JPH07102098A - 発泡性有機高分子組成物およびそれを用いた発泡体の製造方法 - Google Patents
発泡性有機高分子組成物およびそれを用いた発泡体の製造方法Info
- Publication number
- JPH07102098A JPH07102098A JP24951793A JP24951793A JPH07102098A JP H07102098 A JPH07102098 A JP H07102098A JP 24951793 A JP24951793 A JP 24951793A JP 24951793 A JP24951793 A JP 24951793A JP H07102098 A JPH07102098 A JP H07102098A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foaming
- organic polymer
- compound
- foam
- blowing agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 有機高分子および化学発泡剤を含む50%以
上発泡用コンパウンドと、物理発泡剤として窒素を含有
する発泡性有機高分子組成物。 【効果】 オゾン層の破壊等の問題なしに発泡度75%
以上という、フロンガスを使用したときと同じくらいの
超高発泡度をもち、かつ均一、微細な発泡構造をもつ発
泡体を得ることができ、特に高度の絶縁特性が要求さ
れ、またその布設時にかなりの過酷な条件下におかれる
ことのある発泡絶縁電線などの絶縁導体の発泡層に適用
した場合、高い絶縁性を有し座屈等が生じない好適な絶
縁導体が得られる。
上発泡用コンパウンドと、物理発泡剤として窒素を含有
する発泡性有機高分子組成物。 【効果】 オゾン層の破壊等の問題なしに発泡度75%
以上という、フロンガスを使用したときと同じくらいの
超高発泡度をもち、かつ均一、微細な発泡構造をもつ発
泡体を得ることができ、特に高度の絶縁特性が要求さ
れ、またその布設時にかなりの過酷な条件下におかれる
ことのある発泡絶縁電線などの絶縁導体の発泡層に適用
した場合、高い絶縁性を有し座屈等が生じない好適な絶
縁導体が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、均一、微細でかつたと
えば75%以上の高度の発泡性を有し、特に同軸ケーブ
ルの絶縁層の形成などに好適な発泡性有機高分子組成物
およびそれを用いた発泡体の製造方法に関する。
えば75%以上の高度の発泡性を有し、特に同軸ケーブ
ルの絶縁層の形成などに好適な発泡性有機高分子組成物
およびそれを用いた発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】高発泡度を有する発泡体を得るため従来
は、発泡剤として各種のフロンガスを使用していたが、
それはオゾン層の破壊を引き起こすという理由から、環
境保護上その使用が規制される方向にある。
は、発泡剤として各種のフロンガスを使用していたが、
それはオゾン層の破壊を引き起こすという理由から、環
境保護上その使用が規制される方向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、フロンガスに代
わる発泡剤が種々検討されているが、これらはいずれも
均一に発泡した高発泡体が得難いという問題がある。従
って、フロンガスを用いることなく高発泡度で、均一か
つ微細な発泡構造を有する発泡体が得られ、しかもオゾ
ン層の破壊という環境問題も引き起こさない発泡体の製
造方法、あるいはこのような発泡体を提供しうる発泡性
組成物が求められている。
わる発泡剤が種々検討されているが、これらはいずれも
均一に発泡した高発泡体が得難いという問題がある。従
って、フロンガスを用いることなく高発泡度で、均一か
つ微細な発泡構造を有する発泡体が得られ、しかもオゾ
ン層の破壊という環境問題も引き起こさない発泡体の製
造方法、あるいはこのような発泡体を提供しうる発泡性
組成物が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機高分子お
よび化学発泡剤を含む50%以上発泡用コンパウンド
と、物理発泡剤として窒素を含有する発泡性有機高分子
組成物、およびこれを使用して高発泡度の発泡体を得る
発泡体の製造方法に関する。
よび化学発泡剤を含む50%以上発泡用コンパウンド
と、物理発泡剤として窒素を含有する発泡性有機高分子
組成物、およびこれを使用して高発泡度の発泡体を得る
発泡体の製造方法に関する。
【0005】本発明で用いられる物理発泡剤は窒素であ
る。物理発泡剤の純度は、99.9%以上が好ましく、
さらに好ましくは99.99%以上である。
る。物理発泡剤の純度は、99.9%以上が好ましく、
さらに好ましくは99.99%以上である。
【0006】本発明で使用される50%以上発泡用コン
パウンドとは、発泡させるべき有機高分子および多量の
化学発泡剤を含む混合物で、物理発泡剤を使用しなくて
も含有されている化学発泡剤の作用によって、50%以
上の発泡度をもつ発泡体が得られるものである。本発明
では、同じ定義で、60%以上発泡用コンパウンド、特
に70%以上発泡用コンパウンドが好ましい。
パウンドとは、発泡させるべき有機高分子および多量の
化学発泡剤を含む混合物で、物理発泡剤を使用しなくて
も含有されている化学発泡剤の作用によって、50%以
上の発泡度をもつ発泡体が得られるものである。本発明
では、同じ定義で、60%以上発泡用コンパウンド、特
に70%以上発泡用コンパウンドが好ましい。
【0007】有機高分子としては、オレフィン系樹脂、
ポリスチレン等の熱可塑性樹脂が対象となるが、就中、
オレフィン系樹脂が好ましい。特に、高密度ポリエチレ
ン(HDPE)や低密度ポリエチレン(LDPE)を始
めとするポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プ
ロピレン共重合体などのα−オレフィン系樹脂が好まし
い。これらは単独でも使用しうるが、混合物として用い
てもよい。
ポリスチレン等の熱可塑性樹脂が対象となるが、就中、
オレフィン系樹脂が好ましい。特に、高密度ポリエチレ
ン(HDPE)や低密度ポリエチレン(LDPE)を始
めとするポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プ
ロピレン共重合体などのα−オレフィン系樹脂が好まし
い。これらは単独でも使用しうるが、混合物として用い
てもよい。
【0008】発泡用コンパウンドのもう一つの構成成分
である化学発泡剤は、発泡剤の役割も果たすが、成核剤
としての役割も果たすことができると考えられているも
のである。このような化学発泡剤の具体例としては、4,
4'- オキシビスベンセンスルホニルヒドラジッド(OB
SH)、アゾジカルボンアミド(ADCA)などの有機
発泡剤や重炭酸ソーダなどの無機分解性化合物など、熱
等により分解してガスを発生するものが挙げられる。こ
れらは単独でも使用しうるが、混合物として使用しても
よい。なかでも、ADCA単独、あるいはADCAとO
BSHの混合物が特に高い発泡度が得られるという点か
ら好ましい。
である化学発泡剤は、発泡剤の役割も果たすが、成核剤
としての役割も果たすことができると考えられているも
のである。このような化学発泡剤の具体例としては、4,
4'- オキシビスベンセンスルホニルヒドラジッド(OB
SH)、アゾジカルボンアミド(ADCA)などの有機
発泡剤や重炭酸ソーダなどの無機分解性化合物など、熱
等により分解してガスを発生するものが挙げられる。こ
れらは単独でも使用しうるが、混合物として使用しても
よい。なかでも、ADCA単独、あるいはADCAとO
BSHの混合物が特に高い発泡度が得られるという点か
ら好ましい。
【0009】発泡用コンパウンドの有機高分子と化学発
泡剤の含有量は使用する有機高分子あるいは化学発泡剤
の種類によって異なり一概に言えないが、一般的に、5
0%以上発泡用コンパウンドであれば、有機高分子10
0重量部に対し、少なくとも1.5重量部、好ましくは
2.0〜10重量部である。60%以上発泡用コンパウ
ンドや70%以上発泡用コンパウンドなどは、上記以上
の多量の化学発泡剤を用いることにより得ることができ
る。
泡剤の含有量は使用する有機高分子あるいは化学発泡剤
の種類によって異なり一概に言えないが、一般的に、5
0%以上発泡用コンパウンドであれば、有機高分子10
0重量部に対し、少なくとも1.5重量部、好ましくは
2.0〜10重量部である。60%以上発泡用コンパウ
ンドや70%以上発泡用コンパウンドなどは、上記以上
の多量の化学発泡剤を用いることにより得ることができ
る。
【0010】発泡用コンパウンドの具体例としては、7
0%発泡用コンパウンドとして、日本ユニカー(株)製
のWN866、50%発泡用コンパウンドとして、日本
ユニカー(株)製のDFDJ−4960などが挙げられ
る。なお、上記市販コンパウンドの発泡度は公称値であ
って、製造条件によって若干上下に変動する。
0%発泡用コンパウンドとして、日本ユニカー(株)製
のWN866、50%発泡用コンパウンドとして、日本
ユニカー(株)製のDFDJ−4960などが挙げられ
る。なお、上記市販コンパウンドの発泡度は公称値であ
って、製造条件によって若干上下に変動する。
【0011】上記発泡用コンパウンドには、さらに成核
剤として無機粒子が含有されていてもよい。このような
無機粒子の具体例として、酸化ケイ素、チッ化ホウ素
(BN)などが挙げられる。無機粒子の使用量は、有機
高分子100重量部に対し0.1〜10重量部、特に
0.2〜5重量部、更には0.3〜3重量部が好まし
い。
剤として無機粒子が含有されていてもよい。このような
無機粒子の具体例として、酸化ケイ素、チッ化ホウ素
(BN)などが挙げられる。無機粒子の使用量は、有機
高分子100重量部に対し0.1〜10重量部、特に
0.2〜5重量部、更には0.3〜3重量部が好まし
い。
【0012】本発明によれば、上記の発泡用コンパウン
ドに、物理発泡剤として窒素を注入し、発泡させること
によって、発泡度75%以上という高発泡度をもち、か
つ発泡構造が均一で緻密な発泡体を得ることができる。
物理発泡剤の添加量は、その種類や使用する有機高分子
によって異なり一概に決まらないが、一般的には、有機
高分子100重量部に対し0.005〜2重量部、好ま
しくは0.1〜0.5重量部である。
ドに、物理発泡剤として窒素を注入し、発泡させること
によって、発泡度75%以上という高発泡度をもち、か
つ発泡構造が均一で緻密な発泡体を得ることができる。
物理発泡剤の添加量は、その種類や使用する有機高分子
によって異なり一概に決まらないが、一般的には、有機
高分子100重量部に対し0.005〜2重量部、好ま
しくは0.1〜0.5重量部である。
【0013】本発明の発泡性組成物には、必要に応じ
て、銅害防止剤、酸化防止剤、着色剤などの添加剤を適
宜配合してもよい。
て、銅害防止剤、酸化防止剤、着色剤などの添加剤を適
宜配合してもよい。
【0014】本発明の発泡方法によれば、特に発泡押出
成形が好ましい態様で、そのなかでも発泡性有機高分子
組成物を導体上に発泡押出成形し、導体上に発泡絶縁層
を形成して通信用同軸ケーブルを製造する方法は特に好
ましい態様である。
成形が好ましい態様で、そのなかでも発泡性有機高分子
組成物を導体上に発泡押出成形し、導体上に発泡絶縁層
を形成して通信用同軸ケーブルを製造する方法は特に好
ましい態様である。
【0015】すなわち、導体上に絶縁層を形成すべく該
発泡性組成物を押出成形方式で導体上に供給し、成形と
同時に発泡構造の絶縁層を形成することができる。たと
えば、発泡用コンパウンドを押出機に供給し、かつ別途
に形成された発泡剤注入孔より物理発泡剤を押出機のバ
レル内に圧入し、バレル内で両者を混合して発泡性有機
高分子組成物とし、これを導体上に発泡押出成形し、発
泡絶縁層を有する絶縁導体を形成する。形成された発泡
絶縁層は、さらに架橋処理や後発泡処理などの後続処理
を施してもよい。なお、上記発泡体製造において、発泡
用コンパウンドとして、有機高分子に予め化学発泡剤を
配合したものを用いるほか、発泡体製造の過程で有機高
分子に化学発泡剤を、物理発泡剤の注入の前または後
に、あるいは同時に加えるようにしてもよい。
発泡性組成物を押出成形方式で導体上に供給し、成形と
同時に発泡構造の絶縁層を形成することができる。たと
えば、発泡用コンパウンドを押出機に供給し、かつ別途
に形成された発泡剤注入孔より物理発泡剤を押出機のバ
レル内に圧入し、バレル内で両者を混合して発泡性有機
高分子組成物とし、これを導体上に発泡押出成形し、発
泡絶縁層を有する絶縁導体を形成する。形成された発泡
絶縁層は、さらに架橋処理や後発泡処理などの後続処理
を施してもよい。なお、上記発泡体製造において、発泡
用コンパウンドとして、有機高分子に予め化学発泡剤を
配合したものを用いるほか、発泡体製造の過程で有機高
分子に化学発泡剤を、物理発泡剤の注入の前または後
に、あるいは同時に加えるようにしてもよい。
【0016】押出機内の温度および圧力は使用される化
学発泡剤、有機高分子等によって適宜決められる。たと
えば、ポリエチレンに化学発泡剤としてOBSHを使用
した場合、150〜170℃、100〜150気圧に調
整するのが好ましい。また、ポリエチレンにADCAを
使用した場合、200〜230℃、100〜150気圧
に調整するのが好ましい。物理発泡剤を圧入するときの
圧力も前記同様、一概には決められないが、普通100
〜200気圧、好ましくは150気圧前後に調整するの
が好ましい。
学発泡剤、有機高分子等によって適宜決められる。たと
えば、ポリエチレンに化学発泡剤としてOBSHを使用
した場合、150〜170℃、100〜150気圧に調
整するのが好ましい。また、ポリエチレンにADCAを
使用した場合、200〜230℃、100〜150気圧
に調整するのが好ましい。物理発泡剤を圧入するときの
圧力も前記同様、一概には決められないが、普通100
〜200気圧、好ましくは150気圧前後に調整するの
が好ましい。
【0017】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0018】実施例1 発泡絶縁ケーブルの製造ラインを用いて、低密度ポリエ
チレンと化学発泡剤としてOBSHを含む50%発泡用
コンパウンドであるDFDJ−4960〔日本ユニカー
(株)製〕を押出機に供給し、押出機バレルから物理発
泡剤として窒素をポリエチレン100重量部に対し0.
2重量部圧入した。これを下記押出条件で銅線(9.6
mm)上に押出発泡した。 第1押出機(65mm)の内部温度:160〜170℃ 第2押出機(90mm)の内部温度:150〜135℃ ダイスを出た発泡層が設けられた銅線は、発泡層の表面
を固めるために、冷却エアーが吹きつけられ、その後冷
却水槽を通り、巻き取られた。得られた発泡絶縁ケーブ
ルの外径は22mmであった。得られた発泡層の発泡
度、セルの平均径および発泡絶縁ケーブルのVSWR特
性、座屈発生の曲げ径、減衰量を測定した。なお、座屈
発生の曲げ径とは、得られた発泡絶縁ケーブル(外径:
22mm)をマンドリルに巻きつけ、初めて座屈が生じ
たときのマンドリルの径を示す。結果を表1に示す。
チレンと化学発泡剤としてOBSHを含む50%発泡用
コンパウンドであるDFDJ−4960〔日本ユニカー
(株)製〕を押出機に供給し、押出機バレルから物理発
泡剤として窒素をポリエチレン100重量部に対し0.
2重量部圧入した。これを下記押出条件で銅線(9.6
mm)上に押出発泡した。 第1押出機(65mm)の内部温度:160〜170℃ 第2押出機(90mm)の内部温度:150〜135℃ ダイスを出た発泡層が設けられた銅線は、発泡層の表面
を固めるために、冷却エアーが吹きつけられ、その後冷
却水槽を通り、巻き取られた。得られた発泡絶縁ケーブ
ルの外径は22mmであった。得られた発泡層の発泡
度、セルの平均径および発泡絶縁ケーブルのVSWR特
性、座屈発生の曲げ径、減衰量を測定した。なお、座屈
発生の曲げ径とは、得られた発泡絶縁ケーブル(外径:
22mm)をマンドリルに巻きつけ、初めて座屈が生じ
たときのマンドリルの径を示す。結果を表1に示す。
【0019】実施例2 50%発泡用コンパウンドの代わりに70%発泡用コン
パウンドを使用した以外は実施例1と同様にして、発泡
絶縁ケーブルを製造した。得られた発泡層の発泡度、セ
ルの平均径および発泡絶縁ケーブルのVSWR特性、座
屈発生の曲げ径、減衰量を実施例1と同様に測定した。
結果を表1に示す。
パウンドを使用した以外は実施例1と同様にして、発泡
絶縁ケーブルを製造した。得られた発泡層の発泡度、セ
ルの平均径および発泡絶縁ケーブルのVSWR特性、座
屈発生の曲げ径、減衰量を実施例1と同様に測定した。
結果を表1に示す。
【0020】比較例1 50%発泡用コンパウンドの代わりに化学発泡剤を含ま
ない低密度ポリエチレンおよび成核剤としてBNをポリ
エチレン100重量部に対し1重量部を使用した以外は
実施例1と同様にして、発泡絶縁ケーブルを製造した。
得られた発泡層の発泡度、セルの平均径および発泡絶縁
ケーブルのVSWR特性、座屈発生の曲げ径、減衰量を
実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
ない低密度ポリエチレンおよび成核剤としてBNをポリ
エチレン100重量部に対し1重量部を使用した以外は
実施例1と同様にして、発泡絶縁ケーブルを製造した。
得られた発泡層の発泡度、セルの平均径および発泡絶縁
ケーブルのVSWR特性、座屈発生の曲げ径、減衰量を
実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明によれば、5
0%以上発泡用コンパウンドを用いた発泡方法におい
て、物理発泡剤として窒素を用いることにより、オゾン
層の破壊等の問題なしに発泡度75%以上という、フロ
ンガスを使用したときと同じくらいの超高発泡度をも
ち、かつ均一、微細な発泡構造をもつ発泡体を得ること
ができる。特に高度の絶縁特性が要求され、またその布
設時にかなりの過酷な条件下におかれることのある発泡
絶縁電線などの絶縁導体の発泡層に適用した場合、座屈
等が生じない好適な絶縁導体が得られる。
0%以上発泡用コンパウンドを用いた発泡方法におい
て、物理発泡剤として窒素を用いることにより、オゾン
層の破壊等の問題なしに発泡度75%以上という、フロ
ンガスを使用したときと同じくらいの超高発泡度をも
ち、かつ均一、微細な発泡構造をもつ発泡体を得ること
ができる。特に高度の絶縁特性が要求され、またその布
設時にかなりの過酷な条件下におかれることのある発泡
絶縁電線などの絶縁導体の発泡層に適用した場合、座屈
等が生じない好適な絶縁導体が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 開出 保 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱電 線工業株式会社内 (72)発明者 坂本 敏夫 神奈川県大和市上草柳3−13−9 (72)発明者 橋本 哲 神奈川県横須賀市岩戸5−14−19 (72)発明者 吉田 守 神奈川県横浜市戸塚区鳥が丘29−18
Claims (10)
- 【請求項1】 有機高分子および化学発泡剤を含む50
%以上発泡用コンパウンドと、物理発泡剤として窒素を
含有する発泡性有機高分子組成物。 - 【請求項2】 化学発泡剤としてADCAおよび/また
はOBSHを含む請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 発泡用コンパウンドが60%以上発泡用
コンパウンドである請求項1あるいは2記載の組成物。 - 【請求項4】 発泡用コンパウンドが70%以上発泡用
コンパウンドである請求項1あるいは2記載の組成物。 - 【請求項5】 有機高分子および化学発泡剤を含む50
%以上発泡用コンパウンドに、物理発泡剤として窒素を
注入して発泡させることによる高発泡度発泡体の製造方
法。 - 【請求項6】 前記発泡させる方法が、発泡押出成形で
ある請求項5記載の製造方法。 - 【請求項7】 前記発泡押出成形が、導線を被覆するた
めの発泡押出コーティングである請求項6記載の製造方
法。 - 【請求項8】 化学発泡剤として、ADCAおよび/ま
たはOBSHを使用することを特徴とする請求項5、6
あるいは7記載の製造方法。 - 【請求項9】 発泡用コンパウンドとして、60%以上
発泡用コンパウンドを用いることを特徴とする請求項
5、6、7あるいは8記載の製造方法。 - 【請求項10】 発泡用コンパウンドとして、70%以
上発泡用コンパウンドを用いることを特徴とする請求項
5、6、7あるいは8記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24951793A JP3193209B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 高発泡度発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24951793A JP3193209B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 高発泡度発泡体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07102098A true JPH07102098A (ja) | 1995-04-18 |
JP3193209B2 JP3193209B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=17194158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24951793A Expired - Fee Related JP3193209B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 高発泡度発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3193209B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000040645A1 (de) * | 1999-01-08 | 2000-07-13 | Cognis Deutschland Gmbh | Verfahren zur herstellung beladbarer kunststoffschäume |
WO2000040644A3 (de) * | 1999-01-08 | 2000-09-21 | Cognis Deutschland Gmbh | Verfahren zur herstellung beladbarer kunststoffschäume |
-
1993
- 1993-10-05 JP JP24951793A patent/JP3193209B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000040645A1 (de) * | 1999-01-08 | 2000-07-13 | Cognis Deutschland Gmbh | Verfahren zur herstellung beladbarer kunststoffschäume |
WO2000040644A3 (de) * | 1999-01-08 | 2000-09-21 | Cognis Deutschland Gmbh | Verfahren zur herstellung beladbarer kunststoffschäume |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3193209B2 (ja) | 2001-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6335490B1 (en) | Insulating material for coaxial cable, coaxial cable and method for producing coaxial cable | |
US5574074A (en) | Foamable organic polymer composition and production of foamed article | |
JP2004250529A (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡体用組成物とその発泡体、および発泡体の製造方法 | |
MXPA05011367A (es) | Composicion de espuma de pequena perdida y cable que tiene una capa de espuma de pequena perdida. | |
JP3523943B2 (ja) | 高発泡絶縁ポリエチレン用の発泡性樹脂組成物及びこれを被覆して作った高発泡絶縁ポリエチレン被覆電線 | |
US5180754A (en) | Polymer composition for foam molding | |
JPH07102098A (ja) | 発泡性有機高分子組成物およびそれを用いた発泡体の製造方法 | |
JP3227091B2 (ja) | 同軸ケーブル用絶縁材料、同軸ケーブルおよび同軸ケーブルの製造方法 | |
JP3092773B2 (ja) | 発泡性有機高分子組成物および発泡体の製造方法 | |
JP2597299B2 (ja) | 発泡体および発泡体の製造法 | |
JP3241126B2 (ja) | 細径高発泡ポリエチレン絶縁ケーブルおよびその製造方法 | |
US6087408A (en) | Process for the production of polyolefin resin foams | |
JP2668198B2 (ja) | 発泡押出成形用のポリマー組成物 | |
JP4126491B2 (ja) | 発泡性樹脂組成物およびプロピレン系樹脂発泡体 | |
JP2668174B2 (ja) | 発泡成形用のポリマー組成物 | |
JP5019674B2 (ja) | 発泡成形体用樹脂組成物、発泡成形体およびその製造方法 | |
JPH0755990B2 (ja) | 電線被覆用の発泡性ポリオレフィン樹脂組成物 | |
JPH0476028A (ja) | 高発泡絶縁ポリエチレン用発泡性樹脂組成物およびその製造方法 | |
JP2547130B2 (ja) | 発泡成形用ポリマー組成物 | |
JP3514835B2 (ja) | 高発泡体被覆電線およびその製造方法 | |
JPH0440379B2 (ja) | ||
JPH06145399A (ja) | ポリエチレン発泡体の製造方法 | |
JPH0836920A (ja) | 発泡絶縁電線 | |
JPH06157800A (ja) | ポリエチレン発泡体の製造方法 | |
JP2004238436A (ja) | オレフィン系樹脂発泡体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |