JPH07100646B2 - ネイルエナメルドライヤ− - Google Patents

ネイルエナメルドライヤ−

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JPH07100646B2
JPH07100646B2 JP17181987A JP17181987A JPH07100646B2 JP H07100646 B2 JPH07100646 B2 JP H07100646B2 JP 17181987 A JP17181987 A JP 17181987A JP 17181987 A JP17181987 A JP 17181987A JP H07100646 B2 JPH07100646 B2 JP H07100646B2
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JP
Japan
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coating film
nail enamel
dryer
viscosity
oil
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JP17181987A
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良雄 萩原
淳樹 杉本
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Kose Corp
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Kose Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ネイルエナメルドライヤーに関し、更に詳細
にはネイルエナメル塗布後の塗膜表面に適用することで
乾燥速度を顕著に向上させることができ、しかも良好な
使用性を有するネイルエナメルドライヤーに関する。
[従来の技術] 一般にネイルエナメルは、ニトロセルロースなどの皮膜
形成剤を主剤とし、樹脂類、可塑剤を適宜配合し、これ
らの蒸発成分であるところの溶剤によって均一溶解した
系に色材、ゲル化剤などを分散ないし溶解することで構
成されている。
そしてネイルエナメルの重要な要求品質のひとつに塗膜
の乾燥性のよいことがあげられ、塗布後速やかに乾燥、
硬化して皮膜形成することが使用上望まれている。
従来、こうした乾燥速度の調整には、ネイルエナメルの
成分組成面からすれば、溶剤成分、すなわち真溶剤、助
溶剤、希釈剤を適宜選択し、バランスをとって適度な塗
膜乾燥速度を得ることが行われてきた。
またネイルエナメル塗布後、その表面に適用し、塗膜乾
燥速度を高めるのに供せられる刷毛塗りタイプ、エアゾ
ールタイプとしたネイルエナメルドライヤーの存在も知
られている。こうした製品には、オリーブ油、ヒマシ
油、乾性油などの常温液状の植物油などが一般的に用い
られ、それら成分を主要とするのが大部分であった。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記従来に於いては、以下に記するよう
な問題が認められ、ネイルエナメルの塗膜乾燥性向上の
目的にとって未だ充分満足し得るところでなかった。
前記ネイルエナメル成分組成面から塗膜乾燥性を向上さ
せる調整に於いては、例えば溶剤を真溶剤のみで構成す
ると、他成分の溶解性が良すぎて、表面の皮張り状態と
なる。また他成分の溶解性が良ぎると、塗膜からの溶剤
離れが悪くなって、塗膜全体の乾燥、硬化が遅れること
になり、特に低沸点の真溶剤をもって乾燥速度を速める
と、塗膜にくもり、ピンホールが発生したり、筆跡が残
ったりして、塗膜の仕上りを損なう結果になってしま
う。このため適当量の助溶剤、希釈剤を添加すると、塗
膜の仕上りが改善され、使用性を向上させることがで
き、また樹脂などの成分の溶解性をも高められるが、乾
燥速度は遅くなる。従って成分組成面から、乾燥速度を
より一層向上させるには自ずと限度があった。
また前記従来公知のネイルエナメルドライヤーでは、ネ
イルエナメル塗膜表面にむらづきして均一に塗りにく
い、刷毛塗りでは塗膜に傷をつけ易い、塗膜表面に凹凸
が生じる、塗膜上の油を拭きとる必要があり、しかもこ
の余分な油を完全に除くことができず、塗膜に残存し、
べたつき感などの好ましくない影響を与えるなどの使用
性に欠点があるばかりでなく、乾燥速度の向上が期待し
たほと望めず、効果面でも不充分であった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、前記した事情を鑑み、ネイルエナメルの
塗膜乾燥速度を向上させるべく鋭意検討を続けた結果、
低粘度シリコーン油が本目的達成に極めて有効であり、
これをネイルエナメル塗布後表面に適用することで塗膜
乾燥速度を顕著に向上させることができ、しかも使用性
が良好であることを見い出し、この知見をもって本発明
を完成させたのである。
すなわち、本発明は、粘度10cs以下の低粘度シリコーン
油を必須に含有してなることを特徴とするネイルエナメ
ルドライヤーに関する。
本発明に於いては、低粘度シリコーン油を必須に用いる
が、この低粘度シリコーン油としては、粘度10cs以下の
ものが好ましい。このことは、低粘度のものであると、
ネイルエナメル塗膜表面での均一拡散性が速やかで使用
面での適用性がよいと同時に塗膜乾燥性に極めて効果的
であり、また塗布後揮発性もあるので、あと残りしない
ことでも好適である。一方粘度が高くなると、ネイルエ
ナメル塗膜表面で速やかなる全面への均一拡がりが低下
し、使用面での適用性が悪くなるので好ましくない。
本発明にとっての低粘度シリコーン油を具体的に例示す
るならば、粘度0.65〜10csの鎖状のジメチルポリシロキ
サン、環状のジメチルポリシロキサンであるオクタメチ
ルシクロテトラポリシロキサン、デカメチルシクロペン
タポリシロキサン等を挙げることができる。これらは必
要に応じてその一種または二種以上が用いられる。
また前記低粘度シリコーン油以外に、従来ネイルエナメ
ルドライヤーに用いられている常温液状の植物油などを
添加、混合して併用することも可能である。これら植物
油を例示するならば、オリーブ油、ヒマシ油、ゴマ油、
綿実油、サフラワー油、大豆油等の乾〜不乾性油が挙げ
られる。尚、これらの成分の配合にあたっては、低粘度
シリコーン油との相溶性を考慮し、均一溶解系として調
製することが大切であり、分離状態では、むらづきな
ど、使用性に劣ることになるので望ましくない。
本発明での前記低粘度シリコーン油の使用量は、シリコ
ーン種にもよるが最終濃度で少なくとも30〜100重量%
の範囲で用いられる。すなわち前記範囲を下回ると塗膜
乾燥性、使用性など総合的に良好な結果が得難くなって
しまうからである。
かくして得られる本発明のネイルエナメルドライヤーの
使用は、ニトロセルロースを主要皮膜形成剤として含む
常温乾燥型皮膜形成ネイルエナメルなどを対象とし、こ
れを爪に塗布直後、その塗膜表面に滴下することで適用
される。この際、エアゾールタイプとしてスプレーする
ことなどで用いてもよい。このことによって速やかに均
一拡散して、シリコーン皮膜を形成し、塗膜を非常に短
時間で乾燥、硬化させることできる。その後付着量が過
剰であった場合などには、ティッシュなどで軽く拭きと
ればよい。
[実施例] 以下、本発明について実施例を挙げて説明する。尚、こ
れらほ本発明をなんな限定するものではない。
表1に示す実施例、比較例を試料として用い、ネイルエ
ナメル塗膜乾燥性、使用性について本発明の効果確認の
検討を下記の評価方法によって行った。
(評価方法) A.塗膜乾燥性 表2に処方を示すネイルエナメルをガラスプレートに適
量採り、ドクターブレードで一定膜厚の塗膜を作成後、
直ちにその表面に各試料を適用し、1分経過後、ティッ
シュを押し当て、ネイルエナメルの付着のなさの程度を
比較評価した。
B.使用性 表2のネイルエナメルを爪に塗布後、直ちにその塗膜表
面に試料を適用することで使用テスト行ない、適用し易
さ(塗布し易さ)、使用後のべたつき感のなさ、塗膜光
沢の良さの項目についてその程度を官能で比較評価し
た。
これらの結果を次の評価基準で表わし、表1に示した。
(評価基準) ◎ 非常に良好 ○ 良好 × やや悪いまたは悪い 表1のように、実施例[1]〜[5]のネイルエナメル
ドライヤーを用いた場合には、ネイルエナメルの塗膜を
短時間で乾燥、固化させることができ、また塗膜に滴下
することによって速やかに全面に均一拡散するので適用
し易く、さらに塗膜にべたつき感がなく、光沢があって
非常に有用であることが明らかとなった。これに対し比
較例[1]及び[2]、すなわち粘度が高いシリコーン
油を用いた場合には、塗膜乾燥速度が低下する傾向にあ
ると共に塗膜全面への拡散性が悪くなり、使用しにくい
ものであった。そして比較例[3]の市販品の場合に
は、塗膜乾燥性にさほど効果がなく、刷毛塗りのため使
用簡便性に劣るばかりでなく、均一に塗布し難く、塗膜
に筆跡の傷も認められ、また比較例[4]の場合には、
スプレーして適用でき、使用が簡便であるが、塗膜乾燥
性にはほとんど効果がなく、塗膜光沢の消失が認められ
た。
[発明の効果] 以上詳述した如く、本発明は、ネイルエナメルの塗膜乾
燥速度を顕著に向上させることができ、しかも良好な使
用性を有するネイルエナメルドライヤーの提供を可能と
したことにある。
すなわち本発明のネイルエナメルドライヤーは、少量
で、且つ短時間でネイルエナメル塗膜を乾燥、硬化させ
ることができるものである。
また使用上、低粘度で表面張力が低いことから、塗膜に
滴下することによって速やかに拡散して均一なシリコー
ン被膜を形成し、塗膜乾燥を効果的に発揮できるため、
刷毛塗りなどの手間を要せず、傷つける心配もないので
簡便且つ便利なものである。
さらに低粘度ないし揮発性シリコーン油が主要成分であ
るため、べたつきなど、残留による塗膜への悪影響がな
いことでも有益である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘度10cs以下の低粘度シリコーン油を必須
    に含有してなることを特徴とするネイルエナメルドライ
    ヤー。
JP17181987A 1987-07-09 1987-07-09 ネイルエナメルドライヤ− Expired - Lifetime JPH07100646B2 (ja)

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JP17181987A JPH07100646B2 (ja) 1987-07-09 1987-07-09 ネイルエナメルドライヤ−

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JPS6416710A JPS6416710A (en) 1989-01-20
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FR2727624B1 (fr) 1994-12-01 1997-01-10 Oreal Agent de sechage rapide de film de vernis a ongles et procede de sechage utilisant ledit agent
US5549930A (en) * 1995-05-25 1996-08-27 Reysis; Moisei Dryer and top coat for nail polish
JP4800476B2 (ja) * 2000-12-27 2011-10-26 花王株式会社 エアゾール組成物
CN104655097B (zh) * 2013-11-21 2017-04-19 科沃斯机器人股份有限公司 激光测距传感器及其测距方法

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