JPH07100841B2 - 耐縦割れ性にすぐれる超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板 - Google Patents
耐縦割れ性にすぐれる超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板Info
- Publication number
- JPH07100841B2 JPH07100841B2 JP63141420A JP14142088A JPH07100841B2 JP H07100841 B2 JPH07100841 B2 JP H07100841B2 JP 63141420 A JP63141420 A JP 63141420A JP 14142088 A JP14142088 A JP 14142088A JP H07100841 B2 JPH07100841 B2 JP H07100841B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板
に関し、特に、深絞り成形性と耐縦割れ性にすぐれる高
r値冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板に関する。
に関し、特に、深絞り成形性と耐縦割れ性にすぐれる高
r値冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板に関する。
従来の技術 自動車部品、特に、フエンダー等の部品に適用される鋼
板には深絞り性が要求されるので、従来、かかる用途に
は、ランクフオード値(r値)が2程度の超深絞り用冷
延鋼板が一般に用いられている。更に、近年、ユーザー
・ニーズの多様化やフアツシヨン性の追求が高まるにつ
れて、一層高度のプレス成形性が求められる部品の要求
が増大しつつある。他方、燃費の改善を目的として、自
動車車体の軽量化の要求も強く、これに応えるために、
強度の高い冷延鋼板がますます強く要望されるに至つて
いる。
板には深絞り性が要求されるので、従来、かかる用途に
は、ランクフオード値(r値)が2程度の超深絞り用冷
延鋼板が一般に用いられている。更に、近年、ユーザー
・ニーズの多様化やフアツシヨン性の追求が高まるにつ
れて、一層高度のプレス成形性が求められる部品の要求
が増大しつつある。他方、燃費の改善を目的として、自
動車車体の軽量化の要求も強く、これに応えるために、
強度の高い冷延鋼板がますます強く要望されるに至つて
いる。
従来、上記したような超深絞り用冷延鋼板としては、極
低C鋼にC及びNを十分固着するに必要な量のTi及び/
又はNbを添加したIF鋼(Interstitial free steel)が
よく知られている。しかしながら、Tiキルド鋼において
は、Cとの結合力が極めて強いために、深絞り成形した
後、粒界破壊による二次加工割れ、特に、縦割れが発生
しやすくなるうえに、リン酸塩処理性に劣り、また、溶
融亜鉛メツキ材については、粒界に亜鉛が侵入して、粒
界破壊は一層生じやすいことが指摘されている。
低C鋼にC及びNを十分固着するに必要な量のTi及び/
又はNbを添加したIF鋼(Interstitial free steel)が
よく知られている。しかしながら、Tiキルド鋼において
は、Cとの結合力が極めて強いために、深絞り成形した
後、粒界破壊による二次加工割れ、特に、縦割れが発生
しやすくなるうえに、リン酸塩処理性に劣り、また、溶
融亜鉛メツキ材については、粒界に亜鉛が侵入して、粒
界破壊は一層生じやすいことが指摘されている。
発明が解決しようとする課題 以上のように、従来、Ti及び/又はNbを添加したIF鋼に
よつて、超深絞り用冷延鋼板においてある程度の発展が
みられたものの、尚、各種特性値の一層の向上、製造条
件の緩和化、歩留りの向上等に問題が残されているのが
実情である。
よつて、超深絞り用冷延鋼板においてある程度の発展が
みられたものの、尚、各種特性値の一層の向上、製造条
件の緩和化、歩留りの向上等に問題が残されているのが
実情である。
本発明者らは、従来の超深絞り用冷延鋼板における上記
した問題を解決するために鋭意研究した結果、IF鋼にZr
及び/又はHfを添加し、更に必要に応じて、これらに加
えてBを添加することによつて、耐縦割れ性が格段に改
善された超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板を
得ることができることを見出して、本発明に至つたもの
である。
した問題を解決するために鋭意研究した結果、IF鋼にZr
及び/又はHfを添加し、更に必要に応じて、これらに加
えてBを添加することによつて、耐縦割れ性が格段に改
善された超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板を
得ることができることを見出して、本発明に至つたもの
である。
従つて、本発明は、深絞り性及び耐縦割れ性にすぐれる
超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板を提供する
ことを目的とする。
超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板を提供する
ことを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明による耐縦割れ性にすぐれる超深絞り用冷延鋼板
は、重量%にて (a)C 0.01%以下、 Mn 0.05〜0.35%、 P 0.02%以下、 S 0.03%以下、 Al 0.005〜0.08%、 N 0.008%以下を含有すると共に、 (式中、 である。) を満足するようにNb及びTiよりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素を含有し、更に、 (c)Zr 0.002〜0.04%、及び Hf 0.002〜0.04% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有
し、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする。
は、重量%にて (a)C 0.01%以下、 Mn 0.05〜0.35%、 P 0.02%以下、 S 0.03%以下、 Al 0.005〜0.08%、 N 0.008%以下を含有すると共に、 (式中、 である。) を満足するようにNb及びTiよりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素を含有し、更に、 (c)Zr 0.002〜0.04%、及び Hf 0.002〜0.04% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有
し、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする。
本発明による超深絞り用溶融亜鉛メツキ鋼板は、かかる
冷延鋼板に溶融亜鉛メツキ処理が施されてなる。
冷延鋼板に溶融亜鉛メツキ処理が施されてなる。
本発明における合金元素について説明する。
Cは、深絞り性に大きい影響を与える元素であつて、添
加量が少ないほど、高い深絞り性を得ることができるの
で、本発明においては、C量は0.01%以下とする。上記
観点からは、C量は少ないほど好ましいが、技術的な制
約から、通常は、下限は、0.001%程度である。
加量が少ないほど、高い深絞り性を得ることができるの
で、本発明においては、C量は0.01%以下とする。上記
観点からは、C量は少ないほど好ましいが、技術的な制
約から、通常は、下限は、0.001%程度である。
Mnも、Cと同様に、深絞り性に大きい影響を与える元素
であつて、添加量が少ないほど、高い深絞り性を得るこ
とができるが、添加量が0.05%よりも少ないときは、熱
間脆性が生じやすく、他方、0.35%を越えるときは、深
絞り性を劣化させる。従つて、本発明においては、Mnの
添加量は、0.05〜0.35%の範囲とする。
であつて、添加量が少ないほど、高い深絞り性を得るこ
とができるが、添加量が0.05%よりも少ないときは、熱
間脆性が生じやすく、他方、0.35%を越えるときは、深
絞り性を劣化させる。従つて、本発明においては、Mnの
添加量は、0.05〜0.35%の範囲とする。
Pは、脆性破壊とスポツト溶接不良を生じさせるおそれ
があるので、その含有量を極力低減することが好まし
く、本発明においては、0.02%以下とする。
があるので、その含有量を極力低減することが好まし
く、本発明においては、0.02%以下とする。
Sは、従来から成形時に割れを生じさせるMnS介在物の
生成元素であることが知られており、Pと同様に、その
含有量を極力低減することが好ましい。そこで、本発明
においては、0.03%以下とする。
生成元素であることが知られており、Pと同様に、その
含有量を極力低減することが好ましい。そこで、本発明
においては、0.03%以下とする。
Alは、鋼の脱酸と、AlNの生成による自由なNを固定さ
せるために添加される。Nの固定が不十分であるとき
は、歪時効性があらわれるようなる。上記AlによるN固
定の効果を有効に得るためには、0.005%以上を添加す
ることが必要である。しかし、過多に添加するときは、
アルミナ系介在物を析出させて、延性を劣化させ、ま
た、経済性をも低下させるので、添加量は0.08%を上限
とする。
せるために添加される。Nの固定が不十分であるとき
は、歪時効性があらわれるようなる。上記AlによるN固
定の効果を有効に得るためには、0.005%以上を添加す
ることが必要である。しかし、過多に添加するときは、
アルミナ系介在物を析出させて、延性を劣化させ、ま
た、経済性をも低下させるので、添加量は0.08%を上限
とする。
Nは、その含有量の増加に伴つて、Nを固定するために
多量のZrを必要とし、製造費用を高くするほか、析出量
も増大し、粒成長性が劣化し、r値の向上を図り難くな
る。従つて、本発明においては、N量はできる限り少な
いほどよく、0.008%以下とする。好ましくは0.004以下
である。
多量のZrを必要とし、製造費用を高くするほか、析出量
も増大し、粒成長性が劣化し、r値の向上を図り難くな
る。従つて、本発明においては、N量はできる限り少な
いほどよく、0.008%以下とする。好ましくは0.004以下
である。
本発明において、Nb及びTiは、深絞り性を向上させるた
めに、特に、重要な元素である。即ち、Ti及びNbは、そ
れぞれTiC及びNbCを析出させて、鋼中の固溶Cを固着
し、固溶C量を製鋼技術的に低減した限界量よりも更に
低くすることができる。しかし、多量のTi及びNbを添加
することは、極端に固溶C量を低減させるために、粒界
が脆弱化し、二次加工脆性を引き起こすおそれがあり、
また、経済性を考慮して、Tiは0.2%、Nbは0.3%を上限
量とする。
めに、特に、重要な元素である。即ち、Ti及びNbは、そ
れぞれTiC及びNbCを析出させて、鋼中の固溶Cを固着
し、固溶C量を製鋼技術的に低減した限界量よりも更に
低くすることができる。しかし、多量のTi及びNbを添加
することは、極端に固溶C量を低減させるために、粒界
が脆弱化し、二次加工脆性を引き起こすおそれがあり、
また、経済性を考慮して、Tiは0.2%、Nbは0.3%を上限
量とする。
このTiCの析出については、S量によつて制御すること
ができるが、このTiCの析出の制御に可能なTi量の範囲
は、炭化物生成元素であるNb量も考慮すれば、 とするとき、原子量比 (Ti*+Nb)/C が1〜3の範囲にあることが必要である。従つて、本発
明においては、Ti及び/又はNbの添加量は、 を満足する範囲とする。
ができるが、このTiCの析出の制御に可能なTi量の範囲
は、炭化物生成元素であるNb量も考慮すれば、 とするとき、原子量比 (Ti*+Nb)/C が1〜3の範囲にあることが必要である。従つて、本発
明においては、Ti及び/又はNbの添加量は、 を満足する範囲とする。
Zr及びHfは、本発明において、最も重要な元素であつ
て、IF鋼において、その耐縦割れ性を著しく改善する効
果を有する。かかる効果は、ZrやHfが粒界に偏析して、
粒界強度を高めると共に、粒界強度を弱める他の元素の
偏析を妨げ、更に、粒界酸化を防止することに基づくと
みられる。このように、Zr及びHfは、二次加工性や粒界
破壊を防止し、かくして、耐縦割れ性を著しく改善す
る。かかる効果を有効に得るためには、本発明に従つ
て、Zr及びHfのいずれの元素についても、少なくとも0.
002%を添加することが必要であるが、他方、いずれの
元素についても、過多に添加しても、上記効果が飽和す
るので、それぞれの元素について、0.04%を添加量の上
限とする。
て、IF鋼において、その耐縦割れ性を著しく改善する効
果を有する。かかる効果は、ZrやHfが粒界に偏析して、
粒界強度を高めると共に、粒界強度を弱める他の元素の
偏析を妨げ、更に、粒界酸化を防止することに基づくと
みられる。このように、Zr及びHfは、二次加工性や粒界
破壊を防止し、かくして、耐縦割れ性を著しく改善す
る。かかる効果を有効に得るためには、本発明に従つ
て、Zr及びHfのいずれの元素についても、少なくとも0.
002%を添加することが必要であるが、他方、いずれの
元素についても、過多に添加しても、上記効果が飽和す
るので、それぞれの元素について、0.04%を添加量の上
限とする。
本発明による冷延鋼板には、上記した元素に加えて、更
に、Bを添加することができる。Bは、耐縦割れ性の一
層の改善に有効である。この効果を有効に得るには、少
なくとも0.005%の添加を必要とする。しかし、過多に
添加しても、上記効果が飽和するので、経済性を考慮し
て、添加量の上限を0.05%とする。
に、Bを添加することができる。Bは、耐縦割れ性の一
層の改善に有効である。この効果を有効に得るには、少
なくとも0.005%の添加を必要とする。しかし、過多に
添加しても、上記効果が飽和するので、経済性を考慮し
て、添加量の上限を0.05%とする。
本発明による冷延鋼板は、上述した化学成分を有するス
ラブを1100〜1250℃の温度に均等加熱し、仕上温度を
(Ar3点−50)℃乃至(Ar3点+100)℃として熱間圧延
し、この熱間圧延の終了後、450〜750℃の温度で巻取処
理をし、酸洗の後、60〜90%の冷間圧延を行ない、更
に、再結晶焼鈍することによつて得ることができる。
ラブを1100〜1250℃の温度に均等加熱し、仕上温度を
(Ar3点−50)℃乃至(Ar3点+100)℃として熱間圧延
し、この熱間圧延の終了後、450〜750℃の温度で巻取処
理をし、酸洗の後、60〜90%の冷間圧延を行ない、更
に、再結晶焼鈍することによつて得ることができる。
ここに、焼鈍は、連続焼鈍及びバツチ焼鈍のみならず、
溶融亜鉛メツキラインにおける浸漬工程前の熱処理等を
含むものとする。
溶融亜鉛メツキラインにおける浸漬工程前の熱処理等を
含むものとする。
本発明による超深絞り用溶融亜鉛メツキ鋼板は、上述し
たような冷延鋼板に常法に従つた溶融亜鉛メツキを施す
ことによつて得ることができる。しかし、本発明におい
ては、上記溶融亜鉛メツキラインにおいて、例えば、溶
融亜鉛の均質付着及び亜鉛付着時の温度制御の観点か
ら、鋼板を一旦、500〜850℃の温度に昇温し、10〜30秒
間程度、均熱保持した後、4〜10℃/秒程度の冷却速度
にて300〜500℃に冷却して、溶融亜鉛浴に浸漬すること
が好ましい。更に、必要に応じて、約600℃に10秒間程
度、再加熱し、合金化処理を行なつて、耐食性を向上さ
せることもできる。
たような冷延鋼板に常法に従つた溶融亜鉛メツキを施す
ことによつて得ることができる。しかし、本発明におい
ては、上記溶融亜鉛メツキラインにおいて、例えば、溶
融亜鉛の均質付着及び亜鉛付着時の温度制御の観点か
ら、鋼板を一旦、500〜850℃の温度に昇温し、10〜30秒
間程度、均熱保持した後、4〜10℃/秒程度の冷却速度
にて300〜500℃に冷却して、溶融亜鉛浴に浸漬すること
が好ましい。更に、必要に応じて、約600℃に10秒間程
度、再加熱し、合金化処理を行なつて、耐食性を向上さ
せることもできる。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、IF鋼にZr及び/又はHf
を添加することによつて、二次加工性や粒界破壊が防止
され、かくして、耐縦割れ性が著しく改善された超深絞
り用冷延鋼板を得ることができ、また、かかる冷延鋼板
に溶融亜鉛メツキを施すことによつて、耐縦割れ性にす
ぐれる超深絞り用溶融亜鉛メツキ鋼板を得ることができ
る。
を添加することによつて、二次加工性や粒界破壊が防止
され、かくして、耐縦割れ性が著しく改善された超深絞
り用冷延鋼板を得ることができ、また、かかる冷延鋼板
に溶融亜鉛メツキを施すことによつて、耐縦割れ性にす
ぐれる超深絞り用溶融亜鉛メツキ鋼板を得ることができ
る。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例 第1表〜第3表に示す化学成分を有する鋼を溶製し、こ
れらを仕上温度920℃にて熱間圧延し、巻取相当の熱処
理として、750℃で30分間、加熱した後、炉冷した。次
いで、冷延率75%にて冷間圧延し、850℃で1.5分間加熱
した後、空冷するソルト・バス処理を施して、冷延鋼板
を製造した。
れらを仕上温度920℃にて熱間圧延し、巻取相当の熱処
理として、750℃で30分間、加熱した後、炉冷した。次
いで、冷延率75%にて冷間圧延し、850℃で1.5分間加熱
した後、空冷するソルト・バス処理を施して、冷延鋼板
を製造した。
また、これら冷延鋼板を溶融亜鉛浴中に600℃で20秒間
浸漬保持し、亜鉛メツキ鋼板を製造した。
浸漬保持し、亜鉛メツキ鋼板を製造した。
これら冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板の引張強さ、r
値及び伸びを第3表に示す。また、縦割 れ試験は以下のようにして行なつた。即ち、上記冷延鋼
板からブランク145mm、絞り比α2.0にて試験用カツプを
作製し、第1図に示すように、適宜の容器1内にて液体
窒素にて冷却したフロン2中で、円錐ポンチ3に上記試
験用カツプを被せ、液体窒素温度から常温までの温度範
囲でカツプの底面に荷重5を加えて、カツプ開口を広
げ、脆性破壊率から遷移温度を測定し、このようにし
て、耐縦割れ性を評価した。
値及び伸びを第3表に示す。また、縦割 れ試験は以下のようにして行なつた。即ち、上記冷延鋼
板からブランク145mm、絞り比α2.0にて試験用カツプを
作製し、第1図に示すように、適宜の容器1内にて液体
窒素にて冷却したフロン2中で、円錐ポンチ3に上記試
験用カツプを被せ、液体窒素温度から常温までの温度範
囲でカツプの底面に荷重5を加えて、カツプ開口を広
げ、脆性破壊率から遷移温度を測定し、このようにし
て、耐縦割れ性を評価した。
更に、第2図に、Ti添加鋼において、Zr量が縦割れ遷移
温度に及ぼす影響を示し、第3図に、Nb添加鋼及びTi−
Nb複合添加鋼において、Zr量が縦割れ遷移温度に及ぼす
影響を示し、第4図に、Ti添加鋼において、Hf量が縦割
れ遷移温度に及ぼす影響を示し、第5図に、Nb添加鋼及
びTi−Nb複合添加鋼において、Hf量が縦割れ遷移温度に
及ぼす影響を示す。また、第6図に、(Ti*+Nb)/C原
子比と値との関係を示す。
温度に及ぼす影響を示し、第3図に、Nb添加鋼及びTi−
Nb複合添加鋼において、Zr量が縦割れ遷移温度に及ぼす
影響を示し、第4図に、Ti添加鋼において、Hf量が縦割
れ遷移温度に及ぼす影響を示し、第5図に、Nb添加鋼及
びTi−Nb複合添加鋼において、Hf量が縦割れ遷移温度に
及ぼす影響を示す。また、第6図に、(Ti*+Nb)/C原
子比と値との関係を示す。
第1図は、縦割れ試験を行なうための試験装置を示す断
面図、第2図は、Ti添加鋼において、Zr量が縦割れ遷移
温度に及ぼす影響を示すグラフ、第3図は、Nb添加鋼及
びTi−Nb複合添加鋼において、Zr量が縦割れ遷移温度に
及ぼす影響を示すグラフ、第4図は、Ti添加鋼におい
て、Hf量が縦割れ遷移温度に及ぼす影響を示すグラフ、
第5図は、Nb添加鋼及びTi−Nb複合添加鋼において、Hf
量が縦割れ遷移温度に及ぼす影響を示すグラフ、第6図
は、B非添加鋼及びB添加鋼において、(Ti*+Nb)/C
原子比と値との関係を示すグラフである。 1…容器、2…液体フロン、3…円錐ポンチ、4…試験
用カツプ、5…荷重。
面図、第2図は、Ti添加鋼において、Zr量が縦割れ遷移
温度に及ぼす影響を示すグラフ、第3図は、Nb添加鋼及
びTi−Nb複合添加鋼において、Zr量が縦割れ遷移温度に
及ぼす影響を示すグラフ、第4図は、Ti添加鋼におい
て、Hf量が縦割れ遷移温度に及ぼす影響を示すグラフ、
第5図は、Nb添加鋼及びTi−Nb複合添加鋼において、Hf
量が縦割れ遷移温度に及ぼす影響を示すグラフ、第6図
は、B非添加鋼及びB添加鋼において、(Ti*+Nb)/C
原子比と値との関係を示すグラフである。 1…容器、2…液体フロン、3…円錐ポンチ、4…試験
用カツプ、5…荷重。
Claims (4)
- 【請求項1】(1)重量%にて (a)C 0.01%以下、 Mn 0.05〜0.35%、 P 0.02%以下、 S 0.03%以下、 Al 0.005〜0.08%、 N 0.008%以下を含有すると共に、 (式中、 である。) を満足ようにNb及びTiよりなる群から選ばれる少なくと
も1種の元素を含有し、更に、 (c)Zr 0.002〜0.04%、及び Hf 0.002〜0.04% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有
し、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする耐
縦割れ性にすぐれる超深絞り用冷延鋼板。 - 【請求項2】重量%にて (a)C 0.01%以下、 Mn 0.05〜0.35%、 P 0.02%以下、 S 0.03%以下、 Al 0.005〜0.08%、 N 0.008%以下、及び B 0.0005〜0.005%を含有すると共に、 (式中、 である。) を満足するようにNb及びTiよりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素を含有し、更に、 (c)Zr 0.002〜0.04%、及び Hf 0.002〜0.04% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有
し、 残部鉄及び不可避的不純物よりなることを特徴とする耐
縦割れ性にすぐれる超深絞り用冷延鋼板。 - 【請求項3】重量%にて (a)C 0.01%以下、 Mn 0.05〜0.35%、 P 0.02%以下、 S 0.03%以下、 Al 0.005〜0.08%、 N 0.008%以下を含有すると共に、 (式中、 である。) を満足するようにNb及びTiよりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素を含有し、更に、 (c)Zr 0.002〜0.04%、及び Hf 0.002〜0.04% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有
し、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる冷延鋼板に溶融亜鉛
メツキが施されてなることを特徴とする耐縦割れ性にす
ぐれる超深絞り用溶融亜鉛メツキ鋼板。 - 【請求項4】重量%にて (a)C 0.01%以下、 Mn 0.05〜0.35%、 P 0.02%以下、 S 0.03%以下、 Al 0.005〜0.08%、 N 0.008%以下、及び B 0.0005〜0.005%を含有すると共に、 (式中、 である。) を満足するようにNb及びTiよりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素を含有し、更に、 (c)Zr 0.002〜0.04%、及び Hf 0.002〜0.04% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有
し、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる冷延鋼板に溶融亜鉛
メツキが施されてなることを特徴とする耐縦割れ性にす
ぐれる超深絞り用溶融亜鉛メツキ鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63141420A JPH07100841B2 (ja) | 1988-06-08 | 1988-06-08 | 耐縦割れ性にすぐれる超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63141420A JPH07100841B2 (ja) | 1988-06-08 | 1988-06-08 | 耐縦割れ性にすぐれる超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01309942A JPH01309942A (ja) | 1989-12-14 |
JPH07100841B2 true JPH07100841B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=15291588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63141420A Expired - Fee Related JPH07100841B2 (ja) | 1988-06-08 | 1988-06-08 | 耐縦割れ性にすぐれる超深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛メツキ鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07100841B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5819465A (ja) * | 1981-07-27 | 1983-02-04 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | プレス成形性に優れた溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法 |
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JPS5974232A (ja) * | 1982-10-20 | 1984-04-26 | Nippon Steel Corp | 極めて優れた二次加工性を有する超深絞り用焼付硬化性溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法 |
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1988
- 1988-06-08 JP JP63141420A patent/JPH07100841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH01309942A (ja) | 1989-12-14 |
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