JPH07105019B2 - 信号再生装置におけるヘッド位置決め方法 - Google Patents

信号再生装置におけるヘッド位置決め方法

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JPH07105019B2
JPH07105019B2 JP8599092A JP8599092A JPH07105019B2 JP H07105019 B2 JPH07105019 B2 JP H07105019B2 JP 8599092 A JP8599092 A JP 8599092A JP 8599092 A JP8599092 A JP 8599092A JP H07105019 B2 JPH07105019 B2 JP H07105019B2
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良信 柳橋
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル信号を記録再
生する磁気テープ装置等の信号再生装置における信号変
換ヘッドの位置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの外部記憶装置とし
て磁気テープ装置即ちストリーマの大容量化が要求され
ている。これに応えるために磁気テープの幅方向に多数
のトラックが形成され、1つのトラックの幅が例えば
0.15mmのように極めて狭くなっている。従って、磁
気ヘッドの所望トラックに対する位置決めの許容誤差が
極めて小さい。このため、機械的に位置決めされた磁気
テープの所望トラックに向ってステッピングモータ等に
よって磁気ヘッドを機械的に所定量移動して位置決めし
ても、わずかな誤差で所望トラックの再生が不可能にな
ることがある。この種の問題を解決するために、特開昭
63−149817号公報又は米国特許第4,786,
984号に第1及び第2のテスト信号をテープに記録
し、この第1及び第2のテスト信号に基づいてヘッドの
位置を決定することが開示されている。
【0003】上記公報に開示されている方法に類似した
方法として、複数のトラックの中から選択された例えば
トラックゼロと呼ばれる第1番目のトラックのデータ記
録領域の前の領域に例えば前記公報の第1のテスト信号
と同様に例えば250kHz の方形波から成るリファレン
スバーストを記録し、これを再生増幅器の利得(ゲイ
ン)調整のための基準信号とすると共に、ヘッド位置決
めの基準信号にすることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにリファレ
ンスバースト(基準信号トラック)をヘッドで実際に読
み取ってここにヘッドを位置決めすれば、確かに位置決
め精度は良くなるが、リファレンスバーストの記録領域
(トラック)の中心を正確に検出しないと、更に高精度
の位置決めは不可能である。
【0005】そこで、本発明の目的は、基準信号トラッ
クの中心に対して再生ヘッドを正確に位置決めすること
が可能な方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、情報信号が記録された情報トラックの他に
基準信号が記録された基準信号トラックを有する記録媒
体との相対的走査運動によって前記情報信号及び前記基
準信号を再生するための再生ヘッドと、前記記録媒体と
前記再生ヘッドとの間に相対的走査運動が生じるように
前記記録媒体を駆動するための記録媒体駆動装置と、前
記基準トラックに交差する方向に前記再生ヘッドを段階
的に送るためのヘッド移動装置とを備えた信号再生装置
において前記再生ヘッドを前記基準信号トラックに位置
決めする方法であって、前記記録媒体を駆動すると共に
前記再生ヘッドを前記基準信号トラックの外の所定位置
(Pb )から前記基準信号トラックに交差する方向に所
定の複数段階移動し、各段階において前記再生ヘッドの
出力信号の振幅レベルを示す検出信号又は前記検出信号
の情報を含む信号から成るヘッド位置判定用検出信号を
形成し、誤差に基づいて発生することが予想される前記
複数段階における位置判定用検出信号の複数種類の変化
を示す複数種類の位置判定用基準信号及びこの複数の位
置判定用基準信号が得られた時の前記再生ヘッドの位置
補正量を示すデータが予め記憶されているメモリ手段を
用意し、前記複数段階におけるヘッド位置判定用検出信
号と前記メモリ手段から読み出した前記複数種類の位置
判定用基準信号とを比較して前記複数種類の位置判定用
基準信号から前記ヘッド位置判定用検出信号に一致する
ものを選択し、この選択されたものに対応する前記位置
補正量を示すデータを前記メモリ手段から読み出し、こ
の読み出された位置補正量を示すデータに基づいて前記
再生ヘッドの位置を補正することを特徴とするヘッド位
置決め方法に係わるものである。
【0007】
【作用及び効果】本発明では、再生ヘッドの出力に基づ
く位置判定用検出信号と位置判定用基準信号との比較に
基づいて再生ヘッドの実際の位置を推定することができ
る。複数段階の最後の再生ヘッド位置と基準信号トラッ
クとのずれを示すデータはメモリ手段に格納されている
ので、これを使用して再生ヘッドを基準信号トラックに
正確且つ容易に位置決めできる。
【0008】
【実施例】次に、図1〜図8を参照して本発明の実施例
に係わる磁気テープ装置及びこれによるヘッド位置決め
方法を説明する。この実施例の磁気テープ装置はスリエ
ム社型のデータカートリッジ1を使用してデータの記録
及び再生を行うものである。図2はデータカートリッジ
1の構成を示す。このデータカートリッジ1は破線で示
すケース2内に一対のリール3、4と、記録媒体磁気テ
ープ5と、駆動ベルト6と、ベルト駆動ホイール即ちキ
ャプスタン7と、一対のテープ用ガイドピン8、9と、
一対のベルト用滑車10、11と、ホール検出用ミラー
12とを収容することによって構成されている。ベルト
6はキャプスタン7と滑車10、11との間にエンドレ
スに掛けられ且つ第1及び第2のリール3、4のテープ
巻回し部5a、5bの外接面に接触している。従って、
ベルト6が矢印13の方向に駆動されると、テープ5は
矢印14の方向に走行する。
【0009】カートリッジ1の外には、キャプスタン7
を駆動するためのローラ15が配置され、且つテープ5
に摺接する複合磁気ヘッド16及びBOT及びEOTホ
ールセンサ17が配置されている。なお、図1において
は図示の都合上、これ等の配置位置が図2と異なる。
【0010】複合磁気ヘッド16は図1では1つのブロ
ックで示されているが、実際には図3に示すように正方
向記録用ヘッド18と、正方向再生用ヘッド19と、逆
方向記録用ヘッド20と、逆方向再生用ヘッド21と、
消去ヘッド22とを含む。
【0011】磁気テープ5は、図4に示すように、29
本のトラックT0 〜T28を有する。この内、上半分のT
0 、T2 、T4 、T6 、T8 、T10、T12、T14、T1
6、T18、T20、T22、T24、T26、T28で示される1
5本のトラックが正方向走行記録トラックであり、下半
分に配置され、残りの14本の奇数番トラックは逆方向
走行記録トラックである。テープ5の始端側にはこの始
端を3段階に検出することが可能であるように夫々2つ
の穴から成る第1、第2及び第3のBOTホール(マー
カ)が設けられ、更にデータの記録開始位置(ロードポ
イント)を示すホール24が設けられている。
【0012】T0 で示すトラックゼロのデータ記録領域
とテープ始端との間にリファレンスバースト(基準信
号)トラック25が設けられている。ここには例えば、
250kHz の方形波が所定の振幅レベルで記録されてい
る。記録トラックT0 〜T27の幅及びリファレンスバー
ストトラック25の幅は記録ヘッド18及び20のトラ
ック幅(ギャップ幅)とほぼ同一であり、例えば0.1
5mmである。一方、再生ヘッド19、21のトラック幅
(ギャップ幅)はこれよりも小さい約0.10mmであ
る。リファリンスバーストトラック25の長さは約54
〜60インチ(1.371〜1.524m)である。な
お、テープ終端側の図示が省かれているが、終端側には
EOTホールが設けられ、且つトラックT1 の前の部分
にリファレンスバーストが記録されている。
【0013】再び、図1を説明すると、ヘッド16には
記録信号処理回路26及び再生増幅器27が接続されて
いる。実際には、これ等の間に図3に示す正方向及び逆
方向の記録ヘッド18、20の切換回路及び再生ヘッド
19、21の切換回路が介在しているが、説明を容易に
するために省かれている。記録信号処理回路26はマイ
クロプロセッサ即ちCPU28から供給される記録デー
タ及びリファレンスバーストに対応する記録信号を形成
してヘッド16に送る。再生増幅器27はゲイン(利
得)制御可能なものであり、CPU28から制御端子に
与えられるゲイン制御信号に応答して所定のゲインにな
る。再生増幅器27の出力段には波形整形回路29、再
生データ形成回路30が順に設けられ、再生データ形成
回路30の出力ラインはCPU28に接続されている。
再生増幅器27の出力端子には分岐ラインが設けられ、
ここにリファレンスバースト検出用のピークホールド回
路31が接続されている。このピークホールド回路31
はリファレンスバーストトラック25の再生出力の振幅
のピークをホールドし、これをCPU28に送る。CP
U28はAD変換機能を有し、ピーク値をディジタル信
号に変換し、RAM33にストアする。
【0014】コンピュータを構成するためにCPU28
にはROM32及びRAM33のメモリ手段が接続さ
れ、且つインタフェース34が接続されている。CPU
28はテープ5の走行制御、ヘッド16の位置決め制
御、再生増幅器27のゲイン制御等を司る。これ等の詳
細は追って述べる。
【0015】テープ5を走行させるための駆動ローラ1
5には速度制御可能なモータ35が結合され、このモー
タ35は制御及び駆動回路36に接続されている。制御
及び駆動回路36はCPU28で指定された速度にテー
プ5が走行するようにモータ35を駆動させる。
【0016】ヘッド16をテープ5の幅方向(縦方向)
に移動するために、ヘッド16はリードスクリュー機構
37を介してステッピングモータ38に結合されてい
る。ステッピングモータ38とCPU28との間に接続
された制御及び駆動回路39はCPU28の指示に従っ
てヘッド16の高さを変えるようにステッピングモータ
38を制御する。
【0017】
【動作】リファレンスバーストトラック25の再生に基
づいてヘッド16に含まれている正方向再生ヘッド19
の中心をリファレンスバーストトラック25の中心に位
置決めする場合には、ROM32に蓄積されているプロ
グラムに従ってCPU28は第2のBOTホール23b
がセンサ17で検出されるまでテープ5を巻戻して停止
させ、その後、テープ5が正方向走行するようにモータ
35を制御する。この時、図6の(A)に示すようにデ
ータ領域40の記録再生時のテープ5の速度80ips よ
りも低い45ips でテープ5を走行させる。テープ5の
走行速度を低くしたことにより、リファレンスバースト
トラック25を長くしたと同等な効果が得られる。上述
のテープ5の走行と同時にヘッド16を図5に示す機械
的に予め決定されている初期位置P0 からリファレンス
バーストトラック25に向って移動させる。
【0018】カートリッジ1は磁気テープ装置の所定位
置に装填されるので、磁気テープ5は予め決められた位
置を走行し、リファレンスバーストトラック25は予め
決められた位置に形成されている。しかし、ヘッド初期
位置P0 に対するテープ5の高さ位置の誤差及びテープ
5に対してリファレンスバーストトラック25を形成す
る時の位置誤差のために、リファレンスバーストトラッ
ク25の予定中心位置Pa と実際の中心位置とが一致す
るとは限らない。このため、実際にリファレンスバース
トトラック25を検出することが必要になる。そこで、
まず、ヘッド16を初期位置P0 からリファレンスバー
スト予定中心位置Pa まで移動させる。P0 からPa ま
での距離は設計で決まった値であるので、この距離に対
応したステップパルスをステッピングモータ38に与え
ることによってPa までのヘッド16の移動は達成され
る。P0 からPa までのヘッド16の移動はt0 〜t1
期間に達成されている。図5において線41はヘッド1
6に含まれている再生ヘッド19の中心の移動軌跡を原
理的に示す。線41は横軸を時間、縦軸を距離として表
わされているので、線41の傾きによって移動速度を知
ることができる。この実施例ではt0 〜t3 区間におい
てはステッピングモータ38が8〜10ms/1ステップ
(約0.0203mm)の速度で動作し、t3 〜t9 区間
では50ms/1ステップの速度で動作する。即ち、再生
ヘッド19がリファレンスバーストを検出するまでは高
速で再生ヘッド19を移動し、検出後は正確な検出を行
うために検出前よりも低速で再生ヘッド19を移動す
る。これにより、リファレンスバーストトラック25の
検出所要時間を短くすることができる。
【0019】再生ヘッド19を予定中心位置Pa に位置
決めするということはT0 で示すトラックゼロに位置決
めするということであり、リャリブレーション動作又は
初期化動作と呼ぶことができる。前述したように再生ヘ
ッド19を所定中心位置Paに位置決めしても実際のリ
ファレンスバーストトラック25の中心に一致している
とは限らない。そこで、次に実際のリファレンスバース
トトラック25を検出する。このために、まず、再生ヘ
ッド19をリファレンスバーストトラック25外の位置
Pb に移動する。この位置Pb はPa から−10ステッ
プさせた位置であり、Pa からPb までの距離は例えば
0.203mmである。
【0020】図5のt2 時点から後の動作は図8のフロ
ーチャートに従う。図8のブロック50で位置決めがス
タートすると、ブロック51に従う正方向ステップ動作
でt2 時点から再生ヘッド19がリファレンスバースト
トラック25に向って移動し、ステッピングモータ38
の所定ステップ(1ステップ)毎に再生増幅器27の出
力振幅のピーク値がピークホールド回路31でホールド
され、これがCPU28で読み取られる。リファレンス
バーストの周期はステッピングモータ38のステップ周
期よりも十分に短いので、このピーク値を読み込むこと
ができる。リファレンスバーストの検出期間t2 〜t9
又はt1 〜t9 又はt0 〜t9 においては、再生増幅器
27のゲインをデータ領域40のデータ検出時のそれよ
りも高める。t2 〜t9 区間においては各ステップにお
いて再生出力レベル(ピークレベル)を検出すると共
に、図8のブロック57に示すように前のステップの再
生出力レベルと後のステップの再生出力レベルとの差を
求める。t2 から再生ヘッド19を上昇させると、再生
ヘッド19の一部がリファレンスバーストトラック25
の一部を走査し、再生出力が得られる。この再生出力に
はノイズが混入しているが、前のステップの出力と後の
ステップの出力との差を求めることによってノイズ成分
をキャンセルすることができ、再生出力の変化分を正確
に知ることができる。t3 時点で再生出力の差が0.1
V以上になったらCPU28は図8のブロック52に従
ってリファレンスバーストトラック25が検出されたも
のと判断する。
【0021】リファレンスバーストトラック25の中心
検出時には、まず、図5及び図6のt3 〜t4 及び図8
のブロック53に示すように再生ヘッド19をPc 位置
から1ステップ下げてP1 位置に移動させ、この位置の
再生出力レベルをブロック54に示すように読み込み、
RAM33にストアし、このP1 位置からリファレンス
バーストトラック25の中心検知動作に入る。この実施
例では、P1 位置から5ステップ再生ヘッド19を上昇
させ、各ステップ位置P2 、P3 、P4 、P5で再生出
力レベルを読み取ると共に、前のステップの再生出力A
と後のステップの再生出力Bとの差B−Aを演算する。
この動作は図8のブロック55〜52に示すように実行
される。
【0022】図6(B)に示すように再生ヘッド19を
P1 からP6 まで段階的に移動し、もし、P3 とP4 の
間にリファレンスバーストトラック25の中心が位置し
ていたと仮定すれば、再生出力レベルは図6(C)に示
すように変化する。実際のリファレンスバーストトラッ
ク25と再生ヘッド19の位置関係は種々変化するの
で、P1 〜P6 に対応する再生出力レベルも種々変化す
る。しかし、P1 〜P6の再生出力レベルとリファレン
スバーストトラック25との位置関係に一定の規則性が
認められる。そこで、本実施例ではこの規則性に着目し
て、P1 〜P6 の再生出力レベルに基づいてP1 〜P6
とリファレンスバーストトラック25との位置関係を判
断し、再生ヘッド19の中心が実際のリファレンスバー
ストトラック25の中心に一致するように再生ヘッド1
9の位置を補正する。
【0023】P1 〜P6 の再生出力レベルとリファレン
スバーストトラック25の位置関係を判断するために、
図1のROM32に、図7(A)〜(G)に示す情報が
書き込まれている。図7のグラフはROM32の参照テ
ーブルに書き込まれているヘッド位置判定用基準信号
(データ)をアナログ的に示すものであり、横軸の1、
2、3、4、5は図5及び図6のt5 、t6 、t7 、t
8 、t9 時点に対応している。縦軸は図5及び図6のt
5 〜t9 における各再生出力レベルBとこれ等の1つ前
のステップの再生出力レベルAとの差B−Aの積算値を
相対値で示す。各グラフにおける上側の線L1 と下側の
線L2 とは基準値の上限と下限とを示す。ROM32の
参照テーブルには図7の線L1 、L2 の全部のデータが
書き込まれているのではなく、黒丸で示す交点のデータ
のみが書き込まれている。各グラフの右側に記載された
ステップ数はヘッド位置判定用基準信号(グラフの情
報)と共にROM32の参照テーブルに書き込まれた再
生ヘッド19の位置補正データを示す。図7に示す情報
は量産した複数台の磁気テープ装置の夫々において複数
のテープカートリッジを使用して複数回リファレンスバ
ーストトラック25を形成し、この検出を複数回実行す
ることによって統計的に得ることができる。勿論、この
情報はヘッド16におけるギャップ寸法誤差等も考慮し
て決定する。
【0024】実際のリファレンスバーストトラック25
の中心検出時には、図6(C)に示すように、t4 〜t
9 に基づいて得られた再生出力V1 〜V6 に基づきt5
〜t9 において次のような演算処理をCPU28で実行
する。 t5 でV2 −V1 =D1 t6 でV3 −V2 =D2 及びD1 +D2 =Da t7 でV4 −V3 =D3 及びD1 +D2 +D3 =Db t8 でV5 −V4 =D4 及びD1 +D2 +D3 +D4 =
Dc t9 でV6 −V5 =D5 及びD1 +D2 +D3 +D4 +
D5 =Dd 図8において、ブロック58においてt4 〜t9 の6ス
テップの動作が終了したら、ブロック59、60に従う
動作に移る。前述したようにt5 〜t9 は図7の横軸の
1〜5に対応しているので、t5 〜t6 のステップの演
算で得られたD1 、Da 〜Dd が図7(A)のグラフの
L1 〜L2 の間に入るか否かを判定する。もし、図7
(A)のL1 〜L2 の間に入る場合には、実際のヘッド
位置判定用検出信号(D1 、Da 〜Dd )が図7(A)
のヘッド位置判定用基準信号(L1〜L5 の間のデー
タ)に一致しているものとし、−2ステップの位置補正
信号をCPU28はステッピングモータ38に与える。
これによってステッピングモータ38は再生ヘッド19
の位置を図6のP6 からP4 まで下げ、再生ヘッド19
の位置決めをブロック61に示すように終了させる。こ
の結果、再生ヘッド19の中心は実際のリフアレンスバ
ーストトラック25の中心にほぼ一致する。
【0025】もし、演算で求めたヘッド位置判定用検出
信号(D1 、Da 〜Dd )が図7(A)のL1 〜L2 の
間に入らない場合には、図7(B)の第2のパターンの
L1〜L2 の間に入るか否かを調べる。この間に入るこ
とが分った時には再生ヘッド19を−3ステップ補正す
る。
【0026】また、図7(A)(B)のL1 〜L2 間の
いずれにも入らない場合には更に図7(C)〜(G)の
いずれかに入るか否かを調べて同様にヘッド位置を補正
する。
【0027】図7(A)〜(G)のヘッド位置判定用検
出信号(D1 、Da 〜Dd )が7つのパターンのL1 〜
L2 の間のいずれにも入らなかった時にはヘッド16の
テ−プ5の幅方向における移動範囲即ちヘッド16とリ
ファレンスバ−ストトラック25と幅方向の位置関係を
少し変えて(例えば、図6のP0 〜P6 の位置を少し高
めて)リトライする。複数回のリトライをしても7つの
パターンに入らなかった場合にはリファレンスバースト
検出不能と判断し、再生ヘッド19を図5のPa に戻
す。
【0028】リトライを伴なわない場合には、再生ヘッ
ド19の位置決めはリファレンスバーストトラック25
が形成されているテープ区間を1回再生走査する間に終
了する。再生ヘッド19の位置決めが終了後にデータ領
域40の再生に移る。データ領域40再生時には前述し
たようにテープ速度を80ips に上げる。トラックT0
以外のトラックに再生ヘッド19を移動する時には、リ
ファーレンスパーストトラック25に対して補正された
再生ヘッド19の位置を基準にして再生ヘッド19を移
動させる。ステッピングモータ38のステップ動作を管
理するカウンタがCPU28に内蔵されているので、こ
れを利用して再生ヘッド19の位置決めは容易に達成さ
れる。
【0029】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図7(A)〜(G)に示すL1 とL2 の間にヘ
ッド位置判定用検出信号が入っていることが1回の動作
で検知できないために、複数回同様な動作を繰返す時
(リトライ時)に、図7に示すパターンとは別のパター
ンをROM32に予め書き込んで置いてこれを利用する
ことができる。 (2) 実施例では隣接する2つのステップの再生出力
の差に基づいてリファレンスバーストトラック25の中
心位置を決定したが、この代りに、図6(C)に示す再
生出力そのものに基づいてリファレンスバーストトラッ
ク25の中心を決定してもよい。即ち、ヘッド位置判定
用基準信号として図6(C)のV1 〜V6 に対応するも
のをROM32の参照テーブルに格納することができ
る。 (3) ステッピングモータ38の代りにに別の直流モ
ータを使用することができる。 (4) 実施例ではピークホールド回路31の出力(再
生出力)のAD変換をCPU28によって実行している
が、AD変換器をピークホールド回路31の出力段に個
別に接続することができる。 (5) フリップス型テープカセットを使用する磁気テ
ープ装置、又は磁気ディスク装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる磁気テープ装置を示す
ブロック図である。
【図2】図1のカートリッジを詳しく示す平面図であ
る。
【図3】図1の磁気ヘッドを詳しく示す正面図である。
【図4】図1の磁気テープの一部を詳しく示す図であ
る。
【図5】リファレンスバーストトラックを検出する時の
ヘッドの移動軌跡を説明的に示す図である。
【図6】リファレンスバーストトラックを使用してヘッ
ドを位置決めする時のテープ速度、ヘッドの移動軌跡、
及び再生出力電圧を示す図である。
【図7】図1のROMの参照テーブルに格納するヘッド
位置判定用基準信号及び補正データを示す図である。
【図8】ヘッド位置決め動作の流れを示す図である。
【符号の説明】
5 テープ 16 ヘッド 28 CPU 31 ピークホールド回路 32 ROM 38 ステッピングモータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号が記録された情報トラックの他
    に基準信号が記録された基準信号トラックを有する記録
    媒体との相対的走査運動によって前記情報信号及び前記
    基準信号を再生するための再生ヘッドと、 前記記録媒体と前記再生ヘッドとの間に相対的走査運動
    が生じるように前記記録媒体を駆動するための記録媒体
    駆動装置と、 前記基準トラックに交差する方向に前記再生ヘッドを段
    階的に送るためのヘッド移動装置とを備えた信号再生装
    置において前記再生ヘッドを前記基準信号トラックに位
    置決めする方法であって、 前記記録媒体を駆動すると共に前記再生ヘッドを前記基
    準信号トラックの外の所定位置(Pb )から前記基準信
    号トラックに交差する方向に所定の複数段階移動し、各
    段階において前記再生ヘッドの出力信号の振幅レベルを
    示す検出信号又は前記検出信号の情報を含む信号から成
    るヘッド位置判定用検出信号を形成し、 誤差に基づいて発生することが予想される前記複数段階
    における位置判定用検出信号の複数種類の変化を示す複
    数種類の位置判定用基準信号及びこの複数の位置判定用
    基準信号が得られた時の前記再生ヘッドの位置補正量を
    示すデータが予め記憶されているメモリ手段を用意し、 前記複数段階におけるヘッド位置判定用検出信号と前記
    メモリ手段から読み出した前記複数種類の位置判定用基
    準信号とを比較して前記複数種類の位置判定用基準信号
    から前記ヘッド位置判定用検出信号に一致するものを選
    択し、この選択されたものに対応する前記位置補正量を
    示すデータを前記メモリ手段から読み出し、この読み出
    された位置補正量を示すデータに基づいて前記再生ヘッ
    ドの位置を補正することを特徴とするヘッド位置決め方
    法。
JP8599092A 1992-03-09 1992-03-09 信号再生装置におけるヘッド位置決め方法 Expired - Lifetime JPH07105019B2 (ja)

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