JPH07108506A - 竹材の肉厚決め方法および肉厚決め装置 - Google Patents

竹材の肉厚決め方法および肉厚決め装置

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JPH07108506A
JPH07108506A JP27744293A JP27744293A JPH07108506A JP H07108506 A JPH07108506 A JP H07108506A JP 27744293 A JP27744293 A JP 27744293A JP 27744293 A JP27744293 A JP 27744293A JP H07108506 A JPH07108506 A JP H07108506A
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outer peripheral
cutting
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清竜 山之内
Ryotaro Toya
良太郎 遠矢
Morimine Uehara
守峰 上原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】節を有する竹材の肉厚が一定となるように自動
で加工する。 【構成】外周面検出子19により検出された外周面12
3を基準として、外周面切削部20と内周面切削部23
とにより切削する。また節凸部124を検出したため外
周面検出子19が移動したとき、この移動に伴った外周
面切削部20の移動により生じた厚み誤差となる切削残
余部については、竹材12の搬送方向に沿った外周面切
削部20の切削長を、節凸部124が外周面検出子19
に接して移動する距離より長くし、節凸部124が外周
面検出子19を通過したため位置を復帰した外周面切削
部20により切削する。また内周面切削部23について
は、外周面検出子19が移動したときにも、内周面接触
子24によりその移動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、長手方向に沿って分
割された竹材を、長手方向に沿って搬送しつつ、その肉
厚が一定となるように加工する竹材の肉厚決め方法およ
び肉厚決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 長手方向に沿って分割された竹材は、
内周面側に節隔壁があり、外周面側に節凸部がある。ま
たその肉厚は、竹の部位、あるいは竹の成育環境等に従
って異なる。また長手方向と直交する断面における湾曲
の程度も異なる。そのため上記竹材を、肉厚が一定とな
るように加工しようとするときには、人手でもって、節
隔壁の除去、節凸部の除去、および内周面の除去を行っ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら人手で
もって加工を行うことは、作業効率が極めて悪く、人件
費が嵩むことから、肉厚が一定に加工された竹材は極め
て高価となり、その用途が限定されるという問題を生じ
ていた。
【0004】 本発明は上記課題を解決するため創案さ
れたものであって、その目的は、節を有する竹材の肉厚
が一定となるように自動で加工することのできる竹材の
肉厚決め方法および肉厚決め装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め本発明の竹材の肉厚決め装置は、 長手方向に沿って
分割された竹材を長手方向に沿って搬送しつつ、前記竹
材を一定肉厚に加工する竹材の肉厚決め装置に適用して
おり、 前記竹材が通過する通過孔が形成され、長手方
向に沿った前記竹材の中心軸と略一致する回転中心軸を
中心として回転可能に設けられた回転基部と、 この回
転基部に、前記回転中心軸と直交する直交線と平行に移
動可能に設けられたスライド基部と、 このスライド基
部に、前記スライド基部の移動方向と平行に移動可能に
設けられ、前記直交線における前記竹材の外周面の位置
を検出する外周面検出子と、この外周面検出子により検
出された位置から前記直交線に沿って予め設定された距
離を前記回転中心軸側に寄った位置を切削位置として、
前記竹材の外周面を切削する外周面切削部と、 前記ス
ライド基部を固定端部として、前記外周面検出子を前記
回転中心軸方向に押圧する検出子押圧部と、 前記スラ
イド基部に設けられ、前記検出子押圧部により押圧され
た前記外周面検出子が前記回転中心軸方向に移動する範
囲を限定するストッパと、 前記回転基部を固定端部と
して、前記外周面検出子が前記回転中心軸方向に向かう
方向に前記ストッパを押圧するストッパ押圧部と、 前
記スライド基部に設けられ、前記外周面切削部の切削位
置に対して前記直交線に沿った前記回転中心軸側の位置
を切削位置として、前記竹材の内周面を切削する内周面
切削部と、 前記内周面切削部との位置関係が固定さ
れ、前記内周面切削部によって切削された内周面の前記
直交線における位置に前記内周面切削部の切削側から接
触するする内周面接触子とを備えた構成とし、 そして
前記検出子押圧部の押圧力を前記ストッパ押圧部の押圧
力より大きくし、長手方向に沿った搬送方向における前
記外周面切削部の切削長を、前記竹材の外周面の節凸部
が前記外周面検出子に接して移動する距離より長くし、
前記スライド基部を回転させる構成としている。
【0006】また請求項2記載の発明の竹材の肉厚決め
方法は、 前記竹材を長手方向に沿って搬送しつつ、前
記竹材を一定肉厚に加工する竹材の肉厚決め方法に適用
しており、 前記竹材が通過する通過孔が形成され、前
記回転中心軸を中心として回転可能に設けられた回転基
部によって、前記回転中心軸と直交する直交線と平行に
移動可能にスライド基部を支持し、 このスライド基部
によって前記スライド基部の移動方向と平行に移動可能
に支持され、前記スライド基部を固定端部とする検出子
押圧部によって前記回転中心軸方向に押圧され、前記検
出子押圧部の押圧による移動可能範囲が前記スライド基
部に設けられたストッパにより限定された外周面検出子
によって、前記直交線における前記竹材の外周面の位置
を検出し、 前記外周面検出子により検出された位置か
ら前記直交線に沿って予め設定された距離を前記回転中
心軸側に寄った位置を切削位置とする外周面切削部によ
って、前記竹材の外周面を切削し、 前記回転基部を固
定端部とし、前記検出子押圧部より弱い押圧力を発生す
るストッパ押圧部によって、前記外周面検出子が前記回
転中心軸方向に向かう方向に前記ストッパを押圧し、
前記スライド基部に設けられ、前記外周面切削部の切削
位置に対して前記直交線に沿った前記回転中心軸側の位
置を切削位置とする内周面切削部によって、前記竹材の
内周面を切削し、 前記内周面切削部との位置関係が固
定され、前記内周面切削部によって切削された内周面の
前記直交線における位置に前記内周面切削部の切削側か
ら接触するする内周面接触子によって、前記内周面切削
部が前記直交線における放射方向へ移動することを防止
し、 長手方向に沿った搬送方向における前記外周面切
削部の切削長を、前記竹材の外周面の節凸部が前記外周
面検出子に接して移動する距離より長くすることによ
り、前記外周面検出子が前記節凸部を検出したことによ
り生じた切削残余部を前記外周面切削部において切削
し、 前記スライド基部を回転させることにより、前記
外周面と前記内周面とを、長手方向に沿った断面におけ
る周面に沿って切削する方法を用いている。
【0007】
【作用】 請求項1記載の発明の作用を以下に示す。
外周面検出子は検出子押圧部によってストッパ側に押圧
されることから、切削の開始時においては、外周面検出
子はストッパによって移動が限定される限定位置にあ
る。つまりスライド基部は外周面検出子と一体となって
直交線方向に移動する。またストッパは、ストッパ押圧
部の押圧力により、外周面検出子が回転中心軸方向に向
かう方向に移動しようとする。そのため、ストッパに対
して限定位置にある外周面検出子は、ストッパの移動に
追従し、回転中心軸方向に移動しようとする。
【0008】 また検出子押圧部の押圧力はストッパ押
圧部の押圧力より強い。そのため外周面検出子は、スト
ッパ押圧部の押圧力に等しい力でもって竹材の外周面を
押圧することとなり、竹材の外周面の位置を検出するこ
ととなる。このため外周面切削部は、外周面検出子によ
って検出された位置と切削位置との差異として定まる厚
み分を、竹材の外周面側から切削する。
【0009】 一方、検出子押圧部は、その固定端部が
スライド基部となっている。そのため外周面検出子が竹
材の外周面の検出位置にあり、回転中心軸方向に移動す
ることができなくなった場合、検出子押圧部は、スライ
ド基部を、直交線における放射方向に押圧する。またス
ライド基部には、ストッパを介して、ストッパ押圧部の
押圧力が働くが、この方向は回転中心軸に向かう方向の
押圧力である。
【0010】 つまりスライド基部には、検出子押圧部
による放射方向への押圧力と、ストッパ押圧部による回
転中心軸方向ふの押圧力との双方が働く。また検出子押
圧部の押圧力はストッパ押圧部の押圧力より強い。この
ことから、スライド基部は、検出子押圧部の押圧力とス
トッパ押圧部の押圧力との差異なる力により、放射方向
に押圧されることとなる。このことは、スライド基部に
設けられている内周面切削部が竹材の内周面に押圧され
ることを意味する。
【0011】 また外周面検出子の検出位置と内周面切
削部の切削位置との関係については、外周面検出子の位
置が、ストッパによって移動が限定された位置にあるた
め、その位置関係は、予め設定された位置関係にある。
つまり内周面切削部は、外周面検出子によって検出され
た外周面の位置に対し、直交線における一定距離だけ離
れた位置を、上記したスライド基部に働く押圧力でもっ
て押圧されつつ、切削することとなる。
【0012】 以上を要約すると、竹材は、外周面検出
子が検出した検出位置を基準として、外周面切削部と内
周面切削部とにより、その外周面と内周面とが切削さ
れ、肉厚が一定となる。
【0013】 そして切削途中に、竹材の外周面の節凸
部が外周面検出子に接したため、直交線における放射方
向に外周面検出子が移動することとなった場合、節凸部
は、外周面検出子と共にスライド基部をも移動させよう
とする。つまりスライド基部に設けられた内周面切削部
と、内周面切削部と位置関係が固定された内周面接触子
とを同方向に移動させようとする。
【0014】 しかし切削された内周面には内周面接触
子が接触しているため、上記移動が生じようとする場
合、内周面が内周面接触子を回転中心軸方向に押圧する
こととなり、この押圧力が内周面接触子の移動を防止す
る。そのため内周面切削部の移動も防止されることとな
る。このことは、節凸部が外周面検出子を放射方向に移
動させるときにも、内周面切削部の切削位置に変化が生
じないことを意味する。
【0015】 一方、外周面切削部は、外周面検出子に
よって検出された位置から、予め設定された距離を直交
線に沿って回転中心軸側に寄った位置を切削位置として
いるので、節凸部が外周面検出子に接している期間にお
いては、その切削位置は、節凸部が外周面から突出した
突出量だけ放射方向に移動する。そのため、このときの
切削は、外周面に切削残余部が生じた肉厚の厚い切削と
なる。またこの切削残余部の長手方向に沿った距離は、
節凸部が外周面検出子に接しつつ移動する移動距離に等
しい。
【0016】 そして節凸部が外周面検出子に接触する
期間が終了したときには、外周面検出子は外周面の位置
を再び検出することとなり、このとき切削される肉厚
は、節凸部の検出以前の肉厚に等しくなる。
【0017】 また外周面切削部の長手方向に沿った切
削長は、節凸部が外周面検出子に接して移動する移動距
離より長い。そのため、節凸部が外周面検出子を通過し
た直後には、外周面の切削位置の移動によって生じた切
削残余部は、外周面切削部の切削範囲を抜け出ていな
い。このため切削残余部は、節凸部が外周面検出子を通
過したため、その切削位置を復帰した外周面切削部によ
って切削される。
【0018】 上記した切削は長手方向に沿って見た場
合の切削である。
【0019】 一方、スライド基部を回転させたときに
は、外周面検出子、外周面切削部、内周面切削部、内周
面接触子が一体となって回転する。そのためスライド基
部を回転させつつ竹材を長手方向に沿って搬送すると、
竹材の外周面と内周面とは、長手方向と直交する断面に
おける周面に沿って切削されると共に、長手方向に沿っ
て切削されることとなる。このことにより、竹材は、そ
の肉厚が一定の竹材となる。
【0020】
【実施例】 以下に、本発明の一実施例について図面を
参照しつつ説明する。
【0021】 図1は、本発明の竹材の肉厚決め装置の
一実施例を、竹材の搬送方向に沿って見たときの正面
図、図2は、同実施例の回転中心軸に沿った断面図であ
る。
【0022】 図において、切削の対称となる竹材は、
長手方向に沿って2つに分割された半割りの竹材12で
あり、長手方向Aに沿って搬送される。
【0023】 また図示されない基台に取り付けられた
支持部11には、この竹材12を、長手方向Aに直交し
た断面における竹材12の周面端部である端側部121
を下方から支持するテーブル部111が形成されると共
に、竹材12を通過させるための通過孔112が形成さ
れている。
【0024】 また支持部11の外周面に設けられたベ
アリング13によって、竹材12の長手方向Aに沿った
中心軸と略一致する回転中心軸15を中心として回転可
能に設けられた回転基部14には、搬送される竹材12
を通過させるため、通過孔141が形成されている。な
お、この通過孔141の形状は、回転中心軸15を中心
とするリング形状の部分形状となっていて、回転中心軸
15から見たときには、約300度の角度範囲にわたる
部分的なリング形状となっている。
【0025】 また回転基部14は、矢印Bに示すよう
に、90度の範囲を往復するように回転駆動される。
【0026】 また回転基部14には、スライド機構1
61を介して、回転中心軸15と直交する直交線17と
平行に移動可能に、略逆L字状の金属材からなるスライ
ド基部16が設けられている。
【0027】 またスライド基部16には、直交線17
における竹材12の外周面の位置を検出するための外周
面検出子19が設けられており、この外周面検出子19
は、スライド基部16に取り付けられた支持金具である
ストッパ162に捻じ込まれたボルト181でもって案
内されていて、スライド基部16の移動方向と平行な方
向に移動可能となっている。
【0028】 また外周面検出子19と一体となって移
動することが可能に設けられ、モータ201によって回
転駆動される外周面切削部20は、外周面検出子19に
より検出された位置から、回転中心軸15方向に、直交
線17に沿って予め設定された距離を寄った位置を切削
位置として、竹材12の外周面123を切削する回転刃
物である。
【0029】 またボルト181に同軸に設けられたス
プリングは検出子押圧部21となっていて、ポルト18
1の頭部を固定端部とする押圧スフリングとなってお
り、そのためスライド基部16を固定端部として、外周
面検出子19を回転中心軸15方向に押圧する。
【0030】 またスライド基部16に設けられ、ボル
ト181が捻じ込まれたストッパ162は、検出子押圧
部21により押圧された外周面検出子19が回転中心軸
15方向に移動する範囲を限定するストッパである。
【0031】 また回転基部14に設けられた金具22
1を一方の固定端部とするスプリング22は、回転基部
14を固定端部としてスライド基部16を引張するスプ
リングであり、外周面検出子19が回転中心軸15方向
に向かう方向にストッパ(162)を押圧するストッパ
押圧部22である。
【0032】 またスライド基部16の端部に回転可能
に設けられた内周面切削部23は、プーリを介してモー
タ231により回転駆動される回転刃物であり、外周面
切削部20の切削位置に対して、直交線17に沿った回
転中心軸15側の位置を切削位置として、竹材12の内
周面122を切削する。またその傾斜部232は、内周
面122側に生じた節隔壁125の切削を行う。
【0033】 また内周面接触子24は、内周面切削部
23と同軸に設けられ、内周面切削部23の外径と同径
なローラであり、内周面切削部23によって切削された
内周面122aの直交線17における位置に、内周面切
削部23の切削側から接触する接触子である。
【0034】 またスライド基部16に取り付けられた
外周面接触子25は、外周面切削部20によって切削さ
れた後の外周面123aの、直交線17における位置に
接触する接触子であり、竹材12の長手方向Aに沿った
終端部が外周面検出子19を通過したとき、外周面切削
部20が回転中心軸15側に移動することを防止するた
めの接触子である。
【0035】 また検出子押圧部21については、その
押圧力をストッパ押圧部22のそれより大きくしてい
る。また外周面切削部20の長手方向Aに沿った切削長
は、外周面切削部20の外径に等しいことから、この外
径を、竹材12の外周面123の節凸部124が外周面
検出子19に接して移動する距離より長くしている。
【0036】 また図1の31により示すブロックは、
既にその構成を説明したブロックと構成が同一となって
おり、ブロック31におけるスライド基部は、スライド
基部16と直交方向に移動可能に設けられている。
【0037】 以上の構成からなる本発明の一実施例に
ついて、以下に動作を説明する。
【0038】 外周面検出子19は検出子押圧部21に
よってストッパ162側に押圧されることから、切削の
開始時においては、外周面検出子19はストッパ162
によって移動が限定される限定位置にある。つまりスラ
イド基部16は外周面検出子19と一体となって直交線
方向に移動する。またストッパ162は、ストッパ押圧
部22の押圧力により、外周面検出子19が回転中心軸
15方向に向かう方向に移動しようとする。そのため、
ストッパ162に対して限定位置にある外周面検出子1
9は、ストッパ162の移動に追従し、回転中心軸15
方向に移動しようとする。
【0039】 また検出子押圧部21の押圧力はストッ
パ押圧部22の押圧力より強い。そのため外周面検出子
19は、ストッパ押圧部22の押圧力に等しい力でもっ
て竹材12の外周面123を押圧することとなり、竹材
12の外周面123の直交線17における位置を検出す
ることとなる。このため外周面切削部20は、外周面検
出子19によって検出された位置と切削位置との差異と
して定まる厚み分を、竹材12の外周面123側から切
削する。
【0040】 一方、検出子押圧部21は、その固定端
部がスライド基部16となっている。そのため外周面検
出子19が竹材12の外周面123の検出位置にあり、
回転中心軸14方向に移動することができなくなった場
合、検出子押圧部21は、スライド基部16を、直交線
17における放射方向に押圧する。またスライド基部1
6には、ストッパ162を介して、ストッパ押圧部22
の押圧力が働くが、この方向は回転中心軸15に向かう
方向の押圧力である。
【0041】 つまりスライド基部16には、検出子押
圧部21による放射方向への押圧力と、ストッパ押圧部
22による回転中心軸方向への押圧力との双方が働く。
また検出子押圧部21の押圧力はストッパ押圧部22の
押圧力より強い。このことから、スライド基部16は、
検出子押圧部21の押圧力とストッパ押圧部22の押圧
力との差異なる力により、放射方向に押圧されることと
なる。このことは、スライド基部16に設けられている
内周面切削部23が竹材12の内周面122に押圧され
ることを意味する。
【0042】 また外周面検出子19の検出位置と内周
面切削部23の切削位置との関係については、外周面検
出子19の位置が、ストッパ162によって移動が限定
された位置にあるため、その位置関係は、予め設定され
た位置関係にある。つまり内周面切削部23は、外周面
検出子19によって検出された外周面123の位置に対
し、直交線17における一定距離だけ離れた位置を、ス
ライド基部16に働く押圧力でもって押圧されつつ、切
削することとなる。
【0043】 以上を要約すると、竹材12は、外周面
検出子19が検出した検出位置を基準として、外周面切
削部20と内周面切削部23とにより、その外周面12
3と内周面122とが切削され、肉厚が一定となる。
【0044】 そして切削途中に、竹材12の外周面1
23の節凸部124が外周面検出子19に接したため、
直交線17における放射方向に外周面検出子19が移動
することとなった場合、節凸部14は、外周面検出子1
9と共にスライド基部16をも移動させようとする。つ
まりスライド基部16に設けられた内周面切削部23
と、内周面切削部23と位置関係が固定された内周面接
触子24とを同方向に移動させようとする。
【0045】 しかし切削された内周面122aには内
周面接触子24が接触しているため、上記移動が生じよ
うとする場合、内周面122aが内周面接触子24を回
転中心軸14方向に押圧することとなり、この押圧力が
内周面接触子24の移動を防止する。そのため内周面切
削部23の移動も防止されることとなる。このことは、
節凸部124が外周面検出子19を放射方向に移動させ
るときにも、内周面切削部23の切削位置に変化が生じ
ないことを意味する。
【0046】 一方、外周面切削部20は、外周面検出
子19によって検出された位置から、予め設定された距
離を直交線17に沿って回転中心軸15側に寄った位置
を切削位置としているので、節凸部124が外周面検出
子19に接している期間においては、その切削位置は、
節凸部124が外周面123から突出した突出量に対応
して放射方向に移動する。そのため、このときの切削
は、外周面123に切削残余部が生じた肉厚の厚い切削
となる。またこの切削残余部の長手方向Aに沿った距離
は、節凸部124が外周面検出子19に接しつつ移動す
る移動距離に等しくなる。
【0047】 そして節凸部124が外周面検出子19
に接触する期間が終了したときには、外周面検出子19
は外周面123の位置を再び検出することとなり、この
とき切削される肉厚は、節凸部124の検出以前の肉厚
に等しくなる。 以上のことは、外周面検出子19が節
凸部124を検出する場合、外周面123の切削に凸部
が生じることを意味する。
【0048】 しかし外周面切削部20の長手方向Aに
沿った切削長は、節凸部124が外周面検出子19に接
して移動する移動距離より長い。そのため、節凸部12
4が外周面検出子19を通過した直後には、外周面12
3の切削位置の移動によって生じた切削残余部は、外周
面切削部20の切削範囲を抜け出ていない。このため切
削残余部は、節凸部124が外周面検出子19を通過し
たため、その切削位置を復帰した外周面切削部20によ
って切削される。
【0049】 上記した動作が行われ、長手方向Aに沿
った竹材12の終端部が外周面検出子19の下方を通過
したときには、ストッパ押圧部22の押圧力により、外
周面検出子19が回転中心軸15方向に移動しようとす
る。しかし、このときには、切削後の外周面123aに
接触している外周面接触子25に対し、ストッパ押圧部
22の押圧力に等しく、且つ放射方向への押圧力が、外
周面123aにおいて生じる。そのため終端部が外周面
接触子25を通過するまでは、外周面接触子25の移動
が防止されることとなり、竹材12は、終端部に至るま
で、肉厚が一定となるように切削される。
【0050】 上記した動作は、長手方向に沿って見た
場合の切削の様子を示している。
【0051】 一方、スライド基部16は、90度の角
度範囲を往復するように回転する。そのため外周面検出
子19、外周面切削部20、内周面切削部23、内周面
接触子24は、スライド基部16の回転に伴い、一体と
なって回転する。
【0052】 このことから、スライド基部16を回転
させつつ、竹材12を長手方向Aに沿って搬送すると、
図1において、竹材12の右側と左側とは、それぞれに
対応するブロックによって、外周面123と内周面12
2との双方が、周面に沿って切削されると共に長手方向
Aに沿って切削される。つまり竹材12は、その肉厚が
一定の竹材となる。
【0053】
【発明の効果】 本発明に係る竹材の肉厚決め方法およ
び肉厚決め装置は、外周面接触子を設けることによって
竹材の外周面を検出し、検出された外周面を基準とし
て、外周面切削部を用いて外周面側から一定厚みの切削
を行い、外周面切削部の切削位置に対してその切削位置
が予め設定された内周面切削部によって内周面側から切
削している。また節凸部を検出したため外周面検出子が
移動したときには、この移動に伴った外周面切削部の移
動により生じ、肉厚の誤差となる切削残余部について
は、竹材の搬送方向に沿った外周面切削部の切削長を、
節凸部が外周面検出子に接して移動する距離より長くす
ることにより、節凸部が外周面検出子を通過した後にそ
の位置を復帰した外周面切削部において切削している。
また内周面切削部については、外周面検出子が移動した
ときにも、内周面接触子によりその移動を防止してい
る。そのため竹材は、節の有無に関わりなく一定厚みに
切削されるため、節を有する竹材の肉厚が一定となるよ
うに自動で加工することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の竹材の肉厚決め装置の一実施例を、
竹材の搬送方向に沿って見たときの正面図である。
【図2】 図1に示す実施例の、回転中心軸に沿った断
面図である。
【符号の説明】
12 竹材 14 回転基部 16 スライド基部 17 直交線 19 外周面検出子 20 外周面切削部 21 検出子押圧部 22 ストッパ押圧部 23 内周面切削部 24 内周面接触子 124 節凸部 162 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上原 守峰 鹿児島県姶良郡隼人町小田1445番地1 鹿 児島県工業技術センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って分割された竹材を長手
    方向に沿って搬送しつつ、前記竹材を一定肉厚に加工す
    る竹材の肉厚決め装置において、 前記竹材が通過する通過孔が形成され、長手方向に沿っ
    た前記竹材の中心軸と略一致する回転中心軸を中心とし
    て回転可能に設けられた回転基部と、 この回転基部に、前記回転中心軸と直交する直交線と平
    行に移動可能に設けられたスライド基部と、 このスライド基部に、前記スライド基部の移動方向と平
    行に移動可能に設けられ、前記直交線における前記竹材
    の外周面の位置を検出する外周面検出子と、 この外周面検出子により検出された位置から前記直交線
    に沿って予め設定された距離を前記回転中心軸側に寄っ
    た位置を切削位置として、前記竹材の外周面を切削する
    外周面切削部と、 前記スライド基部を固定端部として、前記外周面検出子
    を前記回転中心軸方向に押圧する検出子押圧部と、 前記スライド基部に設けられ、前記検出子押圧部により
    押圧された前記外周面検出子が前記回転中心軸方向に移
    動する範囲を限定するストッパと、 前記回転基部を固定端部として、前記外周面検出子が前
    記回転中心軸方向に向かう方向に前記ストッパを押圧す
    るストッパ押圧部と、 前記スライド基部に設けられ、前記外周面切削部の切削
    位置に対して前記直交線に沿った前記回転中心軸側の位
    置を切削位置として、前記竹材の内周面を切削する内周
    面切削部と、 前記内周面切削部との位置関係が固定され、前記内周面
    切削部によって切削された内周面の前記直交線における
    位置に前記内周面切削部の切削側から接触するする内周
    面接触子とを備え、 前記検出子押圧部の押圧力を前記ストッパ押圧部の押圧
    力より大きくし、前記長手方向に沿った搬送方向におけ
    る前記外周面切削部の切削長を、前記竹材の外周面の節
    凸部が前記外周面検出子に接して移動する距離より長く
    し、前記スライド基部を回転させることを特徴とする竹
    材の肉厚決め装置。
  2. 【請求項2】 長手方向に沿って分割された竹材を長手
    方向に沿って搬送しつつ、前記竹材を一定肉厚に加工す
    る竹材の肉厚決め方法において、 前記竹材が通過する通過孔が形成され、前記回転中心軸
    を中心として回転可能に設けられた回転基部によって、
    前記回転中心軸と直交する直交線と平行に移動可能にス
    ライド基部を支持し、 このスライド基部によって前記スライド基部の移動方向
    と平行に移動可能に支持され、前記スライド基部を固定
    端部とする検出子押圧部によって前記回転中心軸方向に
    押圧され、前記検出子押圧部の押圧による移動可能範囲
    が前記スライド基部に設けられたストッパにより限定さ
    れた外周面検出子によって、前記直交線における前記竹
    材の外周面の位置を検出し、 前記外周面検出子により検出された位置から前記直交線
    に沿って予め設定された距離を前記回転中心軸側に寄っ
    た位置を切削位置とする外周面切削部によって、前記竹
    材の外周面を切削し、 前記回転基部を固定端部とし、前記検出子押圧部より弱
    い押圧力を発生するストッパ押圧部によって、前記外周
    面検出子が前記回転中心軸方向に向かう方向に前記スト
    ッパを押圧し、 前記スライド基部に設けられ、前記外周面切削部の切削
    位置に対して前記直交線に沿った前記回転中心軸側の位
    置を切削位置とする内周面切削部によって、前記竹材の
    内周面を切削し、 前記内周面切削部との位置関係が固定され、前記内周面
    切削部によって切削された内周面の前記直交線における
    位置に前記内周面切削部の切削側から接触するする内周
    面接触子によって、前記内周面切削部が前記直交線にお
    ける放射方向へ移動することを防止し、 長手方向に沿った搬送方向における前記外周面切削部の
    切削長を、前記竹材の外周面の節凸部が前記外周面検出
    子に接して移動する距離より長くすることにより、前記
    外周面検出子が前記節凸部を検出したことにより生じた
    切削残余部を前記外周面切削部において切削し、 前記スライド基部を回転させることにより、前記外周面
    と前記内周面とを、前記長手方向に沿った断面における
    周面に沿って切削することを特徴とする竹材の肉厚決め
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137361A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Nishi Nippon Gijutsu Kaihatsu Kk 竹繊維強化材製造装置における刃物と竹との係合削剥構造
CN107297799A (zh) * 2017-08-30 2017-10-27 巫溪县天弓竹木制品有限公司 竹筒加工器
CN107322716A (zh) * 2017-08-30 2017-11-07 巫溪县天弓竹木制品有限公司 竹子内节剔除器
CN108544574A (zh) * 2018-05-08 2018-09-18 浙江省林业科学研究院 一种竹材自动截断分选设备

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