JPH07102139B2 - プライマー3′末端におけるプライマーと標的のミスマッチを克服する診断および増幅方法 - Google Patents
プライマー3′末端におけるプライマーと標的のミスマッチを克服する診断および増幅方法Info
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Description
特に、特定のプライマーとポリメラーゼ連鎖反応を使用
する前記のような核酸の増幅および検出方法に向けられ
る。本発明を使用してゲノム、細菌またはウイルスDNA
もしくはRNAに関連する核酸を検出することができる。
物体または遺伝子の特徴の検出に対するその価値を見い
出すにつれ、核酸プローブ法は近年急速に進歩した。プ
ローブの使用は、相補性の概念に基づく。DNAでは、2
本の鎖が相補的ヌクレオチド間で水素結合によって相互
に結合している(ヌクレオチド対としても知られてい
る)。
る条件によってそれらの鎖は分割(変性)することがで
きる。解離された一本鎖は相補的配列のヌクレオチド類
を有する他の鎖と再結合しうるだけであろう。このハイ
ブリッド形成工程は溶液中または固体支持体上で起こり
うる。RNAは一般に一本鎖である。それはまた、相補的
配列のヌクレオチドを有する他の鎖またはその一部とハ
イブリッドしうる。
は、全体的な鎖がほんの小さな部分である可能性があ
り、殆どの既知標識DNAプローブを使用してもその存在
を検出することが非常に困難である。プローブの感度や
核酸合成の改良を初めとする多くの研究はこの課題を解
決するために行われてきた。
195号および同4,683,202号明細書に記載されている。広
範囲にわたり詳細に論ずることなく、これらの特許はプ
ライマーが重合剤(例えば、ポリメラーゼ)や4種のヌ
クレオシド三リン酸の存在下で核酸の鋳型にハイブリッ
ド形成し、次いでこれらのプライマー類からエクステン
ション産物が生成される増幅方法を記載する。これらの
産物は変性され、次いでそれらのその後の検出を容易に
するため存在する核酸の数および量を増幅する周期的な
反応の鋳型として使用される。この増幅方法は、少量の
標的核酸配列から多量の検出可能な物質を生成するのに
かなり長時間かけて周期的に実施することができる。
プライマーを使用する。ポリメラーゼ連鎖反応に基づく
効率的な診断アッセイのデザインは、プライマー類を標
的核酸にハイブリッド形成させる効果によって大きく左
右される。増幅に対する最適な条件下は、増幅せしめら
れる核酸配列が、少なくともエクステンションが起こる
標的配列の3′末端近傍においてプライマーに完全に相
補的である。従って、効率的な増幅にとって鎖当たりた
だ1種のプライマーが必要であるにすぎない。標的配列
が少なくとも3′末端において完全には知られていない
場合、完全に相補的である少なくとも1種のプライマー
を有するためにはすべての可能なコドンのバリエーショ
ンを有するプライマーコレクションが使用されるであろ
う。
クション類が使用されるかも知れないが、それは経費が
かかるため実際的でなくそして多くの例では効率が悪い
かまたは効果がないかも知れない。計画性のないプライ
マーコレクションの調製は経済的でなく、競合的な非エ
クステンションプライマー類の使用をもたらす。さら
に、標的核酸配列の大部分は未定であるので必要なプラ
イマーコレクションは非常に拡大される。
ルスのゲノム類は頻繁な塩基交換、付加、重複および欠
失を伴う。これらのウイルスの可変性が複製に関与する
ポリメラーゼのプルーフリーディング機能の低い再現性
と欠如のせいだとされてきた(Steinhauerら、Ann.Rev.
Microbiol.,41,409〜433ページ、1986、参照)。感染の
回数を重ねることでさらに可変性が増大する。与えられ
たウイルスの感染の来歴におけるこのような変動の影響
は、理解され初めたばかりである。
標的核酸が非常に可変性であり、完全な同定は必ずしも
知られていない。例えば、HIV−Iではゲノムの各種配
列が生きたウイルスを産生する。塩基の置換はゲノム全
体を通じて無秩序にそして短時間頻繁に起こることが知
られている。従って、種々の単離物は相補的であると思
われているプライマー類とミスマッチをもたらしうる種
々の核酸配列を有するウイルスDNAを有するであろう。
はその近傍において標的とプライマー間でミスマッチが
起こる場合には、プライマー類に対する増幅効率が相当
低下するであろう。換言すれば、プライミングとプライ
マーエクステンションの動力学が変化するのでミスマッ
チは増幅法の減速をもたらす〔例えば、Tinoco,Jr.,Pro
c.Nat.Acad.Sci.(USA),85,6252,1988、参照〕。最悪
の場合には、プライマーが標的に結合することに失敗す
るか、もし結合したとしても、増幅が起こらずエクステ
ンション産物の生成が抑制される(すなわち、プライマ
ーは「不発」)。
プライマーとの間にミスマッチが存在する場合でさえ
も、核酸を増幅して検出するための効率のよい手段を入
手することが望まれるであろう。
課題は、次の工程を含んでなる核酸の増幅方法を用いて
解決される。
スまたは細菌の核酸に対する一組のプライマーを含有す
るプライマー組成物とを接触させる工程において、その
プライマー組成物のプライマー組は、プライマーの3′
末端またはその近傍の一か所だけを除くすべての部分で
ウイルスまたは細菌の核酸配列と相補的であって、その
プライマーとそのウイルスまたは細菌の核酸配列との間
の一か所だけでミスマッチを一つだけもたらす少なくと
も一つのプライマーから実質的になり、そのプライマー
は、チミン塩基を伴うヌクレオチドをそのミスマッチ部
分に有し、またプライマー組のうちの少なくとも一方の
プライマーはビオチン化されている前記工程、並びに B)実質的に同時に、得られた混合物中でウイルスまた
は細菌の核酸が増幅するような条件下で、被検体と重合
剤とを接触させる工程。
解決される。
ウイルスまたは細菌の核酸に対する一組のプライマーを
含有するプライマー組成物とを接触させて、そのプライ
マーとウイルスまたは細菌の核酸とのハイブリッド形成
産物を形成させる工程において、そのプライマー組成物
のプライマー組は、プライマーの3′末端またはその近
傍の一か所だけを除くすべての部分でウイルスまたは細
菌の核酸配列と相補的であって、そのプライマーとその
ウイルスまたは細菌の核酸配列との間の一か所だけでミ
スマッチを一つだけもたらす少なくとも一つのプライマ
ーから実質的になり、そのプライマーは、チミン塩基を
伴うヌクレオチドをそのミスマッチ部分に有し、またプ
ライマー組のうちの少なくとも一方のプライマーはビオ
チン化されている前記工程、 B)ハイブリッド形成産物においてプライマーエクステ
ンション産物を形成させ、プライムし、エクステンド
し、そしてそのプライマーエクステンション産物を増幅
する工程、 C)得われたプライマーエクステンション産物を分離
し、そしてそれらと検出用または捕捉用オリゴヌクレオ
チドプローブとを接触させて相補的産物を形成させる工
程、並びに D)被検体における標的のウイルスまたは細菌の核酸の
存在指標として前記相補的産物の存在を検出する工程。
標的)核酸配列1種以上の中の1種以上の特異的核酸配
列の増幅または検出に向けられる。このような試料とし
ては、細胞質またはウイルス体、毛髪、体液あるいは検
出できる細菌、ウイルスまたはゲノムDNAもしくはRNAを
含有する他の物質を挙げることができる。事実上、検出
の主目的は診断にあるが、本発明はまた、DNAもしくは
メッセンジャーRNAのクローニング効率の改良、あるい
は化学合成由来の核酸混合物から目的配列を多量に得る
ために使用することもできる。
された核酸配列少なくとも1種を生産する連鎖反応と組
み合わせた場合に特に有用である。産物は、使用された
特異的核酸末端に対応する末端を有する個々の核酸複製
物であろう。
発原料として利用することができ、それは増幅または検
出を目指す特異的核酸を含むかまたは含むことが予測さ
れる。必要があれば核酸混合物を使用することができ
る。複製せしめられる配列はフラグメントまたは核酸全
体であることができる。さらに、増幅せしめる各配列に
対する一連のプライマーを使用することによって1種を
越える核酸配列を同時に増幅することができる。
を起源とする天然に見い出されるDNAもしくはRNAを初め
とする各種起源から得ることができる。それは、血液、
末梢血単球、組織または当該技術分野で既知の他の起源
を初めとする各種組織から抽出することができる。この
発明は、感染固体内およびその間で異質性がいたるとこ
ろに存在しているウイルスによって感染された流体およ
び細胞から抽出されるウイルスDNA(例、ヒト乳頭腫ウ
イルス)、RNAウイルスおよびレトロウイルス(例、HIV
−I)の増幅および検出にとって特に有用である。
て、その方法がDNAを分解しない限りいずれか適当な方
法を使用して被検体から単離される。例えば、Kanら、N
ew Eng.J.Med.297,1080〜1084ページ(1977)やNature,
251,392〜393ページ(1974)に記載されるように、DNA
が分解される傾向を低減した温度およびpHで緩衝化され
たプロテアーゼまたはプロティナーゼKを使用して細胞
からDNAは抽出されうる。他の抽出法は、ヨーロッパ特
許公開第145356号(1985年6月19日公開)、同240191号
(1987年10月7日公開)および同245945号(1987年11月
19日公開)公報ならびにNunbergら、Proc.Nat.Acad.Sc
i.(USA),75(11),5553〜5556ページ、1978およびSa
ikiら、Bio/Technology,3,1008〜1012ページ(1985)
に記載されている。
核酸を使用する親和性捕捉によるか、または当業者に自
明の他の適当な方法によって精製することができる。
対し指数的な量の分子を生産する増幅方法にかけられ
る。数種のDNA分子を目的とする場合には、本発明の増
幅方法を使用してそれらのすべてを複製することができ
るものと理解しなければならない。最終的結果物は、そ
の後評価のための類分手段にかけることができる多量の
検出可能な核酸である。
よび同第4,683,202号(前述)にかなり詳細に記載され
ている。
てそれぞれ特定の核酸に特異的なプライマーを使用する
ことができるが、使用される少なくとも1種のプライマ
ーは本明細書で定義されるような3′末端またはその近
傍で単一ミスマッチであること以外は標的核酸に相補的
である。この重要なプライマーは、前記ミスマッチ部分
にチミン塩基を有する。従って、この発明の利点は、こ
のようなプライマーの使用によって、おそらく標的核酸
配列とプライマーとの間のミスマッチが克服されるであ
ろうし、増幅が効率的に進行する可能性がある点にあ
る。すなわち、理想的な条件下では予定された核酸にす
べてのプライマーが完全な相補性を有するが、特にある
種のウイルスDNAではおそらくミスマッチが存在するで
あろうから本発明の必要性は明らかであろう。「プライ
マーの3′末端またはその近傍」の語は、プライマーの
3′末端の4個のヌクレオチド内でミスマッチが起こる
ことを意味する。好ましくは、プライマーは3′末端ま
たはそれから1塩基離れた位置に配置されたチミン塩基
を有する。最も好ましくは、それは3′末端にある。
を伴うヌクレオチドを有さねばならないが、増幅反応で
使用されるすべてのプライマーがそのように構築されて
いることは必須でない。換言すれば、DNA増幅では両方
の鎖がプライマー類および増幅工程によって増幅され
る。ミスマッチはそれらの鎖の単に1本とまたは両方の
鎖と起こりうる。従って、プライマー類は存在する可能
性のあるミスマッチと同数となるように生成することが
できる。核酸鎖とプライマーとの間にミスマッチが起こ
らない場合には、そのプライマーは、標準的な相補性に
関連する場所でない限り3′末端またはその近傍にチミ
ンを持つ必要はない。
の正確な鎖長は、予期される用途、標的配列の複雑さ、
反応温度およびプライマー源に応じて変動しうるであろ
う。一般的に、この発明で使用されるプライマー類は、
15〜50のヌクレオチドで、好ましくはそれらは20〜30の
ヌクレオチドを有する。
るいは、例えば、ABI DNAシンセサイザー(Synthesize
r)(Applied Biosystemから入手可能)またはBiosearc
h(商標)8600シリーズ、8700シリーズもしくは8800シ
リーズのシンセサイザー(Milligen−Biosearch,Inc.よ
り入手可能)およびそれらの既知の使用方法を初めとす
る既知の技法および装置を使用して調製することができ
る。生物学的起源から単離された天然に見い出されるプ
ライマー類もまた有用である(例えば制限エンドヌクレ
アーゼ消化物)。
時、それらの核酸鎖は、プライマー類と標的DNA鎖のハ
イブリッド形成産物の混合物が生成されるような条件下
で本明細書に記載されるプライマー組成物と接触され
る。このような条件は、米国特許第4,683,202号明細書
に記載されるような増幅に通常使用されるものである。
次に、プライマーエクステンション産物が少なくとも1
種のハイブリッド形成産物と共に生成され、次いで追加
のプライが施され、エクステンション産物が生成され
る。変性(すなわち、相補産物の分離)後、標準的な手
法および装置を使用して反応混合物から複製された標的
核酸を単離することができる。好ましくは、複製された
核酸少なくとも1つがビオチン化される。
にも有用である。通常、目的の核酸配列の殆どはDNAで
見られるもののように二本鎖である。しかしながら、mR
NAのような一本鎖核酸配列は、それらを逆転写酵素を使
用して二本鎖配列に転化した後同様に検出することがで
きる。
核酸を使用して再生される。核酸が2本の鎖を含む場合
には、別々の工程かまたはプライマーエクステンション
産物の生成と同時にそれらの鎖を分離することが必要で
ある。変性は、従来の技術文献に記載されるようないず
れかの物理的、化学的または酵素的な手段を使用して行
うことができる。適当な温度まで加熱することが好まし
い手段である。
pH7〜9の水性緩衝液においてプライマーを使用して追
加の核酸鎖の合成を行うことができる。好ましくは過剰
モル濃度のプライマー類がその緩衝液に加えられるが、
具体的な量は従来技術文献に教示されている(例えば、
米国特許第4,683,202号明細書)。この合成混合液に適
当量のデオキシヌクレオシド三リン酸dATP,dCTP,dGTPお
よびdTTPも加えられ、次いで得られた溶液が10分未満、
好ましくは1〜4分90〜100℃に加熱される。この加熱
後、溶液が好ましくは室温まで冷却され、次いでプライ
マーエクステンション産物の生成を誘導するのに適する
剤(または触媒)が導入される。この誘導剤は、一般に
重合剤として当該技術分野で知られている。これらの産
物を生成するための反応は、既知の条件下で行われる
(一般に、室温から重合がもはや起らなくなるまでの温
度)。
4 DNAポリメラーゼ、クレノウポリメラーゼ、逆転写酵
素および当該技術分野で既知の他の酵素)を初めとする
プライマーエクステンション産物の合成を遂行するよう
に作用するいずれかの化合物または試薬類の組み合わせ
であってよい。他の重合剤は、米国特許第4,683,202号
明細書に記載されている。
ermus aquaticus)から単離されるか、あるいはヨーロ
ッパ特許公開第258017号公報に記載されるようなクロー
ニング法によって合成的に調製されたDNAポリメラーゼ
である。他の好ましいポリメラーゼは、サーマス・サー
モフィラス(Thermus thermophilusから単離される。一
般的に、エクステンション産物の合成は各プライマーの
3′末端で開始され、そして合成が停止するまで鋳型に
沿って5′から3′の方向に進行するであろう。
を含んでなる新たに生成されたプライマーエクステンシ
ョン産物は、本発明の方法の次の工程で使用される最初
の標的鎖と二本鎖分子を形成する。次に、これらの核酸
鎖は前述のように変性することによって分離されて一本
鎖分子類を提供し、そして前述のようにその上で新たな
核酸が合成される。この増幅工程の進行を維持するのに
追加の試薬が必要であるかも知れないが、その後の殆ど
のエクステンション産物はプライマーと結合した特異的
核酸配列(すなわち、相補産物)からなるであろう。
必要なだけ繰り返して使用し、例えば検出に必要とする
所定量の特異的核酸を生成することができる。一般に、
一連の工程は少なくとも一度、好ましくは5〜50度繰り
返すことができる。
多く生成することが望まれる場合には、上述される一般
的な工程で適当な数組のプライマー類を使用する。
プライマーエクステンション産物が最後に分離され、こ
れらのプライマーエクステンション産物(ビオチニル化
されたものを含む)がその産物を捕捉するかまたは検出
するように設計されたオリゴヌクレオチドプローブと接
触される。
るように設計される。従って、プローブはあるタイプの
固相、例えば膜、フィルター、フィルム、スライド、粒
子、マイクロタイタープレートまたは当業者に自明のい
ずれか他の固体材料上に固定化されるか、あるいは固定
可能な状態にある。好ましくは、固相がポリマー粒子
(より詳細には後述する)である。そのオリゴヌクレオ
チドは、このような付着について当該技術分野で既知の
教示された法を使用して前記固相に共有結合または吸着
してよい。例えば、共有結合法の一つは、米国特許出願
第104,200号(Levensonらにより1987年10月2日付で出
願、国際公開第8902931号に対応)に記載される特定の
結合部分の反応を有する。
ルゴヌクレオチドを直接または間接的に結合するのに必
要な表面反応性基を提供するいずれか適切なポリマー材
料から構成することができる。従って、これらの表面反
応性基は、例えば、スルフヒドリル、アミノ、活性ハロ
ゲン原子、エポキシ基、イソシアネート、アジリジン、
活性化2−置換エチルスルホニル、ビニルスルホニル、
活性アルデヒド、2−置換エチルカルボニル、カルボキ
シおよび、それぞれ連結性のスルフヒドリル基、アミノ
基またはヒドロキシ基と反応しうる他の基であることが
できる。
2−置換エチルスルホニル、カルボキシまたはビニルス
ルホニル基を少なくとも1個有するエチレン糸不飽和重
合性モノマー類から製造されるポリマー類より構成され
る。代表的なモノマー類は当該技術分野で既知であり、
当業者にとって自明であろう。特に有用なモノマー類と
しては、反応性カルボキシ基を有するもの、例えば、ア
クリル酸およびメタクリル酸が挙げられる。
めにアビジンと酵素の結合反応することができるように
ビオチニル化されていることが好ましい。すなわち、プ
ライマーはそれに共有結合したビオチン部分を有する。
このようなプライマーとビオチンの結合物は、既知の技
法を使用して容易に製造することができる。
物の不溶性ハイブリッド形成産物は、遠心、濾過および
洗浄を初めとするいずれか適当な分離手段を使用して可
溶性物質から分離することができる。好ましくは、微孔
質濾過膜が使用される。特に有用な微孔質濾過膜として
は、ポリアミド膜〔例えば、Ultipore(商標)、Loprod
yne(商標)またはBiodyne(商標)〕が挙げられる。
器類を伴う分離支持体として使用することができる。し
かしながら、それらは試験装置の一部として固定されて
いることが好ましい。各種の装置が米国特許第3,825,41
0号、同3,888,629号、同3,970,429号および同4,446,232
号明細書に記載されるものを初めとして当該技術分野で
既知である。特に有用な装置は、ヨーロッパ特許公開第
308231号(1989年3月22日公開)公報で記載されてい
る。
ビオチニル化部分と複合体を形成するペルオキシダーゼ
−アビジン結合物と接触される。有用な結合物は数多く
の供給元から市販されている。この複合体化が起こりそ
して未複合体化結合物が流体と共に膜を通過するには、
通常2ないし3分間必要である。
を提供する組成物と接触される。好ましい態様では、ア
ビジンがペルオキシダーゼと結合され、そしてペルオキ
シダーゼと過酸化水素に有用な色素供給組成物が使用さ
れる。
いて当該技術分野で既知である。例えば、ペルオキシダ
ーゼについて有用な色素供給試薬としては、テトラメチ
ルベンジジンおよびその誘導体、ならびに米国特許第4,
089,747号に記載されているトリアリールイミダゾール
ロイコ染料のようなロイコ染料が挙げられる。特に有用
な色素供給組成物としては、例えば、特開平1−202663
号(1989年8月15日公開)公報に記載される特定の安定
化剤との組み合わせで使用されるトリアリールイミダゾ
ールロイコ染料が挙げられる。
標的DNAの存在の指標となる。色素は、しばしば機器を
用いることなく肉眼的に観察することができるが、幾つ
かの例では、色素濃度が薄くまたは電磁スペクトルの可
視領域外にあるため適正な検出にとって適する検出機器
(すなわち、分光光度計)が必要である。これを行うた
めの方法は、当該技術分野で周知である。
ば、着色または放射性粒子)で標識されていてもよく、
このときにはビオチニル化プライマーは不要である。プ
ライマーエクステンション産物の検出は、不溶性複合体
化産物を単離し、次いで肉眼でまたは適当な機器を用い
て標識された固相を検出することによって行われる。
ンを含んでなる固相と複合体を形成しうるビオチニル化
プライマーが使用できる。従って、同位体標識よりむし
ろ捕捉にアビジン−ビオチン複合体が使用される。特願
平1−299877号(1989年11月20日出願)明細書に記載さ
れるような他の特異的なバインディング反応を同様に使
用できる。この態様では、標識を提供するのに検出プロ
ーブを使用して得られる不溶性産物を検出する。プロー
ブはプライマーエクステンション産物の一つと相補的で
あり、そして発色源、蛍光成分、化学発光成分、放射性
標識、酵素、フェリチン、磁性化粒子および当業者に自
明の他の標識を含むいずれか適当な標識で標識すること
ができる。標識はプローブに直接結合するかまたは連結
基もしくは特異的なバインディング複合体を介して間接
的に結合することができる。例えば、この態様では捕捉
のためにアビジン−ビオチン反応が使用可能であるが、
プローブに認識を結合するのに抗体−ハプテン反応が有
用であるかも知れない。他の態様は、この教示によって
当業者の技術水準の範囲内にある。
ンのような細胞性疾患に関連する核酸を増幅または検出
することができる。各種感染症は、細菌、酵母、プロト
ゾアまたはウイルスのような生物体に関する臨床被検体
中の少量DNAの存在によって診断することができる。レ
トロウイルスが本発明で有利に検出され、HIV−Iが特
に興味深いレトロウイルスである。
核酸少なくとも1種の検出方法は次の工程を含んでな
る。
程、 B.前記被検体をプライマー組成物と接触させる工程(な
お、ここで前記プライマー組成物は、プライマーの3′
末端またはその近傍の単一部分を除き核酸鎖の1の配列
にすべての部分で相補的であるプライマーから実質的に
なり、そしてプライマーと核酸鎖との間の単一部分で単
一のミスマッチをもたらすものであり、そして前記プラ
イマーが前記ミスマッチ部分にチミン塩基を伴うヌクレ
オチドを有しており)、 また、他の核酸鎖に実質的に相補的である1以上の追加
のプライマーと前記被検体を接触させて、それらのプラ
イマー類と前記核酸鎖のハイブリッド形成産物を生成す
る工程、 C.熱安定性ポリメラーゼならびにデオキシリボヌクレオ
シド三リン酸、dATP,dCTP,dGTPおよびdTTPの存在下でハ
イブリッド形成産物のプライマーエクステンション産物
を形成する工程(なお、このエクステンション産物は、
それらの相補体から分離された場合にはプライマーエク
ステンション産物の合成鋳型として役く立ちうる)、 D.プライマーエクステンション産物を、それらが合成さ
れた鋳型から分離する工程、 E.前記核酸鎖に相補的な追加のプライマー類を前記分離
されたエクステンション産物と予定された核酸と接触さ
せ、核酸の増幅をもたらして相補産物を生成する工程、 F.工程Eで生成された相補産物からプライマーエクステ
ンション産物を分離する工程、 G.工程Fで分離されたプライマーエクステンション少な
くとも1種と検出または捕捉のために標識されかつそれ
に相補的であるオリゴヌクレオチドプローブと接触させ
てそのプローブとそのプライマーエクステンション産物
の相補産物を生成する工程、ならびに H.被検体中の予定された核酸の存在の指標として工程G
で生成された相補産物を検出する工程。
ずれかの態様に限定することを意味しない。
にミスマッチを有するPCR増幅において使用されるプラ
イマー類効果 この例は、標的核酸のミスマッチの存在する3′末端に
チミン塩基を伴うヌクレオチドを有するプライマー類
が、3′未満に他の塩基を有するプライマー類と比較し
たとき有効な増幅を示すことによって本発明をより具体
的に説明する。
クレオチド類はチミンに関してT、アデニンに関して
A、グアニンに関してGおよびシトシンに関してCの標
準的な略号によって表示されている。3′末端で起こり
うるプライマーと標的との間には12種のミスマッチの可
能性が存在する。それらの4種は、対称(すなわち、A
−A,G−G,C−CおよびT−T)であり、そして8種は非
対称(A−C,C−A,C−T,T−C,G−A,A−G,T−GおよびG
−T)である。最初の文字はプライマー上のヌクレオチ
ドを表し、そして第2番目の文字は標的核酸上のヌクレ
オチドを表す。
末端における塩基以外はほぼ同等の28塩基配列を有する
一連のプライマー類を使用して適正な組み合わせについ
て研究した。プライマー類は、配列の主成分として、HI
V−IのDNA増幅(gag領域)に日常的に使用されているS
K−38プライマーを使用して調製した。このSK−38は自
動シンセサイザーと既知のホスホラミジト(phosphoram
idite)化学を使用して調製した。このプライマーをま
ず3′末端で変化させて標的核酸とミスマッチの可能性
のある12種のうち3種を生成した。次に、それを右方向
に1つ位置を移動させ、相違する3′末端をもたらした
後、さらに多くのミスマッチ変種の3種をその末端で置
換することによって調製した。この手順を2度、すなわ
ち1度は左方向に1つ位置を移動させ、そして1度はそ
れを左方向に4つの位置を移動させることを繰り返し
た。得られたプライマー類の配列を次の表に示す。
使用してBiosearch(商標)8700シンセサイザーで合成
した。これらをポリアクリルアミドゲルの電気泳動で精
製しそして脱塩した。塩基組成の解析を用いてプライマ
ーの純度と組成を評価した。原液は、濃度を調節するた
めに光学濃度測定値を用いてTE緩衝液(後述する)で調
製した。
有するポリ〔スチレン−コ−m&p−(2−クロロエチ
ルスルホニルメチル)スチレン〕(95.5:4.5、モル比)
の粒子を使用してヨーロッパ特許公開第302715号(1989
年2月8日公開)公報に記載されるように調製し、グリ
シン緩衝液(0.1モル濃度、pH8.5)の懸濁液(0.45重量
%固体)で貯蔵した。
有するサーマス・アクアティクス(Thermus aquaticu
s)から単離した。
剤(0.2重量%)ならびに塩化ナトリウム(149ミリモル
濃度)とエチレンジアミン四酢酸(1ミリモル濃度)含
有リン酸緩衝溶液(8.5ミリモル濃度、pH7)を含めた。
二水素ナトリウム20ミリモル濃度(pH7.4)およびエチ
レンジアミン四酢酸2ミリモル濃度ならびにTriton(商
標)X−100非イオン界面活性剤(0.2重量%)を含め
た。
ン塩酸塩緩衝液(10ミリモル濃度)およびエチレンジア
ミン四酢酸(1ミリモル濃度)を含め、塩酸を使用して
pH8に調節した。
ン(10ミリモル濃度、pH8)、塩化カリウム(50ミリモ
ル濃度)および塩化マグネシウム(10ミリモル度)を含
めた。
て示す緩衝液は、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン緩衝液(89ミリモル濃度)、ホウ酸(89ミリモル濃
度)およびエチレンジアミン四酢酸(2ミリモル濃度)
から構成した。
ロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)4,5−ビス(4−メ
トキシフェニル)イミダゾールから精製した:固体ロイ
コ染料をリン酸ナトリウム緩衝液(5ミリモル濃度)中
ポリ(ビニルピロリドン)(20重量%)溶液に溶解した
(0.1重量%溶液を調製)。次に、この溶液を、リン酸
ナトリウム緩衝液中過酸化水素(10ミリモル濃度)、
4′−ヒドロキシアセタニリド(5ミリモル濃度)およ
びジエチレントリアミン五酢酸(10μモル濃度)に加
え、ポリマー1重量%およびロイコ染料0.005重量%の
最終濃度にした。
(Eastman Kodak Co.)は、各試験ウェル中Biodyne(商
標)ナイロン微孔質膜(Pall Corp)を含めた。この膜
は、使用前にスクシニル化カゼイン(1g/m2)で処理し
た。
り、そしてYは、次の配列 5′−GAGTGATGAGGAAGAGGAGGGTG−3′ を有するオリゴヌクレオチドである。
導体にクローン化されたHIV−Iゲノムのgag領域(コア
タンパク質)の180ヌクレオチドセグメントであった。
配列を有する: 5′−X−TTTGGTCCTTGTCTTATGTCCAGAATGC−3′ 上式中、Xは米国特許出願第104,200号(前述)に記載
したように調製し、結合したビオチンテトラエチレング
リコール・スペーサーアームを示す。
遠心管でシータス/パーキン・エルマー(Cetus/Perkin
−Elmer)サーモサイクラーを用いて実施した:標的フ
ラグメント(10-16モル濃度)、プライマー類(各、1
マイクロモル濃度)、ポリメラーゼ(7.5単位/100μ
)、dNTP(合計6ミリモル濃度)、塩化マグネシウム
(10ミリモル濃度)およびPCR緩衝液。
を30周期繰り返した。
面を合成したもので同定した。配列の情報は西洋ワサビ
ペルオキシダーゼ標識オルゴヌクレオチドプローブとハ
イブリッド形成によって確認した。
リコート(6μ)を抜き取り4%アガロースゲル〔3
%NuSieve(商標)および1%Seakem(商標)、FMC Bio
Pooductsから入手可能)にかけた。このゲルはエチジウ
ムブロミド溶液(4μ,10mg/ml)で予め染色した。
「ランニング緩衝液」(600μ)もまたエチジウムブ
ロミド(24μ)を含めた。このゲルを1時間160ボル
ト/cmで電気泳動し、次いで写真をとりそして得られた
吸収帯を可視化した。
μ)を、5分間95℃で溶融し、この遠心管を手短に回
転させ、次いでアビジンビーズ試薬(2μ)とペルオ
キシダーゼ標識プローブ(3μの1ピコモル濃度)を
混合し、そして5分間42℃でインキュベーションした。
希釈溶液(50μ)を添加、混合し、次いでこの溶液を
Surecell(商標)試薬装置の試験ウェルに加え、そして
流体を試験ウェル中の膜を通して流がした。
リン酸緩衝液(pH7)による1:10希釈の希釈溶液50μ〕
で洗浄した。洗浄を4度繰り返した。
の色素をカラーチャート(1〜5の値、5が最高濃度で
ある)を使用して視覚的に評価した。
するゲル電気泳動結果とプローブハイブリッド形成結果
双方のサマリー・マトリックス(summary matrix)を示
す。文字「A」,「C」,「G」および「T」は、核酸
またはプライマー類中のヌクレオチド類を表すのにすべ
ての図で使用されており、これらのヌクレオチド類は、
それぞれアデニン、シトシン、グアニンおよびチミンに
対応する塩基を有する。
で示されている。前記プローブ結果は観察された色素濃
度に対応するカラーチャート値として示されている。結
果のすべては、2つの反復試験の平均である。
を伴うヌクレオチドを有する場合、正の電気泳動結果と
一般的により高い色素濃度で明らかなように増幅効率が
高いままである。プライマー類がアデニン、グアニンま
たはシトシン塩基を有するヌクレオチドを末端基とする
場合には、増幅は弱いかまたは存在しない。このこと
は、本発明のプライマー類の使用が、他のプライマー類
より遥かに容易にプライマーの3′末端もしくはその近
傍におけるミスマッチを克服しうることを示す。
にミスマッチを有するPCR増幅において使用されるプラ
イマー類の効果 増幅反応で使用される塩化マグネシウム量を10ミリモル
濃度に代えて2.5ミリモル濃度とし、dNTPの総量を6ミ
リモル濃度に代えて600マイクロモル濃度に代えたこと
以外は同じ材料を使用して例1の増幅方法を繰り返し
た。この低濃度は、各種増幅反応方法を識別するために
「低塩」濃度と称されてきた。
能なプローブとのハイブリッド形成の結果を示す。これ
らの結果は、塩化マグネシウム濃度の量が結果に影響を
及ばさなかったことをまた明らかにする以外は、前記に
指摘されるような本発明の利点を再度確認する。この結
果は、塩化マグネシウム濃度がしばしば増幅反応に影響
を及ぼすので、予期できないことであった。
ド形成温度を用いる3′末端にミスマッチを有するPCR
増幅において使用されるプライマー類の効果 本例は、増幅周期におけるハイブリッド形成温度を55℃
に代えて40℃としたこと以外は例1と全く同様に実施し
た。
動と検出可能なプローブによるハイブリッド形成が、
3′末端にチミン塩基を伴うヌクレオチドを有するプラ
イマー類は他のプライマー類に比べ3′末端にミスマッ
チを有するにもかかわらず効率的な増幅に非常に有用で
あることを示す。
易、かつ正確に増幅または検出するための方法を提供す
る。さらにこの方法は、プライマーおよび予定された核
酸の標的配列の3′末端またはその近傍における相補性
に単一のミスマッチが存在する場合に効率的に実施する
ことができる。この発明が実施される場合には、そのよ
うなミスマッチによって総合的な産物収率がほとんど低
下しない。従って、増幅はレトロウイルスのように単離
から単離までに変異する複製配列においても相当よい効
率である。
の位置にチミンを伴うヌクレオチドを有するプライマー
を使用することによって達成される。換言すれば、3′
末端から4個のヌクレオチドまでに標的核酸とプライマ
ー間でミスマッチが起こる場合、プライマーはそのヌク
レオチド位置にチミン塩基を有する。このようなプライ
マーの使用は、かかるミスマッチを最も容易に克服し、
そして標的核酸の効率的なプライミングと増幅を維持す
ることが見い出された。この発明は、感染した固体内お
よび固体間に広範囲にわたる異質性が存在するHIV−I
のようなレトロウイルスの検出に特に有用である。
度が使用された場合の各種3′末端ミスマッチを使用す
る増幅結果のサマリー・マトリックスである。これは、
前記例1による。 第2図は、増幅反応が低塩濃度で実施された場合の前記
例2の結果に関する第1図と同様なマトリックスであ
る。 第3図は、増幅反応が高塩濃度と低ハイブリッド形成温
度で実施された場合の前記例3の結果に関する第1図と
同様なマトリックスである。
Claims (2)
- 【請求項1】A)ウイルスまたは細菌の核酸を含む被検
体と、ウイルスまたは細菌の核酸に対する一組のプライ
マーを含有するプライマー組成物とを接触させる工程に
おいて、そのプライマー組成物のプライマー組は、プラ
イマーの3′末端またはその近傍の一か所だけを除くす
べての部分でウイルスまたは細菌の核酸配列と相補的で
あって、そのプライマーとそのウイルスまたは細菌の核
酸配列との間の一か所だけでミスマッチを一つだけもた
らす少なくとも一つのプライマーから実質的になり、そ
のプライマーは、チミン塩基を伴うヌクレオチドをその
ミスマッチ部分に有し、またプライマー組のうちの少な
くとも一方のプライマーはビオチン化されている前記工
程、並びに B)実質的に同時に、得られた混合物中でウイルスまた
は細菌の核酸が増幅するような条件下で、被検体と重合
剤とを接触させる工程、 を含んで成る、少なくとも1種のウイルスまたは細菌の
核酸の増幅方法。 - 【請求項2】A)標的のウイルスまたは細菌の核酸を含
む被検体と、ウイルスまたは細菌の核酸に対する一組の
プライマーを含有するプライマー組成物とを接触させ
て、そのプライマーとウイルスまたは細菌の核酸とのハ
イブリッド形成産物を形成させる工程において、そのプ
ライマー組成物のプライマー組は、プライマーの3′末
端またはその近傍の一か所だけを除くすべての部分でウ
イルスまたは細菌の核酸配列と相補的であって、そのプ
ライマーとそのウイルスまたは細菌の核酸配列との間の
一か所だけでミスマッチを一つだけもたらす少なくとも
一つのプライマーから実質的になり、そのプライマー
は、チミン塩基を伴うヌクレオチドをそのミスマッチ部
分に有し、またプライマー組のうちの少なくとも一方の
プライマーはビオチン化されている前記工程、 B)ハイブリッド形成産物においてプライマーエクステ
ンション産物を形成させ、プライムし、エクステンド
し、そしてそのプライマーエクステンション産物を増幅
する工程、 C)得られたプライマーエクステンション産物を分離
し、そしてそれらと検出用または捕捉用オリゴヌクレオ
チドプローブとを接触させて相補的産物を形成させる工
程、並びに D)被検体における標的のウイルスまたは細菌の核酸の
存在指標として前記相補的産物の存在を検出する工程、 を含んで成る、標的のウイルスまたは細菌の核酸の検出
方法。
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