JPH0710816Y2 - コイルばねの温間成形装置 - Google Patents

コイルばねの温間成形装置

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JPH0710816Y2
JPH0710816Y2 JP1992086710U JP8671092U JPH0710816Y2 JP H0710816 Y2 JPH0710816 Y2 JP H0710816Y2 JP 1992086710 U JP1992086710 U JP 1992086710U JP 8671092 U JP8671092 U JP 8671092U JP H0710816 Y2 JPH0710816 Y2 JP H0710816Y2
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JP
Japan
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wire
coil spring
wire rod
guide
coil
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JP1992086710U
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JPH0560635U (ja
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利夫 土方
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Neturen Co Ltd
Original Assignee
Neturen Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F3/00Coiling wire into particular forms
    • B21F3/02Coiling wire into particular forms helically
    • B21F3/06Coiling wire into particular forms helically internally on a hollow form

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種機械装置に多用さ
れているコイルばね、例えば、就中大径高強度コイルば
ねの温間成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ばねを製造する場合、通常線径8〜9m
m以下の細径線材からなるコイルばねは、素材線材を引
抜き加工や熱処理で所定の強度としたうえで冷間成形し
て、コイルばねとなし、線径10mm以上の大径線材か
らなるコイルばねは、成形困難さから素材線材を熱間で
コイルばね形状に成形のうえ熱処理で所定強度を付与し
て製品としている。しかしながら、近来上記大径線材か
らなるコイルばねも、例えば、本出願人の出願発明にか
かる特公昭59−13568号に開示される如く、素材
線材に所定の熱処理を施すことにより、引張り強さ15
0Kgf/mm2以上でありながら冷間成形性が極めて良
好なばね用線材が開発されて大径高強度線材も冷間形成
が可能となった。
【0003】一方、同じく本出願人の出願発明にかかる
特公昭59−10975号に開示される如く、抗張力1
50Kgf/mm2以上としたばね用オイルテンパ−線等
の線材を連続的に高周波誘導加熱等の急熱により300
〜600℃の適当な温度に加熱した状態でコイル成形す
ることにより、ばね材として具備すべき機械的性質を保
持したまま容易にコイル成形しうるコイルばねの製造方
法も開発された。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記特公昭
59−10975号に示される実施例では、第2図に示
す如く、線材コイル(A)から供給される線材1は、送
り込みロ−ラ群2、ワイヤ−ガイド3およびガイドロ−
ラまたはガイドピン4からなるコイルばね成形機構
(C)に送給される前に例えば高周波誘導加熱コイル6
を備えた温間加熱装置(B)を通過するようにしている
ので、温間領域にまで加熱された線材1が通過する上記
送り込みロ−ラ群2およびワイヤ−ガイド3を耐熱材で
調整せねばならず、また大径高強度線材の曲げ加工のた
めには線材1を強力な推力で送給する必要から送り込み
ロ−ラ2の圧下を大に設定すると、塑性変形抵抗が低下
している線材1の真円度を低下させるなどの問題が生じ
るおそれがあった。なお、5として示すのは線材矯直ロ
−ラである。
【0005】本考案は、上記従来技術に存する問題点を
解消する目的でなされたもので、送り込みロ−ラを加熱
せずに大径高強度線材を成形可能をするコイルばね温間
成形装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本考案のコイルばねの温間成形装置では、連続的
に供給される大径高強度ばね用線材を送り込みロ−ラ
と、当該送り込みロ−ラの後段にあるワイヤ−ガイドを
経由して、コイリングピンもしくはコイリングロ−ラか
らなる成形機構を備え、上記線材を上記成形機構に送り
込んで所定形状のコイルばねに成形するコイルばねの温
間成形装置において、上記ワイヤ−ガイドは、この出口
直前に上記線材を温間領域まで加熱する急速加熱手段を
内蔵し、当該急速加熱手段は、上記ワイヤ−ガイドにお
ける線材送り通路上の曲げ応力作用点よりも線材送り方
向側に設けた所定形状の空間に、周囲を絶縁性磁性体で
被覆されて線材送り通路と同心状に配置された誘導加熱
コイルであることを特徴とする。
【0007】
【作用】上述した本考案のコイルばねの温間成形装置で
は、急速加熱手段をワイヤ−ガイド曲げ応力作用点より
送り込みロ−ラ側に設定することにより、送り込みロ−
ラにより強力な推力をもって送給される線材は、送り込
みロ−ラの通過時には、常温状態にあって塑性変形抵抗
の低下はなく、他方、コイルリング時には、ワイヤ−ガ
イドの線材送り通路上にある曲げ応力作用点の直前に設
けられている急速加熱手段によって温間領域まで加熱し
て塑性変形抵抗を低下させているので、線材がガイドロ
−ラに衝接して、その走行方向を偏向せしめられる際の
曲げ応力作用点Fに作用する力を減少させることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照にして
説明する。
【0009】第1図(a)および(b)は、それぞれ本
考案のコイルばね温間成形装置のコイルばね成形機構
(C)の要部を示す正面図、およびA−A線断面図であ
って、コイルばね成形機構(C)の送り込みロ−ラ群2
は、互いに上下方向に所定の隙間を隔てて、第1図
(a)に示す如く、矢印方向に回転可能にして設けられ
ている。
【0010】ワイヤ−ガイド3は、この長手方向に貫通
する線材通路31が形成されており、この線材通路31
の一端開口を送り込みロ−ラ群2の上記所定隙間に対向
させた状態で、ガイド部材に取り付け固定されている。
【0011】コイリングロ−ラ4、4は、送り込みロ−
ラ群2と反対側のワイヤ−ガイド3の線材通路31開口
に対向する状態で配設されている。
【0012】また、ワイヤ−ガイド3は、この線材通路
31の出口(コイリングロ−ラ4、4側の開口)に近接
した点Fとして示す位置に、コイリングロ−ラ4、4に
よって線材1の走行方向を偏向させて塑性加工する際に
この線材1に生じる曲げ応力作用点を有しており、この
曲げ応力作用点Fよりも送り込みロ−ラ群2、2側に
は、線材通路31を含む所定形状の空間32が孔設され
ている。
【0013】この空間32内には、線材1の径より巻回
内径が所定だけ大径の誘導加熱コイル6を線材通路31
と同心状に配設し、かつその外周を絶縁性磁性体7でこ
の空間31内を埋める如くにして構成された急速加熱手
段が設けられている。
【0014】誘導加熱コイル6は、所定周波数・出力電
源Eに接続されており、この出力電源Eの出力により誘
導加熱コイル6内を所定送り速度で通過する線材1を所
定の温間領域まで誘導加熱する。上記温間領域は、線材
1の強度を低下せしめない温度でなければならず、もし
線材1が焼入れ・焼戻し線材である場合には、戻し温度
以下の温度、例えば300〜600℃の範囲でなければ
ならない。
【0015】絶縁性磁性体7は、例えばフェライトコア
等からなり、誘導加熱コイル6から発生する磁束を収束
して加熱効率を高めるとともに、ワイヤ−ガイド3およ
びその周囲を加熱せしめないためにワイヤ−ガイド3の
空間32内に設けられている。
【0016】このような構成において、線材1は、送り
込みロ−ラ群2の上記所定の隙間に通されて、この送り
込みロ−ラ群2の回転力により推力Pが与えられ、ワイ
ヤ−ガイド3の線材通路31内に送り込まれる。そし
て、線材1は、誘導加熱コイル6内を通って加熱され、
コイリングロ−ラ4、4に衝接して、コイルばね形状に
成形される。
【0017】実験例 また、本考案者は本考案の効果を確認するために次の実
験を行った。
【0018】(実験方法) 以下に示す供試体を使用して後記条件に従いコイルばね
に成形し、成形時のワイヤ−ガイド3の昇温状態の観察
と形成されたコイルばねの性能を試験した。
【0019】供試体;線材材質…SiCr鋼 線 径…φ14mm 強 度…180〜195Kgf/mm2(焼入れ・焼
戻し線材) 成形装置諸元;トルク…60Kgm 送り込み速度…28m/min 高周波電力;周波数…100K HZ 出 力…150Kw 加熱温度;350〜370℃ コイルばね形状;巻径…φ84mm 巻数…8Nt 高さ…140mm (ワイヤ−ガイド観察) ワイヤ−ガイド3の誘導加熱コイル6が設けられている
周辺に殆ど昇温が認められず、その送り方向前方、即
ち、出口近傍には300℃程度の昇温が認められた。
【0020】(耐へたり性試験) 試験条件をせん断応力115Kgf/mm2(修正係数
を含む),時間100hrとして定歪締め付け試験を行
い、同一供試体線材を冷間成形によって同一形状のコイ
ルばねとしたものの当該試験結果を比較した。
【0021】本考案供試体の永久歪……2.0/104 冷間成形供試体の永久歪…2.8/104 以上の実験結果から、ワイヤ−ガイド3に装着された誘
導加熱コイル6は、その周囲を絶縁性磁性体7で被覆さ
れているのでワイヤ−ガイド3を加熱することなく、ま
た線材走行時のみ急速加熱手段が動作するようにしてい
るので、その出口近傍の昇温も比較的低く押られること
が確認されるとともに、成形されたコイルばねは特公昭
59−10975号に開示された技術と同様に冷間塑性
加工によるコイルばね以上の性能を有することが確認さ
れた。
【0022】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案のコイルば
ねの温間成形装置によれば、大径高強度ばね用線材は、
真円度を保証されつつ極めて容易にコイル成形可能とな
り、しかも、温間成形であるので成形後の残留歪が少な
い点,強度低下をきたさない点,線材にスケ−ルを生じ
ない点,脱炭のおそれがない点,表面粗さに変化を生じ
ない点は勿論のこと、ホットストレッチングと称するも
のの効果と同様に耐クリ−プ性および耐疲労性向上等す
べて前記特公昭59−10975号に示される発明の効
果と同等またはそれ以上の効果が得られるのは勿論のこ
と、線材送り込み用ロ−ラ群は、耐熱材で調整する必要
もなくなる。
【0023】また、ワイヤ−ガイドは、誘導加熱コイル
を包蔵しているにもかかわらず漏洩磁束がほとんどな
く、また所定温間領域まで加熱された線材と接触するの
は、当該ワイヤ−ガイドの曲げ応力作用点より前方先端
部のみであって、しかも当該曲げ応力作用点に作用する
力は、線材の弾性限が低くなって作用応力が低下してい
るので、ワイヤ−ガイドには、ガイド疵がつきにくく、
従って損耗がないので耐用時間を延長することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としてのコイルばねの温間成
形装置を示す図面であって、(a)は正面図を、(b)は(a)
におけるA−A断面図である。
【図2】従来のコイルばねの温間成形装置と示す一部断
面正面図である。
【符号の説明】
1 大径高強度ばね用線材 2 送り込みロ−ラ 3 ワイヤ−ガイド 4 コイリングピン 6 誘導加熱コイル 7 絶縁性磁性体 31 線材通路 32 空間 F 曲げ応力作用点 (C) 成形機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に供給される大径高強度ばね用線
    材を送り込みロ−ラと、当該送り込みロ−ラの後段にあ
    るワイヤ−ガイドを経由して、コイリングピンもしくは
    コイリングロ−ラからなる成形機構を備え、上記線材を
    上記成形機構に送り込んで所定形状のコイルばねに成形
    するコイルばねの温間成形装置において、 上記ワイヤ−ガイドは、この出口直前に上記線材を温間
    領域まで加熱する急速加熱手段を内蔵し、当該急速加熱
    手段は、上記ワイヤ−ガイドにおける線材送り通路上の
    曲げ応力作用点よりも線材送り方向側に設けた所定形状
    の空間に、周囲を絶縁性磁性体で被覆されて線材送り通
    路と同心状に配置された誘導加熱コイルであることを特
    徴とするコイルばねの温間成形装置。
JP1992086710U 1992-12-17 1992-12-17 コイルばねの温間成形装置 Expired - Lifetime JPH0710816Y2 (ja)

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KR100736881B1 (ko) * 2006-03-07 2007-07-06 김찬희 자바라스프링 성형장치
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KR101419698B1 (ko) * 2014-03-25 2014-07-21 대원강업 주식회사 열간 코일스프링 제조장치

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