JPH0699308B2 - ヒダントイン誘導体を有効成分とする循環器系疾患の予防及び治療剤並びに循環器系疾患と糖尿病合併症の同時的予防及び治療剤 - Google Patents

ヒダントイン誘導体を有効成分とする循環器系疾患の予防及び治療剤並びに循環器系疾患と糖尿病合併症の同時的予防及び治療剤

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JPH0699308B2
JPH0699308B2 JP2110136A JP11013690A JPH0699308B2 JP H0699308 B2 JPH0699308 B2 JP H0699308B2 JP 2110136 A JP2110136 A JP 2110136A JP 11013690 A JP11013690 A JP 11013690A JP H0699308 B2 JPH0699308 B2 JP H0699308B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はヒダントイン誘導体を有効成分とする循環器系
疾患の予防及び治療剤並びに循環器系疾患と糖尿病合併
症の同時的予防及び治療剤に係る。
(従来の技術) 従来から、経口投与で有効性を発揮する抗糖尿病薬に関
して種々の研究がなされて来ており、その結果スルホニ
ルウレア剤、メゾ酸塩剤、グアニジン誘導体製剤が開
発され、糖尿病治療薬として実用化されるに至ってい
る。
しかしながら、これらは過血糖に対する対症療法剤に過
ぎない。特に、糖尿病に関しては慢性的な難治性合併症
例えば糖尿病性白内症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網
膜症等が発生する場合があるが、これら合併症に対する
治療剤は殆どなく、従って有効な治療法は確立されてい
ないと言っても過言ではないが実情である。更に、糖尿
病と循環器系疾患とは密接な関係があることが知られて
おり、両者に対して有効な薬剤の開発が望まれている
が、未だ成功した例は知られていない。これらの研究の
一環としては、アルドース還元酵素阻害物質に対する探
索がある。即ち、アルドース還元酵素はヒト及び他の動
物において、アルドース例えばグルコースやガラクトー
スを対応するポリオール例えばソルビトールやガラクチ
トールに還元する酵素であって、この酵素の作用により
生成したソルビトールやガラクチトールが糖尿病患者
や、ガラクチトール血症患者の水晶体、末梢神経、腎臓
等に蓄積される場合に、上記の合併症が発現することが
知られているからである[“Jap.J.Optalmol."第20巻、
第399頁(1976年);“Int.Congr.Ser.Excerpta Med."
第403巻、第594頁(1977年)及び“Metabolism"第28
巻、第456頁(1979年)。又、動脈硬化は糖尿病におけ
る最も発生頻度の高い合併症であって、その原因の一つ
に糖尿病における脂質代謝異常が挙げられており、従っ
て糖尿病合併症の予防や治療に際して循環器系疾患の予
防及び治療を施すことは、この点においても重要であ
る。更に、糖尿病腎症患者は高血圧等の循環器系疾患を
併発することも多く、腎症の悪化を防ぐには循環器系疾
患の治療、殊に降圧療法を行うことにより腎機能の悪化
を遅延させることができる旨の報告がなされている
[“Br.Med.J."第294巻、第1443頁(1987年)及び“N.E
ngl.J.Med."第313巻、第1617頁(1985年)。
(発明が解決しようとする課題乃至発明の目的)) 本発明は、循環器系に対する作用をも有するアルドース
還元酵素阻害物質を提供し、これにより、ソルビトール
やガラクチトールの体内での蓄積を阻止しすると共に循
環器系疾患の併発を防止し、これによって糖尿病合併症
及び循環器系疾患の同時的な予防や治療を可能ならしめ
ようとするものである。
(問題を解決する手段および作用) 本発明によれば、上記の課題は、一般式 [式中Aは式 (式中は2−5の整数を意味し、R1及びR2は、これら
の結合している窒素原子と一緒になって置換或いは無置
換の飽和複素環式基を形成し、この複素環式基は別の窒
素又は酸素原子を含有していることもできる)にて示さ
れる基、又は式−CONH(CH2 )R3(式中は2−5の
整数を意味し、R3はニトロオキシ基又はイミダゾリル基
を意味する)にて示される基を意味し、Xは酸素又は硫
黄原子を意味し、Y及びZは同一又は異なり、それぞれ
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基又
はアルキルメルカプト基を意味する] にて示されるラセミ型又は光学活性のヒダントイン誘導
体及び薬学的に許容できるその酸付加塩により解決され
ると共に、上記の発明目的が達成される。
即ち、上記の一般式[I]にて示される化合物及びその
塩はアルドース還元酵素阻害作用において優れていると
共に、循環器系に作用してその疾患を予防乃至治療する
効果を示し且つ毒性の極めて低いことが確認されたから
である。
上記の一般式[I]にて示される化合物において、 の置換基R1及びR2が、これらの結合している窒素原子と
一緒になって置換或いは無置換の飽和複素環式基を形成
し、この複素環式基は更に別の窒素又は酸素原子を含有
していることもできる場合の例としてはピロリジノ、ピ
ペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ等を挙げることがで
きる。アルキル基としては直鎖状、枝鎖状又は環状アル
キル基を意味し、直鎖状アルキル基としては炭素数1−
6のアルキル基例えばメチル、エチル、n−プロピル、
n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等を挙げるこ
とができ、枝鎖状アルキル基としてはイソプロピル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等を挙げること
ができ、環状アルキル基としては炭素数3以上のもの、
例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等を挙げることができる。ハロゲン
原子としては弗素、塩素、臭素及び沃素があるが、殊に
弗素が好ましい。アルコキシ基及びアルキルメルカプト
基としては、直鎖状アルキル基を有するもの例えばメト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−
ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ等及びメチルメル
カプト、エチルメルカプト、n−プロピルメルカプト、
n−ブチルメルカプト、n−ペンチルメルカプト、n−
ヘキシルメルカプト等を挙げることができ、また枝鎖状
アルキル基を有するもの、例えばイソプロポキシ、イソ
ブトキシ、sec−イソブトキシ、tert−ブトキシ等及び
イソプロピルメルカプト、イソブチルメルカプト、sec
−ブチルメルカプト、tert−ブチルメルカプト等を挙げ
ることができる。
本発明による化合物の塩とは、医薬として許容され得る
塩を意味し、具体的には燐酸、塩酸、硫酸、臭化水素、
沃化水素等の無機酸;酢酸、コハク酸、フマル酸、乳
酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸等の有機酸と
の塩を挙げることができる。
尚、本発明による化合物はその構造上2個の不斎炭素原
子を有しており、従って2種の立体異性体及びそれらの
光学異性体が存在し得るが、本発明による化合物には、
これらがいずれも含有されることに留意されたい。
上記の一般式[I]にて示される化合物は、一般式 (式中Bは活性カルボニル基を意味し、X、Y及びZは
前記の意味を有する) にて示される化合物と、一般式 (式中、R1及びR2は前記の意味を有する) にて示される化合物又は一般式 H2N(CH2R3 (式中及びR3は前記の意味を有する) にて示される化合物とを反応させることにより製造する
ことができる。
上記の反応は不活性溶媒の存在下に室温−還流温度で撹
拌することにより実施することができ、この場合に溶媒
としてはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルアセトアミド、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等を例示することができる。尚、原料として用い
られる一般式[I]にて示される化合物は、特開昭61−
200991及び同63−57588公報に開示されている化合物か
ら容易に合成することができる。
(発明の効果) 本発明による剤において有効成分として用いられるヒダ
ントイン誘導体は、経口投与に際しての毒性が極めて低
く、血小板凝集抑制作用、血管拡張作用、降圧作用、血
流増加作用等を有しているので循環器系疾患の予防及び
治療にも有用であり、又アルドース還元酵素阻害作用に
おいて優れているので糖尿病合併症の予防及び治療に有
用であり、従って循環器系疾患と糖尿病合併症の同時的
予防及び治療剤として極めて有用である。
(医薬とする場合の剤型及び投与量) 本発明による剤の剤型に格別な制限はなく、従って錠
剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、坐剤のような固
形製剤となすことも、溶液、懸濁液、乳剤のような液状
製剤となすこともでき、これらの製剤化は常法により行
うことができる。固形製剤となす場合には澱粉、乳糖、
グルコース、燐酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、アラビアゴム等の賦形剤を用いることができ、必要
であれば滑沢剤、結合剤、崩壊剤、着色剤等を用いるこ
とができる。液状製剤となす場合には安定化剤、溶解補
助剤、懸濁化剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤等を用いるこ
とができる。本発明による剤の有効成分であるヒダント
イン化合物又はその塩の有効投与量は、その種類、剤
型、疾患の程度、患者の年齢等のファクタに依存する
が、成人を対象とする場合に、通常0.1−2000mg/日 程
度、殊に1−500mg/日 程度が適当である。
(実施例等) 次に、化合物及びその塩に関する製造例、薬効薬理試験
例及び製剤例に関連して、本発明を更に詳細に且つ具体
的に具体的に説明する。尚、下記及び「特許請求の範
囲」の欄における化合物名に関して冒頭の『2S,4S』は
立体構造を示すものであり、“S"はイタリック体で記載
すべきであるが、プリンタにおけるフォントの関係上、
英文字の“エス‐‐S--"を以って表示されている。
参考例(原料化合物の合成) (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
「クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボニ
ルクロリドの製造 (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボン
酸20.0g(67.1mmol)にチオニルクロリド400ml(5.1lmo
l)を添加して18時間攪拌還流した後、減圧下で乾固さ
せることにより、標題の2−カルボニルクロリド体20.0
g(収率:100%)を得た。
尚、下記の製造例においては、上記の乾固により得たも
のを更に精製することなしに、その侭用いた。
製造例1 (2S,4S)−N−[2−(4−シンナミルピペラジン−
1−イル)エチル]−6−フルオロ−2′,5′−ジオキ
ソスピロ[クロマン4,4′−イミダゾリジン]−2−カ
ルボキサミドの製造 4−(2−アミノエチル)−1−シンナミルピペラジン
10.0g(40.8mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−
7−ウンデセン6.20g(40.8mmol)及びN,N−ジメチルホ
ルムアミド55.0ml(710mmol)を−5℃以下に冷却し、
参考例に従って合成した2−カルボニルクロリド体11.1
g(37.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド100.0ml
(1.29mol)溶液を30分かけて添加し、更に25℃におい
て15時間攪拌した後に溶媒を留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(AcOEt−AcOEt/MeOH=9/1)にて精
製し、減圧下で乾固させることにより、無色の無定形物
として標題化合物を17.5g(収率:92.6%)得た。
融点:133−135℃ IRスペクトル(ν,KBr,max)cm-1: 3412,2822,1728,1665,1539,1491 NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.28−2.67(14H,m) 3.16−3.60(2H,m) 5.07−5.20(1H,m) 6.27−6.41(1H,m) 6.55−6.55(1H,m) 7.00−7.55(8H,m) 8.15−8.26(1H,m) 8.41 (1H,s) 11.10 (1H,brs) Massスペクトル(EI/DI)m/z: 507(M+),217(ベースピーク) 製造例2 (2S,4S)−N−{2−[4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6−フルオロ−
2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′−イミダ
ゾリジン]−2−カルボキサミドの製造 4−(2−アミノエチル)−1−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン及び参考例に従って合成した2−カルボ
ニルクロリド体を用いて、製造例1に準じて操作するこ
とにより標題化合物を得た。
収率:76.9% 融点:193−195℃ IRスペクトル(ν,KBr,max)cm-1: 3324,2830,1728,1657,1491,1242 NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.05−2.58(6H,m) 2.95−2.96(4H,m) 3.28−3.35(4H,m) 3.77 (3H,s) 5.13−5.14(1H,m) 6.85−7.19(7H,m) 7.15−8.19(1H,m) 8.35 (1H,s) 10.99 (1H,brs) Massスペクトル(EI/DI)m/z: 497(M+),205(ベースピーク) 製造例3 (2S,4S)−N−{2−[4−(ジフエニルメチル)ピ
ペラジン−1−イル]エチル}−6−フルオロ−2′,
5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジ
ン]−2−カルボキサミドの製造 a)1−(2−アミノエチル)−4−ジフェニルメチル
ピペラジンの製造 1−ジフェニルメチルピペラジン30.0g(119mmol)、N
−(2−ブロモエチル)フタルイミド30.3g(119mmo
l)、K2CO316.5g(120mmol)及びN,N−ジメチルホルム
アミド90.0ml(1.16mol)を75℃において24時間加熱攪
拌した。減圧下に溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=9/1)にて精製し、減圧
下に乾固させることにより2−(4−ジフェニルメチル
ピペラジン−1−イル)エチルフタルイミド18.1g(収
率:42.9%)を得た。
次に、このフタルイミド体18.0g(42.3mmol)、NH2NH2
・H202.50g(50.0mmol)及びEtOH400mlを3時間加熱還
流させ、次いで冷却後濾過する。濾液を減圧下に濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt/NEt3
=1/1−AcOEt/NEt3/MeOH=5/4/1)にて精製し、減圧下
で乾固させることにより、目的とするアミン体10.6g
(収率:84.8%)を得た。
b)(2S,4S)−N−{2−[4−(ジフェニルメチ
ル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6−フルオロ−
2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′−イミダ
ゾリジン]−2−カルボキサミドの製造 1−(2−アミノエチル)−4−ジフェニルメチルピペ
ラジン10.0g(33.9mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,
0]−7−ウンデセン10.9g(71.7mmol)及びN,N−ジメ
チルホルムアミド90.0ml(1.16mol)を−30℃に冷却
し、参考例に従って合成した2−カルボニルクロリド体
10.0g(33.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド90.0ml
(1.16mol)溶液を30分かけて添加し、更に15−25℃に
おいて15時間攪拌した後に溶媒を留去させ、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH=9/1)にて精
製し、減圧下で乾固させることにより、無色の無定形物
として標題化合物12.2g(収率:65.2%)を得た。
融点:200−205℃ IRスペクトル(ν,KBr,max)cm-1: 3400,2810,1780,1730,1665,1490 NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.07−3.73(14H,m) 4.32 (1H,s) 5.11−5.16(1H,m) 6.89−7.50(13H,m) 8.24−8.29(1H,m) 8.47 (1H,s) 11.12 (1H,brs) Massスペクトル(EI/DI)m/z: 557(M+),167(ベースピーク) 製造例4 (2S,4S)−N−[2−(4−ベンジルピペリジン−1
−イル)エチル]−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソ
スピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カ
ルボキサミドの製造 N−(2−アミノエチル)−4−ベンジルピペリジン1
3.0g(59.6mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウ
ンデセン10.9g(71.7mmol)及びN,N−ジメチルホルムア
ミド90.0ml(1.16mol)を−30℃に冷却し、参考例に従
って合成した2−カルボニルクロリド体18.0g(60.3mmo
l)のN,N−ジメチルホルムアミド90.0ml(1.16mol)溶
液を30分かけて添加し、更に15−25℃において15時間攪
拌した後に溶媒を留去させ、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(CH2Cl2/MeOH=9/1)にて精製し、減圧下で
乾固させることにより、無色の無定形物として標題化合
物14.3g(収率:50.0%)を得た。
融点:231−232℃ IRスペクトル(ν,KBr,max)cm-1: 3230,2925,1785,1725,1655,1490 NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.15−2.70(13H,m) 2.85−3.03(2H,m) 3.29−3.44(2H,m) 5.18−5.21(1H,m) 7.09−7.43(8H,m) 8.15−8.40(1H,s) 8.52 (1H,s) 11.00 (1H,brs) Massスペクトル(EI/DI)m/z: 480(M+),188(ベースピーク) 製造例5 (2S,4S)−N−{2−[4−(3,4,5−トリメトキシシ
ンナモイル)ピペリジン−1−イル]エチル}−6−フ
ルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′
−イミダゾリジン]−2−カルボキサミドの製造 3,4,5−トリメトキシシンナミックアシッドをSOCl2にて
クロル化することにより合成した3,4,5−トリメトキシ
シンナモイルクロリドを、EtOH溶媒中において6倍モル
量のピペラジンと反応させることにより、収率42.6%で
1−(3,4,5−トリメトキシシンナモイル)ピペラジン
を合成した。次いで、常法にてN−(2−ブロモエチ
ル)フタルイミドと反応させることによりN−{[2−
(3,4,5−トリメトキシシンナモイルピペラジン)−1
−イル]エチル}フタルイミドを収率55.0%で合成し
た。更に、MeOH/CHCl3溶媒中で等モル量のNH2NH2・H2O
と共に6時間還流することにより、N4−(2−アミノエ
チル)−1−(3,4,5−トリメトキシシンナモイル)ピ
ペラジンを収率66.9%で合成した。その後に、N4−(2
−アミノエチル)−1−(3,4,5−トリメトキシシンナ
モイル)ピペラジンと参考例に従って合成した2−カル
ボニルクロリド体とを用い且つ製造例1におけると同様
に操作して標題化合物を収率72.0%で得た。
融点:183℃以下 IRスペクトル(ν,KBr,max)cm-1: 3400,2940,1780,1730,1645,1490 NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.14−2.65(8H,m) 3.33−3.92(6H,m) 3.85 (3H,s) 3.87 (6H,s) 5.24−5.28(1H,m) 6.70−7.58(8H,m) Massスペクトル(EI/DI)m/z: 221(ベースピーク) 又、上記の遊離塩基を常法により塩酸にて処理し、次い
でメタノール/水から再結晶させることにより塩酸塩を
得た。
融点:155−158℃ IRスペクトル(ν,KBr,max)cm-1: 3492,2940,1777,1731,1645,1588,1494,1127 NMRスペクトル(CDCl3)δppm: 2.00−2.18(1H,m) 2.35−2.50(1H,m) 3.22−3.80(12H,m) 3.63 (3H,s) 3.82 (6H,s) 5.06−5.14(1H,m) 6.95−7.24(6H,m) 7.44 (1H,d,J=15Hz) 8.36 (1H,brs) 8.42 (1H,s) 11.03 (1H,s) Massスペクトル(EI/DI)m/z: 221(ベースピーク) 製造例6 (2S,4S)−N−2−ニトロオキシエチル−6−フルオ
ロ−2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′−イ
ミダゾリン]−2−カルボキサミドの製造 2−ニトロオキシエチルアミン及び参考例に従って合成
した2−カルボニルクロリド体を用い且つ製造例1に準
じて操作することにより標題化合物を得た。
収率:82.3% 融点:266−271℃ IRスペクトル(ν,KBr,max)cm-1: 3420,1780,1730,1645,1490,1280 NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 1.99−2.49(2H,m) 3.44−3.53(2H,m) 4.59 (2H,t,J=5Hz) 5.07−5.13(1H,m) 6.97−7.20(3H,m) 8.40 (1H,s) 8.54−8.59(1H,m) 11.03 (1H,s) Massスペクトル(EI/DI)m/z: 305(M+−63),114(ベースピーク) 製造例7 (2S,4S)−N−2−[(イミダゾール−1−イル)エ
チル]−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ[ク
ロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボキサミ
ドの製造 1−(2−アミノエチル)イミダゾール及び参考例に従
って合成した2−カルボニルクロリド体を用い且つ製造
例1に準じて操作することにより標題化合物を得た。
収率:72.6% 融点:151−153℃ IRスペクトル(ν,KBr,max)cm-1: 3432,1722,1491,1262,1121 NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.10−2.63(2H,m) 3.50−3.70(2H,m) 4.20−4.24(2H,m) 5.17−5.22(1H,m) 6.99 (1H,s) 7.07−7.30(4H,m) 7.68 (1H,s) 8.49−8.52(2H,m) 11.11 (1H,brs) Massスペクトル(EI/DI)m/z: 373(M+),138(ベースピーク) 製造例8 (2S,4S)−N−{2−[4−(4−ヒドロキシ−3,5−
ジメトキシシンナモイル)ピペラジン−1−イル]エチ
ル}−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ[クロ
マン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボキサミド
の製造 N4−(2−アミノエチル)−1−(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメトキシシンナモイル)ピペラジン及び参考例に
従って合成した2−カルボニルクロリド体を用い且つ製
造例1に準じて操作することにより標題化合物を得た。
収率:77.1% NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.00−2.18(1H,m) 2.39−2.660(7H,m) 3.15−3.80(6H,m) 3.81 (6H,s) 5.05−5.14(1H,m) 6.96−7.25(6H,m) 7.42 (1H,d,J=15Hz) 8.28 (1H,m) 8.41 (1H,s) 11.00 (1H,br) Massスペクトル(EI/DI)m/z: 207(M+−376),99(ベースピーク) 又、上記の遊離塩基を常法により塩酸にて処理し、次い
でメタノール/エタノールから再結晶させることにより
塩酸塩を得た。
融点:198−200℃ IRスペクトル(ν,KBr,max)cm-1: 3940,2950,1778,1730,1655,1588,1495,1127 NMRスペクトル(DMCl3)δppm: 2.01−2.20(1H,m) 2.45−2.60(1H,m) 3.10−3.80(12H,m) 3.85 (6H,s) 5.10−5.22(1H,m) 7.00−7.24(6H,m) 7.50 (1H,d,J=15Hz) 8.50 (1H,brs) 8.81 (1H,br) 11.09 (1H,br) Massスペクトル(FAB/MS)m/z: 558(M++1),185(ベースピーク) 薬効薬理試験例1(アルドースリダクターゼ阻害作用) 被検化合物として製造例1−8の化合物を且つ対照化合
物としてソルビニル(Sorbinil)を採択し、Kador等の
方法[P.F.Kadoretal“Biophys.Chem."第8巻、第81頁
(1978年)]に準拠して、アルドースリダクターゼ阻害
作用を測定した。
結果は下記の表1に示される通りであり、製造例による
化合物の阻害活性は極めて高いことが判明した。なお、
表1におけるIC50とは、アルドースリダクターゼの50%
阻害濃度を意味している。
薬効薬理試験例2(血小板凝集抑制作用) 軽いエーテル麻酔下にてラトの下行大動脈より採取した
血液にクエン酸(3.8%クエン酸ナトリウム)を1/10容
添加し、4℃、1500rpmで10分間遠心し、上清を多血小
板血漿(PRP;platelet rich plasma)として採取し、残
渣を4℃、3000rpmで10分間遠心し、上清を乏血小板血
漿(PPP;platelet poor plasma)として採取した。PRP
キュベットにスターラーバーを入れPRPを267μl入れ、
又PRPキュベットにPPPを300μl以上入れ、PPPを測光部
に入れた場合の透過度を100%と設定し、一方、PRPを測
光部に入れた場合の透過度を0%と設定し、1分間のプ
レインキュベーションの後、被検物質を3μl添加し、
その1分後に凝集惹起物質(コラーゲン又はADP)を30
μl添加した。対照(control)群にはジメチルスルホ
キシドを被検物質添加時に3μl添加した。凝集惹起物
質添加後に変化した透過度の最大値を読み取り、血小板
凝集率(%)とした。又、各々の対照を100%として抑
制率を求め、50%抑制濃度(IC50)を算出した。
結果は下記の表2に示される通りであり、製造例による
化合物は優れた血小板凝集抑制作用を示すことが判明し
た。
薬効薬理試験例3(モルモット摘出大動脈に対する作
用) Hartley系モルモット(体重300−500g)を頭部打撲によ
り気絶させた後に背位固定し、胸部大動脈を摘出し、幅
2mm程度、長さ25mm程度の螺旋状標本を作成した。この
標本を約1gの負荷でマグヌス管内に懸吊垂下させ、上端
を絹糸によりFD−ピックアップに接続して等尺性張力変
化をレコーダで記録する。尚、マグヌス管内には下記の
組成を有するKrebs−Henseleit液を10ml入れ、37℃に保
持すると共に95%O2/5%CO2ガスを導入した。
Krebs−Henseleit液の組成 NaCl 118 (mM) KCl 4.7 CaCl2 2.55 MgSO4 1.18 KH2PO4 1.18 NaHCO3 24.88 グルコース 11.1 尚、実験の開始に先立ち60−90分間放置し、その間もKr
ebs−Henseleit液を20−30分毎に交換した。レコーダに
記録される張力が安定した後に、最終濃度が2.5x10-2M
となるようにKClを添加し、或は最終濃度が10-6g/mlと
なるようにノルエピネフリン(N.E.)を添加し、標本の
収縮が一定になった後に被検物質を10-8−10-6Mの濃度
から次第に累積的に上昇するように添加して反応を観察
した。最後にパパベリンを最終濃度が2x10-5g/mlとなる
ように添加し、その弛緩反応も観察記録した。
尚、KCl又はノルエピネフリン添加後の安定時弛緩率を1
00%として、各濃度時の反応における相対値を算出し、
データ解析のために50%弛緩率(IC50)として算出し
た。
結果は下記の表3に示される通りであった。
薬効薬理試験例4(モルモット摘出心臓に対する作用) Hartley系モルモット(体重300−400g)を頭部打撲によ
り気絶させた後に背位固定し、心臓の摘出を行った。Kr
ebs−Henseleit液(組成については薬効薬理試験例3参
照)が収容され且つ95%O2/5%CO2ガスの通気されたビ
ーカー内に摘出した心臓を入れて付着している血液を洗
除し、次いで標本作成用ガラス容器に移した。この容器
にもKrebs−Heiseleit液を予め満たしておき且つ標本の
作成中にも上記の混合ガスを通気し続けた。
標本の作成は、先ず、左右の心房を左右心耳の中央から
房室間溝に沿って心室筋から切り離した。
a)右心房標本 摘出した右心房を、95%O2/5%CO2ガスが通気され且つK
rebs−Heiseleit液10mlが収容され、液温が32±1℃に
保たれたマグヌス管内に張力0.2−0.3gとなるように懸
吊垂下させ、標本の収縮をFD−ピックアップを介してレ
コーダにより記録した。尚、同時に、拍動を瞬時心拍計
ユニットに入力して計数記録した。
b)左心房標本 摘出した左心房を、95%O2/5%CO2ガスが通気され且つK
rebs−Heiseleit液30mlが収容され、液温が32±1℃に
保たれたマグヌス管内に両心耳を介してセルフィンで固
定し、約0.25gの制止張力となるように懸吊垂下させ
た。上記のセルフィンに付属させた白金双極電極を心房
に接触させ、電気刺激装置及びアイソレータにより導い
た周波数1Hz、持続時間1msec、10Vの矩形波により刺激
を与えて心房を作動させ、該心房の動きを絹糸を介して
FD−ピックアップに接続させ、レコーダにより記録し
た。
製造例による化合物及び対照化合物が示す、右心房に対
する作用(心拍数を計測)及び左心房に対する作用(心
収縮力を計測)は下記の表4に示される通りであった。
製剤例 下記の諸成分を配合し、常法により打錠して、経口投与
用錠剤1000錠を製造した。これらの各錠剤は1錠当り活
性成分を50mg宛含有している。成 分 配合量(g) 活性成分(製造例4) 50 クエン酸ナトリウム 25 アルギニン 10 ポリビニルピロリドン 10 ステアリン酸マグネシウム 5
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 9/99 (72)発明者 近藤 保昭 愛知県名古屋市東区東外堀町35 株式会社 三和化学研究所内 (72)発明者 田中 幸也 愛知県名古屋市東区東外堀町35 株式会社 三和化学研究所内 (72)発明者 中村 繁良 愛知県名古屋市東区東外堀町35 株式会社 三和化学研究所内 (72)発明者 鈴木 常正 愛知県名古屋市東区東外堀町35 株式会社 三和化学研究所内 (72)発明者 林 元英 愛知県名古屋市東区東外堀町35 株式会社 三和化学研究所内 (72)発明者 澤井 喜一 愛知県名古屋市東区東外堀町35 株式会社 三和化学研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−200991(JP,A) 特開 昭63−57588(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中Aは式 (式中は2−5の整数を意味し、R1及びR2は、これら
    の結合している窒素原子と一緒になって置換或いは無置
    換の飽和複素環式基を形成し、この複素環式基は更に別
    の窒素又は酸素原子を含有していることもできる)にて
    示される基、又は式−CONH(CH2R3(式中は2−
    5の整数を意味し、R3はニトロオキシ基又はイミダゾリ
    ル基を意味する)にて示される基を意味し、Xは酸素又
    は硫黄原子を意味し、Y及びZは同一又は異なり、それ
    ぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
    基又はアルキルメルカプト基を意味する] にて示されるラセミ型又は光学活性のヒダントイン誘導
    体及び薬学的に許容できるその酸付加塩の内の少なくと
    も一つの物質を有効成分としていることを特徴とする、
    循環器系疾患の予防及び治療剤。
  2. 【請求項2】次の化合物、 a)(2S,4S)−N−[2−(4−シンナミルピペラジ
    ン−1−イル)エチル]−6−フルオロ−2′,5′−ジ
    オキソスピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−
    2−カルボキサミド、 b)(2S,4S)−N−{2−[4−(2−メトキシフェ
    ニル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6−フルオロ
    −2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′−イミ
    ダゾリジン]−2−カルボキサミド、 c)(2S,4S)−N−{2−[4−(ジフェニルメチ
    ル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6−フルオロ−
    2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′−イミダ
    ゾリン]−2−カルボキサミド、 d)(2S,4S)−N−[2−(4−ベンジルピペリジン
    −1−イル)エチル]−6−フルオロ−2′,5′−ジオ
    キソスピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2
    −カルボキサミド、 e)(2S,4S)−N−{2−[4−(3,4,5−トリメトキ
    シシンナモイル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6
    −フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,
    4′−イミダゾリジン]−2−カルボキサミド、 f)(2S,4S)−N−2−ニトロオキシエチル−6−フ
    ルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′
    −イミダゾリジン]−2−カルボキサミド、 g)(2S,4S)−N−2−[(イミダゾール−1−イ
    ル)エチル−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
    [クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボキ
    サミド、 h)(2S,4S)−N−{2−[4−(4−ヒドロキシ−
    3,5−ジメトキシシンナモイル)ピペラジン−1−イ
    ル]エチル}−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピ
    ロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボ
    キサミド 及びこれら化合物の薬理学的に許容し得る酸付加塩の内
    の少なくとも一つの物質を有効成分としていることを特
    徴とする、請求項(1)に記載の循環器系疾患の予防及
    び治療剤。
  3. 【請求項3】一般式 [式中Aは式 (式中は2−5の整数を意味し、R1及びR2は、これら
    の結合している窒素原子と一緒になって置換或いは無置
    換の飽和複素環式基を形成し、この複素環式基は更に別
    の窒素又は酸素原子を含有していることもできる)にて
    示される基、又は式−CONH(CH2 )R3(式中は2−
    5の整数を意味し、R3はニトロオキシ基又はイミダゾリ
    ル基を意味する)にて示される基を意味し、Xは酸素又
    は硫黄原子を意味し、Y及びZは同一又は異なり、それ
    ぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
    基又はアルキルメルカプト基を意味する] にて示されるラセミ型又は光学活性のヒダントイン誘導
    体及び薬学的に許容できるその酸付加塩の内の少なくと
    も一つの物質を有効成分としていることを特徴とする、
    循環器系疾患と糖尿病合併症の同時的予防及び治療剤。
  4. 【請求項4】次の化合物、 a)(2S,4S)−N−[2−(4−シンナミルピペラジ
    ン−1−イル)エチル]−6−フルオロ−2′,5′−ジ
    オキソスピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−
    2−カルボキサミド、 b)(2S,4S)−N−{2−[4−(2−メトキシフェ
    ニル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6−フルオロ
    −2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′−イミ
    ダゾリジン]−2−カルボキサミド、 c)(2S,4S)−N−{2−[4−(ジフェニルメチ
    ル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6−フルオロ−
    2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′−イミダ
    ゾリン]−2−カルボキサミド、 d)(2S,4S)−N−[2−(4−ベンジルピペリジン
    −1−イル)エチル]−6−フルオロ−2′,5′−ジオ
    キソスピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2
    −カルボキサミド、 e)(2S,4S)−N−{2−[4−(3,4,5−トリメトキ
    シシンナモイル)ピペラジン−1−イル]エチル}−6
    −フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,
    4′−イミダゾリジン]−2−カルボキサミド、 f)(2S,4S)−N−2−ニトロオキシエチル−6−フ
    ルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン−4,4′
    −イミダゾリジン]−2−カルボキサミド、 g)(2S,4S)−N−2−[(イミダゾール−1−イ
    ル)エチル−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
    [クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボキ
    サミド、 h)(2S,4S)−N−{2−[4−(4−ヒドロキシ−
    3,5−ジメトキシシンナモイル)ピペラジン−1−イ
    ル]エチル}−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピ
    ロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボ
    キサミド 及びこれら化合物の薬理学的に許容し得る酸付加塩の内
    の少なくとも一つの物質を有効成分とていることを特徴
    とする、請求項(3)に記載の循環器系疾患と糖尿病合
    併症の同時的予防及び治療剤。
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JPS6357588A (ja) * 1986-08-28 1988-03-12 Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd ヒダントイン誘導体、その塩並びに該化合物を有効成分とする糖尿病合併症の予防及び治療剤

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