JPH07104578A

JPH07104578A - トナーのリサイクル現像装置

Info

Publication number: JPH07104578A
Application number: JP5244444A
Authority: JP
Inventors: Ryuta Takechi; 隆太武市; Hiroyasu Nagashima; 弘恭長島; Takashi Kawashima; 俊川嶋
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1993-09-30
Filing date: 1993-09-30
Publication date: 1995-04-21

Abstract

(57)【要約】【目的】電子写真プロセスを利用した画像形成装置に
おいて、クリーニング部で回収したトナーを現像装置へ
戻してリサイクルし、しかも、現像装置へ戻したトナー
に含まれる異物の除去を効果的に行なう。【構成】現像装置４内に設けられた現像スリーブ９の
下方に異物を収容するための異物収容部１０を設ける。
異物は正常なトナーに比べて現像スリーブ９の外周面に
付着する力が小さいか又は存在しないことを利用し、異
物を自重により異物収容部１０内へ落下させることによ
り除去する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを利
用した画像形成装置において、感光体へ供給されたトナ
ーのうち記録紙へ転写されずに感光体上に残ったトナー
を現像装置内へ戻してリサイクルするようにしたトナー
のリサイクル現像装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子写真プロセスを利用した複写
機やレーザプリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置
装置においては、資源の有効利用を図ると共にランニン
グコストを低減するという観点から、上述したようなト
ナーのリサイクル現像装置が考えられており、例えば、
特開昭５８−１８４９８３号公報や特開昭５８−１８４
９８４号公報等に開示されたものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、一旦感光体へ
供給されて転写のプロセスを経たトナーは微小な紙粉を
含み、また、転写のプロセスにおいて機械的、物理的ス
トレスを繰返し受けることにより通常のトナーより粒径
の大きい凝集トナーとなる。

【０００４】そして、微小な紙粉や凝集トナー等の異物
は、感光体表面を傷付けたり感光体上のトナーの付着性
能を低下させたりし、記録紙に転写された画像に白すじ
や白ぬけを発生させ、画像品質を低下させるという欠点
がある。

【０００５】従って、これらの異物を効果的に除去する
必要性がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
磁力により外周面にトナーを付着させた状態で回転する
現像スリーブを備えた現像装置と、記録紙へ転写されず
に感光体上に残ったトナーを回収するクリーニング部と
を有し、前記クリーニング部へ回収されたトナーを前記
現像装置内へ戻してリサイクルする電子写真プロセスを
利用した画像形成装置において、前記現像スリーブの下
方に異物収容部を設けた。

【０００７】請求項２記載の発明は、磁力により外周面
にトナーを付着させた状態で回転する現像スリーブを備
えた現像装置と、記録紙へ転写されずに感光体上に残っ
たトナーを回収するクリーニング部とを有し、前記クリ
ーニング部へ回収されたトナーを前記現像装置内へ戻し
てリサイクルする電子写真プロセスを利用した画像形成
装置において、前記現像スリーブの外周面に付着した異
物がこの現像スリーブの回転に伴う遠心力によって飛翔
する軌道上に位置させて異物収容部を設けた。

【０００８】請求項３記載の発明は、請求項２記載の発
明において、現像スリーブの磁極位置近傍に異物収容部
を設けた。

【０００９】請求項４記載の発明は、請求項１、２又は
３記載の発明において、画像形成時以外に現像スリーブ
を回転させる非画像形成時駆動手段を設けた。

【００１０】請求項５記載の発明は、請求項４記載の発
明において、画像形成時以外に現像スリーブに対してこ
の現像スリーブの外周面に付着した異物の帯電電位と同
極のバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段を設
けた。

【００１１】

【作用】請求項１記載の発明では、クリーニング部へ回
収されたトナーを現像装置へ戻してリサイクルすること
により、微小な紙粉や粒径の大きい凝集トナー等の異物
が現像装置内へ入り込み、これらの異物はやがて正常な
トナーと共に現像スリーブの外周面に付着した状態とな
るが、正常なトナーに比べて付着する力が小さいか又は
存在しないため、現像スリーブの回転に伴って下側へ移
動したときに現像スリーブから離反して落下し、異物収
容部内へ収容される。

【００１２】請求項２記載の発明では、クリーニング部
へ回収されたトナーを現像装置へ戻してリサイクルする
ことにより、微小な紙粉や粒径の大きい凝集トナー等の
異物が現像装置内へ入り込み、これらの異物はやがて正
常なトナーと共に現像スリーブの外周面に付着した状態
となるが、正常なトナーに比べて付着する力が小さいか
又は存在しないため、現像スリーブの回転に伴う遠心力
によって飛翔しやすく、飛翔した異物は飛翔する軌道上
に位置する異物収容部内へ収容される。

【００１３】請求項３記載の発明では、現像スリーブの
磁極位置においては、異物がトナーと共に磁力線にそっ
て縦に並んで付着した状態となり、異物が現像スリーブ
の回転に伴う遠心力によってさらに飛翔しやすくなり、
異物の除去が促進される。

【００１４】請求項４記載の発明では、画像形成時以外
に非画像形成時駆動手段によって現像スリーブが回転駆
動され、異物の除去が促進される。

【００１５】請求項５記載の発明では、印加したバイア
ス電圧により異物が現像スリーブから離反しやすくな
り、異物の除去が促進される。

【００１６】

【実施例】請求項１、４及び５記載の発明の一実施例を
図１に基づいて説明する。図面は、電子写真プロセスを
利用した画像形成装置であるレーザプリンタの一部を示
したもので、円筒状の感光体１の周囲には、感光体１の
表面を一様に帯電させる帯電チャージャ２、光学光路３
にそって照射された光により書き込まれた潜像を顕像化
させる現像装置４、顕像化された画像を記録紙（図示せ
ず）に転写させる転写チャージャ５、記録紙へ転写され
ずに感光体１上に残ったトナーを除去して回収するクリ
ーニング部６等が設けられている。

【００１７】なお、前記クリーニング部６内へ回収され
たトナーを前記現像装置４内へ戻すための搬送手段（図
示せず）が設けられている。

【００１８】前記現像装置４には、ケース７内に収納さ
れたトナーやキャリア等を撹拌する撹拌体８、トナーを
感光体１へ供給するための現像スリーブ９が設けられて
おり、この現像スリーブ９は前記感光体１に近接する位
置に配置されている。また、前記現像スリーブ９の内部
にはトナーやキャリアをこの現像スリーブ９の外周面へ
付着させるための磁力を発生させる磁石（図示せず）が
設けられている。ここで、前記搬送手段によりクリーニ
ング部６から現像装置４内へ戻されたトナーの中には、
微小な紙粉や粒径が大きくなった凝集トナー等の異物が
含まれるが、これらの異物を収容するための異物収容部
である異物収容凹部１０が前記現像スリーブ９の下方に
形成されている。

【００１９】つぎに、このレーザプリンタには、画像形
成時以外に現像スリーブ９と撹拌体８とを回転駆動させ
る非画像形成時駆動手段（図示せず）が設けられてい
る。さらに、画像形成時以外に、現像スリーブ９に対し
てこの現像スリーブ９の外周面に付着した異物の帯電電
位と同極のバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手
段（図示せず）が設けられている。

【００２０】このような構成において、画像形成時にお
いては、撹拌体８や現像スリーブ９及び感光体１がそれ
ぞれ矢印方向へ回転駆動される。そして、撹拌体８の撹
拌による摩擦帯電によってキャリアにトナーが付着し、
これらのキャリア及びトナーが磁石の磁力によって現像
スリーブ９の外周面に付着する。そして、現像スリーブ
９の外周面に付着したトナーが感光体１へ供給されるこ
とにより感光体１上に書き込まれた静電潜像が顕像化さ
れ、顕像化された画像がレジストローラ１１によりタイ
ミングを図られて搬送される記録紙上へ転写チャージャ
５により転写される。

【００２１】なお、記録紙へ転写されずに感光体１上に
残ったトナーはクリーニング部６内へ回収されるが、ク
リーニング部６内へ回収されたトナーは搬送手段によっ
て現像装置４内へ戻される。

【００２２】ここで、クリーニング部６から現像装置４
内へ戻されたトナーの中には、微小な紙粉や粒径が大き
くなった凝集トナー等の異物が含まれ、これらの異物は
やがて正常なトナーと共に現像スリーブ９の外周面に付
着した状態となる。しかし、これらの異物は、正常なト
ナーに比べて現像スリーブ９の外周面に付着する力が小
さいか又は存在しない。従って、現像スリーブ９の回転
に伴って異物が下側へ移動したとき、異物は現像スリー
ブ９から離反して落下し、異物収容凹部１０内へ収容さ
れる。従って、異物が感光体１へ供給されることが防止
され、異物が感光体１へ供給されたために生ずる画像上
の白すじや白ぬけ等の発生が防止され、記録紙に転写さ
れた画像が高品質なものとなる。

【００２３】また、画像形成時以外において非画像形成
時駆動手段によって現像スリーブ９と撹拌体８を回転駆
動させることにより、異物の除去が促進され、画像形成
時において記録紙に転写される画像がより一層高画質な
ものとなる。

【００２４】さらに、非画像形成時駆動手段により現像
スリーブ９と撹拌体８とを回転駆動させている際に、バ
イアス電圧印加手段によって現像スリーブ９へ異物の帯
電電位と同極のバイアス電圧を印加すると、異物と現像
スリーブ９との間に反発力が作用し、より一層異物の除
去が促進される。

【００２５】なお、本実施例においては、トナーとキャ
リアとを混合した２成分方式の現像剤を使用した場合を
例に挙げて説明したが、キャリアを用いない１成分方式
の現像剤を使用した場合においても同様に本発明が適用
できる。

【００２６】ついで、請求項２、３、４及び５記載の発
明の一実施例を図２及び図３に基づいて説明する。な
お、図１において説明した部分と同一部分は同一符号で
示し、説明も省略する。本実施例は、現像スリーブ９の
外周面に付着した異物がこの現像スリーブ９の回転に伴
って発生する遠心力によって飛翔する軌道上に位置させ
て異物収容部である異物収容凹部１２を形成したもので
ある。より具体的には、現像スリーブ９内には上述した
ように磁石１３が設けられており、その磁石１３の磁極
に近い位置（磁極位置）の近傍であって前記現像スリー
ブ９の回転方向下流側に前記異物収容凹部１２が形成さ
れている。

【００２７】また、このレーザプリンタには、上述した
非画像形成時駆動手段やバイアス電圧印加手段が設けら
れている。

【００２８】このような構成において、現像スリーブ９
の外周面には正常なトナーの他に紙粉や凝集トナー等の
異物が付着し、これらの正常なトナーや異物に対しては
現像スリーブ９の回転に伴って発生する遠心力が作用す
る。そして、異物は正常なトナーに比べて現像スリーブ
９の外周面に付着する力が小さいか又は存在しないため
遠心力によって飛翔しやすく、現像スリーブ９の略上方
位置から遠心力によって飛翔した異物は矢印ａで示すよ
うに異物収容凹部１２内へ入り込み、現像装置４内の正
常なトナーから分離除去される。従って、異物が感光体
１へ供給されることが防止され、異物が感光体１へ供給
されたために生ずる画像上の白すじや白ぬけ等の発生が
防止され、記録紙に転写された画像が高品質なものとな
る。

【００２９】ここで、キャリアを用いる２成分方式の現
像剤においては、現像スリーブ９の外周面に対する異物
の付着する力が小さくても、２個のキャリアに挾まれて
拘束された状態の異物は遠心力によって飛翔しにくくな
る。しかし、磁極位置の近傍においては図３に示したよ
うにキャリアやトナー及び異物等が磁石１３の磁力線に
そって縦に並んで付着する状態へ変化するため、異物に
対する拘束状態が弱くなると共に異物が遠心力によって
飛翔しやすくなり、従って、異物収容凹部１２を磁極位
置の近傍に形成することにより異物の分離除去が促進さ
れる。

【００３０】

【発明の効果】請求項１記載の発明は上述のように、磁
力により外周面にトナーを付着させた状態で回転する現
像スリーブを備えた現像装置と、記録紙へ転写されずに
感光体上に残ったトナーを回収するクリーニング部とを
有し、前記クリーニング部へ回収されたトナーを前記現
像装置内へ戻してリサイクルする電子写真プロセスを利
用した画像形成装置において、前記現像スリーブの下方
に異物収容部を設けたので、クリーニング部から現像装
置へ戻されたトナーには微小な紙粉や粒径の大きい凝集
トナー等の異物が含まれ、これらの異物はやがて正常な
トナーと共に現像スリーブの外周面に付着した状態とな
るが、正常なトナーに比べて現像スリーブの外周面に付
着する力が小さいか又は存在しないために現像スリーブ
の回転に伴って下側へ移動したときに現像スリーブから
離反して落下し、落下した異物を異物収容部内へ収容す
ることができ、従って、異物が現像スリーブから感光体
へ供給されることを防止することができ、異物が感光体
へ供給されたために生ずる白すじや白ぬけの発生を防止
して記録紙に転写された画像品質を向上させることがで
きる等の効果を有する。

【００３１】請求項２記載の発明は上述のように、磁力
により外周面にトナーを付着させた状態で回転する現像
スリーブを備えた現像装置と、記録紙へ転写されずに感
光体上に残ったトナーを回収するクリーニング部とを有
し、前記クリーニング部へ回収されたトナーを前記現像
装置内へ戻してリサイクルする電子写真プロセスを利用
した画像形成装置において、前記現像スリーブの外周面
に付着した異物がこの現像スリーブの回転に伴う遠心力
によって飛翔する軌道上に位置させて異物収容部を設け
たので、クリーニング部から現像装置へ戻されたトナー
には微小な紙粉や粒径の大きい凝集トナー等の異物が含
まれ、これらの異物はやがて正常なトナーと共に現像ス
リーブの外周面に付着した状態となるが、正常なトナー
に比べて現像スリーブの外周面に付着する力が小さいか
又は存在しないために現像スリーブの回転に伴う遠心力
によって飛翔しやすく、飛翔した異物を異物収容部内へ
収容することができ、従って、異物が現像スリーブから
感光体へ供給されることを防止することができ、異物が
感光体へ供給されたために生ずる白すじや白ぬけの発生
を防止して記録紙に転写された画像品質を向上させるこ
とができる等の効果を有する。

【００３２】請求項３記載の発明は上述のように、請求
項２記載の発明において、現像スリーブの磁極位置近傍
に異物収容部を設けたので、現像スリーブの磁極位置に
おいてはトナーが異物と共に磁力線にそって縦に並んで
付着した状態となるため、異物が現像スリーブの回転に
伴う遠心力によってさらに飛翔しやすくなり、異物の除
去を促進することができる等の効果を有する。

【００３３】請求項４記載の発明は上述のように、請求
項１、２又は３記載の発明において、画像形成時以外に
現像スリーブを回転させる非画像形成時駆動手段を設け
たので、画像形成時以外に現像スリーブを回転させて異
物の除去を行なうことができ、従って、異物が感光体へ
供給されることをより一層防止することができると共に
記録紙に転写された画像品質をより一層向上させること
ができる等の効果を有する。

【００３４】請求項５記載の発明は上述のように、請求
項４記載の発明において、画像形成時以外に現像スリー
ブに対してこの現像スリーブの外周面に付着した異物の
帯電電位と同極のバイアス電圧を印加するバイアス電圧
印加手段を設けたので、現像スリーブと異物との間で反
発力を発生させると共に異物を現像スリーブから離反し
やすくして異物の除去を促進することができ、従って、
異物が感光体へ供給されることをより一層防止すること
ができると共に記録紙に転写された画像品質をより一層
向上させることができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１、４及び５記載の発明の一実施例を示
した縦断正面図である。

【図２】請求項２、３、４及び５記載の発明の一実施例
を示した縦断正面図である。

【図３】その一部を拡大して示した縦断正面図である。

【符号の説明】

１感光体４現像装置６クリーニング部９現像スリーブ１０，１２異物収容部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ０３Ｇ 15/09 Ｚ 21/10

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】磁力により外周面にトナーを付着させた
状態で回転する現像スリーブを備えた現像装置と、記録
紙へ転写されずに感光体上に残ったトナーを回収するク
リーニング部とを有し、前記クリーニング部へ回収され
たトナーを前記現像装置内へ戻してリサイクルする電子
写真プロセスを利用した画像形成装置において、前記現
像スリーブの下方に異物収容部を設けたことを特徴とす
るトナーのリサイクル現像装置。
【請求項２】磁力により外周面にトナーを付着させた
状態で回転する現像スリーブを備えた現像装置と、記録
紙へ転写されずに感光体上に残ったトナーを回収するク
リーニング部とを有し、前記クリーニング部へ回収され
たトナーを前記現像装置内へ戻してリサイクルする電子
写真プロセスを利用した画像形成装置において、前記現
像スリーブの外周面に付着した異物がこの現像スリーブ
の回転に伴う遠心力によって飛翔する軌道上に位置させ
て異物収容部を設けたことを特徴とするトナーのリサイ
クル現像装置。
【請求項３】現像スリーブの磁極位置近傍に異物収容
部を設けたことを特徴とする請求項２記載のトナーのリ
サイクル現像装置。
【請求項４】画像形成時以外に現像スリーブを回転さ
せる非画像形成時駆動手段を設けたことを特徴とする請
求項１、２又は３記載のトナーのリサイクル現像装置。
【請求項５】画像形成時以外に現像スリーブに対して
この現像スリーブの外周面に付着した異物の帯電電位と
同極のバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段を
設けたことを特徴とする請求項４記載のトナーのリサイ
クル現像装置。