JPH07100224B2 - 金型の温度制御方法および装置 - Google Patents
金型の温度制御方法および装置Info
- Publication number
- JPH07100224B2 JPH07100224B2 JP5269887A JP5269887A JPH07100224B2 JP H07100224 B2 JPH07100224 B2 JP H07100224B2 JP 5269887 A JP5269887 A JP 5269887A JP 5269887 A JP5269887 A JP 5269887A JP H07100224 B2 JPH07100224 B2 JP H07100224B2
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- cooling
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、アルミ、亜鉛等の軽合金ダイカスト、合成
樹脂の射出成形等における金型の温度制御方法および温
度制御装置に関する。
樹脂の射出成形等における金型の温度制御方法および温
度制御装置に関する。
（従来の技術） 軽合金ダイカスト、合成樹脂射出成形等においては、金
型温度が低いと湯じわなどが発生し、高過ぎると焼きつ
き、かじり等が発生するため、金型温度が低いときは素
早く加熱して温度を上げ、高いときは強力な冷却を行な
い温度を下げる必要がある。このため従来、（１）金型
温度の変化に伴い冷却水等の冷却媒体の量を制御する
か、（２）低いときは加熱系、高いときは冷却系による
２系統制御をしている。
型温度が低いと湯じわなどが発生し、高過ぎると焼きつ
き、かじり等が発生するため、金型温度が低いときは素
早く加熱して温度を上げ、高いときは強力な冷却を行な
い温度を下げる必要がある。このため従来、（１）金型
温度の変化に伴い冷却水等の冷却媒体の量を制御する
か、（２）低いときは加熱系、高いときは冷却系による
２系統制御をしている。
先行技術としては、特開昭59−82143号公報、特開昭59
−127965号公報、特公昭61−46211号公報等がある。
−127965号公報、特公昭61−46211号公報等がある。
（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記（１）の冷却媒体の量を制御する方
法では次の問題点がある。すなわち、 金型温度が低いときに冷却媒体の量を絞ると冷却媒体の
回らない部分ができ、局部的に過熱部分が生じて焼付
き、かじり等による製品不良が発生し、さらには金型が
破損する可能性もある。
法では次の問題点がある。すなわち、 金型温度が低いときに冷却媒体の量を絞ると冷却媒体の
回らない部分ができ、局部的に過熱部分が生じて焼付
き、かじり等による製品不良が発生し、さらには金型が
破損する可能性もある。
前項の問題を防止するため冷却通路を少なくすると、今
度は金型温度が高いときに冷却媒体の量が不足し、冷却
能力不足となり、外部からの冷却が必要となり、サイク
ル・タイム（冷却循環）を長くする必要が生じて生産性
が低くなり、コスト・アップになる。
度は金型温度が高いときに冷却媒体の量が不足し、冷却
能力不足となり、外部からの冷却が必要となり、サイク
ル・タイム（冷却循環）を長くする必要が生じて生産性
が低くなり、コスト・アップになる。
また、上記（２）の２系統制御の方法では冷却系のほか
に加熱系を有するため、コストが高くなり、制御が複雑
になり、高温の加熱媒体を取り扱うという危険な作業が
生じ、また同じ金型に冷却系、加熱系の２系統の通路を
設けるのはスペース上非常に困難で、いずれか一方また
は両方とも不十分となる、などの問題点がある。
に加熱系を有するため、コストが高くなり、制御が複雑
になり、高温の加熱媒体を取り扱うという危険な作業が
生じ、また同じ金型に冷却系、加熱系の２系統の通路を
設けるのはスペース上非常に困難で、いずれか一方また
は両方とも不十分となる、などの問題点がある。
そこでこの発明は、単一の系統で適正な冷却および加熱
のできる金型の温度制御方法および装置の提供を目的と
する。
のできる金型の温度制御方法および装置の提供を目的と
する。
（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、 第１の発明は、金型に設けられた冷却媒体の通路に対し
て供給装置により一定流量の冷却媒体を供給し、前記通
路の排出側の配管に設けられた調整弁により排出された
前記媒体の温度状態に応じて前記媒体を媒体供給源と前
記供給装置の一次側とに配分して戻すことを特徴とする
金型の温度制御方法であり、 第２の発明は、金型に設けられた冷却媒体の通路と、前
記媒体の供給源と金型との間に設けられた前記媒体の供
給装置と、前記通路の排出側配管に設けられ排出された
前記媒体の温度を検出して前記媒体の排出量を制御する
調整弁と、前記調整弁の一次側と前記供給装置の一次側
とを接続した配管とを有することを特徴とする金型の温
度制御装置である。
て供給装置により一定流量の冷却媒体を供給し、前記通
路の排出側の配管に設けられた調整弁により排出された
前記媒体の温度状態に応じて前記媒体を媒体供給源と前
記供給装置の一次側とに配分して戻すことを特徴とする
金型の温度制御方法であり、 第２の発明は、金型に設けられた冷却媒体の通路と、前
記媒体の供給源と金型との間に設けられた前記媒体の供
給装置と、前記通路の排出側配管に設けられ排出された
前記媒体の温度を検出して前記媒体の排出量を制御する
調整弁と、前記調整弁の一次側と前記供給装置の一次側
とを接続した配管とを有することを特徴とする金型の温
度制御装置である。
（作用） 金型の温度が低く、排出された冷却媒体が所定の温度範
囲以下のとき、調整弁が全閉となって冷却媒体を供給装
置の一次側に戻して金型内を循環させ加熱する。金型温
度が高過ぎ、排出された冷却媒体が所定の温度範囲以上
のとき、調整弁が全開となって高温の冷却媒体を排出
し、低温の供給源からの冷却媒体を金型に供給する。冷
却媒体が所定温度範囲内にあるときは一部の冷却媒体を
循環させる。
囲以下のとき、調整弁が全閉となって冷却媒体を供給装
置の一次側に戻して金型内を循環させ加熱する。金型温
度が高過ぎ、排出された冷却媒体が所定の温度範囲以上
のとき、調整弁が全開となって高温の冷却媒体を排出
し、低温の供給源からの冷却媒体を金型に供給する。冷
却媒体が所定温度範囲内にあるときは一部の冷却媒体を
循環させる。
（実施例） 以下実施例を示す図面に基づいて、この発明を説明す
る。図は金型の温度制御装置の全体構成図を示す。金型
１の冷却通路2a,2b,2cは、配管3a,3b,3cを介して供給マ
ニホールド４と接続され、また配管5a,5b,5cを介して排
出マニホールド６と接続されている。冷却水供給源７か
ら配管８を経て供給された冷却水は、ライン・ポンプ９
により加圧された後、供給マニホールド４に供給され
る。供給された冷却水は、配管3a,3b,3cを経て金型１の
冷却通路2a,2b,2cに入り、金型１と熱交換した後、配管
5a,5b,5c、排出マニホールド６を経て排出される。排出
マニホールド６の出口には配管10が接続され、配管10に
調整弁11が取り付けられている。調整弁11は排出された
冷却水の温度を計り、検出信号12により冷却水を排出量
を制御し、調整弁11を通過した冷却水は配管13を経て供
給源７へ戻される。調整弁11で遮断された冷却水は、配
管14を経て供給装置９の一次側へ戻される。配管14の途
中には供給源７からの冷却水の短絡を防止する逆止弁15
が設けられている。
る。図は金型の温度制御装置の全体構成図を示す。金型
１の冷却通路2a,2b,2cは、配管3a,3b,3cを介して供給マ
ニホールド４と接続され、また配管5a,5b,5cを介して排
出マニホールド６と接続されている。冷却水供給源７か
ら配管８を経て供給された冷却水は、ライン・ポンプ９
により加圧された後、供給マニホールド４に供給され
る。供給された冷却水は、配管3a,3b,3cを経て金型１の
冷却通路2a,2b,2cに入り、金型１と熱交換した後、配管
5a,5b,5c、排出マニホールド６を経て排出される。排出
マニホールド６の出口には配管10が接続され、配管10に
調整弁11が取り付けられている。調整弁11は排出された
冷却水の温度を計り、検出信号12により冷却水を排出量
を制御し、調整弁11を通過した冷却水は配管13を経て供
給源７へ戻される。調整弁11で遮断された冷却水は、配
管14を経て供給装置９の一次側へ戻される。配管14の途
中には供給源７からの冷却水の短絡を防止する逆止弁15
が設けられている。
つぎに上記のように構成された温度制御装置による金型
の温度制御方法を説明する。調整弁11はこの実施例では
所定の温度範囲内で温度差に比例して排出量を制御する
ように調整し、その範囲以下では全閉（流量０）とな
り、その範囲以上では全開となるように調整しておく。
金型１の温度が上記温度範囲より低いときは、排出され
る冷却水の温度を検出して調整弁11が全閉となり、排出
された冷却水は全て配管14を経て供給装置９の一次側に
戻され、金型１内を循環する。供給側より排出側の方が
冷却水の温度が高いので、冷却水が循環するにしたがっ
て、冷却水の温度が上昇し、金型１の昇温を早める。こ
の方法によれば従来のように冷却水の供給量を減らさ
ず、常時一定量を供給するので、金型１の上部に配管抵
抗の大きい冷却通路2aがあっても充分な冷却水を供給で
きる。金型１の温度が高くなり過ぎると、冷却水の排出
側の温度も所定の温度範囲を越え、調整弁11は全閉とな
り、配管13を介して供給された冷却水を全て排出する。
この結果、金型１には供給源７からの低温の冷却水が供
給されることとなり、より速く金型１の温度を適正範囲
に下げることが可能になる。調整弁11の全閉と全開の中
間では、排出された冷却水の温度により一部が循環さ
れ、より速く平行状態になるように作用する。
の温度制御方法を説明する。調整弁11はこの実施例では
所定の温度範囲内で温度差に比例して排出量を制御する
ように調整し、その範囲以下では全閉（流量０）とな
り、その範囲以上では全開となるように調整しておく。
金型１の温度が上記温度範囲より低いときは、排出され
る冷却水の温度を検出して調整弁11が全閉となり、排出
された冷却水は全て配管14を経て供給装置９の一次側に
戻され、金型１内を循環する。供給側より排出側の方が
冷却水の温度が高いので、冷却水が循環するにしたがっ
て、冷却水の温度が上昇し、金型１の昇温を早める。こ
の方法によれば従来のように冷却水の供給量を減らさ
ず、常時一定量を供給するので、金型１の上部に配管抵
抗の大きい冷却通路2aがあっても充分な冷却水を供給で
きる。金型１の温度が高くなり過ぎると、冷却水の排出
側の温度も所定の温度範囲を越え、調整弁11は全閉とな
り、配管13を介して供給された冷却水を全て排出する。
この結果、金型１には供給源７からの低温の冷却水が供
給されることとなり、より速く金型１の温度を適正範囲
に下げることが可能になる。調整弁11の全閉と全開の中
間では、排出された冷却水の温度により一部が循環さ
れ、より速く平行状態になるように作用する。
別の実施例としては、排出された冷却水の一定の温度を
基準として、全閉と全開を切り換えるようにすることも
できる。
基準として、全閉と全開を切り換えるようにすることも
できる。
（発明の効果） この発明は以上説明したように、単一の系統の冷却通路
を設け、冷却をするときは冷却媒体を排出して新たに低
温の供給源から冷却媒体を供給し、加熱を必要とすると
きは温度に応じて排出された冷却媒体を供給装置の一次
側に戻して循環させる温度制御方法および装置であるか
ら、簡単な構成で金型の充分な冷却および加熱が可能と
なる。すなわち、 金型温度が低いとき、より速く金型の昇温を可能とし、
かつ冷却媒体不足による局部加熱を生じない。
を設け、冷却をするときは冷却媒体を排出して新たに低
温の供給源から冷却媒体を供給し、加熱を必要とすると
きは温度に応じて排出された冷却媒体を供給装置の一次
側に戻して循環させる温度制御方法および装置であるか
ら、簡単な構成で金型の充分な冷却および加熱が可能と
なる。すなわち、 金型温度が低いとき、より速く金型の昇温を可能とし、
かつ冷却媒体不足による局部加熱を生じない。
金型に適正な数の冷却通路を開けることができ、金型温
度が高過ぎることによる不具合を防止することができ
る。
度が高過ぎることによる不具合を防止することができ
る。
何かの原因で金型の温度のバランスが崩れた場合、より
速く平衡点に復帰できる。
速く平衡点に復帰できる。
冷却媒体の供給は、専用の供給装置で行なうので、供給
源は低圧でよく、省エネルギーの効果がある。
源は低圧でよく、省エネルギーの効果がある。
図はこの発明の一実施例として金型の温度制御装置の全
体構成図を示す。 １……金型 2a,2b,2c……冷却通路（冷却媒体の通路） ７……冷却水供給源（媒体供給源） ９……ライン・ポンプ（冷却媒体の供給装置） 10……配管（排出側の配管） 11……調整弁 14……配管
体構成図を示す。 １……金型 2a,2b,2c……冷却通路（冷却媒体の通路） ７……冷却水供給源（媒体供給源） ９……ライン・ポンプ（冷却媒体の供給装置） 10……配管（排出側の配管） 11……調整弁 14……配管
Claims (2)
- 【請求項１】金型に設けられた冷却媒体の通路に対して
供給装置により一定流量の冷却媒体を供給し、前記通路
の排出側の配管に設けられた調整弁により排出された前
記媒体の温度状態に応じて前記媒体を媒体供給源と前記
供給装置の一次側とに配分して戻すことを特徴とする金
型の温度制御方法。 - 【請求項２】金型に設けられた冷却媒体の通路と、前記
媒体の供給源と金型との間に設けられた前記媒体の供給
装置と、前記通路の排出側の配管に設けられ排出された
前記媒体の温度を検出して前記媒体の排出量を制御する
調整弁と、前記調整弁の一次側と前記供給装置の一次側
とを接続した配管とを有することを特徴とする金型の温
度制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5269887A JPH07100224B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 金型の温度制御方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5269887A JPH07100224B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 金型の温度制御方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63220964A JPS63220964A (ja) | 1988-09-14 |
| JPH07100224B2 true JPH07100224B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=12922106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5269887A Expired - Fee Related JPH07100224B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 金型の温度制御方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07100224B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008149335A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Honda Motor Co Ltd | 金型温度制御方法 |
| JP5686075B2 (ja) * | 2011-09-05 | 2015-03-18 | トヨタ自動車株式会社 | ダイカスト金型 |
| CN116571716B (zh) * | 2023-06-14 | 2023-10-20 | 广州市型腔模具制造有限公司 | 一种超大型一体化压铸模具的冷却实时控制系统及方法 |
-
1987
- 1987-03-06 JP JP5269887A patent/JPH07100224B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63220964A (ja) | 1988-09-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |