JPH07105914A - 重水素ランプおよび光学分析装置 - Google Patents

重水素ランプおよび光学分析装置

Info

Publication number
JPH07105914A
JPH07105914A JP25396793A JP25396793A JPH07105914A JP H07105914 A JPH07105914 A JP H07105914A JP 25396793 A JP25396793 A JP 25396793A JP 25396793 A JP25396793 A JP 25396793A JP H07105914 A JPH07105914 A JP H07105914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
discharge
encapsulated
deuterium
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25396793A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Yasuda
誠 安田
Yoji Arai
要次 新井
Takeshi Fukuda
剛 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP25396793A priority Critical patent/JPH07105914A/ja
Publication of JPH07105914A publication Critical patent/JPH07105914A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 重水素または水素の放電によって発光する重
水素ランプにおいて、放電容器の外側に、該放電容器の
少なくとも一部分をおおうように、重水素または水素の
封入された空間を有するように構成される。また、光学
分析装置において上記重水素ランプを光源とするように
構成される。 【効果】 放電容器(ガラス)中での重水素または水素
の拡散が抑止されるため、放電空間のガス圧力の低下が
抑止される。このため、発光強度の低下が少なく、長寿
命の重水素ランプが得られる。長寿命重水素ランプを用
いることによって信頼性が高く使い勝手の良い装置が実
現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分光光度計や液体クロ
マトグラフの吸収検出器などの光学分析装置等で光源と
して用いられる重水素ランプ、および、これらの光学分
析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、重水素ランプは、特許公報公告番
号昭62−9977号に記載のようになっていた。すな
わち図3(a)は、従来の重水素ランプの正面から見た
一部切欠き図である。図3(b)は(a)のA−A’断
面図である。紫外線透過窓5を有する放電容器6内に陰
極1、陽極2および電極囲い4が設けられており、重水
素ガスが数百Pa封入されている。電極囲い4は、陰極
1と陽極2をそれぞれ取り巻くような構造をしており、
陽極2の前面には放電を狭窄するため直径が約1mmの
小孔3が設けられている。小孔3と紫外線透過窓5との
間の電極囲い4の一部分は光を取り出すことができるよ
うに開放されている。陰極1を囲んでいる隔壁にもスリ
ット7が設けられている。上記した各電極への電源の接
続は、陽極2はリード線10を通じて、陰極1はリード
線11とリード線12を通じて接続する。異常放電を防
ぐためランプ内の陽極2へのリード線部分は絶縁性のス
リーブ8によって覆われている。リード線14は電極囲
い4を支持するとともに、必要な場合には電気的に接続
して電極囲い4に電位を印加することもできるようにな
っている。始動時、陰極1に約10V印加して加熱し、
陽極2に放電開始に必要な高電圧を印加して始動させ
る。点灯時は陰極1の電圧を約4Vに落とし、放電電流
は約300mAとする。この時、放電は陰極1からスリ
ット7、小孔3を経て、陽極2の間で発生する。小孔3
による狭窄放電によって発生した紫外線は、紫外線透過
窓5から取り出される。発光スペクトルの短波長側の端
は主に紫外線透過窓5の透過率の立上りによって決ま
り、例えば溶融石英を用いた場合は、180nm付近か
ら立上り、200〜220nm付近で最大となる。それ
より長波長側では徐々に弱くなっていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の重水素ラン
プの発光強度は、封入された重水素ガスまたは水素ガス
の圧力に大きく依存する。従って、封入圧力は発光強度
が最大となるように構成されるのが普通である。しか
し、重水素ランプを点灯すると封入された重水素ガスま
たは水素ガスの圧力が低下していくのも良く知られた事
実である。このため、重水素ランプの使用時間ととも
に、発光強度は低下していく。したがって、重水素ラン
プの寿命を決める一つの原因として、圧力低下による発
光強度の低下があった。
【0004】本発明の目的は、圧力低下を抑止し、長寿
命の重水素ランプを提供することである。
【0005】本発明の他の目的は、信頼性の高い、使い
勝手の良い光学分析装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、放電空間を
囲む放電容器のさらに外側に、該放電容器の少なくとも
一部分をおおうように、重水素または水素の封入された
空間を有するように構成することによって達成される。
【0007】また、上記他の目的は、光学分析装置の光
源として上記長寿命の重水素ランプを用いることによっ
て達成される。
【0008】
【作用】重水素ランプの圧力低下の原因としては、放電
容器として用いられているガラスの中を重水素ガスまた
は水素ガスが拡散して、放電容器の外に逃げていく事で
あると考えられている。重水素や水素は分子の大きさが
小さく、放電によってガラスの温度が上昇しているとガ
ラスの中を拡散していく。また、放電によって重水素や
水素の原子が発生するが、ガラスの表面に達したとき、
分子よりもさらに容易に拡散していく。拡散は位置的に
濃度差がある場合起こるのであって、放電容器をおおう
ように、重水素または水素の封入された空間が存在する
場合は、放電容器(ガラス)中で逆方向の拡散も発生
し、全体として拡散は抑止される。このためガス圧力の
低下は抑止され、長寿命の重水素ランプが実現できる。
【0009】また、上記長寿命の重水素ランプを用いる
ことによって信頼性の高い、使い勝手の良い光学分析装
置となる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である重水素ラン
プを示す図である。(a)は、正面から見た一部切欠き
図である。(b)は(a)のB−B’断面図である。放
電容器6は例えばUV透過ガラスのような紫外線を透過
する円筒状をしたガラスでできている。放電容器6内に
陰極1、陽極2および電極囲い4が設けられており、重
水素ガスが封入されている。電極囲い4は、陰極1と陽
極2をそれぞれ取り巻くような構造をしており、陰極1
と陽極2との間の隔壁には放電を狭窄するための小孔3
が設けられている。上記小孔3の直径は例えば1mmで
あり、重水素は数百Pa封入してある。上記小孔3で強
力な紫外線が発生する。放電容器6の外側に放電容器6
と同心的に円筒状のガス封入容器20が設けられてい
る。ガス封入容器20は放電容器6と同じくUV透過ガ
ラスのような紫外線を透過するガラスでできている。こ
のガス封入容器20と放電容器6とで構成される空間の
中に、重水素ガスを封入してある。外側の空間に封入す
るガス圧力は、放電空間に封入するガス圧力と同じかそ
れよりも高くするのが良い。本実施例によれば、上記し
たように、ガス圧力の低下が抑止され、長寿命の重水素
ランプが実現できる。
【0011】本発明の他の実施例を図2に示す。図2は
長寿命重水素ランプを用いた分析装置の例として、液体
クロマトグラフの吸収検出器の主要部分を示す図であ
る。重水素ランプ100よりの光は凹面ミラー121に
よって分光器200の入口スリット122上に結像さ
れ、凹面回折格子123によって分光される。出口スリ
ット124を通り、フローセル125で吸収を受けた
後、光検出器126で電気信号Sに変換され、信号処理
回路112に入力されて信号処理される。重水素ランプ
100は点灯回路111により駆動され、通常は300
mAの定電流駆動である。この実施例では図1で示した
長寿命重水素ランプが用いられている。このため、本実
施例においては、信頼性が高く使い勝手の良い装置が実
現できる。また、分光光度計等においても全く同様の装
置が実現できる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、封入ガス圧力の低下が
抑止される。このため、発光強度の低下が少なく、長寿
命の重水素ランプが得られる。
【0013】また、長寿命重水素ランプを用いることに
よって信頼性が高く使い勝手の良い装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重水素ランプの一実施例を示す図であ
る。
【図2】本発明の光学分析装置の一実施例を示す図であ
る。
【図3】従来の重水素ランプを示す図である。
【符号の説明】
1…陰極、2…陽極、3…小孔、4…電極囲い、6…放
電容器、20…ガス封入容器、100…長寿命重水素ラ
ンプ、111…点灯回路、121…凹面ミラー、122
…分光器の入口スリット、123…凹面回折格子、12
4…分光器の出口スリット、125…フローセル、12
6…光検出器、200…分光器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重水素または水素の放電を行なって陽光柱
    の狭窄部分から紫外線を放射する重水素ランプであっ
    て、放電空間を囲む光透過窓を有する放電容器の外側
    に、該放電容器の少なくとも一部分をおおうように、重
    水素または水素の封入された空間を有するように構成さ
    れたことを特徴とする重水素ランプ。
  2. 【請求項2】請求項1の重水素ランプを用いることを特
    徴とする光学分析装置。
JP25396793A 1993-10-12 1993-10-12 重水素ランプおよび光学分析装置 Pending JPH07105914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25396793A JPH07105914A (ja) 1993-10-12 1993-10-12 重水素ランプおよび光学分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25396793A JPH07105914A (ja) 1993-10-12 1993-10-12 重水素ランプおよび光学分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07105914A true JPH07105914A (ja) 1995-04-21

Family

ID=17258433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25396793A Pending JPH07105914A (ja) 1993-10-12 1993-10-12 重水素ランプおよび光学分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07105914A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278222A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Hamamatsu Photonics Kk 光源装置
JP2008166146A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Hamamatsu Photonics Kk 重水素ランプ光源

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278222A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Hamamatsu Photonics Kk 光源装置
WO2006112155A1 (ja) * 2005-03-30 2006-10-26 Hamamatsu Photonics K.K. 光源装置
JP2008166146A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Hamamatsu Photonics Kk 重水素ランプ光源

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH077662B2 (ja) 紫外線始動源を備えたアーク放電ランプ
US4591721A (en) Oxygen analysis employing absorption spectroscopy
EP0623945A2 (en) Discharge lamp
JPH07105914A (ja) 重水素ランプおよび光学分析装置
JPH06310101A (ja) 重水素放電管
JPH04255662A (ja) 重水素放電管
US4701664A (en) Mercury arc lamp suitable for inclusion in a flow cytometry apparatus
US6504319B2 (en) Electrode-less discharge lamp
US4885504A (en) Hollow cathode assembly and lamp
JPH07288106A (ja) 重水素放電管
US3489942A (en) Resonance spectral lamp
US4523096A (en) Liquid chromatography apparatus
JP5069493B2 (ja) 紫外線放電ランプ
JPH076736A (ja) 重水素ランプ
SU1140189A2 (ru) Газоразр дна спектральна лампа
US3476970A (en) Hollow cathode electron discharge device for generating spectral radiation
US3517188A (en) Electric discharge spectral lamp with means in addition to the discharge electrodes for vaporizing solid samples
JP2854250B2 (ja) 誘電体バリア放電ランプ装置
RU2264604C2 (ru) Источник излучения для спектрофотометра
US3503686A (en) Atomic absorption spectrophotometer
JPH0864179A (ja) 重水素放電管
JPH05109389A (ja) 重水素放電管および光学装置
JPH06215734A (ja) 重水素ランプおよび分析装置
JPH07211294A (ja) 重水素放電管および光学分析装置
US3504216A (en) Resonance lamp for atomic absorption spectroscopy