JPH0710600A - ガラス製品 - Google Patents

ガラス製品

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Publication number
JPH0710600A
JPH0710600A JP18069993A JP18069993A JPH0710600A JP H0710600 A JPH0710600 A JP H0710600A JP 18069993 A JP18069993 A JP 18069993A JP 18069993 A JP18069993 A JP 18069993A JP H0710600 A JPH0710600 A JP H0710600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
glass product
water soluble
product
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18069993A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Matsumoto
松本  潔
Makoto Noshiro
誠 能代
Yasuo Hayashi
泰夫 林
Satoshi Takeda
諭司 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP18069993A priority Critical patent/JPH0710600A/ja
Publication of JPH0710600A publication Critical patent/JPH0710600A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】表面に水溶性物質が塗付されたことを特徴とす
るガラス製品。 【効果】ガラス製品の表面に水溶性物質が薄く均一に塗
付されており、これが摩耗、衝撃に対する保護膜として
作用してキズ発生の抑制すると共に、表面に飛来したカ
レットが水洗により容易に除去されるというすぐれた効
果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面が処理されたガラ
ス製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】板ガラス、びんガラス等のガラス製品は
製造時あるいは製造後の運搬、取り扱いの際に、他材料
との、または互いの接触により表面にキズが発生し、製
品の瑕疵となる。また、切断、面とり、穿孔等の機械的
加工の際に、カレットを生じこれらがガラス表面に極め
て強固に付着する。これは平坦なガラス面同志の密着、
および謂ゆるヤケの作用によるもので、ブラシを用いて
の洗浄でも除去し切れない場合があり、電子材料用ガラ
ス基板等では重大な欠陥の原因となる。キズの発生や、
カレット固着を防止する方法としては、高温のガラス表
面に亜硫酸ガス等を接触させ、ガラス中のナトリウムと
の反応生成物を水洗除去することによりガラス表面を脱
アルカリし、結果としてヤケを抑制しカレットの固着の
防止を図るものがある(特公昭42−22954号、特
公昭55−10551号、特開昭57−129845
号)。また、ガラス表面に有効な厚みの上記反応生成物
の「保護膜」を形成しキズの発生やカレットの固着を防
ぐ方法も開示されている(特開平2−120256
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の方法は、
アルカリ金属成分、アルカリ土類金属成分と亜硫酸ガス
等の反応の前提としているため、これらの成分の一部ま
たは全部がないか少量の場合、あるいは、表面がコーテ
ィングされた製品では有効ではない。また、脱アルカリ
後の保存状況によってはアルカリ成分のマイグレーショ
ンによりその効果が減ずる、反応がガスとの接触による
ため生成物の量、析出状態を常に一定に制御することが
困難である等の問題がある。更に用いるガスによって、
作業環境の悪化、周辺機材の腐触劣化を引き起す恐れが
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に水溶性
物質が塗付されたことを特徴とするガラス製品を提供す
るものである。
【0005】本発明はガラス製品表面に、水溶性物質を
薄く均一に塗付し、乾燥することにより、その表面に保
護膜を形成し、キズの発生やカレットの固着を防ぐもの
である。本発明に用い得る水溶性物質としては、水への
溶解度が高い、安価である、毒性がない等の基本的に満
すべき性質に加え、ガラス製品表面を薄く均一に、高被
覆率をもって覆うものが望ましい。このような被覆状態
は、ガラス製品表面上で粒状の結晶を析出する物質より
も、アモルファス状の一様な膜を形成する物質により達
成し易い。前記の水溶性物質としては、リン酸塩、ホウ
酸塩、ケイ酸塩、硫酸塩、イオウを含む無機塩、ハロゲ
ン化物、炭酸塩、重炭酸塩、硝酸塩、有機酸塩、前記塩
の複塩、有機酸、単糖類、および多糖類からなる群より
選ばれた1種以上などを挙げることができる。特に、共
有結合性が強く、網目構造を有するリン酸塩(例えばト
リポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム)、ホ
ウ酸塩(例えば四ホウ酸ナトリウム)等が好ましい。
【0006】本発明において用い得るガラス製品は、特
に限定されず、ガラス成形体、あるいは、該ガラス成形
体表面に無機物および/または有機物がコーティングさ
れたガラス成形体などを挙げることができる。本発明に
おける水溶性物質の塗付方法はガラス製品の形状により
異なるが、水溶液への浸漬、スプレー、ハケ塗り、スポ
ンジや布等にしみ込ませ表面に付与する等の方法がとり
得る。また、ガラス製品の表面が他の材料でコーティン
グされている場合で親水性に乏しく水溶性物質の水溶液
に一様に濡れない時には適当量の有機系溶剤(例えばイ
ソプロピルアルコール)または界面活性剤(例えばノニ
オン系界面活性剤のアルキルフェノールEOアダクト)
を該水溶液へ添加することで、濡れ性を改善することが
できる。
【0007】
【作用】本発明においてガラス製品表面に塗付された水
溶性物質は、表面に薄く均一に覆うことにより保護膜と
して作用し、ガラス製品に加わる摩耗、衝撃によるキズ
の発生を抑制する。また、ガラス製品の表面に飛来した
カレットはこの保護膜上に付着することとなり、ガラス
製品表面には直接接触しない。この状態で水洗した場
合、カレットは下の保護膜が水に溶解することにより容
易ガラス製品表面から除去されることとなる。
【0008】
【実施例】実施例1 洗浄した2mm厚のソーダ石灰ガラス板の上に、スパッ
タリングガスをアルゴンと窒素の混合ガス(流量比3:
1)を導入して2×10-3Torrの真空度に保ちチタ
ンターゲットを電力密度7.8W/cm2 でスパッタリ
ングして窒化チタン膜を約100Å成膜した熱線遮断ガ
ラスを作成した。このガラスを洗浄乾燥後、トリポリリ
ン酸ナトリウムの10-2mol/lの水溶液に浸漬し乾
燥後、500g荷重、摩耗輪CF−10のテーバー摩耗
テストを実施した。1000回転後の透過率変化が、ト
リポリリン酸ナトリウムを塗付した場合は4.1%増で
あったのに対し、塗付しない場合は6%以上であり、明
らかに摩耗による表面の微小キズ発生による損傷が抑制
されている。
【0009】実施例2 洗浄した1.1mmのソーダ石灰ガラスを10-2mol
/lの濃度の四ホウ酸ナトリウムの水溶液に浸漬し乾燥
したものおよび10-2mol/lの濃度のトリポリリン
リン酸ナトリウムの水溶液に浸漬し乾燥したものについ
て以下のテストを行ない未処理の場合と比較した。数1
0μの大きさのカレットを3cm四方の面積に約10個
の割合でほぼ均一となる様に表面上に散布した後に、温
度20℃、湿度80%の雰囲気内に10日間保持する。
上記水溶液で処理したガラスと、未処理のガラスとを同
時に水に浸漬し同一条件で揺動した後の表面上のカレッ
トの残存率を顕微鏡で計数することにより測定した。そ
の結果を第1表に示す。
【0010】
【表1】
【0011】表1より明らかなように、四ホウ酸ナトリ
ウム、あるいは、トリポリリン酸ナトリウムを塗布した
場合では、水洗によるカレットの除去率が著しく向上し
ていることが判る。
【0012】
【発明の効果】本発明の表面に水溶性物質が塗付された
ガラス製品では、ガラス製品の表面に水溶性物質が薄く
均一に塗付されており、これが摩耗、衝撃に対する保護
膜として作用してキズ発生の抑制すると共に、表面に飛
来したカレットが水洗により容易に除去されるというす
ぐれた効果を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 諭司 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に水溶性物質が塗付されたことを特徴
    とするガラス製品。
  2. 【請求項2】前記水溶性物質が、リン酸塩、ホウ酸塩、
    ケイ酸塩、硫酸塩、イオウを含む無機塩、ハロゲン化
    物、炭酸塩、重炭酸塩、硝酸塩、有機酸塩、前記塩の複
    塩、有機酸、単糖類、および多糖類からなる群より選ば
    れた1種以上であることを特徴とする請求項1のガラス
    製品
  3. 【請求項3】前記ガラス製品が、ガラス成形体、あるい
    は、該ガラス成形体表面に無機物および/または有機物
    がコーティングされたガラス成形体であることを特徴と
    する請求項1または2のガラス製品。
JP18069993A 1993-06-25 1993-06-25 ガラス製品 Pending JPH0710600A (ja)

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JP18069993A JPH0710600A (ja) 1993-06-25 1993-06-25 ガラス製品

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JPH0710600A true JPH0710600A (ja) 1995-01-13

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ID=16087770

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JP18069993A Pending JPH0710600A (ja) 1993-06-25 1993-06-25 ガラス製品

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6280849B1 (en) 1997-07-16 2001-08-28 Nippon Electric Glass Co. Ltd. Glass article having surface coating of boric acid and method for producing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6280849B1 (en) 1997-07-16 2001-08-28 Nippon Electric Glass Co. Ltd. Glass article having surface coating of boric acid and method for producing the same

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