JPH0710266U - 売店用簡易建築物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物の構成を簡素化して建築費を軽減す
る。 【構成】 外壁２で６角形等の多角形の筒状に形成した
建物本体１の天井部に本体１より大径の屋根部材３を設
ける。建物本体１の外壁２の上半部に開閉窓５を形成
し、各窓５には、窓全体を外部側から開閉自在に被覆す
る覆戸７を設ける。覆戸７は上部側の覆板７Ａと下部側
の覆板７Ｂを蝶番８で折曲自在に連結し、下部側の覆板
７Ｂの下端を窓５の下部側に蝶着９して上下方向に回動
自在に設け、上部側の覆板７Ａを外壁２の下半部側に取
付けた支持体１２で水平に支持させて陳列用の載架台を
形成するように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、小規模な売店として使用する売店用簡易建築物に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、小規模な売店として、駅の構内やプラットホームなどに設置されている 建築物が一般に知られている。これら従来の売店用建築物は夜間等の防犯手段と して、一般にシャッターや雨戸を採用している。

【０００３】 上記シャッター方式の場合は、防犯としての機能は良好であるが、反面におい て、建築費が高くなる問題を有している。また、従来の雨戸方式としては、引戸 形と嵌め込み形がある。引戸形の場合には戸袋を設ける関係上、建物の形状等に 制約を受けることになる。嵌め込み形の場合には、雨戸の不使用時に窓から取外 した雨戸を片付けて置くスペースが必要となる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、建築費の軽減化を図り、かつ、従 来の雨戸方式の問題点を解消し得る新規な売店用簡易建築物を提供することを目 的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案に係る売店用簡易建築物は、外壁で多角形の 筒状に形成した建物本体を有し、建物本体の天井部には、建物本体の各外壁から 突出した屋根部材を設けると共に、建物本体の任意の外壁の上半部には開閉戸を 有する開閉窓が形成され、かつ、上記各開閉窓には、開閉窓全体を外部側から開 閉自在に被覆する覆戸を設けてなり、上記覆戸は上部側の覆板と下部側の覆板を 蝶番で折曲自在に連結してなっていると共に、覆戸は下部側の覆板の下端を上記 開閉窓の下部側に蝶着して上下方向に回動自在に設けてあり、上記覆戸の上部側 の覆板を建物本体の外壁の下半部側に取付けた支持体で水平に支持させて陳列用 の載架台を形成するように構成したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、覆戸を上方へ回動して開閉窓を被覆し、覆戸に施錠すること により開閉窓は防備される。そして、営業時においては、覆戸を下方へ回動して 下部側の覆板を外壁面に当接すると共に上部側の覆板を外方へ折曲し、支持体で 水平に支持させることにより、上部側の覆板は販売商品の陳列用の載架台になる 。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例につき説明する。図１は、本考案の売店 用簡易建築物の１実施例を示す斜視図、図２は同上建築物の一部を拡大して示す 正面図である。

【０００８】 上記図１，図２において、建物本体１は外壁２で、たとえば５角形〜１０角形 等（図示では６角形）の多角形の筒状に形成され、建物本体１の適当な外壁２に は図示しない開閉扉を有する出入口が設けてある。

【０００９】 建物本体１の天井部の屋根板（図示せず）の上部には、建物本体１より大径に 形成し、建物本体１の各外壁から適当長さ外方へ突出した屋根部材３が設けてあ る。実施例の屋根部材３は６角形に形成され、この屋根部材３を建物本体１の天 井部に載置して固定する構成を採用している。この場合、屋根部材３は建物本体 の天井部で回転させるように構成しても良い。４は屋根部材２内に設けた蛍光灯 などの照明器である。

【００１０】 建物本体１の任意の外壁２の上半部には開閉戸６を有する開閉窓５が形成され ている。実施例の開閉戸６は透明ガラス製の引戸形のものを採用している。

【００１１】 上記各開閉窓５には、窓５の全体を外部側から開閉自在に被覆する覆戸７が設 けてある。覆戸７は窓５の上半部を被覆する上部側の覆板７Ａと、窓５の下半部 を被覆する下部側の覆板７Ｂを蝶番８で折曲自在に連結してなり、下部側の覆板 ７Ｂの下端を開閉窓５の下部側に蝶着９して上下方向に回動自在に設けてある。 そして、覆戸７を上方へ回動して窓５に当接し、上部側の覆板７Ａに設けた係合 孔１０を窓５の上部側に、上記孔１０と対応して設けた止め金具１１に係合し、 錠前（図示せず）等で施錠して、所望時に窓５を防備するように構成してある。

【００１２】 上記開閉窓５を設けた外壁２の下半部の適当部には上部側の覆板７Ａを水平に 支持させる支持体１２が蝶番１３で横方向に旋回自在に取付けてあり、覆戸７を 下方へ回動して下部側の覆板７Ｂを外壁面に垂下当接すると共に上部側の覆板７ Ａを外方へ折曲して支持体１２で水平に支持させることにより、この覆板７Ａで 販売商品を陳列する陳列用の載架台を形成するように構成してある。

【００１３】 実施例の売店用簡易建築物は上記のように構成し、休日や夜間等、非営業時に おいては、覆戸５で開閉窓５を被覆して防備し、営業時においては、上部側の覆 板７Ａを水平に支持させて陳列用の載架台として使用するものである。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば次のような効果を奏する。

【００１５】 建築物の構成を簡素化したので建築費を軽減することができる。

【００１６】 開閉窓を被覆して防備する覆戸を利用して陳列用の載架台を形成するように構 成したので、従来のように、戸袋を設ける必要はなくなると共に、嵌め込み式の 片付用のスペースの問題も解消できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る売店用簡易建築物の１実施例を示
す斜視図である。

【図２】同上建築物の一部を拡大して示す正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 建物本体 ２ 外壁 ３ 屋根部材 ５ 開閉窓 ７ 覆戸 ７Ａ 上部側の覆板 ７Ｂ 下部側の覆板 ８ 蝶番 ９ 蝶着 １２ 支持体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外壁で多角形の筒状に形成した建物本体
   を有し、建物本体の天井部には、建物本体の各外壁から
   突出した屋根部材を設けると共に、建物本体の任意の外
   壁の上半部には開閉戸を有する開閉窓が形成され、か
   つ、上記各開閉窓には、開閉窓全体を外部側から開閉自
   在に被覆する覆戸を設けてなり、上記覆戸は上部側の覆
   板と下部側の覆板を蝶番で折曲自在に連結してなってい
   ると共に、覆戸は下部側の覆板の下端を上記開閉窓の下
   部側に蝶着して上下方向に回動自在に設けてあり、上記
   覆戸の上部側の覆板を建物本体の外壁の下半部側に取付
   けた支持体で水平に支持させて陳列用の載架台を形成す
   るように構成したことを特徴とする売店用簡易建築物。