JPH0699893A - 航空機の前脚操作装置 - Google Patents
航空機の前脚操作装置Info
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- JPH0699893A JPH0699893A JP25112692A JP25112692A JPH0699893A JP H0699893 A JPH0699893 A JP H0699893A JP 25112692 A JP25112692 A JP 25112692A JP 25112692 A JP25112692 A JP 25112692A JP H0699893 A JPH0699893 A JP H0699893A
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- Japan
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- nose
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 前脚の脚下げ位置で方向舵操作手段に連動す
る前脚操向装置を備えた航空機の前脚操作装置におい
て、接地時に方向舵ペダルを中立位置に戻す操作を必要
なくしてパイロットの着陸操作を容易にする。 【構成】 前脚10の脚下げ時に方向舵操作手段20に
連動する前脚操向装置11を備えた航空機の前脚操作装
置において、航空機が地上にあるか空中にあるかを検知
する地上/空中検知スイッチ15、及び航空機が空中に
ある時地上/空中検知スイッチにより方向舵操作手段と
前脚操向装置11の連動を解除する装置(連結機構1
3)を設け、接地時に方向舵ペダル12を中立位置へ戻
す必要をなくした。
る前脚操向装置を備えた航空機の前脚操作装置におい
て、接地時に方向舵ペダルを中立位置に戻す操作を必要
なくしてパイロットの着陸操作を容易にする。 【構成】 前脚10の脚下げ時に方向舵操作手段20に
連動する前脚操向装置11を備えた航空機の前脚操作装
置において、航空機が地上にあるか空中にあるかを検知
する地上/空中検知スイッチ15、及び航空機が空中に
ある時地上/空中検知スイッチにより方向舵操作手段と
前脚操向装置11の連動を解除する装置(連結機構1
3)を設け、接地時に方向舵ペダル12を中立位置へ戻
す必要をなくした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、方向舵と前脚操向装置
との連動を適切に行うようにした航空機の前脚操作装置
に関する。
との連動を適切に行うようにした航空機の前脚操作装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の航空機の前脚操作装置に関する1
例を、図4に示す。この航空機の前脚操作装置において
は、方向舵操作手段20と機械式の前脚操向装置11と
が方向舵ペダル12を介して機械式に連結される機構が
採用されている。
例を、図4に示す。この航空機の前脚操作装置において
は、方向舵操作手段20と機械式の前脚操向装置11と
が方向舵ペダル12を介して機械式に連結される機構が
採用されている。
【0003】この機構においては、航空機の前脚10が
脚下げ位置にある場合には、前脚操向装置11は方向舵
ペダル12、操作ワイヤ20等の方向舵操作手段を介し
て方向舵21に連結されているのが普通である。
脚下げ位置にある場合には、前脚操向装置11は方向舵
ペダル12、操作ワイヤ20等の方向舵操作手段を介し
て方向舵21に連結されているのが普通である。
【0004】従って、航空機が地上を走行する場合に
も、前脚を脚下げして飛行状態(空中にある状態)にあ
る場合にも、方向舵ペダル12の操作によって方向舵2
1と前脚操向装置11とが連動して作動する。
も、前脚を脚下げして飛行状態(空中にある状態)にあ
る場合にも、方向舵ペダル12の操作によって方向舵2
1と前脚操向装置11とが連動して作動する。
【0005】航空機が地上を走行する場合には、前脚操
向装置11が方向舵操作手段20と連動する必要がある
が、前脚10が脚下げ位置にある着陸前の飛行中におい
て横風や双発機の片発飛行等による偏揺れを防止するた
めに方向舵21を操作する場合にも、前脚操向装置1
1、従って、前脚10も方向舵21に連動して作動され
る。このように、前脚10が脚下げ位置にある着陸前の
飛行中に方向舵21を操作した場合には、接地後の航空
機の直進性を維持するために接地時に前脚10を飛行方
向に向ける必要があり、従って、接地直前に方向舵ペダ
ル12を中立位置に戻す操作が必要となる。
向装置11が方向舵操作手段20と連動する必要がある
が、前脚10が脚下げ位置にある着陸前の飛行中におい
て横風や双発機の片発飛行等による偏揺れを防止するた
めに方向舵21を操作する場合にも、前脚操向装置1
1、従って、前脚10も方向舵21に連動して作動され
る。このように、前脚10が脚下げ位置にある着陸前の
飛行中に方向舵21を操作した場合には、接地後の航空
機の直進性を維持するために接地時に前脚10を飛行方
向に向ける必要があり、従って、接地直前に方向舵ペダ
ル12を中立位置に戻す操作が必要となる。
【0006】この操作を行うためには、パイロットの経
験によって方向舵ペダル操作のタイミングを習得するの
が普通であるが、この操作の習熟には時間を要している
のが現状である。
験によって方向舵ペダル操作のタイミングを習得するの
が普通であるが、この操作の習熟には時間を要している
のが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】航空機の前脚操向装置
と方向舵操作手段が連動する前記の従来の機構は次の欠
点を有する。 (1)前脚操向装置と方向舵操作手段が連動するため、
方向舵ペダルの操作によりこれら2つの前脚操向装置と
方向舵が同時に作動する。これにより、例えば前記した
ように着陸前の飛行中に偏揺れを防止しながら接地を行
う場合のように、方向舵の操作が必要で前脚操向装置の
作動が不必要な状況下での運用を行うことができない。 (2)(1)項とは逆に、前脚操向装置の作動が必要
で、方向舵の操作が不必要な状況下での運用を行うこと
もできない。
と方向舵操作手段が連動する前記の従来の機構は次の欠
点を有する。 (1)前脚操向装置と方向舵操作手段が連動するため、
方向舵ペダルの操作によりこれら2つの前脚操向装置と
方向舵が同時に作動する。これにより、例えば前記した
ように着陸前の飛行中に偏揺れを防止しながら接地を行
う場合のように、方向舵の操作が必要で前脚操向装置の
作動が不必要な状況下での運用を行うことができない。 (2)(1)項とは逆に、前脚操向装置の作動が必要
で、方向舵の操作が不必要な状況下での運用を行うこと
もできない。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる航空機の前脚操作装置を提供しようとするもので
ある。
できる航空機の前脚操作装置を提供しようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前脚の脚下げ
位置において方向舵操作手段に連動する前脚操向装置を
備えた航空機の前脚操作装置において、航空機が地上に
あるか空中にあるかを検知する検知スイッチ、及び航空
機が空中にある時前記検知スイッチにより前記方向舵操
作手段と前記前脚操向装置の連動を解除する装置を備え
たことを特徴とする。
位置において方向舵操作手段に連動する前脚操向装置を
備えた航空機の前脚操作装置において、航空機が地上に
あるか空中にあるかを検知する検知スイッチ、及び航空
機が空中にある時前記検知スイッチにより前記方向舵操
作手段と前記前脚操向装置の連動を解除する装置を備え
たことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、検知スイッチによって、航
空機が地上にあるか空中にあるかを検知し、航空機が空
中にある時には、方向舵操作手段と前脚操向装置の連動
が解除される。これによって、航空機の前脚が脚下げ位
置にある接地前の飛行中に方向舵を操作しても、前脚は
方向舵と連動することがなく、前脚は航空機の進行方向
に対応する位置に維持されることとなる。従って、パイ
ロットは接地直前に方向舵を中立位置に戻す操作を行う
必要がなく、パイロットの労力の大幅な軽減を図ること
が可能である。
空機が地上にあるか空中にあるかを検知し、航空機が空
中にある時には、方向舵操作手段と前脚操向装置の連動
が解除される。これによって、航空機の前脚が脚下げ位
置にある接地前の飛行中に方向舵を操作しても、前脚は
方向舵と連動することがなく、前脚は航空機の進行方向
に対応する位置に維持されることとなる。従って、パイ
ロットは接地直前に方向舵を中立位置に戻す操作を行う
必要がなく、パイロットの労力の大幅な軽減を図ること
が可能である。
【0011】航空機の接地後は、再び方向舵操作手段と
前脚操向装置は連動し、航空機の円滑な地上走行時が実
現される。
前脚操向装置は連動し、航空機の円滑な地上走行時が実
現される。
【0012】また、方向舵操作手段と前脚操向装置の連
動が解除されることによって、接地時において車輪に作
用する偏向トルクが方向舵操作手段に伝達されることな
く、方向舵操作手段を簡単なものとすることができる。
動が解除されることによって、接地時において車輪に作
用する偏向トルクが方向舵操作手段に伝達されることな
く、方向舵操作手段を簡単なものとすることができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を、図1ないし図3によっ
て説明する。
て説明する。
【0014】本実施例は、図4に示すと同様に、前脚1
0の機械式の操向装置11、及び方向舵ペダル12と操
作ワイヤ20等よりなる方向舵21の操作手段が、前脚
10の脚下げ時に連動するようになっている航空機の前
脚操向装置に係るものである。
0の機械式の操向装置11、及び方向舵ペダル12と操
作ワイヤ20等よりなる方向舵21の操作手段が、前脚
10の脚下げ時に連動するようになっている航空機の前
脚操向装置に係るものである。
【0015】航空機の自重によって上下方向へ移動する
前脚10のストラット10bには、図1(b)に示すよ
うに、前脚の車輪10aが接地時前脚10の固定部に設
けられた接点15aに接触し航空機が空中にある時には
接点15aから離れる可動片15bをもつ地上/空中検
知スイッチ15が、設けられている。
前脚10のストラット10bには、図1(b)に示すよ
うに、前脚の車輪10aが接地時前脚10の固定部に設
けられた接点15aに接触し航空機が空中にある時には
接点15aから離れる可動片15bをもつ地上/空中検
知スイッチ15が、設けられている。
【0016】また、前脚操向装置11と方向舵ペダル1
2との間には、以下説明する連結機構13が設けられて
いる。この連結機構13は、図2に示すように、互いに
平行に配置され方向舵ペダル12に接続されたロッド1
と前脚操向装置11に接続されたロッド2を備え、これ
らのロッド1,2の端部は連結ロッド3の両端に枢着さ
れている。連結機構13には、連結ロッド3の中央部の
膨出部3bが摺動でき前記ロッド2と連結ロッド3の枢
着点2aを中心とする円弧状の溝5aをもつガイド5が
設けられ、また、同ガイド5の下方に近接して、上下可
動の円錐形のローラ7と同ローラ7を上下方向へ移動さ
せる電磁アクチュエータ8が設けられている。前記ロー
ラ7は電磁アクチュエータ8が励磁された時に上方へ移
動するようになっており、この時ローラ7はガイド5の
円錐形の穴5bに嵌入されて上方へ突出し、方向舵ペダ
ル12が中立位置にあり、従って、連結ロッド3が中立
位置にある時に連結ロッド3の円錐形の穴3aに嵌入さ
れるようになっている。図2において、16は、上方へ
移動したローラ7の先端部を収容する穴16aをもち連
結ロッド3の上方に近接して設けられた抑え部材であ
る。また、6は、前記ロッド2を連結ロッド3の中立位
置の方向へ付勢するスプリングであり、4は連結ロッド
3の中立位置でその接点が閉じられる中立位置スイッチ
である。
2との間には、以下説明する連結機構13が設けられて
いる。この連結機構13は、図2に示すように、互いに
平行に配置され方向舵ペダル12に接続されたロッド1
と前脚操向装置11に接続されたロッド2を備え、これ
らのロッド1,2の端部は連結ロッド3の両端に枢着さ
れている。連結機構13には、連結ロッド3の中央部の
膨出部3bが摺動でき前記ロッド2と連結ロッド3の枢
着点2aを中心とする円弧状の溝5aをもつガイド5が
設けられ、また、同ガイド5の下方に近接して、上下可
動の円錐形のローラ7と同ローラ7を上下方向へ移動さ
せる電磁アクチュエータ8が設けられている。前記ロー
ラ7は電磁アクチュエータ8が励磁された時に上方へ移
動するようになっており、この時ローラ7はガイド5の
円錐形の穴5bに嵌入されて上方へ突出し、方向舵ペダ
ル12が中立位置にあり、従って、連結ロッド3が中立
位置にある時に連結ロッド3の円錐形の穴3aに嵌入さ
れるようになっている。図2において、16は、上方へ
移動したローラ7の先端部を収容する穴16aをもち連
結ロッド3の上方に近接して設けられた抑え部材であ
る。また、6は、前記ロッド2を連結ロッド3の中立位
置の方向へ付勢するスプリングであり、4は連結ロッド
3の中立位置でその接点が閉じられる中立位置スイッチ
である。
【0017】図3に示すように、前記の電磁アクチュエ
ータ8は、スイッチ19を介して電源14に接続されて
おり、また、電源14は、中立位置スイッチ4、地上/
空中検知スイッチ15からの信号で接点17aを開閉す
るレバー17bをもつスイッチ17、前脚が脚下げされ
た時に閉じる脚ダウンロックスイッチ18、及びコイル
20に接続されている。
ータ8は、スイッチ19を介して電源14に接続されて
おり、また、電源14は、中立位置スイッチ4、地上/
空中検知スイッチ15からの信号で接点17aを開閉す
るレバー17bをもつスイッチ17、前脚が脚下げされ
た時に閉じる脚ダウンロックスイッチ18、及びコイル
20に接続されている。
【0018】前記コイル20は、同コイル20に通電さ
れる時にスイッチ19を作動して電源14より電磁アク
チュエータ8への電気回路を閉じて電磁アクチュエータ
8を励磁し、同コイル20の通電が断たれる時にスイッ
チ19を作動して電源14より電磁アクチュエータ8へ
の電気回路を開いて電磁アクチュエータ8を消磁するよ
うになっている。前記スイッチ17のレバー17bは、
航空機が着地して地上にある時には図3(a)中実線で
示す地上(COMP)位置にあって接点17aに接触し
ており、航空機が空中にある時には点線で示す空中(E
XT)位置にあって接点17aから離れるようになって
いる。
れる時にスイッチ19を作動して電源14より電磁アク
チュエータ8への電気回路を閉じて電磁アクチュエータ
8を励磁し、同コイル20の通電が断たれる時にスイッ
チ19を作動して電源14より電磁アクチュエータ8へ
の電気回路を開いて電磁アクチュエータ8を消磁するよ
うになっている。前記スイッチ17のレバー17bは、
航空機が着地して地上にある時には図3(a)中実線で
示す地上(COMP)位置にあって接点17aに接触し
ており、航空機が空中にある時には点線で示す空中(E
XT)位置にあって接点17aから離れるようになって
いる。
【0019】また、前記電源14より電磁アクチュエー
タ8への電気回路は、一旦回路が閉じられると、連結ロ
ッド3が中立位置から移動して中立位置スイッチ4が開
かれても回路が開放されないロック回路(図示せず)を
備えている。
タ8への電気回路は、一旦回路が閉じられると、連結ロ
ッド3が中立位置から移動して中立位置スイッチ4が開
かれても回路が開放されないロック回路(図示せず)を
備えている。
【0020】なお、図1(a)中、9は脚位置を指示す
る指示灯である。
る指示灯である。
【0021】本実施例において、航空機が地上に接地す
る前の飛行中の前脚下げの状態においては、航空機が空
中にあることを検知する地上/空中検知スイッチ15の
電気信号によってスイッチ17のレバー17bが接点1
7aから離れてコイル20の通電が行われず、これによ
って、図3に示す電磁アクチュエータ8の電気回路が遮
断されて電磁アクチュエータ8は消磁され、ローラ7は
下方の引込み位置に固定される。従って、この状態では
方向舵ペダル2からのロッド1の動きは、ロッド2の枢
着点2aを支点として円弧状に動き、方向舵ペダル2か
らの操作力がロッド2には伝達されない。この時、スプ
リング6は、ロッド1からの操作力を支えるための反力
の補助として作用する。
る前の飛行中の前脚下げの状態においては、航空機が空
中にあることを検知する地上/空中検知スイッチ15の
電気信号によってスイッチ17のレバー17bが接点1
7aから離れてコイル20の通電が行われず、これによ
って、図3に示す電磁アクチュエータ8の電気回路が遮
断されて電磁アクチュエータ8は消磁され、ローラ7は
下方の引込み位置に固定される。従って、この状態では
方向舵ペダル2からのロッド1の動きは、ロッド2の枢
着点2aを支点として円弧状に動き、方向舵ペダル2か
らの操作力がロッド2には伝達されない。この時、スプ
リング6は、ロッド1からの操作力を支えるための反力
の補助として作用する。
【0022】航空機が地上に接地すると、地上/空中検
知スイッチ15の電気信号によって、スイッチ17の接
点17aがレバー17bに接触する。一方、方向舵ペダ
ル12、従って方向舵21が中立位置に戻され、連結ロ
ッド3が中立位置に戻されると、中立位置スイッチ4が
閉じられる。従って、航空機が地上に接地し、連結ロッ
ド3が中立位置に戻された時には、コイル20に通電が
行われ、図3に示す電磁アクチュエータ8の電気回路が
閉じられて、電磁アクチュエータ8が励磁され、ローラ
7が上方の押し上げ位置へ移動する。
知スイッチ15の電気信号によって、スイッチ17の接
点17aがレバー17bに接触する。一方、方向舵ペダ
ル12、従って方向舵21が中立位置に戻され、連結ロ
ッド3が中立位置に戻されると、中立位置スイッチ4が
閉じられる。従って、航空機が地上に接地し、連結ロッ
ド3が中立位置に戻された時には、コイル20に通電が
行われ、図3に示す電磁アクチュエータ8の電気回路が
閉じられて、電磁アクチュエータ8が励磁され、ローラ
7が上方の押し上げ位置へ移動する。
【0023】ローラ7が、以上のように、押し上げ位置
に移動し、連結ロッド3の穴3aとガイド5の穴5bに
収まると、連結ロッド3の中央部が固定される。この状
態においては、ロッド1の動きは、連結ロッド3を介し
てロッド2へ伝達され、前脚10と方向舵21は連動す
るようになる。なお、このようにして、方向舵21を操
作して中立位置スイッチ4が開かれても、電磁アクチュ
エータ8の電気回路は前記したようにロック回路を備え
ており、以後前脚10と方向舵21の連動状態が解除さ
れることはない。
に移動し、連結ロッド3の穴3aとガイド5の穴5bに
収まると、連結ロッド3の中央部が固定される。この状
態においては、ロッド1の動きは、連結ロッド3を介し
てロッド2へ伝達され、前脚10と方向舵21は連動す
るようになる。なお、このようにして、方向舵21を操
作して中立位置スイッチ4が開かれても、電磁アクチュ
エータ8の電気回路は前記したようにロック回路を備え
ており、以後前脚10と方向舵21の連動状態が解除さ
れることはない。
【0024】以上の通り、本実施例では、航空機が空中
にあり前脚10を脚下げした状態では、地上/空中検知
スイッチ15の信号によってスイッチ17の接点17a
がレバー17bと接触していないために、電磁アクチュ
エータ8の電気回路は開かれていて、電磁アクチュエー
タ8は励磁されず、ローラ7は下方に引込まれている。
このために、方向舵ペダル12の作動によるロッド1の
動きは、前脚操向装置11に接続されたロッド2には伝
達されない。従って、方向舵21を前脚10とは関係な
く操作することができ、また、この時前脚10は航空機
の進向方向へ向った脚下げ位置にあるために、パイロッ
トは方向舵21を中立位置へ戻すことなく接地を行うこ
とができる。
にあり前脚10を脚下げした状態では、地上/空中検知
スイッチ15の信号によってスイッチ17の接点17a
がレバー17bと接触していないために、電磁アクチュ
エータ8の電気回路は開かれていて、電磁アクチュエー
タ8は励磁されず、ローラ7は下方に引込まれている。
このために、方向舵ペダル12の作動によるロッド1の
動きは、前脚操向装置11に接続されたロッド2には伝
達されない。従って、方向舵21を前脚10とは関係な
く操作することができ、また、この時前脚10は航空機
の進向方向へ向った脚下げ位置にあるために、パイロッ
トは方向舵21を中立位置へ戻すことなく接地を行うこ
とができる。
【0025】航空機が接地して、方向舵ペダル12が中
立位置に戻された時には、前記のように、電磁アクチュ
エータ8の電気回路が閉じられ電磁アクチュエータ8が
励磁されてローラ7が引き上げられ、連結ロッド3の中
央部分の穴3a内に嵌入されて連結ロッド3はローラ7
まわりに回動することとなり、前脚10と方向舵21は
連動する。前記したように、一旦電磁アクチュエータ8
が励磁されると、連結ロッド3が中立位置から移動して
中立スイッチ4が開かれても電磁アクチュエータ8の励
磁が接続されて、前脚10と方向舵21の連動は維持さ
れる。従って、このように前脚10と方向舵21を連動
させることによって、航空機の円滑な地上走行を確保す
ることができる。
立位置に戻された時には、前記のように、電磁アクチュ
エータ8の電気回路が閉じられ電磁アクチュエータ8が
励磁されてローラ7が引き上げられ、連結ロッド3の中
央部分の穴3a内に嵌入されて連結ロッド3はローラ7
まわりに回動することとなり、前脚10と方向舵21は
連動する。前記したように、一旦電磁アクチュエータ8
が励磁されると、連結ロッド3が中立位置から移動して
中立スイッチ4が開かれても電磁アクチュエータ8の励
磁が接続されて、前脚10と方向舵21の連動は維持さ
れる。従って、このように前脚10と方向舵21を連動
させることによって、航空機の円滑な地上走行を確保す
ることができる。
【0026】また、航空機の接地時に前脚10に受ける
偏向トルクは、方向舵ペダル12及び操作ワイヤ20に
伝達されることがなく、装置を簡単化することができ
る。
偏向トルクは、方向舵ペダル12及び操作ワイヤ20に
伝達されることがなく、装置を簡単化することができ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は、特許請求の範囲に記載された
構成を備えたことによって、次の効果を挙げることがで
きる。 (1)着陸時において、接地時に方向舵を中立位置に戻
す操作を必要とせず、パイロット作業量を減少させ、か
つ、着陸時の安全性を増大することができる。 (2)航空機操縦技倆の習熟の時間を減少することがで
きる。 (3)また、航空機の接地時に方向舵操作手段と前脚操
向装置の連動が解除されており、接地時に車輪に作用す
る偏向トルクが方向舵操作手段に伝達されることがな
く、方向舵操作手段を簡単なものにすることができる。
構成を備えたことによって、次の効果を挙げることがで
きる。 (1)着陸時において、接地時に方向舵を中立位置に戻
す操作を必要とせず、パイロット作業量を減少させ、か
つ、着陸時の安全性を増大することができる。 (2)航空機操縦技倆の習熟の時間を減少することがで
きる。 (3)また、航空機の接地時に方向舵操作手段と前脚操
向装置の連動が解除されており、接地時に車輪に作用す
る偏向トルクが方向舵操作手段に伝達されることがな
く、方向舵操作手段を簡単なものにすることができる。
【図1】本発明の一実施例を示し、図1(a)はその全
体図、図1(b)はその前脚の部分の概略図である。
体図、図1(b)はその前脚の部分の概略図である。
【図2】同実施例の方向舵ペダルと前脚操向装置の間の
連結機構を示し、図2(a)はその平面図、図2(b)
は図2(a)のイ−イ矢視図である。
連結機構を示し、図2(a)はその平面図、図2(b)
は図2(a)のイ−イ矢視図である。
【図3】同実施例の電磁アクチュエータ等の電気回路図
である。
である。
【図4】従来の航空機の前脚操作装置の説明図である。
1,2 ロッド 3 連結ロッド 4 中立位置スイッチ 5 ガイド 6 スプリング 7 ローラ 8 電磁アクチュエータ 10 前脚 11 前脚操向装置 12 方向舵ペダル 13 連結機構 14 電源 15 地上/空中検出スイッチ 17 スイッチ 18 脚ダウンロックスイッチ 19 スイッチ 20 コイル 21 方向舵
Claims (1)
- 【請求項1】 前脚の脚下げ位置において方向舵操作手
段に連動する前脚操向装置を備えた航空機の前脚操作装
置において、航空機が地上にあるか空中にあるかを検知
する検知スイッチ、及び航空機が空中にある時前記検知
スイッチにより前記方向舵操作手段と前記前脚操向装置
の連動を解除する装置を備えたことを特徴とする航空機
の前脚操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25112692A JPH0699893A (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 航空機の前脚操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25112692A JPH0699893A (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 航空機の前脚操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699893A true JPH0699893A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17218061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25112692A Withdrawn JPH0699893A (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 航空機の前脚操作装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0699893A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100388430B1 (ko) * | 2000-04-04 | 2003-06-25 | 국방과학연구소 | 항공기용 연결분리형 조향제어장치 |
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JP2011131737A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Sumitomo Precision Prod Co Ltd | 降着装置、航空機及びセンシングシステム |
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JP2013199201A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Sumitomo Precision Prod Co Ltd | 操向装置の制御装置 |
WO2018051474A1 (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 住友精密工業株式会社 | 航空機のステアリング制御装置 |
-
1992
- 1992-09-21 JP JP25112692A patent/JPH0699893A/ja not_active Withdrawn
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