JPH07108121A - 平面配列多連中空体フィルターエレメント及びその製造方法 - Google Patents

平面配列多連中空体フィルターエレメント及びその製造方法

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JPH07108121A
JPH07108121A JP25886793A JP25886793A JPH07108121A JP H07108121 A JPH07108121 A JP H07108121A JP 25886793 A JP25886793 A JP 25886793A JP 25886793 A JP25886793 A JP 25886793A JP H07108121 A JPH07108121 A JP H07108121A
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filter element
planar array
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bag
multiple hollow
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Application number
JP25886793A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Otaka
仁志 大高
Takeshi Hajiyama
毅 櫨山
Kiyomine Taniguchi
清峰 谷口
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Nittetsu Mining Co Ltd
Original Assignee
Nittetsu Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルターを自立形にしリテーナを必要とし
ない、1エレメントの濾過面積の広い、かつ膜厚が薄く
ても均一な膜厚の製品が容易に、また精度良く製造でき
る、コスト的にも優れたフィルターエレメントを提供す
ること。 【構成】 高耐熱性ポリイミド繊維からなるフェルトシ
ート2枚を重ね合わせ、平面配列の複数の縦長片方開放
の袋状セルに縁取りし、各袋状セルに開放端から金属製
の所望の断面形状を有する棒状体、或いは筒状金網を嵌
入して内部支持した後、好ましくは250〜430℃の
範囲の温度に加熱し、要すれば上記内部支持体を引抜い
て、自立可能な平面配列構造を有する複数の縦長片方開
放の管状中空体セルを成形してなるフィルターエレメン
ト及びその製造方法。なお、フィルターエレメント開放
端に缶体取付部材を取付けても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリイミド繊維からな
る大型で濾過面積の大きい、特に焼却炉排ガス中の煤塵
その他微粒子状を捕集するのに好適な平面配列多連中空
体フィルターエレメント及びそれを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリイミドは熱安定性に優れ、難
燃性である等優れた特性を有する素材高分子である。し
かしながら、この芳香族ポリイミドは分解を伴わずに溶
融することが困難で、また沸点の高い極性溶剤にしか溶
解しない等の特性から、例えば製膜する場合、通常の溶
融製膜法や溶液製膜法を用いることは困難である。ポリ
イミド粉体材料を使用して成形体を成形することは、予
備成形体に加工する必要がある場合があるなど、簡単な
成形法ではない。またさらに、芳香族ポリイミドは高耐
熱性で、かつ難溶解性の材料であるため、この材料から
均一な粒径分布を有する粉体を得ることは困難である。
【0003】溶剤やオリゴマーを数%含む芳香族ポリイ
ミド繊維を使用し、この芳香族ポリイミド繊維を不織布
又はフェルトに予備成形し、その芳香族ポリイミド繊維
不織布又はフェルトを、ポリイミドのガラス転移点を超
えた温度で適当な時間加熱することにより、芳香族ポリ
イミド繊維の有する収縮性とそれによって促進される繊
維の相互の融合により、外部より成形体の外径を規定す
る手段を用いることなく、自由な収縮力によって通気性
成形体を成形する方法が特開平2−503333号公報
に記載されている。また、ここでは原料中に溶剤やオリ
ゴマーを含むことが重要な要因とされている。この技術
を用いて平板形や筒形のような単純かつ均整の取れた成
形物を成形することは可能であっても、少し複雑な形に
成形する場合には製品を同じ形に制御することは難し
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高耐熱性のポリイミド
繊維を使用した平板状の通気性成形物からバグフィルタ
ーバグとする場合、ポリイミド繊維フェルトを縫製して
バグを製作する。そしてこの場合には、他のガラス繊
維、ポリエステル繊維やポリプロピレン繊維の不織布又
はフェルトから製作されたバグ同様、バグフィルターバ
グとして使用する時形状支持体のリテーナを用いてバグ
の形を保持する。これでは、ポリイミド繊維を使用した
フィルターは耐熱性である以外には特に特徴が発揮され
ない。
【0005】大量の流体から固体−流体の分離を濾過材
を使用して行う場合、最近では複数本の筒形フィルター
を缶体に一本づつ落とし込んで取り付ける方式が多く使
用されている。このような使用形式では、たとえポリイ
ミド繊維を使用した自立形筒形フィルターであってもリ
テーナを用いたバグフィルターの場合と、その着脱やフ
ィルター洗浄の効率は変わらない。また、前記したよう
に、芳香族ポリイミド繊維フェルトを縫製して製作した
バグを、芳香族ポリイミドのガラス転移温度を越えた温
度で加熱して、外部より成形体の形状を規定する手段を
用いることなく芳香族ポリイミド繊維の有する収縮性を
利用して、通気性を有する膜を成形する場合には、その
繊維フェルトの収縮の程度が予測できないため、長さが
十分に長いバグを製作し、加熱成形後に所定の長さより
長い部分を切り落とす作業が必要であり、このため不要
の部分ができてコスト的に不利であった。
【0006】また、上記したように、外部より成形体の
形状を規定する手段を用いることなく、ガラス転移温度
を越えた温度で加熱して、芳香族ポリイミド繊維の有す
る収縮性を利用して繊維フェルトから膜を成形する場合
には、一定の厚み以下の薄い厚みの通気性膜を成形する
場合、自由収縮時にフェルト繊維相互の滑りや膜の延伸
が起こるため孔の大きさに限度以上のものができ易くフ
ィルターの孔径分布を規定の幅に抑えることが難しくな
る。また成形膜の厚み公差自身も大きくなり易いなど成
形精度的に不利が生じる。
【0007】本発明の目的は従来技術の欠点を改良し、
バグフィルターバグの着脱やフィルター洗浄の効率を大
幅に改善し、フィルターを自立形にしリテーナの使用を
必要としない、エレメントの濾過面積の広い、かつ膜厚
が薄くても均一な膜厚の製品が容易に、また精度良く製
造でき、かつ余分な部分が少ない、コスト的にも優れた
フィルターエレメント及びその製造方法を提供すること
にある。以下の本発明の平面配列多連中空体フィルター
エレメント及びその製造方法に関する記載において、芳
香族ポリイミド繊維をフェルトに予備成形するとして記
載するが、不織布等に予備成形する場合も含んでいる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下に記載
する本発明の平面配列多連中空体フィルターエレメント
の製造方法によって達成される。すなわち、 1)高耐熱性ポリイミド繊維からなるフェルトシート2
枚を重ね合わせ、該2枚のフェルトシートを線状に接着
して、平面配列構造の複数の縦長片方開放の袋状セルに
縁取りし、各袋状セルに開放端から金属製の所望の断面
形状を有する内部中空の或いは充実した棒状体又は穴あ
きパイプ或いは筒状金網を嵌入して内部支持した後、加
熱し、収縮せしめて自立可能に剛直な平面配列構造を有
する複数の縦長片方開放の中空体セルを成形することを
特徴とする平面配列多連中空体フィルターエレメントを
製造するための製造方法、
【0009】好ましくは、2)2枚のフェルトシートか
らなる前記複数の袋状セル中に、前記内部中空の或いは
充実した棒状体又は穴あきパイプ或いは筒状金網を嵌入
し、加熱し、収縮せしめて成形するに際して、加熱温度
を250〜430℃の温度範囲として成形することを特
徴とする前記1)記載の平面配列多連中空体フィルター
エレメントの製造方法。 さらに好ましくは、3)2枚のフェルトシートからなる
前記複数の袋状セル中に、前記内部中空の或いは充実し
た棒状体を嵌入し、250〜430℃の温度の範囲に加
熱し、収縮せしめて成形した後、前記棒状体を引抜くこ
とを特徴とする請求項1記載の平面配列多連中空体フィ
ルターエレメントの製造方法である。
【0010】本発明において、特に特徴のある平面配列
多連中空体フィルターエレメントとしては、 4)高耐熱性ポリイミド繊維からなり、平面配列構造の
複数の縦長片方開放形状で自立可能な所望の断面形状の
筒状中空セルを有するフィルターエレメントの該筒状中
空セルの内部に、穴あきパイプ或いは筒状金網を配備し
たことを特徴とする平面配列多連中空体フィルターエレ
メントであり、前記4)記載の平面配列多連中空体フィ
ルターエレメントは、以下の方法により製造される。す
なわち、 5)前記1)記載の2枚のフェルトシートからなる複数
の袋状セル中に、前記穴あきパイプ或いは筒状金網を嵌
入し、250〜430℃の温度の範囲に加熱し、収縮せ
しめて成形した後も前記穴あきパイプ或いは筒状金網は
そのまま放置することを特徴とする前記4)記載の平面
配列多連中空体フィルターエレメントの製造方法であ
る。
【0011】また、さらに特徴のある本発明の製造方法
としては、 6)上記1)記載の製造方法において、前記平面配列多
連中空体フィルターエレメントの各管状中空体フィルタ
ーの開放端に、該開放端に密着嵌入できる中空あるいは
通気性を有する金属製、セラミック製あるいは耐熱樹脂
製の嵌入体を嵌入し、上記平面配列多連中空体フィルタ
ーエレメントの該嵌入体を密着嵌入した開放端部分の外
側に密着して、上下1対の金属製あるいはセラミック製
の缶体取付部材を挟着し、該缶体取付部材を加圧加熱あ
るいは溶接して平面配列多連中空体フィルターエレメン
トに取付けること特徴とする平面配列多連中空体フィル
ターエレメントの製造方法である。
【0012】本発明に使用する高耐熱性ポリイミド繊維
は、本発明の目的を達成し得るポリイミド繊維であれば
いずれも使用できるが、特に例示すれば、下記一般式
(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミドから
製作される繊維が好ましい例として挙げられる。
【0013】
【化1】
【0014】また、本発明に使用するポリイミド繊維か
ら構造のないフリースを得る方法については米国特許第
4,188,690号明細書に記載されている。このフ
リースからフェルトを製造する方法については西ドイツ
特許第1,785,165号明細書に記載されている。
【0015】以下に図1〜図6を用いて本発明の平面配
列構造の多連中空体フィルターエレメントの製造方法の
1例について具体的に説明する。ただし以下の説明は本
発明の理解を深めるためのものであり、発明を制限する
ものではない。図2には、例えば一般式(1)に示した
で表される繰り返し単位を有するポリイミド繊維から製
作された2枚のフェルト2を重合わせた状態を示してい
る。図3には、上記重合わせた2枚のフェルト2を例え
ば縫製によって2枚のフェルトの周囲3方を縫い合わ
せ、さらに縦長に等しい幅の5本の片方開放の袋状セル
4に縫い合わせる、袋状セルの型取りを示している。上
記縫製による袋状セル4の型取りは、ある適当な幅の線
状熱プレスによるメルト接着によって行われても良い。
【0016】図4は図3に示した袋状セル4の開放口の
側から成形棒5を嵌入して内部支持した状態を示してい
る。ここで、嵌入するというのは成形棒5の表面とフェ
ルト製袋状セル4の内面とがよく密着し、しかしフェル
ト製布が著しく引き伸ばされることがないように成形棒
5が袋状セル4に挿入されていることを表す。図1は図
4に示した成形棒5が嵌入された被成形体を加熱し、収
縮せしめて自立可能に剛直な平面配列構造を有する5本
の縦長片方開放の管状中空体セルを成形し、その後成形
棒5を引抜いて得られた、本発明の平面配列多連中空体
フィルターエレメント1を示す。
【0017】次に、図5及び図6を用いて本発明の平面
配列構造の多連中空体フィルターエレメント1に缶体取
付部材を配備して製品多連中空体フィルターエレメント
8とする製造方法について具体的に説明する。ただし以
下の説明は上記と同様、本発明の理解を深めるためのも
のであり、発明を制限するものではないことはいうまで
もない。
【0018】図5には、上記本発明の多連中空体フィル
ターエレメント1に断面楕円形の中空金属製の、缶体取
付部材7の奥行きと同じ長さの、嵌入体6を各中空体フ
ィルターに開放端から嵌入して内部補強した状態を示し
ている。ここで、嵌入するというのは中空金属製嵌入体
6表面と中空体フィルター1の内面とがよく密着し、緊
密に挿入されていることを意味する。嵌入体6の長さは
缶体取付部材7(図5)の長さと同じとし、嵌入体6の
形状および材質は中空あるいは通気性を有する金属製、
セラミック製あるいは耐熱樹脂製のものを使用すること
ができる。
【0019】次に、例えば上記中空金属製嵌入体6が嵌
入されている開放端部分の多連中空体フィルターエレメ
ント1の外側に密着して、上下1対の金属製あるいはセ
ラミック製の缶体取付部材7を挟着し、該缶体取付部材
7を加圧加熱あるいは溶接して多連中空体フィルターエ
レメント1の外側に上下1対の金属製缶体取付部材7を
気密に取り付ける、この時同時に嵌入体6も各中空体フ
ィルターエレメントに気密に取り付けられる。かくして
製品多連中空体フィルターエレメント8が完成される。
【0020】図7は上記図2〜図4の工程を経て、成形
棒5が嵌入された被成形体を加熱して自立可能に剛直な
平面配列構造を有する縦長片方開放の14本多連の管状
中空体セルを成形した後、成形棒5を抜いた状態を示す
開放口の側から見た説明図である。
【0021】図8は図3に示した袋状セル4の開放口の
側から成形用筒状金網9を嵌入して内部支持した状態を
示している。また、図9は、図8に示した成形用筒状金
網9が嵌入された被成形体を、加熱し、収縮せしめて自
立可能に剛直な平面配列構造を有する5本の縦長片方開
放の管状中空体セルを成形した、筒状金網を保持してい
る本発明の平面配列多連中空体フィルターエレメント1
0を示す。この場合には加熱・収縮せしめて成形した際
に軟化した繊維材料が成形用筒状金網9に食い込む。次
いで、この平面配列多連中空体フィルターエレメント1
0に缶体取付部材を配備して製品多連中空体フィルター
エレメントとする(図は省略した)。図9に示した筒状
金網を保持している平面配列多連中空体フィルターエレ
メント10は、筒状金網9で補強されているので、通気
性膜はかなり薄くすることができる。上記図8に示した
成形用筒状金網9が嵌入された被成形体のフェルト製布
が薄くても、加熱により収縮が起こっても金網の目に保
持されているため収縮は僅かであり、膜に極端な延伸は
起こらない。
【0022】図10は図3の袋状セル中に筒状金網を嵌
入して内部支持した状態で加熱し、収縮せしめて自立可
能に剛直な平面配列構造を有する縦長片方開放の6本多
連の管状中空体セル10を成形した状態を示す開放口の
側から見た説明図である。ここでは完成した多連の管状
中空体セル10には成形用筒状金網9が通気性成形体中
に埋めこまれたままである。
【0023】特筆すべきはかくして得られた上記本発明
の多連中空体フィルターエレメント1及び10は自立可
能に剛直な通気性の成形体であることである。また、本
発明の多連中空体フィルターエレメント1は、内部に棒
状体等を挿入して加熱し、収縮せしめて成形するため、
過度の収縮が起こらず、設計通りのフィルターエレメン
トを成形することができることである。なお、この事情
は金網を保持した本発明の多連中空体フィルターエレメ
ント10についても同様である。
【0024】
【実施例】上記、本発明の通気性の高耐熱性ポリイミド
成形体よりなる多連中空体フィルターエレメント濾過材
を製造する方法の例を以下に実施例を示して説明する。
しかし本発明は以下の実施例によって制限されるもので
はない。
【0025】実施例1 ベンゾフェノン−3,3´,4,4´−テトラカルボン
酸二無水物および4,4´−メチレン−ビス−(トリレ
ンイソシアネート)から製造された延伸比1:5、太さ
30μmのポリイミド繊維からニードルパンチ法で予備
成形された目付475g/m2 、厚さ2mmのフェルト
から、幅1,530mm、長さ1,650mmの試験片
を切り取った。上記のポリイミド繊維を構成するポリイ
ミドの化学構造式を下記に示す。
【0026】
【化2】
【0027】本試験片を2枚重合わせ、縫製によって2
枚のフェルトの周囲3方を縫い合わせ、さらに縦長に等
しい幅の14本の片方開放の袋状セル4に縫い合わせ
る、これら14本の片方開放の袋状セルに断面楕円形の
中空金属製の長さ1600mm、長径80mm、短径4
0mmの断面楕円形の成形棒を開放端から嵌入して内部
支持した状態とする。この状態を図4に示した。上記嵌
入した断面楕円形の成形棒によって形成された2枚のフ
ェルトシート2を340℃で30分間加熱し、収縮せし
めて自立可能な剛直な平面配列構造を有する縦長片方開
放の14本多連の管状中空体に成形し、成形後成形棒を
引抜くことにより図7に示すような本発明の平面配列多
連中空体フィルターエレメント1を得た。この多連中空
体フィルターエレメントには長径80mm、短径40m
mの断面楕円形の長さ1600mm(実使用長さ150
0mm)の中空体フィルターエレメント(袋状セル4を
成形したもの)が14本横1列に平面配列している。
【0028】上記多連中空体フィルターエレメント1の
各中空体フィルターエレメントの開放端に長さ100m
mの中空金属製の嵌入体6を嵌入し、嵌入体6が嵌入さ
れている開放端部分の多連中空体フィルターエレメント
の外側に密着して、上下1対の金属製の缶体取付部材7
を挟着し、該缶体取付部材を340℃、50kgf/c
2 の条件で30分間加圧加熱して溶接して外側に上下
1対の金属製缶体取付部材7を気密に取り付ける。かく
して前記図6に示したものと類似の製品(14本多連
の)中空体フィルターエレメントが完成される。
【0029】上記缶体取付部材を配備した製品多連中空
体フィルターエレメント(図6に示したフィルターエレ
メントのセル数6本を14本とした多連の製品フィルタ
ーエレメントで、以下には製品フィルターエレメント8
とする)を図11の平面図に示した幅950mm、奥行
き1160mm、高さ1170mmの缶体11に10枚
設置し、この缶体11に産業廃棄物の焼却炉の排ガスを
導入し、本発明の製品フィルターエレメント8によって
濾過する。なお、図11においては、前記フィルターエ
レメント8を便宜上一本の線で示している。この時の本
発明のフィルターエレメント1枚当たりの濾過面積は図
11に示したように14個の中空体フィルターエレメン
トで構成されている場合約3.3m2 であり、最高18
個の中空体フィルターエレメントまで組込むことが可能
である。第1表に、上記図11に示したように、幅95
0mm、奥行き1160mm、高さ1170mmの缶体
11に本発明の製品多連中空体フィルターエレメント8
を10枚設置した場合について、缶体床面積100m2
当たりの濾過面積を示した。
【0030】比較例1 実施例1の場合と比較のため、直径115mm、有効高
さ1500mmのラメラー付き筒形バグについて、その
1本当たりの濾過面積、及び缶体に取り付けた場合の缶
体床面積100m2 当たりの濾過面積について以下のよ
うに検討した。すなわち、この筒形バグを幅950m
m、奥行き1240mm、高さ1170mmの缶体10
に千鳥配置に50本、及び幅950mm、奥行き125
0mm、高さ1170mmの缶体に正方配置に48本配
置し、この缶体に産業廃棄物の焼却炉の排ガスを導入
し、フィルターエレメントにより排ガスを濾過する。上
記前提に基づき、筒形バグにつき、それらの1本当たり
の濾過面積、及び缶体に取り付けた場合の缶体床面積1
00m2 当たりの濾過面積を計算した結果を第1表に示
した。
【0031】
【表1】
【0032】第1表からわかる通り本発明の製品多連中
空体フィルターエレメントを缶体に設置した場合は、ラ
メラー付き筒形バグを同様な缶体に上記のように配置し
た場合より、14枚配置でも優れている。
【0033】
【発明の効果】 (1)本発明の製品多連中空体フィルターエレメントの
製造には、簡単な棒状体又は筒状金網を嵌入して内部支
持する以外特別の金型等を使用しないので、製造のため
の設備費が安くて済む。 (2)本発明のフィルターエレメントの製造は内部支持
した状態で加熱し、収縮せしめて成形するので、所期の
寸法通りの成形体を製造することができ、歩留りが良
い。 (3)本発明の製品多連中空体フィルターエレメント
は、自立性のエレメントであり、使用時缶体に組み入れ
るに際しリテーナを必要としない。 (4)平板状のエレメントであるので、缶体内に縦に平
行に配列して取りつけることができ、平板状のエレメン
ト単位で交換可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多連中空体フィルターエレメントの1
例を示す斜視図。
【図2】本発明のフィルターエレメントの製造におい
て、原料フェルトを重合わせた状態を示す斜視図。
【図3】図2の重合わせたフェルトを縫合した状態を示
す斜視図。
【図4】図3の袋状セル中に成形棒5を嵌入して内部支
持した状態を示す斜視図。
【図5】本発明のフィルターエレメントの製造におい
て、フィルターエレメントに缶体取付部材を付ける製造
工程の1例を示す説明図。
【図6】本発明の缶体取付部材を付けた多連中空体フィ
ルターエレメントの1例を示す斜視図。
【図7】本発明の多連中空体フィルターエレメントの他
の1例を示すを示す説明図。
【図8】図3の袋状セル中に筒状金網を嵌入して内部支
持した状態を示す斜視図。
【図9】セル中に筒状金網を保持している本発明の多連
中空体フィルターエレメントのの1例を示す斜視図。
【図10】セル中に筒状金網を保持している本発明の多
連中空体フィルターエレメントのの1例を示す説明図。
【図11】本発明の多連中空体フィルターエレメントの
缶体取り付け図。
【図12】本発明の多連中空体フィルターエレメントの
1エレメントの濾過面積の算出法の説明図。
【符号の説明】
1 多連中空体フィルターエレメント 2 フェルト 3 縫目 4 袋状セル 5 成形棒 6 嵌入体 7 缶体取付部材 8 製品多連中空体フィルターエレメント 9 筒状金網 10 筒状金網保持多連中空体フィルターエレメント 11 缶体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高耐熱性ポリイミド繊維からなるフェル
    トシート2枚を重ね合わせ、該2枚のフェルトシートを
    線状に接着して、平面配列構造の複数の縦長片方開放の
    袋状セルに縁取りし、各袋状セルに開放端から金属製の
    所望の断面形状を有する内部中空の或いは充実した棒状
    体又は穴あきパイプ或いは筒状金網を嵌入して内部支持
    した後、加熱し、収縮せしめて自立可能に剛直な平面配
    列構造を有する複数の縦長片方開放の中空体セルを成形
    することを特徴とする平面配列多連中空体フィルターエ
    レメントの製造方法。
  2. 【請求項2】 2枚のフェルトシートからなる前記複数
    の袋状セル中に、前記内部中空の或いは充実した棒状体
    又は穴あきパイプ或いは筒状金網を嵌入し、加熱し、収
    縮せしめて成形するに際して、加熱温度を250〜43
    0℃の温度範囲として成形することを特徴とする請求項
    1記載の平面配列多連中空体フィルターエレメントの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 2枚のフェルトシートからなる前記複数
    の袋状セル中に、前記内部中空の或いは充実した棒状体
    を嵌入し、250〜430℃の温度の範囲に加熱し、収
    縮せしめて成形した後、前記棒状体を引抜くことを特徴
    とする請求項1記載の平面配列多連中空体フィルターエ
    レメントの製造方法。
  4. 【請求項4】 高耐熱性ポリイミド繊維からなり、平面
    配列構造の複数の縦長片方開放形状で自立可能な所望の
    断面形状の筒状中空セルを有するフィルターエレメント
    の該筒状中空セルの内部に、穴あきパイプ或いは筒状金
    網を配備したことを特徴とする平面配列多連中空体フィ
    ルターエレメント。
  5. 【請求項5】 高耐熱性ポリイミド繊維からなるフェル
    トシート2枚を重ね合わせ、該2枚のフェルトシートを
    線状に接着して、平面配列構造の複数の縦長片方開放の
    袋状セルに縁取りし、各袋状セルに開放端から前記穴あ
    きパイプ或いは筒状金網を嵌入し、250〜430℃の
    温度の範囲に加熱し、収縮せしめて成形した後も前記穴
    あきパイプ或いは筒状金網はそのまま放置することを特
    徴とする請求項4記載の平面配列多連中空体フィルター
    エレメントの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の製造方法において、前記
    平面配列多連中空体フィルターエレメントの開放端に、
    該開放端に密着嵌入できる中空あるいは通気性を有する
    金属製、セラミック製あるいは耐熱樹脂製の嵌入体を嵌
    入し、上記平面配列多連中空体フィルターエレメントの
    該嵌入体を密着嵌入した開放端部分の外側に密着して、
    上下1対の金属製あるいはセラミック製の缶体取付部材
    を挟着し、該缶体取付部材を加圧加熱あるいは溶接して
    平面配列多連中空体フィルターエレメントに取付けるこ
    とを特徴とする平面配列多連中空体フィルターエレメン
    トの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6429255B1 (en) 1996-10-02 2002-08-06 Ato Findley, S.A. Adhesive compositions based on polyurethane and on polyamine suspension, process of preparation and use
WO2003015893A3 (en) * 2001-08-17 2003-04-24 Madison Filter 981 Ltd Heat stable filter construction
JP2013503286A (ja) * 2009-08-27 2013-01-31 ユーエフアイ イノベーション センター ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ 内燃エンジン用フィルタ
JP2020514050A (ja) * 2016-12-22 2020-05-21 ワムグループ ソチエタ ペル アツィオニ ガス状流体用のダストコレクタ及びダストコレクタを製造する方法

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