JPH07103994A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH07103994A
JPH07103994A JP24807993A JP24807993A JPH07103994A JP H07103994 A JPH07103994 A JP H07103994A JP 24807993 A JP24807993 A JP 24807993A JP 24807993 A JP24807993 A JP 24807993A JP H07103994 A JPH07103994 A JP H07103994A
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JP
Japan
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scanning
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data
section
perspective
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JP24807993A
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English (en)
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Keisuke Hashimoto
敬介 橋本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超音波ビーム走査の血流データ等を小容量の変
換テーブルでほぼリアルタイムにステレオ表示。 【構成】プローブ1、セクタ走査部2及びCFM演算部
3からの血流カラーデータは、投影データ演算部4に供
給。演算部4は、入力バッファ10、カラーデータ変換
回路11、第1,第2メモリ12a,12b、出力バッ
ファ13を有し、書込み、読出し制御回路14〜17及
び中央制御回路18を有する。メモリ12a,12bの
書込み制御回路15は座標変換テーブル15aを有し、
プローブの走査断面直交方向の位置情報を受ける。中央
制御回路18は入力器19から2つの視点情報を受け
る。走査部2は2つの透視方向に各々一致させてビーム
走査。入力バッファ10からのデータは、変換回路11
で透視方向に各々投影後、メモリ12a,12bの透視
面位置に応じて各々記憶。この記憶データが出力バッフ
ァ13、TV変換器5、モニタ6でステレオ表示。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医療用の超音波診断
装置に係り、とくに、カラードプラ断層法(カラーフロ
ーマッピング(CFM)を応用して血流などをステレオ
表示できるようにした超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血流などの流体情報を表示可能な
システムとしては、カラー・アンギオシステムが知られ
ている。このシステムは、例えば血流像を重ね書きして
リアルタイムに表示できるものである。
【0003】また、アンギオシステムで得られたアンギ
オ像をステレオ方式で3次元表示するシステムもある。
このステレオ表示において投影像を得るには、第1段階
として、被検体のある3次元領域の血流データを3次元
のメモリ空間に取り込み、第2段階として、2つの投影
方向から見た場合の血流の位置を計算したり又はその位
置を座標変換テーブルで変換して求め、所望の投影像を
得ている。この投影像は、3次元メガネや液晶シャッタ
ーなどにより立体像に再生される。さらに、透視的ステ
レオ像を得る場合、一度、広範囲の画像データを多量の
メモリ空間に取り込み、その後、ある画像データの座標
を所望の視点から見た、投影プレーン上での座標に変換
する計算を計算機に行わせ、投影像を求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た座標変換テーブルを使って投影像の位置を得る場合、
例えば断層像の大きさが512×512ピクセル、投影
プレーンの幅が512ピクセルとすると、219バイトの
大きな座標変換テーブルが必要になる。また計算によっ
て投影像の位置を求める場合、例えば512×512ピ
クセル全部についてデータの有無を調べ、データの存在
する位置では投影を行い、断層像の枚数だけそれを繰り
返すことになるので、演算時間が膨大になり、リアルタ
イム性が低下する。
【0005】この発明は、上述したステレオ表示の際の
投影処理に係わる不都合に鑑みてなされたもので、超音
波に拠るカラーフローマッピング(CFM)を使い、小
容量の座標変換テーブルながら、リアルタイム性良く透
視的なステレオ像を得ることことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、2つの視点から個々に被
検体を透視する2つの透視方向を設定する設定手段と、
上記2つの透視方向を含む同一の断面において、それら
2つの透視方向に沿って超音波ビームを個々に走査させ
る走査手段と、この走査手段が2つの透視方向各々に超
音波ビームを走査したことにより得られた画像データ
を、上記透視方向に対向する面に各別に投影する投影手
段と、この投影手段により投影された2つの投影データ
群を個別に格納する格納手段と、前記超音波ビームを走
査させる断面を、その断面に直交する方向に順次移動さ
れたときに、上記格納手段に格納されている2つの2次
元投影データを同一のモニタにステレオ表示する表示手
段とを備えた。
【0007】また請求項2記載の発明では、2つの視点
から個々に被検体を透視する2つの透視方向を設定する
設定手段と、上記2つの透視方向を含む同一の断面にお
いて、それら2つの透視方向に沿って超音波ビームを個
々に走査させる走査手段と、この走査手段が2つの透視
方向各々に超音波ビームを走査したことにより得られた
画像データを、上記透視方向に対向する面に各別に投影
する投影手段と、この投影手段により投影された2つの
投影データ群を個別に格納する格納手段と、前記超音波
ビームを走査させる断面を、その断面に直交する方向に
順次移動させる移動手段と、この移動手段によって断面
を移動させたときに、上記格納手段に格納されている2
つの2次元投影データを同一のモニタにステレオ表示す
る表示手段とを備えた。
【0008】例えば、前記走査手段は、同一断面におけ
る超音波ビームによる2つの走査を心電同期信号を用い
て1心拍内で行う手段である。
【0009】
【作用】設定手段により2つの視点から個々に被検体を
透視する2つの透視方向が設定される。そして、走査手
段により、その2つの透視方向を含む同一の断面におい
て、それら2つの透視方向に沿って超音波ビームが個々
に走査される。この走査により得られた画像データは、
投影手段により、透視方向に対向する面に各別に投影さ
れる。この投影された2つの投影データ群は格納手段に
より個別に格納される。超音波プローブを手動で移動さ
せたり、移動手段で移動させるなど、超音波ビームを走
査させる断面を、その断面に直交する方向に順次移動さ
せながら、上記走査手段及び投影手段に断面毎に上述し
た処理を繰り返させると、格納手段には2つの透視方向
に対応した2つの2次元投影データが個別に格納され
る。この2つの2次元投影データが表示手段により同一
モニタにステレオ像として表示される。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図5を参
照して説明する。
【0011】図1に示した超音波診断装置はカラーフロ
ーマッピングを適用した装置であり、セクタ電子プロー
ブ1と、このセクタ電子プローブ1に接続されたセクタ
電子走査部2、CFM演算部3、投影データ演算部4、
TV変換器5、モニタ6、及びタイミング制御回路7と
を備えている。
【0012】セクタ電子プローブ1は被検体内の断面を
セクタ走査可能な1次元アレイ構造を有する。このプロ
ーブ1を装置架台から支持するアーム1aの所定屈曲部
分には、このプローブ1の体表面における所定方向の移
動位置を検出可能な位置検出器8が設置されている。こ
の位置検出器8は例えばポテンショメータなどからな
り、オペレータによってセットされたプローブ初期位置
(リセット位置)からの所定一方向における移動距離に
応じた位置信号を電気信号の形で投影データ演算部4に
供給する。
【0013】セクタ電子走査部2は、プローブ励振用の
ディレイライン、パルサのほか、エコー信号受信時の整
相加算用のディレイライン、加算器を有し、セクタ電子
プローブ1を駆動してセクタ電子走査するようになって
いる。
【0014】CFM演算部3は、整相加算されたエコー
電気信号を90度移相シフトさせた状態で検波する2系
統の検波回路、その2系統の検波信号を個別にデジタル
化するA/D変換器、2系統のデジタル検波信号に対す
るMTIフィルタ、自己相関器、及び平均速度,分散,
パワーの各演算器を有し、この各演算器からカラードプ
ラ情報(血流データ)を投影データ演算部4に供給する
ようになっている。
【0015】投影データ演算部4は、CFM演算部3か
ら供給されたカラーデータ(カラー血流データ)を一時
記憶する入力バッファ10と、この入力バッファ10か
ら読み出されたカラーデータを後述する2つの投影方向
に応じて個々に投影するカラーデータ変換回路11と、
このカラーデータ変換回路11で変換された、2つの投
影面の投影データを個別に記憶する第1、第2メモリ
(リード・ライトメモリ)12a,12bと、この第
1、第2メモリ12a,12bから読み出された投影デ
ータを一時記憶する出力バッファ13とを有する。これ
らの投影データ演算経路のデータ書込み・読出しを制御
する手段として、入力バッファ10には書込み・読出し
回路14が、第1,第2メモリ12a,12bには書込
み制御回路15と読出し制御回路16が、出力バッファ
13には書込み・読出し回路17が各々接続されてい
る。書込み制御回路15は投影演算時の座標変換用テー
ブル15aを内臓すると共に、位置検出器8の検出信号
を入力して、書込み位置を制御するようになっている。
さらに、これらの制御回路14〜17は中央制御回路1
8からの指令信号に応じて駆動し、中央制御回路18に
対してはオペレータが入力器19を介して必要な情報を
入力できるようになっている。カラーデータ変換回路1
1は、中央制御回路18の指令信号を直接受けて駆動す
る。
【0016】ここで、この発明の原理に係る投影データ
の演算手法を投影データ演算部4の動作と伴に、図2〜
図5に基づき説明する。
【0017】図2に示すように、被検体の所望診断域の
体表面に超音波プローブ1をセットする。このとき、予
め入力器19からオペレータによって指令された視点情
報、即ち投影情報(透視情報)に基づき、超音波プロー
ブ1の上方に仮想の2つの視点O1 ,O2 が設定され、
この2つの視点O1 ,O2 から被検体の深度方向(Z方
向)に距離L(図5参照)だけ離れた仮想の投影面PP
が想定される。つまり、超音波プローブ1のセクタ走査
によってスライスされるスライス面Sの下方に投影面P
Pが設定される。これにより、スライス面Sの大きさと
視点O1 ,O2の位置との関係から、投影面PPに向か
う投影方向(透視方向ともいう)PD11,PD1n,PD
21,PD2nが図示の如く設定される。なお、視点O1
2 の位置はスライス面Sの深度大方向の中心線に対し
て対称であっても、非対称であってもよく、必要に応じ
て設定できる。
【0018】一方、超音波ビームは、図3に示すよう
に、あたかも視点O1 ,O2 にビームの始点が在るかの
如く、投影方向PD11〜PD1n及びPD21〜PD2nの範
囲内でセクタ走査される。例えば、視点O1 に超音波ビ
ームの始点を置いたときは、超音波プローブ1の整相加
算によって、ラスタLS11〜LS1nまで順次セクタ走査
され、始点O2 に超音波ビームの始点を置いたときは、
同様に、ラスタLS21〜LS2nまで順次セクタ走査され
る。しかも、それらのラスタの超音波ビームは図4に示
す如くスライス面Sに沿って(並行に)送受される。つ
まり、この発明では、ビーム走査時の超音波ビーム方向
と投影データ演算時の投影方向(視点方向)とが同一に
なっている。
【0019】さらに、投影のための座標変換を図5に示
す。いま、一方の視点O1 の座標を(x0 ,y0 )とし
(深度方向Zの位置は一定とする)、投影方向PD
11(ラスタLS11に相当)上の点B1 (x,y)とし、
その投影方向PD11の投影面PPにおける位置X=X1
(Yの値は一定=y0 )とすると、
【数1】 で変換される。次いで、投影方向PD12(ラスタLS12
に概略、相当)上の点B2 (x,y)とし、その投影方
向PD12の投影面PPにおける位置X=X2 (Yの値は
一定=y0 )とすると、同様に
【数2】 で変換させる。次いで、投影方向PD13(ラスタLS13
に概略、相当)上の点B3 (x,y)とし、その投影方
向PD13の投影面PPにおける位置X=X3 (Yの値は
一定=y0 )とすると、同様に
【数3】 で変換させる。つまり、一般式としては、
【数4】 で表される。もう一方の視点O2 についても同様であ
る。
【0020】このように、予め設定した視点O1 ,O2
の位置と投影面PPまでの距離Lによる簡単な演算式を
用いて座標変換を行っている。これにより、座標変換の
演算精度を実用的に差支え無い範囲で保持しながら、そ
の演算を著しく簡単化させている。この変換のため、式
4に対応した変換テーブル15aを前記書込み制御回路
15に持たせている。
【0021】このように、超音波プローブ1の最初のセ
ット位置(つまりY方向の初期位置y0 )でビーム走査
が行われると、これにほぼリアルタイムの時間で、上述
したようにY=y0 の位置での座標変換が行われ、各ラ
スタ毎(即ちX方向)の投影面PPへの投影演算が周知
の方法で実施される。この結果、一方の視点O1 に対応
した1次元の投影データPJa1が演算され(図2参
照)、一方の第1メモリ12aの所定位置に格納される
と共に、もう一方の視点O2 に対応した1次元の投影デ
ータPJb1が演算され(図2参照)、他方の第2メモリ
12bの所定位置に格納される。
【0022】そして、超音波プローブ1の最初のセット
位置におけるビーム走査が終了すると、オペレータによ
って超音波プローブ1が予め設定されたプローブ移動方
向としてのY方向に所定距離だけ移動させられ、前述し
たと同様にビーム走査され、その走査とほぼリアルタイ
ムの時間で座標変換及び投影演算が演算される。以後プ
ローブ1をY方向に移動させながら、同様の演算がなさ
れる。これによって、1次元の投影データPJa1、PJ
b1に同様の投影データが順次追加され、論理空間では図
2に示すように2次元の投影データPJa ,PJb が得
られる。
【0023】超音波プローブ1のY方向への移動距離は
位置検出器8によって順次検出されているから、この検
出信号を受けた書込み制御回路15は第1、第2のメモ
リ12a,12b内でY方向に対応した記憶位置を制御
しながら、上記投影データPJa ,PJb を各別に書き
込んでいく。
【0024】さらに、モニタ6はCRTディスプレイで
形成されている。TV変換回路5は投影データ演算部4
の出力バッファ13から読み出されたステレオ表示用の
投影データを、モニタ6のアナログTV信号に変換し、
モニタ6の走査タイミングに合わせてモニタ6に供給す
る。
【0025】タイミング制御回路7はシステム全体の動
作タイミングを制御するものであり、その動作タイミン
グは心電計から供給されている心電同期信号に同期して
いる。このため、ドプラ情報の取得が心臓の拍動に影響
されないようになっている。
【0026】続いて、この実施例の全体動作及び効果を
説明する。
【0027】超音波プローブ1を患部にセットし、セク
タ電子走査部2を起動させる。この起動は、視点O1
2 毎のシーケンシャルな2つのセクタ走査によるか、
又は、広範囲な同時ビーム放射及び個別の整相加算の組
み合わせに係るセクタ走査による。これにより、CFM
演算部3から例え血流のカラードプラデータが投影デー
タ演算部4に供給される。このデータは、投影データ演
算部4において、入力バッファ10に一時記憶された
後、所定タイミングで読み出されてカラーデータ変換回
路11に送られる。
【0028】このカラーデータ変換回路11では、オペ
レータが選択した種々の態様で投影処理が実施される。
例えば、オペレータによってプローブ1に遠い血流が近
い血流でマスクされるモードの処理が選択されている場
合、入力バッファ10のデータの内、最初に現れる血流
データに対応した色データが変換回路11から出力され
る。これにより、投影方向(透視方向)の影になる部分
の血流データについては最初から投影演算を省略でき
る。また、オペレータによってX線アンギオのように血
流を重ねて表示するモードの処理が選択されている場
合、各ラスタ毎に投影方向の全てのカラーデータの和が
算出され、これに対応した色データがカラーデータ変換
回路11から出力される。
【0029】つまり、カラーデータ変換回路11から
は、視点O1 ,O2 の相違に基づく、投影した色データ
(即ち投影データ)がラスタ毎に同時に又はシーケンシ
ャルに出力される。このピクセルデータである投影デー
タは、第1、第2メモリ12a,12b内の、前記式4
により座標変換された投影位置に対応したメモリ位置に
各々書き込まれる。この結果、最初のスライス面Sを視
点O1 ,O2 に違いに応じてセクタ走査したことによる
投影データは、2つの1次元データPJa1、PJb1とな
り、第1、第2メモリ12a,12bにも論理空間で1
次元のデータ書込みがなされる。
【0030】このように最初のスライス面Sでの走査が
終了すると、超音波プローブ1はY方向に順次移動され
て上述した処理が同様に繰り返される。この結果、視点
1,O2 の相違に基づいて投影面PPに投影されたと
等価な2つの2次元投影データ(色データ)PJa ,P
b が、書込み制御回路15によって、第1、第2メモ
リ12a,12bに各々書き込まれる。
【0031】この第1、第2メモリ12a,12bの記
憶データは、読出し制御回路16によってモニタ6のT
V走査に同期して同時に読み出された後、書込み・読出
し制御回路17によって出力バッファ13に一時格納さ
れる。この格納時のメモリ位置は、同一血流に相当し且
つ視点の異なる投影データを隣合わせるなどのステレオ
表示用のデータ合成となるように決められる。なお、こ
のステレオ表示はホログラム形式であってもよい。この
出力バッファ13からは、書込み・読出し制御回路17
によって所定タイミングで投影データが読み出され、T
V変換器5に送られる。TV変換器5ではアナログTV
信号に変換され、モニタ6にステレオ表示される。この
ため、モニタ6の画面に、2つの視点O1 ,O2 から患
部の血流を透視したときのステレオ像が表示される。
【0032】この本実施例では、従来のように一度3次
元の血流データを取得し終わってから、透視方向にデー
タを投影する手法とは根本的に異なる。即ち、超音波ビ
ームの始点を予め透視方向の視点に一致させ、異なる2
方向からの投影処理を超音波がスキャンする範囲内だけ
データ取得時に迅速に行ってしまう手法である。換言す
れば、血流データを得る最初のステップである超音波ビ
ームの走査自体が投影処理の容易化を考慮したものであ
る。したがって、透視的なステレオ像を従来の装置より
も短時間で(ほぼリアルタイムに)得られる。加えて、
2つの投影方向(透視方向)は常にスライス面に沿って
並行であることを前提にし、しかも、X方向の投影角度
は一定にしたため、投影処理の一部である投影位置の座
標変換が簡単になり、従って変換テーブル15aの容量
も従来よりも格段に少なくて済むし、仮にこれを演算で
行う場合にはその演算負荷を著しく減少させることがで
きる。
【0033】さらに、この実施例では、心電波形で同期
をかけて、走査タイミングを一心拍内の一定タイミング
に調整しているため、心臓の拍動に影響されない安定し
た血流データを得ることができる。したがって、ステレ
オ表示された画像も高精度な表示となる。
【0034】なお、上記実施例では、超音波プローブを
オペレータがY方向に動かすことにより異なる複数のス
ライス面の断層像を得るようにしたが、この複数断面の
データ取得は種々の変形が可能である。例えば、セクタ
プローブが1次元配列構造であれば、そのプローブをY
方向にあおるように操作し、そのあおり角度をY方向の
移動距離に換算する構造とすることができる。また、1
次元配列構造の複数のリニアプローブを並べて使用して
もよい。さらに、2次元配列構造のアレイプローブを用
いてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の超音波
診断装置にあっては、2つの視点から個々に被検体を透
視する2つの透視方向を設定する設定手段と、上記2つ
の透視方向を含む同一の断面において、それら2つの透
視方向に沿って超音波ビームを個々に走査させる走査手
段と、この走査手段が2つの透視方向各々に超音波ビー
ムを走査したことにより得られた画像データを、上記透
視方向に対向する面に各別に投影する投影手段と、この
投影手段により投影された2つの投影データ群を個別に
格納する格納手段と、前記超音波ビームを走査させる断
面を、手動又は移動手段により、その断面に直交する方
向に順次移動されたときに、上記格納手段に格納されて
いる2つの2次元投影データを同一のモニタにステレオ
表示する表示手段とを備えた。このように、超音波ビー
ムの走査方向を透視方向に予め一致させたため、ビーム
走査しながら投影処理でき、また、透視方向は常に超音
波ビームによるスライス断面に並行であるとしているた
め、従来装置よりも、格段に迅速な投影処理となり、ほ
ぼリアルタイムのステレオ像が得られる一方、投影処理
のための座標変換が簡素化され、その変換テーブルも小
容量で済むし、座標変換を数値演算で行う場合でも、そ
の演算負荷が著しく軽減されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る超音波診断装置の概
略を示すブロック図。
【図2】この発明に係る投影処理の概略を示す説明図。
【図3】超音波ビームのセクタ走査と透視用視点との位
置関係を、スライス面に対向する方向から説明する説明
図。
【図4】超音波ビームと透視用視点との位置関係を、ス
ライス面の側方から説明する説明図。
【図5】投影処理時の座標変換の様子を一方の視点と任
意のスライス断面とに基づき説明する説明図。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 2 セクタ電子走査部 3 CFM演算部 4 投影データ演算部 5 TV変換器 6 モニタ 7 タイミング制御回路 8 位置検出器 10 入力バッファ 11 カラーデータ変換回路 12a,12b 第1、第2メモリ 13 出力バッファ 14…17 書込み及び/又は読出し制御回路 18 中央制御回路 19 入力器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの視点から個々に被検体を透視する
    2つの透視方向を設定する設定手段と、上記2つの透視
    方向を含む同一の断面において、それら2つの透視方向
    に沿って超音波ビームを個々に走査させる走査手段と、
    この走査手段が2つの透視方向各々に超音波ビームを走
    査したことにより得られた画像データを、上記透視方向
    に対向する面に各別に投影する投影手段と、この投影手
    段により投影された2つの投影データ群を個別に格納す
    る格納手段と、前記超音波ビームを走査させる断面を、
    その断面に直交する方向に順次移動されたときに、上記
    格納手段に格納されている2つの2次元投影データを同
    一のモニタにステレオ表示する表示手段とを備えたこと
    を特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 2つの視点から個々に被検体を透視する
    2つの透視方向を設定する設定手段と、上記2つの透視
    方向を含む同一の断面において、それら2つの透視方向
    に沿って超音波ビームを個々に走査させる走査手段と、
    この走査手段が2つの透視方向各々に超音波ビームを走
    査したことにより得られた画像データを、上記透視方向
    に対向する面に各別に投影する投影手段と、この投影手
    段により投影された2つの投影データ群を個別に格納す
    る格納手段と、前記超音波ビームを走査させる断面を、
    その断面に直交する方向に順次移動させる移動手段と、
    この移動手段によって断面を移動させたときに、上記格
    納手段に格納されている2つの2次元投影データを同一
    のモニタにステレオ表示する表示手段とを備えたことを
    特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記走査手段は、同一断面における超音
    波ビームによる2つの走査を心電同期信号を用いて1心
    拍内で行う手段である請求項1又は2記載の超音波診断
    装置。
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