JPH0710340U - 前方突出型扉のヒンジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 前方突出型扉の下がりを防止できるヒンジを
得る。 【構成】 扉の下面をその半分以上の長さに亘り支持す
る支持面を有する支持部をケース前面に固定し、上記支
持面の前端を下方に湾曲せしめると共に、上記支持面の
一端部に扉の枢支ピン５を突設した前方突出型扉２のヒ
ンジ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は前方突出型扉のヒンジ、特に家具や冷蔵庫、温蔵庫、恒温・恒湿槽、 防湿保管ケース等に使用する前方突出型扉のヒンジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３，図４は従来の前方突出型扉を示し、１は防湿保管ケース、２はこのケー ス１の前面にその内面をマグネットパッキング等を介して対接し気密に接着する ようにした前方突出型扉、３は上記扉２を回動自在に枢支するための下部枢支ピ ン、４はこの下部枢支ピン３を支持するためケース１に固着した下部枢支ピン受 け、５は上記扉２を回動自在に支承するため扉２の上面一端部に突設し、ケース １やケース１に取り付けた枢支具に形成した孔内に嵌入せしめるようにした上部 枢支ピンである。

【０００３】 このような従来の扉においては扉２が下部枢支ピン３と上部枢支ピン５によっ てケース本体１に対し回動自在とされ、扉２の内面がマグネットパッキング等を 介してケース１の前面に気密に固定されるようになる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、このような従来の前方突出型扉のヒンジにおいては、扉２はその 一端部を下部枢支ピン３のみによって支持されているものであり、扉２を支持す るものは他には設けられていないため、輸送中や使用中の振動、扉の自重、経年 変化、人為的荷重等により下部枢支ピン３の反対側遊端がケースに対し下がった り、枢支部が破損したり、パッキング位置がずれてしまう等のおそれがあった。

【０００５】 本考案は上記の欠点を除くようにしたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案の前方突出型扉のヒンジは、前方突出型扉の下面を支持するためケース 前面に固定した、扉下面の略半分以上の長さの支持部と、この支持部の扉支持面 一端部に突設した扉の枢支ピンと、上記扉支持面前端に形成した下方湾曲部とよ り成ることを特徴とする。

【０００７】

【実施例】

以下図面によって本考案の実施例を説明する。

【０００８】 本考案においては図１，図２に示すようにその長さが扉２の下面の略半分以上 に亘る長さのＬ字型金具６を用い、このＬ字型金具６の扉支持面７が扉２の下面 を支持する位置となるようＬ字型金具６をケース１の前面にビス８によって取り 付け、上記扉支持面７の前端に下方湾曲部９を形成すると共に、上記支持面７の 一端部に下部枢支ピン３を突設する。

【０００９】

【考案の効果】

上記のように本考案の前方突出型扉のヒンジによれば、扉全体の荷重をＬ字型 金具６の扉支持面７で支えることができるため、輸送中や使用中の振動、扉の自 重、経年変化、人為的荷重等による扉の下がりや枢支部の破損を未然に防止でき る。

【００１０】 また、上記Ｌ字型金具６は、その扉支持面７の前端に下方湾曲部９を有し、か つ扉２の略半分以上の長さに亘り延びているので扉２の遊端側が若干下方に下が ったとしても、扉２を閉め始めた場合、扉２の下面が連続して上記Ｌ字型金具６ の扉支持面７上を下方湾曲部９を介して摺動するようになるから自然に扉２の遊 端側が持ち上げられ、扉の遊端側が下がった場合でも扉の開閉がスムーズになさ れ、扉の下部とＬ字型金具との接触による扉の破損を防ぐことができる等大きな 利益がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のヒンジを有する扉の説明用斜視図であ
る。

【図２】本考案のヒンジの斜視図である。

【図３】従来のヒンジを有する扉の説明用斜視図であ
る。

【図４】従来のヒンジの斜視図である。

【符号の説明】

１ 防湿保管ケース ２ 前方突出型扉 ３ 下部枢支ピン ４ 下部枢支ピン受け ５ 上部枢支ピン ６ Ｌ字型金具 ７ 扉支持面 ８ ビス ９ 下方湾曲部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前方突出型扉の下面を支持するためケー
   ス前面に固定した、扉下面の略半分以上の長さの支持部
   と、この支持部の扉支持面一端部に突設した扉の枢支ピ
   ンと、上記扉支持面前端に形成した下方湾曲部とより成
   ることを特徴とする前方突出型扉のヒンジ。