JPH0699259A - シリンダブロックの鋳造加工方法 - Google Patents

シリンダブロックの鋳造加工方法

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JPH0699259A
JPH0699259A JP24663592A JP24663592A JPH0699259A JP H0699259 A JPH0699259 A JP H0699259A JP 24663592 A JP24663592 A JP 24663592A JP 24663592 A JP24663592 A JP 24663592A JP H0699259 A JPH0699259 A JP H0699259A
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cylinder block
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Shoichiro Funatsu
正一郎 舩津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダブロックを鋳造成形するに際し、金
型の温度不均一に起因する収縮割れ(クラック)を防止
する。 【構成】 クラックが発生しやすいシリンダヘッド接合
面5とケース接合面8を形成する可動金型13と摺動中
子12cに凹溝21a、22aを形成して鋳造すること
により、各面5、8に突条21、22を形成する。溶湯
の収縮に伴う応力を各突条21、22に分散させ、クラ
ックを防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のエンジンを
構成するシリンダブロックの鋳造加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、一般的なレシプロ式の自動車用
4サイクル4気筒型エンジンの主体を構成するシリンダ
ブロックの全体を示しており、このシリンダブロック1
は、上部のボア部2とその下側のクランクケース部3と
が、鋳造によって一体成形されて製造される。
【0003】ボア部3には、4つの気筒をそれぞれ形成
し図示せぬピストンが摺動自在に嵌挿される4つのボア
4が並列され、ボア部2の平らな上端面は、図示せぬシ
リンダヘッドが接合されるシリンダヘッド接合面5とな
っている。また、左右両端面は、それぞれ、図示せぬト
ランスミッションケースが接合されるケース接合面8
と、図示せぬサイドカバーが接合されるカバー接合面9
となっている。
【0004】各ボア4は、FC(ねずみ鋳鉄)等の高耐
磨耗性を有する材料で成形された筒状のスリーブ6が、
鋳込まれることにより形成されている。また、ボア部2
には各ボア4を囲む状態でウォータジャケット7が形成
されている。このウォータジャケット7は、各スリーブ
6の周囲に沿ってスリーブ6と同軸状となる円筒状に形
成され、それらがつながって1つのウォータジャケット
7となっている。図7でわかるように、ボア部2のウォ
ータジャケット7が形成される部分は、ウォータジャケ
ット7を境にして、ボア4側である内壁2Aと、これと
は反対側の外壁2Bとが形成される。
【0005】一方クランクケース部3は、その内空が前
記各ボア4に連通しており、図示せぬクランクシャフト
が収容されるようになっている。クランクシャフトは、
ボア4が並ぶ方向に沿って配されてその両端がクランク
ケース部3に回転自在に軸支され、図示せぬコンロッド
を介して前記ピストンに連結される。
【0006】さて、このシリンダブロック1は、上述の
如く鋳造により一体成形されるわけであるが、その際に
は、高い寸法精度や良好な鋳肌が得られる等の理由で、
組んだ金型のキャビティに対し、下側つまりクランクケ
ース部3側から溶融材料(アルミ合金等)である溶湯を
加圧状態で入れて鋳造している。
【0007】図8および図9は、上記金型の構成を概略
的に示しており、シリンダブロック1の下面10aを形
成する固定金型11と、前面10b、後面10c、ケー
ス接合面8およびカバー接合面9を形成する各摺動中子
12a、12b、12c、12dと、シリンダヘッド接
合面5を形成する可動金型13とが組み合わされてシリ
ンダブロック1のキャビティが構成されるようになって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】鋳造するにあたって
は、各金型11、金型13、各摺動中子12a〜12d
を適温に加熱しているが、これら金型は体積が互いに異
なっているので、加熱されても温度が均一化しにくく、
たとえ加熱時間を長くしても、完全な温度の均一化は図
れない。
【0009】このように、各金型に温度差があると、溶
湯の凝固速度の相違に起因して材料の収縮方向が均一に
ならずその収縮時に熱応力歪みを生じ、たとえば上記シ
リンダブロック1の場合で言うと、金型の割面に応じた
端面であるシリンダヘッド接合面5やケース接合面8の
特に縁部に、収縮割れによる微細なクラックが発生する
不具合があった。
【0010】この不具合に対処するため、たとえば高温
化する金型に対し冷却を施す等の対策がなされている
が、この場合、金型の構造が複雑化するにともなって別
のトラブルを誘発するとともに、コストの上昇も招く
等、完全な解決手段とはなり得ていないのが現状であ
る。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、複数の金型の組み合わせによってシリンダブロ
ックを鋳造して製造するにあたり、コストを抑えつつ、
溶湯の凝固時における収縮割れによって金型の割面に応
じた端面の縁部に生じやすいクラックを防ぎ、良好な品
質のシリンダブロックを得る、シリンダブロックの鋳造
加工方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、鋳造によりシリンダブロッ
クを成形するにあたり、金型の割面に応じた端面の縁部
に、所定高さの突条を突出形成し、この後、突条を切削
して端面を平滑に加工することを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明のシリンダブロックの鋳造加工方法によ
れば、金型の割面に応じた端面の縁部に、所定高さの突
条を突出形成することにより、金型の加熱温度が均一化
しておらず、溶湯の凝固速度の相違に起因して材料の収
縮方向が均一にならなくとも、収縮時に生じる熱応力が
突条に分散する。この結果、端面の縁部において収縮割
れによる微細なクラックの発生が防止される。そして、
この突条は、切削加工することにより削除し、製品とす
る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明方法の一実施例
を説明する。
【0015】本実施例は、図6に示したシリンダブロッ
ク1を、鋳造により成形するにあたり、特に、シリンダ
ヘッド接合面5とケース接合面8の縁部に、それぞれ突
条21、22を突出形成する。
【0016】シリンダヘッド接合面5の突条21は、図
3に示すように、シリンダブロック1の前面10b側お
よび後面10c側の各外壁2Bに、それぞれ形成され
る。また、ケース接合面3の突条22は、ケース接合面
3の左右の端部に形成される。
【0017】上記各突条21、22を形成するため、図
4および図5に示すように、可動金型13および摺動中
子12cに、各突条21、22を形成し得る凹溝21
a、22aをそれぞれ形成しておく。これら凹溝21
a、22aを形成した可動金型13および摺動中子12
cと、前記固定金型11、各摺動中子12a、12b、
12dおよび可動金型13を、図4および図5のように
組み合わせ適温に加熱した後、内部のキャビティに溶湯
を加圧状態で入れて鋳造する。
【0018】この鋳造により成形されたシリンダブロッ
ク1の素材におけるシリンダヘッド接合面5およびケー
ス接合面8には、上述の突条21、22が突出形成され
ている。このように突条21、22を突出形成すること
により、各金型11、13および各摺動中子12a〜1
2dの加熱温度が均一化しておらず、溶湯の凝固速度の
相違に起因して材料の収縮方向が均一にならなくとも、
突条21、22が鋳造されることにより、収縮時に生じ
る熱応力がこれら突条21、22に分散する。この結
果、シリンダヘッド接合面5とケース接合面8の縁部
に、収縮割れにより発生しやすかった微細なクラックが
防止される。
【0019】この後、鋳造成形し終えた上記シリンダブ
ロック1の素材を加工する際、各突条21、22を切削
してシリンダヘッド接合面5およびケース接合面8を平
滑に加工する。
【0020】上記本実施例のシリンダブロックの鋳造加
工方法によれば、上述の如くシリンダヘッド接合面5お
よびケース接合面8に微細なクラックが生じることが防
止でき良好な品質のシリンダブロックを得ることができ
る。
【0021】また、本方法においては、高温化する金型
を冷却する必要がなく、単に摺動中子12cおよび可動
金型13に、突条21、22を形成するための凹溝21
a、22aを形成すればよいので、コストの上昇が抑え
られる。
【0022】なお、各突条21、22の高さは、溶湯の
凝固に伴う収縮時の熱応力分散が可能な高さに設定され
る。
【0023】また、上記本実施例では、シリンダヘッド
接合面5およびケース接合面8に対し突条を形成した
が、金型の温度差に応じ収縮割れが生じやすい場所に適
宜に形成してよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシリンダ
ブロックの鋳造加工方法によれば、鋳造によりシリンダ
ブロックを成形するにあたり、金型の割面に応じた端面
の縁部に、所定高さの突条を突出形成し、この後、突条
を切削して端面を平滑に加工することを特徴とするもの
で、溶湯の凝固速度の相違に起因して材料の収縮方向が
均一にならなくとも、収縮時に生じる熱応力が突条に分
散することにより、端面の縁部に発生しやすかった収縮
割れによる微細なクラックのが防止されるといった効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法により得られたシリンダ
ブロックの側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図2のDーD線矢視断面図である。
【図4】金型および中子等を示す側面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】鋳造で成形される一般的なシリンダブロックの
斜視図である。
【図7】図6のEーE線矢視断面図である。
【図8】従来方法に用いている金型を説明するための側
面図である。
【図9】同平面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 5 シリンダヘッド接合面 8 ケース接合面 11 固定金型 12a、12b、12c、12d 摺動中子 13 可動金型 21、22 突条

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造によりシリンダブロックを成形する
    にあたり、金型の割面に応じた端面の縁部に、所定高さ
    の突条を突出形成し、この後、突条を切削して端面を平
    滑に加工することを特徴とするシリンダブロックの鋳造
    加工方法。
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