JPH0699421B2 - フエイアリフアンギンを生産する方法と微生物 - Google Patents

フエイアリフアンギンを生産する方法と微生物

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JPH0699421B2
JPH0699421B2 JP1504664A JP50466489A JPH0699421B2 JP H0699421 B2 JPH0699421 B2 JP H0699421B2 JP 1504664 A JP1504664 A JP 1504664A JP 50466489 A JP50466489 A JP 50466489A JP H0699421 B2 JPH0699421 B2 JP H0699421B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 (1).発明が属する分野 この発明は「フエイアリフアンギン(faerifungin)」
と称される新規なカルボニル・ペンタエン・マクロライ
ド組成物と、ストレプトミセス(Streptomyces)属の特
異な菌株によつて生産されて同組成物中に含まれ抗微生
物性、殺線虫性及び殺虫性である化合物に、関するもの
である。特にこの発明は、ストレプトミセス・グリセウ
ス変種オートトロフイカス変種ノブ(Streptomyces gr
iseus var.autotrophicus var.nov)ATCC 53668によつ
て生産されるフエイアリフアンギンに係る。
(2).先行技術 分子式C36H58O10及びC37H60O10を有し本発明のフエイア
リフアンギンの立体異性体であるカルボニル・ペンタエ
ン・マクロライド(carbonyl pentaene macrolide)
が、先行文献に記載されている。しかし先行技術に係る
該立体異性体は微生物を抑制する能力に制限があり、著
しい細胞毒性をもち、常温で不安定である。
ストレプトミセス・ルーバ(Streptomyces ruber)か
ら得られた立体異性体「ミコチシン(mycoticin)」がB
urke,R.等により、Journal of Investigative Dermatol
ogy23,163-168(1954)に記載されているミコチシンは
管内で酵母及びカビに対して活性であり、迅速に不活化
され、細胞毒性が比較的高い。ミコチシンは血液寒天培
地中で溶血を生じさせる。ミコチシンの分子式と構造式
はずつと後にWassermann等(Journal of American Chem
ical Society89,6(1967)及びChemical Communication
s,1634(1970))により正確に決定され、詳細な分析デ
ータが発表されている。構造式は次の通りである。
〔式中、RはH−またはCH3-であり、それぞれ「A」及
び「B」と称される。〕 Wassermann等の研究で生成されたペンタエン・マクロラ
イドがBurke等によるものと同一であるかどうかは、デ
ータに差があることからして確かでない。
フラボフアンギン(Flavofungin)がBekesiによりNatur
e181,908(1958)に記載されている。これは細菌に対し
不活性である。Schneider等(Russian Journal(196
7))は、関連したペンタエン・マクロライド組成物を
比較している。ストレプトミセス・ルーバ(Streptomyc
es ruber)から得たミコチシン(mycoticin,mycothici
n)は、AとBの1:1混合物であることが示されている。
フラボフアンギンはAとBの9:1混合物であると述べら
れている。抗ウイルス活性について述べられている。Ve
tlugina,L.A.等はRussian Journal(1974)において、
クロマトグラフイー分析を含むより詳細な分析データを
発表している。Bognar等(Tetrahedron Letters7,471-4
74(1970))は、ミコチシンとフラボフアンギンが同じ
化合物を比率を異にして含むものであると結論してい
る。フラボフアンギン中でのAとBの比は9:1である
と、述べられている。Bognar等(J.C.S.Perkin−I 1848
(1972))は、フラボフアンギンとミコチシンについて
述べている。分析データが発表されている。
フラボフアンギンとミコチシンの性質についての要約は
Antibiotics Vol.II,Koryyoski et al,American Societ
y for Microbiology(1978)、及びKirk−Othmer3,21-4
7(1978)に、記載されている。
目的 この発明の目的とするところは、フラボフアンギン(fl
avofungin)及びミコチシン(mycoticin)と同じ分子式
をもつが異なつた立体異性体構造、安定性及び抗微生物
性を有する化合物を含む新規なペンタエン・マクロライ
ド組成物を提供するにある。またこの発明は一定のウイ
ルス、カビ及び細菌を阻害する広範な抗微生物性組成物
を提供することも、一つの目的としている。さらにこの
発明は特異な微生物株から得られる抗微生物組成物を提
供することも、目的とする。これらの目的とその他の目
的は、以下の説明と図面を参照することによつて極く明
瞭に理解されよう。
図面の簡単な説明 第1図はメタノール(MeOH)或はトリクロロメタン(CH
Cl3)を用いてフエイアリフアンギンを単離する方法を
示すフローチヤートである。
第2図はフエイアリフアンギン(FUNGIN.RD)と称され
る本発明の新規なペンタエン・マクロライド組成物のX
線回折パターンを示しており、同組成物においてAとB
の重量比は約1:1である。
第3図はAとBの比が1:1である従来技術に係るミコチ
シン(MYCON.RD;MYC)のX線回折パターンを示してい
る。
一般的な説明 この発明は構造式 〔式中、Rは水素(A)及びメチル基(B)から選択し
たものであり、二重結合は全てトランス型である。〕で
表され、負の旋光度を有し、AとBのモル比が1:1であ
るものについてのX線回折パターンが1.5408-43.9165オ
ングストロームのd間隔内で28個の結晶ピークを示すと
ころのフエイアリフアンギンと称される組成物から得ら
れるカルボニル・ペンタエン・マクロライド(carbonyl
pentaene macrolide)化合物に係る。d値は第4表に
示されている。
またこの発明は部分分解を伴なう融点が209-212℃であ
り、C36H58O10及びC37H60O10及びこれらの混合体から成
る群から選択した分子式を有し、陽イオン高速原子衝撃
質量分析法によりC36H59O10を表わす651.4017の分子イ
オンとC37H61O10を表わす665.4237の分子イオンが示さ
れ、負の旋光度を有し、モル比1:1の混合物が第2図に
示すようなX線回折パターンを有することを特徴とする
ところの、フエイアリフアンギンと称されるカルボニル
・ペンタエン・マクロライドに係る。
さらにこの発明は、ストレプトミセス・グリセウス変種
オートロフイカス変種ノブ(Streptomyces griseus va
r.autotrophicus var.nov)ATCC 53668と、このストレ
プトミセス・グリセウスを維持する合成培養培地とを含
む組成物に係る。
次にこの発明はフエイアリフアンギンと称されるカルボ
ニル・ペンタエン・マクロライドを生産する方法であつ
て、ストレプトミセス・グリセウス変種オートロフイカ
ス変種ノブ(Streptomyces griseus var.autotrophicu
s var.nov)ATCC 53668糸状菌を炭素、窒素及び無機物
質源を含む水性増殖培地中で増殖させて負の旋光パター
ン及び第2図に示すようなX線回折パターンを有するカ
ルボニル・ペンタエン・マクロライドを生産する方法に
係る。
さらにこの発明は微生物の生育を抑制するためのフエイ
アリフアンギンと称されるところの混合カルボニル・ペ
ンタエン・マクロライド組成物であつて、部分分解を伴
なう融点が209-212℃でありC36H58O10及びC37H60O10
びこれらの混合体から成る群から選択した分子式を有
し、陽イオン高速原子衝撃質量分析法によりC36H59O10
を表わす651.4017の分子イオンとC37H61O10を表わす66
5.4237の分子イオンが示され、負の旋光度を有し、1ml
或は1g当り約1−100μg間の量の担体中で第2図に示
すようなX線回折パターンを示すことを特徴とする組成
物に係る。
本明細書で用語「担体(carrier)」とは、単数或は複
数の有効成分と混合されて同成分を投与に適したものに
するところの薬理学的に許容される非毒性の物質を意味
する。本用語は組成物を等張性のものとするための正確
な量の塩、緩衝剤、界面活性剤、着色及び賦香剤、及び
保存剤のような他の薬理学的に許容される必要成分が存
在するときを例外として、水及び化学合成に普通使用さ
れる低分子量の有機溶剤を含まない。適当した固体及び
液体の希釈剤及び担体としては、次に例示するものがあ
る:ブドウ糖または塩の添加により等張性とできる水含
有緩衝剤、パラフインとか植物油のような非毒性有機溶
剤、アルコール、グリコール、天然の岩石(例えばカオ
リン、アルミナ、タルク、石灰石)、合成岩石粉(例え
ば高分散のシリカとかケイ酸塩)、及び糖類。
経口投与は粉剤、錠剤、糖衣剤、カプセル剤、粒剤、懸
濁剤、溶液剤等の固体或は液体の服用単位形を利用して
行える。望ましい場合には経口投与用の服用単位形を、
例えばポリマー或はワツクス等に粒状物質をコーテイン
グ或は埋込むことによつて成分の遊離を長びかせるとか
維持するよう、マイクロカプセル化することもできる。
非経口投与は皮下、筋肉内或は静脈内に注入するように
した殺菌溶液及び懸濁液のような液体の投与単位形を利
用して、行える。これらの投与単位形は、水性或は油性
の媒体のような注入用の適当な非毒性液状媒体中に秤量
した化合物を懸濁または溶解し、懸濁液または溶液を殺
菌することによつて調製できる。安定剤、保存剤及び乳
化剤も加えることができる。
一般に非経口投与は1日当り体重比で0.01-50mg/kg、よ
り好ましいのは0.1-10mg/kgの量とされ、また経口投与
は1日当り体重比で0.1-500mg/kg、より好ましいのは0.
5-100mg/kgの量とされる。
本発明に係るストレプトミセス・グリセウス変種オート
ロフイカス変種ノブ(Streptomyces griseus var.auto
trophicus var.nov)は、ブダペスト条約の規定に基い
てアメリカン・タイプ・カルチヤー・コレクシヨン(Am
erican Type Culture Collection)にATCC53668として
寄託されている。この菌株は本願明細書で「フエイアリ
フアンギン(faerifungin)」と称する組成物を生産す
る。
明細な説明 例1 フエイアリフアンギンを、ストレプトミセス・グリセウ
ス変種オートロフイカス変種ノブ(Streptomyces gris
eus var.autotrophicus var.nov)ATCC 53668(MSU SM0
08としても知られている。)の糸状菌から単離した。こ
の菌株は、草地の菌環から収集した土壌試料から単離し
た。組成物を、バクト・ペプトン、ブドウ糖、Brer Rab
bit−Green(登録商標)ラベルの糖蜜を蒸留水1中に
5:10:20g含む培地(A−9培地)中で、次の条件下で培
養することにより生産させた。比較的小さな培養回分を
400mlの培地を含む2lのエルレンマイヤーフラスコ(底
にバフルを取付け。)中で、同フラスコを100-200rpmの
回転振とう器上にのせ26℃で5−7日間培養した。比較
的大きな培養回分を100lのA−9培地を含む130lの発酵
槽中で、100l/分の割合で曝気しつつ100rpmで撹拌しな
がら26℃で5日間培養した。ストレプトミセス・グリセ
ウス変種オートトロフイカス変種ノブ(Streptomyces
griseus var.autotrophicus var.nov)はA−9培地中
におき7−12日間で、約1.0g/l或はそれより多いフエイ
アリフアンギンを生産した。
A.微生物学的な特徴 1.単離と増殖。ATCC53668を、菌環の中心部から収集し
た土壌試料から単離した。土壌を殺菌した生理食塩水中
に懸濁させ、系列希釈物を種々の単離培地上に植菌し
た。この菌株の集落をツアペツク寒天平板(シヨ糖20.0
g,NaNO33.0g,K2HPO41.0g、MgSO4・7H2O0.5g,KCl0.5g,F
2SO4・7H2O0.01g,バクト寒天15.0g,蒸留水1)から
採取した。微生物は常温(25℃)で、ほとんどの実験室
培地上で良く増殖した。YMG寒天(酵母エキス、麦芽エ
キス、ブドウ糖、寒天を蒸留水1当り4:10:4:18g含
む。)上では、黄色がかつた橙色で周縁部に豊富な気生
菌糸をもつ僅かに波状の集落が生成した。N.Z.Amine−
A(1の蒸留水中にNZアミン−A3g)寒天上では培養
物が粉末状を呈し、栄養寒天(アメリカ合衆国、ミシガ
ン州、デトロイトのDifco社製)上では培養物が革状を
呈した。比較的旧い集落は、ノカルジア・オートトロフ
イカ(Nocardia autotrophica)の典型的な割れ目を現
した。顕微鏡観察中に基質菌糸だけなく気生菌糸も、直
角な分枝をもつ直線状に現出した。らせん体、胞子の
う、胞子鎖或は内生胞子は見られなかつた。本微生物は
アデニン、チロシン、ヒポキサンチン、キサンチン、及
びカゼインを分解した。本微生物はアドニトール、セロ
ビオース、ブドウ糖、ガラクトース、イノシトール、ラ
クトース、マルトース、マントール、メリビオース、a
−メチル−D−グリコシド、ラフイノース、トレハロー
ス、及びキシロースと共に酸を生成した。酸生成はアラ
ビノース、エリトリトール、メレチトース、ラムノー
ス、及びグリシトールについては観察されなかった。
ATCC53668の集落形態はノカルジア・オートトロフイカ
Nocardia autotrophica)のそれと類似しているけれ
ども、その生理形質はストレプトミセス・グリセウス
Streptomyces griseus)の生理形質に近似であつ
た。これらの2つの主要な特質を考慮して本菌株は、ス
トレプトミセス・グリセウスの新しい変種であると認識
できた。我々はストレプトミセス・グリセウス変種オー
トロフイカス変種ノブ(S. griseus var.autotrophicu
s var.nov)という命名法を採用した。
B.単離、精製及び化学的な性格づけ: フエイアリフアンギンの単離及び精製は、第1図に掲げ
た通りに行なう。
第1図に示すように培養物をブロス中で増殖させ、次い
で細胞を収得する。細胞はメタノールで処理し、ブロス
はトリクロロメタンで処理する。フエイアリフアンギン
の結晶(X′1s)は、メタノールから冷却することで2
回分離し、次に濾液をトリクロロメタンで抽出処理す
る。結晶は一緒にし得る。したがつてフエイアリフアン
ギンは細胞内性及び細胞外性の両者である。
1.基本的な物理的データ: 融点:部分分解を伴ない209-212℃ 溶解性:フエイアリフアンギンはメタノールにほとんど
溶けず、クロロホルム−メタノール混合物にはかなり溶
け、水には部分的に溶け、常温でDMSOに完全に溶解す
る。以前に報告されているペンタエン・マクロライドは
それが試験された温度でメタノールに等量、溶解する。
安定性:純粋なフエイアリフアンギンは常温及び実験室
の人工光条件下で安定であり、これに対し以前報告され
ているペンタエン・マクロライドはこれらの条件下で不
安定である。
2.スペクトルに関するデータ: a.UVスペクトル。
でMeOH中への5%KOHの添加により塩基シフト無し。フ
エイアリフアンギンの過酢酸エステルのUVスペクトルは が210,261,363.5。以前に研究されたペンタエン・マク
ロライドの酢酸エステルについてはmax363.5で3個のピ
ークに分解した。フエイアリフアンギンの酢酸エステル
については分解せず。
b.質量スペクトル:フエイアリフアンギン(C36H58O10
とC37H60O10との相同混合物)。
M+650,FAB,高解像力,ピーク整合651.4017(C36H
59O10,M++H)。
M+664,FAB,高解像力,ピーク整合665.4237(C37H
61O10,M++H)。
c.IR−スペクトル:Max3400(OH,1695−ラクトンC=0,1
610−C=C,1570−共役C=C)cm-1 d.13C−NMR:天然存在度の13C−NMRによつてラクトン・
カルボニル、オレフイン炭素、炭素帯有の二次ヒドロキ
シ基、ラクトン環の一部である酸素に附加の炭素・メチ
ル基、メチレン基、及びメシン(methyne)基の共鳴が
示された。
e.1H−NMR:フエイアリフアンギンは5個の隣接C=C結
合と1個の離れたC=C結合とを含む。二重結合は全て
トランス型であり、2個の二次(2°)メチル基を含
み、8個の二次(2°)−OH基を含むことが、アセチル
化によつて確認された。
フエイアリフアンギンは、13,15,17,19,21,23,25,27オ
クタヒドロキシ−31−イソプロピル−14,30−ジメチル
−ヘントリアコンター2,4,6,8,10,28−ヘキセン−31−
オリド(13,15,17,19,21,23,25,27 octahydroxy-31-iso
propyl-14,30-dimethyl-hentriaconta−2,4,6,8,10,28-
hexene-31-olide)〔A〕と、13,15,17,21,23,25,27オ
クタヒドロキシ−14,30−ジメチル−31−イソーブチル
−ヘントリアコンター2,4,6,8,10,28−ヘキセン−31−
オリド(13,15,17,21,23,25,27 octahydroxy-14,30-dim
ethyl-31-iso-butyl-hentriaconta-2,4,6,8,10,28-hexe
ne-31-olide)〔B〕との混合物であつた。
マクロライド環上での−OH及びアルキル置換基の立体化
学は知られてない。フエイアリフアンギンは、C36H58O
10とC37H60O10とのモル比1:1の混合物である。
第1表はフエイアリフアンギン(faeriefungin)、ミコ
チシン(mycoticin)及びフラボフアンギン(flavofung
in)の性質の比較を示している。
例2 2種のストレプトミセス(Streptomyces)属の菌株、す
なわちBurke等及びWassermann等のATCC3348及び本発明
に係るATCC53668によつてA−9培地中、及びBurke等の
培地(Journal of Investigative Dermatology23,163-1
68(1954))中で生産される組成物の比旋光度を、測定
した。▲〔α〕25 D▼値は、ピリジン及びジオキサン中
での0.2%溶液、MeOHでの0.15%溶液についてのもので
ある。結果を第2表に示す。
ATCC3348は、元々のミコチシンA及びBの生産者である
ストレプトミセス・ルーバ(Streptomycesruber)であ
る。Burke等の培地はATCC3348によつてミコチシンA及
びB▲〔α〕25 D▼(c=0.48%,ジオキサン)=+63.
5,を生産させるのに用いられた元来の培地である。とこ
ろがストレプトミセス・ルーバ(Streptomyces rube
r)ATCC3348はもはや、元来のBurke等の培地中でミコチ
シンA及びBを生産しなかつた。ATCC3348株はA−9培
地中で、分子式C36H58O10(90%)及びC37H60O10(10
%)をもつポリエン・マクロライド(polyene macrolid
e)の90:10%組成物を生産した。この事実は13C−NMRと
MSとによつて確認した。ストレプトミセス・グリセウス
変種オートロフイカスStreptomyces griseus var.auto
trophicus)ATCC 53668は、分子式C36H58O10及びC37H60
O10をもつフエイアリフアンギン(FF)の50:50(1:1)
混合物を生産した。MYC(第2表の注を参照)はAとB
のモル比がほぼ等しいFF(フエイアリフアンギン)とは
異なつた比旋光度を有するが(文献から。)、このこと
がFFをMYCから明白に区別するとは考えられなかつた。
Bogner等は、Burke等によつて見出されたミコチシンの
比旋光度がジオキサン中で時間と共に変化することを確
認した。ジオキサン中での▲〔α〕25 D▼値は9.5分間で
+63.5°から+81.7°に変化し、15分間で零値に達し
た。t=∞での最終旋光度は−18.2°であつた。フラボ
フアンギンはこの効果を示さず、それはおそらくA:Bの
高比率(9:1)によるためであろう。フエイアリフアン
ギンは溶媒が異なると旋光度を若干変更したが、t=10
分後に得られる同一の負の値を維持した。フラボフアン
ギンとミコチシン(MYC−N或はMYC)はAとBとの比率
において異なるのみと考えられるが、フエイアリフアン
ギン(FF)は異なつた立体異性の組成物であると考えら
れる。
例3 オクターアセチルミコチシン及びオクターアセチルフラ
ボフアンギンのジオキサン中での円偏光二色性(CD)に
ついての試験で得た結果を、フエイアリフアンギンのCD
値と比較して第3表に示す。
ミコチシン及びフラボフアンギンのオクターアセタート
のCD曲線は形が似ているも、第3表に示されるように量
的な差がある(Bognar et al.,and Brown et al.:J.C.
S.Perkin I,1848(1972))。オクターアセチル フエ
イアリフアンギンは、ミコチシン及びフラボフアンギン
のオクターアセタートとは異なるCD曲線を生じる。同曲
線は量的にも形においても異なる。第3(a)表は、フ
エイアリフアンギンとミコチシン−Nとが互いに異なつ
たCD値をもつことを示している。これらの結果は、フエ
イアリフアンギンが著しく異なつた立体異性体(複数)
を含むことを示している。これらの異性体の構造は、Wa
sserman等(Journal of American Chemical Society 8
9,6(1967)及びChemical Communications,1634(197
0))の方法に従つて生産されたミコチシンA及びBに
ついてSchreiber等により明らかにされた構造(Schreib
er,S.L.et al.:Tetrahedron Letters28,6001-6004(198
7)、及びibid.28,6005-6008(1987))と異なつてい
る。Schreiber等は64個の立体異性体が存在しうること
を示した。
例4 第2図及び第3図に示すように、フエイアリフアンギン
とミコチシン(MYC−N)とのX線回折パターンを測定
した。第4表及び第5表に示すように、フエイアリフア
ンギンが28個の識別可能な結晶ピークを有するのに対し
ミコチシン(MYC−N)は同様のピークを14個有する。
僅かに約6個のピークのみが両者に共通する。これらの
結果は、フエイアリフアンギンが著しく異なつた立体異
性体をもつことを示している。
例5 第6表はフエイアリフアンギンと他の抗カビ剤の最小阻
害濃度(MIC)の比較を、濃度をμg/mlで表して示して
いる。
例6 文献からのデータを確認するために培養物を、それぞれ
が100mlの液体A−9培地を含む500mlのエルレンマイヤ
ーフラスコ(底にバフルを取付け。)中で増殖させた。
植菌したフラスコを26℃で、200rpmの回転振とう器上に
置いた。pHと抗菌活性を毎日、14日目まで監視した。抗
菌活性は、試験種の胞子或は酵母状細菌の濃厚な懸濁液
(200×10細胞/ml)を100mmペトリ皿中でEmmons寒天
(蒸留水1当りネオペプトン,ブドウ糖,バクト寒天
を10:20:18g含む。)上に均一に拡ろげ、表面に25μl
の培養ブロスをのせて行なつた。試験培養物は26℃で2
日間、培養した。菌阻害に基く清澄な領域を抗菌活性の
指標とした。抗菌化合物の生成は3日後から認めること
ができ、8日目に最高に達し11日後に衰退した。この期
間中、培地のpHは6−8間にあつた。
比較的大きな培養回分を、400mlのA−9培地を含む2l
フラスコ中で増殖させた。26℃で8日間の培養(振とう
速度:1−3日は100rpm,4−5日は150rpm,6−8日は200r
pm)を行なつた後で、培養物ブロスを遠心処理し第1図
に示すようにケークをメタノールで抽出した。精製され
た物質をDMSOに溶かし,既知量をカンジダ・アルビカン
ス(Candia albicans)、アスペルギルス・フラバス
Aspergillusflavus)、及びフサリウム(Fusarium
種に対するバイオアセイに供した。相当量のナイスタチ
ン(nystatin)、ピマリシン(pimaricin)、及びアン
フオテリシンB(amphotericin B)をDMSOに溶かして、
同時に試験した。フエイアリフアンギンはアスペルギル
ス・フミガータス(A.fumigatus)に対し、アンフオテ
リシンBよりも活性であり、ピマリシンより僅かに活性
が小さく、ナイスタチンより優れた活性を示した。カン
ジダ・アルビカンス(C.albicans)に対して化合物フエ
イアリフアンギンは、アンフオテリシンBと類似の活性
を有していた。フサリウム(Fusarium)種に対しフエイ
アリフアンギンは、試験した3種の抗生物質の何れより
も優れた活性を呈した。またフエイアリフアンギンは広
範な菌種に対し、低最小阻害濃度で有効である。
第7表は種々の細菌及びカビに対するフエイアリフアン
ギン(faeriefungin)、アンフオテリシンB(amphoter
icin B)及びナイスタチン(nystatin)の最小阻害濃度
(MIC)を、μg/mlで示している。
この表から判るようにフエイアリフアンギンは数多くの
細菌株に対して活性であり、一方、従来技術に係る組成
物はそうでない。
第8表及び第9表はそれぞれ、フラボフアンギン(flav
ofungin)及びミコチシン(mycoticin)について既に報
告されている活性度を示す。
第10表はフエイアリフアンギン(faeriefungin)、ミコ
チシン(mycoticin)及びフラボフアンギン(flavofung
in)の生物活性の要約を示している。
フエイアリフアンギンを除くカルボニル・ペンタエン・
マクロライドの抗ウイルス活性はM.A.Schneider等によ
り、インフルエンザA及びBウイルス、痘そうワクチン
・ウイルス、及びラウス肉腫ウイルスについて研究され
ている(Schneider et al.:Russian Journal,1967)。
上述のウイルスに対しフラボフアンギンが最も活性であ
つたと、報告されている。
例7 第11表は、ヒト赤血球に対するフエイアリフアンギンの
毒性を示している。
上でみられるようにフエイアリフアンギンは管内で、低
濃度では非毒性である。
例8 フエイアリフアンギンを含むストレプトミセス(Strept
omyces)ATCC53668のブロスはまた、蚊(エーデス・エ
ギプチ−Aedes aegypti)の幼虫に対し高度に毒性で迅
速に応答(2時間以内で50%以上を殺害)することが示
された。これに対し純粋なミコチシン(MYC−N)は蚊
の幼虫に対しおだやかにのみ毒性であり(100ppmの濃度
において24時間で35%の死亡率)、このことはおそら
く、ATCC3348によつて生産される他の成分が主な殺虫性
部分でおろうことを、示している。ブロスは線虫パナグ
レラス・レジビバス(Panagrellus redivivus)の培養
物に対し、おだやかに毒性(迅速→ゆつくり。)であつ
た。
ミコチシンA及びBの生合成はWassermann等により、標
識付けしたアセタート、プロピオナ−ト及びメチオニン
を用いて研究された(Chem.Communication,1634(197
0))。結果は、マクロライド・ペンタエン環がアセタ
ートを介して生合成されることを示した。アルキル側鎖
と2個のメチル基置換体、つまりC−14及びC−30のメ
チル置換基及びC−31でのイソプロピル(イソブチル)
側鎖は、プロピオナートから生合成される(Wassermann
et al.:Chem.Communication,1634(1970))。メチオ
ニンの取込みについては報告されていない。
フエイアリフアンギンの場合、13C標識のアセタートを
用いた実験により環炭素についてのアセタートの取込み
が示された。C−14及びC−30のメチル基に対してはプ
ロピオナートが生合成された。C−31炭素及びC−31で
のアルキル側鎖(イソプロピル或はイソブチル)に対し
ては、アセタートもプロピオナートも取込まれなかつ
た。これらの実験からフエイアリフアンギンの生産が、
ミコチシンの生産について報告されているルートとは異
なつた生合成径路を介して進行すること、及びこの理由
からして化合物が相違することが、確認された。
フエイアリフアンギンは植物或は動物の病原菌を抑制す
るのに利用できる。薬理学、獣医学ないし植物薬理学的
な用途のための種々の周知の固体或は液体担体を、利用
することができる。本発明組成物は局所的に施用して、
極く有効に作用させることも可能である。
以上に述べて来た例は単にこの発明を例示的に説明する
ためのものであり、この発明は次に掲げる請求の範囲に
よつてのみ、限定されるべきである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 17/08 C12R 1:545)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造式 [式中、Rは水素(A)及びメチル基(B)から選択し
    たものであり、二重結合は全てトランス型である。] を有し、負の旋光度を有し、A:Bのモル比が1:1であるも
    のについてのX線回折パターンが1.5408-43.9165オング
    ストロームのd間隔内に28個の結晶ピークを有するとこ
    ろのフエイアリフアンギンと称される組成物から得られ
    るカルボニル・ペンタエン・マクロライド化合物。
  2. 【請求項2】フエイアリフアンギンと称されるカルボニ
    ル・ペンタエン・マクロライド組成物であって、部分分
    解を伴う融点が209-212℃であり、C36H58O10及びC37H60
    O10及びこれらの混合体から成る群から選択した分子式
    を有し、陽イオン高速原子衝撃質量分析法によりC36H59
    O10を表わす651.4017の分子イオン及びC37H61O10を表わ
    す665.4237の分子イオンがそれぞれ示され、負の旋光度
    を有し、モル比1:1の混合物が第2図に示すX線回折パ
    ターンを有することを特徴とする組成物。
  3. 【請求項3】モル比1:1の混合物がメタノール中での紫
    外線吸収スペクトルのピークを、波長262nm及び363.5nm
    で有する請求項2の組成物。
  4. 【請求項4】ストレプトミセス・グリセウス 変種 オ
    ートロフイカス 変種 ノブ(Streptomyces griseus
    var.autotrophicus var.nov)ATCC 53668によって生産
    され、負の旋光度と第2図に示すX線回折パターンとを
    有するカルボニル・ペンタエン・マクロライド。
  5. 【請求項5】ストレプトミセス・グリセウス 変種 オ
    ートロフイカス 変種 ノブ(Streptomyces griseus
    var.autotrophicus var.nov)ATCC 53668と称され、同
    化可能な炭素、窒素及び無機物質源を含む水性栄養培地
    中においてフエイアリフアンギンと称される抗菌物質を
    回収可能な量、生産するところの生物学的に純粋な培養
    物。
  6. 【請求項6】(a).ストレプトミセス・グリセウス
    変種 オートロフイカス 変種 ノブ(Streptomyces
    griseus var.autotrophicus var.nov)ATCC 53668、及
    び(b).このストレプトミセス・グリセウスを維持す
    る合成増殖培地から成る組成物。
  7. 【請求項7】フエイアリフアンギンと称されるカルボニ
    ル・ペンタエン・マクロライドを生産する方法であっ
    て、ストレプトミセス・グリセウス 変種 オートロフ
    イカス 変種 ノブ(Streptomyces griseus var.auto
    trophicus var.nov)ATCC 53668の糸状菌を炭素、窒素
    及び無機物質源を含む水性増殖培地中で増殖させて、負
    の旋光パターンと第2図に示すX線回折パターンを有す
    る上記カルボニル・ペンタエン・マクロライドを生成す
    る方法。
  8. 【請求項8】増殖培地が甘蔗廃糖蜜から得られる成分を
    含む請求項7の方法。
  9. 【請求項9】前記糸状菌及び増殖培地からカルボニル・
    ペンタエン・マクロライドを有機溶剤を用いて抽出し、
    次に有機溶剤からカルボニル・ペンタエン・マクロライ
    ドを分離する請求項7の方法。
  10. 【請求項10】カルボニル・ペンタエン・マクロライド
    を前記糸状菌からメタノールを用いて、また増殖培地か
    らトリクロロメタンを用いて、それぞれ抽出する請求項
    9の方法。
  11. 【請求項11】増殖培地を遠心分離処理し、分離液分を
    溶剤で抽出処理してマクロライドを取得し、またケーク
    分をメタノールで均質化した上でメタノールを用いて抽
    出処理し冷却してカルボニル・ペンタエン・マクロライ
    ドを得、メタノールから分離する請求項9の方法。
  12. 【請求項12】分離液分をトリクロロメタンを用いて抽
    出処理する請求項11の方法。
  13. 【請求項13】メタノールからカルボニル・ペンタエン
    ・マクロライドを黄色結晶として分離する請求項12の方
    法。
  14. 【請求項14】カルボニル・ペンタエン・マクロライド
    を、溶剤を冷却することによって析出させる請求項9の
    方法。
  15. 【請求項15】微生物の生育を阻止するための混合組成
    物であって、部分分解を伴う融点が209-212℃であり、C
    36H58O10及びC37H60O10及びこれらの混合体から成る群
    から選択した分子式を有し、陽イオン高速原子衝撃質量
    分析法によりC36H59O10を表わす651.4017の分子イオン
    及びC37H61O10を表わす665.4237の分子イオンがそれぞ
    れ示され、負の旋光度を有し、モル比1:1の混合物が第
    2図に示すX線回折パターンを有するところのフエイア
    リフアンギンと称されるカルボニル・ペンタエン・マク
    ロライド組成物を担体中に、担体1ml或は1g当り約1−1
    00μgの量だけ含む混合組成物。
  16. 【請求項16】モル比1:1のカルボニル・ペンタエン・
    マクロライド混合物がメタノール中で紫外線吸収スペク
    トルのピークを、波長262nm及び363.5nmで有する請求項
    15の混合組成物。
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