JPH07100703A - タレット刃物台 - Google Patents
タレット刃物台Info
- Publication number
- JPH07100703A JPH07100703A JP26993593A JP26993593A JPH07100703A JP H07100703 A JPH07100703 A JP H07100703A JP 26993593 A JP26993593 A JP 26993593A JP 26993593 A JP26993593 A JP 26993593A JP H07100703 A JPH07100703 A JP H07100703A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turret
- tool
- shaft
- drive
- indexing
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- Pending
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】タレット回転駆動と工具主軸回転駆動のために
インバータモータを1台だけ使用することにより、低廉
でスペースが小さく構造を簡単にする。 【構成】インバータタレット刃物台は、クラッチ部材4
9によってタレット20の割出し回転軸がインバータモ
ータ54の出力軸に結合するときは、タレット20の回
転工具主軸はインバータモータ54の出力軸55から切
り離される。クラッチ部材49によって、タレット20
の割出し回転軸がインバータモータ54の出力軸55か
ら切り離されるときは、タレット20の回転工具主軸2
2aはインバータモータ54の出力軸55に結合する。
インバータモータを1台だけ使用することにより、低廉
でスペースが小さく構造を簡単にする。 【構成】インバータタレット刃物台は、クラッチ部材4
9によってタレット20の割出し回転軸がインバータモ
ータ54の出力軸に結合するときは、タレット20の回
転工具主軸はインバータモータ54の出力軸55から切
り離される。クラッチ部材49によって、タレット20
の割出し回転軸がインバータモータ54の出力軸55か
ら切り離されるときは、タレット20の回転工具主軸2
2aはインバータモータ54の出力軸55に結合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1台の駆動モータでタ
レットの割出し回転と回転工具主軸の回転との両方の駆
動を行うようにしたタレット刃物台に関する。
レットの割出し回転と回転工具主軸の回転との両方の駆
動を行うようにしたタレット刃物台に関する。
【0002】
【従来の技術】タレット刃物台の中では、複数の工具が
装着されたタレットの所定の工具を加工位置に割出し回
転させるためのタレット割出駆動機構と、タレットに設
けられた工具主軸を回転させるための工具主軸回転駆動
機構とを有しているものがある。
装着されたタレットの所定の工具を加工位置に割出し回
転させるためのタレット割出駆動機構と、タレットに設
けられた工具主軸を回転させるための工具主軸回転駆動
機構とを有しているものがある。
【0003】従来のタレット刃物台は、タレット回転駆
動機構と工具主軸回転駆動機構との回転駆動を行うため
に別々の独立した2つの駆動モータを用いていた。
動機構と工具主軸回転駆動機構との回転駆動を行うため
に別々の独立した2つの駆動モータを用いていた。
【0004】従来のタレット刃物台は、別々の独立した
2つの駆動モータを用いているので、コスト高であり、
スペースが大きくなり、構造が複雑であった。
2つの駆動モータを用いているので、コスト高であり、
スペースが大きくなり、構造が複雑であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述のよう
な技術的背景のもとになされたものであり、下記目的を
達成する。
な技術的背景のもとになされたものであり、下記目的を
達成する。
【0006】この発明の目的は、タレット回転駆動と工
具主軸回転駆動のために駆動モータを共通に使用するこ
とにより低廉なタレット刃物台を提供することにある。
具主軸回転駆動のために駆動モータを共通に使用するこ
とにより低廉なタレット刃物台を提供することにある。
【0007】この発明の他の目的は、タレット回転駆動
と工具主軸回転駆動のために駆動モータを共用すること
によりスペースを小さくするとともに、構造を簡素にし
たタレット刃物台を提供することにある。
と工具主軸回転駆動のために駆動モータを共用すること
によりスペースを小さくするとともに、構造を簡素にし
たタレット刃物台を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するため、次の手段を採る。
達成するため、次の手段を採る。
【0009】この発明は、刃物台本体(1)と、この刃
物台本体(1)に回転自在に支持されるとともに軸線方
向に進退移動する移動軸(2)と、この移動軸(2)の
端部に設けられ、前記刃物台本体(1)に対して割出し
回転するタレット(20)と、このタレット(20)に
少なくとも一個所設けられ、装着された工具を回転自在
に支持する回転工具主軸(21a,22a)と、前記刃
物台本体(1)に設けられる駆動モータ(54)と、前
記移動軸(2)を貫通するととも前記移動軸回転自在に
設けられ、前記移動軸軸線と平行な軸線を有し、前記駆
動モータ(54)の駆動力が伝達される回転工具用駆動
軸(13)と、前記刃物台本体(1)に回転自在に設け
られ、前記駆動モータ(54)の駆動力が伝達されるタ
レット割出し回転用駆動軸(47)と、このタレット割
出し回転用駆動軸(47)の駆動力を前記タレット(2
0)に伝達するタレット割出し駆動力伝達手段(46,
42)と、前記回転工具用駆動軸(13)の駆動力を前
記回転工具主軸(21a,22a)に伝達する回転工具
駆動力伝達手段(30,29,27)と、前記駆動モー
タ(54)と前記タレット割出し回転用駆動軸の間、ま
たは、前記駆動モータ(54)と前記回転工具用駆動軸
(13)との間の少なくとも一方に設けられ、前記駆動
モータ(54)の駆動力を、前記タレット割出し駆動力
伝達手段(46,42)と前記回転工具駆動力伝達手段
(30,29,27)のどちらか一方に伝達するため駆
動力伝達経路を切り換える動力切り換え手段(4,4
8,49,47)と、前記駆動モータ(54)および前
記動力切り換え手段(4,48,49,47)を制御す
る制御手段(89,80)とを有することを特徴とする
タレット刃物台である。
物台本体(1)に回転自在に支持されるとともに軸線方
向に進退移動する移動軸(2)と、この移動軸(2)の
端部に設けられ、前記刃物台本体(1)に対して割出し
回転するタレット(20)と、このタレット(20)に
少なくとも一個所設けられ、装着された工具を回転自在
に支持する回転工具主軸(21a,22a)と、前記刃
物台本体(1)に設けられる駆動モータ(54)と、前
記移動軸(2)を貫通するととも前記移動軸回転自在に
設けられ、前記移動軸軸線と平行な軸線を有し、前記駆
動モータ(54)の駆動力が伝達される回転工具用駆動
軸(13)と、前記刃物台本体(1)に回転自在に設け
られ、前記駆動モータ(54)の駆動力が伝達されるタ
レット割出し回転用駆動軸(47)と、このタレット割
出し回転用駆動軸(47)の駆動力を前記タレット(2
0)に伝達するタレット割出し駆動力伝達手段(46,
42)と、前記回転工具用駆動軸(13)の駆動力を前
記回転工具主軸(21a,22a)に伝達する回転工具
駆動力伝達手段(30,29,27)と、前記駆動モー
タ(54)と前記タレット割出し回転用駆動軸の間、ま
たは、前記駆動モータ(54)と前記回転工具用駆動軸
(13)との間の少なくとも一方に設けられ、前記駆動
モータ(54)の駆動力を、前記タレット割出し駆動力
伝達手段(46,42)と前記回転工具駆動力伝達手段
(30,29,27)のどちらか一方に伝達するため駆
動力伝達経路を切り換える動力切り換え手段(4,4
8,49,47)と、前記駆動モータ(54)および前
記動力切り換え手段(4,48,49,47)を制御す
る制御手段(89,80)とを有することを特徴とする
タレット刃物台である。
【0010】更に、前記駆動モータ(54)はインバー
タモータであると良い。
タモータであると良い。
【0011】
【作用】この発明のタレット刃物台は、動力切り換え手
段によってタレットの割出し回転軸が駆動モータの出力
軸に結合するときは、タレットの回転工具主軸は駆動モ
ータの出力軸から切り離される。動力切り換え手段によ
って、タレットの割出し回転軸が駆動モータの出力軸か
ら切り離されるときは、タレットの回転工具主軸は駆動
モータの出力軸に結合する。
段によってタレットの割出し回転軸が駆動モータの出力
軸に結合するときは、タレットの回転工具主軸は駆動モ
ータの出力軸から切り離される。動力切り換え手段によ
って、タレットの割出し回転軸が駆動モータの出力軸か
ら切り離されるときは、タレットの回転工具主軸は駆動
モータの出力軸に結合する。
【0012】
(実施例1)次に、本発明の実施例を説明する。図1
は、本発明のタレット刃物台の実施例1を示す。刃物台
本体1には進退移動自在に移動軸2が設けられている。
移動軸2は刃物台本体1を貫通している。刃物台本体1
の一部と側壁ケーシング3とでシリンダ4が形成されて
いる。シリンダ4のシリンダ室5に移動軸2の周面を摺
動するピストン6が設けられている。ピストン6の前方
部を形成する小径部7が移動軸2の後方部を形成する小
径部8にはめ込まれている。移動軸2の小径部8の後端
に切られた雄ねじにナット9がねじ込まれている。ナッ
ト9によりピストン6は移動軸2に一体化されている。
は、本発明のタレット刃物台の実施例1を示す。刃物台
本体1には進退移動自在に移動軸2が設けられている。
移動軸2は刃物台本体1を貫通している。刃物台本体1
の一部と側壁ケーシング3とでシリンダ4が形成されて
いる。シリンダ4のシリンダ室5に移動軸2の周面を摺
動するピストン6が設けられている。ピストン6の前方
部を形成する小径部7が移動軸2の後方部を形成する小
径部8にはめ込まれている。移動軸2の小径部8の後端
に切られた雄ねじにナット9がねじ込まれている。ナッ
ト9によりピストン6は移動軸2に一体化されている。
【0013】移動軸2の中間部を形成する大径部10に
ピン穴12が設けられ、刃物台本体1の前方部を形成す
る小径部11にピンがうち込まれ、ピン穴12にピンが
軸方向に挿入され、移動軸2が軸線のまわりに回転する
ことを規制している。移動軸2を貫通して工具回転用駆
動軸13が設けられている。工具回転用駆動軸13の後
端部はスプライン軸部14に形成されている。プーリ1
5のスプライン孔部がスプライン軸部14にはめ込まれ
ている。工具回転用駆動軸13は前方の軸受17を介し
て移動軸2に支持され、後方の軸受18の内径部に挿入
された筒体を介して刃物台本体1に支持されている。
ピン穴12が設けられ、刃物台本体1の前方部を形成す
る小径部11にピンがうち込まれ、ピン穴12にピンが
軸方向に挿入され、移動軸2が軸線のまわりに回転する
ことを規制している。移動軸2を貫通して工具回転用駆
動軸13が設けられている。工具回転用駆動軸13の後
端部はスプライン軸部14に形成されている。プーリ1
5のスプライン孔部がスプライン軸部14にはめ込まれ
ている。工具回転用駆動軸13は前方の軸受17を介し
て移動軸2に支持され、後方の軸受18の内径部に挿入
された筒体を介して刃物台本体1に支持されている。
【0014】タレット20が移動軸2に回転自在に支持
されている。タレット20は刃物台本体1に対して軸線
方向には移動しない。タレット20は工具回転用駆動軸
13の中心に対して偏心した軸心Lを中心に回転する。
タレット20には複数の軸線方向工具主軸21a、複数
の半径方向工具主軸22aが軸受を介して回転自在に設
けられている。複数の軸線方向工具主軸21aと複数の
半径方向工具主軸22a内に軸線方向工具固定部材23
と半径方向工具固定部材24とがそれぞれにはめ込まれ
ている。軸線方向工具主軸21a、半径方向工具主軸2
2aと軸線方向工具固定部材23、半径方向工具固定部
材24後部の歯車27,28との間にはそれぞれに皿バ
ネ25、26が介設され、軸線方向工具主軸21a、半
径方向工具主軸22aに対して軸体23a,24aがそ
れぞれに後退方向に付勢されている。この軸体23a,
24aの進退動作により軸線方向工具主軸21a、半径
方向工具主軸22aに各種工具Tが着脱自在となる。こ
れら工具主軸、工具固定部材、皿バネ、軸体などで、軸
線方向工具装着部21および半径方向工具装着部22が
構成されている。
されている。タレット20は刃物台本体1に対して軸線
方向には移動しない。タレット20は工具回転用駆動軸
13の中心に対して偏心した軸心Lを中心に回転する。
タレット20には複数の軸線方向工具主軸21a、複数
の半径方向工具主軸22aが軸受を介して回転自在に設
けられている。複数の軸線方向工具主軸21aと複数の
半径方向工具主軸22a内に軸線方向工具固定部材23
と半径方向工具固定部材24とがそれぞれにはめ込まれ
ている。軸線方向工具主軸21a、半径方向工具主軸2
2aと軸線方向工具固定部材23、半径方向工具固定部
材24後部の歯車27,28との間にはそれぞれに皿バ
ネ25、26が介設され、軸線方向工具主軸21a、半
径方向工具主軸22aに対して軸体23a,24aがそ
れぞれに後退方向に付勢されている。この軸体23a,
24aの進退動作により軸線方向工具主軸21a、半径
方向工具主軸22aに各種工具Tが着脱自在となる。こ
れら工具主軸、工具固定部材、皿バネ、軸体などで、軸
線方向工具装着部21および半径方向工具装着部22が
構成されている。
【0015】軸方向工具固定部材23、半径方向工具固
定部材24の後端にはそれぞれに歯車27、歯車28が
設けられている。歯車27は、タレット20の所定の位
置の軸線方向装着部21が加工位置に割り出されたとき
に、タレット20に回転自在に支持された軸体に設けら
れた歯車29と工具回転用駆動軸13に取付けられた歯
車30とが噛み合い、歯車29、歯車30を介して工具
回転用駆動軸13の駆動力が軸線方向工具主軸21aに
伝達される。また、タレット20の旋回中心Lと工具回
転用駆動軸13の軸心とが偏心しているので、加工位置
以外では歯車29と歯車30とは噛み合うことはない。
歯車27、歯車29、歯車30で工具回転用駆動軸13
と軸方向工具主軸21との間の軸方向工具主軸用伝動機
構を構成している。
定部材24の後端にはそれぞれに歯車27、歯車28が
設けられている。歯車27は、タレット20の所定の位
置の軸線方向装着部21が加工位置に割り出されたとき
に、タレット20に回転自在に支持された軸体に設けら
れた歯車29と工具回転用駆動軸13に取付けられた歯
車30とが噛み合い、歯車29、歯車30を介して工具
回転用駆動軸13の駆動力が軸線方向工具主軸21aに
伝達される。また、タレット20の旋回中心Lと工具回
転用駆動軸13の軸心とが偏心しているので、加工位置
以外では歯車29と歯車30とは噛み合うことはない。
歯車27、歯車29、歯車30で工具回転用駆動軸13
と軸方向工具主軸21との間の軸方向工具主軸用伝動機
構を構成している。
【0016】歯車28は歯車31と噛み合っており、歯
車31が取付けられた軸体はタレット20に回転自在に
支持され、この軸体の端部に傘歯車32が設けられてい
る。一方、工具回転用駆動軸13の前端には、傘歯車3
3が取付けられている。そして、タレット20の所定の
半径方向装着部22が加工位置に割り出されたとき、傘
歯車32と傘歯車33と噛み合い、加工位置以外では、
タレット20の旋回中心Lと工具回転用駆動軸13の軸
心とが偏心しているので、傘歯車32と傘歯車33とは
噛み合うことはない。すなわち、傘歯車33、傘歯車3
2、歯車31、歯車28とで工具回転用駆動軸13と半
径方向工具主軸22aとの間の半径方向用伝達機構を構
成している。
車31が取付けられた軸体はタレット20に回転自在に
支持され、この軸体の端部に傘歯車32が設けられてい
る。一方、工具回転用駆動軸13の前端には、傘歯車3
3が取付けられている。そして、タレット20の所定の
半径方向装着部22が加工位置に割り出されたとき、傘
歯車32と傘歯車33と噛み合い、加工位置以外では、
タレット20の旋回中心Lと工具回転用駆動軸13の軸
心とが偏心しているので、傘歯車32と傘歯車33とは
噛み合うことはない。すなわち、傘歯車33、傘歯車3
2、歯車31、歯車28とで工具回転用駆動軸13と半
径方向工具主軸22aとの間の半径方向用伝達機構を構
成している。
【0017】刃物台本体1の小径部11の外周面に環状
の刃物台本体側カップリング40がはめ込まれている。
刃物台本体側カップリング40はボルト41により刃物
台本体1に固定されている。刃物台本体側カップリング
40の前端面は割出し歯の歯面になっている。刃物台本
体側カップリング40の外周にタレット割出軸側カップ
リング42が回転自在に支持されている。タレット割出
軸側カップリング42の前端面は割出し歯の歯面になっ
ている。タレット割出軸側カップリング42とタレット
20とはボルト43により1体に結合されている。タレ
ット割出軸側カップリン42と刃物台本体側カップリン
グ40とに同時に噛み合う移動軸側カップリング44が
ボルト44aにより移動軸2に一体に取り付けられてい
る。移動台側カップリング44の後端面は割出し歯の歯
面になっている。刃物台本体側カップリング40、タレ
ット割出軸側カップリング42と移動軸側カップリング
44とはタレット20の旋回中心Lを共通の中心軸心す
る3ピースカップリングを構成している。
の刃物台本体側カップリング40がはめ込まれている。
刃物台本体側カップリング40はボルト41により刃物
台本体1に固定されている。刃物台本体側カップリング
40の前端面は割出し歯の歯面になっている。刃物台本
体側カップリング40の外周にタレット割出軸側カップ
リング42が回転自在に支持されている。タレット割出
軸側カップリング42の前端面は割出し歯の歯面になっ
ている。タレット割出軸側カップリング42とタレット
20とはボルト43により1体に結合されている。タレ
ット割出軸側カップリン42と刃物台本体側カップリン
グ40とに同時に噛み合う移動軸側カップリング44が
ボルト44aにより移動軸2に一体に取り付けられてい
る。移動台側カップリング44の後端面は割出し歯の歯
面になっている。刃物台本体側カップリング40、タレ
ット割出軸側カップリング42と移動軸側カップリング
44とはタレット20の旋回中心Lを共通の中心軸心す
る3ピースカップリングを構成している。
【0018】タレット割出軸側カップリング42の外周
部には歯45が切られタレット割出軸側カップリング4
2は1つの歯車として形成されている。タレット割出軸
側カップリング42の歯45に噛み合う歯車46が歯車
軸47に取り付けられている。歯車軸47は刃物台本体
1に軸受47aを介して回転自在に設けられている。移
動軸2の後端に取り付けられた支持部材48にクラッチ
部材49が軸線方向に進退自在にはめ込まれている。ク
ラッチ部材49はスプライン結合によりタレット割出用
駆動軸50に進退自在に取り付けられている。歯車47
とクラッチ部材49との対向する端部には、各々クラッ
チ歯47b,49bが形成されている。
部には歯45が切られタレット割出軸側カップリング4
2は1つの歯車として形成されている。タレット割出軸
側カップリング42の歯45に噛み合う歯車46が歯車
軸47に取り付けられている。歯車軸47は刃物台本体
1に軸受47aを介して回転自在に設けられている。移
動軸2の後端に取り付けられた支持部材48にクラッチ
部材49が軸線方向に進退自在にはめ込まれている。ク
ラッチ部材49はスプライン結合によりタレット割出用
駆動軸50に進退自在に取り付けられている。歯車47
とクラッチ部材49との対向する端部には、各々クラッ
チ歯47b,49bが形成されている。
【0019】タレット割出用駆動軸50は刃物台本体1
に軸受51を介して回転自在に支持されている。軸受5
1とクラッチ部材49の後端の鍔49aとの間に圧縮バ
ネ52が介設されている。クラッチ部材49は圧縮バネ
52により前方に押されているが、クラッチ部材49の
鍔49aが支持部材48に当たりそれ以上の前進を阻止
されている。タレット割出用駆動軸50の後端にプーリ
53が取り付けられている。
に軸受51を介して回転自在に支持されている。軸受5
1とクラッチ部材49の後端の鍔49aとの間に圧縮バ
ネ52が介設されている。クラッチ部材49は圧縮バネ
52により前方に押されているが、クラッチ部材49の
鍔49aが支持部材48に当たりそれ以上の前進を阻止
されている。タレット割出用駆動軸50の後端にプーリ
53が取り付けられている。
【0020】駆動モータであるインバータモータ54が
刃物台本体1にブラケット1aを介して取り付けられて
いる。インバータモータ54のモータ軸55にプーリ5
6が取り付けられている。プーリ56と工具回転用駆動
軸13の後端のプーリ15との間に歯付ベルト57が掛
け渡されている。プーリ56とタレット割出用駆動軸5
0の後端のプーリ53との間にも歯付ベルト58が掛け
渡されている。
刃物台本体1にブラケット1aを介して取り付けられて
いる。インバータモータ54のモータ軸55にプーリ5
6が取り付けられている。プーリ56と工具回転用駆動
軸13の後端のプーリ15との間に歯付ベルト57が掛
け渡されている。プーリ56とタレット割出用駆動軸5
0の後端のプーリ53との間にも歯付ベルト58が掛け
渡されている。
【0021】図2は軸線方向工具主軸21aおよび半径
方向工具主軸22aが、加工位置以外に位置したとき
に、軸線方向工具主軸21aおよび半径方向工具主軸2
2aの回転方向の位置を維持するための回転方向位置維
持機構を示している。すなわち、歯車29と歯車30と
の噛み合い、または、傘歯車32と傘歯車33との噛み
合いがはずれたときにも、軸線方向工具主軸21aおよ
び半径方向工具主軸22aの回転方向の位置を維持し
て、次回の噛み合いを容易にするとともに、工具交換位
置における工具交換動作を可能にする機構である。
方向工具主軸22aが、加工位置以外に位置したとき
に、軸線方向工具主軸21aおよび半径方向工具主軸2
2aの回転方向の位置を維持するための回転方向位置維
持機構を示している。すなわち、歯車29と歯車30と
の噛み合い、または、傘歯車32と傘歯車33との噛み
合いがはずれたときにも、軸線方向工具主軸21aおよ
び半径方向工具主軸22aの回転方向の位置を維持し
て、次回の噛み合いを容易にするとともに、工具交換位
置における工具交換動作を可能にする機構である。
【0022】移動軸2の前部には前部カバー80がボル
ト80bで固定されている。工具回転用駆動軸13は前
部カバー80内に設けられた軸受17aにも支持されて
いる。移動軸2には当接部材68が各割出し位置に対応
して、ボルト68cで固定されている。そして、加工位
置に対応する当接部材68には斜面部を有する当接部6
8aが形成され、加工位置以外の当接部材68には、前
記斜面部を削除した切り欠き部68bが形成されてい
る。
ト80bで固定されている。工具回転用駆動軸13は前
部カバー80内に設けられた軸受17aにも支持されて
いる。移動軸2には当接部材68が各割出し位置に対応
して、ボルト68cで固定されている。そして、加工位
置に対応する当接部材68には斜面部を有する当接部6
8aが形成され、加工位置以外の当接部材68には、前
記斜面部を削除した切り欠き部68bが形成されてい
る。
【0023】タレット20の軸線方向装着部21に対す
る位置には挿入穴が形成され、その挿入穴には規制ピン
60が進退移動自在に設けられている。この規制ピン6
0は圧縮バネ61によって、歯車29側に常時付勢され
ている。規制ピン60には、傾斜面62を有する係止穴
63が設けられている。タレット20に係止具64が設
けられている。係止具64は規制ピン60の進退移動方
向と直交する方向に進退移動する。係止具64は前記傾
斜面62に摺動する傾斜面65を有している。係止具6
4は抜け止め防止具66により支持されている。規制ピ
ン60が向かう方向の歯車29の面に係止用穴67が設
けられている。
る位置には挿入穴が形成され、その挿入穴には規制ピン
60が進退移動自在に設けられている。この規制ピン6
0は圧縮バネ61によって、歯車29側に常時付勢され
ている。規制ピン60には、傾斜面62を有する係止穴
63が設けられている。タレット20に係止具64が設
けられている。係止具64は規制ピン60の進退移動方
向と直交する方向に進退移動する。係止具64は前記傾
斜面62に摺動する傾斜面65を有している。係止具6
4は抜け止め防止具66により支持されている。規制ピ
ン60が向かう方向の歯車29の面に係止用穴67が設
けられている。
【0024】すなわち、軸線方向装着部21が加工位置
以外に割り出されたとき、または、割出し動作のために
移動軸2が前進したときには、係止具64は当接部材6
8との当接がなくなり、径方向移動軸2側に移動する。
係止具64が移動軸2側に移動すると規制ピンは圧縮バ
ネ61の付勢力によって歯車29側に移動し、係止用穴
67と規制ピン60とが係合し、軸線方向工具主軸21
aへの伝達機構の回転方向の位置が維持される。
以外に割り出されたとき、または、割出し動作のために
移動軸2が前進したときには、係止具64は当接部材6
8との当接がなくなり、径方向移動軸2側に移動する。
係止具64が移動軸2側に移動すると規制ピンは圧縮バ
ネ61の付勢力によって歯車29側に移動し、係止用穴
67と規制ピン60とが係合し、軸線方向工具主軸21
aへの伝達機構の回転方向の位置が維持される。
【0025】また、軸線方向装着部21が加工位置に割
り出されたときには、次のようになる。割出し動作のた
め、移動軸2が前進しているときには、前述したように
規制ピン60が歯車29の係止用穴67に係合してい
る。移動軸2が後退すると、加工位置に対応する当接部
材68には斜面部を有する当接部68aが形成されてい
るため、当接部材の斜面部と係止具64の斜面部との係
合により、係止具64が移動軸2より離れる方向に移動
し、傾斜面65と傾斜面62との係合により、規制ピン
60は圧縮バネ61の付勢力に抗して前進し、歯車29
の係止用穴67より規制ピン60が離脱する。
り出されたときには、次のようになる。割出し動作のた
め、移動軸2が前進しているときには、前述したように
規制ピン60が歯車29の係止用穴67に係合してい
る。移動軸2が後退すると、加工位置に対応する当接部
材68には斜面部を有する当接部68aが形成されてい
るため、当接部材の斜面部と係止具64の斜面部との係
合により、係止具64が移動軸2より離れる方向に移動
し、傾斜面65と傾斜面62との係合により、規制ピン
60は圧縮バネ61の付勢力に抗して前進し、歯車29
の係止用穴67より規制ピン60が離脱する。
【0026】他方、図2に示すように、移動軸2には当
接部材76が各割出し位置に対応して設けられている。
加工位置に対応する当接部材76には斜面部を有する当
接部材76aが形成され、加工位置の当接部材76に
は、斜面部は形成されておらず切除されている。タレッ
ト20の軸線方向装着部21に対する位置には挿入穴が
形成され、その挿入穴には規制ピン70が進退自在に設
けられている。
接部材76が各割出し位置に対応して設けられている。
加工位置に対応する当接部材76には斜面部を有する当
接部材76aが形成され、加工位置の当接部材76に
は、斜面部は形成されておらず切除されている。タレッ
ト20の軸線方向装着部21に対する位置には挿入穴が
形成され、その挿入穴には規制ピン70が進退自在に設
けられている。
【0027】この規制ピン70には、傾斜面72を有す
る係止穴が設けられている。タレット20には係止具7
4が設けられ、この係止具74は圧縮バネ71によって
常時後方へ付勢されている。係止具74は規制ピン70
の進退移動方向と直交する方向に進退移動する。係止具
74は前記傾斜面72に摺動する傾斜面73を有してい
る。規制ピン70が向かう方向の歯車31の面に係止用
穴78が設けられている。
る係止穴が設けられている。タレット20には係止具7
4が設けられ、この係止具74は圧縮バネ71によって
常時後方へ付勢されている。係止具74は規制ピン70
の進退移動方向と直交する方向に進退移動する。係止具
74は前記傾斜面72に摺動する傾斜面73を有してい
る。規制ピン70が向かう方向の歯車31の面に係止用
穴78が設けられている。
【0028】すなわち、径方向装着部22が加工位置以
外に割り出されたときにも、割り出し動作のために移動
軸2が前進したときにも、規制ピン70は当接部76a
に当接しており、圧縮バネ71、係止具74による力を
受けても動かないので、規制ピン70は歯車31の係止
穴78に係止している。このため、径方向工具主軸22
aへの伝達機構の回転方向の位置が維持される。また径
方向装着部22が加工位置に割り出されたときは、当接
部76aは切除されているので、規制ピン70は、バネ
71の付勢力により移動し、停止穴78から離脱する。
外に割り出されたときにも、割り出し動作のために移動
軸2が前進したときにも、規制ピン70は当接部76a
に当接しており、圧縮バネ71、係止具74による力を
受けても動かないので、規制ピン70は歯車31の係止
穴78に係止している。このため、径方向工具主軸22
aへの伝達機構の回転方向の位置が維持される。また径
方向装着部22が加工位置に割り出されたときは、当接
部76aは切除されているので、規制ピン70は、バネ
71の付勢力により移動し、停止穴78から離脱する。
【0029】移動軸2の工具交換位置に対応する位置に
は、半径方向シリンダ91が設けられている。また、図
示はしていないが、刃物台本体1の工具交換位置の対応
する位置にも軸線方向シリンダが設けられている。半径
方向シリンダ91は、圧力流体の供給によりピストン9
2を移動させて、歯車28を介して軸体24aを皿バネ
26の付勢力に抗して移動させ、半径方向工具装着部2
2に工具の着脱をさせるものである。軸線方向シリンダ
は、歯車27を介して軸体23aを皿バネ25の付勢力
に抗して移動させ、軸線方向工具装着部21に工具の着
脱をさせるものである。
は、半径方向シリンダ91が設けられている。また、図
示はしていないが、刃物台本体1の工具交換位置の対応
する位置にも軸線方向シリンダが設けられている。半径
方向シリンダ91は、圧力流体の供給によりピストン9
2を移動させて、歯車28を介して軸体24aを皿バネ
26の付勢力に抗して移動させ、半径方向工具装着部2
2に工具の着脱をさせるものである。軸線方向シリンダ
は、歯車27を介して軸体23aを皿バネ25の付勢力
に抗して移動させ、軸線方向工具装着部21に工具の着
脱をさせるものである。
【0030】図3は、インバータモータ54を制御する
制御装置の機能ブロック図である。制御部90には、タ
レット割出し制御部81、回転主軸制御部82、動力切
り換え部84が接続されている。インバータモータ54
は、アンプ83を介してタレット割出し制御部81及び
回転主軸制御部82に接続されている。インバータモー
タ54にはパルスジェネレータ85が設けられている。
パルスジェネレータ85は、タレット割出し制御部81
および速度検出部86に接続され、速度検出部86はア
ンプ83および回転主軸制御部82に接続されている。
すなわち、パルスジェネレータ85の出力はタレット割
出し制御部81に位置情報としてフィードバックされる
とともに、速度検出部86を介してアンプ93および回
転主軸制御部82に速度情報としてフィードバックされ
ている。
制御装置の機能ブロック図である。制御部90には、タ
レット割出し制御部81、回転主軸制御部82、動力切
り換え部84が接続されている。インバータモータ54
は、アンプ83を介してタレット割出し制御部81及び
回転主軸制御部82に接続されている。インバータモー
タ54にはパルスジェネレータ85が設けられている。
パルスジェネレータ85は、タレット割出し制御部81
および速度検出部86に接続され、速度検出部86はア
ンプ83および回転主軸制御部82に接続されている。
すなわち、パルスジェネレータ85の出力はタレット割
出し制御部81に位置情報としてフィードバックされる
とともに、速度検出部86を介してアンプ93および回
転主軸制御部82に速度情報としてフィードバックされ
ている。
【0031】タレット割出し制御部81は、タレット割
出し起動指令が入力されたとき、その指令に基づいた割
出し動作を行うようにインバータ54を回転制御すると
ともに、位置情報よりタレット面位置を求め、タレット
面位置情報を出力する部位である。回転主軸制御部8
2、工具回転指令が入力されたとき、その指令回転数に
基づいてインバータモータ54を正逆転させて軸線方向
工具主軸21aまたは半径方向工具主軸22aを回転さ
せ、その速度情報を出力する部位である。
出し起動指令が入力されたとき、その指令に基づいた割
出し動作を行うようにインバータ54を回転制御すると
ともに、位置情報よりタレット面位置を求め、タレット
面位置情報を出力する部位である。回転主軸制御部8
2、工具回転指令が入力されたとき、その指令回転数に
基づいてインバータモータ54を正逆転させて軸線方向
工具主軸21aまたは半径方向工具主軸22aを回転さ
せ、その速度情報を出力する部位である。
【0032】動力切り換え部84は、駆動力伝達機構を
切り換える部位であり、シリンダ4のどちらのシリンダ
室5に圧力流体を供給するのかを切り換える方向切り換
え弁(ソレノイドバルブ)、そのピストン6の位置を検
知するための検知部材48aなどからなっており、イン
ターフェース84aを介して接続されている。
切り換える部位であり、シリンダ4のどちらのシリンダ
室5に圧力流体を供給するのかを切り換える方向切り換
え弁(ソレノイドバルブ)、そのピストン6の位置を検
知するための検知部材48aなどからなっており、イン
ターフェース84aを介して接続されている。
【0033】(実施例1の動作)次に、図4に示すフロ
ーチャートに基づいて制御装置89による前記実施例1
の割出し刃物台の動作を説明する。ただし、図1のよう
に、軸線方向工具主軸21aが加工位置に割り出されて
いるものとして説明を行う。制御装置89より回転工具
制御部82への回転工具起動指令があるか否かを判別す
る(ステップS1)。指令が無い場合には、ステップS
2 において、タレット割出し制御部81へのタレット割
出し指令があるか否かを判別する。指令がない場合に
は、ステップS1 に戻って指令の入力を待つ。
ーチャートに基づいて制御装置89による前記実施例1
の割出し刃物台の動作を説明する。ただし、図1のよう
に、軸線方向工具主軸21aが加工位置に割り出されて
いるものとして説明を行う。制御装置89より回転工具
制御部82への回転工具起動指令があるか否かを判別す
る(ステップS1)。指令が無い場合には、ステップS
2 において、タレット割出し制御部81へのタレット割
出し指令があるか否かを判別する。指令がない場合に
は、ステップS1 に戻って指令の入力を待つ。
【0034】ステップS2 において、タレット割出し指
令有りと判別された場合には、タレット割出し制御部8
1の現在地記憶部よりタレット割出し位置(現在地)を
読み取る(ステップS3 )。タレット割出し制御部81
に位置指令を入力し、指令されたタレット面番号位置
(目的地)に計算させ、割出し指令を入力する(ステッ
プS4 ,S5 ,S6 )。位置ループ85aをON状態と
し、インバータモータ54を所定の回転方向原点位置に
位置決めするオリエンテーション動作をさせる(ステッ
プS7 ,S8 )。
令有りと判別された場合には、タレット割出し制御部8
1の現在地記憶部よりタレット割出し位置(現在地)を
読み取る(ステップS3 )。タレット割出し制御部81
に位置指令を入力し、指令されたタレット面番号位置
(目的地)に計算させ、割出し指令を入力する(ステッ
プS4 ,S5 ,S6 )。位置ループ85aをON状態と
し、インバータモータ54を所定の回転方向原点位置に
位置決めするオリエンテーション動作をさせる(ステッ
プS7 ,S8 )。
【0035】ステップS9 において、動力のタレット割
出し伝達機構とインバータモータ54との連結を行う。
すなわち、動力切り換え部84に指令して方向切り換え
弁(図示せず)を操作する(ステップS9 )。シリンダ
4の一方のシリンダ室5aに圧力流体を供給し、移動軸
2、タレット20を前進させる。タレット割出し軸側カ
ップリング42、刃物台本体側カップリング40と、移
動軸側カップリング44との噛み合いが離脱するととも
に、支持部材48によってクラッチ部材49と歯車軸4
7とのクラッチ結合部が結合し、動力結合がなされる。
出し伝達機構とインバータモータ54との連結を行う。
すなわち、動力切り換え部84に指令して方向切り換え
弁(図示せず)を操作する(ステップS9 )。シリンダ
4の一方のシリンダ室5aに圧力流体を供給し、移動軸
2、タレット20を前進させる。タレット割出し軸側カ
ップリング42、刃物台本体側カップリング40と、移
動軸側カップリング44との噛み合いが離脱するととも
に、支持部材48によってクラッチ部材49と歯車軸4
7とのクラッチ結合部が結合し、動力結合がなされる。
【0036】また、移動軸2の前進により歯車30や当
接部材68も移動し、歯車30と歯車29との噛み合い
が外れるとともに規制ピン60が歯車29の係止用穴6
7と係合する。これにより、軸線方向工具主軸21aの
回転方向に位置が所定位置に規制される。この移動軸2
等の前進は検知部材(図示せず)で検知される。インバ
ータモータ54のオリエンテーション動作を解除し、イ
ンバータモータを所定の割出し動作用回転数で回転させ
る起動指令をタレット制御部81に出力し動作させる
(ステップS10,S11)。インバータモータ54の駆動
力は、プーリ53、タレット割出し用駆動軸50、クラ
ッチ部材49、歯車軸47、歯車46、タレット割出し
軸側カップリング42、タレット20と伝達され、タレ
ット20が割出し動作を行う。
接部材68も移動し、歯車30と歯車29との噛み合い
が外れるとともに規制ピン60が歯車29の係止用穴6
7と係合する。これにより、軸線方向工具主軸21aの
回転方向に位置が所定位置に規制される。この移動軸2
等の前進は検知部材(図示せず)で検知される。インバ
ータモータ54のオリエンテーション動作を解除し、イ
ンバータモータを所定の割出し動作用回転数で回転させ
る起動指令をタレット制御部81に出力し動作させる
(ステップS10,S11)。インバータモータ54の駆動
力は、プーリ53、タレット割出し用駆動軸50、クラ
ッチ部材49、歯車軸47、歯車46、タレット割出し
軸側カップリング42、タレット20と伝達され、タレ
ット20が割出し動作を行う。
【0037】ステップS12において、タレット20が目
的地まで割り出されたか否かを判別し、割り出された場
合には、インバータモータ54を停止させる(ステップ
S13)。この現在位置をタレット割出し制御部81の現
在地記憶部に記憶させる(ステップS14)。位置ループ
85aをOFF状態とする(ステップS15)。
的地まで割り出されたか否かを判別し、割り出された場
合には、インバータモータ54を停止させる(ステップ
S13)。この現在位置をタレット割出し制御部81の現
在地記憶部に記憶させる(ステップS14)。位置ループ
85aをOFF状態とする(ステップS15)。
【0038】ステップS16において、動力のタレット割
出し伝達機構とインバータモータ54との連結切り離し
を行う。すなわち、動力切り換え部84に指令して方向
切り換え弁(図示せず)を操作する。シリンダ4の一方
のシリンダ室5bに圧力流体を供給し、移動軸2、タレ
ット20を後退させる。タレット割出し軸側カップリン
グ42、刃物台本体側カップリング40と、移動軸側カ
ップリング44とが噛み合うとともに、支持部材48に
よってクラッチ部材49と歯車軸47とのクラッチ結合
部が離脱する。また、移動軸2の後退により歯車30や
当接部材68も移動し、歯車30と歯車29とが噛み合
うとともに規制ピン60が歯車29の係止用穴67より
離脱する。この移動軸2等の後退は検知部材4bで検知
される。以上により、インバータモータ54によるタレ
ット割出し動作が完了する。
出し伝達機構とインバータモータ54との連結切り離し
を行う。すなわち、動力切り換え部84に指令して方向
切り換え弁(図示せず)を操作する。シリンダ4の一方
のシリンダ室5bに圧力流体を供給し、移動軸2、タレ
ット20を後退させる。タレット割出し軸側カップリン
グ42、刃物台本体側カップリング40と、移動軸側カ
ップリング44とが噛み合うとともに、支持部材48に
よってクラッチ部材49と歯車軸47とのクラッチ結合
部が離脱する。また、移動軸2の後退により歯車30や
当接部材68も移動し、歯車30と歯車29とが噛み合
うとともに規制ピン60が歯車29の係止用穴67より
離脱する。この移動軸2等の後退は検知部材4bで検知
される。以上により、インバータモータ54によるタレ
ット割出し動作が完了する。
【0039】ステップS1 において、回転工具起動指令
が有りの場合には、ステップS31に進む。ステップS31
では、回転工具伝達機構とインバータモータ54との動
力の連結を行う。しかし、この実施例では、常時、連結
状態を保っているため、何もしない。タレット割出し伝
達機構とインバータモータ54との連結が、切り離され
ていることを移動軸2が後退端に位置していることで、
検知部材4aで確認する。
が有りの場合には、ステップS31に進む。ステップS31
では、回転工具伝達機構とインバータモータ54との動
力の連結を行う。しかし、この実施例では、常時、連結
状態を保っているため、何もしない。タレット割出し伝
達機構とインバータモータ54との連結が、切り離され
ていることを移動軸2が後退端に位置していることで、
検知部材4aで確認する。
【0040】インバータモータ54を指令された回転数
で回転させる指令を回転工具制御部82に実行させる
(ステップS32)。インバータモータ54の駆動力は、
プーリ15、工具回転用駆動軸13、歯車30、歯車2
9、歯車27、軸線方向工具主軸21aと伝達される。
インバータモータ54の停止指令が入力されたか否かを
判断し、入力された場合にはインバータモータ54の回
転を停止させる指令を回転工具制御部82に実行させる
(ステップS34)。
で回転させる指令を回転工具制御部82に実行させる
(ステップS32)。インバータモータ54の駆動力は、
プーリ15、工具回転用駆動軸13、歯車30、歯車2
9、歯車27、軸線方向工具主軸21aと伝達される。
インバータモータ54の停止指令が入力されたか否かを
判断し、入力された場合にはインバータモータ54の回
転を停止させる指令を回転工具制御部82に実行させる
(ステップS34)。
【0041】ステップS34において、動力切り離しを行
うのであるが、この実施例は前述したように常時連結状
態であるので何も動作させない。以上により、インバー
タモータ54による回転工具の回転動作が完了する。
うのであるが、この実施例は前述したように常時連結状
態であるので何も動作させない。以上により、インバー
タモータ54による回転工具の回転動作が完了する。
【0042】(その他の実施例)本発明は、実施例に限
られることなく、本発明の趣旨の範囲内で変更すること
が可能である。例えば、タレット刃物台に回転工具装着
部は、半径方向または軸線方向のどちらか一方が少なく
とも一個所あればよい。また、駆動モータはサーボモー
タであってもよく、要するに速度と位置の制御が切り換
えて行える駆動モータであれば良い。
られることなく、本発明の趣旨の範囲内で変更すること
が可能である。例えば、タレット刃物台に回転工具装着
部は、半径方向または軸線方向のどちらか一方が少なく
とも一個所あればよい。また、駆動モータはサーボモー
タであってもよく、要するに速度と位置の制御が切り換
えて行える駆動モータであれば良い。
【0043】
【発明の効果】この発明によると、次の効果が奏され
る。タレット回転駆動と工具主軸回転駆動のためにイン
バータモータを1台だけ使用することにより低廉で、ス
ペースが小さく、構造が簡素なタレット刃物台を提供で
きる。
る。タレット回転駆動と工具主軸回転駆動のためにイン
バータモータを1台だけ使用することにより低廉で、ス
ペースが小さく、構造が簡素なタレット刃物台を提供で
きる。
【図1】図1は、本発明のタレット刃物台の実施例1を
示し、正面断面図である。
示し、正面断面図である。
【図2】図2は、図1と断面の角度位置が異なる拡大断
面図である。
面図である。
【図3】図3は、はインバータを動作させる回路の機能
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】図4は、タレット刃物台の割出動作を示すフロ
ーチャート図である。
ーチャート図である。
1…刃物台本体 2…移動軸 4…シリンダ 6…ピストン 13…工具回転用駆動軸 20…タレット 21a…軸方向工具主軸 22a…半径方向工具主軸 29…歯車 30…歯車 31…歯車 32…傘歯車 33…傘歯車 40…刃物台本体側カップリング 42…タレット回転軸側カップリング 44…移動軸側カップリング 48…支持部材 49…クラッチ部材 50…タレット割出用駆動軸 52…圧縮バネ 54…インバータモータ
Claims (2)
- 【請求項1】刃物台本体(1)と、 この刃物台本体(1)に回転自在に支持されるとともに
軸線方向に進退移動する移動軸(2)と、 この移動軸(2)の端部に設けられ、前記刃物台本体
(1)に対して割出し回転するタレット(20)と、 このタレット(20)に少なくとも一個所設けられ、装
着された工具を回転自在に支持する回転工具主軸(21
a,22a)と、 前記刃物台本体(1)に設けられる駆動モータ(54)
と、 前記移動軸(2)を貫通するととも前記移動軸回転自在
に設けられ、前記移動軸軸線と平行な軸線を有し、前記
駆動モータ(54)の駆動力が伝達される回転工具用駆
動軸(13)と、 前記刃物台本体(1)に回転自在に設けられ、前記駆動
モータ(54)の駆動力が伝達されるタレット割出し回
転用駆動軸(47)と、 このタレット割出し回転用駆動軸(47)の駆動力を前
記タレット(20)に伝達するタレット割出し駆動力伝
達手段(46,42)と、 前記回転工具用駆動軸(13)の駆動力を前記回転工具
主軸(21a,22a)に伝達する回転工具駆動力伝達
手段(30,29,27)と、 前記駆動モータ(54)と前記タレット割出し回転用駆
動軸の間、または、前記駆動モータ(54)と前記回転
工具用駆動軸(13)との間の少なくとも一方に設けら
れ、前記駆動モータ(54)の駆動力を、前記タレット
割出し駆動力伝達手段(46,42)と前記回転工具駆
動力伝達手段(30,29,27)のどちらか一方に伝
達するため駆動力伝達経路を切り換える動力切り換え手
段(4,48,49,47)と、 前記駆動モータ(54)および前記動力切り換え手段
(4,48,49,47)を制御する制御手段(89,
80)とを有することを特徴とするタレット刃物台。 - 【請求項2】請求項1において、 前記駆動モータ(54)がインバータモータであること
を特徴とするタレット刃物台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26993593A JPH07100703A (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | タレット刃物台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26993593A JPH07100703A (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | タレット刃物台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07100703A true JPH07100703A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17479252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26993593A Pending JPH07100703A (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | タレット刃物台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07100703A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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