JPH0710038B2 - 電波吸収体及びその製造方法 - Google Patents

電波吸収体及びその製造方法

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JPH0710038B2
JPH0710038B2 JP63177830A JP17783088A JPH0710038B2 JP H0710038 B2 JPH0710038 B2 JP H0710038B2 JP 63177830 A JP63177830 A JP 63177830A JP 17783088 A JP17783088 A JP 17783088A JP H0710038 B2 JPH0710038 B2 JP H0710038B2
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信夫 羽賀
紀一郎 牟田
善憲 笠島
三郎 安達
宗重 長友
光弘 小野
道也 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アンテナ、無線機器の特定測定等を行う電波
無反射室用の壁部材として、又は電波吸収を必要とする
建築構造物として、又は電子機器等で電波吸収を必要と
する部材として使用する電波吸収体に関する。
従来の技術 以下に従来のこの種の電波吸収体の一例について説明す
る。第6図は、電波無反射室の壁部材として使用されて
いた従来の電波吸収体を示し、また第7図は、この電波
吸収体を電波無反射室の壁面に設置した状態を示してい
る。第6図、第7図において、1は電波無反射室の壁、
2は壁1の表面に設置したフェライト板、3は四角錐形
状の電波吸収体であり、この電波吸収体3がフェライト
板2の表面に多数取付けられている。上記電波吸収体3
は、フェライト粉、炭素粉等の粉末状の電波吸収材が混
入された発泡スチロール板3A,3B,3C,3D,3Eを積層した構
造であり、各発泡スチロール板3A,3B,3C,3D,3E内の粉末
状の電波吸収材の密度は異なり、発泡スチロール板3Aの
密度が最も小さく、発泡スチロール板3E側ほど密度は大
きい。
発明が解決しようとする課題 前記の通り、従来の電波吸収体3は、発泡スチロールを
使用しているため、燃え易い欠点があった。また上記従
来の電波吸収体は、粉末状の電波吸収材の密度が異なる
複数の発泡スチロール板を積層した構造であるため、電
波吸収体3の各発泡スチロール板間の接合面に、誘電率
(ε)、導電率(σ)、透磁率(μ)の不連続が生じ、
この不連続部分で電波が反射するため、電波を十分吸収
できないものであった。さらに上記従来例は、電波吸収
体が混入されたスチロールを加熱して発泡させる加熱工
程が必要であった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、燃
えにくく、また電波吸収性に優れた電波吸収体、及び容
易に製造できる電波吸収体の製造方法を提供するもので
ある。
課題を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するために、石灰質分とけい
酸質を主原料として、アルミニウム粉とアルカリ灰分の
反応によるガスで発泡体をつくる発泡コンクリートと、
この発泡コンクリートにフェライト粉末が混入された発
泡体において、上記フェライト粉末の上記発泡体に対す
る密度を連続的に変化させ、この密度を上部では小さ
く、下部では大きくするという構成にしたものである。
作用 本発明は上記のような構成により、発泡コンクリートに
よる常温発泡が可能となり、異なる粒径のフェライト粉
末を容易に得やすいことによるフェライト粉末の発泡体
に対する密度を連続的に変化させることができ、しか
も、フェライト粉末自身が高透磁率なので、底面にフェ
ライト板を設ける必要がなくなることとなる。
実施例 以下に本発明の一実施例について第1図、第2図ととも
に説明する。第1図は本実施例の電波吸収体を示し、ま
た第2図はこの電波吸収体を電波無反射室の壁面に接地
した状態を示している。第1図において、4は電波吸収
体であり、この電波吸収体4は、フェライト粉末等の電
波吸収材が混入されたアルミニウムを利用した発泡コン
クリート(発泡セメント)からなる。この発泡コンクリ
ートは、一般に、石灰、セメントなどの石灰質分とけい
砂、スラグなどのけい酸質を主原料として、アルミニウ
ム粉とアルカリ灰分の反応によるガスで発泡体をつくる
ものである。本実施例では、発泡コンクリート素材は、
シリカゾル31%、セメント系結合材9%、シリカ化合物
5%、バーライト7%、アルミニウム化合物48%からな
るシリカアルミナ結合体であり、発泡材であるアルミニ
ウム化合物が常温で発泡し、1〜3時間後には体積が3
〜4倍になる。この発泡無機質素材は不燃性であり、ま
た硬化後の比重は、0.2〜0.5と軽い。上記発泡無機質素
材4を、第2図に示すように、室の壁5に多数取付ける
ことにより、電波無反射室が構成できる。このように、
本実施例の電波吸収体は、不燃性であるため火災安全上
有効であるとともに、軽量であり、かつ加水分解が生じ
ないため長期間材料変化がなく、電波無反射室用壁面材
として、又はテレビジョン放送におけるコースト防止用
壁面材として特に有効である。
次に本発明の他の実施例について説明する。ポルトラン
ドセメントと、粉末発泡材であるアルミニウム化合物
と、フェライト粉末等の粉末状電波吸収材と、水とを練
りまぜ、常温で発泡させることにより、電波吸収材が混
入された発泡セメントからなる不燃性の電波吸収体が得
られる。
次に電波吸収性に優れた実施例について説明する。第3
図は本実施例における電波吸収材の混入状態の概略を示
しており、電波吸収体4の上部にはフェライトの微粉末
が混入され、中間部にはフェライトの細粒が混入され、
下部にはフェライトの粉砕片が混入されているものであ
る。
第4図は、第3図に示す電波吸収体の製造方法を説明す
る図を示している。第4図において、6はセメントの型
枠であり、この型枠6内に異なる粒径のフェライト材及
び発泡剤が混入されたセメント7を入れ、型枠6の上部
より四角錐状の蓋8を入れる。この状態で型枠6を振動
させると、セメント7内に混入された比重の大きいフェ
ライト材は、型枠6の下方に移動する。この状態でセメ
ント7内の発泡剤を常温で発泡させ、さらにセメント7
を硬化させることにより、第3図に示す電波吸収体4が
完成する。
このように、発泡セメント内のフェライト粉末を密度を
連続的に変化させると、電波吸収体4の誘電率(ε)、
導電率(σ)、透磁率(μ)が連続的に変化し、従来例
のような接合面における電波の反射が少なくなり、電波
吸収体内に入った電波はフェライト粉末等により吸収、
拡散されるため、電波吸収力が向上する。また上記実施
例はセメントを使用するため燃えにくく、さらに従来例
のようなフェライト板2は不要であるため、安価に製造
できる利点を有するものである。
なお、前記従来例と同様に、電波吸収材の密度が異なる
複数の発泡セメントを製造し、それぞれの発泡セメント
を薄くスライスし、このスライス片を積層することによ
り、不燃性で電波吸収特性に優れた電波吸収体が得られ
るものである。
第5図は、本発明のさらに他の実施例を示している。本
実施例は、第1図に示す前記実施例の先端部に電波吸収
体が混入された発泡スチロール9を設けたものであり、
本実施例によれば、特に高周波数帯域の電波吸収力を向
上することができるものである。
なお、上記実施例では、電波吸収材としてフェライト粉
末を使用しているが、フェライト粉末に限らず、フェラ
イト粒、フェライト粉砕片、酸化鉄等を粉砕した各種粒
径よりなる粉砕片、炭素粉、炭素繊維、石灰または及び
その2次加工品等を粉砕した各種粒径よりなる粉砕片、
金属片、金属繊維、金属針、高誘電体セラミックを粉砕
してなる粉砕片等を使用してもよいものである。
発明の効果 本発明は上記のような構成であり、本発明によれば、石
灰質分とけい酸質を主原料として、アルミニウム粉とア
ルカリ灰分の反応によるガスで発泡体をつくる発泡コン
クリートと、この発泡コンクリートにフェライト粉末が
混入された発泡体において、上記フェライト粉末の上記
発泡体に対する密度を連続的に変化させ、この密度を上
部では小さく、下部では大きくするという構成にしたの
で、発泡コンクリートによる常温発泡が可能となり、異
なる粒径のフェライト粉末を容易に得やすいことによる
フェライト粉末の発泡体に対する密度を連続的に変化さ
せることができ、しかも、フェライト粉末自身が高透磁
率なので、底面にフェライト板を設ける必要がなくなる
という効果を有する。
また本発明は、電波吸収体の製造にあたっては、型枠内
に異なる粒径のフェライト粉末、および発泡コンクリー
ト素材を混入する第1工程と、この第1工程を経た型枠
を振動させる第2工程と、この第2工程を経た型枠に水
を練り混ぜ、常温で発泡させる第3工程により行うこと
としているので、フェライト粉末の上記発泡体に対する
密度を連続的に変化させ、この密度を上部では小さく、
下部では大きくするという構成を容易に製造することが
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における電波吸収体の斜視
図、第2図は同電波吸収体を使用した電波無反射室の壁
面の一部の断面図、第3図は本発明の他の実施例の断面
図、第4図は同電波吸収体を製造するための型枠の断面
図、第5図は本発明の他の実施例の断面図、第6図は従
来の電波吸収体の斜視図、第7図は同電波吸収体を使用
した電波無反射室の壁面の一部の断面図である。 4……電波吸収体、5……壁、6……型枠、7……セメ
ント、8……蓋、9……発泡スチロール。
フロントページの続き (72)発明者 羽賀 信夫 神奈川県横浜市港北区綱島東4丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 牟田 紀一郎 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 笠島 善憲 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 安達 三郎 宮城県仙台市鶴ケ谷5丁目18番8号 (72)発明者 長友 宗重 宮城県仙台市郡山6丁目5番14号504 (72)発明者 小野 光弘 山形県米沢市遠山町2282番地の17 (72)発明者 鈴木 道也 山形県米沢市松が岬1丁目2番9号 (56)参考文献 特公 昭45−25625(JP,B1)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石灰質分とけい酸質を主原料として、アル
    ミニウム粉とアルカリ灰分の反応によるガスで発泡体を
    つくる発泡コンクリートと、この発泡コンクリートにフ
    ェライト粉末が混入された発泡体において、上記フェラ
    イト粉末の上記発泡体に対する密度を連続的に変化さ
    せ、この密度を上部では小さく、下部では大きくしたこ
    とを特徴とする電波吸収体。
  2. 【請求項2】型枠内に異なる粒径のフェライト粉末、お
    よび石灰質分とけい酸質を主原料として、アルミニウム
    粉とアルカリ灰分の反応によるガスで発泡体をつくる発
    泡コンクリート素材を混入する第1工程と、この第1工
    程を経た型枠を振動させる第2工程と、この第2工程を
    経た型枠に水を練り混ぜ、常温で発泡させる第3工程に
    よることを特徴とする電波吸収体の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項(1)において、フェライト粉末に
    代え、炭素系繊維の粉末にしたことを特徴とする電波吸
    収体。
  4. 【請求項4】請求項(2)において、フェライト粉末に
    代え、炭素系繊維の粉末にしたことを特徴とする電波吸
    収体の製造方法。
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DE69513572T2 (de) 1994-06-23 2000-03-30 Takenaka Corp Wellenabsorbierende Zusammensetzung, Absorberelement für Funkwellen, Funkwellenabsorber und Verfahren zur Herstellung von Absorberelementen

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