JPH0699422A - 複合部材の製造方法 - Google Patents
複合部材の製造方法Info
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- JPH0699422A JPH0699422A JP27817592A JP27817592A JPH0699422A JP H0699422 A JPH0699422 A JP H0699422A JP 27817592 A JP27817592 A JP 27817592A JP 27817592 A JP27817592 A JP 27817592A JP H0699422 A JPH0699422 A JP H0699422A
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- Japan
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- foam material
- reinforcing
- foamed material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 型枠内に発泡材20を吊り下げ状態で仮止め
することにより、吊り下げに要した部材をコンクリート
注入後に回収可能にして、鉄棒の端面が複合部材Aの表
面に一切現れないようにし、複合部材内の腐食進行を防
止する。 【構成】 発泡材20の上部に設けられた補強部材21
と、下端が補強部材21に分離可能に取り付けられる吊
り下げ棒50と、複合部材Aの型枠上に固定され且つ吊
り下げ棒50の上端を脱着可能に取り付ける支持部材6
0とを備え、支持部材60に吊り下げ棒50を取り付
け、この吊り下げ棒50に発泡材20をその補強部材2
1において取り付けて型枠内に発泡材20を浮いた状態
で仮止めし、発泡材20が没するまでコンクリートを流
し込んだ後、コンクリートの固化前又は固化後に吊り下
げ棒50を補強部材21から分離して引き上げる。
することにより、吊り下げに要した部材をコンクリート
注入後に回収可能にして、鉄棒の端面が複合部材Aの表
面に一切現れないようにし、複合部材内の腐食進行を防
止する。 【構成】 発泡材20の上部に設けられた補強部材21
と、下端が補強部材21に分離可能に取り付けられる吊
り下げ棒50と、複合部材Aの型枠上に固定され且つ吊
り下げ棒50の上端を脱着可能に取り付ける支持部材6
0とを備え、支持部材60に吊り下げ棒50を取り付
け、この吊り下げ棒50に発泡材20をその補強部材2
1において取り付けて型枠内に発泡材20を浮いた状態
で仮止めし、発泡材20が没するまでコンクリートを流
し込んだ後、コンクリートの固化前又は固化後に吊り下
げ棒50を補強部材21から分離して引き上げる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートに発泡材
が埋設されてなり例えば橋桁等に利用される複合部材を
製造する方法に関する。
が埋設されてなり例えば橋桁等に利用される複合部材を
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、橋桁用の複合部材として、例えば
「JISA5313」の「2S19」に示されるよう
に、コンクリートに発泡スチロール等の発泡材を埋設
し、さらにその周囲にPC鋼材及び鉄筋を引っ張り力を
かけた状態で埋設して、上記発泡材により複合部材の軽
量化を達成するようにしたものが知られている。
「JISA5313」の「2S19」に示されるよう
に、コンクリートに発泡スチロール等の発泡材を埋設
し、さらにその周囲にPC鋼材及び鉄筋を引っ張り力を
かけた状態で埋設して、上記発泡材により複合部材の軽
量化を達成するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
複合部材を製造する場合、型枠内の所定位置に発泡材を
仮止めしておいてから、型枠内にコンクリートを流し込
むことになる。コンクリートを流し込むと、比重差によ
って発泡材に大きな浮力が作用するので、この浮力に抗
して発泡材を所定位置に保持するに耐え得るだけの仮止
め構造が求められる。このような発泡材の仮止め方法と
して考えられるのは、型枠の上下左右の内壁と発泡材と
の間をそれぞれ鉄棒で突っ張る方法、発泡材を鉄棒で串
刺しにし、この鉄棒両端を型枠の左右内壁で挟持する方
法などが考えられる。
複合部材を製造する場合、型枠内の所定位置に発泡材を
仮止めしておいてから、型枠内にコンクリートを流し込
むことになる。コンクリートを流し込むと、比重差によ
って発泡材に大きな浮力が作用するので、この浮力に抗
して発泡材を所定位置に保持するに耐え得るだけの仮止
め構造が求められる。このような発泡材の仮止め方法と
して考えられるのは、型枠の上下左右の内壁と発泡材と
の間をそれぞれ鉄棒で突っ張る方法、発泡材を鉄棒で串
刺しにし、この鉄棒両端を型枠の左右内壁で挟持する方
法などが考えられる。
【0004】しかし、このような製造方法によれば、成
形後に、発泡材を仮止めする鉄棒がそのままコンクリー
ト中に残って埋設されることになる。そして、仮止め時
に型枠内壁に当接していた鉄棒の端面が、成形後には複
合部材の表面に現れるので、複合部材を橋桁等として使
った場合、すぐに鉄棒端面が腐食し、これが容易に内方
へ進行して複合部材の強度を著しく低下させるという問
題が生じる。
形後に、発泡材を仮止めする鉄棒がそのままコンクリー
ト中に残って埋設されることになる。そして、仮止め時
に型枠内壁に当接していた鉄棒の端面が、成形後には複
合部材の表面に現れるので、複合部材を橋桁等として使
った場合、すぐに鉄棒端面が腐食し、これが容易に内方
へ進行して複合部材の強度を著しく低下させるという問
題が生じる。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、型枠内に発泡
材を吊り下げ状態で仮止めし、吊り下げに要した部材を
コンクリートを流し込んだ後に回収可能にして、鉄棒の
端面が複合部材の表面に一切現れないようにすることに
ある。
たものであり、その目的とするところは、型枠内に発泡
材を吊り下げ状態で仮止めし、吊り下げに要した部材を
コンクリートを流し込んだ後に回収可能にして、鉄棒の
端面が複合部材の表面に一切現れないようにすることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、コンクリートに発泡材を埋設してなる複
合部材の製造方法を対象にし、これに対して、発泡材の
上部に設けられた補強部材と、下端が上記補強部材に分
離可能に取り付けられる吊り下げ棒と、複合部材の型枠
上に固定され且つ上記吊り下げ棒の上端を脱着可能に取
り付ける支持部材とを備える。そして、まず上記支持部
材に吊り下げ棒を取り付け、この吊り下げ棒に発泡材を
その補強部材において取り付けて型枠内に発泡材を浮い
た状態で仮止めする。次に上記発泡材が没するまでコン
クリートを流し込む。そして、コンクリートの固化前又
は固化後に吊り下げ棒を上記補強部材から分離して引き
上げる構成にしている。
め、本発明は、コンクリートに発泡材を埋設してなる複
合部材の製造方法を対象にし、これに対して、発泡材の
上部に設けられた補強部材と、下端が上記補強部材に分
離可能に取り付けられる吊り下げ棒と、複合部材の型枠
上に固定され且つ上記吊り下げ棒の上端を脱着可能に取
り付ける支持部材とを備える。そして、まず上記支持部
材に吊り下げ棒を取り付け、この吊り下げ棒に発泡材を
その補強部材において取り付けて型枠内に発泡材を浮い
た状態で仮止めする。次に上記発泡材が没するまでコン
クリートを流し込む。そして、コンクリートの固化前又
は固化後に吊り下げ棒を上記補強部材から分離して引き
上げる構成にしている。
【0007】
【作用】上記の構成により、本発明では、発泡材を仮止
めしてコンクリートを流し込むと、発泡材と吊り下げ棒
の下部がコンクリートに浸る。その場合、発泡材に浮力
が作用して浮き上がろうとするが、型枠に固定された支
持部材から吊り下がる吊り下げ棒によって押さえられる
ので、浮き上がらず、所定位置に保持される。
めしてコンクリートを流し込むと、発泡材と吊り下げ棒
の下部がコンクリートに浸る。その場合、発泡材に浮力
が作用して浮き上がろうとするが、型枠に固定された支
持部材から吊り下がる吊り下げ棒によって押さえられる
ので、浮き上がらず、所定位置に保持される。
【0008】そして、コンクリートの固化前又は固化後
に吊り下げ棒を上記補強部材から分離して引き上げる
と、発泡材を仮止めする部材が一切なくなるので、成形
後に吊り下げ棒の端部が複合部材の外部に出ることがな
い。従って複合部材内部に腐食が進行する要因がない。
その場合、吊り下げ棒を抜いた部分には空間が残るが、
コンクリートの固化前にあっては周囲のコンクリートが
流れ込んで上記空間は塞がり、またコンクリートの固化
後にあっては別途にコンクリートを流し込むことによっ
て上記空間を塞ぐことができる。
に吊り下げ棒を上記補強部材から分離して引き上げる
と、発泡材を仮止めする部材が一切なくなるので、成形
後に吊り下げ棒の端部が複合部材の外部に出ることがな
い。従って複合部材内部に腐食が進行する要因がない。
その場合、吊り下げ棒を抜いた部分には空間が残るが、
コンクリートの固化前にあっては周囲のコンクリートが
流れ込んで上記空間は塞がり、またコンクリートの固化
後にあっては別途にコンクリートを流し込むことによっ
て上記空間を塞ぐことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図2は実
施例の製造方法によって製造される橋桁用の複合部材A
を示しており、この複合部材Aは「JISA5313」
の「2S19」に準ずる構造を有している。すなわち、
コンクリート10に発泡スチロール製の発泡材20を埋
設し、さらにその周囲にPC鋼材31及び鉄筋32を引
っ張り力をかけた状態で埋設した構造である。
施例の製造方法によって製造される橋桁用の複合部材A
を示しており、この複合部材Aは「JISA5313」
の「2S19」に準ずる構造を有している。すなわち、
コンクリート10に発泡スチロール製の発泡材20を埋
設し、さらにその周囲にPC鋼材31及び鉄筋32を引
っ張り力をかけた状態で埋設した構造である。
【0010】上記複合部材Aの製造方法は、基本的には
図1に示すように、底板41と、この底板上で四方に立
設された4枚の側板42とを備えた型枠40を用い、こ
の型枠内の所定位置に発泡材20を仮止めし、さらにP
C鋼材31及び鉄筋32を張り、そして型枠内にコンク
リートを流し込むことにより行う。
図1に示すように、底板41と、この底板上で四方に立
設された4枚の側板42とを備えた型枠40を用い、こ
の型枠内の所定位置に発泡材20を仮止めし、さらにP
C鋼材31及び鉄筋32を張り、そして型枠内にコンク
リートを流し込むことにより行う。
【0011】そして、本発明の特徴としては、まず図3
及び図4に示すように発泡材20の上部に補強部材21
が所定間隔をおいて埋め込まれている。この補強部材2
1は木製で断面形状がH形をしており、発泡材20の成
形時に型内に配置されて発泡材20と一体に成形され
る。各補強部材21の上面には一定の間隔をおいて2つ
のネジ孔21aが形成されている。上記補強部材21の
ネジ孔21aには、図1に示すようなボルトよりなる吊
り下げ棒50の先端部が螺合し、これによって吊り下げ
棒50が上記補強部材21に分離可能に取り付けられ
る。
及び図4に示すように発泡材20の上部に補強部材21
が所定間隔をおいて埋め込まれている。この補強部材2
1は木製で断面形状がH形をしており、発泡材20の成
形時に型内に配置されて発泡材20と一体に成形され
る。各補強部材21の上面には一定の間隔をおいて2つ
のネジ孔21aが形成されている。上記補強部材21の
ネジ孔21aには、図1に示すようなボルトよりなる吊
り下げ棒50の先端部が螺合し、これによって吊り下げ
棒50が上記補強部材21に分離可能に取り付けられ
る。
【0012】さらに、図1において、60は上記型枠上
に固定された支持部材であって、三本のパイプ材をH形
に組んで溶接したアーチ61と、このアーチ61の縦パ
イプ61aよりも長い首下長さを有して縦パイプ61a
に上から挿通された取り付けボルト62とからなり、こ
のボルト62を上記形枠40の側板42の上部に形成さ
れたネジ孔(図示省略)に螺合することにより、支持部
材60を形枠40に固定している。上記アーチ61の横
パイプ61bには所定の間隔をおいて2つのネジ孔61
cが形成され、上記吊り下げ棒50を脱着可能に取り付
けるようにしている。すなわち、上記吊り下げ棒50の
首部が、このネジ孔61cに螺合し、さらに先端部が上
記補強部材21のネジ孔21aに螺合しており、これに
よって型枠内に発泡材20を浮いた状態で仮止めしてい
る。
に固定された支持部材であって、三本のパイプ材をH形
に組んで溶接したアーチ61と、このアーチ61の縦パ
イプ61aよりも長い首下長さを有して縦パイプ61a
に上から挿通された取り付けボルト62とからなり、こ
のボルト62を上記形枠40の側板42の上部に形成さ
れたネジ孔(図示省略)に螺合することにより、支持部
材60を形枠40に固定している。上記アーチ61の横
パイプ61bには所定の間隔をおいて2つのネジ孔61
cが形成され、上記吊り下げ棒50を脱着可能に取り付
けるようにしている。すなわち、上記吊り下げ棒50の
首部が、このネジ孔61cに螺合し、さらに先端部が上
記補強部材21のネジ孔21aに螺合しており、これに
よって型枠内に発泡材20を浮いた状態で仮止めしてい
る。
【0013】次に、実施例の製造方法を説明すると、形
枠40を組み、その中に上記発泡材20を置き、側板4
2の上に所定の間隔で複数の支持部材60を組み付けて
おく。次に上記吊り下げ棒50を支持部材60のネジ孔
61cに対して上から螺合し、前進させてその先端を補
強部材21のネジ孔21aに螺合して発泡材20を仮止
めする。次に発泡材20が没し且つ目標レベルに至るま
で型枠40にコンクリートを流し込んだ後、コンクリー
トの固化前又は固化後に吊り下げ棒50を回すことによ
り補強部材21のネジ孔21aから分離して引き上げ、
これで作業を完了する。
枠40を組み、その中に上記発泡材20を置き、側板4
2の上に所定の間隔で複数の支持部材60を組み付けて
おく。次に上記吊り下げ棒50を支持部材60のネジ孔
61cに対して上から螺合し、前進させてその先端を補
強部材21のネジ孔21aに螺合して発泡材20を仮止
めする。次に発泡材20が没し且つ目標レベルに至るま
で型枠40にコンクリートを流し込んだ後、コンクリー
トの固化前又は固化後に吊り下げ棒50を回すことによ
り補強部材21のネジ孔21aから分離して引き上げ、
これで作業を完了する。
【0014】従って、上記実施例の製造方法によれば、
コンクリートの中で発泡材20が浮力を受けて浮き上が
ろうとしても、型枠40に固定された支持部材60から
吊り下がる吊り下げ棒50によって押さえられるので、
浮き上がらず、所定位置に保持される。
コンクリートの中で発泡材20が浮力を受けて浮き上が
ろうとしても、型枠40に固定された支持部材60から
吊り下がる吊り下げ棒50によって押さえられるので、
浮き上がらず、所定位置に保持される。
【0015】そして、コンクリートの固化前又は固化後
に吊り下げ棒50を上記補強部材21から分離して引き
上げると、発泡材20と型枠内壁とを連絡する仮止め用
の部材が一切なくなるので、成形後に吊り下げ棒50の
端部が複合部材Aの外部に出ることがない。従って複合
部材内部に腐食が進行する要因がなくなり、複合部材A
の強度低下を防止できる。
に吊り下げ棒50を上記補強部材21から分離して引き
上げると、発泡材20と型枠内壁とを連絡する仮止め用
の部材が一切なくなるので、成形後に吊り下げ棒50の
端部が複合部材Aの外部に出ることがない。従って複合
部材内部に腐食が進行する要因がなくなり、複合部材A
の強度低下を防止できる。
【0016】その場合、吊り下げ棒50を抜いた部分に
は空間が残るが、コンクリートの固化前にあっては、流
動性が残っている周囲のコンクリートが流れ込んで上記
空間は自然に塞がり、またコンクリートの固化後にあっ
ては上記空間をそのまま放置しても実害はないが、別途
にコンクリートを流し込むことによって上記空間を容易
に塞ぐことができる。
は空間が残るが、コンクリートの固化前にあっては、流
動性が残っている周囲のコンクリートが流れ込んで上記
空間は自然に塞がり、またコンクリートの固化後にあっ
ては上記空間をそのまま放置しても実害はないが、別途
にコンクリートを流し込むことによって上記空間を容易
に塞ぐことができる。
【0017】なお、補強部材21は上述したように木製
でなくてもよく、例えばプラスチック製や金属製であっ
てもよい。また、補強部材21は発泡材20の上面にお
いて長手方向に直交する方向に設けてもよいし、図5及
び図6に示すように長手方向に沿って設けてもよい。さ
らに、上記補強部材21は同時成形によって発泡材20
に埋設されるが、必ずしも埋め込む必要はなく、従って
補強部材の断面形状をH形に限定する必要もない。例え
ば、図7に示すように補強部材21’を角材とし、これ
を発泡材20’の上面に接着するなどして固定してもよ
い。また、発泡材は発泡スチロールに限定されるもので
はない。
でなくてもよく、例えばプラスチック製や金属製であっ
てもよい。また、補強部材21は発泡材20の上面にお
いて長手方向に直交する方向に設けてもよいし、図5及
び図6に示すように長手方向に沿って設けてもよい。さ
らに、上記補強部材21は同時成形によって発泡材20
に埋設されるが、必ずしも埋め込む必要はなく、従って
補強部材の断面形状をH形に限定する必要もない。例え
ば、図7に示すように補強部材21’を角材とし、これ
を発泡材20’の上面に接着するなどして固定してもよ
い。また、発泡材は発泡スチロールに限定されるもので
はない。
【0018】さらに、上記実施例では吊り下げ棒50を
ボルトとしたが、吊り下げ棒としては、下端が上記補強
部材に分離可能に取り付けられる構造であればよい。従
って、例えば下端を、ねじれば剥がれる程度の強度で補
強部材に接着しておき、コンクリートの固化前又は固化
後にこれをねじって分離するようにしてもよい。
ボルトとしたが、吊り下げ棒としては、下端が上記補強
部材に分離可能に取り付けられる構造であればよい。従
って、例えば下端を、ねじれば剥がれる程度の強度で補
強部材に接着しておき、コンクリートの固化前又は固化
後にこれをねじって分離するようにしてもよい。
【0019】また、支持部材の取り付け構造であるが、
上記実施例のように取り付けボルト62によって側板4
2の上部に固定する構造以外に、図8に示すようにクラ
ンプ式の取り付け構造がある。すなわち、アーチ61’
の脚部に、下方に向かって開いたクランプ65を一体に
設けておき、このクランプ65で側板42を挟み、固定
ボルト65aで固定することにより支持部材を取り付け
るものである。その使用方法については、まず吊り下げ
棒50をアーチ61’に取り付け、この吊り下げ棒50
を予め補強部材21に螺合してから支持部材を形枠40
にセットする。この支持部材の取り付け構造によれば、
側板42の厚さによらず支持部材の間隔合わせが容易に
できて、手間が省けるという利点がある。また、同様の
取り付け構造としては、アーチ61’の脚部に、上記ク
ランプ65に代えて、弾性復元力によって側板42を挟
持するU字形のクリップを一体に設けた取り付け構造が
ある(図示省略)。
上記実施例のように取り付けボルト62によって側板4
2の上部に固定する構造以外に、図8に示すようにクラ
ンプ式の取り付け構造がある。すなわち、アーチ61’
の脚部に、下方に向かって開いたクランプ65を一体に
設けておき、このクランプ65で側板42を挟み、固定
ボルト65aで固定することにより支持部材を取り付け
るものである。その使用方法については、まず吊り下げ
棒50をアーチ61’に取り付け、この吊り下げ棒50
を予め補強部材21に螺合してから支持部材を形枠40
にセットする。この支持部材の取り付け構造によれば、
側板42の厚さによらず支持部材の間隔合わせが容易に
できて、手間が省けるという利点がある。また、同様の
取り付け構造としては、アーチ61’の脚部に、上記ク
ランプ65に代えて、弾性復元力によって側板42を挟
持するU字形のクリップを一体に設けた取り付け構造が
ある(図示省略)。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複合部材
の製造方法は、まず上記支持部材に吊り下げ棒を取り付
け、この吊り下げ棒に発泡材をその補強部材において取
り付けて型枠内に発泡材を浮いた状態で仮止めし、次に
上記発泡材が没するまでコンクリートを流し込み、そし
てコンクリートの固化前又は固化後に吊り下げ棒を上記
補強部材から分離して引き上げる構成にしたので、発泡
材が浮力によって浮き上がるのを押さえて所定位置に確
実に保持できると共に、成形後に仮止め用の部材が複合
部材の外部に出ることがなく、複合部材内部への腐食の
進行を確実に阻止でき、複合部材の強度低下を防止する
ことができる。
の製造方法は、まず上記支持部材に吊り下げ棒を取り付
け、この吊り下げ棒に発泡材をその補強部材において取
り付けて型枠内に発泡材を浮いた状態で仮止めし、次に
上記発泡材が没するまでコンクリートを流し込み、そし
てコンクリートの固化前又は固化後に吊り下げ棒を上記
補強部材から分離して引き上げる構成にしたので、発泡
材が浮力によって浮き上がるのを押さえて所定位置に確
実に保持できると共に、成形後に仮止め用の部材が複合
部材の外部に出ることがなく、複合部材内部への腐食の
進行を確実に阻止でき、複合部材の強度低下を防止する
ことができる。
【図1】コンクリートを流し込む前の状態を、手前の側
板を取り外し且つ右側の側板を一部切り欠いて示す斜視
図、
板を取り外し且つ右側の側板を一部切り欠いて示す斜視
図、
【図2】複合部材の縦断側面図、
【図3】発泡材の縦断正面図、
【図4】発泡材の縦断側面図、
【図5】変形例の発泡材の図3相当図、
【図6】同図4相当図、
【図7】補強部材の固定構造の変形例を示す図5相当
図、
図、
【図8】支持部材の取り付け構造の変形例を示す正面図
である。
である。
A 複合部材 10 コンクリート 20 発泡材 21 補強部材 40 形枠 50 吊り下げ手段 60 支持部材 20’ 発泡材 21’ 補強部材
Claims (1)
- 【請求項1】コンクリートに発泡材を埋設してなる複合
部材の製造方法であって、発泡材の上部に設けられた補
強部材と、下端が上記補強部材に分離可能に取り付けら
れる吊り下げ棒と、複合部材の型枠上に固定され且つ上
記吊り下げ棒の上端を脱着可能に取り付ける支持部材と
を備え、まず上記支持部材に吊り下げ棒を取り付け、こ
の吊り下げ棒に発泡材をその補強部材において取り付け
て型枠内に発泡材を浮いた状態で仮止めし、次に上記発
泡材が没するまでコンクリートを流し込んだ後、コンク
リートの固化前又は固化後に吊り下げ棒を上記補強部材
から分離して引き上げることを特徴とする複合部材の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27817592A JPH0699422A (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 複合部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27817592A JPH0699422A (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 複合部材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699422A true JPH0699422A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17593641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27817592A Pending JPH0699422A (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 複合部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699422A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006065085A1 (en) * | 2004-12-15 | 2006-06-22 | Research Institute Of Industrial Science & Technology | Manufacturing method for prestressed steel composite girder and prestressed steel composite girder thereby |
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CN106079067A (zh) * | 2016-08-08 | 2016-11-09 | 中国铁道科学研究院铁道建筑研究所 | 一种预制轨道板的张拉装置及其方法 |
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