JPH0710117Y2 - エンジンのチェーンテンショナ - Google Patents

エンジンのチェーンテンショナ

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JPH0710117Y2
JPH0710117Y2 JP13558987U JP13558987U JPH0710117Y2 JP H0710117 Y2 JPH0710117 Y2 JP H0710117Y2 JP 13558987 U JP13558987 U JP 13558987U JP 13558987 U JP13558987 U JP 13558987U JP H0710117 Y2 JPH0710117 Y2 JP H0710117Y2
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JP
Japan
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chain
tensioner
oil
wall portion
slack side
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JP13558987U
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JPS6439958U (ja
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隆 迫野
茂樹 中谷
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンのチェーンテンショナに関する。
(従来技術) 一般にエンジンは、該エンジンの下部に駆動軸(エンジ
ン出力軸)を有し、該エンジンの上部に被駆動軸、例え
ばカムシャフトを有しており、この駆動軸及び被駆動軸
の各前端部にはスプロケットがそれぞれ固定されてい
る。その両スプロケットにはチェーンが巻回されてお
り、これにより、駆動軸の駆動力はチェーンを介して被
駆動軸に伝達されることとなっている。
このような場合、チェーンは、該チェーンが駆動軸のス
プロケットによって駆動される関係上、張り側と弛み側
とを有することになっており、そのチェーンの弛み側に
おいては、振動を抑制するために、従来、チェーンテン
ショナによってチェーンの弛み側に張力が付与されてい
る。そのようなチェーンテンショナには、実開昭61−18
41523号公報に示すように、テンショナを用いてチェー
ンの弛み側を外側から該チェーンの張り側に向って押圧
するものがある。
上記チェーンテンショナは、種々のチェーン配設に適用
可能で、チェーンの弛み側が該チェーンの張り側よりも
下方側に位置するチェーン配設のような場合にも用いら
れており、そのような場合には、上記チェーンテンショ
ナにおけるテンショナは、チェーンの弛み側に張力を与
えるだけでなく、該テンショナが被駆動軸のスプロケッ
トの下方領域においてチェーンの弛み側に沿うように配
設されていることから、シリンダヘッド側から落下する
オイルのオイルリターン通路としても利用されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、上記エンジンにおいては、テンショナが常にチ
ェーンの弛み側を押圧していることから、該チェーンの
弛み側が、該テンショナに案内されて流下するオイルを
シリンダヘッド側にかき上げることになり、オイルのリ
ターン量は低下する。特に、高回転時には、チェーンの
弛み側によるかき上げによってオイルのかき上げ量が多
くなる結果、そのチェーンの配設空間を通るブローバイ
がそのオイルを持去る傾向が強くなる。
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的
は、チェーンの弛み側が該チェーンの張り側よりも下方
側に位置し該チェーンの弛み側に張力を与えるためにテ
ンショナを介して該チェーンの弛み側を該チェーンの張
り側に向って押圧するようにしたエンジンにおいて、オ
イルのリターン性能を向上させることにある。
(問題点を解決するための手段、作用) かかる目的を達成するために本考案にあっては、 駆動軸と該駆動軸よりも上方側に位置する被駆動軸とが
チェーンを介して連係され、前記チェーンの弛み側が該
チェーンの張り側よりも下方側に配設され、前記チェー
ンの弛み側に、該チェーンの弛み側の延設方向に延びる
テンショナを介して前記チェーンの張り側に向う付勢力
が付与されているエンジンであって、 前記テンショナは、前記チェーンの弛み側に沿って該チ
ェーンの弛み側を上方側から覆うオイル流下壁部を有
し、 前記オイル流下壁部は、少なくとも前記テンショナの下
端から該テンショナの上端側に向って延ばされている、 ことを特徴とするエンジンのチェーンテンショナ、 とした構成としてある。
上述の構成により、オイルはオイル流下壁部の上面に落
下して該上面を伝ってオイルパン側に導びかれることに
なる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図において、1はDOHC方式のV型エンジン
で、該V型エンジン1はV字状に左右に配設されたバン
ク2、3を有している。このV型エンジン1のシリンダ
ブロック4には、その下面にオイルパン5が取付けら
れ、このオイルパン5とシリンダブロック4の下部とに
よりクランクケース6が構成されている。このクランク
ケース6には駆動軸としてのクランクシャフト7が設け
られており、このクランクシャフト7の前端部には複数
のスプロケット8が固定されている(図中、1枚のスプ
ロケットのみを示す)。
一方、シリンダブロック4の上面には各バンク2、3毎
にシリンダヘッド9、10が設けられており、シリンダヘ
ッド9にはカムシャフト11、12が設けられ、シリンダヘ
ッド10にはカムシャフト13、14が設けられている。カム
シャフト11と12の各前端部にはスプロケット15、16がそ
れぞれ固定されており、カムシャフト13と14の各前端部
にはスプロケット17、18が固定されている。
前記スプロケット15、16とクランクシャフト7上の一の
スプロケット8とにはチェーン19が巻回されており、ク
ランクシャフト7の駆動力はチェーン19を介してカムシ
ャフト11と12とに伝達されるようになっている。また、
前記スプロケット17、18とクランクシャフト7上の別の
スプロケット8とにはチェーン20が巻回されており、こ
の場合にも、前記同様、クランクシャフト7の駆動力は
チェーン20を介してカムシャフト13と14とに伝達される
ようになっている。
本実施例においては、クランクシャフト7は、該クラン
クシャフト7の軸心を中心として第1図中、時計方向に
回転するようになっている。この結果、バンク2側にお
いては、チェーン19の弛み側19aは、第1図に示すよう
に、該チェーン19の張り側19bの下方側に位置すること
になり、バンク3側においては、チェーン20の弛み側20
aが該チェーン20の張り側20bの上方側に位置することに
なっている。
この両バンク2、3における各チェーン19、20の張り側
19b、20bはチェーンガイド21、22によって外側からそれ
ぞれガイドされるようになっており、該各チェーン19、
20の張り側19b、20bは、チェーンガイド21、22によって
該各チェーン19、20の弛み側19a、20aに向って凸状に湾
曲することとなっている。
一方、チェーン19の弛み側19aはチェーンテンショナ23
により該チェーン19の張り側19bに向って付勢されてお
り、チェーン20の弛み側20aはチェーンテンショナ24に
より該チェーン20の張り側20bに向って付勢されてい
る。
チェーンテンショナ23は本考案に係るもので、該チェー
ンテンショナ23は、長尺のテンショナ25とアジャスタ26
とを備えている。テンショナ25は、第3図に示すように
断面コ字状とされた形状をしており、その形状とするた
めに、該テンショナ25はチェーン接触壁部25aと起立壁
部25bとオイル流下壁部25cとで構成されている。チェー
ン接触壁部25aは長尺の板状体とされており、該チェー
ン接触壁部25aの一端部はシリンダブロック4にクラン
クシャフト7の第1図中、左側方において回転可能に支
持され、該チェーン接触壁部25aの回動領域にはチェー
ン19の弛み側19aが略全体的に臨むようになっている。
このチェーン接触壁部25aは、バンク2側への回動方向
(第1図中、時計方向)に向かって凸状となるように湾
曲しており、その凸状の湾曲面にはラバー27が設けられ
ている。起立壁部25bは、チェーン接触壁部25aの一方の
側部から連続してバンク2側への回動方向へ起立してお
り、その長さlはチェーン接触壁部25aの一端部から他
端部にかけてしだいに長くなっている。オイル流下壁部
25cは、チェーン接触壁部25aに対向するように、起立壁
部25cの起立端からクランクシャフト7の軸心方向に連
続して形成されており、このオイル流下壁部25cとチェ
ーン接触壁部25aとの間にチェーン19の弛み側19aが配設
されることになっている。この結果、オイル流下壁部25
cは、第2図、第3図に示すように、チェーン19の弛み
側19aに沿って該弛み側19aを上方側から覆うことになっ
ている。このオイル流下壁部25cの内面には、前記チェ
ーン接触壁部25a同様、ラバー27が設けられている。オ
イル流下壁部25cとチェーン接触壁部25aとの間隔は、前
記長さlに対応して、該チェーン接触壁部25aの一端部
から他端部にかけてしだいに広がっており、チェーン19
の弛み側19aの配設状態が変化するとしても対処できる
ようになっている。
アジャスタ26は前記チェーン接触壁部25aの他端部に連
結されている。アジャスタ26は、テンショナ25をチェー
ン19の弛み側19aに向って付勢して、該チェーン19の弛
み側19aに張力を与える機能を有しており、その張力を
与えるに際し、該アジャスタ26は、第2図の矢印で示す
ように、チエーン19の弛み側19aの付勢位置を変更して
付勢状態を変えることができることとされている。この
ような場合、前記長さlが前述のようにチェーン接触壁
部25aの他端部において拡がっていることから、そのチ
ェーン接触壁部25aの他端側においてチェーン流下壁部2
5cにチェーン19が接触することはない。また、アジャス
タ26はラチェット機能を有しており、そのラチェット機
能により、チェーン19の弛み側19aからの反発力に対し
てテンショナ25への付勢力が弱まらないようになってい
る。
前記チェーンテンショナ24は通常用いられているもので
あり、該チェーンテンショナ24はテンショナ28とアジャ
スタ29とを備えている。テンショナ28は、前記テンショ
ナ25のチェーン接触壁部25aと同様に、長尺の板状体で
あり、そのテンショナ28の一端部はシリンダブロック4
に対してクランクシャフト7のやや上方において回動可
能になるように支持され、テンショナ28の回動領域には
チェーン20の弛み側20aが略全体的に臨むようになって
いる。テンショナ28はバンク側への回動方向(第1図
中、時計方向)に向って凸状となるように湾曲してお
り、その凸状の湾曲面には、前記テンショナ25と同様、
ラバー27が設けられている。
アジャスタ29は、前記アジャスタ26と同一構成のものが
用いられており、該アジャスタ29は、テンショナ28の他
端部に連結され、前記同様チェーン20の弛み側20aの状
態に応じて付勢力を付与することとなっている。
したがって、上記エンジン1においては、潤滑用のオイ
ルが各スプロケット15〜18側から落下してくることにな
るが、バンク3のチェーンガイド22については、チェー
ン20の張り側20bが第1図に示すようにクランクシャフ
ト7に向って下方側に移動することになり、チェーンガ
イド22上にオイルが落下しても、オイルはチェーン20の
張り側20bによって積極的にオイルパン5側に導びかれ
ることになる。バンク3におけるチェーンテンショナ24
については、テンショナ28がスプロケット17、18の下方
領域からずれて該テンショナ28にオイルが落下しないた
め、チェーン20の弛み側20aがオイルをかき上げるよう
なことはない。バンク2のチェーンガイド21について
も、チェーンガイド21がスプロケット15、16の下方領域
からずれて該チェーンガイド21にオイルが落下すること
はなく、しかもチェーン19の張り側19bがクランクシャ
フト7に向って下方側に移動することから、オイルのリ
ターン性能には悪影響をほとんど与えない。
バンク2におけるチェーンテンショナ23については、オ
イルが落下することになる。しかし、このチェーンテン
ショナ23の場合には、チェーンテンショナ24とは異な
り、オイルはオイル流下壁部25cの上面に落下すること
になり、そのオイルはオイル流下壁部25cの上面を伝っ
てオイルパン5側に導びかれることになる。このため、
チェーン接触壁部25aのチェーン接触面(ラバー27)に
オイルが落下することがオイル流下壁部25cによって阻
止され、チェーン19の弛み側19aがチェーン接触壁部25a
におけるチェーン接触面上のオイルをシリンダヘッド9
側にかき上げるようなことはなくなる。
この結果、オイルのリターン量の低下が抑えられ、オイ
ルのリターン性能が向上されることになる。
以上実施例について説明したが本考案にあっては、次の
ような態様を包含する。
対象エンジンは、DOHC方式のV型エンジンに限らず、
チェーンの弛み側が該チェーンの張り側の下方側に位置
する配置関係を有するエンジンであればよいこと。
被駆動軸はカムシャフトに限らず、補機類の回転軸等
であってもよいこと。
(考案の効果) 本考案は以上述べたように、オイルがオイル流下壁部の
上面に落下して該上面を伝ってオイルパン側に導びかれ
ることから、テンショナ上のオイルがチェーンによって
シリンダヘッド側へかき上げられることが抑制されるこ
とになり、オイルのリターン性能を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係るエンジンのチェーンテンショナが
適用されるV型エンジンを示す説明図、 第2図は第1図の要部拡大図、 第3図は第2図のIII−III線断面図である。 1:V型エンジン 7:クランクシャフト 11:カムシャフト 19:チェーン 19a:チェーン弛み側 19b:チェーン張り側 23:チェーンテンショナ 25:テンショナ 25c:オイル流下壁部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸と該駆動軸よりも上方側に位置する
    被駆動軸とがチェーンを介して連係され、前記チェーン
    の弛み側が該チェーンの張り側よりも下方側に配設さ
    れ、前記チェーンの弛み側に、該チェーンの弛み側の延
    設方向に延びるテンショナを介して前記チェーンの張り
    側に向う付勢力が付与されているエンジンであって、 前記テンショナは、前記チェーンの弛み側に沿って該チ
    ェーンの弛み側を上方側から覆うオイル流下壁部を有
    し、 前記オイル流下壁部は、少なくとも前記テンショナの下
    端から該テンショナの上端側に向って延ばされている、 ことを特徴とするエンジンのチェーンテンショナ。
JP13558987U 1987-09-07 1987-09-07 エンジンのチェーンテンショナ Expired - Lifetime JPH0710117Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13558987U JPH0710117Y2 (ja) 1987-09-07 1987-09-07 エンジンのチェーンテンショナ

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JP13558987U JPH0710117Y2 (ja) 1987-09-07 1987-09-07 エンジンのチェーンテンショナ

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JPS6439958U JPS6439958U (ja) 1989-03-09
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ID=31395350

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE202006012966U1 (de) * 2006-08-23 2007-12-27 JOH. WINKLHOFER & SÖHNE GMBH & Co. KG Spannschiene für einen Kettentrieb mit einem überbrückenden Führungskanalabschnitt als Aufdrückbereich
JP5014198B2 (ja) * 2008-02-29 2012-08-29 本田技研工業株式会社 車両用エンジンのカムシャフト駆動装置

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JPS6439958U (ja) 1989-03-09

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