JPH07107465A - 動画像フレーム再生方式 - Google Patents

動画像フレーム再生方式

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JPH07107465A
JPH07107465A JP24788193A JP24788193A JPH07107465A JP H07107465 A JPH07107465 A JP H07107465A JP 24788193 A JP24788193 A JP 24788193A JP 24788193 A JP24788193 A JP 24788193A JP H07107465 A JPH07107465 A JP H07107465A
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Yuriko Tsukahara
由利子 塚原
Hiroshi Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視覚的により自然な動きを持つ内挿フレーム
の合成を行い、符号化による生じるコマ落しを補間し、
再生時の画質を向上させることができる動画像フレーム
再生方式を提供することを目的としている。 【構成】 フレームB中のブロックb1 の動き元部分が
フレームA中のb2 の部分であるとき、内挿フレーム中
のb2 からb1 への動軌跡の中間に当たるb3 の部分
を、例えばb1 とb2 との画素値の平均値で内挿するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像フレーム再生方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の符号化圧縮技術は、TV会議な
どの画像伝送やVTRなどの画像蓄積に不可欠なもので
ある。すでに、国際標準の動画像符号化方式としてH.
261方式と呼ばれる方式が勧告されている。
【0003】動画像のコマ数は、TV信号で約30フレ
ーム/sec であるが、伝送レートやメモリ量の制限か
ら、符号化時にはコマ落としが起こるのが普通である。
そこで、より自然な動画像を得るため、再生画像からフ
レーム内挿を行い、フレームレートを向上させる方式が
提案されている。その一例として、「MC誤差を利用し
たフレーム内挿方式」(1990年電子情報通信学会秋季全
国大会D−229 、渡邊利明)を以下に説明する。
【0004】図12は同方式を実現するための概略的回
路図である。なお、ここでは、簡単のため、フレーム内
挿は2枚の再生フレームA、Bの中間の時点において1
枚行うものとする。また、符号化方式としてはH.26
1方式を想定し、画像をブロック分割しブロック毎に動
きベクトルおよび動き元部分と現ブロックとの誤差を符
号化しているものとする。
【0005】同図に示す方式では、再生時にはブロック
誤差復号回路1がブロック情報から順次ブロック誤差を
復号し、動きベクトル復号回路2がブロック情報から順
次動きベクトルを復号する。
【0006】次に、動き元部分切り出し回路3がフレー
ムメモリ4に蓄えられているフレームAから動きベクト
ル復号回路2により復号された動きベクトルを用いて動
き元部分を切り出す。
【0007】そして、加算器5において、この動き元部
分にブロック誤差復号回路1により復号された誤差を加
算してフレームBを再生する。
【0008】次に、乗算器6において、動きベクトル復
号回路2により復号された動きベクトルを1/2にし、
動きベクトル補正回路7により隣接するブロックの動き
ベクトルなどを用いて補正を行う。
【0009】その後、動き元部分切り出し回路8がフレ
ームメモリ4が蓄えられているフレームAから動き元部
分を切り出し、加算器9および乗算器10においてフレ
ームBの現ブロック部分との平均画素値をもって内挿フ
レームとする。
【0010】図13はこうしたフレーム内挿の原理を示
す図であり、各フレームを一次元に投影して表したもの
である。
【0011】同図において、内挿しようとしているブロ
ックをブロック3とし、後フレームBの同じ部分のブロ
ックをブロック1とする。ここで、ブロック1の動きベ
クトルVによって前フレームAのブロック2の部分が切
り出されるならば、ブロック3の画素値はベクトルV/
2によって切り出されるブロック4の部分の画素値に近
いと考えられる。よってこの部分をフレーム内挿に使用
する。図14はこうした原理を二次元の絵で現したもの
である。
【0012】しかしながら、このような従来の動画像フ
レーム再生方式では、内挿フレームを互いに重ならない
小部分(ブロック)に分割した後、各ブロックについ
て、後フレームの動きベクトルを用いて前フレームから
似通っていると思われる部分を推定していたため、必ず
しも推定が正しいとは限らず、ちぐはぐな画像を合成す
ることが多かった。特に、動体物の境界に近い部分で
は、動きベクトルの変化が激しいため、推定が当たらな
いことが多かった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の動
画像フレーム再生方式は、内挿フレームを互いに重なら
ない小部分に分け、各部分について前フレームから似通
っていると思われる部分を推定していたため、必ずしも
推定が正しいとは限らず、ちぐはぐな画像を合成するこ
とが多かった。
【0014】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、視覚的により自然な動きを持つ内挿
フレームの合成を行い、符号化による生じるコマ落しを
補間し、再生時の画質を向上させることができる動画像
フレーム再生方式を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の動画像フレーム再生方式は、コマ落としさ
れた動画像のフレームを再生する動画像フレーム再生方
式において、前記コマ落としされたフレームの前後のフ
レームに基づいて、前記コマ落としされたフレーム内の
動き画像部分およびその動き軌跡を求める手段と、前記
動き軌跡に基づいて、前記コマ落としされたフレーム内
の動き画像部分のはめ込み位置を求める手段と、前記は
め込み位置に所定の画像を内挿または外挿する手段とを
具備する。 上記の動画像フレーム再生方式において、
前記はめ込み位置が隣接するはめ込み位置と重なった場
合または隙間が生じた場合、前記はめ込み位置の周囲の
画像と前記はめ込み位置の画像または前記はめ込み位置
の周囲の画像を用いて補間処理をする手段をさらに具備
してもよい。
【0016】また、上記の動画像フレーム再生方式にお
いて、前記はめ込み位置が隣接するはめ込み位置と隙間
が生じた場合、前記コマ落としされたフレームの前後の
フレーム内の動き画像部分の周囲の画像を用いて補間処
理をする手段をさらに具備してもよい。
【0017】さらに、上記の動画像フレーム再生方式に
おいて、前記はめ込み位置に所定の画像を外挿すること
を、前記コマ落としされたフレームの前後のフレーム間
でシーンチェンジがあった場合にのみ、または、前記コ
マ落としされたフレームの後のフレームのイントラ符号
化された部分にのみ適用されるように制御する手段をさ
らに具備してもよい。
【0018】
【作用】本発明では、内挿フレームを予め小部分に分割
せず、動き元の画像部分から動き先の画像部分への動軌
跡の途中に当たる内挿フレームの画像部分に所定の画像
をはめ込むことにより、推定を行うことなく動きのスム
ーズな内挿画像を得ることができる。なお、このような
内挿方式を用いると、画像部分をはめ込む際に重なりや
隙間を生じるが、本発明では、例えば、重なりは平均を
取ることにより、隙間は近隣画素値を用いて補間するこ
とにより、自然さを損なわずに完全なフレーム内挿を行
うことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。
【0020】図1は本発明の動画像フレーム再生方式の
原理を示す図である。
【0021】ここでは、簡単のため、フレーム内挿は、
2枚の再生フレームA、Bの中間の時点について1枚行
うものとする。
【0022】同図に示すように、本発明の原理は、フレ
ームB中のブロックb1 の動き元部分がフレームA中の
b2 の部分であるとき、内挿フレーム中のb2 からb1
への動軌跡の中間に当たるb3 の部分を、例えばb1 と
b2 との画素値の平均値で内挿するものである。この内
挿作業は、フレームBの全てのブロックについて行う。
これにより、動きのスムーズな内挿画像を得ることがで
きる。
【0023】このとき、動き元部分を指し示す動きベク
トルは、各ブロックについて異なる方向を向いているの
で、内挿フレームを合成する際には、画素の重なりや隙
間を生じる。そこで、本発明では、以下の処理を行う。
【0024】図2はあるブロックにより内挿された部分
a2 が、既に内挿されている部分a1 と重なった状態を
示している。
【0025】本発明では、同図に示すように内挿フレー
ム上で既内挿部分と現内挿部分が重なった場合に、次の
ようにして内挿画素値を定める。
【0026】(1)重なった部分 内挿画素値=(既内挿画素値+現内挿画素値)/2 (2)重ならない部分 内挿画素値=現内挿画素値 図3は内挿作業が終了した後に隙間が残った状態を示し
ている。
【0027】こる場合、本発明では、例えば図4に示す
ように、近隣画素値を用いて補間処理を行う。
【0028】図4において補間する画素1を●とする
と、●の同列で一番近い既内挿画素は上の部分でX1 、
下の部分でX2 である。同様に、同行で一番近い内挿画
素値は、X3 とX4 である。そして、X1 〜X4 と●と
の距離の逆数をR1 〜R4 、画素Xの画素値をx(X)
と現すと、本発明では、●の画素値を次のように補間す
る。 g(●)=(g(X1)*R1+ g(X2)*R2+g(X3)*R3+g(X
4)*R4)/(R1+R2+R3+R4)図5は本発明を実現する動画像フ
レーム再生装置の構成を示すブロック図である。
【0029】ここでは、符号化方式としてH、261方
式を想定し、画像をブロック分割しブロック毎に動きベ
クトルおよび動き元部分と現ブロックとの誤差を符号化
しているものとする。また、1ブロックの大きさは、1
6画素×16画素で、水平方向にNブロック、垂直方向
にMブロック、あるものとする。
【0030】同図に示すように、まずブロック誤差復号
回路11がブロック毎にブロック情報からブロック誤差
を復号し、動きベクトル復号回路12がブロック毎にブ
ロック情報から動きベクトルを復号する。
【0031】次に、動き元部分切り出し回路13が動き
ベクトル復号回路12により復号された動きベクトルに
基づいて、フレームメモリ14より動き元部分を切り出
し、加算器15においてこの切り出された動き元部分と
ブロック誤差復号回路11により復号されたブロック誤
差とを加算し、現ブロックの画素値を再生する。
【0032】この後、フレーム内挿部16において、現
ブロックによって内挿フレームの画素値を内挿する。
【0033】これは、まず復号された動きベクトルの長
さを乗算器17により1/2にしたベクトルを用いて、
はめ込み回路18がフレームメモリ19から内挿部分を
切り出す。
【0034】次に、復号されたブロック誤差を乗算器2
0により1/2にしたものと動き元部分の画素値とを加
算器21により加算し、この加算した値を用いて重なり
処理回路22が画素の重なった部分を処理する。この処
理方法については図2により説明した方法による。
【0035】このような重なり処理をした後、はめ込み
回路18がフレームメモリ19の切り出された部分には
め込む処理を行う。
【0036】このように合成されたフレームは、隙間処
理回路23により隙間を補間する処理が行われる。この
隙間の補間処理方法については図4および図5に示した
方法による。
【0037】そして、全ての処理が終わった後、内挿フ
レームをディスプレイに表示し、次に再生フレームを表
示する。再生フレームは、次の処理のため、フレームメ
モリ14に蓄えられているのでここから呼び出すことが
できる。
【0038】図6および図7はフレーム内挿部16にお
ける処理を示すフローチャートである。図6は主に重な
り処理を、図7は主に隙間処理を示している。
【0039】まず、内挿作業を行う前に、フレームメモ
リ19を0クリアする(ステップ601)。
【0040】続いて、ブロックの動きベクトルの長さを
1/2にしたベクトルと動き元部分の画素値に復号され
たブロック誤差の1/2を加算した値とを順次読み込み
(ステップ602、ステップ605〜ステップ60
8)、フレームメモリ19から内挿部分を切り出し(ス
テップ603)、重なり処理を行いながらフレームメモ
リ19上に内挿値を書き込んでいく(ステップ60
4)。ここで、重なりがあるかどうかは、切り出した内
挿部分の画素値が0かどうかで判断する。
【0041】全てのブロックの情報を読み込んだ後、フ
レームメモリ19中に値0の画素があるかどうかを調べ
(ステップ701〜ステップ709、ステップ711〜
ステップ714)、もしあればこれを隙間と判断し補間
処理を行う(ステップ710)。
【0042】なお、図5に示すフレームメモリ19は、
動きベクトルの検索範囲が全画面でなければ、1フレー
ム分である必要はない。例えば、検索範囲が±15画素
であれば、メモリ容量は3ブロックライン分でよい。ま
た、H、261方式のように符号化をGOB(画像の1
/6、11ブロック×3ブロックラインのこと)単位で
行う場合には、4ブロックライン(2GOB+1ブロッ
クライン)分でよい。次に、符号化情報として動きベク
トルを用いない符号化方式に本発明を適用した実施例を
説明する。
【0043】図8はこの実施例に係る動画像フレーム再
生装置の構成を示すブロック図である。
【0044】ここでは、2枚の連続して再生されたフレ
ームがフレームメモリ24、25に蓄えられるものと
し、その間にK枚のフレームを内挿するものとする。
【0045】まず、画像を一画素以上の大きさのブロッ
クに分割し、最初のブロックをk=1とする。
【0046】そして、動きベクトル検索回路27がフレ
ームメモリ25よりフレームのブロックを順次呼びだ
し、フレームメモリ24を用いて現ブロックの動き元部
分を検索する。検索範囲は、例えば現ブロックの上下左
右10画素とし、検索方法は、例えば現ブロックとの差
分の2乗平均値をとって最小となる部分を選ぶものとす
る。
【0047】このようにして得られた現ブロックの動き
元部分と動きベクトルを用いて内挿画像・ベクトル計算
回路28が次のように内挿画像部分の画素値と内挿ベク
トルを計算する。
【0048】 内挿画像部分=現ブロック×k/(K+1) +動き元部分×(K
+1-k)/(K+1) 内挿ベクトル=動きベクトル×(K+1-k)/(K+1) 次に、この内挿画像部分と内挿ベクトルを用いてフレー
ム内挿部29にてフレームを合成し、k枚目の内挿フレ
ームとして表示する。なお、フレーム内挿部29は図5
に示したフレーム内挿部16と同様の処理を行う。
【0049】次に、k=k+1とし、k=Kとなるまで
以上の処理を繰り返す。
【0050】最後に、再生フレームをフレームメモリ2
5より呼び出して表示し、次の処理のためにフレームメ
モリ24に蓄える。
【0051】なお、動きベクトル検索回路27における
動き元部分検索は、k=1のときの動きベクトルを記憶
しておくならば、k=2からは必要ない。
【0052】また、内挿画像・ベクトル計算回路28に
おける内挿画像部分と内挿ベクトルの計算は、上述した
ように線形である必要はなく、2枚の再生フレームの間
を埋める動き軌跡は特に限定されない。
【0053】さらに、図5に示した実施例においても、
内挿フレームの前後の再生フレームと復号した動きベク
トルを記憶するメモリがあれば、上述した方法を適用し
てK枚のフレームを合成することが可能である。外挿枚
数Kは各時点において可変であってもよい。
【0054】次に、コマ落しされたフレームよりも前の
再生フレームのみを用いてフレームを合成する実施例を
説明する。
【0055】図9はこの実施例に係る動画像フレーム再
生装置の構成を示すブロック図である。
【0056】ここでは、現再生フレームをもとに、K枚
のフレームを外挿するものとする。同図に示す装置で
は、まずブロック誤差復号回路30がブロック情報から
各フレームのフレーム誤差を復号する。また、動きベク
トル復号回路31がブロック情報から各フレームの動き
ベクトルを復号し、これを動きベクトルメモリ32に蓄
える。
【0057】次に、動き元部分切り出し回路33が動き
ベクトルを用いてフレームメモリ34から動き元部分を
切り出す。そして、加算器35により動き元部分にブロ
ック誤差を加算して、現再生フレームを表示するととも
に、フレームメモリ34に蓄える。
【0058】このとき、同時に1枚目の外挿フレームを
合成する。これは、まず動きベクトルを乗算器36によ
り-k/(K+1)倍し、加算器35から出力される誤差を加え
た動き元部分とともに、フレーム合成部37により外挿
部分へはめ込みを行う。フレーム合成部37は図5に示
したフレーム内挿部16と同様の処理を行う。
【0059】そして、全てのブロックについて再生およ
び外挿作業を終えた後、現再生フレームに続いて1枚目
の外挿フレームを表示する。
【0060】続いて、k=2とし、2枚目以降のフレー
ムを外挿する。これは、まず動き元部分切り出し回路3
3がフレームメモリ34より順次ブロックを切り出し、
これを内挿画像部分とする。ここで、フレームメモリ3
4には、すでにブロック誤差を加算した画素値が蓄えら
れているので、ここでは誤差加算は行わない。
【0061】そして、ベクトルメモリ32から現ブロッ
クに対応した動きベクトルを呼び出し、動きベクトルを
乗算器36により-k/(K+1)倍した内挿ベクトルと内挿画
像部分を用いて、フレーム合成部37により外挿部分へ
はめこみを行う。
【0062】全てのブロックについて外挿作業を終えた
後、k枚目の外挿フレームを表示する。
【0063】そして、k=k+1とし、k=Kとなるま
で以上の処理を繰り返す。
【0064】なお、本実施例では、外挿枚数Kは現時点
において可変であってもよい。
【0065】また、K=1で固定の場合はフレームメモ
リ32は不要である。
【0066】さらに、本実施例は符号化情報に動きベク
トルが含まれる場合について説明したが、図8に示した
方式を用いれば、その他の符号方式にも適用可能であ
る。
【0067】次に、フレームを合成する際に内挿(前後
のフレームを使って合成する。)と外挿(過去のフレー
ムのみを使って合成する。)とを切り替えて用いる実施
例について説明する。
【0068】図10はこの実施例に係る動画像フレーム
再生装置の構成を示すブロック図である。
【0069】ここでは、簡単のため再生フレームの間に
挿入する合成フレームは1枚とする。また、H、261
方式を想定し、ブロックごとにイントラ/インターのフ
ラグを符号化しているものとする。
【0070】同図に示すように、符号化されたフレーム
の再生においては、まず各ブロックのフラグをフラグ復
号回路38により復号し、フラグがイントラの場合に
は、ブロック誤差復号回路39によりブロックの画素値
を復号し、ベクトルメモリ40に“intra ”であること
を記録する。一方、フラグがインターの場合には、ブロ
ック誤差復号回路39によりブロック誤差を、動きベク
トル復号回路41により動きベクトルをそれぞれ復号
し、ベクトルメモリ40に動きベクトルを蓄え、切り出
し回路42が動きベクトルを用いてフレームメモリ43
から動き元部分を切り出し、ブロック誤差を加算して画
素値を再生する。
【0071】この際、内挿/外挿判定回路44が現ブロ
ックによる合成を内挿とするか外挿とするかの判定を行
う。この判定方法としては、例えば、イントラブロック
→外挿、インターブロック→内挿とすればよい。
【0072】そして、外挿の場合には、切り出し回路4
5がフレームメモリ43から現ブロック部分を切り出
し、ベクトルメモリ40からブロックに対応した動きベ
クトルを呼び出し−1/2倍し、これらを内挿画像部分
と内挿ベクトルとして、フレーム合成部46で外挿部分
へはめ込みを行う。フレーム合成部46は図5に示した
フレーム内挿部16と同様の処理を行う。尚、ベクトル
メモリ40より呼び出した値が“intra ”であれば、現
ブロックによる合成は行わず、隙間として残し、補間作
業によって画素値を合成する。
【0073】一方、内挿の場合は図5に示した実施例と
同じであるので説明を省略する。
【0074】そして、すべてのブロックについて再生お
よび合成作業を終えた後、挿入する合成フレームを表示
し、続いて現再生フレームを表示し、次の処理のためフ
レームメモリ43に蓄える。
【0075】なお、各ブロックにおける内挿/外挿の判
定方法としては、イントラ/インターフラグを用いない
場合には、次のような例が考えられる。
【0076】(1)ブロック誤差の絶対値和があるスレ
ッシュホールドレベルを超えた場合は外挿。
【0077】(2)動きベクトルのブロック間差分の絶
対値があるスレッシュホールドレベルを超えた場合は外
挿。
【0078】また、内挿/外挿の判定は、フレーム単位
で行うこともできる。その場合は、次のような例が考え
られる。
【0079】(1)シーンチェンジを検出した場合は外
挿。
【0080】(2)再生フレームの時間間隔が一定時間
(例えば0.5 秒)を越えた場合は次フレームを待たずに
外挿によってフレーム挿入を行う。
【0081】最後の例は、フレーム内挿による時間遅延
を避ける手段となる。
【0082】さらに、挿入枚数が複数枚の場合に、次フ
レームの到着を待つ間は、外挿によって初めのフレーム
を合成し、次フレームが到着した時点から後のフレーム
合成に内挿を用いれば、画像表示時間の遅れを最小限に
止めることができる。
【0083】次に、図11は図6に示したフレーム合成
における隙間処理の他の例に示すフローチャートであ
る。
【0084】同図に示す処理は、図5に示したフレーム
内挿部16において重なり処理を行いながら、動き元部
分の周辺の画素値を使って隙間の一部を同時に処理する
ものである。なお、ここでは、ブロックの大きさは16
画素×16画素とする。
【0085】この処理では、まず内挿作業を行う前にフ
レームメモリFとはめ込み可否フラグメモリGを0クリ
アする(ステップ1101)。
【0086】続いて、ブロックの内挿ベクトルと、動き
元部分に周辺aライン分を付け加えた(16+2a)画
素×(16+2a)画素の大きさの復号値を順次読み込
み(ステップ1102、ステップ1104〜ステップ1
107)、本来のはめ込み位置である16画素×16画
素の部分は図6に示した処理と同様の処理を行い、はめ
込み済みの画素についてはフラグメモリGを1とする。
周辺部分については、はめ込みがされていない限り、補
間値としてフレームメモリFに保存する。aは、例えば
2とする(ステップ1103)。
【0087】このように、動き元部分の周辺の画素値を
補間値に用いることで、はめ込みの際発生する隙間をほ
ぼ埋めることができる。そして、すべてのブロックの情
報を読み込んだ後、フレームメモリF中に値0の画素が
あるかどうかを調べ、もしあればこれを隙間と判断し、
図7に示した補間処理を行う。
【0088】なお、図11によるフレーム合成方法は、
動き元部分に周辺部を加えた画素部分を切り出す点を除
けば、図5に示したフレーム内挿部16と同様に各実施
例に適用可能である。例えば、図8に示した実施例にお
いて、動きベクトル検索回路27により切り出される現
ブロックと動き元部分を、周辺aライン分の画素を付け
加えた部分とすれば、フレーム内挿部29に本実施例を
適用することができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明の動画像フレ
ーム再生方式によれば、動画像の符号化において発生す
るコマ落しを内挿する際に、動きがスムーズで視覚的に
自然な内挿画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を説明するための図である。
【図2】 本発明によるフレーム内挿方法において生じ
る画素の重なりを示した図である。
【図3】 本発明によるフレーム内挿方式において生じ
る隙間の補間方法の一例である。
【図4】 本発明によるフレーム内挿方法において生じ
る隙間の補間方法を示す図である。
【図5】 本発明の一実施例に係る動画像フレーム再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明に係る重なり処理の動作を示すフロー
チャートである。
【図7】 本発明に係る隙間補間処理の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 本発明の他の実施例に係る動画像フレーム再
生装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の他の実施例に係る動画像フレーム再
生装置の構成を示す図である。
【図10】 本発明の他の実施例に係る動画像フレーム
再生装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明に係る重なり処理の他の例を示すフ
ローチャートである。
【図12】 従来の動画像フレーム再生装置の構成を示
す図である。
【図13】 従来のフレーム内挿方法を説明するための
図である。
【図14】 従来のフレーム内挿方式を説明するための
図である。
【符号の説明】
11…ブロック誤差復号回路、12…動きベクトル復号
回路、13…動き元部分切り出し回路、14…フレーム
メモリ、15…加算器、16…フレーム内挿部、17…
乗算器、18…はめ込み回路、19…フレームメモリ、
20…乗算器、21…加算器、22…処理回路、23…
隙間処理回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コマ落としされた動画像のフレームを再
    生する動画像フレーム再生方式において、 前記コマ落としされたフレームの前後のフレームに基づ
    いて、前記コマ落としされたフレーム内の動き画像部分
    およびその動き軌跡を求める手段と、 前記動き軌跡に基づいて、前記コマ落としされたフレー
    ム内の動き画像部分のはめ込み位置を求める手段と、 前記はめ込み位置に所定の画像を内挿または外挿する手
    段とを具備することを特徴とする動画像フレーム再生方
    式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動画像フレーム再生方式
    において、 前記はめ込み位置が隣接するはめ込み位置と重なった場
    合または隙間が生じた場合、前記はめ込み位置の周囲の
    画像と前記はめ込み位置の画像または前記はめ込み位置
    の周囲の画像を用いて補間処理をする手段をさらに具備
    することを特徴とする動画像フレーム再生方式。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の動画像フレーム再生方式
    において、 前記はめ込み位置が隣接するはめ込み位置と隙間が生じ
    た場合、前記コマ落としされたフレームの前後のフレー
    ム内の動き画像部分の周囲の画像を用いて補間処理をす
    る手段をさらに具備することを特徴とする動画像フレー
    ム再生方式。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の動画像フレーム再生方式
    において、 前記はめ込み位置に所定の画像を外挿することを、前記
    コマ落としされたフレームの前後のフレーム間でシーン
    チェンジがあった場合にのみ、または、前記コマ落とし
    されたフレームの後のフレームのイントラ符号化された
    部分にのみ適用されるように制御する手段をさらに具備
    することを特徴とする動画像フレーム再生方式。
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