JPH07106814B2 - プラスチツクフイルムロ−ルの保存方法 - Google Patents

プラスチツクフイルムロ−ルの保存方法

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JPH07106814B2
JPH07106814B2 JP17183586A JP17183586A JPH07106814B2 JP H07106814 B2 JPH07106814 B2 JP H07106814B2 JP 17183586 A JP17183586 A JP 17183586A JP 17183586 A JP17183586 A JP 17183586A JP H07106814 B2 JPH07106814 B2 JP H07106814B2
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plastic film
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roll
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wrinkles
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ロール状に巻き取られたプラスチックフィル
ムの保存方法に関し、とくに製膜最終工程で広巾にて巻
取られたプラスチックフィルムロールを次の処理工程又
はスリット工程に送るまでの保存方法に関する。
[従来の技術] プラスチックフィルムの製造工程においては、通常第2
図(イ)に示すように、連続的に製膜されたプラスチッ
クフィルム1は、広巾のフィルムとして、製膜最終工程
の巻取工程で巻取軸2上にロール状3に巻取られる。こ
のプラスチックフィルムロール3は、一旦スプール棚4
等に保管され(第2図(ロ))、その後スプール棚4か
ら適宜搬出されたプラスチックフィルムロール3が、広
巾のフィルムから所定巾の製品ロール5へと切断して巻
き替えるスリット工程6(第2図(ハ))や、他の処理
工程(たとえばコーティング工程)に送られる。このよ
うに、製膜工程は連続運転であるのに対し、スリット工
程や他の処理工程が断続的な運転であるため、必然的に
その間にプラスチックフィルムロールの保存工程が設け
られている。
[発明が解決しようとする問題点] 上記のように保存されるプラスチックフィルムロール
は、後にスリットや他の処理が行われる中間的な製品状
態にあるから、スリット工程等で巻取られる最終製品と
は異なり、通常空隙率が0.60〜0.95の相当柔かい状態に
巻取られる。ここに、空隙率とは、(フィルムの重量厚
み×巻き長さ)と(プラスチックフィルムロール断面積
−巻取軸断面積)との比をいい、プラスチックフィルム
ロールに空気がどの程度噛み込んでいるかを示す尺度と
なり得るものである。フィルム重量厚みとは、フィルム
の重量をフィルムの幅と長さと密度で割って求めた値を
いう。中間製品としてのプラスチックフィルムロール
は、広巾であるので、硬く巻くことが難しいこと、およ
びこの段階では、極力欠点が発生するのを防止する必要
があることから、上述の如く軟巻きされる。
ところが、このような軟巻きプラスチックフィルムロー
ルの保存においては、プラスチックフィルムロールが製
膜巻取工程で巻取られてから、後のスリット工程等で巻
戻されるまでの時間が長いと、次のような問題が生じ
る。
まず、スプール棚4に載置されている間は、プラスチッ
クフィルムロール3は静止されているが、この間にプラ
スチックフィルムロール3内の巻層内に噛み込んでいる
空気が多かれ少なかれ外部に抜ける。プラスチックフィ
ルムロール3自体には、自身の自重が作用しているの
で、保存時間が長いと第3図に示すように楕円状に変形
することがある。このような変形が生じると、第3図に
おける楕円状ロールの上部側の巻層には締めつけられる
ことによりしわが発生し、下部側にはゆるむことにより
フィルムがたるんでしまうという欠点を招く。また、こ
のような楕円状に変形したプラスチックフィルムロール
3をスリット工程等で巻戻すとなると、巻戻されるフィ
ルムのパスが大きく変動することになり、巻出し張力変
動が生じてそれが最終巻取製品の巻姿に悪影響を及ぼ
す、巻戻し速度を上ることができない、というような問
題を生じる。
また、第3図の如き極端な変形を生じないまでも、プラ
スチックフィルムロール3には巻取張力に伴う残留応力
が残っているので、長時間の保存により第4図に示すよ
うに、プラスチックフィルムロール3が円周方向に巻締
って局部的に断続的なしわ7(以下「タワミじわ」と呼
ぶ)を発生することがある。このタワミじわ7が生じる
過程においても、噛み込み空気はプラスチックフィルム
ロール3端部側に逃げると考えられるので、空気の逃げ
に伴い最も状態変化が激しいと考えられるロール長手方
向中央部にタワミじわ7が生じることが多い。しかも、
このしわ7はとくにロール下部側にきつく現われる。ま
た、とくに腰の弱い薄物フィルム(たとえば厚み3〜20
μのフィルム)に生じやすい。タワミじわが発生する
と、そのフィルム部分の平面性が損われ、製品品質の低
下を招く。
従来、上記のような変形やしわの発生を防止するため
に、プラスチックフィルムロール3を製膜工程で巻き上
げた後の保存時間を短くして極力速やかに後の巻戻し工
程に送るようにしているが、生産条件、フィルム品種等
によってはそれが困難な場合があり、上記のような欠
点、とくにタワミじわの発生を防止するとができないこ
とがある。
本発明は、上記のような問題を解消するために、プラス
チックフィルムロールが長時間保存される場合にも、プ
ラスチックフィルムロールの変形やしわの発生を防止し
得る保存方法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的に沿う本発明のプラスチックフィルムロールの
保存方法は、空隙率0.60〜0.95にて巻取軸上にプラスチ
ックフィルムをフィルム状に巻いたプラスチックフィル
ムロールを保存する方法において、プラスチックフィル
ムロールを、前記巻取軸を中心として、1時間に5〜10
00回の範囲内の回転速度で回転しながら保存する方法か
ら成っている。
ここで、プラスチックフィルムの種類はとくに限定され
ないが、熱可塑性プラスチックフィルム、とくにポリエ
ステルフィルムやポリプロピレンフィルムに本発明を適
用すれば、最適な効果が得られる。
また、プラスチックフィルムの厚みもとくに限定されな
いが、前述のタワミじわ等は比較的薄いフィルムに発生
しやすいので、たとえば、厚み範囲0.5〜50μのプラス
チックフィルムに本発明を適用すれば大きな効果が得ら
れる。
また、空隙率を上述の如く限定した理由は、空隙率が0.
95以上の硬巻きのプラスチックフィルムロールにおいて
は、一般にタワミじわや前述の如き楕円状の変形は生じ
にくく、0.6以下の軟巻きでは、通常製膜最終工程で適
切な巻取りを行うことが困難になるからである。本発明
方法を適用するさらに好ましい空隙率の範囲は、0.70〜
0.90である。
さらに上記プラスチックフィルムロールの回転は、上記
回転速度にて保存中連続的に行われることが好ましい
が、短時間間隔での断続回転であってもよい。
[作用] 上記のような方法においては、プラスチックフィルムロ
ールは保存中に回転されるので、巻取軸を中心にプラス
チックフィルムロール自体の自重が作用する方法が刻々
変化する。そのため、プラスチックフィルムロールを特
定の方向に変化させようとする力は働かず、前述の如き
楕円状の変形は防止される。また、楕円状変形の場合に
みられるように、プラスチックフィルムロール巻層のう
ち巻取軸より下部に位置する巻層の自重は、その部分の
巻締りに対しては抵抗となる方向に作用する。この抵抗
力が、プラスチックフィルムロールの回転に伴ない、各
巻層部に順にかつ刻々加わっていくことになるので、プ
ラスチックフィルムロール全体の巻締りは全周にわたっ
て抑制され、タワミじわの発明も防止される。
プラスチックフィルムロールの回転速度が5回/1時間よ
り小さいと、上記の巻層自重の作用方向の変更速度が遅
すぎるため、しわ等を均一に抑制する効果が薄れ、1000
回/1時間よりも大きいと、巻層に作用する遠心力が大き
くなりすぎて逆にプラスチックフィルムロールを変形さ
せてしまうおそれがあるが、5回〜1000回/1時間の回転
速度範囲内とすることにより、上述の如き良好な変形防
止およびしわ発生防止作用が得られる。
[実施例] 以下に本発明の望ましい実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例に係るプラスチックフィル
ムロールの保存方法を実施するための装置の概略構成を
示している。図において、11がプラスチックフィルムロ
ールを示しており、プラスチックフィルムロール11は、
製膜最終工程で広巾のプラスチックフィルムを巻取軸12
上にロール状に巻いたものとして形成され、その後、ス
プール棚13に保存される。保存されたプラスチックフィ
ルムロール11のうちから後工程に要求されるものが必要
に応じて該後工程に搬出される。
プラスチックフィルムロール11は、その巻取軸12端部下
面が、スプール棚13に設けられたコロ14に支持されるよ
うになっている。コロ14は、たとえばチェーン15を介し
て駆動スプロケット16により駆動され、各駆動スプロケ
ット16はチェーン17を介して駆動モータ18により駆動さ
れる。この駆動は、常時一定の速度で駆動する連続駆動
であっても、あるい短い時間間隔で駆動する断続駆動で
あってもよい。
駆動速度は、プラスチックフィルムロール11の回転速度
にて、5回〜1000回/1時間の範囲内に設定されている。
好ましくは20回〜500回/1時間、より好ましくは50回〜3
00回/1時間である。
このように、プラスチックフィルムロール11が保存中に
比較的低速度で回転されると、フィルムの自重による力
Fの作用方向が刻々変化する。しかも、プラスチックフ
ィルムロール11は一定方向に回転されるのであるから、
力Fは順にプラスチックフィルムロール11の周方向に全
周にわたって均一に作用する。したがって、フィルム巻
層を楕円状に変形させようとする特定方向の力は作用せ
ず、楕円状の変形が防止される。
また、巻取軸12よりも下方にある巻層に働く力Fは、プ
ラスチックフィルムロール11の巻締りと反対方向に作用
し、しかもその力がプラスチックフィルムロール11円周
方向に順に作用していくので、プラスチックフィルムロ
ール11全体にわたって巻締りが抑制される。その結果、
巻締りに起因するタワミじわの発生は防止される。
さらに、上記楕円状変形や巻締まりが抑えられる結果、
当然プラスチックフィルムロール11の局所的な変形が防
止され、保存中プラスチックフィルムロール11断面は真
円に近い状態に保持される。真円に近い状態に保存され
ることにより、保存中のフィルムの吸湿やフィルム温度
の均一化も進み、フィルムの寸法精度(たとえば平面
性)は一層良好に保たれる。
なお、上記実施例装置は、コロ14、チェーン15、17等を
介してプラスチックフィルムロール11を回転させるよう
にしたが、装置自体については任意の適当なものでよ
い。
(具体的実施例) 以下に、本発明のより具体的な実施結果を示す。プラス
チックフィルムを製膜し、最終工程で、巾2.5m、長さ12
000mを巻取軸にロール状に巻いた。このフィルムロール
の重量は294Kgであってフィルムの重量厚みは7μであ
った。さらにこのフィルムロールの断面積は1359cm
2で、巻取軸(直径200mm)の断面積は314cm2であって、
このフィルムロールの空隙率は0.804であった。
このフィルムロールをスプール棚にのせ、チェーンと駆
動スプロケットを用いて、1時間に120回の回転速度で
連続回転しながら10時間保存した。
10時間後に調べてみると、タワミじわの発生はまったく
なく、その後スリット工程で巻戻してもフィルムの変形
やしわもなかった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のプラスチックフィルムロ
ールの保存方法によるときは、保存中にプラスチックフ
ィルムロールを所定の回転速度で回転させるようにし、
フィルム自重が各巻層部に均等に働くようにしたので、
プラスチックフィルムロールの楕円状の変形や巻締りに
よるタワミじわの発生を防止するとができる。その結
果、保存中にフィルムにしわや平面性不良等の欠点が発
生するのを防止でき、良好な品質のフィルムのまま次工
程に送ることができる。
また、保存中にもプラスチックフィルムロールを真円に
近い状態に保つことができるので、フィルムの吸湿状態
や温度の均一化をはかることができ、フィルムの寸法精
度等についても望ましい状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る方法を実施するための
保存装置の概略側面図、 第2図(イ)(ロ)(ハ)は一般的なフィルム巻取工
程、フィルム保存工程、スリット工程の概略側面図、 第3図は楕円状に変形したプラスチックフィルムロール
の斜視図、 第4図はタワミじわが発生したプラスチックフィルムロ
ールの斜視図、 である。 11……プラスチックフィルムロール 12……巻取軸 13……スプール棚 14……コロ 15、17……チェーン 16……駆動スプロケット 18……駆動モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空隙率0.60〜0.95にて巻取軸上にプラスチ
    ックフィルムをロール状に巻いたプラスチックフィルム
    ロールを保存する方法において、プラスチックフィルム
    ロールを、前記巻取軸を中心として、1時間に5〜1000
    回の範囲内の回転速度で回転しながら保存することを特
    徴とするプラスチックフィルムロールの保存方法。
JP17183586A 1986-07-23 1986-07-23 プラスチツクフイルムロ−ルの保存方法 Expired - Lifetime JPH07106814B2 (ja)

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JP2001058761A (ja) * 1999-06-08 2001-03-06 Bridgestone Corp 長尺塑性変形部材の保管方法および長尺塑性変形部材の保管装置
EP1413537B1 (en) * 2001-07-11 2006-12-20 Bridgestone Corporation Method and device for storing long plastically deformed member
CN101679651B (zh) * 2007-05-14 2012-07-18 株式会社可乐丽 水溶性聚乙烯醇系薄膜的辊状物及其保存方法
CN114193787B (zh) * 2021-12-27 2022-11-11 江苏奥赛体育科技有限公司 一种预制塑胶跑道生产工艺

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