JPH0710295Y2 - サンプルテーブルの蒸発防止機構 - Google Patents
サンプルテーブルの蒸発防止機構Info
- Publication number
- JPH0710295Y2 JPH0710295Y2 JP1988168200U JP16820088U JPH0710295Y2 JP H0710295 Y2 JPH0710295 Y2 JP H0710295Y2 JP 1988168200 U JP1988168200 U JP 1988168200U JP 16820088 U JP16820088 U JP 16820088U JP H0710295 Y2 JPH0710295 Y2 JP H0710295Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- evaporation
- sample table
- tray
- cup
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- Expired - Lifetime
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- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動化学分析装置におけるサンプルテーブルの
蒸発防止機構に係り、テーブル内に収納されたサンプル
カップ中の検体の蒸発量を抑制するものである。
蒸発防止機構に係り、テーブル内に収納されたサンプル
カップ中の検体の蒸発量を抑制するものである。
生化学分析,免疫学的分析,血中薬学分析、さらに電解
質分析などを行う多目的,多項目測定が可能な自動化学
分析装置において、サンプルテーブルにサンプルNo.に
対応するサンプルトレーに収納した複数個のサンプルカ
ップに検体が採取される。この検体をサンプリングピペ
ットを介して吸上げ、サンプルテーブルの位置からメイ
ンテーブルにある反応管まで回転し、検体,試薬の分
注,攪拌,反応液の光学的測定,反応液の吐出,洗浄な
どが所要サイクルのもとで順次操作される。この際、自
動化学分析装置の設置場所における環境温度に支配され
て、サンプルテーブル内のサンプルカップ中の検体は、
上記反応管で諸操作が行われる間に放置される時間を長
く、ために検体の蒸発が起ることは判っているが、これ
を調節する方法,構造については殆んど考慮されておら
ず、精々サンプルトレーに上蓋を設け、サンプルカップ
との距離を接近せしめる方法を採るに過ぎなかった。従
って、本考案は従来の問題を解決するため、サンプルテ
ーブルにおいて、使用するサンプルトレーに装填した高
分子発泡材料に吸着水分を含ましめることが可能な蒸発
防止機構を設け、恒温状態でのサンプルカップ中の検体
の蒸発量の抑制を図るものである。
質分析などを行う多目的,多項目測定が可能な自動化学
分析装置において、サンプルテーブルにサンプルNo.に
対応するサンプルトレーに収納した複数個のサンプルカ
ップに検体が採取される。この検体をサンプリングピペ
ットを介して吸上げ、サンプルテーブルの位置からメイ
ンテーブルにある反応管まで回転し、検体,試薬の分
注,攪拌,反応液の光学的測定,反応液の吐出,洗浄な
どが所要サイクルのもとで順次操作される。この際、自
動化学分析装置の設置場所における環境温度に支配され
て、サンプルテーブル内のサンプルカップ中の検体は、
上記反応管で諸操作が行われる間に放置される時間を長
く、ために検体の蒸発が起ることは判っているが、これ
を調節する方法,構造については殆んど考慮されておら
ず、精々サンプルトレーに上蓋を設け、サンプルカップ
との距離を接近せしめる方法を採るに過ぎなかった。従
って、本考案は従来の問題を解決するため、サンプルテ
ーブルにおいて、使用するサンプルトレーに装填した高
分子発泡材料に吸着水分を含ましめることが可能な蒸発
防止機構を設け、恒温状態でのサンプルカップ中の検体
の蒸発量の抑制を図るものである。
しかしながら、上記従来のサンプルテーブルはサンプル
カップの保持、ピペットによる検体の採取を主に実施す
るだけで、自動化学分析装置において、メインテーブル
にある反応管への分注,試薬の注入,反応,反応液の光
学的測定,反応液の吐出,並びに洗浄などの操作を行う
間、検体を長時間環境温度で放置し、ために検体の蒸発
量も大きく、これを規定量以下に抑えるために、サンプ
ルテーブルにおいて、恒温状態でのサンプルトレー内の
上中央部及び底部空間に液体を吸着可能な高分子材料を
封入し、更に水などの液体を含ましめてサンプルカップ
中の検体の蒸発量を規準値以下に抑える機構を設定し
た。
カップの保持、ピペットによる検体の採取を主に実施す
るだけで、自動化学分析装置において、メインテーブル
にある反応管への分注,試薬の注入,反応,反応液の光
学的測定,反応液の吐出,並びに洗浄などの操作を行う
間、検体を長時間環境温度で放置し、ために検体の蒸発
量も大きく、これを規定量以下に抑えるために、サンプ
ルテーブルにおいて、恒温状態でのサンプルトレー内の
上中央部及び底部空間に液体を吸着可能な高分子材料を
封入し、更に水などの液体を含ましめてサンプルカップ
中の検体の蒸発量を規準値以下に抑える機構を設定し
た。
本考案は上記の目的を達成するため、サンプルトレーの
上中央部および底部に液体吸着可能な高分子発泡体を装
填した蒸発防止機構を設けた。その構成は特にトレーの
上中央部や底部には特に限定するものではないが、例え
ば上中央部では台座の近接部分にドーナツ状に設けら
れ、底部と共にその蒸発機能に併せて高分子発泡材料の
量的な増減は可能なものである。
上中央部および底部に液体吸着可能な高分子発泡体を装
填した蒸発防止機構を設けた。その構成は特にトレーの
上中央部や底部には特に限定するものではないが、例え
ば上中央部では台座の近接部分にドーナツ状に設けら
れ、底部と共にその蒸発機能に併せて高分子発泡材料の
量的な増減は可能なものである。
液体吸着可能な高分子発泡体としては、好ましくはプラ
スチック発泡体として、例えばポリ塩化ビニル,低,
中,高密度ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレ
ン,ポリウレタン,尿素樹脂,メラミン樹脂,フェノー
ル樹脂,ジアリルフタレート樹脂,エチレン・酢酸ビニ
ル樹脂の単独又は共重合体,共縮合体があり、他に合成
ゴム,天然ゴムの発泡体も用いられ、合成ゴムはSBR,NB
R,多硫化ゴム,ウレタンゴム,シリコンゴム,エチレン
・プロピレンゴムなどが例示できる。これらの発泡体を
装填収納した上中央部、底部は、開放または蓋付で、適
宜孔部を設け使用してもよい。発泡体は1日/回程度水
分を含浸せしめて使用する。
スチック発泡体として、例えばポリ塩化ビニル,低,
中,高密度ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレ
ン,ポリウレタン,尿素樹脂,メラミン樹脂,フェノー
ル樹脂,ジアリルフタレート樹脂,エチレン・酢酸ビニ
ル樹脂の単独又は共重合体,共縮合体があり、他に合成
ゴム,天然ゴムの発泡体も用いられ、合成ゴムはSBR,NB
R,多硫化ゴム,ウレタンゴム,シリコンゴム,エチレン
・プロピレンゴムなどが例示できる。これらの発泡体を
装填収納した上中央部、底部は、開放または蓋付で、適
宜孔部を設け使用してもよい。発泡体は1日/回程度水
分を含浸せしめて使用する。
〔作用〕 本考案は、上述のような構成より、次のような作用を有
する。
する。
すなわち、サンプルテーブル中のサンプルカップに収納
された検体の分析操作中の蒸発量は規制量以下の1%以
下に抑えられ、高分子発泡体の含浸水と検体の蒸発防止
効果を生ずる。
された検体の分析操作中の蒸発量は規制量以下の1%以
下に抑えられ、高分子発泡体の含浸水と検体の蒸発防止
効果を生ずる。
第1図は本実施例を示すものである。
恒温状態のサンプルテーブル1において、着脱可能なサ
ンプルトレー2(第2図)に、サンプルNo.に対する項
目選択情報に基いて、複数個のサンプルカップ3に収容
されている検体4をサンプリングピペット(図示せず)
を用いて、上蓋7の上部孔5を通して、メインテーブル
の反応管へ検体4は順次吐出され、試薬の注入,攪拌,
反応液の光学的測定,吐出並びに洗浄などを自動的に分
析を行う。サンプルトレー2はサンプルテーブル1に着
脱可能で複数個のサンプルカップ3に検体4を収納し、
第2図に示したNo.に応じて適宜に分類される。
ンプルトレー2(第2図)に、サンプルNo.に対する項
目選択情報に基いて、複数個のサンプルカップ3に収容
されている検体4をサンプリングピペット(図示せず)
を用いて、上蓋7の上部孔5を通して、メインテーブル
の反応管へ検体4は順次吐出され、試薬の注入,攪拌,
反応液の光学的測定,吐出並びに洗浄などを自動的に分
析を行う。サンプルトレー2はサンプルテーブル1に着
脱可能で複数個のサンプルカップ3に検体4を収納し、
第2図に示したNo.に応じて適宜に分類される。
サンプルテーブル1には、上蓋7,側板,底板9からな
り、上蓋7は取はずし可能で、サンプリングピペットの
挿入孔5を複数個有し、8の回転可能な台座にサンプル
トレー2合体を嵌挿できるようになっている。水分吸着
可能な高分子発泡体6,6′はサンプルトレーの上中央
部,底部に装填され、蓋なし、又は孔付の蓋を設け、含
水させて、トレー2に収納したサンプルカップ3中の検
体4の蒸発量を規準値以下におさえることができた。
り、上蓋7は取はずし可能で、サンプリングピペットの
挿入孔5を複数個有し、8の回転可能な台座にサンプル
トレー2合体を嵌挿できるようになっている。水分吸着
可能な高分子発泡体6,6′はサンプルトレーの上中央
部,底部に装填され、蓋なし、又は孔付の蓋を設け、含
水させて、トレー2に収納したサンプルカップ3中の検
体4の蒸発量を規準値以下におさえることができた。
上記の実施例から明らかのように、本考案のサンプルテ
ーブル内のサンプルカップに収納された検体は、高分子
発泡体に含浸された水分の効果により1日1%以下の蒸
発量に抑えることができた。
ーブル内のサンプルカップに収納された検体は、高分子
発泡体に含浸された水分の効果により1日1%以下の蒸
発量に抑えることができた。
第1図は、本考案のサンプルテーブルの蒸発防止機構に
係る要部断面図を示し、第2図はサンプルトレーの全体
構成図である。 1.サンプルテーブル,2.サンプルトレー,3.サンプルカッ
プ,4.検体,6,6′.高分子発泡体。
係る要部断面図を示し、第2図はサンプルトレーの全体
構成図である。 1.サンプルテーブル,2.サンプルトレー,3.サンプルカッ
プ,4.検体,6,6′.高分子発泡体。
Claims (1)
- 【請求項1】恒温状態でサンプルカップ中に収容された
検体の蒸発量を制御するため、サンプルトレーの上中央
部及び底部空間に液体成分吸着可能な高分子発泡材料を
装填せしめる構造を有することを特徴とするサンプルテ
ーブルの蒸発防止機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988168200U JPH0710295Y2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | サンプルテーブルの蒸発防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988168200U JPH0710295Y2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | サンプルテーブルの蒸発防止機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0289359U JPH0289359U (ja) | 1990-07-16 |
JPH0710295Y2 true JPH0710295Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=31457169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988168200U Expired - Lifetime JPH0710295Y2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | サンプルテーブルの蒸発防止機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710295Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5432779B2 (ja) * | 2010-03-12 | 2014-03-05 | シスメックス株式会社 | 分析装置 |
JP2016205938A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 東芝メディカルシステムズ株式会社 | 自動分析装置及びサンプラ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6042656U (ja) * | 1983-09-01 | 1985-03-26 | 富士化学紙工業株式会社 | インクロ−ル付リボンカ−トリツジ |
JPS61117459A (ja) * | 1984-11-14 | 1986-06-04 | Toshiba Corp | 生化学分析装置の反応管用脱水装置 |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP1988168200U patent/JPH0710295Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0289359U (ja) | 1990-07-16 |
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