JPH06215734A - 重水素ランプおよび分析装置 - Google Patents
重水素ランプおよび分析装置Info
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- JPH06215734A JPH06215734A JP388393A JP388393A JPH06215734A JP H06215734 A JPH06215734 A JP H06215734A JP 388393 A JP388393 A JP 388393A JP 388393 A JP388393 A JP 388393A JP H06215734 A JPH06215734 A JP H06215734A
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- Japan
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- deuterium lamp
- base
- lamp
- spectroscope
- optical axis
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Abstract
(57)【要約】
【目的】重水素ランプを用いる分析装置の高感度化を図
る。 【構成】重水素ランプの光軸と、口金10と装置との接
触面が交差するように構成する。また分析装置の口金1
0の固定位置を分光器200の外壁上として、重水素ラ
ンプと分光器200との間に自由空間がないように構成
する。 【効果】光軸上の空気の揺らぎがなくなり、高感度の分
析装置が実現できる。
る。 【構成】重水素ランプの光軸と、口金10と装置との接
触面が交差するように構成する。また分析装置の口金1
0の固定位置を分光器200の外壁上として、重水素ラ
ンプと分光器200との間に自由空間がないように構成
する。 【効果】光軸上の空気の揺らぎがなくなり、高感度の分
析装置が実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体クロマトグラフの
吸収検出器や分光光度計等の紫外線光源として用いられ
る重水素あるいは水素を封入した重水素ランプおよび重
水素ランプを用いる分析装置に関する。
吸収検出器や分光光度計等の紫外線光源として用いられ
る重水素あるいは水素を封入した重水素ランプおよび重
水素ランプを用いる分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】重水素ランプの分析装置への固定方法
は、特開平4−98777号公報に記載のように、発光点の位
置を正確にあわせるため口金を用いていた。図3に従来
の口金を有する重水素ランプを用いた分析装置を示す。
ガラス製の放電容器1の中には電極類が設置されてい
る。重水素ランプの発光点は点状の光源である。放電容
器1がガラス製であるため放電容器1の製作精度は高く
はなく、放電容器1に対して発光点の位置精度は良くな
い。このため分析装置に重水素ランプを固定するときに
は、光軸調整をしなくても良いように、口金10を用い
ている。すなわち、発光点がいつも定まった位置に来る
ように、あらかじめ光軸調整を行いながら口金10を接
着剤で接着している。放電容器1はこの口金を用いて分
析装置のベース100に固定されている。また、分光器
等の光学系200も同じベース100に固定されてい
る。分光器は密閉構造であり、このため、分光器内の空
気の揺らぎはない。この時、従来の重水素ランプでは光
軸に対して口金10の装置との接触面とはほぼ平行であ
った。
は、特開平4−98777号公報に記載のように、発光点の位
置を正確にあわせるため口金を用いていた。図3に従来
の口金を有する重水素ランプを用いた分析装置を示す。
ガラス製の放電容器1の中には電極類が設置されてい
る。重水素ランプの発光点は点状の光源である。放電容
器1がガラス製であるため放電容器1の製作精度は高く
はなく、放電容器1に対して発光点の位置精度は良くな
い。このため分析装置に重水素ランプを固定するときに
は、光軸調整をしなくても良いように、口金10を用い
ている。すなわち、発光点がいつも定まった位置に来る
ように、あらかじめ光軸調整を行いながら口金10を接
着剤で接着している。放電容器1はこの口金を用いて分
析装置のベース100に固定されている。また、分光器
等の光学系200も同じベース100に固定されてい
る。分光器は密閉構造であり、このため、分光器内の空
気の揺らぎはない。この時、従来の重水素ランプでは光
軸に対して口金10の装置との接触面とはほぼ平行であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の重水素ランプの
分析装置への固定方法では、図3に示されているよう
に、ランプと分析装置との間に自由空間が生じ、ランプ
で発生した熱によってランプ周辺の空気が揺らぐという
問題点があった。このため、たとえランプの光出力が一
定であっても、分析装置を通って光検出器に入射する光
量は時間的に揺らぎ、分析装置の感度を悪くしていた。
分析装置への固定方法では、図3に示されているよう
に、ランプと分析装置との間に自由空間が生じ、ランプ
で発生した熱によってランプ周辺の空気が揺らぐという
問題点があった。このため、たとえランプの光出力が一
定であっても、分析装置を通って光検出器に入射する光
量は時間的に揺らぎ、分析装置の感度を悪くしていた。
【0004】本発明の目的は、ランプ周辺の空気の揺ら
ぎを無くした高感度な分析装置を提供することにある。
ぎを無くした高感度な分析装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、装置に固定
するための口金を有する重水素ランプにおいて、前記重
水素ランプの光軸または前記光軸の延長線が、前記口金
と前記装置との接触面と交差するように構成させること
によって達成される。
するための口金を有する重水素ランプにおいて、前記重
水素ランプの光軸または前記光軸の延長線が、前記口金
と前記装置との接触面と交差するように構成させること
によって達成される。
【0006】また、装置に固定するための口金を有する
重水素ランプと、前記口金を固定するための位置を分光
器、または前記分光器と一体の装置の構成部分の外壁と
して、前記重水素ランプを装着時には前記重水素ランプ
と前記分光器との間に自由空間をなくすことによって達
成される。
重水素ランプと、前記口金を固定するための位置を分光
器、または前記分光器と一体の装置の構成部分の外壁と
して、前記重水素ランプを装着時には前記重水素ランプ
と前記分光器との間に自由空間をなくすことによって達
成される。
【0007】
【作用】重水素ランプの光軸が口金と装置との接触面と
交差するように構成し、口金を固定するための位置を分
光器等の外壁とすることによって、重水素ランプを装着
時には重水素ランプと分光器との間に自由空間をなくす
ることができる。これによりランプで発生した熱による
光軸上の空気の揺らぎがなくなる。このためランプの出
力の時間的な揺らぎがなくなり、分析装置の感度を良く
することができる。
交差するように構成し、口金を固定するための位置を分
光器等の外壁とすることによって、重水素ランプを装着
時には重水素ランプと分光器との間に自由空間をなくす
ることができる。これによりランプで発生した熱による
光軸上の空気の揺らぎがなくなる。このためランプの出
力の時間的な揺らぎがなくなり、分析装置の感度を良く
することができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例である重水素ランプ
の断面図である。紫外線透過窓8を有する放電容器1内
に陰極3,陽極4および遮蔽囲い2が設けられており、
重水素ガスが封入されている。放電容器1は、ガラス製
であり円柱形状をしている。陰極3は、例えば、タング
ステンコイルに酸化バリウムなどの電子放射物質が塗布
されている。陽極4はリング状をしている。遮蔽囲い2
は、陰極3と陽極4をそれぞれ取り巻くような構造をし
ており、陰極3と陽極4の間の隔壁には放電を狭窄する
ための小孔5が設けられている。小孔5によって放電は
狭窄されるため、この部分で強い紫外線が発生し、紫外
線は紫外線透過窓8から取り出される。口金10は接着
剤9によって放電容器1に接着されている。この口金1
0は発光点(小孔5の位置)が正確に位置決めされるよ
うに接着されている。このため口金を用いて分析装置に
固定した場合は光軸を調整するための作業は必要無くな
る。本実施例の場合の光軸は円柱形状の放電容器1の軸
と一致している。これに対し、口金と装置との接触面は
放電容器1の軸に直交する平面となっている。本実施例
によれば、直接装置の外壁等に固定できる。
の断面図である。紫外線透過窓8を有する放電容器1内
に陰極3,陽極4および遮蔽囲い2が設けられており、
重水素ガスが封入されている。放電容器1は、ガラス製
であり円柱形状をしている。陰極3は、例えば、タング
ステンコイルに酸化バリウムなどの電子放射物質が塗布
されている。陽極4はリング状をしている。遮蔽囲い2
は、陰極3と陽極4をそれぞれ取り巻くような構造をし
ており、陰極3と陽極4の間の隔壁には放電を狭窄する
ための小孔5が設けられている。小孔5によって放電は
狭窄されるため、この部分で強い紫外線が発生し、紫外
線は紫外線透過窓8から取り出される。口金10は接着
剤9によって放電容器1に接着されている。この口金1
0は発光点(小孔5の位置)が正確に位置決めされるよ
うに接着されている。このため口金を用いて分析装置に
固定した場合は光軸を調整するための作業は必要無くな
る。本実施例の場合の光軸は円柱形状の放電容器1の軸
と一致している。これに対し、口金と装置との接触面は
放電容器1の軸に直交する平面となっている。本実施例
によれば、直接装置の外壁等に固定できる。
【0009】図2は、本発明の他の実施例である重水素
ランプを用いた分析装置の例として、液体クロマトグラ
フの吸収検出器の主要部分を示す図である。重水素ラン
プは口金10により装置の壁に直接固定されている。こ
のため、ランプと装置との間には自由空間が存在しな
い。重水素ランプよりの光は凹面ミラー21によって分
光器200の入口スリット22上に結像され、凹面回折
格子23によって分光される。出口スリット24を通
り、フローセル25で吸収を受けた後、光検出器26で
電気信号Sに変換され、信号処理回路に入力されて信号
処理される。本実施例では、ランプと装置との間の自由
空間が無くなり、従って空気の揺らぎ等によるランプか
らの光の揺らぎがなくなる。このため、使い勝手の良い
装置が実現できる。
ランプを用いた分析装置の例として、液体クロマトグラ
フの吸収検出器の主要部分を示す図である。重水素ラン
プは口金10により装置の壁に直接固定されている。こ
のため、ランプと装置との間には自由空間が存在しな
い。重水素ランプよりの光は凹面ミラー21によって分
光器200の入口スリット22上に結像され、凹面回折
格子23によって分光される。出口スリット24を通
り、フローセル25で吸収を受けた後、光検出器26で
電気信号Sに変換され、信号処理回路に入力されて信号
処理される。本実施例では、ランプと装置との間の自由
空間が無くなり、従って空気の揺らぎ等によるランプか
らの光の揺らぎがなくなる。このため、使い勝手の良い
装置が実現できる。
【0010】他の実施例として、光路の途中にハーフミ
ラーを設置して光を二分し、一方の光は上記したように
信号光としてフローセルで吸収を受けた後光検出器で電
気信号Sに変換され、他方の光はフローセルを通らず重
水素ランプの光出力に比例する参照光として光検出器で
電気信号Rに変換され、それぞれ信号処理回路に入力さ
れて信号処理されるように構成しても良い。このように
すると重水素ランプの光出力の揺らぎが補正され、更に
高感度となる。
ラーを設置して光を二分し、一方の光は上記したように
信号光としてフローセルで吸収を受けた後光検出器で電
気信号Sに変換され、他方の光はフローセルを通らず重
水素ランプの光出力に比例する参照光として光検出器で
電気信号Rに変換され、それぞれ信号処理回路に入力さ
れて信号処理されるように構成しても良い。このように
すると重水素ランプの光出力の揺らぎが補正され、更に
高感度となる。
【0011】また、分光光度計にも全く同様の装置が実
現できる。
現できる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、重水素ランプを用いた
分析装置において、ランプから光検出器に至るまでのす
べての光軸上の空気が揺がないので、高感度の分析装置
を実現することができる。
分析装置において、ランプから光検出器に至るまでのす
べての光軸上の空気が揺がないので、高感度の分析装置
を実現することができる。
【図1】本発明の実施例の重水素ランプの断面図。
【図2】本発明の実施例の分析装置の主要部分を示す説
明図。
明図。
【図3】従来例を示す説明図。
10…口金、21…凹面ミラー、22…分光器の入口ス
リット、23…凹面回折格子、24…分光器の出口スリ
ット、25…フローセル、26…光検出器、100…ベ
ース、200…分光器。
リット、23…凹面回折格子、24…分光器の出口スリ
ット、25…フローセル、26…光検出器、100…ベ
ース、200…分光器。
Claims (2)
- 【請求項1】装置に固定するための口金を有する重水素
ランプにおいて、前記重水素ランプの光軸または前記光
軸の延長線が、前記口金と前記装置との接触面と交差す
ることを特徴とする重水素ランプ。 - 【請求項2】装置に固定するための口金を有する重水素
ランプと、前記口金を固定するための位置を分光器、ま
たは前記分光器と一体の装置の構成部分の外壁として、
前記重水素ランプの装着時には前記重水素ランプと前記
分光器との間には自由空間がないことを特徴とする分析
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP388393A JPH06215734A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 重水素ランプおよび分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP388393A JPH06215734A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 重水素ランプおよび分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06215734A true JPH06215734A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=11569587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP388393A Pending JPH06215734A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 重水素ランプおよび分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06215734A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000014770A1 (fr) * | 1998-09-07 | 2000-03-16 | Hamamatsu Photonics K.K. | Tube a decharge gazeuse |
WO2004073011A1 (ja) * | 2003-02-12 | 2004-08-26 | Hamamatsu Photonics K.K. | ガス放電管 |
WO2007018206A1 (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-15 | Hamamatsu Photonics K.K. | 重水素ランプ |
US7271542B2 (en) | 2003-02-20 | 2007-09-18 | Hamamatsu Photonics K.K. | Gas discharge tube |
US7569993B2 (en) | 2002-04-30 | 2009-08-04 | Hamamatsu Photonics K.K. | Gas discharge tube with discharge path limiting means |
-
1993
- 1993-01-13 JP JP388393A patent/JPH06215734A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000014770A1 (fr) * | 1998-09-07 | 2000-03-16 | Hamamatsu Photonics K.K. | Tube a decharge gazeuse |
US7569993B2 (en) | 2002-04-30 | 2009-08-04 | Hamamatsu Photonics K.K. | Gas discharge tube with discharge path limiting means |
WO2004073011A1 (ja) * | 2003-02-12 | 2004-08-26 | Hamamatsu Photonics K.K. | ガス放電管 |
US7288893B2 (en) | 2003-02-12 | 2007-10-30 | Hamamatsu Photonics K.K. | Gas discharge tube |
CN100401454C (zh) * | 2003-02-12 | 2008-07-09 | 浜松光子学株式会社 | 气体放电管 |
KR101031379B1 (ko) * | 2003-02-12 | 2011-04-26 | 하마마츠 포토닉스 가부시키가이샤 | 가스 방전관 |
US7271542B2 (en) | 2003-02-20 | 2007-09-18 | Hamamatsu Photonics K.K. | Gas discharge tube |
WO2007018206A1 (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-15 | Hamamatsu Photonics K.K. | 重水素ランプ |
JP2007048629A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Hamamatsu Photonics Kk | 重水素ランプ |
DE112006001988T5 (de) | 2005-08-10 | 2008-07-17 | Hamamatsu Photonics K.K., Hamamatsu | Deuteriumlampe |
US7999477B2 (en) | 2005-08-10 | 2011-08-16 | Hamamatsu Photonics K.K. | Deuterium lamp |
DE112006001988B4 (de) | 2005-08-10 | 2017-03-16 | Hamamatsu Photonics K.K. | Deuteriumlampe mit Vorrichtung zur Ausrichtung einer optischen Achse |
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