JPH07102367B2 - 多段圧延機 - Google Patents

多段圧延機

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JPH07102367B2
JPH07102367B2 JP1141059A JP14105989A JPH07102367B2 JP H07102367 B2 JPH07102367 B2 JP H07102367B2 JP 1141059 A JP1141059 A JP 1141059A JP 14105989 A JP14105989 A JP 14105989A JP H07102367 B2 JPH07102367 B2 JP H07102367B2
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crown
rolls
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elongation
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裕一郎 渡辺
一仁 剣持
征雄 鑓田
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川崎製鉄株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/14Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls
    • B21B13/142Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls by axially shifting the rolls, e.g. rolls with tapered ends or with a curved contour for continuously-variable crown CVC
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/14Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls
    • B21B13/147Cluster mills, e.g. Sendzimir mills, Rohn mills, i.e. each work roll being supported by two rolls only arranged symmetrically with respect to the plane passing through the working rolls

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、優れた平坦度制御機能を有する20段相当の
多段圧延機に関するものである。
(従来の技術) ステンレス鋼およびけい素鋼などの難加工性材料の冷間
圧延は、多くの場合、12段、20段といった多段圧延機で
行われている。このような多段圧延機では、ワークロー
ルを小径化できるので、従来の縦型配列の圧延機に比べ
て小さい圧延荷重で高圧下が可能という利点がある。し
かしながら一方で、ワークロールを小径にするとロール
のたわみが大きくなるため、圧延材の形状不良が発生し
易いという欠点があった。
そこで従来から、かような形状不良の発生を防止すべ
く、種々の解決策が提案されている。
その一つとして、最外側のバックアップロールを軸方向
に複数に分割し、各分割ロールの変位量を調整すること
によって圧延材の形状制御を行う方法がある。しかしな
がらこの方法では、バックアップロールとワークロール
との間に中間ロールが数多く存在すればするほど、その
効力は滅殺されるために、12段や20段のような多くの中
間ロールをそなえる多段圧延機では、その能力を十分に
発揮することはできなかった。
この点を改善するものとして、特公昭58−50108号公報
等にて、ワークロールベンダーや中間ロールベンダー
を、上記のバックアップロールの変位量調整法と併用す
る方法が提案された。しかしながらこの方法は、装置が
複雑になるという欠点のほか、ロールが細くなるほど、
またロールバレルが長くなるぼどベンディング力は中央
部まで作用しなくなるため、制御力は圧延材端部のみに
留まるという問題があった。
また特公昭63−207405号公報等には、中間ロールの片側
端部を先細り形状とし、それぞれ単独に軸方向にシフト
する方法が提案されている。しかしながらこの方法にお
いても、制御力が及ぶ範囲はテーパー部周辺だけであ
り、しかも鋼種および板幅などに応じて逐一テーパー形
状の変更を要するといった煩雑さが加わる。
さらに特公昭63−30104号公報等では、ロールに3次式
で近似できるSクラウンを付与し、かつ軸方向にシフト
可能とした縦型配列の圧延機が提案されている。しかし
ながらこの方法にしても、制御できるのは圧延材の端部
および中央部だけであり、クオーター伸び、さらには腹
伸びや耳伸びなどが混合した複合伸びの制御については
無力に等しかった。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、上記の問題を有利に解決するもので、耳伸
び、腹伸びをはじめとして、クオーター伸びや耳腹複合
伸びなどの複雑な形状不良、さらにはエッジドロップの
修正が可能な、優れた形状制御能力をそなえる20段相当
の多段圧延機を提案することを目的とする。
(課題を解決するための手段) すなわちこの発明は、一対のワークロールの背後に、そ
れぞれ複数の第1中間ロール、第2中間ロールおよびバ
ックアップロールを順次に配置した多段圧延機におい
て、 該ワークロール、第1中間ロールおよび第2中間ロール
からなるロール群の中から選んだ少なくとも2本一組の
ロールに、片側端部が先細り状となるクラウンを付与す
る一方、同じく上記ロール群の中から選んだ他の少なく
とも2本一組のロールに、互いに同じ波形曲線の少なく
とも2波長分にわたるロールクラウンをそれぞれ付与
し、 しかも上記の各クラウン付与ロール対それぞれにつき、
ロール軸方向が互いに逆向きとなる配置とし、かつロー
ル軸方向への移動可能としてミルハウジングに組み込ん
だことからなる多段圧延機である。
またこの発明は、上記の圧延機にロールベンディング装
置を組み込んだ多段圧延機である。
この発明において、ロールに付与すべき2波長分の波形
曲線としては、正弦曲線から2ピッチ分を取り出したも
の、また5次以上の高次関数から同じく2ピッチ分を取
り出したもの、さらにはそれらの近似曲線が有利に適合
するが、中でも正弦曲線から2ピッチ分を取り出したも
のおよびその近似曲線がとりわけ好適である。
以下、この発明を図面に基づいて具体的に説明する。
第1図aおよびbに、この発明に従う多段圧延機のロー
ル配置を、側面および正面で示す。
同図において、1は圧延材、2はワークロール、3は第
1中間ロール、4は第2中間ロール、5は分割式のバッ
クアップロールであり、圧延材1を挟んで、上下に1対
のワークロール2が配置され、これらのワークロール2
の背後にそれぞれ2本ずつ合計4本の第1中間ロール3
が、また第1中間ロール3の背後には上下各3本ずつ合
計6本の第2中間ロール4が、さらに第2中間ロール4
の背後には分割式バックアップロール5が上下各4本ず
つ合計8本設置されていて、これらで20段圧延機を構成
している。
なお、6はロールベンディング装置である。
このうち第1中間ロール3には、片側端部が先細り状と
なるロールクラウンが、また第2中間ロール4のうち外
側に位置するロールには正弦曲線2ピッチ分で近似でき
る波形曲線からなるロールクラウンが付与され、それぞ
れロール軸方向にシフト可能な構造となっている。
ここに片テーパークラウンならびに正弦曲線2ピッチ分
で近似できる波形曲線を付与すべきロールは、上記の例
だけに限るものではなく、ワークロール2、第1中間ロ
ール3および第2中間ロール4全ての中から自由に選
択、組合わせが可能である。
また付与すべき波形曲線は、上記したような正弦曲線や
その近似曲線のほか、5次以上の高次式から座標原点を
挟んで2ピッチ分を取り出した波形曲線、さらにはその
近似曲線であっても良い。
さらにロールのシフト装置は、油圧式でも電機式でも何
れでも良い。
(作 用) 第2図a〜dに、片側端部に先細り研削を施した片テー
パーロールをロール軸方向に逆向きに設置し、軸方向に
シフトした場合におけるロールギャップ変化を示す。
同図から明らかなように、先細り研削表面で圧延される
被圧延材縁部の長さ(x)の設定値を変えることによっ
て板縁部の板厚を調整することができるので、エッジド
ロップ軽減制御を効果的に行うことができる。
次に第3図a〜cに、正弦曲線2ピッチ分で近似できる
波形ロールクラウンを付与したロール対を、ロール軸方
向に逆向きに設置し、軸方向にシフトした場合における
ロールギャップ変化を示す。
同図aは、該ロール対を対向配置とし、軸方向でロール
ギャップを一定とした場合である。同図bは、aの状態
から各ロールを矢印の方向に移動させた場合であるが、
クオーター部が狭く、一方中央部および両端部が広いロ
ールギャップになっている。また同図cは、同図bとは
逆の方向に各ロールを移動させた場合であるが、クオー
ター部が広いロールギャップになっている。
従って、かような正弦曲線2ピッチ分で近似できる波形
ロールクラウンを付与したロール対を、ロール軸方向に
適宜にシフトすることにより、耳腹複合伸びおよびクオ
ーター伸びの効果的な修正が可能となる。
さて次に第4図に、前掲第1図に示した20段圧延機の第
1中間ロール(1 IMR)として片テーパークラウン(以
下単にTクラウンという)を付与したロール対を、また
1中間ロールまたは第2中間ロール(2 IMR)として正
弦曲線2ピッチ分で近似できるような波形ロールクラウ
ン(以下単にWクラウンという)を付与したロール対を
用い、それぞれ単独でロール軸方向に適宜にシフトした
ときの、形状制御能力について調べた結果を、分割バッ
クアップロールを押し出した場合と比較して示す。
なお形状制御能力は、圧延材の中央部と端部との伸び差
率Λ2および中央部とクオーター部との伸び差率Λ4で
評価した。
同図より明らかなように、片テーパーロールシフト単独
の場合は、耳伸びや腹伸びについて形状制御ができるに
すぎない。
これに対し、Wクラウンシフトの場合は単独でも、クオ
ーター伸びおよび耳腹複合伸び制御につき、格段の効果
が期待できる。とはいえ耳伸びや腹伸び制御に関して
は、十分とは言い難い。
なお分割バックアップロール押し出しは、クオーター伸
びや耳腹複合伸びについてわずかの制御が期待できるに
止まる。
次に第5図に、上記の20段圧延機において、第1中間ロ
ールとしてWクラウンロールを、また第2中間ロールと
してTクラウンロールを同時に用いた場合の形状修正能
力について調べた結果を、第1中間ロールとしてTクラ
ウンロールを用いかつロールベンダーおよび分割バック
アップロール押し出しを併用した場合における調査結果
と比較して示す。
同図より明らかなように、TクラウンロールおよびWク
ラウンロールを組み合わせて、ロール軸方向に適宜にシ
フトすることにより、耳伸びや腹伸びは勿論のこと、ク
オーター伸びおよび複合伸び、さらにはエッジドロップ
に対しても優れた修正能力が得られ、従って広範囲にわ
たる平坦度制御が実現できることになる。
この発明において、TクラウンやWクラウンを付与すべ
きロール対は、ワークロール、第1中間ロールおよび第
2中間ロールからなるロール群の中から選んだ少なくと
も2本一組のロール対であれば、何れのロールであって
も良いが、各ロール対はそれぞれ、同種のロール群すな
わちワークロール対、第1中間ロール群、第2中間ロー
ル群の中から選ぶことが一層好ましい。また制御効果
は、TクラウンおよびWクラウン付与ロールが被圧延材
に近いほど、また各ロール対の配置が、被圧延材を中心
として、点対称、上下対称、左右対称の順に大きい。
さらにロールベンディング装置を併用すれば、上記の効
果は一層高まる。
なおロールに付与すべき波形曲線の基準線としての正弦
曲線と高次関数曲線とを比較した場合、正弦曲線に従う
場合は、その振幅と周期を与えるだけでロールクラウン
量と波形のピッチが容易に設定できるという点で極めて
有利であり、また幅方向にわたる対称性が良いという利
点もある。
これに対し、高次関数曲線の場合は、以下に述べるとお
り、任意にロールクラウン量および波形のピッチを設定
できない場合があることの他、任意に設定しようとする
と正弦曲線に従う場合に較べて著しく複雑になる点、さ
らには幅方向にわたる対称性があまり良好ではない点に
幾分の不利がある。
すなわち、たとえばここで第6図に示すような2ピッチ
分の波形曲線を付与する場合を考えると、このとき形状
制御を実施するためにはロールバレル中央を原点とし
て、波形曲線を原点に対して点対称とする必要があるこ
とから、高次関数は下記(1)式のとおりになる。
f(x)=a1x+a3x3+a5x5+…+anxn …(1) (1)式を用いてロールクラウン量およびピッチを任意
に設定するためには、表1に示す6個の方程式を満たす
ように係数a1〜anを決定する必要がある。
すなわち(1)式は6つの未知数a1,a3,a5,a7,a9,a11
有する次式(1)′のように11次の奇関数となり、極め
て複雑である。
f(x)=a1x+a3x3+a5x5+a7x7+a9x9+a11x11 …(1)′ またn<11では、ロールクラウンを任意に設定できな
い。というのは(1)″式のような5次の奇関数で表そ
うとする場合には、未知数がa1,a3,a5の3つなので、表
1に示した(2)式の内3つの条件式しか考慮に入れる
ことができないからである。
f(x)=a1x+a3x3+a5x5 …(1)″ たとえばクラウン量を規定するために、表1に示す
(2)−1,(2)−2式を選択した場合、ピッチを規定
するためには、残る4つの条件式(2)−3,(2)−4,
(2)−5,(2)−6のうちから1つの条件式しか選択
できず、これによってクラウンのピッチは一義的に決ま
ってしまうから、クラウンピッチを任意に変えることは
できなくなるわけである。
このように特定のロールクラウンを高次関数曲線で表す
場合には、正弦曲線で表す場合に較べ、次数が低いとク
ラウンが任意に選択できず、一方次数が高いと著しく煩
雑になる点に幾分の不利が残る。
(実施例) 実施例1 前掲第1図に示した20段圧延機において、第1中間ロー
ル3すべてに第7図aに示すような片テーパー形状(T
クラウン)になるロールを、また第2中間ロール4のう
ち外側に位置するロール4本に第8図に示すような5次
式で近似できるクラウン(W1クラウン)を有するロール
を使用した。
そして、上記第1中間ロールおよび第2中間ロールを軸
方向にシフトながら、板幅1000mmのステンレス鋼板を板
厚1.2mmから1.0mmに圧延した。
このときのロール配置および形状修正能力を表わす形状
平面図を第9図a、bにそれぞれ示す。
また第9図には、従来装置を用いた場合として、第7図
a、bに示すようなTクラウンロールを、第1中間ロー
ルおよび第2中間ロールとして使用し、これらのロール
を軸方向にシフトさせ、かつ分割バックアップロール押
し出しを併用して、同様の圧延を行った場合の形状制御
能力について調査した結果を、併せて示す。
第9図から明らかなように、従来装置では形状制御能力
は狭い範囲しか得ることができず、また複合伸びやクオ
ーター伸びに追随する形状能力が著しく小さい。しかも
狭い制御範囲ゆえに圧延材の鋼種板幅によって各々の場
合に応じて、第1中間ロール、あるいは第2中間ロール
のテーパ形状を変更する必要が生じていた。
これに対し、この発明装置を用いた場合には、複合伸び
やクオーター伸びに対しても充分対応可能な広範囲な制
御範囲を得ることができ、しかも多種の圧延材に対して
中間ロールの形状を変更することなく良好な形状の板を
得ることが可能となる。
実施例2 同じく20段圧延機において、第10図aに示すように、第
1中間ロールにはいずれも第7図aに示したようなクラ
ウン(Tクラウン)を、また第2中間ロールのうち外側
に位置する上下二組計4本のロールには第11図に示すよ
うな正弦曲線2ピッチ分で近似できるクラウン(W2クラ
ウン)をそれぞれ付与し、実施例1と同様の圧延を行っ
たときの形状制御能力について調査した結果を第10図b
に示す。
同図より明らかなように、W2クラウンロールを用いた場
合には、W1クラウンロールを用いた場合以上に良好な形
状制御能力が得られている。
実施例3 同じく20段圧延機において、第12図aに示すように、第
1中間ロールにはいずれもW2クラウンを、また第2中間
ロールの外側に位置する4本のロールには第7図bに示
すようなTクラウンをそれぞれ付与し、実施例1と同様
の圧延を行ったときの形状制御能力について調査した結
果を、第12図bに示す。
実施例4 同じく20段圧延機において、第13図aに示すように、4
本の第1中間ロールに対し、それぞれ点対称位置にある
ロール対にTクラウンおよびW2クラウンをそれぞれ付与
し、かつロールベンダーを併用して、実施例1と同様の
圧延を行ったときの形状制御能力について調査した結果
を第13図bに示す。
実施例5 同じく20段圧延機において、第14図aに示すように、ワ
ークロール対にTクラウンを、一方第1中間ロールの上
下一組のロール対にW2クラウンをそれぞれ付与し、実施
例1と同様の圧延を行ったときの形状制御能力について
調査した結果を、同図bに示す。
実施例6 前掲第1図に示した20段圧延機において、板幅1000mmの
ステンレス鋼板を板厚1.2mmから1.0mmに圧延した。その
際、第7図に示すテーパーロール、第11図に示すWクラ
ウンロールをそれぞれ第1中間ロールに単独で使用し
て、第15図aに示す位置に第1中間ロールを設置して圧
延した後、第15図bに示す位置まで第1中間ロールを50
mmシフトして圧延した場合の圧延材の幅方向の伸び差率
分布をそれぞれ第16図および第17図のa、bおよびcに
示す。各図においてaはシフト前、bは50mmシフトした
後の伸び差率分布を示している。また、cは50mmのシフ
トによる圧延材の幅方向の伸び差率の変化量の分布(シ
フト前の伸び差率分布aからシフト後の伸び差率分布b
を差し引いたもの)を示している。
なお伸び差率Λは以下の式で定義される(例えば「板圧
延の理論と実際」日本鉄鋼協会編、P96 御参照)。
Λ=(li−lo)/lo ここで、liは板幅方向のそれぞれの位置での圧延材の伸
び(mm)、loは圧延材の中央部の伸び(mm)である。伸
び差率が正の場合、圧延材のその部分が圧延材の中央部
より伸びており、負の場合伸びていないことを表す。す
なわち、幅方向の伸び差率が等しければ圧延材の形状が
平坦であることを意味する。
第1中間ロールにテーパーロールを単独で使用した第16
図の場合、クオーター伸びが発生しており、第1中間ロ
ールを50mmシフトしても圧延材の端部の形状しか変える
ことができない。これに対し、第1中間ロールにWクラ
ウンロールを単独で使用した第17図の場合、クオーター
部の形状を主に変えることが可能となる。したがって、
Wクラウンロールを使用すればクオーター伸び制御が十
分行なえるわけである。
実施例7 同じく20段圧延機において、従来の形状制御機能に加え
て第11図に示すようなWクラウンロールを使用し、最も
良好な形状が得られるよう各ロールを適切な位置にシフ
トして実施例6と同様の圧延を行った。なお、良好な形
状とは幅方向の伸び差率分布の変動が少ないことを言
う。
従来装置としてWクラウンロールを使用しない場合を第
18図に、Wクラウンロールを中央の第2中間ロールに使
用した場合を第19図に、外側の第2中間ロールに使用し
た場合を第20図に、第1中間ロールに使用した場合を第
21図にそれぞれ示す。
これらの図から明らかなように、従来装置ではクオータ
ー伸びが発生しており、これを抑制することができな
い。これに対し、この発明装置を用いた場合にはクオー
ター部の伸びを制御して圧延材の形状を平坦化すること
が可能となる。この場合、制御量は中央の第2中間ロー
ル(第19図)、外側の第2中間ロール(第20図)、第1
中間ロール(第21図)の順に大きくなる。したがって、
例えば入側の圧延材のクオーター部の伸びが大きくて、
クオーター部の制御量が大きく必要な場合にはWクラウ
ンロールを圧延材の近くに位置するロールに適用すると
良く、逆に、入側圧延材のクオーター伸びがあってもそ
の伸びが小さくクオーター部の制御が敏感になり過ぎる
ような場合には、圧延材から遠ざかる位置に用いること
が望ましい。このようにこの発明は種々のクオーター伸
びに対して最適な制御が可能となる。
実施例8 同じく20段圧延機において、第10図aに示すように、第
1中間ロールに第7図に示したテーパーロールを、外側
の第2中間ロールに第11図に示したWクラウンロールを
用いて、最も良好な形状が得られるようにこれらのロー
ルを適切な位置にシフトして、実施例6と同様な圧延を
行った。その際の圧延材の伸び差率分布を第22図に示
す。
Wクラウンロールおよびテーパーロールを組み合わせる
ことにより、Wクラウンロールでクオーター部を、テー
パーロールで端部を制御して、幅方向で伸び差率が均一
な全く平坦な圧延材を得ることができた。
なお、この全く平坦な圧延材を得るためにはWクラウン
ロールが従来のテーパーロールに加えて必須であること
は明白である。
(発明の効果) かくしてこの発明に従う多段圧延機によれば、耳伸び、
腹伸びはいうまでもなく、とくにクオーター伸びや複合
伸び、さらにはエッジドロップに対して優れた修正能力
が得られ、従って広範囲にわたる平坦度制御を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bはそれぞれ、この発明を適用した20段圧延機
のロール配置を示す側面図およびは正面図、 第2図a〜dはそれぞれ、Tクラウンロールを逆向きに
平行に設置し、ロール軸方向にシフトした場合のロール
ギャップ変化を示した図、 第3図a〜cはそれぞれ、Wクラウンロールを逆向きに
平行に設置し、ロール軸方向にシフトした場合のロール
ギャップ変化を示した図、 第4図は、20段圧延機の第1中間または第2中間ロール
にTクラウンロール対またはWクラウンロール対をそれ
ぞれ単独で適用した場合の、形状制御能力を示した図、 第5図は、20段圧延機の第1中間および第2中間ロール
としてそれぞれWクラウンロールおよびTクラウンロー
ルを同時に用いた場合の形状修正能力を示す形状制御範
囲図、 第6図は、高次式で近似できるWクラウンの説明図、 第7図a,bはそれぞれ、片テーパーロールのテーパー形
状を示した図、 第8図は、5次式で近似できる好適Wクラウンを示した
図、 第9,10図a,bはそれぞれ、20段圧延機におけるTクラウ
ンロールおよびWクラウンロールの配置を示すロール配
置図ならびに形状制御範囲図、 第11図は、正弦曲線2ピッチ分で近似できる好適Wクラ
ウンを示した図、 第12図〜第14図のaはいずれも、20段圧延機におけるT
クラウンロールおよびWクラウンロールの配置を示すロ
ール配置図、また同図のbはいずれも、同図aの各ロー
ル配置における形状制御範囲図、 第15図a,bはそれぞれ、20段圧延機における第1中間ロ
ールのシフト前およびシフト後におけるロール位置を示
した図、 第16図a,b,cはそれぞれ、テーパーロールを第1中間ロ
ールに単独で使用して場合における、シフト前、シフト
後の伸び差率分布および伸び差率の変化量の分布を示し
た図、 第17図a,b,cはそれぞれ、Wクラウンロールを第1中間
ロールに単独で使用して場合における、シフト前、シフ
ト後の伸び差率分布および伸び差率の変化量の分布を示
した図、 第18図は、従来の20段圧延機を用いた場合の伸び差率分
布を示した図、 第19図は、Wクラウンロールを、20段圧延機の中央の第
2中間ロールに使用した場合の伸び差率分布を示した
図、 第20図は、Wクラウンロールを、20段圧延機の外側の第
2中間ロールに使用した場合の伸び差率分布を示した
図、 第21図は、Wクラウンロールを、20段圧延機の第1中間
ロールに使用した場合の伸び差率分布を示した図、 第22図は、20段圧延機の第1中間ロールにテーパーロー
ルを、外側の第2中間ロールにWクラウンロールをそれ
ぞれ使用した場合の伸び差率分布を示した図である。 1……圧延材、2……ワークロール 3……第1中間ロール、4……第2中間ロール 5……バックアップロール 6……ロールベンディング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−238905(JP,A) 特開 昭63−207405(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のワークロールの背後に、それぞれ複
    数の第1中間ロール、第2中間ロールおよびバックアッ
    プロールを順次に配置した多段圧延機において、 該ワークロール、第1中間ロールおよび第2中間ロール
    からなるロール群の中から選んだ少なくとも2本一組の
    ロールに、片側端部が先細り状となるクラウンを付与す
    る一方、同じく上記ロール群の中から選んだ他の少なく
    とも2本一組のロールに、互いに同じ波形曲線の少なく
    とも2波長分にわたるロールクラウンをそれぞれ付与
    し、 しかも上記の各クラウン付与ロール対それぞれにつき、
    ロール軸方向が互いに逆向きとなる配置とし、かつロー
    ル軸方向への移動可能としてミルハウジングに組み込ん
    だことを特徴とする多段圧延機。
  2. 【請求項2】請求項1において、ロールベンディング装
    置を備える多段圧延機。
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