JPH07108415A - 鋸盤の切粉除去装置 - Google Patents

鋸盤の切粉除去装置

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JPH07108415A
JPH07108415A JP25402393A JP25402393A JPH07108415A JP H07108415 A JPH07108415 A JP H07108415A JP 25402393 A JP25402393 A JP 25402393A JP 25402393 A JP25402393 A JP 25402393A JP H07108415 A JPH07108415 A JP H07108415A
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saw
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラシを鋸刃へ適正量入り込ませた状態のと
きにブラシの振動を防止し、それに伴なうブラシの摩耗
を少なくし、さらにブラシを回転させるためのトルクを
小さくて済むようにした鋸盤の切粉除去装置を提供する
ことにある。 【構成】 鋸刃21を備えた鋸刃ハウジング11に鋸刃
21に付着した切粉を除去する円形のブラシ45を回転
自在に指示するブラシ支持部材35を設け、鋸刃21に
近接した位置にブラシ45が当接可能なストッパ部材6
1を設け、ブラシ支持部材35をストッパ部材61に近
接,離反する方向へ移動可能に設けると共に、ブラシ4
5をストッパ部材61に当接する方向へ付勢する付勢手
段67を設け、ブラシ支持部材35を固定する固定手段
75を設けてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、横型帯鋸盤,竪型帯
鋸盤,丸鋸盤などの鋸盤において、鋸刃でワークを切断
した際に鋸刃に付着した切粉を除去するようにした鋸盤
の切粉除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋸盤としての例えば横型帯鋸盤に
おいて、鋸刃でワークに切断加工を行うと切粉が発生す
る。この発生した切粉は鋸刃のガーレットに入り込み、
この部分に付着する恐れがある。
【0003】鋸刃に付着した切粉を除去する切粉除去装
置としては、既に当出願人が出願した例えば特開平4−
46711号公報が知られている。すなわち、ブラシ支
持部材に備えられた回転自在なブラシを、スプリングの
付勢力によりストッパ部材に押し付け、鋸刃とブラシの
オーバラップ量を自動的に調整するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の切粉除去装置では、常時、ブラシをスプリングの付
勢力でストッパ部材に押し付けているため、不安定で何
らかの力例えばブラシの偏心,鋸刃からの反力の変化な
どにより振動してしまうという問題があった。
【0005】また、常にブラシをストッパ部材に押し付
けているため、ブラシを回転せしめるモータのトルクが
余分に必要となっていた。
【0006】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ために、ブラシを鋸刃へ適正量入り込ませた状態のとき
にブラシの振動を防止し、それに伴なうブラシの摩耗を
少なくし、さらにブラシを回転させるためのトルクを小
さくて済むようにした鋸盤の切粉除去装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、鋸刃を備えた鋸刃ハウジングに鋸刃に
付着した切粉を除去する円形のブラシを回転自在に支持
するブラシ支持部材を設け、鋸刃に近接した位置に前記
ブラシが当接可能なストッパ部材を設け、前記ブラシ支
持部材をストッパ部材に接近、離反する方向へ移動可能
に設けると共に、前記ブラシをストッパ部材に当接する
方向へ付勢する付勢手段を設け、前記ブラシの毛先に対
して鋸刃が相対的に所定量だけ入り込んだときに前記ブ
ラシ支持部材を固定する固定手段を設けて鋸盤の切粉除
去装置を構成した。
【0008】前記鋸盤の切粉除去装置において、前記ス
トッパ部材が前進端位置から後退端位置へ退避可能に設
けてなることが望ましいものである。
【0009】
【作用】この発明の鋸盤の切粉除去装置を採用すること
により、ストッパ部材を前進端位置決めした後、ブラシ
支持部材をアンロック状態にすると付勢手段の付勢力に
よりブラシ支持部材が回動してブラシが前記ストッパ部
材に当接されてブラシの毛先が鋸刃へ所定量入り込んだ
状態となる。
【0010】この状態でブラシ支持部材をロック状態に
すると共にストッパ部材を後退端位置へ回避せしめる。
この状態で鋸刃でワークに切断加工を行うと、切断加工
時に発生する切粉が鋸刃に付着するが、ブラシによりこ
の切粉が容易に除去される。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0012】図10を参照するに、鋸盤の一例としての
横型帯鋸盤1は、箱状の基台3を備えてなり、この基台
3にはワークWを支持するためのワークテーブル5が設
けてあると共に、ワークWをワークテーブル5上の所定
位置に固定するために一対の固定バイス7aと可動バイ
ス7bからなる本体バイス7が設けてある。なお、固定
バイス7aは不動であり、可動バイス7bは固定バイス
7aに接近離反する左右方向(図10において左右方
向)へ移動可能である。また、上記ワークテーブル5は
基台3の一部を構成するものである。
【0013】上記基台3にはヒンジシャフト9を介して
上下方向に揺動自在な鋸刃ハウジング11が設けられて
いる。上記鋸刃ハウジング11を揺動させるために、基
台3の適宜位置には昇降用シリンダ13が設けられてお
り、この昇降用シリンダ13から上方向へ突出自在なピ
ストンロッド15は鋸刃ハウジング11の適宜位置に連
結してある。なお、基台3に対して鋸刃ハウジング11
を上下動させるための構成としては、上記構成の他に基
台3にガイドポストを立設し、このガイドポストに案内
されて鋸刃ハウジング11が上下動させる構成としても
差し支えないものである。
【0014】上記鋸刃ハウジング11内には駆動ホイー
ル17、従動ホイール19が回転自在に設けてあり、こ
の駆動、従動ホイール17,19にはエンドレス状の鋸
刃21が掛回されている。なお、駆動ホイール17は回
転装置(図示省略)に連動連結してある。またワークテ
ーブル5に支持されたワークWに対して、鋸刃21をほ
ぼ垂直に保持するために、鋸刃ハウジング11に取付け
たビーム部材23には、一対の鋸刃ガイド25a,25
bが位置調節自在に設けてある。なお、上記鋸刃ガイド
25aは不動であり、鋸刃ガイド25bは鋸刃ガイド2
5aに近接,離反する左右方向へ移動可能である。
【0015】上記構成により、一対の固定、可動バイス
7a,7bを接近させことにより、ワークWをワークテ
ーブル5の所定位置に固定せしめる。そして、回転装置
を適宜に操作して駆動、従動ホイール17,19を回転
させ、帯鋸刃21を走行駆動させると共に、昇降用シリ
ンダ13を適宜に操作して鋸刃ハウジング11を下方向
へ揺動させる。これによって、一対の鋸刃ガイド25
a,25bを介してワークWに対して垂直に案内された
鋸刃21により、所望の切断加工が行われるものであ
る。
【0016】上記鋸刃21に付着した切粉を除去するた
めに鋸刃ハウジング11には切粉除去装置27が設けら
れている。この切粉除去装置27の詳細については、図
1、図2、図3および図4を参照するに、鋸刃ハウジン
グ11には固定ブロック29の一端が設けられていると
共に、この固定ブロック29には固定フレーム31が一
体化されている。この固定フレーム31にはヒンジピン
33を支点としてケーシング形状をしたブラシ支持部材
35が図1において左右方向へ揺動可能に設けられてい
る。
【0017】このブラシ支持部材35内の下部にはモー
タベース37が複数のボルトで取付けられている。この
モータベース37上には駆動モータ39が設けられてい
ると共に、モータベース37の下部にはギヤボックス4
1が取付けられている。このギヤボックス41には、図
2に示されているように、駆動モータ39の出力軸に例
えばベベルギヤが設けられ、このベベルギヤには他のベ
ベルギヤが噛合されている。しかも、他のベベルギヤに
は回転自在な回転軸43が装着されている。この回転軸
43には円形のブラシとして例えばワイヤブラシ45が
嵌合され、締めねじ47で固定されている。このワイヤ
ブラシ45を被うべくカバー47Cが前記ギヤボックス
41の前方(図2において左方)に取付けられている。
【0018】上記構成により、駆動モータ39を駆動せ
しめると、出力軸、一対のベベルギヤを介して回転軸4
3に回転が伝達されることになる。この回転軸43が回
転されることにより、ワイヤブラシ45が所望の回転数
で回転されることになる。
【0019】前記鋸刃ハウジング11の前側に取付けら
れた前板11Fにおける下部には、図1および図3に示
されているように、ストッパシリンダ49が取付けられ
ている。このストッパシリンダ49内にはピストンロッ
ド51を上方へ付勢すべくスプリング53が設けられて
いる。
【0020】また、ピストンロッド51は下方へ突出さ
れており、ピストンロッド51の先端にはピン55でリ
ンク57の一端が取付けられており、リンク57の他端
は図3において左右方向へ延伸したロッド59の一端に
装着されている。このロッド59の他端(図3において
左端)にはストッパ部材61が装着されている。なお、
前記ロッド59はブラケット63を介して前記前板11
Fに取付けられている。また、前記ストッパシリンダ4
9の上部には配管65の一端が接続されていると共に配
管65の他端は前記鋸刃ハウジング11に取付けられて
いる。しかも、この配管65は他の配管を介して油圧源
に連結されている。
【0021】上記構成により、図示省略の油圧源より配
管65を介して油圧がストッパシリンダ49に供給され
ることによって、ピストンロッド51が図1において下
降されることにより、リンク57を介してロッド59が
図1において時計方向回りへ回動されてストッパ部材6
1が2点鎖線の後退端位置から実線の前進端位置へ回動
されることになる。油圧シリンダ49から油圧を抜くこ
とにより、スプリング53の付勢力でピストンロッド5
1が上昇してストッパ部材61が実線の前進端位置から
2点鎖線の後退端位置へ回避されることになる。
【0022】前記ブラシ支持部材35は前記固定フレー
ム31にヒンジピン33を支点として揺動可能に設けら
れている。すなわち、前記ブラシ支持部材35がストッ
パ部材61に対して接近,離反する方向へ移動可能に設
けられている。
【0023】より詳細には、図1に示されているよう
に、ブラシ支持部材35の一部である支持プレート35
Pに付勢手段としての例えばスプリング67の一端が取
付けられていると共に、スプリング67の他端が前記ブ
ラシ支持部材35の図1におけるフレーム35Aに取付
けられている。スプリング67の付勢力により、ヒンジ
ピン33を支点として常に図1において反時計方向回り
に回動されるようになっている。
【0024】前記ブラシ支持部材35の支持フレーム3
5Aにスプリング67の他端に取付けられた先端には近
接センサ69が設けられている。この近接センサ69が
図1において反時計方向回りに回動される前記鋸刃ハウ
ジング11の前板11Fの対応した位置にはブラケット
71を介してストッパ73が設けられている。
【0025】上記構成により、ヒンジピン33を支点と
してブラシ支持部材35がスプリング67の付勢力によ
り、図1において反時計方向回りに回動した際に、近接
スイッチ69がストッパ73に当接される。その結果、
ワイヤブラシ45がストッパ部材61に当接したことを
検出することができる。すなわち、ワイヤブラシ45の
前進端位置を検出することができる。このワイヤブラシ
45が前進端位置にきたときにワイヤブラシ45の寿命
が判断される。
【0026】前記ワイヤ支持部材35が図1において反
時計方向に回動しワイヤブラシ45が鋸刃21に位置決
めされた際、ワイヤブラシ45が振動しないようにワイ
ヤ支持部材35を固定する必要がある。このワイヤ支持
部材35の固定手段75が前記固定フレーム31に設け
られている。
【0027】より詳細には、図4に示されているよう
に、ブラシ支持部材35の左側とヒンジピン33との間
にはブレーキ板77が介在されている。前記固定フレー
ム31内にはロックシリンダ79が設けられており、こ
のロックシリンダ79にはヒンジピン33の先端部に一
体化されたピストン79Pを境にして第1、第2シリン
ダ室79A,79Bが形成されている。しかも、第2シ
リンダ室79B内にはスプリング81が図4において左
側へ付勢して設けられている。前記第1、第2シリンダ
室79A,79Bには配管83,85の一端が接続され
ていると共に、配管83,85の他端は図示省略の油圧
源に接続されている。
【0028】上記構成により、油圧源より配管83を経
て第1シリンダ室79Aへ油圧を供給すると、ピストン
79Pが図1において右方へスプリング81の付勢力に
抗して摺動することにより、ヒンジピン33が右方へ移
動されるから、ブレーキ板77が働き、ヒンジピン33
並びに前記ブラシ支持部材35が前記固定フレーム31
にロックされることになる。
【0029】次に、切粉除去装置の全体の動作を図5の
フローチャートを基にして説明すると、ステップS1で
ストッパシリンダ49の作動によりピストンロッド51
が下降することにより、ストッパ部材61が前進端位置
に位置決めされる。ステップS2でロックシリンダ79
をアンロックせしめると、ステップS3でスプリング6
7の付勢力によりブラシ支持部材35が図1においてヒ
ンジピン33を支点として反時計方向回りに回動してワ
イヤブラシ45がストッパ部材61に当接される。
【0030】ワイヤブラシ45がストッパ部材61に当
接すると、ステップS4でロックシリンダ79をロック
させる。次いで、ステップS5でストッパシリンダ49
の作動によりストッパ部材61を後退端位置へ回避させ
る。ステップS6でブラシ支持部材35に設けられたリ
ミットスイッチ69がドグ73に当接されてブラシ支持
部材35が前進端位置にきたことが検出されると、ワイ
ヤブラシ45が寿命にきたことを知らせるためステップ
S7でアラームが出される。
【0031】ステップS6でブラシ支持部材35が前進
端位置に到達していない場合には、ステップS8でワイ
ヤブラシ45の位置を調整するかどうか判断されて、調
整する場合にはステップS1の手前に戻り、調整しない
場合にはそのまま終了する。
【0032】このように、鋸刃21とワイヤブラシ45
のオーバラップ量を切断中以外に行なうため、自動で調
整でき、常に安定したオーバラップ量を得ることができ
る。調整後ワイヤブラシ45の移動方向を固定(ロッ
ク)するため、ワイヤブラシ45の移動方向にかかる突
発的な力例えば鋸刃21からの反力による振動を防止す
ることができる。
【0033】また、ストッパ部材61が面でできている
ため、強い力で押し付けられ、ストッパ部材61が調整
後、後退端位置へ回避されるから、ストッパ部材61は
ワイヤブラシ45と非接触になり、駆動モータ39のト
ルクは小さくて済み省電力となると共にワイヤブラシ4
5の摩耗を少なくすることができ、寿命を延ばすことが
できる。
【0034】図6、図7、図8および図9には他の実施
例が示されている。図6〜図9において、上述した実施
例の図1〜図4における部品と同じ部品には同一符号を
符し、異なっている構成のみについて説明する。
【0035】図6〜図8において、ストッパシリンダ4
9に装着されたピストンロッド51がアーム部材87を
介してリンク57に接続されているものであり、動作は
上述した実施例の動作と同じであるから説明を省略す
る。
【0036】ワイヤブラシ45の前進端位置を検出する
ために、図6、図7に示されているようにブラシ支持部
材35の支持フレーム35Bに近接スイッチ69とスト
ッパ73が取付けられているものである。
【0037】上記構成により、ブラシ支持部材35がヒ
ンジピン33を支点として図6において反時計方向回り
に回動されると、ストッパ73が固定ブロック29の下
面に突当てることにより近接センサ67でブラシ支持部
材35を介してワイヤブラシ45の前進端位置が検出さ
れることになる。
【0038】前記固定ブロック29にはブラシ支持部材
35を固定せしめる固定手段75が設けられている。よ
り詳細には、固定ブロック29内にロックシリンダ79
が設けられている。このロックシリンダ79にはピスト
ン79Pを境にして第1、第2シリンダ室79A,79
Bが形成されていると共に、ピストン79Pにはピスト
ンロッド89が一体化されている。このピストンロッド
89は図9において右側に突出されており、ブラシ支持
部材35を介してブレーキ板77が設けられている。
【0039】上記構成により、第1シリンダ室79Aに
油圧を供給すると、ピストン79Pを介してピストンロ
ッド89が図9において左方へ摺動してブレーキ板77
が働き、ブラシ支持部材35が固定(ロック)されるこ
とになる。第2シリンダ室79Bに油圧を供給すること
により、ブラシ支持部材35がアンロックされることに
なる。
【0040】図6〜図9における他の実施例において、
ストッパシリンダ49における構造、近接センサ69、
ストッパ73および固定手段75における構造の一部に
若干の差があるけれども、本質的には上述した実施例と
差異がないので、全体の動作並びに効果については説明
を省略する。
【0041】図11にはストッパ61の前進,後退の作
動とブラシ支持部材35のロック,アンロックを一つの
シリンダで行う他の実施例が示されている。図11にお
いて、前述した実施例と同じ部品には同一の符号を符し
て説明する。
【0042】図11において、鋸刃ハウジング11の上
部には固定ブロック91が取付けられており、この固定
ブロック91にはスプリング67を介してブラシ支持部
材35の上部が設けられている。すなわち、スプリング
67の付勢力により固定ブロック91に対してブラシ支
持部材35が図11において反時計方向回りに回動され
るようになっている。
【0043】鋸刃ハウジング11の前板11Fには固定
ブロック29が設けられており、この固定ブロック29
と、ブラシ支持部材35に一体化された固定フレーム3
1とはヒンジピン33で装着されている。
【0044】また、鋸刃ハウジング11の前板11Fに
は、シリンダ93が設けられており、このシリンダ93
に装着されたピストンロッド95が上下方向へ突出され
ている。前記前板11Fには支持フレーム11Bが図1
1において左右方向へ延伸して設けられており、この支
持フレーム11Bの先端には上下方向へ延伸したロッド
97が取付けられており、このロッド97の下端にはス
トッパ部材61が設けられている。
【0045】しかも、ロッド97の上端にはプレート9
9が設けられていて、このプレート99と前記支持フレ
ーム11Bとの間にはスプリング101が介在されてい
る。前記固定フレーム31の一端にはヒンジピン103
によりL字形状のアーム105の一端が枢支されてい
る。
【0046】上記構成により、図11に示されている状
態から、ピストンロッド95を下降せしめると、アーム
105がヒンジピン103を支点として図11において
時計方向回りに回動してアンロック状態がロック状態に
切換わると共に、ピストンロッド95の下降により、プ
レート99がスプリング101の付勢力に抗して下降
し、ロッド97も下降してストッパ部材61が前進端位
置に位置決めされることになる。
【0047】次いで、ピストンロッド95を上昇せしめ
ると、ストッパ部材61が上昇し図11に示された後退
端位置へ徐々に位置決めされると共に、アーム105が
撓みアーム105がヒンジピン33のロック部33Pよ
り離れてアンロック状態となる。
【0048】前記ワイヤブラシ45を調整するタイミン
グとしては、製品1カット毎又は、数カット毎に調整さ
れる。この場合には鋸刃21の上昇ソレノイドのON信
号を利用して調整されるものである。その時のカット数
は任意に設定できるものである。また、切断面積をNC
装置により演算し、任意に設定された折断面積を越えた
ときに調整してもよい。そのときの切断面積は、鋸速,
切削レート及び材質などによりNC装置で自動設定して
よいものである。さらに、任意の周期で調整してもよ
い。
【0049】ワイヤブラシ45の摩耗状況の検出として
は、例えば図12(A)に示されているように、ワイヤ
ブラシ45が摩耗し、径が小さくなると、ストッパ部材
61がヒンジピン107を支点としてスプリング109
の付勢力により図12(B)に示されているように、時
計方向回りに回動しリミットスイッチ111がONされ
る。この信号によりワイヤブラシ45の調整シーケンス
が入り、ストッパ部材61が回転方向へ戻されて、リミ
ットスイッチ111がOFFとなるまで前進すると共に
ロックされるものである。
【0050】また、ワイヤブラシ45をロックする固定
手段として、ロックによる固定でなく、図13に示され
ているように、スプリング113を備えたシリンダ11
5を鋸刃ハウジング11に取付け、シリンダ115に装
着されたピストンロッド117の先端をブラシ支持部材
35に取付けたダンパーで行っても構わない。
【0051】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。ワイヤブラシ45を
位置決めするストッパ部材61は面で受ける形状でなく
てもよい。また、横型帯鋸盤だけでなく、竪型帯鋸盤、
丸鋸盤などのワイヤブラシ45にて鋸刃に付着した切粉
を除去する鋸盤にも適用できる。また、ワイヤブラシ4
5を回転させる駆動源は駆動モータ以外でもよい。ワイ
ヤブラシ45と鋸刃21のオーバラップ量を自動で調整
するとき、ワイヤブラシ45の回転を停止させてから調
整してもよい。ブラシとしてはワイヤブラシ45で説明
したが、ナイロンブラシなどそれ以外でも構わない。
【0052】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れているとおりの構成であるから、ブラシを鋸刃へ適正
量入り込ませた状態のときにブラシの振動を防止するこ
とができると共に、それに伴うブラシの摩耗を少なくす
ることができる。さらに、ブラシを回転させるためのト
ルクを小さくして切粉を除去させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する一実施例の鋸盤における切
粉除去装置の右側面図である。
【図2】図1における正面図である。
【図3】ストッパ部材を前進端位置,後退端位置に位置
決めする部分の説明図である。
【図4】図2におけるIV−IV矢視断面図である。
【図5】この発明の切粉除去装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】この切粉除去装置の他の実施例を示す右側面図
である。
【図7】図6における正面図である。
【図8】ストッパ部材を前進端位置,後退端位置に位置
決めする部分の説明図である。
【図9】図7における平面図である。
【図10】この発明の切粉除去装置を備えた一実施例の
横型帯鋸盤の正面図である。
【図11】ストッパ部材の前進,後退とブラシ支持部材
のロックを一度に行う場合の他の実施例の説明図であ
る。
【図12】ワイヤブラシの摩耗を検出する説明図であ
る。
【図13】ブラシ支持部材を固定せしめる他の実施例の
説明図である。
【符号の説明】
1 横型帯鋸盤(鋸盤) 11 鋸刃ハウジング 21 鋸刃 27 切粉除去装置 35 ブラシ支持部材 45 ワイヤブラシ(ブラシ) 61 ストッパ部材 67 スプリング(付勢手段) 75 固定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋸刃を備えた鋸刃ハウジングに鋸刃に付
    着した切粉を除去する円形のブラシを回転自在に支持す
    るブラシ支持部材を設け、鋸刃に近接した位置に前記ブ
    ラシが当接可能なストッパ部材を設け、前記ブラシ支持
    部材をストッパ部材に接近、離反する方向へ移動可能に
    設けると共に、前記ブラシをストッパ部材に当接する方
    向へ付勢する付勢手段を設け、前記ブラシの毛先に対し
    て鋸刃が相対的に所定量だけ入り込んだときに前記ブラ
    シ支持部材を固定する固定手段を設けてなることを特徴
    とする鋸盤の切粉除去装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材が前進端位置から後退
    端位置へ退避可能に設けてなることを特徴とする請求項
    1記載の鋸盤の切粉除去装置。
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