JPH07107397B2 - ファン装置 - Google Patents

ファン装置

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JPH07107397B2
JPH07107397B2 JP3145760A JP14576091A JPH07107397B2 JP H07107397 B2 JPH07107397 B2 JP H07107397B2 JP 3145760 A JP3145760 A JP 3145760A JP 14576091 A JP14576091 A JP 14576091A JP H07107397 B2 JPH07107397 B2 JP H07107397B2
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JP
Japan
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oil mist
fan
bent
gas
blade
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利弘 東野
隆 高藤
典章 山本
瑞郎 枝村
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株式会社クラコ
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心ファンに軸流を生
じさせるための機能を設けたファン装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人はオイルミストの除去装
置としてすでに特願平2ー104315号を出願してい
る。この特願平2ー104315号は、図13、図14
に示すように、オイルミストを含んだ気体をオイルミス
ト除去風路1の一端部の吸い込み部2から他端部の排気
部(図示せず)に強制的に流すためのファン4と、オイ
ルミスト除去風路1中にオイルミスト除去風路1を風上
側と風下側とに仕切るように配置された薄い膜状フィル
ター5と、この薄い膜状フィルター5の風下側に配置さ
れて気体が衝突して気体の流れ方向を変更すると共に衝
突によりオイルミストを捕捉するためのオイルミスト捕
捉部7を設けて構成してある。
【0003】そして、ファン4を回転してオイルミスト
を含んだ気体をオイルミスト除去風路1の吸い込み部2
から排気部側にファン4により強制的に流すと図13の
矢印のように流れるが、オイルミスト除去風路1の途中
に設けられて風上側と風下側とに仕切るように配置され
た薄い膜状フィルター5をオイルミストを含んだ気体が
通過する際にいったん捕捉されて薄い膜状フィルター5
を目詰まり状態(すなわち飽和状態) とするが、目詰ま
り状態となっても薄い膜状であるため、薄い膜状フィル
ター5の繊維間に捕捉されたオイルミストが風圧により
押されて薄い膜状フィルター5の後ろ側(風下側) に移
動し、薄い膜状フィルター5の後ろ側においてオイルミ
スト同士が凝集して比較的径の大きいオイルミストとな
り、強制的に流されている気体の流れに乗って薄い膜状
フィルター5の風下側に流されるが、この薄い膜状フィ
ルター5から離れて薄い膜状フィルター5の風下側に流
れた比較的径の大きくなったオイルミストの凝集物がオ
イルミスト捕捉部7に衝突して流れ方向を変更されると
ともに衝突して気体と分離されて捕捉されるようになっ
ているものである。そして、薄い膜状フィルター5が目
詰まりして飽和状態となった時点で必要風量となるよう
にファン4の能力を設計しておくことで、薄い膜状フィ
ルター5は薄い故にすぐに飽和状態となり、その後はフ
ァン4により設定された風量により薄い膜状フィルター
5に飽和状態に捕捉されたオイルミストの一部が裏側に
押されて移動して凝集して風下側に流されると共に新た
に薄い膜状フィルター5にオイルミストが捕捉され、飽
和状態となるものであって、このため、飽和状態となっ
た後は風量が低下することはなく、オイルミストの捕捉
効率が同じにできるようにしている。
【0004】そして、図13、図14で示す従来のオイ
ルミストの除去装置で用いられるファン4は図13、図
15に示すようにモータ軸10に固定した円板部13の
前方に中央部が開口部15となったリング状板部14を
対向配置し、リング状板部14と円板部13との間に前
面視でく字状に屈曲した羽根部16を複数枚架設して構
成したものであって、いわば遠心タイプのファン4が用
いられていた
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来例にあっては、図15に示すように、ファン4はく字
状に屈曲した羽根部16の外端部が円板部13の外端部
と一致し、更に、ファン4は屈曲部の内側部分も外側部
分もいずれも回転方向に対して垂直となっており、この
ような構成のファン4では、ファン4のリング状板部1
4の中央の開口部15から流入したオイルミストを含ん
だ気体が羽根部16の屈曲部の外側部分に当たってオイ
ルミストと気体とを分離する働きはあるが、オイルミス
と気体はファンの遠心力によりファン4の外周方向に
流れるものであり、オイルミストと気体との分離が十分
ではなく、つまり、オイルミストと気体とがファン4の
遠心力でファン4の外周方向に飛ばされてケーシング9
の内壁のオイルミスト捕捉部7に衝突してオイルミスト
の凝集物がオイルミスト捕捉部7に捕捉されるが、気体
も同時に当たって方向転換して膜状フィルター5側に流
れる際、折角衝突により一端分離したオイルミストの凝
集物がこの気体により運ばれるおそれがあり、結局、気
体とともに流れるオイルミストの量が多く、これを分離
するため、従来においては図13、図14に示すように
オイルミスト除去風路の途中に膜状フィルター5を必要
とするという問題があった。また、従来のファン4は遠
心タイプのものであるため、ケーシング9の内壁に当た
って方向を変えるものであり、このため、風量を効率的
に増大することができなかった。
【0006】つまり、従来のファン4ではケーシング9
の内壁のオイルミスト捕捉部7におけるオイルミストの
捕捉効率が悪いという問題があり、また、膜状フィルタ
ー5をオイルミスト除去風路の途中に設けるため処理風
量が低下し、また、遠心タイプのファン4であるためこ
の点でも風量を効率的に増大できないという問題があっ
た。
【0007】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、風量を
効率的に増大することができ、また、ファンの羽根部を
オイルミストを含んだ気体が通過する際にオイルミスト
と気体とを分離し、分離したオイルミストと気体とがフ
ァンから出る際の主な流出方向を変えてオイルミストを
効率良く捕捉できるオイルミスト除去用ファン装置を提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するために、本発明のファン
装置は、モータ軸10に固定した円板部13の前方に中
央部が開口部15となったリング状板部14を対向配置
し、リング状板部14と円板部13との間に前面視でく
字状に屈曲した羽根部16を複数枚架設し、く字状に屈
曲した羽根部16の屈曲部16aよりも外側部分16b
を円板部13の外周端よりも外方に突出させると共に該
く字状に屈曲した羽根部16の屈曲部16aよりも外側
部分16bを屈曲部16aよりも内側部分16cに対し
て捩じって回転方向に対して屈曲部16aよりも外側部
分16bの前端16dと後端16eとがずれるように傾
斜させて成るものである
【0009】
【作用】ファン4を回転すると外周部において軸流手段
により軸方向に気体が流され、このことにより、ケーシ
ング9の内壁に衝突して軸方向への方向転換するものに
比べ、風量を効率的に増大することができるものであ
る。ここで、ファン4が回転すると、リング状板部14
の中央の開口部15からオイルミストを含んだ気体が吸
入され、羽根部16に沿って流れるが、この際、羽根部
16に屈曲部16aが設けてあるので、く字状の羽根部
16のバッフル効果によりオイルミストを含んだ気体の
流れる向きが変えられながら羽根部16に衝突して気体
からオイルミストの凝集物が分離される。そして、く字
状に屈曲した羽根部16の屈曲部16aよりも外側部分
16bを円板部13の外周端よりも外方に突出させると
共に該く字状に屈曲した羽根部16のうち屈曲部16a
よりも外側部分16bを屈曲部16aよりも内側部分1
6cに対して捩じって回転方向に対して屈曲部16aよ
りも外側部分16bの前端16dと後端16eとがずれ
るように傾斜させてあるので、気体に比べ重いオイルミ
ストの凝集物はファン4の遠心力によりファン4の外周
方向に飛ばされるが、オイルミストの凝集物が分離され
た気体は捩じって傾斜した羽根部16の外側部分16b
にガイドされて斜め後方に送られるものであり、このこ
とにより、分離したオイルミストと気体とがファン4か
ら出る際の主な流出方向が変えられてオイルミストを効
率良く捕捉できるようになるものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて詳述する。本発明のファン4は図1、図2に示すよ
うにモータ軸10に円板部13を固定し、この円板部1
3の前方に中央部が開口部15となったリング状板部1
4を対向配置し、リング状板部14と円板部13との間
に前面視でく字状に屈曲した羽根部16を複数枚架設し
て構成してある。ここで、く字状に屈曲した羽根部16
は、屈曲部16aよりも外側部分16bが円板部13の
外周端よりも外方に突出させてあり、また、このく字状
に屈曲した羽根部16の屈曲部16aよりも外側部分1
6bが屈曲部16aよりも内側部分16cに対して捩じ
ってあって、回転方向に対して屈曲部16aよりも外側
部分16bの前端16dと後端16eとがずれるように
傾斜させてある。ここで、羽根部16の屈曲部16が直
線でこの屈曲部16よりも外側部分16bの断面を直線
としてあるが、図11、図12のように屈曲部16を弧
状としこの屈曲部16よりも外側部分16bの断面を弧
状となるようにしてもよいものである。
【0011】上記のような構成のファン4は例えばオイ
ルミスト除去用として使用される。例えば、図3乃至図
10に示すようなオイルミスト除去装置のファンとして
使用することができる。図6、図7にはオイルミスト除
去装置8が示してある。このオイルミスト除去装置8の
外殻のケーシング9の一端部に吸い込み部2を設け、ケ
ーシング9の他端部に排気部3を設けてケーシング9内
に吸い込み部2から排気部3に至るオイルミスト除去風
路1を構成してある。ケーシング9内にはモータ11に
より回転するモータ軸10が貫挿してあり、モータ軸1
0に複数のファン4が固定してあり、ファン4とファン
4との間に案内羽根体12が設けてある。ここで、オイ
ルミスト除去装置8に用いるファン4として上記した図
1、図2に示す本発明に係るファン4を用いるものであ
る。
【0012】案内羽根体12は中央部に孔部19を有す
る大径の後板17とこれよりも小径の前板18を対向配
置し、前板18と後板17との間に案内羽根部20を架
設して構成してある。この案内羽根部20は図8に示す
ようにファン4の羽根部16と同様に前面視でく字状に
屈曲してあるが、必ずしも上記のようにく字状に屈曲し
たものにのみ限定されない。ここで、ケーシング9は複
数個の分割ケーシング体21を連結して構成してあり、
分割ケーシング体21同士は鍔部22同士をボルト、ナ
ットにより結合してある。この場合、鍔部22間に案内
羽根体12の後板17の外周端部を挟持することで分割
ケーシング体21同士を連結する際に同時に案内羽根体
12がケーシング9内に取り付けられる。後板17の中
央部の孔部19は後方に隣り合うファン4のリング状板
部14の開口部15に対向するものである。そして、こ
のようにして案内羽根体12の後板17の外周端部を鍔
部22間に挟持することにより、ファン4の外周から後
方に流出した気体が案内羽根体12の案内羽根部20の
外端間の隙間から案内羽根部20内を通って、孔部19
から出て後方に隣り合う次のファン4の開口部15に流
れ込むようになっている。
【0013】ケーシング9の内周壁24はファン4の遠
心力でファン4の外周方向に飛ばされるオイルミストの
凝集物が衝突するためのオイルミスト捕捉部7となって
いる。このオイルミスト捕捉部7となるケーシング9の
内周壁24の内面には図9に示すように螺旋状にオイル
排出溝25が形成してあり、螺旋状のオイル排出溝25
の端部はケーシング9の全内周にわたって設けた環状溝
25a と連通し、環状溝25a の最下端部にケーシング
9を貫通するように排出孔26が設けてある。つまり、
オイルミスト捕捉部7で捕捉されたオイルミストは螺旋
状のオイル排出溝25を伝わって環状溝25a を介して
排出孔26から外部に排出されるものである。
【0014】図3に全体図として示す実施例では上記の
構成のオイルミスト除去装置8が図4、図5に示すよう
に、箱体27内に内装してある。箱体27はベース40
に取り付けてあり、ベース40にオイルミスト除去装置
8が固定してあり、この場合、モータ11もベース40
に固定してある。そして、ベース40には皿部41が設
けてあり、排出孔26からのオイルがこの皿部41に流
れるようになっている。皿部41には排油孔42が設け
てある。この箱体27内には前室28とオイルミスト除
去装置収納室29と後室30とに別れており、前室28
には吸い込み口31が設けてある。箱体27の側部には
着脱自在な窓部32が設けてあり、前室28の窓部32
と対向する位置にオイルミスト除去装置8の吸い込み部
2が開口しており、吸い込み部2に連通する支持筒33
が前室28内に突出させてある。そして、窓部32を取
り外して箱体27の側部孔から筒状をした厚みの厚いフ
ィルター34を前室28内に挿入して筒状の厚みの厚い
フィルター34の後端部を支持筒33にはめ込んで取り
付けてある。したがって、吸い込み口31から吸われた
オイルミストを含む気体は前室28内に入り、厚みの厚
いフィルター34を通過してオイルミスト除去装置8の
吸い込み部2に流入するようになっている。オイルミス
ト除去装置8の排気部3はケーシング9の後部の上部に
設けてあって後室30の上部に連通している。後室30
は図10に示すように中仕切り35により2つの部屋3
0a、30bに分割してあり、中仕切り35の下方が開
口して両部屋30a 、30bを連通している。そして排
気部3を設けていない方の部屋30bの上部に箱体27
の排気口36が形成してある。つまり、排気部3から部
屋30a に流出した気体は部屋30a に設けた不織布等
の緩衝材44に当たって下方に流れ、中仕切り35の下
方の開口を流れて部屋30b 内を上昇して排気口36か
ら排気されるのであるが、この場合、気体がU状に蛇行
させられるためオイルミストの再飛散を防止し、また、
後室30を通過することで消音がなされるものである。
また、緩衝材44に当たって再飛散が防止されたオイル
は出口45から外部に排出される。
【0015】しかして、上記のような構成の本発明のフ
ァン4を用いたオイルミスト除去装置8によりオイルミ
スト発生源である旋盤や研削盤から発生するオイルミス
トを捕捉するのであるが、オイルミストを捕捉するに
は、ファン4を作動させると、オイルミストを含んだ気
体がフード(図示せず) 、ダクト(図示せず) を経て吸
い込み口31から前室28内に吸い込まれ、厚みの厚い
フィルター34により気体中に含まれている切粉、ある
いは研削砥粉等の塵あいが捕捉される。この場合、オイ
ルミストの一部が厚みの厚いフィルター34に捕捉され
る。厚みの厚いフィルター34を通過したオイルミスト
を含んだ気体はオイルミスト除去装置8の吸い込み部2
からオイルミスト除去風路1を通り、このオイルミスト
除去風路1を通過する際にオイルミストが分離捕捉され
て排気部3から気体が後室30に流れ、後室30を経て
排気口36から外部に排気されるものである。図4、図
5において、気体の流れを矢印で示している。なお、図
6、図7に示すように最終段のファンは従来と同じ遠心
タイプのファン4′を使用してある。
【0016】ここで、オイルミスト除去装置8によりオ
イルミストが除去されるのは次のようにして除去され
る。すなわち、ファン4を回転することで、第1段目の
ファン4の開口部15から流れ込んだオイルミストを含
んだ気体はく字状をした羽根部16間の間隙を通過して
く字状をした羽根部16に衝突してオイルミストを凝集
させ、凝集されたオイルミストとの凝集物はファン4の
回転力による遠心力によって凝集大径化して質量を大き
くし、第1段の分割ケーシング体21の内周壁24に衝
突して第1段階でのオイルミスト凝集物の分離捕捉が行
われる。一方、く字状に屈曲した羽根部16の屈曲部1
6aよりも外側部分16bを円板部13の外周端よりも
外方に突出させると共に該く字状に屈曲した羽根部16
のうち屈曲部16aよりも外側部分16bを屈曲部16
aよりも内側部分16cに対して捩じって回転方向に対
して屈曲部16aよりも外側部分16bの前端16dと
後端16eとがずれるように傾斜させてあるので、上記
のように気体に比べ重いオイルミストの凝集物はファン
4の遠心力によりファン4の外周方向(図6の矢印イ方
向)に飛ばされて分割ケーシング体21の内周壁24で
あるオイルミスト捕捉部7に衝突されて捕捉されるが、
オイルミストの凝集物が分離された気体は捩って傾斜し
た羽根部16の外側部分16bにガイドされて後方(図
6の矢印ロ方向,つまりモータ軸10の軸方向)に流
れ、案内羽根体12の案内羽根部20間を通過して次の
ファン4の開口部15に流れる。次のファン4の開口部
15に流入した気体にはオイルミストの一部が分離され
ずに含まれているが、第2段目のファン4を通過する際
に上記の第1のファン4の作用と同様にしてオイルミス
トの凝集物をファン4の遠心力により第2段目の分割ケ
ーシング体21の内周壁24に衝突して第2段階でのオ
イルミスト凝集物の分離捕捉が行われ、一方、気体はフ
ァン4の屈曲部16aよりも外側部分16bの傾斜面に
ガイドされて後方に送られ、案内羽根体12の案内羽根
部20間を通過して次のファン4の開口部15に流れ
る。同様にして次々と気体中のオイルミストが気体から
分離捕捉されるものである。このように同様のことを次
々に繰り返しながらオイルミスト除去装置8のオイルミ
スト除去風路1を通過することにより気体中のオイルミ
ストが除去されるのである。ケーシング9の内周壁24
であるオイルミスト捕捉部7に捕捉されたオイルミスト
は螺旋状のオイル排出溝25を伝わって風圧により排出
孔26側に流れ、排出孔26からベース40に設けた皿
部41側に排出されるものである。
【0017】ここで、本発明においては、く字状に屈曲
した羽根部16の屈曲部16aよりも外側部分16bを
円板部13の外周端よりも外方に突出させると共に該く
字状に屈曲した羽根部16のうち屈曲部16aよりも外
側部分16bを屈曲部16aよりも内側部分16cに対
して捩じって回転方向に対して屈曲部16aよりも外側
部分16bの前端16dと後端16eとがずれるように
傾斜させてあるので、ファン4から外に出る際、気体に
比べて重いオイルミストの凝集物はファン4の遠心力に
よりファン4の外周方向に飛ばされるが、オイルミスト
の凝集物が分離された気体は捩じって傾斜した羽根部1
6の外側部分16bにガイドされて斜め後方に送られる
ものであり、このことにより、分離したオイルミストと
気体とがファン4から出る際の主な流出方向が変えられ
てオイルミストを効率良く捕捉でき、この結果、従来の
ようにオイルミスト除去風路1に膜状フィルターを設け
て、ここでオイルミストを凝集拡大する必要がなくな
り、次段階のファン4へとスムーズに送られ、処理風量
が大幅に向上することになるものである。
【0018】なお、上記実施例においては、ファン4を
多段に配置した実施例を示したが、ファン4をオイルミ
スト除去風路1の途中に一段配置したものであってもよ
い。また、オイルミスト除去風路1も上記した実施例の
ものみのみ限定されず、オイルミストを含んだ気体をフ
ァン4により流しながら途中でオイルミストと気体とを
分離してオイルミストを除去するものであれば他の種々
の形態のものであってもよいのは勿論である。また、他
に送風ファンとして使用しても通風路の抵抗が少なくな
り、小型のハウジングで大風量が得られるものである。
【0019】
【発明の効果】本発明にあっては、叙述のように、モー
タ軸に固定した円板部の前方に中央部が開口部となった
リング状板部を対向配置し、リング状板部と円板部との
間に前面視でく字状に屈曲した羽根部を複数枚架設し、
く字状に屈曲した羽根部の屈曲部よりも外側部分を円板
部の外周端よりも外方に突出させると共に該く字状に屈
曲した羽根部の屈曲部よりも外側部分を屈曲部よりも内
側部分に対して捩じって回転方向に対して屈曲部よりも
外側部分の前端と後端とがずれるように傾斜させてある
ので、ファンが回転すると、リング状板部の中央の開口
部からオイルミストを含んだ気体が吸入され、羽根部に
沿って流れるが、この際、く字状の羽根部のバッフル効
果によりオイルミストを含んだ気体の流れる向きが変え
られながら羽根部に衝突して気体からオイルミストの凝
集物が分離されるのはもちろん、く字状に屈曲した羽根
部の屈曲部よりも外側部分を円板部の外周端よりも外方
に突出させると共に該く字状に屈曲した羽根部のうち屈
曲部よりも外側部分を屈曲部よりも内側部分に対して捩
じって回転方向に対して屈曲部よりも外側部分の前端と
後端とがずれるように傾斜させてあるので、気体に比べ
重いオイルミストの凝集物はファンの遠心力によりファ
ンの外周方向に飛ばされるが、オイルミストの凝集物が
分離された気体は捩じって傾斜した羽根部の外側部分に
ガイドされて後方に送られるものであり、このことによ
り、分離したオイルミストと気体とがファンから出る際
の主な流出方向が変えられてオイルミストを効率良く分
離して捕捉することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファンの斜視図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上のファンを用いたオイルミスト除去装置の
全体斜視図である。
【図4】同上の側面断面図である。
【図5】同上の平面断面図である。
【図6】同上のオイルミスト除去装置部分の拡大断面図
である。
【図7】同上の分解斜視図である。
【図8】同上の案内羽根体の正面断面図である。
【図9】同上の分割ケーシング体のオイル排出溝を説明
するための概略斜視図である。
【図10】(a)(b)は後室部分を示す平面図及び正
面図である。
【図11】本発明のファンの他の実施例の斜視図であ
る。
【図12】図11のXーX線の断面図である。
【図13】従来例のオイルミスト除去装置部分の拡大断
面図である。
【図14】同上の分解斜視図である。
【図15】同上に用いる従来例のファンの正面図であ
る。
【符号の説明】
10 モータ軸 13 円板部 14 リング状板部 15 開口部 16 羽根部 16a 屈曲部 16b 外側部分 16c 内側部分 16d 前端 16e 後端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 枝村 瑞郎 大阪府大阪市中央区島之内1丁目20番19号 株式会社クラコ内 (56)参考文献 特開 昭61−72899(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ軸に固定した円板部の前方に中央
    部が開口部となったリング状板部を対向配置し、リング
    状板部と円板部との間に前面視でく字状に屈曲した羽根
    部を複数枚架設し、く字状に屈曲した羽根部の屈曲部よ
    りも外側部分を円板部の外周端よりも外方に突出させる
    と共に該く字状に屈曲した羽根部の屈曲部よりも外側部
    分を屈曲部よりも内側部分に対して捩じって回転方向に
    対して屈曲部よりも外側部分の前端と後端とがずれるよ
    うに傾斜させて成ることを特徴とするファン装置。
JP3145760A 1991-06-18 1991-06-18 ファン装置 Expired - Lifetime JPH07107397B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3145760A JPH07107397B2 (ja) 1991-06-18 1991-06-18 ファン装置
DE69205907T DE69205907D1 (de) 1991-06-18 1992-06-17 Fettextraktor.
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