JPH07102524A - コンクリート斜張橋の架設方法およびそれに用いる型枠支保工台車 - Google Patents

コンクリート斜張橋の架設方法およびそれに用いる型枠支保工台車

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JPH07102524A
JPH07102524A JP5253503A JP25350393A JPH07102524A JP H07102524 A JPH07102524 A JP H07102524A JP 5253503 A JP5253503 A JP 5253503A JP 25350393 A JP25350393 A JP 25350393A JP H07102524 A JPH07102524 A JP H07102524A
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steel frame
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steel
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浩 大野
Yasumitsu Watanabe
泰充 渡辺
Ikuo Sakiyama
郁夫 崎山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート斜張橋の施工に際して、安定し
た作業環境を提供することができる型枠支保工台車を提
供することを目的としている。 【構成】 鉄骨桁3の下方に懸垂支持されるフレーム本
体9と、このフレーム本体9上に配設される足場板とを
具備してなり、前記フレーム本体9には、フレーム本体
9を前記既設橋桁2および既設橋桁2から前方に突出す
る鉄骨桁3において懸垂支持するアーム11、12が設
けられるとともに、鉄骨桁3にフレーム本体9を懸垂支
持させる複数のハンガーボルトを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート斜張橋の
架設方法およびそれに用いる型枠支保工台車に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、コンクリート斜張橋は、
その架設する主桁のスパンが長くなると、張出架設をす
ることが多く、かかる張出架設の方法としてメラン材を
用いた方法等が提案されている。
【0003】このメラン材を用いた方法としては、特開
平5ー106210号公報に記載のコンクリート斜張橋
の架設方法が知られている。このコンクリート斜張橋の
架設方法は、その主桁の架設に際して、桁施工区分毎に
主桁内に埋設されるH型鋼等のメラン材を架設し、この
メラン材を斜張橋の斜張ケーブルによって保持し、メラ
ン材上に載置した作業台車を前進させつつ主桁型枠取付
け、鉄筋組立およびコンクリート打設を行って主桁を順
次延長することを特徴とするものである。
【0004】図6に示すように、この方法において斜張
橋の架設に際して使用される作業台車Sは、メラン材2
0を架設するための移動式チェーンブロック21を装着
した梁22およびこの梁22を支える4本の支柱23…
とから構成された上部構造24と、接合したメラン材2
0周りのコンクリート打設用型枠25および型枠25内
に打設されるコンクリートの重量を支える型枠支保工2
6とこの型枠支保工26によりPC鋼棒27…で吊り下
げられた作業用足場28とを具備した下部構造29とか
ら構成されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコンクリート斜張橋の架設方法には以下のような解
決すべき課題が存在した。 作業台車Sが橋桁コンクリートの施工前にメラン材
20上に載置されるために、コンクリートが打設硬化さ
れて強度発現する以前に斜張材の架設もされていない状
態で、作業台車Sの荷重がメラン材20にかかることと
なる。このため、作業台車Sの揚重による施工作業中の
衝撃荷重が既設のメラン材20を揺さぶることになり、
しかも、作業台車Sをメラン材20上に載荷している不
安定状態の中で型枠25や鉄筋(図示せず)の組立、コ
ンクリート打設等の作業を行う必要がある。したがっ
て、施工上の安全確保のためにはメラン材20の構造上
の強度を大きくする必要があり、メラン材20の自重が
大重量となるという問題がある。 型枠25よび打設されるコンクリートの荷重を受け
る型枠支保工26が、先端部と後端部においてそれぞれ
4本のPC鋼棒27…で吊られているため、長い区間を
一括して施工する場合には、型枠支保工26の梁材の曲
げ剛性を高くしなければならず、かかる場合には、その
構造材の形状が大きくなってしまい、型枠支保工26の
重量が増大してしまう問題がある。 作業台車Sは、上部構造24と下部構造29とから
なる大掛かりなものであるため、風荷重が大きく、作業
条件が不利となるばかりか、この風荷重にも対抗できる
メラン材の形状寸法を要求されるという問題がある。 鉄筋、メラン材等の主桁構築に必要な資材の揚重を
上部構造24のチェーンブロック21で行うため、タワ
ークレーン等で揚重して仮置したこれらの資材を、何ら
かの手段で揚重して作業台車Sの後方まで運んだ後、再
度チェーンブロックに荷掛して施工作業を行なう必要が
あり、非常に手間がかかっていた。また、型枠、鉄筋等
の組立や、コンクリート打設などの施工作業を行う主桁
(メラン材)上に作業台車Sの上部構造24が存在する
ので、これが邪魔になり、施工作業がし辛いと言った問
題もある。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、一度にコンクリート打設できる区間を長くするこ
とで施工期間を短期間にすることができるコンクリート
斜張橋の架設方法を提供することを目的としている。ま
た、本発明は、上記コンクリート斜張橋の施工方法に用
いることができ、その施工に際して、安定した作業環境
を提供することができる型枠支保工台車を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
斜張橋の架設方法は、既設橋桁の下方に該既設橋桁およ
び該既設橋桁から前方に突出する鉄骨桁に型枠支保工台
車を架設方向に移動自在に懸垂支持させておき、前記既
設橋桁上に配置した移動式揚重装置により前記鉄骨桁の
前方に鉄骨を揚重するとともにこれを接合して延長し、
この延長した鉄骨桁の下方に前記型枠支保工台車を前方
に移動させて懸垂支持し、該延長した鉄骨桁の先端部に
柱又は塔に吊られた斜張材を定着させるとともに、この
斜張材にプレストレスを加えて緊張状態とし、前記型枠
支保工台車を前記鉄骨桁からハンガーボルトにより多点
で懸垂支持させ、その後前記鉄骨桁の周りに該鉄骨桁の
先端部を余してコンクリートを打設して所定スパンのコ
ンクリート橋桁を形成し、これを繰り返して該コンクリ
ート橋桁を逐次打継いで斜張橋本体を架設するようにし
たことを特徴としている。
【0008】本発明の請求項2に係る型枠支保工台車
は、請求項1に記載のコンクリート斜張橋の架設方法に
用いる型枠支保工台車に係り、鉄骨桁の下方に懸垂支持
されるフレーム本体と、このフレーム本体上に配設され
る足場板とを具備してなり、前記フレーム本体には、該
フレーム本体を前記既設橋桁および該既設橋桁から前方
に突出する鉄骨桁において懸垂支持するアームが設けら
れるとともに、コンクリート打設時に前記鉄骨桁に該フ
レーム本体を懸垂支持させる複数のハンガーボルトが備
えられていることを特徴としている。
【0009】
【作用】前記請求項1に係る斜張橋の架設方法において
は、既設橋桁の下方に該既設橋桁および該既設橋桁から
前方に突出する鉄骨桁に型枠支保工台車が架設方向に移
動自在に懸垂支持された状態において、前記移動式揚重
装置によって前記既設橋桁上から前記鉄骨桁の前方に鉄
骨が揚重されるとともに、この鉄骨が前記鉄骨桁の先端
部に接合されて鉄骨桁が延長される。そして、前記型枠
支保工台車が前方に移動されてこの延長された鉄骨桁の
下方に懸垂支持されるとともに、この鉄骨桁の先端部
に、柱又は塔に吊られた斜張材が定着される。さらに、
この斜張材にプレストレスが加えられ緊張状態とされる
ことにより、鉄骨桁および既設橋桁にその下側が引張り
となる曲げモーメントが作用し、この状態において、前
記鉄骨桁の周りにコンクリートが打設されて、前記鉄骨
桁および既設橋桁にその上側が引張りとなる曲げモーメ
ントが作用し、前記鉄骨桁および既設橋桁の下側が引張
りとなる曲げモーメントと相殺し合うこととなる。
【0010】前記請求項2に係る型枠支保工台車におい
ては、前記フレーム本体は、該フレーム本体に設けられ
たアームにより前記既設橋桁および該既設橋桁から前方
に突出する鉄骨桁に懸垂支持される。そして、コンクリ
ート打設の際には、当該フレーム本体が複数のハンガー
ボルトにより懸垂支持されるので、フレーム本体の橈み
が抑さえられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1は、本発明に係るコンクリート斜
張橋の架設方法におけるコンクリート斜張橋の架設状況
を示す図であり、符号1はコンクリート斜張橋、2は既
設橋桁、5…は斜張材、6は型枠支保工台車を示してい
る。
【0012】図1に示す既設橋桁2は、橋脚(図示せ
ず)の延出基部より水平方向に向けて延出し、その内部
に所定長さの鉄骨が複数接合されてなる鉄骨桁3、3と
鉄筋(図示せず)が配設されるとともに、これら鉄骨桁
3、3および鉄筋の周りにコンクリートCが打設されて
一体的に構築されてなるものである。
【0013】前記鉄骨桁3、3の先端部の上端フランジ
には、それぞれ斜張材定着用治具4、4が固定されてお
り、これら斜張材定着用治具4、4には、前記橋脚の上
方に立設された柱(図示せず)に吊られた斜張材5、5
の一端が定着され、その張力が調整可能な構成とされて
いる。また、鉄骨桁3の下端フランジ3aにはその長さ
方向に所定の間隔をおいてボルト挿通孔(図示せず)が
形成されている。
【0014】既設橋桁2の下方には、前記型枠支保工台
車6が配設されている。この型枠支保工台車6は、図2
(c)に示すように、鉄骨桁3、3の下方に配置される
2本の桁枠材7、7に、その桁行方向に所定間隔をおい
て横枠材8…が格子状に接合されて一体的に形成された
フレーム本体9と、このフレーム本体9上に配設される
平面視コ字型の足場板10(図2(b)参照)とを具備
した構成である。足場板10には、後述する前部アーム
11、11、後部アーム12、12が挿通可能な孔10
a、10a、10b、10bが形成されている。
【0015】フレーム本体9の桁行方向最先端の横枠材
8と桁枠材7とが交わる部位には、既設橋桁2の先端部
より前方に突出した鉄骨桁3のウェブ3bを挟むように
対向して前部アーム(アーム)11、11が起立形成さ
れており、この前部アーム11のそれぞれには、鉄骨桁
3の下端フランジ3aの上面に当接するガイドローラー
11aと、鉄骨桁3のウェブ3bの側面に当接するガイ
ドローラ11bと、同ウェブ3bに当接してこれを押圧
するジャッキ11cと、下端フランジ3aの上面に当接
してこれを押圧するジャッキ11dとが備えられてい
る。
【0016】また、桁行方向最後端の横枠材8の突出端
部の上面には、既設橋桁2を側方から挟むように対向す
る正面視して略逆L字状の後部アーム(アーム)12、
12が起立形成されており、この後部アーム12には、
既設橋桁3の上面に当接するガイドローラー12aと、
その側面に当接するガイドローラ12bを備えたジャッ
キ12cと、既設橋桁2の上面に当接しこれを押圧する
ジャッキ12dとが備えられている。
【0017】本体フレーム9の桁行方向中間部の横枠材
8…と桁枠材7…とが交わる部位には、鉄骨桁3の両側
にハンガーボルト13…が配設されており、これらハン
ガーボルト13…を鉄骨桁3の下端フランジ3aに形成
したボルト挿通孔(図示せず)に挿通させて取付けるこ
とによってフレーム本体9を鉄骨3’に懸垂支持できる
ようになっている。
【0018】さらに、本体フレーム9上には、その長さ
が前記前部アーム11、11、後部アーム12、12間
に配設可能に設定されたコンクリート打設用型枠14が
載置されている。この型枠14は、図2(a)に示すよ
うに、各型枠面を形成する板材が頂番で接合されるとと
もに、各板材毎に分解可能に構成され、一区間の施工が
完成した後には、新たに構築する区間の型枠として転用
できる構成とされている。また、桁行方向端面用の型枠
面には、この転用が可能となるように鉄骨桁3、3が挿
通可能な略H型の孔14a、14aが形成されている。
【0019】次に、本実施例にかかるコンクリート斜張
橋の架設方法について説明する。まず、架設するコンク
リート斜張橋の橋脚(図示せず)を構築するとともに、
その上方に柱(図示せず)を立設し、前記橋脚より水平
に所定長さの橋桁を構築する(以下、これを既設橋桁2
とする。)。ここで、既設橋桁2の端面からは鉄骨桁
3、3の先端に鉄骨を接合する際の接合しろとして、少
なくともあて板の取付けが可能な程度に鉄骨桁3、3を
突出させておく。そして、この既設橋桁2の下方に前記
型枠支保工台車6を懸垂支持しておく(図1参照)。ま
た、このとき、前記型枠14を型枠支保工台車6上に配
設しておく。
【0020】次にタワークレーン(図示せず)によっ
て、既設橋桁2上に仮置した端部に斜張材定着用治具
(図示せず)を備えた所定長さの鉄骨(図示せず)を、
図3に示すように、タイヤ式クレーン(移動式揚重装
置)15で揚重して既設橋桁2の先端部上に移動させる
とともに、これを既設橋桁2の端面より突出させた鉄骨
桁3の前方に揚重し、鉄骨桁3の先端に接合して延長す
る。ここで、鉄骨3’の接続は、まず、上端フランジの
みをボルト継手若しくは溶接継手により接続し、この後
型枠支保工台車6を前進させてその前部アーム11のみ
を前記接続した鉄骨3’側に渡した後、鉄骨3’のウェ
ブおよび下端フランジを接合して、鉄骨桁3と鉄骨3’
とを強固に接合する。
【0021】そして、型枠支保工台車6を、後部アーム
12、12が既設橋桁2の先端部上に、前部アーム1
1、11が前記鉄骨3’の先端部に位置するように前方
へ移動させ、前記柱(図示せず)に定着させた斜張材5
…を鉄骨3’先端部の斜張材定着治具4に定着させると
ともに、これにプレストレスを加えて緊張状態とする。
ここでの斜張材5…に加えるプレストレスは、その後の
コンクリート打設によって既設橋桁2の断面上縁の引張
り応力が僅かに生じる程度に設定しておく。
【0022】さらに、前部アーム11、11、後部アー
ム12、12にそれぞれ設けたジャッキ11d、12c
を作動させてフレーム本体9を延長した鉄骨桁3の下端
フランジの下面に近接させ、さらにジャッキ11c、1
2dを作動させて、フレーム本体9を固定する。そし
て、ハンガーボルト13…を鉄骨桁3の下端フランジの
ボルト挿通孔にそれぞれ挿通させるとともに、これを緊
締し、型枠支保工台車6をその上方に配設した前記型枠
14とともに鉄骨桁3に確実に懸垂支持する。
【0023】その後、ジャッキ11c、11d、12c
および12dを開放し、型枠支保工台車6をハンガーボ
ルト13…のみで鉄骨3’に懸垂支持させた状態とす
る。そして、型枠14内に鉄筋(図示せず)を配筋した
後、コンクリートCを打設する。ここでコンクリートC
の打設量は、鉄骨3’の先端に前記の如く少なくともあ
て板の取付けが可能な程度に鉄骨桁3の先端がコンクリ
ートCの桁行方向の端面から突出する長さにしておく。
この後、打設したコンクリートCを養生し、所定の強度
発現が得られた後に、ハンガーボルト13…を取り外す
とともに、型枠14を解体し、コンクリート橋桁2’の
構築を完了する。そして、このコンクリート橋桁2’お
よび既設橋桁2の最先の斜張材5の張力をこれらに作用
する曲げモーメントがほとんど零となるように調整す
る。上記の工程を繰り返し行うことにより、コンクリー
ト橋桁を所定区間毎に逐次打継ぎ、斜張橋本体を構築す
る。
【0024】上記実施例のコンクリート斜張橋1の架設
方法においては、既設橋桁2の下方にこの既設橋桁2お
よび既設橋桁2から前方に突出する鉄骨桁3に型枠支保
工台車6が架設方向に移動自在に懸垂支持された状態に
おいて、タイヤ式クレーン15によって既設橋桁2上か
ら鉄骨桁3の前方に鉄骨3’が揚重されるとともに、こ
の鉄骨3’が鉄骨桁3の先端部に接合されて鉄骨桁3が
延長される。そして、型枠支保工台車6が前方に移動さ
れて、既設橋桁2に後部アーム12を、また、延長され
た接合された骨桁3’の先端部に前部アーム11位置さ
せて、延長した鉄骨桁3の下方に懸垂支持されるととも
に、この鉄骨桁3の先端部に、柱又は塔に吊られた斜張
材5が定着され、この斜張材5にプレストレスが加えて
緊張状態とされることにより、鉄骨桁3および既設橋桁
2にその下側が引張りとなる曲げモーメントが作用す
る。この状態において、鉄骨3’の周りにコンクリート
Cが打設されることによって、鉄骨桁3および既設橋桁
2にその上側が引張りとなる曲げモーメントが作用し、
前記鉄骨桁3および既設橋桁2の下側が引張りとなる曲
げモーメントと相殺し合う。また、コンクリート打設の
際には、型枠支保工台車6のフレーム本体9は前部アー
ム11、11、後部アーム12、12およびハンガーボ
ルト13…によって鉄骨3’に懸垂支持される。
【0025】また、上記実施例の型枠支保工台車6で
は、前記フレーム本体9は、該フレーム本体9に設けら
れた前部アーム11、後部アーム12により前記既設橋
桁および該既設橋桁2から前方に突出する鉄骨桁3に懸
垂支持される。そして、コンクリート打設の際には、当
該フレーム本体9が複数のハンガーボルト13…により
懸垂支持されるので、フレーム本体9の橈みが抑さえら
れる。
【0026】このように、上記実施例の斜張橋1の架設
方法によれば、既設橋桁2の下方にこの既設橋桁2およ
び既設橋桁2から前方に突出する鉄骨桁3に型枠支保工
台車6が架設方向に移動自在に懸垂支持された状態にお
いて、タイヤ式クレーン15によって既設橋桁2上から
鉄骨桁3の前方に鉄骨3’を揚重するとともに、この鉄
骨3’を鉄骨桁3の先端部に接合して鉄骨桁3を延長す
るようにしたので、従来のように、従来のように、仮置
した資材を、何らかの手段で揚重して作業台車の後方ま
で運んだ後、再度チェーンブロックに荷掛して施工作業
を行なう必要がなく、直接移動式作業装置によって搬
入、揚重できるため、施工作業を効率よく行なうことが
できるほか、鉄骨3の揚重による衝撃荷重が既設の鉄骨
桁(メラン材)3を揺さぶることがない。また、支保工
台車6を、鉄骨桁3を延長した後に前方に移動させるほ
か、型枠14、鉄筋(図示せず)の組立等は、延長した
鉄骨3’を斜張材5で吊設した後に行なうので、安定し
た状態で作業を行なうことができる。しかも、かかる施
工上の安全確保のために特に鉄骨桁3の構造上の強度を
大きくする必要もないため、従来に比べて、鉄骨桁3の
自重増を来たすことがない。
【0027】また、型枠支保工台車6を既設橋桁2およ
び既設橋桁2の先端部から前方に向けて突出した鉄骨桁
3において懸垂支持するとともに、当該型枠支保工台車
6を鉄骨3’にハンガーボルト13…により懸垂支持し
た状態において、鉄骨桁3の周りにコンクリートCを打
設するようにしたので、施工する一区画のスパンを長く
した場合にも、型枠支保工台車6の桁枠材7自体の剛性
を高めなくてもよく、型枠支保工台車6自身の重量を低
減できるほか、斜張橋本体の打継ぎ回数を減らすことが
できるので、施工期間を短縮することができる。
【0028】さらに、鉄骨桁3の先端に接合した鉄骨
3’の先端部の定着吊治具4に前記柱に吊られた斜張材
5を定着させ、この斜張材5にプレストレスを加えて緊
張状態とすることにより、鉄骨桁3および既設橋桁2に
その下側が引張りとなる曲げモーメントを作用させてお
き、この状態において鉄骨桁3の周りにコンクリートを
打設し、このコンクリートCの自重により鉄骨桁3およ
び既設橋桁2にその上側が引張りとなる曲げモーメント
を作用させ、鉄骨桁3および既設橋桁2の下側が引張り
となる曲げモーメントと相殺し合うようにしたので、斜
張材5へのプレストレスの導入およびコンクリート打設
によって鉄骨桁3に作用する上側が引張りとなる曲げモ
ーメントが小さくなり鉄骨桁3の鋼重を減らすことがで
きる。
【0029】また、上記実施例の型枠支保工台車6によ
れば、前記フレーム本体9を、当該フレーム本体9に設
けられた前部アーム11および後部アーム12により前
記既設橋桁2および既設橋桁2から前方に突出する鉄骨
桁3に懸垂支持するようにしたので、施工する橋桁上に
は、大掛かりな設備が存在せず、資材の搬入に支障を来
たすことなくスムーズに施工を行うことができる。ま
た、コンクリート打設の際には、当該フレーム本体9を
複数のハンガーボルト13…により鉄骨桁3に懸垂支持
することにより、コンクリート打設時のフレーム本体9
の橈みを抑さえるようにしたので、型枠支保工台車6の
構成を大掛かりなものにすることなく一度にコンクリー
ト打設できる区間を長くすることが可能となり、施工期
間を短期間にすることができる。さらに、型枠支保工台
車6自体は小型であり、従来に比べて風荷重が小さいの
で、施工に際しても、風による影響を受けにくく、安定
した作業環境を提供することができる。
【0030】なお、上記の実施例では、鉄骨3’を既設
橋桁2の先端から前方に突出する鉄骨桁3に接合し、型
枠支保工台車6をこの鉄骨3’の下方に移動させた後
に、斜張材5を鉄骨3’の先端部に定着させてプレスト
レスを加えるようにしたが、予め鉄骨3’の先端に斜張
材5を定着しておき、これを前記鉄骨桁3の先端に接合
した後、この鉄骨3’の下方に型枠支保工台車6を移動
させた後に、斜張材5にプレストレスを加えるようにし
てもよい。
【0031】また、橋脚の上方に柱を構築してこれによ
り斜張材5を吊るようにしたが、橋脚の上方に鉄骨等の
部材で組み立てた塔を構築してこれによって斜張材5…
を吊るようにしてもよいことは言うまでもない。
【0032】また、型枠14は、上記実施例の如く転用
できるものであることが望ましいが、これに限られるも
のではなく、周知のコンクリート打設用型枠を用いても
よいことは勿論である。
【0033】さらに、上記の実施例では、型枠14は、
一回で型枠支保工台車6の長さに応じたコンクリート打
設が可能なように設定され、型枠支保工台車6上に常に
配設されるように構成されているが、フレーム本体9の
桁枠材7および横枠材8間に挿入可能なボックス型の型
枠としてもよい。この場合には、図1の二点鎖線で示し
たように、前部アーム11、11後部アーム12、12
の内部若しくは外部に、桁枠材7及び横枠材8を上下動
させる油圧制御のピニオン・ラック機構等の駆動機構
(図示せず)を装備させるとともに、前部アーム11、
11後部アーム12、12と、フレーム本体9の桁枠材
7および横枠材8とが分離して上下動できるように構成
しておき、コンクリートを打設する際には型枠を上昇さ
せることができ、型枠支保工台車6を移動させる際には
型枠を降下させることができるように構成してもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るにコンクリート斜張橋の架
設方法およびそれに用いる型枠支保工台車よれば、以下
の効果を奏することができる。請求項1に記載のコンク
リート斜張橋の仮設方法によれば、既設橋桁の下方にこ
の既設橋桁および既設橋桁から前方に突出する鉄骨桁に
型枠支保工台車が架設方向に移動自在に懸垂支持された
状態において、移動式揚重装置によって既設橋桁上から
前記鉄骨桁の前方に鉄骨を揚重するとともに、この鉄骨
を前記鉄骨桁の先端部に接合して前記鉄骨桁を延長する
ようにしたので、従来のように、仮置した資材を、何ら
かの手段で揚重して作業台車の後方まで運んだ後、再度
チェーンブロックに荷掛して施工作業を行なう必要がな
く、直接移動式作業装置によって搬入、揚重できるた
め、施工作業を効率よく行なうことができるほか、鉄骨
の揚重による衝撃荷重が既設の鉄骨桁を揺さぶることが
ない。また、型枠支保工台車を、上記の如く鉄骨桁を延
長した後に前方に移動させるので、施工上の安全確保の
ために特に鉄骨桁の構造上の強度を大きくする必要もな
く、従来に比べて、鉄骨桁の自重増を来たすことがな
い。
【0035】また、型枠支保工台車を既設橋桁および既
設橋桁の先端部から前方に向けて突出した鉄骨桁におい
て懸垂支持するとともに、当該型枠支保工台車を鉄骨に
ハンガーボルトにより懸垂支持した状態において、鉄骨
の周りにコンクリートを打設するようにしたので、従来
に比べて、施工する一区画のスパンを長くした場合に
も、型枠支保工台車の桁枠材自体の剛性を高めなくても
よく、型枠支保工台車自身の重量を低減できるほか、打
継ぎ回数を減らすことができるので、施工期間を短縮す
ることができる。
【0036】さらに、鉄骨の先端部に柱又は塔に吊られ
た斜張材を定着させ、この斜張材にプレストレスを加え
て緊張状態とすることにより、鉄骨桁および既設橋桁に
その下側が引張りとなる曲げモーメントを作用させてお
き、型枠支保工台車を鉄骨の下方に移動させて当該型枠
支保工台車およびコンクリートの自重により鉄骨桁およ
び既設橋桁にその上側が引張りとなる曲げモーメントを
作用させ、鉄骨桁および既設橋桁の下側が引張りとなる
曲げモーメントと相殺し合うようにしたので、斜張材へ
のプレストレスの導入およびコンクリート打設によって
鉄骨桁に作用する上側が引張りとなる曲げモーメントが
小さくなり鉄骨桁の鋼重を減らすことができる。
【0037】請求項2に記載の型枠支保工台車によれ
ば、前記フレーム本体を、当該フレーム本体に設けられ
たアームにより前記既設橋桁および該既設橋桁から前方
に突出する鉄骨桁に懸垂支持するようにしたので、施工
する橋桁上には、大掛かりな設備が存在せず、資材の搬
入に支障を来たすことなくスムーズに施工を行うことが
できる。また、コンクリート打設の際に、当該フレーム
本体を複数のハンガーボルトにより鉄骨桁に懸垂支持す
ることにより、コンクリート打設時のフレーム本体の橈
みを抑さえるようにしたので、支保工の構成を大掛かり
なものにすることなく一度にコンクリート打設できる区
間を長くすることが可能となり、施工期間を短期間にす
ることができる。さらに、型枠支保工台車自体は小型で
あり、従来に比べて風荷重が小さいので、施工に際して
も、風による影響を受けにくく安定した作業環境を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート斜張橋の架設方法の
工程を示す図であり、既設型枠の下方に型枠支保工台車
を配設した状況を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るコンクリート斜張橋の架設方法に
使用される型枠および型枠支保工台車の一例を示す概略
図であり、(a)型枠の全体構成を示す斜視図、(b)
は足場板の全体構成を示す斜視図、(c)は型枠支保工
台車のフレーム本体の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るコンクリート斜張橋の架設方法の
工程を示す概略図であり、既設橋桁の先端から突出する
鉄骨桁に鉄骨を接合して延長している状況を示す側面図
である。
【図4】同設方法の工程を示す該略図であり、型枠支保
工台車を延長した鉄骨桁の下方に懸垂支持させるととも
に、斜張材にプレストレスを導入した状態を示す側面図
である。
【図5】鉄骨に型枠支保工台車をハンガーボルトによっ
て多点で懸垂支持した後に、コンクリートを打設して橋
本体を構築した状態を示す側面図である。
【図6】従来のコンクリート斜張橋の架設状況を示す図
である。
【符号の説明】
1 コンンクリート斜張橋 2 既設型枠 3 鉄骨桁 3’ 鉄骨 5 斜張材 6 型枠支保工台車 9 フレーム本体 11、12 アーム 13… ハンガーボルト 15 移動式揚重装置 C コンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設橋桁の下方に該既設橋桁および該既
    設橋桁から前方に突出する鉄骨桁に型枠支保工台車を架
    設方向に移動自在に懸垂支持させておき、前記既設橋桁
    上に配置した移動式揚重装置により前記鉄骨桁の前方に
    鉄骨を揚重するとともにこれを接合して延長し、この延
    長した鉄骨桁の下方に前記型枠支保工台車を前方に移動
    させて懸垂支持し、該延長した鉄骨桁の先端部に柱又は
    塔に吊られた斜張材を定着させるとともに、この斜張材
    にプレストレスを加えて緊張状態とし、前記型枠支保工
    台車を前記鉄骨桁からハンガーボルトにより多点で懸垂
    支持させ、その後前記鉄骨桁の周りに該鉄骨桁の先端部
    を余してコンクリートを打設して所定スパンのコンクリ
    ート橋桁を形成し、これを繰り返して該コンクリート橋
    桁を逐次打継いで斜張橋本体を架設するようにしたこと
    を特徴とするコンクリート斜張橋の架設方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンクリート斜張橋の
    架設方法に用いる型枠支保工台車であって、鉄骨桁の下
    方に懸垂支持されるフレーム本体と、このフレーム本体
    上に配設される足場板とを具備してなり、前記フレーム
    本体には、該フレーム本体を前記既設橋桁および該既設
    橋桁から前方に突出する鉄骨桁において懸垂支持するガ
    イドローラーを備えたアームが設けられるとともに、前
    記鉄骨桁に該フレーム本体を懸垂支持させる複数のハン
    ガーボルトが備えられていることを特徴とする型枠支保
    工台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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