JPH0710633B2 - スクリーン印刷版 - Google Patents

スクリーン印刷版

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JPH0710633B2
JPH0710633B2 JP7565389A JP7565389A JPH0710633B2 JP H0710633 B2 JPH0710633 B2 JP H0710633B2 JP 7565389 A JP7565389 A JP 7565389A JP 7565389 A JP7565389 A JP 7565389A JP H0710633 B2 JPH0710633 B2 JP H0710633B2
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常明 臼井
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はスクリーン印刷版(以下、版ともいう。)に
関し、特にはステンシルが形成された紗と版枠との結合
構造の改良に関する。
(用語の説明) この発明の説明において、スクリーンと紗とは同義語で
あり、例えば印刷、印刷機等の用語と組み合わせて使用
するときはスクリーンの語を用い、版の部品もしくは独
立し単語として用いるときには紗を使用する。
この説明における薄層材料には紗が含まれるとともに、
紗にはメタルマスク等の金属打抜版あるいは金属多孔版
等が含まれる。
また薄層材料の物性に関し、引張弾性が大きいとは伸張
しやすいことを意味し、弾性モジュラス(率)でいえば
その数値の小さいことを意味する。
(従来の技術) 従来のスクリーン印刷機において、文字、画像を印刷す
る機能をもつ版の構成要素は、添付の図面第8図に示し
たように、版枠41、紗42および紗上に形成されるステン
シル43である。この版40によって印刷が行われる場合に
は、第9図に示すように、紗42を一定の張力で張った版
枠41が被印刷体Mの画上に一定間隔でセットされ、スキ
ージSを印刷方向Pへ移動すると、スキージSの加圧に
よって紗42はその版枠41との接合部a,bと被印刷体Mと
の接触点cによってacbの折線を形成する。そして、ス
キージSの移動とともに接触点cは紗42のもつ張力で迅
速に被印刷体Mから離間し、もとの直線位置に復帰す
る。ここで折線acbは、原位置を結ぶ直線abよりも常に
長く、従って、印刷は紗42が延伸をくり返すことで行わ
れる。図中符号Iは印刷インキである。
しかるに、印刷のくり返し精度を確保するためには、紗
の延伸はその弾性限界内で行わなければならない。しか
しながら、かかる弾性限界内での延伸変形においても、
くり返し荷重を受けるときには元にもどらない変形部分
を生ずるクリープ現象が発生し、ステンシルの図柄は次
第に位置ずれを生じ、印刷のくり返し精度を損じてい
る。
また、紗が高い延伸を受けるということは、当該紗面に
形成接着されているステンシルの位置変形を発生させる
原因となる。
(発明が解決しようとする課題) 前項に詳述したように、従来のスクリーン印刷方式で
は、ステンシルが形成接着されている紗が直接版枠に緊
張固定されているため、当該紗は、スキージの加圧を受
けると一層の緊張延伸が強制され、その結果クリープ現
象による永久変形が生じ、印刷のくり返し精度の低下お
よび紗の延伸に基づくステンシルの位置変形の問題が生
じている。
そこで、この発明では、紗に加わる荷重を緩和軽減する
ことによって、上の問題点を解決しようとするものであ
る。
(課題を解決しようとする手段) すなわち、この発明は、まず、ステンシルが形成された
紗を版枠に取付けるに際して、前記版枠の印刷方向後枠
には前記紗が直接または該紗より引張弾性が大きくない
薄層材料を介して取付けられており、前記版枠の印刷方
向前枠には前記紗は該紗より引張弾性が大きい延伸性薄
層材料を介して取付けられているとともに、前記版枠の
横枠に対しては前記紗および前記延伸性薄層材料のいず
れともフリー状態であることを特徴とするスクリーン印
刷版を提案するものである。
また、この発明は、ステンシルが形成された紗を版枠に
取付けるに際して、前記版枠の印刷方向後枠には前記紗
が直接または該紗より引張弾性が大きくない薄層材料を
介して取付けられており、前記版枠の印刷方向前枠には
前記紗は該紗より引張弾性が大きい延伸性薄層材料を介
して取付けられているとともに、前記版枠の横枠に対し
ては前記紗は前記延伸性薄層材料によってまたは該延伸
性薄層材料より引張弾性が小さくない側部延伸性薄層材
料を介して取付けられていることを特徴とするスクリー
ン印刷版を提案するものである。
(作用) この発明では、上のように、ステンシルが形成された紗
を版枠に取付けるに際して、版の紗の部分を複合構造と
し、特に、前記版枠の印刷方向後枠には前記紗が直接ま
たは前記紗より引張弾性が大きくない薄層材料を介して
取付け、前記版枠の印刷方向前枠には前記紗が該紗より
引張弾性が大きい延伸性薄層材料を介して取付けること
によって、紗にかかるスキージの圧力を印刷方向前部の
延伸性薄層材料に伝達し、この延伸性薄層材料を延伸す
ることにより紗自体の延伸変形を極力抑えるようにした
ものである。
この発明における紗は、前記版枠の横枠に対しては、固
定されない、フリーの状態の場合(第一発明)、あるい
は、横枠に固定されているが、前記延伸性薄層材料によ
ってまたは該延伸性薄層材料より引張弾性が小さくない
側部延伸性薄層材料を介して取付けられている場合(第
二発明)とがある。いずれの場合にあっても、ステンシ
ルが形成された紗自体の延伸は極力抑えられる。
(実施例) 以下添付の図面に従ってこの発明の実施例を説明する
と、第1図は第一の発明の一実施例を示す版の平面図、
第2図はその印刷時における断面図、第3図は第一の発
明の他の実施例を示す平面図、第4図、第5図、第6図
および第7図は第二の発明の実施例を示す各平面図であ
る。
まず、第1図ないし第3図に従って、第一の発明につい
て説明する。
第1図の実施例に示す版11は、ステンシル30が形成され
た紗31が、版枠20の印刷方向Pに対して後側となる枠21
に直接取付けられており、かつ印刷方向Pの前側となる
枠22には該紗31より引張弾性が大きい延伸性薄層材料33
を介して取付けられているものである。そして、版枠の
横枠23,24に対しては紗31および延伸性薄層材料33のい
ずれとも取付けられておらず、フリー状態となってい
る。第1図の符号Oはオープンエリアを表す。
この例における紗31は品種#635、メッシュ数635/2.54c
m、オープニング20μm、厚さ48μm、線径20μm、オ
ープンエリア25%、その引張弾性率は20×109N/m2であ
る。延伸性薄層材料33は、厚み100μm、引張弾性モジ
ュラス10×105N/m2の天然ゴムシートである。紗31に
は、線幅、線間隔それぞれ100μmの線群が形成されて
おり、これにステンシル30が接着されている。
第2図は第1図の版11の印刷時における断面図である。
この図から理解されるように、ステンシルが形成接着さ
れている紗31がスキージSで加圧されると圧迫された紗
31は被印刷体Mに向って延伸しようとするのであるが、
しかしながら、この発明にあっては、この紗31は印刷方
向Pの後枠21には当該紗31が直接取付けられ、印刷方向
Pの前枠22には当該紗31より引張弾性が大きい延伸性薄
層材料33を介して取付けられているのであるから、当該
紗31にかかるスキージSの圧力は印刷方向P前部の延伸
性薄層材料33に伝達され、この延伸性薄層材料33が延伸
されることになるのである。つまり、延伸性薄層材料33
が延伸されることにより、ステンシルが形成されている
紗自体の延伸変形が極力抑えられるのである。図中符号
1は印刷インクである。
第3図は他の実施例に関し、この版12にあっては、紗31
が第1図のように直接後枠21に取付けられるのではな
く、前記紗31が該紗31より引張弾性が小さくない、つま
り同等かもしくは大きい薄層材料32を介して取付けられ
ている。この例からもわかるように、印刷の正確性、寸
法精度をだすためには、印刷方向Pの後側でなく前側が
延伸することが必要なのである。
第3図の例における他の部分は第1図の版11と同様なの
で同一の構成に対して同一の符号を付して説明に代え
る。
第4図ないし第7図は第二の発明に関する。この第二の
発明は、前記した第一の発明と比して、紗の両側が版枠
の横枠に取付けられた構成を有するものである。すなわ
ち、第一の発明ではフリー(オープンエリアO)として
構成されていた部分が、第二発明では前記延伸性薄層材
料33より引張弾性が大きくない、つまり引張弾性が同じ
か小さい薄層材料によって構成されているものである。
第4図の版13は、ステンシル30が形成された紗31自体の
端部が版枠20の印刷方向Pの後枠21に取付けられ、かつ
印刷方向Pの前枠22には該紗31より引張弾性が大きい延
伸性薄層材料33を介して取付けられているものである。
そして、版枠20の横枠23,24に対しては前記の延伸性薄
層材料33より引張弾性が大きくない側部延伸性薄層材料
34,35を介して取付けられているものである。側部延伸
性薄層材料34と35は同じ材料であってもよいことはいう
までもない。
この例における版13にあっても、前記した第一発明にお
けると同様に印刷時においてステンシルが形成されてい
る紗自体の延伸変形を抑えることができる。
第5図の版14は、紗31自体の端部が版枠20の印刷方向P
の後枠21に取付けられており、他の前枠22、横枠23,24
に対しては該紗31より引張弾性が大きい単一の延伸性薄
層材料31より引張弾性が大きい単一の延伸性薄層材料33
を介して取付けられているものである。この実施例の版
14は構成材料の種類が少なく加工も容易で製作上のメリ
ットがある。
第6図の版15は、第5図の版14のうち、後枠21に対して
紗31より引張弾性が小さくない薄層材料32を介して取付
けられたものである。
また、さらに第7図に示す版16は、後枠21に対しては、
紗31より引張弾性が小さくない薄層材料32を介して、前
枠22に対して紗31より引張弾性が大きい薄層材料33を介
して取付けられ、横枠23,24に対しては延伸性薄層材料3
3より引張弾性が大きくない側部延伸性薄層材料34,35を
介して取付けられているものである。
(効果) この発明によれば、例えば第1図の例に示した実施例の
版によって、1000回のスクリーン印刷を行った場合、終
回の印刷においても線幅、線間隔が正しく再現すること
ができた。
これに対して、第8図に図示した従来品にあっては、ス
テンシル43として実施例と同じステンレス製の紗、紗42
として引張弾性モジュラス3×109N/m2のポリエステル
製テトロンNO,200を用いて、前記ステンシル43の周囲は
紗42に接合し、また紗42は張力をかけた状態で枠41に固
定されたものであるが、この構成による従来の版40では
実施例と同じく印刷すると、くり返し100回で線間隔の
つぶれが発生した。
この実験結果からも理解されるように、本発明の方法に
よれば、ステンシルが形成された紗にほとんど延伸が生
じないため、くり返し印刷による変形の発生もなく、く
り返し精度のよい印刷ができるようになり、特に、線間
100μm以下の精密印刷においても精度の高い印刷が可
能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の一実施例を示す版の平面図、第2
図はその印刷時における断面図、第3図は第一の発明の
他の実施例を示す平面図、第4図、第5図、第6図およ
び第7図は第二の発明の実施例を示す各平面図、第8図
は従来の版の平面図、第9図はその印刷時の断面図であ
る。 11,12,13,14,15,16……版、20……版枠,21……後枠、22
……前枠、23,24……横枠、30……ステンシル、31……
紗、32……薄層材料、33……延伸性薄層材料、34,35…
…側部延伸性薄層材料、O……オープンスペース、P…
…印刷方向、M……被印刷体、S……スキージ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステンシルが形成された紗を版枠に取付け
    るに際して、前記版枠の印刷方向後枠には前記紗が直接
    または該紗より引張弾性が大きくない薄層材料を介して
    取付けられており、前記版枠の印刷方向前枠には前記紗
    は該紗より引張弾性が大きい延伸性薄層材料を介して取
    付けられているとともに、前記版枠の横枠に対しては前
    記紗および前記延伸性薄層材料のいずれともフリー状態
    であることを特徴とするスクリーン印刷版。
  2. 【請求項2】ステンシルが形成された紗を版枠に取付け
    るに際して、前記版枠の印刷方向後枠には前記紗が直接
    または該紗より引張弾性が大きくない薄層材料を介して
    取付けられており、前記版枠の印刷方向前枠には前記紗
    は該紗より引張弾性が大きい延伸性薄層材料を介して取
    付けられているとともに、前記版枠の横枠に対しては前
    記紗は前記延伸性薄層材料によってまたは該延伸性薄層
    材料より引張弾性が小さくない側部延伸性薄層材料を介
    して取付けられていることを特徴とするスクリーン印刷
    版。
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