JPH07102036A - スキン付きポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

スキン付きポリウレタンフォームの製造方法

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JPH07102036A
JPH07102036A JP5248274A JP24827493A JPH07102036A JP H07102036 A JPH07102036 A JP H07102036A JP 5248274 A JP5248274 A JP 5248274A JP 24827493 A JP24827493 A JP 24827493A JP H07102036 A JPH07102036 A JP H07102036A
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JP
Japan
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polyol
skin
group
polyurethane foam
compound
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Application number
JP5248274A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Wada
浩志 和田
Kyuichi Harada
久一 原田
Noboru Hasegawa
昇 長谷川
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】水発泡によるインテグラルスキン付きポリウレ
タンフォームの製造。 【構成】水酸基価が30〜85、水酸基数が2〜8、粘
度が25℃で1000cpで、かつ全体のオキシエチレ
ン基含有量が20重量%以下であるポリオキシアルキレ
ンポリオール、鎖伸長剤およびポリイソシアネート化合
物を、触媒と発泡剤としての水の存在下反応させてスキ
ン付きポリウレタンフォームを製造する。 【効果】フォーム成形品の成形性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキン付きポリウレタ
ンフォームの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インテグラルスキン付きポリウレタンフ
ォーム成形品はスキン層がフォーム層とともに一体成形
されており、優れた弾性と触感を持つためステアリング
ホイール、クラッシュパッド、ヘッドレスト、アームレ
スト等の自動車用内装部品に多用されている。
【0003】インテグラルスキン付きポリウレタンフォ
ームは、モールド成形時に、金型内壁と接触するフォー
ムの発泡を抑えてエラストマー状のスキン層を作ること
によって、表皮とフォームを同時成形する成形法であ
る。
【0004】インテグラルスキンの形成原理は、次のよ
うに考えられている。すなわち、発泡剤として比較的高
沸点のフロン系発泡剤を用いると、発泡時に金型内壁と
接触するフォーム表層部では、反応熱が金型に奪われる
と同時に高圧のためフロン系発泡剤が気化できずに、無
発泡のスキン層ができると考えられる。
【0005】従って、インテグラルスキン付きポリウレ
タンフォームを製造する場合原材料として適したポリオ
ールとイソシアネートを選択する必要があるのはもちろ
んであるが発泡剤の選択が最も重要である。40〜60
℃の温度である金型内壁近くで発泡圧により凝集しやす
い化合物が発泡剤として選択される。その理由で従来ト
リクロロフルオロメタン(R−11)のみが使用されて
きた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、R−11等の
フロン系発泡剤はオゾン破壊連鎖反応により大気中のオ
ゾン層を破壊する恐れがあり、その使用量を低下させる
ことが要望されている。イソシアネートと反応して二酸
化炭素を放出する水はフロン系発泡剤の代替として使用
されてきている。しかし、製造される発泡合成樹脂を脆
化させる、ポリイソシアネート化合物の使用量が増大す
るため経済的に不利となる等の欠点がある。さらに、イ
ンテグラルスキン付きポリウレタンフォームの製法にお
いて、沸点が低く常温で気体の二酸化炭素でインテグラ
ルスキンを形成することは困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決した下記発明である。すなわち、水酸基価が30
〜85、水酸基数が2〜8、粘度が25℃で1000c
p以下で、かつ全体のオキシエチレン基含有量が20重
量%以下であるポリアキシアルキレンポリオールを主成
分とする高分子活性水素化合物、鎖伸長剤およびポリイ
ソシアネート化合物を、水および不活性ガスから選ばれ
た少なくとも1種の発泡剤、および触媒の存在下に反応
させることを特徴とするスキン付きポリウレタンフォー
ムの製造方法である。
【0008】本発明におけるスキン付きポリウレタンフ
ォームとは、ポリウレタンフォーム成形の際ポリウレタ
ンフォームの形成と同時に、ポリウレタンフォームと同
じポリウレタン材質の発泡していないスキン層が一体的
に形成された成形品をいう。また、本発明におけるスキ
ンとは、インテグラルスキンはもちろん、インテグラル
スキンに比較してフォーム層との境界が比較的明瞭であ
るスキンも意味する。
【0009】本発明で使用される高分子活性水素化合物
はポリオキシアルキレンポリオールを主成分とする。該
ポリオキシアルキレンポリオールは、水酸基価が30〜
85、水酸基数が2〜8、粘度が25℃で1000cp
以下で、かつ全体のオキシエチレン基含有量が20重量
%以下である。水酸基価は特に30〜75が好ましく、
さらに好ましくは39〜75である。また、水酸基数は
2.5〜8、特に3〜8が好ましい。
【0010】なお、本発明におけるポリオキシアルキレ
ンポリオールは2種以上の混合物であってもよいことは
勿論である。その場合、平均の水酸基数および水酸基価
が上記の範囲内になっていることが必要である。例え
ば、水酸基価が30〜60で水酸基数が6のポリオキシ
アルキレンポリオール50重量%と、水酸基価が30〜
85で水酸基数が3のポリオキシアルキレンポリオール
50重量%で混合して得られる、平均の水酸基数および
水酸基価が上記の範囲内の混合物などが挙げられる。
【0011】上記のポリオキシアルキレンポリオールと
しては、多価イニシエーターにアルキレンオキシドの少
なくとも1種を付加して得られるポリオキシアルキレン
ポリオールが用いられる。
【0012】アルキレンオキシドとしては炭素数2以上
のアルキレンオキシド、具体的には、エチレンオキシ
ド、1,2−プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオ
キシド、2,3−ブチレンオキシド、スチレンオキシ
ド、が挙げられる。特に、1,2−プロピレンオキシ
ド、1,2−ブチレンオキシド、および2,3−ブチレ
ンオキシドから選ばれる少なくとも1種とエチレンオキ
シドの併用が好ましい。
【0013】本発明のポリオキシアルキレンポリオール
は、オキシエチレン基を含有することが好ましい。末端
にオキシエチレン基を含有するポリオキシアルキレンポ
リオールは多価イニシエーターに1,2−プロピレンオ
キシドや1,2−ブチレンオキシド等炭素数3以上のア
ルキレンオキシドを付加した後にエチレンオキシドを付
加することによって得られる。
【0014】また、多価イニシエーターにエチレンオキ
シドと炭素数3以上のアルキレンオキシドとを順次ある
いは混合して付加し、最後の段階でエチレンオキシドを
付加することにより、内部にオキシエチレン基を含有す
るポリオキシアルキレンポリオールが得られる。
【0015】オキシエチレン基を含有する場合、オキシ
エチレン基の含有量は少なくとも3重量%であることが
好ましく、特に少なくとも5重量%であることが好まし
い。末端や内部に存在するオキシエチレン基を含めてポ
リオキシアルキレンポリオール中の全オキシエチレン基
含有量は20重量%以下である。また、その場合オキシ
エチレン基大部分は分子鎖の末端部分に存在することが
好ましい。特に、オキシエチレン基は15重量%以下で
あることが好ましい。
【0016】上記ポリオキシアルキレンポリオールを製
造する場合に使用される多価のイニシエーターとして
は、多価アルコール、多価フェノール、ポリアミン、ア
ルカノールアミン、等がある。
【0017】たとえば、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセ
リン、デキストロース、シュークロース、ビスフェノー
ルA,エチレンジアミン、およびこれらにアルキレンオ
キシドを付加して得られる目的物よりは低分子量のポリ
オキシアルキレンポリオール、等がある。
【0018】これらイニシエーターは1種はもちろん、
2種以上を併用してもよい。特に好ましい多価イニシエ
ーターは多価アルコールである。
【0019】本発明におけるポリオキシアルキレンポリ
オールとして、ポリマー分散ポリオールを用いることが
できる。ポリマー分散ポリオールのマトリックスである
ポリオールは前記ポリオキシアルキレンポリオールであ
ることが好ましい。ポリマー分散ポリオールは、このマ
トリックス中にポリマー微粒子が安定的に分散している
分散体であり、ポリマーとしては付加重合体系ポリマー
や縮重合体系ポリマーがある。
【0020】マトリックスが従来のポリオールであるポ
リマー分散ポリオールは公知であり、ポリウレタン弾性
フォーム用ポリオールとして広く用いられている。本発
明におけるポリマー分散ポリオールは前記ポリオキシア
ルキレンポリオールをマトリックスとして従来の方法で
製造することができる。また、従来知られているポリマ
ー分散ポリオールの比較的少量を前記ポリオキシアルキ
レンポリオールに添加してもよい。
【0021】ポリマー分散ポリオール中のポリマー微粒
子は、アクリロニトリル、スチレン、メタクリレート、
アクリレート、その他のビニルモノマーのホモポリマー
やコポリマー等の付加重合体系ポリマーやポリエステ
ル、ポリウレア、ポリウレタン、メラミン樹脂、等の縮
重合系ポリマーからなる。このポリマー微粒子の存在に
より、ポリマー分散ポリオール全体の水酸基価はマトリ
ックスのポリオールの水酸基価よりも一般的にいって低
下する。
【0022】従って、前記ポリオキシアルキレンポリオ
ールをマトリックスとするポリマー分散ポリオールの全
体の水酸基価は60以下、特に3〜35であることが好
ましい。
【0023】全ポリオール中のポリマー微粒子の含有量
は、通常40重量%以下であることが好ましい。ポリマ
ー微粒子の量は特に多い必要はなく、また多すぎても、
経済的な面以外では不都合ではない。多くの場合3〜3
5重量%以下が好ましい。また、ポリオール中のポリマ
ー微粒子の存在は必ずしも必須ではないが、それが存在
するとフォームの硬度、通気性、その他の物性の向上に
有効である。
【0024】本発明において前記ポリオキシアルキレン
ポリオール以外の高分子量ポリオールや他の高分子量活
性水素化合物を任意の成分として併用できるが、その使
用は必須ではない。しかしスキン付きポリウレタンフォ
ームの物性を向上させる目的で、あるいは他の目的のた
めに使用することができる。たとえば、スキン付きポリ
ウレタンフォームの親水性を低減させるために水酸基含
有ポリブタジエン等の疎水性の高い高分子量ポリオール
を用いることが好ましい場合がある。
【0025】このような、高分子量ポリオールとして
は、水酸基当たりの平均分子量が400以上、特に80
0以上であり、1分子当たりの平均水酸基の数が1. 6
〜4であるポリオールが好ましい。水酸基当たりの平均
分子量は10000以下が好ましい。このような高分子
量ポリオールとしては、たとえば水酸基含有ポリブタシ
エン等の水酸基含有炭化水素系ポリマー、ポリエステル
ポリマー、ポリオキシテトラメチレンポリオール等があ
る。
【0026】本発明の高分子量ポリオール以外の高分子
活性水素化合物として、1級アミノ基あるいは2級アミ
ノ基を2以上有する高分子量ポリアミンや1級アミノ基
あるいは2級アミノ基を1以上かつ水酸基を1以上有す
る高分子量化合物を併用することもできる。
【0027】これら高分子量活性水素化合物の官能基当
たりの分子量は400以上、特に800以上で、1分子
当たりの官能基の数は2〜8が好ましい。官能基当たり
の分子量は10000以下が好ましい。
【0028】このような化合物としては、前記のような
ポリオキシアルキレンポリオールの水酸基の1部ないし
全部をアミノ基に変換させて得られる化合物や前記のよ
うなポリオキシアルキレンポリオールと過剰当量のポリ
イソシアネート化合物とを反応させて得られる末端にイ
ソシアネート基を有するプレポリマーのイソシアネート
基を加水分解してアミノ基に変換して得られる化合物が
ある。
【0029】なお、前記ポリオキシアルキレンポリオー
ルと併用しうる高分子量活性水素化合物を使用する場
合、その使用量は両者の合計に対して40重量%以下、
特に20重量%以下が好ましい。
【0030】本発明における鎖伸長剤としては、水酸
基、1級アミノ基および2級アミノ基から選ばれる官能
基を2個以上有し、分子量400以下の少なくとも1種
の化合物が好ましい。鎖伸長剤は2種以上併用してもよ
い。
【0031】水酸基を有するポリオール系鎖伸長剤は、
2〜4個の水酸基を有することが好ましい。このポリオ
ール系鎖伸長剤はエチレングリコールや1,4−ブタン
ジオール等の代表的鎖伸長剤を含む。また、その他の多
価アルコール、および多価アルコールにアルキレンオキ
シドを付加して得られる低分子量ポリオキシアルキレン
ポリオール、3級アミノ基を有するポリオール等のポリ
オールがある。
【0032】ポリオール系鎖伸長剤としては、具体的に
は例えば下記例示の化合物があるが、これらに限られる
ものではない。好ましくはエチレングリコールと1,4
−ブタンジオールである。エチレングリコール、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−
ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、トリエタノー
ルアミン、N−アルキルジエタノール、ビスフェノール
−A−アルキレンオキシド付加物。
【0033】1級アミノ基および2級アミノ基を有す
る、アミン系鎖伸長剤としては、芳香族ポリアミン、脂
肪族ポリアミン、脂環族ポリアミン等がある。
【0034】芳香族ポリアミンとしては芳香族ジアミン
が好ましい。芳香族ジアミンとしては、アミノ基が結合
している芳香核にアルキル基、シクロアルキル基、アル
コキシ基、アルキルチオ基、電子吸引性基から選ばれた
少なくとも1個の置換基を有する芳香族ジアミンが好ま
しく、特にジアミノベンゼン誘導体が好ましい。電子吸
引性基を除く上記置換基はアミノ基が結合した芳香核に
2〜4個結合していることが好ましく、特にアミノ基の
結合部位に対してオルト位の少なくとも1個、好ましく
はすべてに結合していることが好ましい。
【0035】電子吸引性基はアミノ基が結合している芳
香核に1あるいは2個結合していることが好ましい。も
ちろん、電子吸引性基と他の置換基が1つの芳香核に結
合していてもよい。アルキル基、アルコキシ基、および
アルキルチオ基の炭素数は4以下が好ましく、シクロア
ルキル基はシクロヘキシル基が好ましい。電子吸引性基
としては、ハロゲン原子、トリハロメチル基、ニトロ
基、シアノ基、アルコキシカルボニル基等が好ましく、
特に塩素原子、トリフルオロメチル基、およびニトロ基
が好ましい。
【0036】脂肪族ポリアミンとしては炭素数6以下の
ジアミノアルカンやポリアルキレンポリアミン、低分子
量ポリオキシアルキレンポリオールの水酸基の1部〜全
部をアミノ基に変換して得られるポリアミン等がある。
さらに、アミノアルキル基を2個以上有する芳香族化合
物、アミノアルキル基を合計2個以上有する芳香族化合
物、および上記のような置換基を有するこれら芳香族化
合物、等の芳香核を有するポリアミンを使用することも
できる。脂環族ポリアミンとしては、アミノ基および/
またはアミノアルキル基を2個以上有するシクロアルカ
ンがある。モノエタノールアミンやジエタノールアミン
等のアルカノールアミンも使用できる。
【0037】アミン系鎖伸長剤の具体例を下記に挙げる
がこれらに限定されるものではない。特に好ましいもの
は、ジエチルトルエンジアミン[すなわち、1−メチル
−3,5−ジエチル−2,4(あるいは2,6)−ジア
ミノベンゼンの1種あるいは混合物]、ジメチルチオト
ルエンジアミン、モノクロルジアミノベンゼン、トリフ
ルオロメチルジアミノベンゼン、等のジアミノベンゼン
誘導体である。
【0038】1−メチル−3,5−ジエチル−2,4
(あるいは2,6)−ジアミノベンゼン(DETD
A)、2−クロロ−p−フェニレンジアミン(CP
A)、1−メチル−3,5−ジメチルチオ−2,4(あ
るいは2,6)−ジアミノベンゼン、1−トリフルオロ
メチル−3,5−ジアミノベンゼン、1−トリフルオロ
メチル−4−クロル−3,5−ジアミノベンゼン、2,
4−トルエンジアミン、2,6−トルエンジアミン、ビ
ス(3,5−ジメチル−4−アミノフェニル)メタン、
4,4−ジアミノジフェニルメタン、エチレンジアミ
ン、m−キシレンジアミン、1,4−ジアミノヘキサ
ン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イ
ソホロンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン。
【0039】ポリイソシアネート化合物としては、イソ
シアネート基を2以上有する芳香族系、脂環族系、ある
いは脂肪族系のポリイソシアネート、それら2種類以上
の混合物、およびそれらを変性して得られる変性ポリイ
ソシアネートがある。具体的には、たとえば、トリレン
ジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソ
シアネート(通称:クルードMDI)、キシリレンジイ
ソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HM
DI)、等のポリイソシアネートやそれらのプレポリマ
ー型変性体、ヌレート変性体、ウレア変性体、カルボジ
イミド変性体等がある。
【0040】本発明においては、発泡剤として水および
不活性ガスから選ばれた少なくとも1種の発泡剤を使用
する。不活性ガスとしては具体的には、空気、窒素等が
例示される。本発明においては水のみを発泡剤として使
用することが特に好ましい。これら発泡剤の使用量は特
に限定されるものではないが、水のみを使用する場合、
高分子活性水素化合物100重量部に対して10重量部
まで、特に0.1〜5重量部が適当である。その他の発
泡剤も発泡倍率等の要求に応じて適切な量使用すること
ができる。
【0041】ポリオールとポリイソシアネート化合物を
反応させる際、通常、触媒の使用が必要とされる。本発
明においては泡化反応と呼ばれる水とポリイソシアネー
トの反応に比較して、樹脂化反応と呼ばれているポリオ
キシアルキレンポリオールや鎖伸長剤の活性水素含有基
とイソシアネート基の反応を促進させる化合物を触媒と
して使用することが好ましい。
【0042】本発明において上記触媒として、トリエチ
レンジアミン、トリエチルアミン、ビス(2−ジメチル
アミノエチル)エ−テル、イミダゾール化合物、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7とその
有機酸塩、およびN,N,N−トリス(ジメチルアミノ
プロピル)ヘキサヒドロ−S−トリアジン等から選ばれ
るアミン化合物、有機金属化合物、ならびに、有機酸塩
から選ばれる少なくとも1種、を使用する事が好まし
い。
【0043】イミダゾール化合物としては、1,1′−
(オキシジエチレン)ビス(2−メチル−イミダゾー
ル)、1,1′−(オキシジエチレン)ビス(イミダゾ
ール)、1−メチルイミダゾール、1−エチルイミダゾ
ール、1−プロピルイミダゾール、1−ブチルイミダゾ
ール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−エチル−2
−メチルイミダゾール、1−プロピル−2−メチルイミ
ダゾール、1−n−ブチル−2−メチルイミダゾール、
1−イソブチル−2−メチルイミダゾール1−デシル−
2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミ
ダゾール、2−エチル−1,4−ジメチルイミダゾー
ル、2−エチル−1,5−ジメチルイミダゾール、1−
ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル
−2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−アミノエ
チル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチルアミ
ノエチル−2−メチルイミダゾール、等が挙げられる。
【0044】また、イミダゾール化合物以外のアミン化
合物系触媒としては、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデセン−7(DBU)およびそのカルボン
酸塩やフェノール塩等有機酸塩、N,N,N−トリス
(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−トリア
ジン、等が挙げられる。アミン化合物系触媒の使用量は
高分子活性水素化合物100重量部に対して10重量部
まで、特に0.05〜5重量部が好ましい。
【0045】有機金属化合物系触媒としては、有機スズ
化合物や有機ビスマス化合物、有機鉛化合物、有機亜鉛
化合物、等がある。
【0046】例えば、ジ−n−ブチルスズオキサイド、
ジ−n−ブチルスズジラウレート、ジ−n−ブチルス
ズ、ジ−n−ブチルスズジアセテート、ジ−n−オクチ
ルスズオキサイド、ジ−n−オクチルスズジラウレー
ト、モノブチルスズトリクロライド、ジ−n−ブチルス
ズジアルキルメルカプタン、ジ−n−オクチルスズジア
ルキルメルカプタン、等がある。有機金属化合物系触媒
の使用量は高分子活性水素化合物100重量部に対して
5重量部まで、特に0.005〜1重量部が好ましい。
【0047】また、有機酸塩系触媒としては、カルボン
酸金属塩等のイソシアネート基どうしを反応させる多量
化触媒が挙げられる。具体的には酢酸カリウムが挙げら
れる。
【0048】本発明においては、特に、上記アミン化合
物系触媒と有機金属化合物系触媒または有機酸塩系触媒
との併用が好ましい。特に、上記アミン化合物系触媒と
有機金属化合物系触媒との併用が好ましい。また、トリ
エチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)
エーテル等の一般的な3級アミン触媒との併用も可能で
ある。
【0049】さらに、良好な気泡を形成するための整泡
剤も多くの場合使用される。整泡剤としては、たとえば
シリコーン系整泡剤や含フッ素化合物系整泡剤等があ
る。その他、任意に使用しうる配合剤としては、たとえ
ば充填剤、安定剤、着色剤、難燃剤等がある。
【0050】スキン付きポリウレタンフォームの成形は
高圧発泡機を用いて反応性混合物を金型に注入する方法
(すなわち、反応射出成形方法)で行われることが好ま
しい。高圧発泡機は通常の2液を混合するタイプが好ま
しく、そのうちの1液がポリイソシアネート化合物、他
の液はポリイソシアネート化合物以外の全原料の混合物
が用いられる。場合によっては、触媒あるいは破泡剤
(通常一部の高分子量ポリオールに分散ないし溶解して
用いる)を別成分とする合計3成分で反応性混合物を形
成し注入することもできる。
【0051】本発明においてオキシエチレン含有量が低
い多官能の高分子量ポリオールと樹脂化を促進する触媒
を併用すると反応前半の重合の際に、急激な温度上昇を
ともなう。よって、金型表面とフォーム内部の温度差が
大きくなり、発泡剤として水を使用した場合でも、スキ
ン層が形成されると考えられる。
【0052】従来、スキンは発泡剤としてR−11の使
用が必須と考えられていた。しかし、本発明によればフ
ロン系発泡剤を使用しなくともスキンを形成することが
可能である。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
【0054】実施例(例1〜4)および比較例(例5)
で使用したポリオキシアルキレンポリオールA〜Dの分
子量、官能基数、オキシエチレン基含有量(EO基含有
量/重量%)、水酸基価(mgKOH/g)および25
℃における粘度(cp)を表1に示す。他の処方成分を
表2に示す。
【0055】表1および表2に示した原料を表3に示し
た処方(数字は重量部)で使用した。このうち、ポリイ
ソシアネート化合物を反応射出成形装置(高圧発泡機)
の一方の原料タンクに入れ、その液温を25〜40℃に
調節した。また、ポリオール化合物、鎖伸長剤、触媒等
の混合物を反応射出成形装置の他方の原料タンクに入
れ、その液温を25〜40℃に調節した。
【0056】両者をイソシアネートインデックスが10
5となる割合で混合して射出した。イソシアネートイン
デックスとは、全活性水素化合物の1当量に対するイソ
シアネート化合物の当量の100倍をいう。射出条件
は、射出圧力150kg/cm2 、射出量200g/s
とした。成形型には300mm×500mm×10mm
(t)の内寸法をもつ金型を使用し、その型温は40〜
60℃に調整した。
【0057】得られたスキン付きフォームのスキン形成
状態、すなわち、成形品密度(kg/cm3 )、スキン
厚み(mm)を表4に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【発明の効果】従来、スキン付きフォームでは、発泡剤
としてR−11を使用しない発泡において、スキンを形
成させることは非常に困難であった。本発明に示される
システムを使用することでR−11を使用しないで製造
されたスキン付きポリウレタンフォーム成形品の成形性
が大幅に向上する効果が認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基価が30〜85、水酸基数が2〜
    8、粘度が25℃で1000cp以下で、かつ全体のオ
    キシエチレン基含有量が20重量%以下であるポリアキ
    シアルキレンポリオールを主成分とする高分子活性水素
    化合物、鎖伸長剤およびポリイソシアネート化合物を、
    水および不活性ガスから選ばれた少なくとも1種の発泡
    剤、および触媒の存在下に反応させることを特徴とする
    スキン付きポリウレタンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】ポリアキシアルキレンポリオールの水酸基
    価が、30〜75である、請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】ポリアキシアルキレンポリオールの水酸基
    数が、2.5〜8である、請求項1の製造方法。
  4. 【請求項4】ポリアキシアルキレンポリオールのオキシ
    エチレン基含有量が、15重量%以下である、請求項1
    の製造方法。
  5. 【請求項5】発泡剤が実質的に水のみからなる、請求項
    1の製造方法。
  6. 【請求項6】得られるスキン層の厚さを0.5mm以上
    とした、請求項1の製造方法。
  7. 【請求項7】高分子活性水素化合物、鎖伸長剤、触媒お
    よび発泡剤を含有する成分ならびにポリイソシアネート
    化合物を含有する成分の2成分を用いて、反応射出成形
    で、スキン付きポリウレタンフォームを製造する、請求
    項1の製造方法。
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JP2001205288A (ja) * 2000-01-28 2001-07-31 Takeda Chem Ind Ltd 水処理用担体、水処理用担体の製造方法および水処理用装置

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JP4514874B2 (ja) * 2000-01-28 2010-07-28 日本エンバイロケミカルズ株式会社 水処理用担体、水処理用担体の製造方法および水処理用装置

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