JPH0699717B2 - アルカリ性洗浄剤 - Google Patents
アルカリ性洗浄剤Info
- Publication number
- JPH0699717B2 JPH0699717B2 JP61072306A JP7230686A JPH0699717B2 JP H0699717 B2 JPH0699717 B2 JP H0699717B2 JP 61072306 A JP61072306 A JP 61072306A JP 7230686 A JP7230686 A JP 7230686A JP H0699717 B2 JPH0699717 B2 JP H0699717B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- caustic
- caustic alkali
- water
- stains
- alkali
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- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は油膜や強固に付着した汚れによつて汚染された
自動車や電車等のガラス面やボデイ等の塗装面等を清浄
にする組成物に関する。
自動車や電車等のガラス面やボデイ等の塗装面等を清浄
にする組成物に関する。
「従来の技術」 自動車のフロントガラスやリヤウインドウにおいては走
行中ないしは駐車中に種々の原因によつてガラス表面が
撥水性となり、雨天時のワイパー作動時に、雨水の濡れ
が生じず、いわゆる油膜となつて運転者の視界を妨げる
ことが屡々生じるものである。また自動車のボデイなど
の塗装面においては通常の洗車によつて除去できない汚
れが堆積して付着性が強固な汚れとなる。こうした汚れ
は特に白色系塗装車において目立つことが多く俗に水垢
汚れと呼ばれている。
行中ないしは駐車中に種々の原因によつてガラス表面が
撥水性となり、雨天時のワイパー作動時に、雨水の濡れ
が生じず、いわゆる油膜となつて運転者の視界を妨げる
ことが屡々生じるものである。また自動車のボデイなど
の塗装面においては通常の洗車によつて除去できない汚
れが堆積して付着性が強固な汚れとなる。こうした汚れ
は特に白色系塗装車において目立つことが多く俗に水垢
汚れと呼ばれている。
このような汚れを除去するものとして、ガラス用洗浄剤
として油膜取り剤、塗装面用洗浄剤として水垢取り剤等
の種々のクリーナーが数多く市販されている。こうした
油膜取り剤や水垢取り剤は通常界面活性剤と無機ないし
は有機ビルダーを含有するもので界面活性剤の洗浄力を
主体とするものであるが、より効果的なものはさらに苛
性アルカリを含むものである。これは苛性アルカリの油
性汚垢の分解力を利用して強力に油膜や水垢を落とすも
のである。苛性アルカリを使用した洗浄剤としては例え
ば特開昭60−260700号に記載されたものがあげられる。
として油膜取り剤、塗装面用洗浄剤として水垢取り剤等
の種々のクリーナーが数多く市販されている。こうした
油膜取り剤や水垢取り剤は通常界面活性剤と無機ないし
は有機ビルダーを含有するもので界面活性剤の洗浄力を
主体とするものであるが、より効果的なものはさらに苛
性アルカリを含むものである。これは苛性アルカリの油
性汚垢の分解力を利用して強力に油膜や水垢を落とすも
のである。苛性アルカリを使用した洗浄剤としては例え
ば特開昭60−260700号に記載されたものがあげられる。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながらこの苛性アルカリを含む洗浄剤は油膜や強
固な汚れである水垢汚れの除去にすぐれた効果を示すも
のであるが、使用後の水洗が不充分な場合、洗浄剤が乾
燥によつて濃縮されて高濃度の苛性アルカリ液となつて
塗装面を損傷することがあつた。本発明は苛性アルカリ
を含む洗浄剤が乾燥によつて濃縮されたときの塗装面へ
の強アルカリの有害性を防止するものである。
固な汚れである水垢汚れの除去にすぐれた効果を示すも
のであるが、使用後の水洗が不充分な場合、洗浄剤が乾
燥によつて濃縮されて高濃度の苛性アルカリ液となつて
塗装面を損傷することがあつた。本発明は苛性アルカリ
を含む洗浄剤が乾燥によつて濃縮されたときの塗装面へ
の強アルカリの有害性を防止するものである。
「問題を解決するための手段」 本発明は上記問題点を解決するもので、苛性アルカリ0.
2〜4.9wt%、界面活性剤0.5〜5.0wt%を含有する水系ア
ルカリ性洗浄剤に、水酸基を3個以上有する多価アルコ
ールを苛性アルカリに対して3〜20倍量添加したことを
特徴とする車両のガラス面及び塗装面のアルカリ性洗浄
剤である。
2〜4.9wt%、界面活性剤0.5〜5.0wt%を含有する水系ア
ルカリ性洗浄剤に、水酸基を3個以上有する多価アルコ
ールを苛性アルカリに対して3〜20倍量添加したことを
特徴とする車両のガラス面及び塗装面のアルカリ性洗浄
剤である。
水酸基を3個以上有する多価アルコールとしては水溶性
のものであればよく具体的には、脂肪族多価アルコール
であるグリセリン、エリトリトール、ソルビトール、マ
ンニトール、ペンタエリトリトール等があげられ、特に
吸湿性のものが乾燥による濃縮を低下出来るので好まし
い。その量は苛性アルカリ1重量部に対し2重量部以上
あれば効果を有するが、20重量部以上では不経済である
ので、3〜20重量部程度で使用するのが好ましい。尚上
記特開昭60−260700号に示されるように、本発明組成物
は苛性アルカリ0.2〜4.9wt%、界面活性剤0.5〜5.0wt%
及びその他必要に応じて種々の任意添加成分を含む水系
の洗浄剤である。苛性アルカリとしては苛性ソーダ、苛
性カリがあげられ、界面活性剤は陰イオン系もしくは非
イオン系の耐アルカリ性のあるものであればいずれでも
よい。更に本発明のアルカリ洗浄剤はLPG、DME等でエア
ゾール化したものでもよくまた発泡性のものでもよい。
のものであればよく具体的には、脂肪族多価アルコール
であるグリセリン、エリトリトール、ソルビトール、マ
ンニトール、ペンタエリトリトール等があげられ、特に
吸湿性のものが乾燥による濃縮を低下出来るので好まし
い。その量は苛性アルカリ1重量部に対し2重量部以上
あれば効果を有するが、20重量部以上では不経済である
ので、3〜20重量部程度で使用するのが好ましい。尚上
記特開昭60−260700号に示されるように、本発明組成物
は苛性アルカリ0.2〜4.9wt%、界面活性剤0.5〜5.0wt%
及びその他必要に応じて種々の任意添加成分を含む水系
の洗浄剤である。苛性アルカリとしては苛性ソーダ、苛
性カリがあげられ、界面活性剤は陰イオン系もしくは非
イオン系の耐アルカリ性のあるものであればいずれでも
よい。更に本発明のアルカリ洗浄剤はLPG、DME等でエア
ゾール化したものでもよくまた発泡性のものでもよい。
「作用」 苛性アルカリを使用した洗浄剤において水等の揮発分が
蒸発し、苛性アルカリの濃度が高められたとき、添加さ
れた水酸基を3個以上有する多価アルコールは濃縮され
た苛性アルカリの作用を柔らげるものである。その原因
は正確には不明であるが、水酸基を3個以上有する多価
アルコールは苛性アルコールと包接化合物を作り、濃厚
苛性アルカリの作用を弱めることに起因するものと思わ
れる。一方濃厚時に生成した包接化合物は希釈されれば
もとの水酸基を3個以上有する多価アルコールと苛性ア
ルカリに別れ、洗浄剤としての作用を充分に示すもので
ある。これに反して水酸基を2個ないし1個しか有しな
いアルコールでは包接化合物を作り難いのか、2価ない
し1価アルコールを添加してもアルカリ性洗浄剤が濃縮
されたときの苛性アルカリの作用を柔らげる作用を全く
示さないのである。
蒸発し、苛性アルカリの濃度が高められたとき、添加さ
れた水酸基を3個以上有する多価アルコールは濃縮され
た苛性アルカリの作用を柔らげるものである。その原因
は正確には不明であるが、水酸基を3個以上有する多価
アルコールは苛性アルコールと包接化合物を作り、濃厚
苛性アルカリの作用を弱めることに起因するものと思わ
れる。一方濃厚時に生成した包接化合物は希釈されれば
もとの水酸基を3個以上有する多価アルコールと苛性ア
ルカリに別れ、洗浄剤としての作用を充分に示すもので
ある。これに反して水酸基を2個ないし1個しか有しな
いアルコールでは包接化合物を作り難いのか、2価ない
し1価アルコールを添加してもアルカリ性洗浄剤が濃縮
されたときの苛性アルカリの作用を柔らげる作用を全く
示さないのである。
「実施例及び比較例」 実施例1 油膜取り剤(ガラス面用) ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム※1 1.0wt% 85%KOH 1.5 〃 グリセリン 5.0 〃 水 92.5 〃 実施例2 水垢取り剤(洗車機用) ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム※1 2.0wt% 95%NaOH 1.0wt% エチレングリコールモノブチルエーテル※2 5.0wt% ソルビトール 5.0 〃 水 87.0 〃 実施例3 水垢取り剤(家庭洗車用) ラウリル硫酸ナトリウム※3 2.0wt% ポリオキシエチレンアルキルフエノールエーテル酢酸ナ
トリウム※4 8.0 〃 95%NaOH 0.3 〃 グリセリン 5.0 〃 水 84.7 〃 比較例1 実施例1の処方において、グリセリンの代りにエチレン
グリコールを同量使用したもの。
トリウム※4 8.0 〃 95%NaOH 0.3 〃 グリセリン 5.0 〃 水 84.7 〃 比較例1 実施例1の処方において、グリセリンの代りにエチレン
グリコールを同量使用したもの。
比較例2 実施例2の処方において、ソルビトールを除き、同量の
水を追加したもの。
水を追加したもの。
比較例3 実施例3の処方において、グリセリンの代りにイソプロ
ピルアルコールを同量使用したもの。
ピルアルコールを同量使用したもの。
上記各組成物をピペツトにて各2mlずつスポツト状で下
記各種の塗装板上に滴下し、50℃中の恒温槽に5時間静
置した後取り出し充分水洗して液滴が接触していた部分
を目視にて調べた。
記各種の塗装板上に滴下し、50℃中の恒温槽に5時間静
置した後取り出し充分水洗して液滴が接触していた部分
を目視にて調べた。
塗膜の白化ないしはふくれが生じたものを×、程度の軽
いものを△、異常のないものを○とした結果を以下に示
す。
いものを△、異常のないものを○とした結果を以下に示
す。
尚本発明組成物はいずれも特開昭60−260700号に示され
ると同様に、苛性アルカリの作用によりガラス面の油膜
及び塗装面の水垢汚れの除去にすぐれた効果を示すもの
である。
ると同様に、苛性アルカリの作用によりガラス面の油膜
及び塗装面の水垢汚れの除去にすぐれた効果を示すもの
である。
※1:第一工業製薬製 ネオゲンSC、有効成分64% ※2:日本乳化剤製 ブチルグリコール ※3:花王製 エマールO ※4:花王製 エマールNC ※5:関西ペイント製 常温乾燥型CAB変性アクリル樹脂
塗料 ※6:関西ペイント製 常温乾燥型NC変性アクリル樹脂塗
料 「発明の効果」 本発明は上記のように苛性アルカリの油性汚垢の分解力
によつて、ガラス面や塗装面において従来のもの以上の
強力な洗浄力を得ると共に、万一水洗が不充分で苛性ア
ルカリを含む成分が残留しても、塗装面を害することな
く安全に使用できるという効果を示すものである。
塗料 ※6:関西ペイント製 常温乾燥型NC変性アクリル樹脂塗
料 「発明の効果」 本発明は上記のように苛性アルカリの油性汚垢の分解力
によつて、ガラス面や塗装面において従来のもの以上の
強力な洗浄力を得ると共に、万一水洗が不充分で苛性ア
ルカリを含む成分が残留しても、塗装面を害することな
く安全に使用できるという効果を示すものである。
Claims (1)
- 【請求項1】苛性アルカリ0.2〜4.9wt%、界面活性剤0.
5〜5.0wt%を含有する水系アルカリ性洗浄剤に、水酸基
を3個以上有する多価アルコールを苛性アルカリに対し
て3〜20倍量添加したことを特徴とする車両のガラス面
及び塗装面のアルカリ性洗浄剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61072306A JPH0699717B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | アルカリ性洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61072306A JPH0699717B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | アルカリ性洗浄剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62227998A JPS62227998A (ja) | 1987-10-06 |
JPH0699717B2 true JPH0699717B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=13485448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61072306A Expired - Lifetime JPH0699717B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | アルカリ性洗浄剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699717B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITBS20030015A1 (it) * | 2003-02-20 | 2004-08-21 | Bettari Detergenti S R L | Metodo per la preparazione di un agglomerato detergente di aspetto solido e prodotto risultante. |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS619500A (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-17 | 旭電化工業株式会社 | 洗浄剤組成物 |
JPH0633428B2 (ja) * | 1985-11-12 | 1994-05-02 | 旭電化工業株式会社 | 洗浄剤組成物 |
-
1986
- 1986-03-28 JP JP61072306A patent/JPH0699717B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62227998A (ja) | 1987-10-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |