JPH069996A - 液体洗浄漂白剤組成物 - Google Patents

液体洗浄漂白剤組成物

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JPH069996A
JPH069996A JP19343492A JP19343492A JPH069996A JP H069996 A JPH069996 A JP H069996A JP 19343492 A JP19343492 A JP 19343492A JP 19343492 A JP19343492 A JP 19343492A JP H069996 A JPH069996 A JP H069996A
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JP
Japan
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surfactant
formula
weight
sodium hypochlorite
surface active
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JP19343492A
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English (en)
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Kazuto Nakamura
和人 中村
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)次亜塩素酸ナトリウム1〜7%、
(B)水酸化ナトリウム0.5〜4%、(C)R−φ−
O(CH2CH2O)mSO3HとそのSO3M 核置換体との
界面活性剤混合物0.1〜5%、(D)R−φ−O(C
2CH2O)pCH2COOMで示される界面活性剤:
0.05〜2%を含有する液体洗浄漂白剤組成物。但
し、φはベンゼン環、Rはアルキル基を示す。 【効果】 次亜塩素酸ナトリウム水溶液の安定性並びに
洗浄力を損なうことなく、抑泡効果を発揮することがで
きるので、使用時においては、すすぎ性が改良されて使
用性が向上するだけでなく、製造時の製品充填時に泡立
ちが抑えられるので、ボトルのヘッドスペースを小さく
できる等の大きな利用価値を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭での使用に好適な
次亜ハロゲン酸アルカリ金属塩を含む塩素系液体洗浄漂
白剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、一般に
はpHが10.5以上の4〜7%の水溶液で家庭用の漂
白剤として、又、濃度を低下させた1〜4%の溶液でト
イレ洗浄剤、或いはカビ取り剤等に利用されている。
【0003】次亜塩素酸ナトリウムをこのような用途に
利用するに際して、界面活性剤を添加すれば、より効果
が向上する。界面活性剤の添加は、浸透性を付与し、洗
浄力を向上すると同時に、次亜塩素酸ナトリウム独特の
臭いをマスキングする為の香料の可溶化にも作用する。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液に安定に溶解しうる界面活
性剤として、下記の化4の一般式(I)で示される界面
活性剤および化5の一般式(II)で示される界面活性
剤の混合物が利用されることが知られている(特公昭5
1−39967号公報;日本国特許924587号)。
【0004】
【化4】
【0005】
【化5】
【0006】この特許で開示されている界面活性剤混合
物の次亜塩素酸ナトリウム溶液への添加効果は抜群であ
り、極めて長期の保存期間に渡り、界面活性剤自体が分
解を受けることなく安定に存在し、しかも次亜塩素酸ナ
トリウムの分解をも抑制する。
【0007】又、上記の界面活性剤混合物中に、下記化
6の一般式(IV)で示される化合物を添加した液体洗
浄漂白剤も報告されている(特公平4−9839号公
報)。
【0008】
【化6】
【0009】なお、(I),(II),(IV)式の界
面活性剤は、特公昭51−39967号公報及び同特許
が引用文献として挙げている、E.E.Gilber
t,B.Veldhuis,J.Am.Oil Che
m.Soc.,37,298(1960)に記載されて
いるように、原料である下記化7の(V)式で示される
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルをSO3
法(無水硫酸法)で硫酸化した後、苛性アルカリで中和
すれば、硫酸エステル型の界面活性剤とベンゼン環にス
ルホン基が置換した界面活性剤の混合物として得られ
る。
【0010】
【化7】
【0011】一方、特公昭49−26688号公報に
は、前記(III)式で示される界面活性剤に次亜塩素
酸アルカリ金属塩と特定比率のアルカリ金属塩を加え
て、浸透力、柔軟性並びに起泡力等を高める方法が記載
されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
51−39967号公報で開示されている界面活性剤混
合物は、次亜塩素酸ナトリウム溶液中で確かに安定に存
在し、次亜塩素酸ナトリウムの分解を抑制できる上に、
浸透力や洗浄力を向上させるなど優れた特徴を有するも
のであるが、起泡力が強いうえに泡安定性も良好である
ので、逆にこのことに伴なうトラブルも発生する。例え
ば、家庭で漂白洗浄に使用する時にすすぎ性が悪くいつ
まですすいでも泡が残るという使用性の悪さがある。
又、製品をボトルに充填する場合に充填ノズルからボト
ルに液を注入する時に泡立ち、しかも泡安定性が良いの
でなかなか泡が消えない。この為、泡がボトルから溢れ
出さないように、内容量に比べてかなり大きめのボトル
を使用しなければならず、ボトル樹脂量の点で不経済で
あるうえに、あまりにもヘッドスペース(ボトル内の液
面上部空間)が大きいと商品価値の問題もある。勿論、
注入時のスピードをゆっくりすれば良いのであるが、生
産効率は極めて悪くなる。
【0013】すすぎ時の泡抑制方法としては、セッケン
を併用すると効果があることが一般的に知られている
が、次亜塩素酸ナトリウムを含む水溶液系では、セッケ
ンを併用すると保存安定性が著しく悪くなってしまい、
使用することができない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、次亜塩素酸
ナトリウム等の次亜ハロゲン酸アルカリ金属塩水溶液中
で安定に存在し、洗浄力を損なわずに抑泡効果の高い界
面活性剤について探索した結果、次亜塩素酸ナトリウム
溶液中で安定な(I),(II)式の界面活性剤混合物
に、起泡力が強いといわれる下記化8の(III)式で
示される界面活性剤を加えると、予想外にも抑泡効果を
発揮することを見い出し本発明を完成するに至った。
【0015】
【化8】
【0016】即ち本発明の液体洗浄漂白剤組成物は、以
下の(A)〜(D)成分を含有することを特徴とする。 (A) 次亜ハロゲン酸アルカリ金属塩:1〜7重量
%。 (B) 水酸化アルカリ:0.5〜4重量%。 (C) 下記の化9の一般式(I)で示される界面活性
剤および化10の一般式(II)で示される界面活性剤
を含み、且つ、その比率がモル比で(I)/(II)=
20/80〜85/15の範囲である界面活性剤混合
物:0.1〜5重量%。
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】(D) 下記化11の一般式(III)で
示される界面活性剤:0.05〜2重量%。
【0020】
【化11】
【0021】(上記一般式(I),(II),(II
I)において、 R:直鎖又は分岐鎖を有するC5〜C15のアルキル基、
m,n,p:エチレンオキシドの平均付加モル数を示
し、2〜15の数、 M:Na又はKであり、 但し、ベンゼン環の水素原子は、ハロゲン原子、C1
8の低級アルキル基、水酸基、ニトロ基で置換されて
いても良い。)
【0022】
【発明の実施態様】(A)成分の次亜ハロゲン酸アルカ
リ金属塩は漂白活性成分であり、次亜塩素酸アルカリ金
属塩が代表的である。また、アルカリ金属塩としてはナ
トリウム塩、カリウム塩などが用いられる。(A)成分
の次亜ハロゲン酸アルカリ金属塩(以下、代表的に次亜
塩素酸ナトリウムと呼ぶ)は、本発明の組成物中に1〜
7重量%配合される。
【0023】(B)成分の水酸化アルカリは、主として
次亜塩素酸ナトリウムの分解を抑制するために添加され
るものであり、液体洗浄漂白剤中に0.5〜4重量%添
加される。
【0024】(C)成分の界面活性剤混合物は、特公昭
51−39967号公報に記載の通り、次亜塩素酸ナト
リウムが共存する水溶液系でも分解されることのない安
定な混合界面活性剤系であり、しかも、次亜塩素酸ナト
リウムの分解を抑制する。(C)成分の界面活性剤混合
物は、(I)式と(II)式の界面活性剤を、モル比で
(I)/(II)=20/80〜85/15の範囲で含
み、また、この合計量で本発明の組成物中に0.1〜5
重量%配合される。
【0025】次に、本発明における最大の特徴である
(D)成分について説明する。前述したように、強力な
酸化剤である次亜塩素酸ナトリウム水溶液に、通常の抑
泡剤として知られているセッケンを配合することで泡立
ちを抑えることは、セッケンが次亜塩素酸ナトリウムに
より分解してしまい不可能である。
【0026】ところが、(D)成分の(III)式で示
された界面活性剤を添加すると、次亜塩素酸ナトリウム
溶液中での安定性並びに洗浄力を損なわずに抑泡効果が
発現され、しかも0.05〜2重量%含まれている組成
において、良好な抑泡効果が認められたのである。この
原因は明かではないが、構造が若干異なる界面活性剤を
混合した系で見られる現象であることより、泡を形成し
ている界面活性剤の二分子配向膜中にこれらの構造が異
なる界面活性剤分子が特定の比率で存在することで、そ
の配列が乱れ二分子配向膜の力学的平衡が崩れて泡が不
安定になり、破泡作用を生ずるものと推察している。な
お、(III)式で示される界面活性剤は、前述の
(V)式の界面活性剤よりは、はるかに次亜塩素酸ナト
リウム中での安定性は良好なものの、(C)成分の
(I),(II)式で示される界面活性剤混合物に比べ
れば若干劣り、その結果次亜塩素酸ナトリウムの分解を
促進してしまうので、この点からも2重量%を超えて配
合することは望ましくない。
【0027】本発明の組成物には更に必要により、次亜
塩素酸ナトリウム中で安定な公知の界面活性剤、香料、
顔料、殺菌剤、塩化ナトリウムのような無機電解質及び
ベンゼンスルホン酸ナトリウムのような有機電解質等を
配合することができる。
【0028】なお、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテルをSO3 法(無水硫酸法)で硫酸化を行なっ
た場合、(I)(II)(IV)式の界面活性剤以外に
も反応条件によっては、ベンゼン環に複数のスルホン基
が置換した界面活性剤が副生することが考えられるが、
このような界面活性剤が少量含まれていても良い。又、
(I)〜(V)式の類似化合物として容易に類推できる
下記化12の(VI)式で示されるような界面活性剤を
少量含んでいても良い。
【0029】
【化12】
【0030】(R:直鎖又は分岐鎖を有するC5〜C15
のアルキル基、 s:エチレンオキシドの平均付加モル数を示し、2〜1
5の数、 M:Na又はKであり、 但し、ベンゼン環の水素原子は、ハロゲン原子、C1
8の低級アルキル基、水酸基、ニトロ基で置換されて
いても良い。)
【0031】なお、SO3 法で硫酸化を行なった場合、
ベンゼン環に置換するスルホン基は、必ずしも1個とは
限らない。反応条件によっては、複数置換することが考
えられるが、このような構造を有する界面活性剤が少量
含まれていても良い。
【0032】(C)成分の(I),(II)式、及び
(D)成分の(III)式以外の界面活性剤は、本発明
の液体漂白洗浄剤中に配合される全界面活性剤中の約1
0%以下を占める量であることが望ましい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、次亜ハロゲン酸アルカ
リ金属塩水溶液の安定性並びに洗浄力を損なうことな
く、抑泡効果を発揮することができるので、使用時にお
いては、すすぎ性が改良されて使用性が向上するだけで
なく、製造時の製品充填時に泡立ちが抑えられるので、
ボトルのヘッドスペースを小さくできる等の大きな利用
価値を有するものである。
【0034】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0035】実施例 (A) 次亜塩素酸ナトリウム 6.3% (B) 水酸化ナトリウム 1.0% (C) 前記の(I),(II)式の界面活性剤の混合物 2.0% (但し、MはNa、Rはノニル基、n、mは平均8.6モル、 (I)/(II)=40/60モル比) (D) 前記の(III)式の界面活性剤 0〜10.0% (但し、MはNa、Rはノニル基、pは平均7.6モル) 残部水 から成る(D)成分の配合量の異なる液体洗浄漂白剤を
調製し、孔径1.0μmのテフロン製メンブランフィル
ターを用いて濾過した。(D)成分の配合量は表1に示
した。
【0036】この漂白剤について、有効塩素の安定
性、洗浄力、起泡力を測定し、結果を表1に示し
た。本発明品は、次亜塩素酸ナトリウムの分解抑制効果
と洗浄力に優れ、且つ良好な抑泡効果を有することが判
る。なお、具体的な評価方法については表1の後に列記
した。また、表1の実験No.において、(実)とある
のは本発明の実施例を、また(比)とあるのは比較例を
示す。
【0037】
【表1】 起 泡 力(mm) (D)成分の 有機塩素 洗浄率 0.5%溶液 原液 実験No. 配合量(%) 残存率(%) (%) 直 後 5分後 直 後 1(比) 0 52 47 165 150 180 2(比) 0.01 53 47 130 110 150 3(実) 0.05 52 47 110 65 125 4(実) 0.1 50 48 100 50 115 5(実) 0.5 51 48 110 60 120 6(実) 1.0 50 47 115 70 140 7(実) 2.0 48 45 120 85 150 8(比) 3.0 41 45 145 110 170 9(比) 5.0 30 46 160 135 180 10(比) 10.0 22 47 160 150 180
【0038】 有効塩素残存率の測定(有効塩素の安
定性) 50℃で30日保存後ヨードメトリーで測定
【0039】 洗浄力 (1) 試験布の前処理 綿メリヤス布を市販洗剤(ライオン(株)製“ハイトッ
プ”)を用いて家庭用洗濯機により浴比30倍で50℃
で15分間洗浄した後、5分間脱水する。再度、同一操
作にて洗浄、脱水を行なう。次いでオーバーフロー濯ぎ
を15分間行なった後、5分間脱水をする。オーバーフ
ロー濯ぎ及び脱水操作を合計5回繰り返し、その後風乾
して前処理布とした。
【0040】(2) 油汚れ汚染布の作成 上記前処理布を下記組成の混合油脂と微量のカーボンブ
ラックで汚染して、油汚れ汚染布とした。 オレイン酸 ;45.0% トリオレイン ;25.0% コレステロールステアレート;19.5% スクワレン ; 4.0% 流動パラフィン ; 4.0% コレステロール ; 2.5%
【0041】(3) 洗浄方法 ターゴトメーター(Terg−O−Tometer,2
50rpm)により下記条件で、洗浄を行なった。 浴比 ;1/30 洗浄漂白剤濃度 ;1.0% 洗浄温度 ;25℃ 洗浄時間 ;10分 すすぎ ;水道水にて5分間 洗浄水の硬度 ;3°DH(カルシウム硬
水)
【0042】前処理布、油汚れ汚染布、洗浄処理布の反
射度(Z値)を測光色差計(日本電色(株)製Z−Σ8
0)を用いて測定し、次式数1により洗浄率を算出し
た。
【0043】
【数1】 洗浄処理布のZ値 − 油汚れ汚染布のZ値 洗浄率(%) = ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ×100 前処理布のZ値 − 油汚れ汚染布のZ値
【0044】 起泡力 洗浄漂白剤原液及び1.0%溶液についてロスマイロス
起泡力試験法により測定し、n=2の平均を5mm単位
で示した。測定温度は25℃とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3:04)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 次亜ハロゲン酸アルカリ金属塩:
    1〜7重量% (B) 水酸化アルカリ:0.5〜4重量% (C) 下記の化1の一般式(I)で示される界面活性
    剤および化2の一般式(II)で示される界面活性剤を
    含み、且つ、その比率がモル比で(I)/(II)=2
    0/80〜85/15の範囲である界面活性剤混合物:
    0.1〜5重量% 【化1】 【化2】 (D) 下記化3の一般式(III)で示される界面活
    性剤:0.05〜2重量% 【化3】 (上記一般式(I),(II),(III)において、 R:直鎖又は分岐鎖を有するC5〜C15のアルキル基、
    m,n,p:エチレンオキシドの平均付加モル数を示
    し、2〜15の数、 M:Na又はKであり、 但し、ベンゼン環の水素原子は、ハロゲン原子、C1
    8の低級アルキル基、水酸基、ニトロ基で置換されて
    いても良い。)を含有することを特徴とする液体洗浄漂
    白剤組成物。
JP19343492A 1992-06-26 1992-06-26 液体洗浄漂白剤組成物 Pending JPH069996A (ja)

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