻す
ことができる。
【0127】この際、図1、図2、図13及び図7に示
す版材ジャケット6の左右一対のテーパー部17によっ
て、版材1の左右両端部を案内するようにして、版材1
を版材ジャケット6内に矢印a′方向からスムーズに挿
入して収納することができる。
【0128】版材ジャケット6内への版材1の収納(送
り戻し)が終了すると、センサーS5 が検出し、モータ
62を自動停止する。そして、次に、モータ64が正回
転駆動されて、カム66a〜69aをカム角度180°
に設定することで、左右一対の駆動ローラ77が版材ジ
ャケット6に圧着され、左右一対の固定ピン96及びス
プロケット82が版材ジャケット6の上方に退避され
る。
【0129】そこで、モータ62を逆回転駆動して、左
右一対の駆動ローラ77によって版材ジャケット6をジ
ャケット装填空間52内から矢印a′方向に一定量だけ
自動的に排出する。そして、この版材ジャケット6の矢
印g′方向への排出の完了はセンサーS2 にて検出さ
れ、モータ62が自動停止される。
【0130】そして、この後、作業者が手動で版材ジャ
ケット6をジャケット装填空間52から矢印a′方向に
引き抜くと、センサーS5 によって検出されて、モータ
64によってカム66a〜69aが再びカム角度0°に
設定されて給版初期状態に戻る。この時、センサーS1
が版材ジャケット6の手動排出を検出するまでは、待期
状態に入り、版材ジャケット6を再度矢印a方向に手動
挿入しても、前述した自動給版は行われない。
【0131】以上述べたように、この電子グラビア印刷
システムでは、作業者が版材1に全く触れることなく、
システムを稼働することができるので、版材1の画像デ
ータ2が形成される表面1aへの塵埃等の付着や傷の発
生を未然に防止することができて、安定した印刷物を得
ることができる。そして、このシステムを発展させるこ
とにより、無人運転を行える電子グラビア印刷システム
を容易に実現できる。
【0132】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0133】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の版材ジ
ャケットは次のような効果を奏する。
【0134】請求項1は、ほぼ方形状で、3辺が閉塞さ
れ、1辺に版材出入口を形成した袋状の版材ジャケット
を形成し、この袋状の版材ジャケット内にシート状の版
材を出し入れ自在に収納させるようにして、製版機の版
胴へのシート状の版材の供給及び排出、更に、印刷機の
版胴へのシート状の版材の供給及び排出の全ての取り扱
いに関して、一貫して、シート状の版材を版材ジャケッ
ト内に収納して取り扱うことができるようにしたので、
シート状の版材の表面への塵埃等の付着や傷の発生を未
然に防止できる。従って、シート状の版材を完全に、し
かも、容易に取り扱うことができて、色むらや地汚れの
ない安定した印刷物を得ることができる。
【0135】請求項1は、シート状の版材を版材ジャケ
ット内に収納して取り扱うことができるので、電子グラ
ビア印刷システム等を無人にて稼働する完全自動化への
発展を容易にする。
【0136】請求項2は、熱可塑性樹脂からなるほぼ方
形状のベースシートとカバーシートを重ね、これらの3
辺を熱シールしたので、版材ジャケットの製造が簡単で
ある。
【0137】請求項3は、上記カバーシートに上記3辺
の内側に沿って上方に立ち上げられた立ち上げ部を形成
することによって、上記ベースシートと上記カバーシー
トとの間に上記版材の厚さ以上の高さを有する版材収納
空間を形成したので、版材ジャケット内の版材収納空間
へのシート状の版材の出し入れをスムーズに行える。
【0138】請求項4は、上記版材出入口に開閉蓋を設
けたので、版材ジャケットの取扱中に、版材ジャケット
内からシート状の版材が外部に不測に飛び出しにくい。
【0139】請求項5は、上記開閉蓋を上記カバーシー
トの開口端に一体に形成し、その開閉蓋を差し込んでロ
ックする開閉蓋ロック穴を上記ベースシートに形成した
ので、開閉蓋のロックが確実であり、版材ジャケットの
取り扱い中における版材ジャケット内からのシート状の
版材の不測な飛び出しを完全に防止できる。
【0140】請求項6は、上記カバーシートの上記版材
出入口の左右両側に、そのカバーシートの開口端側から
切り込まれた左右一対のスリットを形成したので、カバ
ーシートの開口端を全巾に亘って容易に開閉できて、版
材出入口からのシート状の版材の出し入れを容易に行え
る。
【0141】請求項7は、上記版材出入口の左右両側
で、上記カバーシートの立ち上げ部に版材挿入方向に向
って先すぼまり状に形成された版材挿入案内用のテーパ
ー部を形成したので、版材ジャケット内へのシート状の
版材の挿入時にテーパー部でシート状の版材を案内して
スムーズに挿入することができる。
【0142】請求項8は、上記内部に収納されるシート
状の版材の識別用バーコード・ラベルを貼り付けたの
で、シート状の版材の識別や管理を容易に行える。
【0143】請求項9及び請求項10は、上記シート状
の版材の左右両側に沿って一定ピッチのスプロケット穴
を形成したり、上記版材ジャケットの左右両側に上記ス
プロケット挿入穴の一部を露出させる左右一対のスプロ
ケット穴を形成したので、製版機や印刷機の版胴へのシ
ート状の版材の供給及び排出を、スプロケットによって
自動的に行える。
【0144】請求項11は、左右非対称状の誤装填検出
部を形成したので、製版機や印刷機への版材ジャケット
の誤装填を防止できて、これらの版胴へのシート状の版
材の装着を簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である電子グラビア印刷システ
ムに使用される版材とそれを収納する版材ジャケットを
示す斜視図である。
【図2】版材が収納された版材ジャケットを示す斜視図
である。
【図3】版材ジャケットの平面図である。
【図4】版材ジャケットの開閉蓋のロック状況を示す要
部の拡大斜視図である。
【図5】図5の(A)(B)は図3のA−A矢視での拡
大断面図であって、図5の(A)は開閉蓋のロック解除
状態を示し、図5の(B)は開閉蓋のロック状態を示し
ている。
【図6】図6の(A)は図4のB−B矢視での拡大断面
図であり、図6の(B)は図4のC−C矢視での拡大断
面図である。
【図7】図7の(A)は版材ジャケットのスリットとテ
ーパー部を示す要部の拡大斜視図であり、図7の(B)
は図7の(A)のD−D矢視での断面図である。
【図8】図8の(A)は製版機の概略側面図であり、図
8の(B)は製版工程を説明する要部の断面側面図であ
る。
【図9】図9の(A)は印刷機の概略側面図であり、図
9の(B)は印刷工程を説明する要部の断面側面図であ
る。
【図10】版材給排装置全体の平面図である。
【図11】図10のE−E矢視での一部切欠き側面図で
あって、主としてジャケット及び版材引き込み装置、ジ
ャケット固定装置、ジャケット両側開蓋装置の配置を説
明する図面である。
【図12】図10のE−E矢視での一部切欠き側面図で
あって、主として複数のセンサーの配置を説明する図面
である。
【図13】図10のF−F矢視での拡大断面図である。
【図14】ジャケット及び版材引き込み装置を説明する
版材ジャケットの手動装填(挿入)状態を示す一部切欠
き側面図である。
【図15】ジャケット及び版材引き込み装置を説明する
駆動ローラによる版材ジャケットの自動引き込み動作を
示す一部切欠き側面図である。
【図16】ジャケット及び版材引き込み装置を説明する
スプロケットによる版材の自動引き出し動作を示す一部
切欠き側面図である。
【図17】ジャケット及び版材引き込み装置の平面図で
ある。
【図18】ジャケット固定装置を説明する版材ジャケッ
トの固定解除状態を示す一部切欠き側面図である。
【図19】ジャケット固定装置を説明する版材ジャケッ
トの固定状態を示す一部切欠き側面図である。
【図20】ジャケット固定装置の平面図である。
【図21】ジャケット中央開蓋装置を説明する版材ジャ
ケットの開蓋開始前を示す一部切欠き側面図である。
【図22】ジャケット中央開蓋装置を説明する版材ジャ
ケットの開蓋動作の開始を示す一部切欠き側面図であ
る。
【図23】ジャケット中央開蓋装置を説明する版材ジャ
ケットの開蓋動作の途中を示す一部切欠き側面図であ
る。
【図24】ジャケット中央開蓋装置を説明する版材ジャ
ケットの開蓋動作の終了を示す一部切欠き側面図であ
る。
【図25】ジャケット中央開蓋装置の平面図である。
【図26】ジャケット両側開蓋装置を説明する版材ジャ
ケットの開蓋開始前を示す一部切欠き側面図である。
【図27】ジャケット両側開蓋装置を説明する版材ジャ
ケットの開蓋動作の開始を示す一部切欠き側面図であ
る。
【図28】ジャケット両側開蓋装置を説明する版材ジャ
ケットの開蓋動作の終了を示す一部切欠き側面図であ
る。
【図29】ジャケット両側開蓋装置の平面図である。
【符号の説明】
1 シート状の版材 1a 版材の表面 2 画像データ 3 スプロケット穴 4 印刷された画像 6 版材ジャケット 6a、6b、6c、6d 版材ジャケットの4辺 7 版材出入口 8 ベースシート 8a ベースシートの開口端 9 カバーシート 9a カバーシートの立ち上げ部 9b カバーシートの天板部 9c カバーシートの開口端 10 ローラ圧着部 11 版材収納空間 13 開閉蓋 14 開閉蓋ロック穴 15 スリット 15a スリットの最深部 16 折り目 17 テーパー部 19、20 スプロケット挿入穴 21、22 誤装填(誤挿入)検出穴 23 バーコードラベル 24 目視用穴 T1 シート状の版材の厚さ H1 版材収納空間の高さ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ方形状で、3辺が閉塞され、1辺に版
    材出入口が開口された袋状に形成され、 シート状の版材を上記版材出入口から内部に出し入れ自
    在に挿入して収納させたことを特徴とする版材ジャケッ
    ト。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂からなるほぼ方形状のベース
    シートとカバーシートを重ね、これらの3辺を熱シール
    したことを特徴とする請求項1記載の版材ジャケット。
  3. 【請求項3】上記カバーシートに上記3辺の内側に沿っ
    て上方に立ち上げられた立ち上げ部を形成することによ
    って、上記ベースシートと上記カバーシートとの間に上
    記版材の厚さ以上の高さを有する版材収納空間を形成し
    たことを特徴とする請求項2記載の版材ジャケット。
  4. 【請求項4】上記版材出入口に開閉蓋を設けたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の版材
    ジャケット。
  5. 【請求項5】上記開閉蓋を上記カバーシートの開口端に
    一体に形成し、その開閉蓋を差し込んでロックする開閉
    蓋ロック穴を上記ベースシートに形成したことを特徴と
    する請求項4記載の版材ジャケット。
  6. 【請求項6】上記カバーシートの上記版材出入口の左右
    両側に、そのカバーシートの開口端側から切り込まれた
    左右一対のスリットを形成したことを特徴とする請求項
    2又は請求項3又は請求項4又は請求項5記載の版材ジ
    ャケット。
  7. 【請求項7】上記版材出入口の左右両側で、上記カバー
    シートの立ち上げ部に版材挿入方向に向って先すぼまり
    状に形成された版材挿入案内用のテーパー部を形成した
    ことを特徴とする請求項3記載の版材ジャケット。
  8. 【請求項8】上記内部に収納される版材の識別用バーコ
    ード・ラベルを貼り付けたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は
    請求項6又は請求項7記載の版材ジャケット。
  9. 【請求項9】上記版材の左右両側に沿って一定ピッチの
    スプロケット穴を形成したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は
    請求項6又は請求項7又は請求項8記載の版材ジャケッ
    ト。
  10. 【請求項10】上記スプロケット穴の一部を露出させる
    左右一対のスプロケット穴を形成したことを特徴とする
    請求項9記載の版材ジャケット。
  11. 【請求項11】左右非対称状の誤装填検出部を形成した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又
    は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7又は
    請求項8又は請求項9又は請求項10記載の版材ジャケ
    ット。
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