JP3620188B2 - 製版、印刷システムの給排版装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、電子グラビア印刷システムに適用するのに最適な製版、印刷システムの給排版装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、特開平2−139238号公報に見られるように、凹版印刷の一例である電子グラビア印刷システムでは、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂で成形された、厚さ200ミクロン程度のシート状の版材(以下、単に版材と記載する)を使用している。そして、製版機による製版工程では、この版材を版胴の外周に巻き付けて高速で回転させながら、版胴の軸方向に往復動される半導体レーザのレーザビームによって、版材の表面に写真等の凹凸による画像データを形成(刻み込むこと)する。
【0003】
次に、印刷機による印刷工程では、前の製版工程で製版された版材を印刷機の版胴の外周に再び巻き付ける。そして、版胴を高速で回転させながら、版材の凹凸による画像データにインキユニットによってインキを塗布すると共に、被印刷物である印刷紙を圧胴によって版材の表面に圧着させながら高速で送るようにして、印刷紙等の表面に写真等の画像を高速で印刷する。この際、カラー印刷の場合には、シアン、マゼンタ、イエローの3原色の他、必要に応じてブラック等を用いる多色の重ね刷りを行う。
【0004】
そして、電子グラビア印刷システムによれば、半導体レーザから照射されるレーザビームによって版材の表面に凹凸による画像データをサブミクロンオーダで高精度に刻み込むことができるので、写真等の画像を極めて高精度に印刷することができる。その反面、版材の表面にサブミクロンオーダーで刻み込まれて凹凸による画像データに微小な塵埃等が付着したり、僅かでも傷が発生すれば、色むらや地汚れを引き起こす。
【0005】
しかし、従来の電子グラビア印刷システムでは、版材を単体で取り扱っており、製版機の版胴や印刷機の版胴に対する版材の着脱を全て手動で行っていた。従って、版材の取り扱い中に、版材の表面の凹凸による画像データにどうしても塵埃等が付着したり、傷が発生し易く、色むらや地汚れを引き起こしていた。また、従来は、上記の理由により、作業者が十分な注意を払いながら版材を取り扱わなければならないことから、完全自動化への対応が困難であるとの認識があった。
【0006】
そこで、本発明の出願人は、特開平−60944号公報等に記載した先願例によって、シート状の版材を合成樹脂シートで構成した版材ジャケット内に出し入れ自在に収納し、その版材ジャケットの版材出入口に開閉蓋と、その開閉蓋を差し込んでロックする開閉蓋ロック穴とを形成したものを先に出願している。そして、この先願例では、版材を版材ジャケット内に収納したのままで製版機や印刷機の給排版装置に装填し、給版時には、版材ジャケットの開閉蓋を開蓋して、版材を版材ジャケット内から自動的に引き出して版胴に巻き付けるようにし、製版や印刷の終了後における排版時には、版材を版胴から送り戻して版材ジャケット内に自動的に引き戻すようにして、版材を常に版材ジャケット内に収納したままで、製版機や印刷機に対する装填、離脱、運搬等を行えるようにしている。従って、この先願例によれば、版材を常に版材ジャケット内に収納しておくことができるので、版材の表面に塵埃等が付着することを防止できる効果がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この先願例では、給版時に、給排版装置によって版材ジャケットの開閉蓋を開閉蓋ロック穴から自動的に抜き取ることができるものの、排版終了後に、開閉蓋を開閉蓋ロック穴内に自動的に差し込んでロックする機構が何等設けられていなかった。従って、版材ジャケットを給排版装置から抜き取った後に、手動操作によって、開閉蓋を開閉蓋ロック穴内に差し込んでロックするようにして、版材出入口をその都度手動操作によって閉塞しなければならず、非常に面倒であった。また、例えば製版終了後に、版材ジャケットを製版機の給排版装置から抜き取る際に、版材出入口を開放したまま、版材ジャケットを引き抜かなければならず、その時の慣性力によって、版材が版材出入口から版材ジャケット外に飛び出すように版材ジャケット内で摺動して、その時の摺動摩擦によって表面の画像データが傷つけられたり、版材ジャケットの内壁が削れて削れ粉が発生し、その削れ粉が版材表面の画像データに付着して、後の印刷時に色むらや地汚れを発生し易かった。また、版材ジャケットを給排版装置から抜き取った後に、手動操作によって開閉蓋を開閉蓋ロック穴内に差し込む際に、版材ジャケットをうっかり逆さまにしたために、版材が自重で版材ジャケットから不用意に落下してしまい、画像データを傷つけたり、塵埃等が付着してしまう等の新たな問題を発生していた。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、版材ジャケット内で版材が摺動したり、不用意に落下したりしないように、給排版時に、版材ジャケットの版材出入口を自動的に開閉することができるようにした製版、印刷システムの給排版装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の製版、印刷システムの給排版装置は、版材ジャケットの版材出入口に開閉手段を設ける一方、給排版装置に開閉手段の開閉機構を設けたものであって、開閉手段が、版材ジャケットの版材出入口にてそのカバーシートに形成された開閉蓋と、そのベースシートに形成されて上記開閉蓋が抜き差し自在に差し込まれてロックされる開閉蓋ロック穴とによって構成され、開閉機構が、少なくとも版材ジャケットの版材出入口にてカバーシートを吸着して開閉することにより、開閉蓋を開閉蓋ロック穴に対して抜き差しする吸着開閉手段と、閉蓋時に開閉蓋を開閉蓋ロック穴に向けてカールさせた状態で、その開閉蓋を開閉蓋ロック穴内に誘導するガイド手段とによって構成されたものである。
【0010】
上記のように構成された本発明の製版、印刷システムの給排版装置は、版材ジャケットの版材出入口にてそのカバーシートに形成された開閉蓋と、そのベースシートに形成されて上記開閉蓋が抜き差し自在に差し込まれてロックされる開閉蓋ロック穴とによって構成された開閉手段を版材ジャケットの版材出入口に設ける一方、少なくとも版材ジャケットの版材出入口にてカバーシートを吸着して開閉することにより、開閉蓋を開閉蓋ロック穴に対して抜き差しする吸着開閉手段と、閉蓋時に開閉蓋を開閉蓋ロック穴に向けてカールさせた状態で、その開閉蓋を開閉蓋ロック穴内に誘導するガイド手段とによって構成された開閉機構を給排版装置に設けたので、給排版時に、版材ジャケットの版材出入口の開閉手段を開閉機構によって自動的に開閉することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を電子グラビア印刷システムに適用した実施の形態を図を参照して説明する。
【0012】
「版材ジャケットの版材出入口の開閉構造説明」
まず、図1及び図2によって、版材ジャケット6の版材出入口7の開閉構造について説明する。即ち、後述するように、版材ジャケット6のベースシート8及びカバーシート9は合成樹脂シートによって構成されていて、版材出入口7において、カバーシート9の開口端9cの中央部には舌片状の開閉蓋13が一体成形されていて、ベースシート8にはその開閉蓋13を上方から差し込んでロックするスリット形状の開閉蓋ロック穴14が形成されている。そして、これらの開閉蓋13と開閉蓋ロック穴14とによって版材出入口7の開閉手段が構成されている。
【0013】
「版材ジャケットの開閉機構の説明」
次に、図1及び図2によって、版材ジャケット6の開閉蓋13を開閉蓋ロック穴14に対して自動的に抜き差しするようにして版材出入口7を自動的に開閉する開閉機構57aについて説明する。この開閉機構57aは後述するように製版機及び印刷機の給排版装置にそれぞれ付設されている。そして、この開閉機構57aには、吸着開閉手段である中央開閉用吸着パット104が設けられていて、この中央開閉用吸着パッド104は開閉アーム102によって後述するように支点軸101を中心に上下方向である矢印b、b′方向に回転駆動されるように構成されている。そして、この中央開閉用吸着パッド104は後述するように真空ポンプに接続されている。また、この開閉機構57aにはガイド手段であるガイド板124が設けられていて、このガイド板124は後述するガイド板昇降機構125によって図1の(A)に示す上昇位置P1 と、図1の(B)に示す下降位置P2 との間で上下方向である矢印q、q′方向に垂直に昇降駆動されるように構成されている。
【0014】
「開蓋動作の説明」
そこで、まず、図2の(A)〜(C)によって、この開閉機構57aによる開蓋動作を説明する。図2の(A)に示すように、版材ジャケット6内に版材1が収納され、開閉蓋13が開閉蓋ロック穴14内に差し込まれてロックされることによって版材出入口7が閉塞状態にロックされている。そして、このように版材出入口7を閉塞状態にロックした状態で、後述するように、版材ジャケット6が製版機又は印刷機の給排版装置に装填されて所定位置にセットされる。
【0015】
すると、図2の(B)に示すように、開閉アーム102によって中央開閉用吸着パッド104が矢印b′方向に押し下げられて、真空ポンプによって真空吸引されているその中央開閉用吸着パッド104が版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cの中央上部に真空吸着される。そして、この後、図2の(C)に示すように、開閉アーム102によって中央開閉用吸着パッド104が矢印b方向に引き上げられて、カバーシート9の開口端9cの中央が矢印b方向に引き上げられることによって、開閉蓋13の先端13aが図2の(B)に示すように、その弾性に抗して矢印r方向に無理なくカール(撓むこと)されながら開閉蓋ロック穴14から上方である矢印b方向に自動的に抜き取られて開蓋され、版材出入口7が開放される。そして、この後、開閉蓋13の先端13aが図2の(C)に示すように矢印r′方向に自然に弾性復帰する。なお、この開蓋動作中は、ガイド板124は終始上昇位置P1 まで矢印q方向に引き上げられていて、開蓋動作には何等関与しない。
【0016】
「閉蓋ロック動作」
次に、図1の(A)〜(D)によって、この開閉機構57aによる閉蓋ロック動作を説明する。まず、図1の(A)に示すように、製版機又は印刷機の給排版装置では、中央開閉用吸着パッド104によってカバーシート9の開口端9cの中央を矢印b方向に引き上げて、開閉蓋13を開閉蓋ロック穴14から矢印b方向に抜き取って、版材出入口7を開放したままの状態で、後述するように、版材1を版材ジャケット6内から引き出して版胴の外周に巻き付ける給版動作と、製版や印刷後に、版材1を版胴の外周から送り戻して版材ジャケット6内に引き込んで収納する排版動作とを行うように構成されている(図30の実線の状態)。
【0017】
そして、排版動作の終了後に、まず、図1の(B)に示すように、ガイド板124が上昇位置P1 から下降位置P2 まで矢印q′方向に垂直に下降されて、そのガイド板124が中央開閉用吸着パッド104によって矢印b方向に引き上げられている開閉蓋13の先端13aをその弾性に抗して無理なく下方である矢印r方向にカール(撓ませること)した後、そのガイド板124の下端124aが版材ジャケット6の開閉蓋ロック穴14内の前側寄り(図1のBで左側のこと)に挿入される(図30の1点鎖線の状態)。そして、この後に、図1の(C)に示すように、開閉アーム102によって中央開閉用吸着パッド104が矢印b′方向に押し下げられて、版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cが矢印b′方向に押し下げられる際に、開閉蓋13の下向きにカールされている先端13aがガイド板124によって誘導されて、その先端13aが先行されるようにしてカバーシート9の開口端9cが矢印b′方向に押し下げられる。
【0018】
そして、図1の(C)に示すように、カバーシート9の開口端9cが元の位置まで矢印b′方向に押し下げられて水平に戻る直前に、開閉蓋13がその下向きにカールされている先端13aから版材ジャケット6のベースシート8の開閉蓋ロック穴14内に矢印b′方向から自動的に差し込まれて閉蓋され、版材出入口7が閉塞される(図27の1点鎖線の状態)。そこで、真空ポンプの停止やバルブの切換え等によって中央開閉用吸着パッド104によるカバーシート9の真空吸着を解除した後、図1の(D)に示すように、開閉アーム102によって中央開閉用吸着パッド104を矢印b方向に引き上げると共に、ガイド板124を下降位置P2 から上昇位置P1 まで矢印q方向に引き上げる(図27の実線の状態)。すると、開閉蓋ロック穴14内で開閉蓋13の先端13aが矢印r′方向に自然に弾性復帰して、この開閉蓋13が開閉蓋ロック穴14内でベースシート8に対してほぼZ形に交差して、開閉蓋13が開閉蓋ロック穴14内にそのままロックされて、版材出入口7がこの開閉蓋13によって閉塞状態にロックされることになる(図27の実線の状態)。
【0019】
「ガイド板昇降機構の説明」
次に、図3〜図6によって、ガイド板124の昇降手段であるガイド板昇降機構125について説明する。即ち、ガイド板取付台126の垂直なガイド板取付壁126aの側面に垂直なガイド板124が重ねられて、段付きネジ等からなる複数のガイドピン127と垂直状の長穴である複数のガイド穴128によってこのガイド板124がガイド板取付壁126aに沿って図4〜図6に実線で示す上昇位置P1 と1点鎖線で示す下降位置P2 との間で矢印q、q′方向に垂直に昇降できるように取り付けられている。そして、ガイド板取付台126のモータ取付壁126bに取り付けられたモータ129のモータ軸129aにウオーム130が直結されていて、そのウオーム130に噛合されて直交されたウオームホイール131及びそのウオームホイール131と一体のピニオン132がモータ取付壁126bに支軸133を介して回転自在に取り付けられている。そして、ガイド板124の一端側に垂直に固着されたラック134がピニオン132に噛合されている。そして、ガイド板取付台126のセンサ取付壁126cにセンサ基板135が垂直に取り付けられていて、このセンサ基板135の上下に位置検出手段である上下一対のフォトカプラからなるセンサS11、S12が取り付けられている。そして、これら上下一対のセンサS11、S12を交互にON−OFF動作する光シャッタ板124bがガイド板124の一端側で、ラック134側とは反対側に垂直に取り付けられている。
【0020】
「ガイド板の昇降動作」
まず、ガイド板124が上昇位置P1 まで矢印q方向に垂直に上昇されている時には、ウオーム130とウオームホイール131との組合せによるセルフロック機能によって、ガイド板124がその上昇位置P1 に保持されている。そして、ガイド板124と一体に上昇された光シャッタ板124bの上昇位置を上部センサS11が検出して、ガイド板124の上昇位置P1 が検出されている。そこで、モータ129によってウオーム130及びウオームホイール131を介してピニオン132を図4で矢印t′方向に回転駆動すると、ラック134を介してガイド板124が上昇位置P1 から下降位置P2 まで矢印q′方向に垂直に下降され、ガイド板124と一体に下降された光シャッタ板124bの下降位置を下部センサS12が検出して、ガイド板124の下降位置P2 が検出され、モータ129が停止される。そして、ウオーム130とウオームホイール131との組合せによるセルフロック機能によって、ガイド板124がその下降位置P2 にそのまま保持される。次に、モータ129によってウオーム130及びウオームホイール131を介してピニオン132を図4で矢印t方向に回転駆動すると、ラック134を介してガイド板124が下降位置P2 から上昇位置P1 まで矢印q方向に垂直に上昇され、前述したように上部センサS11によってその上昇位置P1 が検出されてモータ129が停止されるように構成されている。
【0021】
「シート状の版材及び版材ジャケットの説明」
次に、図7〜図13によって、シート状の版材(以下、単に版材と記載する)及び版材ジャケットについて説明する。まず、版材1は、合成樹脂シートであるポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂でほぼ方形状に成形された、厚さ200ミクロン程度のシートである。そして、この版材1の表面1aで、図7に斜め格子状のハッチングで示したほぼ方形状の領域内に写真等の画像データ2がサブミクロンオーダの凹凸によって高精度に形成(刻み込むこと)される。そして、版材1の左右両側に沿って一定ピッチのスプロケット穴3が平行に形成されている。
【0022】
次に、版材ジャケット6は、ほぼ方形状で、3辺6a、6b、6cがほぼコ字状に閉塞され、1辺6dに版材出入口7が開口された扁平な袋状に形成されている。この際、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂でほぼ方形状に成形された、厚さ200ミクロン程度のベースシート8とカバーシート9とを上下に水平に重ねて、これらの3辺6a、6b、6cを所定の巾でほぼコ字状に熱シール(加熱しながら加圧してベースシート8とカバーシート9とを熱融着すること)することにより、この版材ジャケット6を簡単に製造することができる。
【0023】
そして、版材ジャケット6の熱シールされた左右両側縁が左右一対の平行で、所定巾の帯状のローラ圧着部10に形成されている。そして、図12の(A)に示すように、版材ジャケット6のカバーシート9には、ほぼコ字状に熱シールされた3辺6a、6b、6cの内側に沿って上方に垂直に立ち上げられたほぼコ字状の立ち上げ部9aを介して水平な天板9bが一体に形成されていて、カバーシート9の天板9bとベースシート8との間に版材1の厚さT1 以上の高さH1 を有する扁平でほぼコ字状の版材収納空間11が形成されている。
【0024】
そして、版材1がその表面1aを上向きにして版材ジャケット6の版材出入口7から版材収納空間11内に矢印a、a′方向に出し入れ自在に挿入されて収納されている。この際、カバーシート9のほぼコ字状の立ち上げ部9aによって版材収納空間11の高さH1 を版材1の厚さT1 以上に高くできることから、その版材収納空間11内への版材1の矢印a、a′方向の出し入れをスムーズに行うことができる。そして、カバーシート9の版材出入口7側の端部である開口端9cの中央部から左右両端部にかけて切欠き12が形成されていて、この切欠き12のほぼ中央部に開閉蓋13が一体成形されている。
【0025】
そして、図10及び図11の(B)に示すように、この開閉蓋13をベースシート8の開口端8aの近傍位置のほぼ中央部に形成された長穴状の開閉蓋ロック穴14内に差し込んでロックすることにより、版材ジャケット6の版材出入口7を閉塞状態にロックして、内部に収納された版材1を収納状態にロック(版材1が飛び出さないようにすること)するようにしている。そして、カバーシート9の版材出入口7の左右両側にそのカバーシート9の開口端9c側から平行に切り込まれた左右一対のスリット15が形成されていて、カバーシート9の開口端9cはこれら左右一対のスリット15の最深部15a間を結ぶ折り目16に沿って全巾に亘って矢印b、b′方向に無理なく容易に開閉できるように構成されている。
【0026】
そして、版材出入口7の左右両側で、左右一対のスリット15の最深部15aから左右両側の立ち上げ部9aにかけて、版材挿入方向(矢印a′方向)に向って先すぼまり状に形成された左右一対の版材挿入案内用のテーパー部17が一体成形されている。従って、版材ジャケット6の版材出入口7から版材収納空間11内に版材1を矢印a’方向から挿入する際に、版材1の左右両端部を左右一対のテーパー部17によって案内することができるので、版材収納空間11内への版材1の矢印a′方向からの挿入動作をスムーズに行える。
【0027】
そして、版材ジャケット6の版材出入口7側に偏倚された位置で、左右一対のローラ圧着部10に、ベースシート8とカバーシート9とを上下に貫通する左右一対のジャケット位置決め穴18が形成されている。そして、版材ジャケット6の版材出入口7側に偏倚された位置で、内部に収納された版材1の左右両側のスプロケット穴3の真上位置及び真下位置に、カバーシート9の天板9b及びベースシート8を上下に貫通する左右一対の長穴状のスプロケット挿入穴19、20が形成されている。
【0028】
そして、版材ジャケット6の版材出入口7の近傍位置で、左右方向の中心に対して左右非対称位置に、後述する製版機や印刷機に対する版材ジャケット6の誤装填(誤挿入)検出手段の被検出部を構成する誤装填(誤挿入)検出穴21、22が形成されている。なお、一方の誤装填(誤挿入)検出穴21は開閉蓋13の横近傍位置に形成されており、他方の誤装填(誤挿入)検出穴22は版材1の一方のスプロケット穴3のセンター上に配置されている。そして、版材ジャケット6内に収納される版材1の種類の識別用(新しい版材か否か、どの画像データ2で何色を製版したか等の種類を識別する)のバーコードラベル23が版材ジャケット6のカバーシート9上等に貼り付けられている。なお、版材ジャケット6のカバーシート9には、版材1の上記の種類を目視によって識別するための目視用穴24が必要に応じて形成される。
【0029】
「製版、印刷システムの概要説明」
次に、図14及び図15によって、製版、印刷システムの概要について説明する。この製版、印刷システムは、まず、製版機27によって、1〜4枚の版材1の表面1aに、写真等の凹凸による画像データ2を製版(刻み込むこと)する。但しこの際シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の色別の画像データ2を1〜4枚の版材1に別々に製版する。次に、その製版された1〜4枚の版材1を印刷機37に供給して、1〜4枚の版材1の表面1aの色別の画像データ2によって印刷紙47に1回〜4回の重ね刷りを行って、写真等の1色刷り〜4色が合成されたカラー印刷を行うものである。そして、この製版、印刷システムでは、製版前、製版後、印刷前及び印刷後を通して、一貫して、版材1を版材ジャケット6内に収納して取り扱うことにより、版材1の表面1aへの塵埃等の付着や傷の発生を防止するものである。
【0030】
「製版機の説明」
図14に示すように、製版機27にはジャケット装填テーブル28とその上部に配置された給排版装置29が取り付けられている。そして、製版機27の内部には、製版用の版胴30と、その版胴30の外周に巻き付けられる版材の表面1aに、半導体レーザ31から出射したレーザビームLBをコリメータレンズ32及び対物レンズ33を通して照射するレーザブロック34が配置されている。そして、レーザブロック34は版胴30の軸方向[図14の(B)の紙面に対して垂直な方向]に往復動されるように構成されている。なお、この製版機27内には製版時に発生する版材1の燃えかす(粉塵や煙等)を吸引して集塵する集塵器35が設置されていて、この集塵器35は吸気ダクト35a、吸引ポンプ35b及び集塵用フィルタ35cで構成されている。
【0031】
「印刷機の説明」
図15に示すように、印刷機37には1〜4枚の版材ジャケット6を装填するための1〜4個のジャケット装填テーブル38及び給排版装置39が設けられており、印刷機37内にはジャケット装填テーブル38と同数の印刷用の版胴40、圧胴41及びインキパン42、インキロール43、ドクターブレード44等によって構成された色別のインキユニット45が配置されている。なお、1〜4個のインキパン42内にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色の水性インキ46が色別に供給されている。そして、印刷機37には被印刷物である印刷紙47を積載した給紙トレー48が設けられており、内部には印刷紙47を1〜4個の圧胴41に順次循環させるための印刷紙循環装置(図示せず)が設けられている。なお、図15の(A)ではジャケット装填テーブル38、給排版装置39、版胴40、圧胴41、インキユニット45を2組設置した様子を示している。
【0032】
「製版工程の説明」
図14の(A)に示すように、製版前の版材1が内部に収納された版材ジャケット6を製版機27のジャケット装填テーブル28上に矢印a方向から水平に装填する。すると、給排版装置29によって、版材ジャケット6内から版材1が矢印a方向に自動的に引き出されて、製版機27内の版胴30の外周に図14の(B)に示すように自動的に巻き付けられる。そこで、図14の(B)に示すように、版胴30によって版材1を矢印c方向に高速で回転させながら、半導体レーザ31によって版材1の表面1aにレーザビームLBを照射しつつ、レーザブロック34を版胴30の軸方向に往復動させて、レーザビームLBによって版材1の表面1aに写真等の色別の画像データ2をサブミクロンオーダの凹凸によって高精度に直接刻み込むようにした、いわゆるダイレクト製版を1〜4枚の版材1について順次行う。なお、このダイレクト製版時に発生する版材1の燃えかす(粉塵や煙等)は吸引ポンプ35bの吸引力によって吸気ダクト35aに吸引されて燃えかす等の粉塵がフィルタ35bに集塵される。
【0033】
この際、写真スキャナーやデジタルVTR等のマルチメディアから取り込んだ写真等の画像のデジタル情報を画像処理コンピュータ等にて電子編集して、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色のデジタル情報を得る。そして、1〜4枚の版材1を順次交換しながら、その4色の色別のデジタル情報に基づいてレーザ駆動回路によって半導体レーザ31を駆動して、1〜4枚の版材1に4色の色別の画像データ2をそれぞれ別々にダイレクト製版する。そして、製版済みの版材1が給排版装置29によって版胴30の外周から矢印a′方向に自動的に送り戻されて版材ジャケット6内に再び収納されて製版工程を終了する。なお、この後版材ジャケット6をジャケット装填テーブル28上から矢印a′方向に抜き取って、次の印刷機37に装填する。従って、作業者は、版材1が収納された版材ジャケット6を製版機27に装填して、製版機27に製版の指示を与えるだけで、製版機27は送られた画像データを版材1に自動的にダイレクト製版し、製版後の版材1は再び版材ジャケット6内に自動的に収納されることになる。
【0034】
「印刷工程の説明」
図15の(A)に示すように、製版工程で色別に製版された製版済みの色別の版材1が収納されている1〜4枚の版材ジャケット6を印刷機37の1〜4個のジャケット装填テーブル38上にそれぞれ矢印a方向から水平に装填する。すると、各給排版装置39によって、各版材ジャケット6内から各版材1が矢印a方向に自動的に引き出されて、印刷機27内の1〜4個の版胴40の外周に図15の(B)に示すように自動的に巻き付けられる。そこで、図15の(A)に示した給紙トレー48内の印刷紙47を1〜4個の圧胴41に順次循環させるように供給して、図15の(B)に示すような印刷を行う。
【0035】
即ち、各版胴40を矢印d方向に高速で回転させながら、各版材1の表面に接触させた各インキロール43を各版胴40に同期させて矢印e方向に高速回転させて、インキパン42内の色別の水性インキ46を各版材1の色別の画像データ2の凹凸に塗布し、各ドクターブレード44によって不要なインキ46を掻き落とす。そして、各版胴40と同期して矢印f方向に高速で回転される各圧胴41によって印刷紙47を各版材1の表面1aに圧着させながら高速で送るようにして、各版材1の写真等の色別の画像データ2によって、印刷紙47に順次色別の画像4を高速印刷する。そして、印刷紙47を1〜4個の圧胴41に順次循環させることによって、各版材1の写真等の色別の画像データ2を順次重ね刷りすることによって、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色が合成されたカラー写真等の画像4が印刷された1枚のカラー印刷物を印刷することができる。但し、1色刷り、2色刷り、3色刷り、その他4色以上の印刷も可能であり、印刷する色の数に応じて、製版工程数及び印刷工程数が増減することになる。
【0036】
「給排版装置の説明」
まず、上述した製版機27及び印刷機37のジャケット装填テーブル28、38、給排版装置29、39及び版胴30、40が同一構造に構成されている。そこで、製版機27のジャケット装填テーブル28、給排版装置29及び版胴30について、図16〜図35によって説明する。
【0037】
「給排版装置の概要説明」
最初に、図16〜図19によって、給排版装置の概要について説明する。まず、水平なジャケット装填テーブル28の上部にテーブルカバー51が水平に装填されていて、これらの間に形成された水平なジャケット装填空間52内でジャケット装填テーブル28上に版材ジャケット6が版材出入口7側を前向けにして矢印a方向から水平に装填(挿入すること)されるように構成されている。なお、テーブルカバー51の左右両側には版材ジャケット6の左右両側を平行に案内するための左右両側ガイド53が一体に形成されている。そして、給排版装置29はジャケット装填テーブル28のテーブルカバー51上に設置されていて、この給排版装置29には、それぞれ左右一対で左右対称状のジャケット及び版材引き込み機構55及びジャケット位置決め機構56と、ジャケット中央及び両側開閉機構57a、57bが備えられている。
【0038】
そして、テーブルカバー51上に駆動軸58、カム軸59、スプロケット軸60等が左右一対のブラケット61等を介してテーブルカバー51上を左右方向に水平に横断する状態に配置されている。そして、テーブルカバー51上には、駆動軸58を正逆回転駆動するモータ62及びギアトレイン63やカム軸59を正逆回転駆動するためのモータ64及びギアトレイン65が取り付けられている。そして、カム軸59の左右両端部には左右各3対、合計6つのカム機構66、67、68が取り付けられており、カム軸59の中央部にもカム機構69が取り付けられている。そして、これらモータ62、64、ギアトレイン63、65、駆動軸58、カム軸59及びカム機構66、67、68、69によって左右各一対のジャケット及び版材引き込み機構55、ジャケット位置決め機構56、ジャケット中央及び両側開閉機構57a、57bが後述するように駆動される。
【0039】
そして、これらジャケット及び版材引き込み機構55、ジャケット位置決め機構56、ジャケット中央及び両側開閉機構57a、57bをシーケンスに基づいて順次作動するように制御するためのコントローラを構成する複数のセンサーS1 〜S8 が設けられている。なお、図18に示すように、センサーS1 〜S6 は、それぞれジャケット装填テーブル28とテーブルカバー51とを上下に貫通するように光検出を行う発光素子LDと受光素子PDによって構成されている。また、センサーS7 及びS8 はカム軸59の左右両端の外周に固着された一対のスリット円板70を検出するフォトカプラによって構成されている。また、ジャケット装填テーブル28の矢印a方向側の端部の左右両側には左右一対のジャケットストッパー71が設けられている。
【0040】
「ジャケット及び版材引き込み機構の説明」
次に、図20〜図23によって、ジャケット及び版材引き込み機構について説明する。即ち、左右一対のジャケット及び版材引き込み機構55は左右対称状に構成されていて、支点軸を兼用する駆動軸58の左右両端部の外周に矢印h、h′方向に回転自在に取り付けられた第1及び第2アーム73、74と、これら第1及び第2アーム73、74を相互に引き寄せる引張りバネ等からなるリミッターバネ75とによって構成された左右一対のシーソー式の回転アームを備えている。そして、左右一対の第2アーム74の駆動軸58より矢印a′方向側にジャケット引き込み手段である左右一対の駆動ローラ77が左右一対の水平なローラ軸78を介して回転自在に取り付けられている。そして、左右一対の駆動ローラ77はゴムローラ等の高摩擦ローラに構成されており、これらには左右一対のトルクリミッター77aが内蔵されている。
【0041】
そして、左右一対の駆動ローラ77の真下位置に対向されるように、ジャケット装填テーブル28の下部に左右一対のピンチローラ79が水平なローラ軸80を介して回転自在に取り付けられている。そして、テーブルカバー51及びジャケット装填テーブル28に左右一対の駆動ローラ77とピンチローラ79に対する逃げ用の左右各一対の長穴81が形成されている。そして、左右一対の第1アーム73の駆動軸58より矢印a方向側にスプロケット軸60の左右両端部が回転自在に取り付けられている。そして、スプロケット軸60の左右両端部の外周に版材引き込み手段である左右一対のスプロケット82が固着されている。そして、テーブルカバー51及びジャケット装填テーブル28に左右一対のスプロケット82に対する逃げ用の左右各一対の長穴83が形成されている。
【0042】
そして、駆動軸58の左右両端部の外周に固着された駆動ギア84の前後両側に左右一対のローラ軸78とスプロケット軸60の左右両端部との外周にそれぞれ固着された左右各一対の従動ギア85、86が噛合されて、これらのギア84、85によって駆動機構が構成されている。なお、左右一対の従動ギア86とスプロケット軸60の左右両端部との間にトルクリミッター82aが内蔵されている。そして、カム軸59の左右両端部に取り付けられた制御機構である左右一対のカム機構66が、カム軸59の外周に固着されたカム66aと、第1アーム73に回転自在に取り付けられたカムフォロアであるカム従動ローラ66bと、第1アーム73を矢印h方向に回転付勢すると共にカム従動ローラ66bをカム66aの外周の上部に押圧する引張りバネ等からなるカムバネ66cとによって構成されている。なお、第1、第2アーム73、74はリミッターバネ75によって矢印h、h′方向に互いに引き寄せられて、これらの間に形成されたストッパー87によって相互に位置規制されるように構成されている。そして、カムバネ66cによって駆動軸58を中心に矢印h方向に回転付勢された第1アーム73はゴムクッション88によってテーブルカバー51上のストッパー89上に当接されて、位置規制されるように構成されている。
【0043】
「ジャケット及び版材引き込み機構の駆動」
まず、図16に示されたモータ62によってギアトレイン63を介して駆動軸58が正逆回転駆動されると、左右一対のジャケット及び版材引き込み機構55の左右一対の駆動ローラ77とスプロケット82が同時に正逆回転駆動される。即ち、図20〜図23に示すように、駆動軸58の回転力が駆動ギア84及び従動ギア85、86からなる駆動機構を介してローラ軸78及びスプロケット軸60に伝達されて、左右一対の駆動ローラ77及びスプロケット82を同一方向に同時に正逆回転駆動する。
【0044】
また、図16に示されたモータ64によってギアトレイン67を介してカム軸59が正逆回転駆動されると、左右一対のカム機構66によって、左右一対のジャケット及び版材引き込み機構55の左右一対の駆動ローラ77とスプロケット82が矢印h、h′方向に可逆的に昇降駆動される。即ち、図20及び図22に示すように、カム機構66の左右一対のカム66aがカム角度0°の時には、回転アーム76がカムバネ66cによって駆動軸58を中心に矢印h方向に回転付勢されて、左右一対の駆動ローラ77がテーブルカバー51の上方まで矢印h方向に上昇される一方、左右一対のスプロケット82がテーブルカバー51の下方まで矢印h方向に下降されている。
【0045】
次に、図21に示すように、カム機構66のカム66aがカム角度180°の時には、これらのカム66aによってカム従動ローラ66bが上方に押し上げられて、回転アーム76が駆動軸58を中心にカムバネ66cに抗して矢印h′方向に回転されて、左右一対の駆動ローラ77がテーブルカバー51の下方まで矢印h′方向に下降される一方、左右一対のスプロケット82がテーブルカバー51の矢印h′方向に上昇される。そして、カム66aのカム角度0°及び180°の各位置がセンサーS7 によって検出される。
【0046】
そして、図21に示すように、左右一対の駆動ローラ77が矢印h′方向に下降されると、後述するように、ジャケット装填テーブル28上に装填(挿入)された版材ジャケット6の左右一対のローラ圧着部10をこれら左右一対の駆動ローラ77が左右一対のピンチローラ79上にリミッターバネ75に抗して弾性的に押圧する。そして、左右一対の駆動ローラ77の回転力が版材ジャケット6に伝達される状態となり、左右一対の駆動ローラ77の正逆回転によって版材ジャケット6がジャケット装填テーブル28上で矢印a、a′方向に移送されることになる。また、図22に示すように、左右一対のスプロケット82が矢印h方向に下降されると、後述するように、ジャケット装填テーブル28上に装填(挿入)された版材ジャケット6の左右一対のスプロケット挿入穴19、20内にこれら左右一対のスプロケット82が挿入されて、これら左右一対のスプロケット82が版材1の左右両側のスプロケット穴3に係合される。そして、左右一対のスプロケット穴82の回転力が版材1に伝達される状態となり、左右一対のスプロケット82の正逆回転によって版材1が版材ジャケット6内で矢印a、a′方向に移送されることになる。
【0047】
このジャケット及び版材引き込み機構55によれば、カム機構66によってシーソー式の回転アーム76を一方向(矢印h方向)及び他方向(矢印h′方向)に回転駆動することにより、駆動ローラ77とスプロケット82とを可逆的に昇降駆動させるようにしたので、モータ64によって2種のアクチュエータである駆動ローラ77とスプロケット82とを昇降駆動することができる。また、1つの駆動軸58により駆動ギア84及び従動ギア85、86からなる駆動機構を介して駆動ローラ77とスプロケット82を同時に正逆回転駆動させるようにしたので、1つのモータ62によって2種のアクチュエータである駆動ローラ77とスプロケット82とを同時に正逆回転駆動することができる。従って、このジャケット及び版材引き込み機構55は構造が簡単で、省スペース及び低コストな構造となっている。
【0048】
「ジャケット位置決め機構の説明」
次に、図24〜図26によって、ジャケット位置決め機構について説明する。即ち、左右一対のジャケット位置決め機構56は左右対称状に構成されていて、テーブルカバー51上に取り付けられた左右一対の垂直なスライダー取付台92とこれらのスライダー取付台92の側面に複数のガイド穴93及びガイドピン94を介して上下方向である矢印i、i′方向に垂直に昇降自在に取り付けられた左右一対のスライダー95とを備えている。そして、ジャケット位置決め手段である左右一対の位置決めピン96が左右一対のスライダー95の下面に下向きで垂直に固着されている。そして、左右一対の位置決めピン96を矢印i、i′方向に昇降駆動する駆動機構である左右一対のカム機構67が、カム軸59の外周に固着されたカム67aと、スライダー95に回転自在に取り付けられたカムフォロアであるカム従動ローラ67bと、スライダー95を矢印i方向に上昇付勢して、カム従動ローラ67bをカム67aの外周の下面に押圧する引張りバネ等のカムバネ67cとによって構成されている。なお、左右一対の位置決めピン96の下端にはテーパー96aが形成されている。また、テーブルカバー51及びジャケット装填テーブル28には左右一対の位置決めピン96に対する逃げ用の穴97が形成されている。
【0049】
「ジャケット位置決め機構の動作」
図16に示されたモータ64によってギアトレイン67を介してカム軸59が一方向に正逆回転駆動されると、左右一対のカム機構67によって、左右一対のジャケット位置決め機構56の左右一対の位置決めピン96が矢印i、i′方向に昇降駆動される。即ち、図24に示すように、カム機構67のカム67aがカム角度180°の時には、カムバネ67cによって左右一対のスライダー95が矢印i方向に同時に引き上げられて、左右一対の位置決めピン96がテーブルカバー51の上方まで矢印i方向に同時に上昇されている。
【0050】
次に、図25に示すように、カム機構67のカム67aがカム角度0°の時には、このカム67aによってカム従動ローラ67bが矢印i′方向にカムバネ67cに抗して押し下げられて、左右一対のスライダー95が矢印i′方向に同時に下降される。そして、左右一対の位置決めピン96がテーブルカバー51の下方まで矢印i′方向に同時に下降されると、後述するように、ジャケット装填テーブル28上に装填(挿入)された版材ジャケット6の左右一対のジャケット位置決め穴18にこれら左右一対の位置決めピン69が上方から垂直に挿入されて、版材ジャケット6をジャケット装填テーブル28上の一定位置に位置決めする。この時、左右一対の位置決めピン96の下端にテーパー96aが形成されているので、版材ジャケット6が一定位置から多少ずれていても、テーパー96aによる案内作用によって、版材ジャケット6を自動的に一定位置に位置決めして固定する働きがある。
【0051】
「ジャケット中央開閉機構の説明」
次に、図27〜図31によって、ジャケット中央開閉機構について説明する。このジャケット中央開閉機構57aは、版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cの中央部を開蓋させるための装置である。そして、このジャケット中央開閉機構57aには、テーブルカバー51上の中央部に取り付けられた垂直な開閉アーム取付台100と、その開閉アーム取付台100の側面に水平な支点軸101を介して上下方向である矢印j、j′方向に回転自在に取り付けられた開閉アーム102及びカム従動アーム103と、開閉アーム102の先端の下部に直角状に取り付けられた中央開閉手段である中央開閉用吸着パッド104を備えている。
【0052】
そして、制御機構であるカム軸59の中央に取り付けられた中央カム機構69が、カム軸59の外周に固着されたカム69aと、カム従動アーム103に回転自在に取り付けられたカムフォロアであるカム従動ローラ69bと、カム従動ローラ69bをカム69aの外周に常時押圧する引張りバネ等からなるカムバネ69cとによって構成されている。なお、開閉アーム102が支点軸101の周りに矢印j、j′方向に回転自在に取り付けられていて、その開閉アーム102の上部にカム従動アーム103が複数の調整ネジ106を介してこれらの長さ方向である矢印k、k′方向に長さ調整自在に取り付けられている。そして、開閉アーム102に対するカム従動アーム103の矢印k、k′方向の長さ調整によって、カム機構69による中央開閉用吸着パッド104の矢印j、j′方向の開閉ストロークを調整できるように構成されている。そして、ジャケット装填テーブル28の下部で、中央開閉用吸着パッド104の真下位置と、それより前側(図27〜図30で右側のこと)に偏位された真下位置に中央固定手段である2個の中央固定用吸着パッド107、108が垂直状に固着されている。そして、これら中央開閉用吸着パッド104及び中央固定用吸着パッド106、107は真空ポンプ(図示せず)に接続された真空吸着手段に構成されている。
【0053】
「ジャケット中央開閉機構の開蓋動作」
図16に示されたモータ64によってギアトレイン67を介してカム軸95が一方向に正逆回転駆動されると、中央カム機構69によって、ジャケット中央開閉機構57aが駆動される。即ち、カム軸59によって中央カム機構69のカム69aを図27に示すカム角度180°から図30に示すカム角度0°に向けて矢印方向に回転させると、カムバネ69cによってカム69aの外周に常時押圧されて、そのカム69aの外周を相対的に転動するカム従動ローラ69bによって、開閉アーム102が矢印b、b′方向に往復動される。この際、図27に示すように、カム69aがカム角度180°の時には、後述するように中央開閉用吸着パッド104が版材ジャケット6の上方である矢印b方向に引き上げられている。
【0054】
次に、図28に示す位置までカム69bが回転された時、後述するように、ジャケット装填テーブル28上の一定位置まで装填(挿入)された版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9c上に開閉アーム102によって中央開閉用吸着パッド104が矢印b′方向から圧着されると共に、その中央開閉用吸着パッド104によって版材ジャケット6のベースシート8の開口端8aが一対の中央固定用吸着パッド107、108上に矢印b′方向から圧着される。この時、真空ポンプの吸引力によって中央開閉用吸着パッド104及び中央固定用吸着パッド107、108がそれぞれカバーシート9とベースシート8の開口端9c、8aの中央部の上下に真空吸着する。
【0055】
次に、図29に示す位置までカム69aが回転された時、開閉アーム102によって中央開閉用吸着パッド104が矢印b方向に大きな開蓋ストロークθ1 分引き上げられて、その中央開閉用吸着パッド104に真空吸着されているカバーシート9の開口端9cが矢印b方向に大きな開閉ストロークθ1 分開蓋される。この際、図7、図8及び図13に示すように、カバーシート9の開口端9cの左右両側に左右一対のスリット15が形成されているので、カバーシート9の開口端9cを矢印b方向に大きな開閉ストロークθ1 分だけ容易に開蓋できる。なお、ベースシート8の開口端8aは一対の中央固定用吸着パッド107、108によって真空吸着されて水平に固定されたままの状態を保つ。
【0056】
そして、この時、ベースシート8の開口端8aが2個の中央固定用吸着パッド107、108による強い真空吸着力によって強固に固定されている状態で、カバーシート9の開口端9cが中央開閉用吸着パッド104によって矢印b方向に大きな開閉ストロークθ1 分開蓋されるので、開閉蓋13を開閉蓋ロック穴14内から矢印b方向に確実かつ容易に引き抜くことができる。そして、開閉蓋ロック穴14内からの開閉蓋13の引き抜きによって、版材出入口7が開放される。なお、この後に、カム69aが図30に示すカム角度0°の位置まで回転されることによって、開閉アーム103が矢印b′方向に少し戻り、中央開閉用吸着パッド104で真空吸着しているカバーシート9の開口端9cを無理のない所定の開閉ストロークθ2 まで矢印b′方向に少し戻し、版材出入口7を所定の開放量に設定する。
【0057】
「ジャケット両側開閉機構の説明」
次に、図32〜図35によって、ジャケット両側開閉機構について説明する。このジャケット両側開閉機構57bは、版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cの左右両端部を開蓋させるための装置であり、左右対称状に構成されている。そして、このジャケット両側開閉機構57bには、テーブルカバー51上の左右両側部に取り付けられた左右一対の垂直な開閉アーム取付台111と、その左右一対の開閉アーム取付台111に形成された左右一対の円弧穴112と、その円弧穴112内に沿って一対のコロ113を介して矢印n、n′方向に円運動できるように左右一対の開閉アーム取付台111の側面に取り付けられた左右一対の開閉アーム114と、左右一対の開閉アーム取付台111の左右一対の開閉アーム114とは反対側の側面に上端が左右一対の支点軸115を介して矢印o、o′方向に回転自在に取り付けられた駆動アーム116と、左右一対の開閉アーム114の先端の下面に直角に取り付けられた両側開閉手段である両側開閉用吸着パッド117を備えている。
【0058】
この際、左右一対の円弧穴112は後述する版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cの折り目16(図9、図11、図13参照)を仮想中心とする曲率半径Rの円弧状に形成されている。従って、一対のコロ113によってこれらの円弧穴112内に遊嵌されている左右一対の開閉アーム114は後述する版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cの折り目を仮想中心にして、これらの円弧穴112に沿って矢印n、n′方向に円運動するように構成されている。そして、制御機構であるカム軸59の左右両端部に取り付けられた左右一対の両側カム機構68が、カム軸59の外周に固着されたカム68aと、駆動アーム116に回転自在に取り付けられたカムフォロアであるカム従動ローラ68bと、カム従動ローラ68bをカム68aの外周に常時押圧する引張りバネ等からなるカムバネ68cとによって構成されている。なお、左右一対の駆動アーム116の下端が左右一対の開閉アーム取付台111の開口118を挿通された連結ピン119と連結穴120を介して左右一対の開閉アーム114に連結されている。そして、ジャケット装填テーブル28の下部で、左右一対の両側開閉用吸着パッド117のそれぞれの真下位置に両側固定手段である左右一対の両側固定用吸着パッド121が垂直に固着されている。そして、左右一対の両側開閉用吸着パッド117及び両側固定用吸着パッド121は真空ポンプに接着された真空吸着手段に構成されている。
【0059】
「ジャケット両側開閉機構の開蓋動作」
図16に示されたモータ64によってギアトレイン67を介してカム軸95が一方向に正逆回転駆動されると、左右一対の両側カム機構96によって、ジャケット両側開閉機構57bが駆動される。即ち、カム軸59によって両側カム機構68のカム68aを図32に示すカム角度180°から図34に示すカム角度0°に向けて矢印方向に回転させると、カムバネ68cによってカム68aの外周に常時押圧されて、そのカム68aの外周を相対的に転動するカム従動ローラ68bによって、駆動アーム116を介して開閉アーム114が矢印n、n′方向に往復動される。但し、この時、開閉アーム114の一対のコロ113が円弧穴112内を矢印n、n′方向に円運動することにより、両側開閉用吸着ヘッド117が後述する版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cを折り目16を中心に矢印n、n′方向に円運動する。そして、図32に示すように、カム68aがカム角度180°の時には、左右一対の両側開閉用吸着パッド117がテーブルカバー51の上方に矢印b方向に引き上げられている。
【0060】
次に、図33に示す位置までカム68aが回転された時、後述するように、ジャケット装填テーブル28上の一定位置に装填(挿入)された版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cの左右両端部上に開閉アーム114によって左右一対の両側開閉用吸着パッド117が矢印b′方向から圧着されると共に、その左右一対の両側開閉用吸着パッド117によって版材ジャケット6のベースシート8の開口端8aの左右両端部が左右一対の両側固定用吸着パッド121上に圧着される。この時、真空ポンプの吸引力によって左右一対の両側開閉用吸着パッド117と両側固定用吸着パッド121がそれぞれカバーシート9とベースシート8の左右両端部の上下に真空吸着する。
【0061】
次に、図34に示す位置までカム68aが回転された時、開閉アーム114によって左右一対の両側開閉用吸着パッド117が図30に示した開閉ストロークθ2 と同じ量だけ上方に引き上げられて、その左右一対の両側開閉用吸着パッド117に真空吸着されているカバーシート9の開口端9cが開閉ストロークθ2 分上方に開蓋される。なお、ベースシート8の開口端8aの左右両端部は左右一対の両側固定用吸着パッド121によって真空吸着されて水平に固定されたままの状態を保つ。この時、図7、図8及び図13に示すように、カバーシート9の開口端9cの左右両側に左右一対のスリット15が形成されていること、及び左右一対の両側開閉用吸着パッド117がカバーシート9の開口端9cの折り目16を仮想中心として円運動することによって、カバーシート9は折り目16を中心に全巾に亘ってスムーズに開蓋される。そして、左右一対の両側開閉用吸着パッド117をカバーシート9の折り目16を仮想中心として円運動させることにより、カバーシート9の開蓋時における版材ジャケット6のずれを防ぐことができるので、カバーシート9の開口端9cを無理なく、確実に開蓋することができる。そして、この開蓋動作によって版材出入口7が全巾に亘って均一に開放される。そして、中央カム機構69及び両側カム機構68のカム69a、68aのカム角度180°と0°の各位置はセンサーS8 によって検出される。
【0062】
「中央及び両側開閉機構の閉蓋動作」
次に、後述する排版動作の終了後に、モータ64が逆回転駆動されて、カム軸59によって中央カム機構69のカム69aが図30に示すカム角度0°から図28に示す180°に向けて矢印の逆方向に回転されると共に、カム軸59によって両側カム機構96のカム68aが図34に示すカム角度0°から図33に示すカム角度180°に向けて矢印の逆方向に回転される。すると、開蓋動作の逆動作によって、中央及び両側開閉用吸着パッド104、117によって真空吸着されているカバーシート9の開口端9cが折り目16を中心に全幅に亘って無理なく開閉ストロークθ2 分矢印b′方向に押し下げられて、この開口端9cが図28及び図33に示すようにベースシート8上に閉蓋されて、版材ジャケット6の版材出入口7が全幅に亘って完全に閉塞される。
【0063】
そして、この閉蓋動作中に、図1の(A)〜(D)で説明した開閉機構57aのガイド板124による開閉蓋13の誘導動作が行われて、図1の(C)及び図27に示すように、開閉蓋13が開閉蓋ロック穴14内に自動的に差し込まれてロックされ、版材出入口7が不用意に開放されないように、この版材出入口7が閉塞状態にロックされる。
【0064】
そして、この後、真空ポンプの停止やバルブの切り換えによって中央及び両側開閉用吸着パッド104、117の真空吸着が解除され、カム68a、69aが図27及び図32に示すカム角度180°まで矢印の逆方向に回転されて、中央及び両側開閉用吸着パッド104、117がカバーシート9の開口端9cから離れて矢印b方向の元の高さまで引き上げられる。なお、この時点で、中央及び両側固定用吸着パッド107、108及び121のベースシート8の開口端8aに対する真空吸着も解除される。
【0065】
「給排版装置の一連の給版動作」
まず、給版開始前は、カム機構66〜69のカム66a〜69aがカム角度0°に設定されている。次に、図16〜図18に示すように、作業者が手で版材ジャケット6を版材出入口7側からジャケット装填テーブル28とテーブルカバー51との間のジャケット装填空間52内に矢印g方向から水平に装填(挿入)すると、センサーS1 、S2 によって版材ジャケット6の挿入が検出される。そして、図20に示すように、版材ジャケット6が左右一対の駆動ローラ77とピンチローラ79との間を通過すると、センサーS2 の検出に基づいて、モータ64が正回転駆動されて、カム機構66〜69のカム66a〜69aがカム角度0°から180°に設定される。すると、図8、図12及び図21に示すように、左右一対の駆動ローラ77が版材ジャケット6の左右一対のローラ圧着部10上に圧着され、図21及び図24に示すように、版材ジャケット6の挿入を妨げる左右一対のスプロケット82及び位置決めピン96がジャケット装填空間52の上方に退避される。
【0066】
次に、モータ62が正回転駆動されて、図21に示すように、左右一対の駆動ローラ77の矢印方向への回転力によって版材ジャケット6がジャケット装填空間52内に矢印a方向に自動的に引き込まれる。そして、一定位置まで矢印a方向に引き込まれた版材ジャケット6のベースシート8の開口端8aの左右両端部が左右一対のジャケットストッパー71に当接されて停止されるが、この時、左右一対の駆動ローラ77に内蔵されている左右一対のトルクリミッター77aのスリップトルクによって版材ジャケット6を左右一対のジャケットストッパー71に矢印a方向から当接させて、正確に位置決めする。そして、版材ジャケット6の一定位置への自動引き込みの完了及び左右一対のジャケットストッパー71に対する版材ジャケット6の平行度がセンサーS3 、S4 によって検出されると、モータ62を自動停止する。
【0067】
なお、この際、版材ジャケット6の自動引き込み途中で、版材ジャケット6に左右非対称位置に形成されている誤装填(誤挿入)検出穴21の有無をセンサーS5 で検出することによって、版材ジャケット6の表裏、前後の誤装填(誤挿入)を検出することができる。そして、誤装填(誤挿入)の場合には、左右一対の駆動ローラ77を直ちに逆回転駆動して、版材ジャケット6を矢印a′方向に自動排出するか、誤装填(誤挿入)であることの表示等を行って作業者に知らせる。そして、版材ジャケット6が一定位置まで自動的に引き込まれた時に、図34に示すように、左右一対の円弧穴112の曲率半径Rの中心にカバーシート9の折り目16が正確に位置決めされる。そして、版材ジャケット6の一定位置への自動引き込み完了後に、真空ポンプを作動させ、カム機構66〜69のカム66a〜69aをカム角度180°から0°に変更すべくモータ64が逆回転駆動される。
【0068】
この動作により、図30及び図34に示すように、版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cが折り目16を中心に全巾亘って無理なく、スムーズに開蓋されて、版材出入口7が全巾に亘って開放される。そして、図22に示すように、左右一対の駆動ローラ77が版材ジャケット6の上方に退避される。そして、図25に示すように、左右一対の位置決めピン96が版材ジャケット6の左右一対のジャケット固定穴18に挿入されて版材ジャケット6が一定位置に固定される。そして、図8、図12及び図22に示すように、左右一対のスプロケット82が版材ジャケット6内の版材1の左右両側のスプロケット穴3に係合される。
【0069】
次に、モータ62が再び回転駆動されて、図22に示すように、左右一対のスプロケット82の矢印方向への回転力によって版材ジャケット6内の版材1の左右両側のスプロケット穴3が矢印方向に駆動されて、版材1が版材ジャケット6内から矢印a方向に自動的に引き出される。この際、センサーS6 によってスプロケット穴3の数をカウントすることによって、版材1の矢印a方向への引き出し量を検出することができる。なお、このセンサーS6 によって版材ジャケット6の誤装填(誤挿入)検出穴22を検出することもできる。
【0070】
そして、版材1が版材ジャケット6内から矢印a方向の所定位置まで引き出されると、図17及び図18に示すように、版胴30が矢印方向に回転駆動されて、この版胴30の軸方向の両端の外周に設けられているスプロケットピン30aが版材1の左右両側のスプロケット穴3に係合されて、図17及び図18に点線で示すように、版胴30の外周に版材1が自動的に巻き取られて行く。なお、最終的には版材1が版材ジャケット6内から完全に引き出されて図14及び図15の(B)に示すように版胴30の外周に巻き付けられる。なお、版材ジャケット6の版材出入口7の開蓋時に、中央及び両側開閉用吸着パッド103、117の真空ポンプの吸着力を利用してカバーシート9を開蓋しているが、真空ポンプからのこれら中央及び両側開閉用吸着パッド103、117系の真空度を圧力センサーにて検出することによって、カバーシート9が開蓋したか否かを擬似的に確認している。
【0071】
「給排版装置の一連の排版動作」
排版時には、真空ポンプが作動し、カム66a〜69aがカム角度0°に設定され、ジャケット装填空間52内に固定されている版材ジャケット6のカバーシート9が開蓋され、版材出入口7が全巾に亘って開口されたままの状態で待期されている。そこで、版胴30より版材1が版材ジャケット6の版材出入口7から内部に矢印a′方向に自動的に送り戻される。この時、モータ62が逆回転駆動され、左右一対のスプロケット82を逆回転駆動するので、左右一対のスプロケット82が版材1の左右両側のスプロケット穴3を駆動して、版材1が版材ジャケット6内に矢印a′方向に自動的に送り戻される。
【0072】
なおこの時、版胴30が版材1を送り出す速度よりも左右一対のスプロケット82の回転速度を若干早くしておき、その速度差をスプロケット軸60のトルクリミッター82aで吸収することにより、版材1を弛みなく版材ジャケット6内に矢印a′方向に送り戻すことができる。この際、図7、図8、図19及び図13に示す版材ジャケット6の左右一対のテーパー部17によって、版材1の左右両端部を案内するようにして、版材1を版材ジャケット6内に矢印a′方向からスムーズに挿入して収納することができる。
【0073】
版材ジャケット6内への版材1の収納(送り戻し)が終了すると、センサーS5 が検出し、モータ62を自動停止する。そして、次に、モータ64が正回転駆動されて、カム66a〜69aをカム角度180°に設定することで、図27及び図32に示すように、版材ジャケット6のカバーシート9の開口端9cが折り目16を中心に全幅に亘って閉蓋されて、版材出入口7が全幅に亘って閉塞され、かつ、開閉蓋13が開閉蓋ロック穴14内に差し込まれて、版材出入口7が閉塞状態にロックされる。そして、この後、左右一対の駆動ローラ77が版材ジャケット6に圧着され、左右一対の位置決めピン96及びスプロケット82が版材ジャケット6の上方に退避される。
【0074】
そこで、モータ62を逆回転駆動して、左右一対の駆動ローラ77によって版材ジャケット6をジャケット装填空間52内から矢印a′方向に一定量だけ自動的に排出する。そして、この版材ジャケット6の矢印g′方向への排出の完了はセンサーS2 にて検出され、モータ62が自動停止される。そして、この後、作業者が手動で版材ジャケット6をジャケット装填空間52から矢印a′方向に引き抜くと、センサーS5 によって検出されて、モータ64によってカム66a〜69aが再びカム角度0°に設定されて給版初期状態に戻る。この時、センサーS1 が版材ジャケット6の手動排出を検出するまでは、待期状態に入り、版材ジャケット6を再度矢印a方向に手動挿入しても、前述した自動給版は行われない。
【0075】
この際、図27に示すように、版材ジャケット6の版材出入口7を開閉蓋13によって閉塞状態にロックしたままで、版材ジャケット6を手動で矢印a′方向に引き抜くことになるので、その時の慣性力によって版材1が版材ジャケット6内で矢印a方向に摺動することを未然に防止することができる。従って、その版材ジャケット6の引き抜き時に、慣性力によって版材1が版材ジャケット6内で矢印a方向に摺動したために、その版材1の表面1aの画像データ2が傷つけられたり、版材ジャケット6のカバーシート9の内壁が削れて削れ粉が画像データ2に付着するようなことを未然に防止することができる。また、矢印a′方向に抜き取った版材ジャケット6をうっかり逆さまにするようなことがあっても、版材出入口7が開閉蓋13によって閉塞状態にロックされているので、その版材出入口7から版材1が自重によって不用意に落下することも未然に防止できるので、版材1を極めて安全に取り扱うことができる。そして、以上述べたように、この電子グラビア印刷システムでは、作業者が版材1に全く触れることなく、システムを稼働することができるので、版材1の画像データ2が形成される表面1aへの塵埃等の付着や傷の発生を未然に防止することができて、安定した印刷物を得ることができる。そして、このシステムを発展させることにより、無人運転を行える電子グラビア印刷システムを容易に実現できる。
【0076】
以上、本発明の実施の形態に付き述べたが、本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の製版、印刷システムの給排版装置は次のような効果を奏する。
【0078】
請求項1は、給排版時に、版材ジャケットの版材出入口の開閉手段を開閉機構によって自動的に開閉することができるようにしたので、作業者はその開閉手段をいちいち手動操作によって開閉しながら給排版動作を行う必要が全くなく、操作が簡単であり、給排版動作を高効率で行え、製版、印刷の作業時間の大幅な短縮を図ることができる。しかも、版材ジャケットの開閉手段は全て給排版装置内にて開閉機構によって自動的に開閉されるものであり、版材ジャケットを給排版装置外に抜き取った状態では、版材ジャケットの版材出入口が開閉手段によって常に閉塞されているので、版材ジャケット内の版材に塵埃等が付着して、印刷時の色むらや地汚れ等を発生することを未然に防止することができて、高品質のカラー印刷等を行える。また、版材ジャケットをうっかり逆さまにしたために、版材が自重で版材ジャケットから不用意に落下して、画像データが傷つけられたり、塵埃等が付着してしまうような不都合を未然に防止できて、安全性が非常に高い。
【0079】
請求項2は、給版時には、版材ジャケットの開閉手段を開閉機構によって開放した後に、その版材ジャケット内から版材を引き出して版胴の外周に巻き付けるようにし、排版時には、版胴の外周から送り戻した版材を版材ジャケット内に引き込んだ後に、開閉手段を開閉機構によって閉塞するようにしたので、作業者は版材ジャケットを単に給排版装置に装填するだけで、版材ジャケットの開閉手段の開閉動作と、版胴に対する版材の給排版動作とを全て自動的に行えて、操作性が非常に高く、製版機及び印刷機の自動化を大幅に促進することができる。しかも、排版動作の終了後に、作業者が版材ジャケットを給排版装置から手動で引き抜く際には、版材ジャケットの版材出入口が開閉手段によって既に閉塞されているので、その時の慣性力によって、版材が版材ジャケット外に飛び出すように版材ジャケット内で摺動してしまうことを未然に防止することができる。従って、版材が版材ジャケット内で摺動したために、その版材ジャケットの内壁が削れて削れ粉が発生し、その削れ粉が版材表面の画像データに付着して、印刷時に色むらや地汚れ等を発生するようなことを未然に防止することができて、高品質のカラー印刷等を行うことができる。
【0080】
請求項1及び2は、版材ジャケットの版材出入口にてそのカバーシートに形成された開閉蓋と、そのベースシートに形成されて、開閉蓋が抜き差し自在に差し込まれてロックされる開閉蓋ロック穴とによって、その版材出入口の開閉手段を構成したので、この開閉手段の構造が非常に簡単である上に、開閉蓋を開閉蓋ロック穴内に差し込んでロックすることによって、版材出入口を簡単かつ、確実にロックすることができる。
【0081】
請求項1及び2は、少なくとも版材ジャケットの版材出入口にてカバーシートを吸着して開閉することによって、開閉蓋を開閉蓋ロック穴に対して抜き差しする吸着開閉手段と、閉蓋時に、開閉蓋を開閉蓋ロック穴に向けてカールさせた状態で、その開閉蓋を開閉蓋ロック穴内に誘導するガイド手段とを開閉機構に備えたので、版材出入口の開閉時に、版材ジャケットに折り目や打痕等をつけてしまい、給排版動作に支障を来すような不都合が全く発生せず、開閉蓋ロック穴に対する開閉蓋の抜き差しを常にスムーズに、かつ、確実に行うことができる。
【0082】
請求項3は、閉蓋時にはガイド手段を開閉蓋ロック穴内に上方から差し込み、開蓋時にはガイド手段を開閉蓋ロック穴から上方に抜き取っておくように、そのガイド手段を昇降する手段を備えたので、開蓋時には、開閉蓋をガイド手段に何等干渉させることなく、スムーズに開蓋することができ、しかも、閉蓋時には、開閉蓋を開閉蓋ロック穴内までスムーズに、かつ、確実に誘導して差し込むことができ、開閉蓋ロック穴に対する開閉蓋の抜き差しを常にミスなく確実に行える。
【0083】
請求項4は、版材ジャケットの少なくともカバーシートを合成樹脂シートで構成したので、開閉蓋を開閉蓋ロック穴内から抜き取る際や、開閉蓋をガイド手段によって開閉蓋ロック穴内に向けてカールさせてその開閉蓋ロック穴内に誘導して差し込む際に、そのカバーシートを弾性に抗して無理なく、ソフトに撓ませることができて、開閉蓋ロック穴に対する開閉蓋の抜き差しを無理なく、スムーズに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を電子グラビア印刷システムに適用した実施の形態における版材ジャケットの版材出入口の開閉構造及び開閉機構を説明するものであって、特に、版材出入口の閉蓋動作を説明する図面である。
【図2】同上の版材出入口の開蓋動作を説明する図面である。
【図3】同上の開閉機構におけるガイド板昇降機構を説明する平面図である。
【図4】図3のG−G矢視での側面図である。
【図5】図3のH−H矢視での側面図である。
【図6】図3のI−I矢視での側面図である。
【図7】版材とそれを収納する版材ジャケットを示す斜視図である。
【図8】版材が収納された版材ジャケットを示す斜視図である。
【図9】版材ジャケットの平面図である。
【図10】版材ジャケットの開閉蓋のロック状況を示す要部の拡大斜視図である。
【図11】図11の(A)(B)は図9のA−A矢視での拡大断面図であって、図11の(A)は開閉蓋のロック解除状態を示し、図11の(B)は開閉蓋のロック状態を示している。
【図12】図12の(A)は図9のB−B矢視での拡大断面図であり、図12の(B)は図9のC−C矢視での拡大断面図である。
【図13】図13の(A)は版材ジャケットのスリットとテーパー部を示す要部の拡大斜視図であり、図13の(B)は図13の(A)のD−D矢視での断面図である。
【図14】図14の(A)は製版機の概略側面図であり、図14の(B)は製版工程を説明する要部の断面側面図である。
【図15】図15の(A)は印刷機の概略側面図であり、図15の(B)は印刷工程を説明する要部の断面側面図である。
【図16】給排版装置全体の平面図である。
【図17】図16のE−E矢視での一部切欠き側面図であって、主としてジャケット及び版材引き込み機構、ジャケット位置決め機構、ジャケット両側開閉機構の配置を説明する図面である。
【図18】図16のE−E矢視での一部切欠き側面図であって、主として複数のセンサーの配置を説明する図面である。
【図19】図16のF−F矢視での拡大断面図である。
【図20】ジャケット及び版材引き込み機構を説明する版材ジャケットの手動装填(挿入)状態を示す一部切欠き側面図である。
【図21】ジャケット及び版材引き込み機構を説明する駆動ローラによる版材ジャケットの自動引き込み動作を示す一部切欠き側面図である。
【図22】ジャケット及び版材引き込み機構を説明するスプロケットによる版材の自動引き出し動作を示す一部切欠き側面図である。
【図23】ジャケット及び版材引き込み機構の平面図である。
【図24】ジャケット位置決め機構を説明する版材ジャケットの位置決め解除状態を示す一部切欠き側面図である。
【図25】ジャケット位置決め機構を説明する版材ジャケットの位置決め状態を示す一部切欠き側面図である。
【図26】ジャケット位置決め機構の平面図である。
【図27】ジャケット中央開閉装置を説明する版材ジャケットの開蓋開始前を示す一部切欠き側面図である。
【図28】ジャケット中央開閉装置を説明する版材ジャケットの開蓋動作の途中を示す一部切欠き側面図である。
【図29】ジャケット中央開閉装置を説明する版材ジャケットの開蓋動作の途中を示す一部切欠き側面図である。
【図30】ジャケット中央開閉装置を説明する版材ジャケットの開蓋動作の終了を示す一部切欠き側面図である。
【図31】ジャケット中央開閉装置の平面図である。
【図32】ジャケット両側開閉装置を説明する版材ジャケットの開蓋開始前を示す一部切欠き側面図である。
【図33】ジャケット両側開閉装置を説明する版材ジャケットの開蓋動作の途中を示す一部切欠き側面図である。
【図34】ジャケット両側開閉装置を説明する版材ジャケットの開蓋動作の終了を示す一部切欠き側面図である。
【図35】ジャケット両側開閉装置の平面図である。
【符号の説明】
1はシート状の版材、6は版材ジャケット、6a、6b、6c、6dは版材ジャケットの4辺、7は版材出入口、8はベースシート、8aはベースシートの開口端、9はカバーシート、9cはカバーシートの開口端、13は開閉手段である開閉蓋、14は開閉手段である開閉蓋のロック穴、27は製版機、29は製版機の給排版装置、30は製版機の版胴、37は印刷機、39は印刷機の給排版装置、40は印刷機の版胴、57aは開閉機構であるジャケット中央開閉機構、57bはジャケット両側開閉機構、104は吸着開閉手段である中央開閉用吸着パッド、124はガイド手段であるガイド板、125は昇降手段であるガイド板昇降機構である。
Claims (4)
- ほぼ方形状で、3辺が閉塞され、1辺に版材出入口が形成された版材ジャケットと、上記版材出入口から上記版材ジャケット内に出し入れ自在に収納されたシート状の版材とを備え、
上記版材ジャケットを装填して、上記版材をその版材ジャケット内から出し入れして製版機又は印刷機の版胴に給排版する製版、印刷システムの給排版装置において、
上記版材ジャケットの上記版材出入口に形成された開閉手段と、
給排版時に上記開閉手段を開閉する開閉機構とを備え、
上記開閉手段が、上記版材ジャケットの上記版材出入口にてそのカバーシートに形成された開閉蓋と、そのベースシートに形成されて上記開閉蓋が抜き差し自在に差し込まれてロックされる開閉蓋ロック穴とによって構成され、
上記開閉機構が、少なくとも上記版材ジャケットの上記版材出入口にて上記カバーシートを吸着して開閉することにより、上記開閉蓋を上記開閉蓋ロック穴に対して抜き差しする吸着開閉手段と、閉蓋時に上記開閉蓋を開閉蓋ロック穴に向けてカールさせた状態で、その開閉蓋を上記開閉蓋ロック穴内に誘導するガイド手段とによって構成された
ことを特徴とする製版、印刷システムの給排版装置。 - ほぼ方形状で、3辺が閉塞され、1辺に版材出入口が形成された版材ジャケットと、上記版材と、上記版材出入口から上記版材ジャケット内に出し入れ自在に収納されたシート状の版材とを備え、
上記版材ジャケットを装填して、上記版材をその版材ジャケット内から出し入れして製版機又は印刷機の版胴に給排版する製版、印刷システムにおいて、
上記版材ジャケットの上記版材出入口に形成された開閉手段と、
給排版時に上記開閉手段を開閉する開閉機構とを備え、
上記開閉手段が、上記版材ジャケットの上記版材出入口にてそのカバーシートに形成された開閉蓋と、そのベースシートに形成されて上記開閉蓋が抜き差し自在に差し込まれてロックされる開閉蓋ロック穴とによって構成され、
上記開閉機構が、少なくとも上記版材ジャケットの上記版材出入口にて上記カバーシートを吸着して開閉することにより、上記開閉蓋を上記開閉蓋ロック穴に対して抜き差しする吸着開閉手段と、閉蓋時に上記開閉蓋を開閉蓋ロック穴に向けてカールさせた状態で、その開閉蓋を上記開閉蓋ロック穴内に誘導するガイド手段とによって構成され、
給版時には、上記版材ジャケットの上記開閉手段を上記開閉機構によって開放した後、上記版材ジャケット内から上記版材を引き出して上記版胴の外周に巻き付けるように構成され、
排版時には、上記版胴の外周から送り戻した上記版材を上記版材ジャケット内に引き込んだ後、上記開閉手段を上記開閉機構によって閉塞するように構成された
ことを特徴とする製版、印刷システムの給排版装置。 - 閉蓋時には上記ガイド手段を上記開閉蓋ロック穴内に上方から差し込み、開蓋時には上記ガイド手段を上記開閉蓋ロック穴から上方に抜き取っておくように、そのガイド手段を昇降する昇降手段を備えた
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の製版、印刷システムの給排版装置。 - 上記版材ジャケットの少なくともカバーシートを合成樹脂シートで構成した
ことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の製版、印刷システムの給排版装置。
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