JPH0710826Y2 - 鋳造用金型 - Google Patents

鋳造用金型

Info

Publication number
JPH0710826Y2
JPH0710826Y2 JP1988078699U JP7869988U JPH0710826Y2 JP H0710826 Y2 JPH0710826 Y2 JP H0710826Y2 JP 1988078699 U JP1988078699 U JP 1988078699U JP 7869988 U JP7869988 U JP 7869988U JP H0710826 Y2 JPH0710826 Y2 JP H0710826Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
mold
cavity
die
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988078699U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH021535U (ja
Inventor
孝 池北
健二郎 狩野
明彦 小笠原
武三 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP1988078699U priority Critical patent/JPH0710826Y2/ja
Publication of JPH021535U publication Critical patent/JPH021535U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0710826Y2 publication Critical patent/JPH0710826Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は鋳造用金型に関し、一層詳細には、上型と下型
とこれらの間に嵌合する摺動型とからなる鋳造用金型に
おいて、例えば、固定型としての下型が固定される基台
上に位置決め用の係止片を設け、型締めの際には溶湯に
よる熱影響の少ないこの係止片に摺動型を当接させてそ
の前進端位置を精度よく出すことによって、溶湯の熱影
響による摺動型の型締め位置のずれを防止し、寸法精度
の高い製品を得ることを可能とした鋳造用金型に関す
る。
[考案の背景] 一般に、低圧鋳造法、ダイカスト鋳造法等に用いられる
金型は上型、下型およびこれら上型、下型間に嵌合する
摺動型により構成される。型締めの時にこれら上型、下
型、摺動型を組み上げる場合、可動型としての摺動型の
位置決めは上型、下型に設けたキャビテイ型の一部を利
用し、すなわち、具体的には、その端縁に摺動型のキャ
ビテイ側端面を当接させることによって、摺動型の前進
端位置の位置決めを行っていた。
実際の鋳造工程において、キャビテイ内に溶湯が充填さ
れると、上型、下型の夫々のキャビテイ型は高温の溶湯
による熱影響を大きく受けることからキャビテイ型に熱
膨張が惹起する。従って、次回の鋳造サイクルでは、摺
動型が夫々上型、下型のキャビテイ型に嵌合した時に、
その前進端位置が所望の位置から若干ずれるという現象
が起こる。この結果、鋳造品と製品の設計上の仕上がり
寸法との間に差が生ずることになる。また、夫々の型の
間に画成される空間に溶湯が浸入することにより、凝固
後にバリとして露呈することもある。従って、摺動型が
ずれたことによって生じた余剰な形状部分を除去しなけ
ればならず、これは研削等の機械加工によって最終的な
製品に仕上げる工程を別途付加しなければならない。
さらに、ダストカスト鋳造法の場合、精密な製品を鋳造
するのを目的とすることから、熱膨張による位置決め誤
差は製品の寸法精度に重大な影響を及ぼし、場合によっ
ては不良品の発生が多大となる虞が顕在化する。
[考案の目的] 本考案は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、固定型としの下型が設置され且つ溶湯の熱の影
響を受けることが比較的少ない基台上に係止片を設け、
この係止片に可動型としての摺動型の一部を当接させて
摺動型の前進端位置を規制するよう構成することによっ
て、寸法精度の高い鋳造品が得られ、最終的な仕上げ工
程を簡略化することを可能とする鋳造用金型を提供する
ことを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本考案は固定型基台に収
容保持される第1キャビテイ型と、 前記固定型基台に対して進退自在な可動台に固着される
第2キャビテイ型と、 前記可動台の進退方向に交差する方向に摺動自在な摺動
キャビテイ型と、 前記第1キャビテイ型の端縁から離間して前記固定型基
台に設けられるとともに、前記摺動キャビテイ型の摺動
方向に交差する方向に長尺な角材状の係止片と、 を備え、 前記係止片は、前記第1キャビテイ型と前記第2キャビ
テイ型と前記摺動キャビテイ型とが型締めされて鋳造用
キャビテイが形成される際に前記摺動キャビテイ型に当
接して該摺動キャビテイ型を位置決めする、 ことを特徴とする。
[実施態様] 次に、本考案に係る鋳造用金型について好適な実施態様
を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
第1図において、参照符号10は本考案に係る鋳造用金型
を示し、この鋳造用金型10は固定型としての下型12と、
昇降自在な上型14と、前記下型12、上型14の間に嵌合す
るように配設される3つに分割された可動型としての摺
動型16a乃至16cとから基本的に構成される。下型12を構
成する下キャビテイ型(第1キャビテイ型)18、上型14
を構成する上キャビテイ型(第2キャビテイ型)20およ
び摺動型16a乃至16cの夫々に設けられた横キャビテイ型
(摺動キャビテイ型)22の夫々の対向面によりキャビテ
イ24が画成される。本実施態様の場合、当該キャビテイ
24はアルミホイールを鋳造するための空間として画成さ
れている。
そこで、下型12は下キャビテイ型18が収容固定される基
台としての下型ダイベース26を含む。すなわち、下型ダ
イベース(固定型基台)26の上部中央の大きく陥没した
部分に下キャビテイ型18が固定され、この下キャビテイ
型18の中央には入子28が装着される。前記入子28の中央
部には湯口30が形成される。当該鋳造用金型10において
は、前記湯口30は図示しない湯道と連通し、射出装置
(図示せず)から射出された溶湯は前記湯道、湯口30を
介してキャビテイ24に充填される。
一方、第2図および第3図に示すように、下型ダイベー
ス26の上面には後述する摺動型16a乃至16cの摺動変位の
案内をし、あるいはそれらの前進端を位置決めするため
の部材等が種々設けられている。すなわち、下キャビテ
イ型18の端縁から若干離れた位置に長尺な角材状の係止
片44a乃至44cが夫々摺動型16a乃至16cの変位方向とは直
交する方向に延在するようにボルト等を介して固着され
る。これら係止片44a乃至44cの夫々の両端側には断面屈
曲形状の一対のガイド46a、46bが平行に固定される。ま
た、前記ガイド46a、46bの間には摺動プレート48a、48b
が固定される。
ここで摺動型16a乃至16cは当該鋳造用金型10の中心から
互いに120°離間する方向に摺動自在に配設される。摺
動型16a乃至16cは互いに実質的に同一の構成を有するも
のであり、以下の説明において、摺動型16aについて延
べ、摺動型16b、16cについては摺動型16aの構成要素に
付した参照符号と同一の参照符号を付してその詳細な説
明を省略する。
第1図および第2図において、摺動型16aはキャビテイ2
4の一部を画成する横キャビテイ型22と、この横キャビ
テイ型22を固定保持すると共に、下型ダイベース26上を
摺動変位する摺動ブロック52とから構成される。前記摺
動ブロック52はその両側面を前述のガイド46a、46bによ
って規制される。また、当該摺動ブロック52の下部には
摺動部54が膨出形成され、この膨出した摺動部54の底部
には前記摺動プレート48a、48bに嵌合する幅広な凹部
(図示せず)が画成される。一方、当該摺動ブロック52
の後背部にはシリンダ56から延在するロッド58が係着さ
れ、前記シリンダ56の駆動作用下に当該摺動型16aは進
退自在に構成される。そして、型締めの際は前記摺動部
54の内側面59が前記下型ダイベース26の所定位置に設置
した係止片44aに当接することによって、当該摺動型16a
はこの前進端位置で停止する。
一方、上型14は昇降自在な上型ダイベース(可動台)60
と、この下面に固着される上キャビテイ型20とを含む。
前記上キャビテイ型20の中央部には入子62が装着され、
この入子62の中央部にはアルミホイールの中央部に形成
される孔部を鋳抜くための鋳抜きピン64が装着される。
上型14は図示しない駆動手段と上型ダイベース60を介し
て連結され、この駆動手段によって鉛直方向に昇降自在
に構成されるものである。
本考案に係る鋳造用金型は基本的には以上のように構成
されるものであり、次にその作用並びに効果について説
明する。
先ず、キャビテイ24内に溶湯を充填する前に下型12に対
して上型14、摺動型16a乃至16cを近接変位させて型締め
を行う。
すなわち、第1図および第2図において、シリンダ56を
付勢することよって摺動型16a乃至16cを前進させる。摺
動型16aの場合、シリンダ56とロッド58を介して連結さ
れる摺動ブロック52はその底部の摺動部54に嵌合する摺
動プレート48a、48bに沿って摺動すると共にガイド46
a、46bによってその側面を規制されて前進方向に正確に
案内される。そして、下型ダイベース26に設けた係止片
44aに摺動部54の内側面59が当接するに至り、当該摺動
型16aのこれ以上の前進動作が阻止される。ここにおい
て、当該摺動型16aの前進端の位置決めが完了する。摺
動型16b、16cの前進端の位置決めも全く同様にして行わ
れる。その後、上型14を図示しない駆動手段の駆動作用
下に下降変位させ、下型12、摺動型16a乃至16cに嵌合さ
せ、型締めを終了する。
次いで、図示しない射出装置を駆動して溶湯をキャビテ
イ24内に加圧充填する。キャビテイ24内に充填された溶
湯が凝固した後、前記型締めと逆の手順を経て型開きを
行い、鋳造品を取り出して鋳造サイクルを終了する。
こうして鋳造サイクルを繰り返し実行していくにつれ、
溶湯の保有する熱によって下型12の下キャビテイ型18、
上型14の上キャビテイ型20はかなりの温度まで昇温する
ことが諒解されよう。この場合、下キャビテイ型18と上
キャビテイ型20は熱膨張するに至る。
本実施態様に関連して従来技術を説明すれば、これら下
キャビテイ型18と上キャビテイ型20の一側面に対して、
摺動型16a乃至16cの横キャビテイ型22を当接させること
によって形締め時の当該摺動型16a乃至16cの位置決めを
行う形式が採用されている。従って、下キャビテイ型18
と上キャビテイ型20の膨張によって当接位置が変動する
という不都合が生じている。
然るに、本実施態様では、摺動型16a乃至16cは下型ダイ
ベース26に設けた係止片44a乃至44cに当接し、この係止
片44a乃至44cはキャビテイ24内の溶湯による熱の影響を
直接受ける下キャビテイ型18ではなく、下型ダイベース
26上において下キャビテイ型18の周縁部から若干離れた
位置に固定しているため、当該熱の影響がさほど及ばな
い。また、これら係止片44a乃至44cの形状が長尺な各材
状を呈していることから、熱による膨張が生じたとして
も、その長尺方向への膨張はともかく、短尺方向への膨
張は無視出来る程度のものであり、これら係止片44a乃
至44cの側面によって位置決めされる摺動型16a乃至16c
の前進端位置は、常に、鋳造サイクルの進行する時期を
問わず一定となることが諒解されよう。従って、設計上
の寸法とさほどに相違することのない正確な形状の製品
が得られる。また、従来技術のように、例えば、摺動型
等の位置ずれによって画成された間隙に溶湯が浸入して
バリ等が発生することがなく、最終的な製品に仕上げる
工程を簡略化することが出来る。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、可動型としての摺動型
を固定型に対して型締めするに際し、溶湯による比較的
熱影響の少ない下型ダイベースに設けた係止片を用いて
正確に位置決めするよう構成している。従って、鋳造工
程の進行につれて金型が溶湯による熱の影響を受けたに
せよ下型ダイベースへの熱影響はさほどに大きくなく、
常に、摺動型の一部が当接する係止片の位置が一定であ
ることから正確な位置決めが可能となる。結局、鋳造に
よって得られる製品は設計した寸法と実質的に一致する
正確な形状で得られることから、従来、必要とされたバ
リ等を切除する仕上げ作業工程を削減し、その生産効率
を一層向上させることが可能となる効果を奏するもので
ある。
以上、本考案について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本考案はこの実施態様に限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る鋳造用金型の構成を説明する一部
省略縦断面図、 第2図は当該鋳造用金型を構成する下型および摺動型の
構成を説明する一部省略斜視図、 第3図は当該鋳造用金型の下型および摺動型の平面図で
ある。 10…鋳造用金型、12…下型 14…上型、16a〜16c…摺動型 18…下キャビテイ型、22…横キャビテイ型 24…キャビテイ、26…下型ダイベース 28…入子、30…湯口 44a〜44c…係止片、46a、46b…ガイド 52…摺動ブロック、56…シリンダ 60…上型ダイベース、64…鋳抜きピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定型基台に収容保持される第1キャビテ
    イ型と、 前記固定型基台に対して進退自在な可動台に固着される
    第2キャビテイ型と、 前記可動台の進退方向に交差する方向に摺動自在な摺動
    キャビテイ型と、 前記第1キャビテイ型の端縁から離間して前記固定型基
    台に設けられるとともに、前記摺動キャビテイ型の摺動
    方向に交差する方向に長尺な角材状の係止片と、 を備え、 前記係止片は、前記第1キャビテイ型と前記第2キャビ
    テイ型と前記摺動キャビテイ型とが型締めされて鋳造用
    キャビテイが形成される際に前記摺動キャビテイ型に当
    接して該摺動キャビテイ型を位置決めする、 ことを特徴とする鋳造用金型。
JP1988078699U 1988-06-13 1988-06-13 鋳造用金型 Expired - Lifetime JPH0710826Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988078699U JPH0710826Y2 (ja) 1988-06-13 1988-06-13 鋳造用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988078699U JPH0710826Y2 (ja) 1988-06-13 1988-06-13 鋳造用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH021535U JPH021535U (ja) 1990-01-08
JPH0710826Y2 true JPH0710826Y2 (ja) 1995-03-15

Family

ID=31303605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988078699U Expired - Lifetime JPH0710826Y2 (ja) 1988-06-13 1988-06-13 鋳造用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0710826Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5435808B2 (ja) * 2010-11-01 2014-03-05 本田技研工業株式会社 ハブの製造方法および該ハブを備えるホイール

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5925584Y2 (ja) * 1979-11-08 1984-07-26 ア−ト金属工業株式会社 溶湯鍛造用金型装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH021535U (ja) 1990-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0710826Y2 (ja) 鋳造用金型
JP2943674B2 (ja) 中子成形方法
CN214926595U (zh) 一种碳纤维纹理车模上座注塑模具
CN209971413U (zh) 拼接式垫板注塑模具
JP3154054B2 (ja) ダイカスト機の鋳込み装置
JPS6338072Y2 (ja)
US2518890A (en) Die sinking
JPH0110188Y2 (ja)
CN218775622U (zh) 汽车线路装载座的浇铸成型模具
JP2754762B2 (ja) 複合同時成形金型
CN210851138U (zh) 一种摄像头镜头模具
CN218395823U (zh) 一种烟机用铸件浇注模具
JPS60216965A (ja) 鋳ぐるみ装置
CN209971404U (zh) 一种注射模具侧抽芯机构
JP3839160B2 (ja) 射出成形型
JP3156838B2 (ja) 射出成形用金型
CN210702369U (zh) 一种汽车零配件生产模具
CN214023414U (zh) 一种高精度的紧密模胚
CN213944534U (zh) 汽车冲压件切边、斜切边、左右件分离三工序合模模具
JPS58128264A (ja) 繊維強化コンロッドの製造方法
JPH0527254Y2 (ja)
CN211389891U (zh) 一种保温精密注塑模具
JP4517293B2 (ja) 複合成形のための型構造
JPH0744371Y2 (ja) 鋳造金型における押し出しピンの位置決め機構
JPS591783Y2 (ja) スライドコア位置決め機構を備えるアンダ−カット用モ−ルド金型