JPH0699723B2 - 金属造型物の製造方法 - Google Patents

金属造型物の製造方法

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JPH0699723B2
JPH0699723B2 JP1337388A JP33738889A JPH0699723B2 JP H0699723 B2 JPH0699723 B2 JP H0699723B2 JP 1337388 A JP1337388 A JP 1337388A JP 33738889 A JP33738889 A JP 33738889A JP H0699723 B2 JPH0699723 B2 JP H0699723B2
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浩司 鳥潟
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TECH-TAIYO KOGYO CO., LTD.
YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD.
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YOSHIKAWAKOGYO CO.,LTD.
Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、公園、広場等に設置するパーゴラ、モニュメ
ント等の景観材料及び装飾品に用いる金属造型物の製造
方法に関し、特に、焼結金属から成形された金属造型物
の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、この種の景観材料等の造型物は、主に、瀬戸物や
焼物の陶磁器、木製品、鋳造、鍛造等によって成形され
た金属製品である。
このうち、陶磁器や木製品は、陶芸や木工により個人で
も容易に製作することができるが、金属製品にあって
は、専用の設備と技術を必要とし、一般に個人では製作
することが困難である。
従って、個人の好みにあった景観材料等の金属造形物
は、設備の整ったところに、製作依頼するしかなく、こ
のため、これは高価となり、入手することが困難であっ
た。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、かかる従来の不都合を解消し、個人でも陶芸
と同様にして所望の形状の金属造形物を容易に製造する
ことができる方法を提供することを目的とする。
更に、所望の形状の金属造型物を簡易な設備で製造する
ことができる方法を提供することを目的とする。
また、耐候性に優れた金属造型物を容易に製造すること
ができる方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、かかる目的を達成するため、互いに焼結可能
な金属粉末と該金属粉末と混合して該金属粉末を所望の
形状に成形可能な塑性状態に保持する焼却可能な材料の
バインダーとからなる造形材料を所定の形状に成形する
工程と、成形された造型材料を炭素材を介在させて密封
容器に収納し、該密封容器を加熱炉中で加熱して前記金
属粉末を非酸化条件下で焼結して表面に浸炭が生じた多
孔性の造形物に成形する工程とからなることを特徴とす
る。
また、前記焼結した造型物に、その表面に露出する空孔
に塗料液を含浸させて全表面を塗装したことを特徴とす
る。
更に、詳細には、前記金属粉末は、鉄、銅、真鍮等の合
金等、互いに焼結可能なものであればよく、また、複数
の種類の金属粉末を併用してもよい。
前記バインダーは、前記金属粉末を互いに一時的に粘着
して所望形状に成形可能な塑性状態に保持する焼却可能
な材料であればよく、粘性の高い有機物の糊状物が好ま
しい。
このバインダーを混合して成形可能な塑性状態に保持さ
れた金属粉末を陶芸の技法及び成形型を用いて、所望の
形状に成形するが、このとき、金属粉末の粒径は、所望
の形状を成形するのに支障とならない範囲で任意に選択
することが可能である。
前記バインダーと金属粉末との混合の割合は、該金属粉
末が焼結するのを阻害しない範囲でバインダーを用いる
ことが必要である。
前記金属粉末の種類、該金属粉末とバインダーの混合割
合、金属粉末の粒径等を調整することにより製造される
造型物の多孔性の状態を変化させることが可能である。
この前記金属粉末とバインダーとを混合した造型材料を
所望形状に成形したのち、これを非酸化条件下、即ち、
窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中、真空中、好ましく
は、分解アンモニアガス、水素、変成炭化水素ガス等の
還元雰囲気中で焼結する。酸化可能な条件下では、焼結
する際に金属が酸化されて所望の形状に製造することが
できない。このため、常用の還元焼成炉を用いることが
可能である。
しかし、市販のこの種の炉は高価であるため、簡易に焼
結する方法としては、耐熱性の密閉容器に成形した造型
材料を収納し、その際、該造型材料を密閉容器内で還元
雰囲気に置くため、炭素材、例えば、木炭、コークス、
骨灰を介在させることにより、単なる加熱炉を用いるこ
とにより焼結することが可能である。そして、この方法
によるときは、焼結した金属造型物は多孔性の状態にあ
り、かつ強度が低いが、このように炭素材を介在して焼
結するときには、その表面に浸炭が生じて硬度が上昇し
て強度を向上させることが可能である。
このようにして製造された金属造型物は、その表面に多
数の空孔が形成されており、金属が露出した状態にある
ので、耐候性に劣るため、耐候性処理を必要とするが、
塗料液を金属造形物の表面の空孔を介してその内面を含
めて全表面を塗装することにより、耐候性を付与するこ
とができる。
金属の地色を生かすときには、透明なクリア塗料、所望
の色に彩色するときには、種々の色の塗料を用いる。
(実施例) 本発明の実施の1例を示す第1図及び第2図に従って、
更に詳説する。
まず、第1図の工程図に従って説明すると、まず、10μ
mの鉄粉末とセルローズ系の粉末とを混合して水を添加
して混練して所望の形状を保持する塑性状態、即ち、粘
土状の造型材料を作成する。この際、十分に混練を繰り
返して造型材料中に含まれる空気を排除する。
次に、この造型材料を陶芸の技法または成形型を用い
て、所望の形状に成形する。この成形の際に、中空の形
状に成形するときには、焼結の際の加熱により焼却され
る材料、特に低温で焼結可能なポリスチロール樹脂発泡
体、紙、布等を中空形状に合わせて形成するのが好まし
く、これを詰物として造型材料を盛りつける。
この成形した造型材料を室温で放置し、または乾燥炉を
用いて乾燥する。この乾燥は、徐々に乾燥することが好
ましく、急激な乾燥を行うと、ヒビ割れ等が生じて好ま
しくない。
成形され乾燥された造型材料の表面や割れ目等を研磨
し、また、割れ目に造型材料を充填して、修正を施す。
次いで、第2図示のように、成形され乾燥された造型材
料1を、セラミックの密封容器2に収納して蓋3により
密封状態とする。この造型材料1を密封容器2に収納す
る際、該造型材料1をセラミックの粒状物4で支持して
固定する。同時に、密封容器1中に、木炭5を収納す
る。
この密封容器2を加熱炉6により加熱して造型材料1中
の金属粉末を焼結する。この場合、木炭5を密封容器2
の蓋3の密閉位置に介在させておくことにより、焼結後
の冷却の際に、焼結された金属が酸化されることを阻止
すると共に、焼結された造形材料1の表面に浸炭を生じ
させる。
焼結するために加熱すると、造型材料1は収縮するた
め、徐々に昇温させて、焼結中に、急激な収縮により割
れが生じるのを避け、焼結温度で一定時間、保持して、
次いで、徐々に冷却する。
冷却が完了した後、密封容器2から取り出してその表面
をワイヤーブラシ等により研磨して表面を整える。
このようにして、表面に多数の空孔を有する焼結された
造型物を製造する。
その後、焼結された造型物に塗料液を十分に表面の空孔
から含浸させて塗布する。この際、空孔内に十分に塗料
液を含浸させないと、空孔に水分が浸透した時に、その
部分から腐食が進行する。
(発明の効果) 本発明は、前記のことから明らかなように、互いに焼結
可能な金属粉末と該金属粉末と混合して該金属粉末を成
形可能な塑性状態に保持する焼却可能な材料のバインダ
ーとからなる造型材料を用いて陶芸の技法等により容易
に所望の形状に造型するとができ、これに含まれる金属
粉末を焼結するだけで、所望の形状の金属造型物を製造
することができる。
この焼結の作業も、成形された造型材料を、炭素材を介
在させて前記密封容器に収納して、これを加熱炉中で加
熱することにより、前記金属粉末を焼結して金属造型物
を製造することができるので、特殊な還元炉等の設備が
なくとも容易に製造することができ、その際に、炭素材
を介在させて焼結するので、同時に浸炭作用により、焼
結された造型物の強度を向上させることができる。
更に、焼結して製造した金属造型物にその表面に形成さ
れる多数の空孔から塗料液を含浸させて塗布することに
より、容易に耐候性に優れた金属造型物を得ることがで
きる。
従って、本発明によるときには、所望の形状の金属造型
物を個人でも容易に製造することができ、その好みにあ
った景観材料等を得ることができるの効果がある。
【図面の簡単な説明】
図示するものは本発明の実施例の一例を示すもので、第
1図はその工程図、第2図は焼結工程における説明的断
面図である。 1……造型材料、2……密封容器 3……蓋、5……炭素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−78979(JP,A) 特開 昭60−224703(JP,A) 特開 昭60−238402(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに焼結可能な金属粉末と該金属粉末と
    混合して該金属粉末を所望の形状に成形可能な塑性状態
    に保持する焼却可能な材料のバインダーとからなる造形
    材料を所定の形状に成形する工程と、成形された造形材
    料を炭素材を介在させて密封容器に収納し、該密封容器
    を加熱炉中で加熱して前記金属粉末を非酸化条件下で焼
    結して表面に浸炭が生じた多孔性の造形物に成形する工
    程とからなることを特徴とする金属造形物の製造方法
  2. 【請求項2】前記焼結した造形物の表面に露出する空孔
    に塗料液を含浸させて全表面を塗装したことを特徴とす
    る請求項1記載の金属造形物の製造方法
JP1337388A 1989-12-26 1989-12-26 金属造型物の製造方法 Expired - Fee Related JPH0699723B2 (ja)

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JP2014189871A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Susumu Yoshida 金属及び/又は合金の焼結体の製造方法

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